JP2017207379A - 速度測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外乱光の変化が激しい環境においても、移動体の速度を光学的な情報を基に高精度で測定する速度測定装置を提供する。【解決手段】速度測定装置100は、路面Fで反射した光を電気信号に変換する撮像素子23と、路面Fで反射した光を撮像素子23において結像させる鏡筒21と、撮像素子23と路面Fとの間に配置されるフィルタ22と、撮像素子23から入力される電気信号に基づき、撮像時刻が異なる2つの撮像画像の比較によって、車両Vの速度を算出する速度算出部31と、を備え、フィルタ22を含む平面は、光の透過率が異なる複数の領域を有し、速度算出部31は、複数の前記領域のうち、前記比較に適した輝度分布の領域を選択し、当該領域に対応する撮像素子23からの前記電気信号に基づいて、車両Vの速度を算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、移動体の速度を測定する速度測定装置に関する。
被写体を撮像する撮像装置として、例えば、特許文献1には、受光部に蓄積された信号電荷を読み出す際、長さの異なる複数の電荷蓄積期間を設定するようにした撮像装置について記載されている。
また、特許文献2には、画像信号の輝度分布を検出し、検出した輝度分布に応じて露光時間を設定する撮像装置について記載されている。
特開2005‐130054号公報 特開2005‐65119号公報
ところで、路面からの反射光を光電変換によって電気信号に変換し、この電気信号に基づいて移動体の速度を測定する速度測定装置が知られている。この速度測定装置は、GPS(Global Positioning System)の位置情報に基づいて速度を算出する場合と比較して、GPS電波環境に依存せず、路面に対する移動体の速度を高精度で測定できるという利点がある。
前記した特許文献1の発明を速度測定装置に適用すると、例えば、移動体がトンネルに入ったときに、各画素の輝度が急激に低くなるが、画像信号の増幅に用いられるゲインの応答遅れにより、一定時間、速度の測定に適した画像信号が得られない可能性がある。
また、前記した特許文献2の発明では、複数回の撮像を行う解決手段であることから、フレームレートが重要なマシンビジョンにおける高速化要求と原理的に両立しない可能性が高い。
そこで、本発明は、外乱光の変化が激しい環境においても、移動体の速度を光学的な情報を基に高精度で測定する速度測定装置を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために、本発明は、路面で反射した光を受光し、受光した光を電気信号に変換する光電変換素子と、前記路面で反射した光を前記光電変換素子に向けて収束させ、前記光電変換素子に結像させる鏡筒と、前記光電変換素子と前記路面との間に配置されるフィルタと、を有し、移動体に設置される本体部と、前記光電変換素子から入力される前記電気信号に基づき、撮像時刻が異なる2つの撮像画像の比較によって、前記移動体の速度を算出する速度算出部と、を備え、前記フィルタを含む平面は、光の透過率が異なる複数の領域を有し、前記速度算出部は、複数の前記領域のうち、前記比較に適した輝度分布の領域を選択し、当該領域に対応する前記光電変換素子からの前記電気信号に基づいて、前記移動体の速度を算出することを特徴とする。
本発明によれば、外乱光の変化が激しい環境においても、移動体の速度を光学的な情報を基に高精度で測定する速度測定装置を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る速度測定装置の構成図である。 速度測定装置が備える本体部の分解斜視図である。 テンプレートマッチングに基づく速度の測定に関する説明図であり、(a)は前回の撮像結果の説明図であり、(b)は今回の撮像結果の説明図である。 速度測定装置が備える速度算出部の処理を示すフローチャートである。 速度測定装置が備える速度算出部の処理を示すフローチャートである。 (a)は車両が暗い場所に移動したときのテンプレート領域の設定に関する説明図であり、(b)は車両が明るい場所に移動したときのテンプレート領域の設定に関する説明図である。 本発明の第2実施形態に係る速度測定装置の構成図である。 速度測定装置の本体部が備えるフィルタと、フィルタに入射するレーザ光と、の位置関係を示す説明図である。 (a)は路面に対する車両の傾きの算出に関する説明図であり、(b)は車両が左右方向で傾いていない状態における撮像結果の説明図であり、(c)は車両が左右方向で傾いている状態における撮像結果の説明図である。 本発明の第3実施形態に係る速度測定装置が備える撮像素子の説明図である。 速度測定装置が備える速度算出部の処理を示すフローチャートである。 本発明の変形例に係る速度測定装置において、各領域とゲインとの関係を示す説明図である。 本発明の別の変形例に係る速度測定装置に関する説明図であり、(a)は第1領域に対応する各画素の輝度ヒストグラムであり、(b)は第2領域に対応する各画素の輝度ヒストグラムであり、(c)は第3領域に対応する各画素の輝度ヒストグラムであり、(d)は輝度の代表値と、電気信号を増幅する際のゲインと、の関係を示す説明図である。
≪第1実施形態≫
<速度測定装置の構成>
図1は、第1実施形態に係る速度測定装置100の構成図である。
速度測定装置100は、車両V(移動体)の速度を測定する装置である。図1に示すように、速度測定装置100は、投光機10と、本体部20と、演算装置30と、表示装置40と、を備えている。
投光機10は、路面Fに向けて光を投光する機器であり、車両Vに設置されている。投光機10は、投光された光が路面Fで反射し、路面Fで反射した光の一部が本体部20のレンズ21bに入射するように配置されている。
本体部20は、路面Fからの反射光を、この路面Fの凹凸による輝度や色合いのパターンを示す電気信号に変換し、さらに、前記した電気信号を演算装置30に出力するカメラであり、車両Vに設置されている。図1に示すように、本体部20は、鏡筒21と、フィルタ22と、撮像素子23(光電変換素子)と、を備えている。
鏡筒21は、路面Fで反射した光を撮像素子23に向けて収束させ、撮像素子23に結像させるものである。この鏡筒21は、有底円筒状の収容体21aと、収容体21aの開口付近に設けられるレンズ21bと、を備えている。なお、図1では一例として、鏡筒21が1つのレンズ21bを備える構成を示しているが、収容体21aの軸方向において複数のレンズを重ねて配置してもよい。
フィルタ22は、自身に入射する光の一部を吸収するものであり、薄膜状を呈している。フィルタ22として、例えば、NDフィルタ(Neutral Density)を用いることができるが、これに限定されない。図1に示す例では、レンズ21bと撮像素子23との間にフィルタ22が配置されている。より詳しく説明すると、撮像素子23との間に所定の隙間を設けて、フィルタ22が配置されている。そして、フィルタ22を透過した光が撮像素子23に入射するようになっている。
図2は、速度測定装置100が備える本体部20の分解斜視図である。なお、図2では、収容体21a(図1参照)の図示を省略している。
図2に示すように、フィルタ22は、光の透過率が異なる3つの「領域」として、第1領域22aと、第2領域22bと、第3領域22cと、を備えている。
第1領域22aは、光の透過率が最も高い矩形状の領域であり、鏡筒21(図1参照)の光軸Kを含む位置に設けられている。第1領域22aにおける光の透過率は、例えば、略100%である。なお、撮像素子23の光軸K付近は、周辺領域に比べて光の透過量が多いため、この光軸Kを含む領域に、光の透過率が最も高い第1領域22aを配置するようにしている。これによって、第1領域22aを透過した光を光電変換することで、比較的暗い環境下でも路面Fの凹凸を、カメラ(つまり、本体部20)本来の性能を犠牲にすることなく高感度で撮像できる。
第2領域22bは、光の透過率が第1領域22aよりも低い矩形状の領域であり、第1領域22aに隣接している。第2領域22bにおける光の透過率は、例えば、60%である。
第3領域22cは、光の透過率が第1領域22a及び第2領域22bよりも低い矩形状の領域であり、第1領域22aに隣接している。第3領域22cにおける光の透過率は、例えば、20%である。
図2に示すように、車両Vの前後方向に対して垂直な左右方向において、第1領域22aの一方側に第2領域22bが配置され、他方側に第3領域22cが配置されている。
また、第1領域22a、第2領域22b、及び第3領域22cにおいて、隣り合う2つの領域の境界線は、車両V(図1参照)が前後方向に移動する際の移動方向に対して平行になっている。
図2に示す撮像素子23は、路面F(図1参照)で反射してフィルタ22を透過した光を受光し、受光した光を電気信号に変換する素子であり、図示はしないが、前後・左右方向(行・列方向)において多数のフォトダイオードが平面上に配列された構成になっている。さらに、撮像素子23は、図示はしないが、フォトダイオードに隣接し、フォトダイオードと一対一で接続される複数の増幅器を備えている。そして、撮像素子23の各フォトダイオードは、フィルタ22を透過した光によって光電流を発生させ、この光電流を電気信号として各増幅器に出力するようになっている。このような撮像素子23の方式として、例えば、ロウとカラムで直接データを読み込むCMOSイメージセンサ(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)を用いることができるが、これに限定されない。
図1に示す演算装置30は、図示はしないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成されている。そして、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行するようになっている。
演算装置30は、速度算出部31と、記憶部32と、を備えている。
速度算出部31は、撮像素子23から入力される電気信号に基づき、撮像時刻が異なる2つの撮像画像の比較によって、車両Vの速度を算出する機能を有している。
記憶部32には、速度算出部31のプログラムや、前記撮像画像のデータ等が格納される。なお、演算装置30が実行する処理については後記する。
表示装置40は、例えば、ディスプレイであり、演算装置30に接続されている。表示装置40は、演算装置30の演算結果等を表示する機能を有している。
<テンプレートマッチングについて>
図3は、テンプレートマッチングに基づく速度の測定に関する説明図であり、(a)は前回の撮像結果の説明図であり、(b)は今回の撮像結果の説明図である。
車両Vの走行中、本体部20(図1参照)によって所定のフレームレート(例えば、1秒間に50回の撮像)で路面Fが撮像される。図3(a)に示すように、撮像素子23の撮像範囲Pには、矩形状のテンプレート領域Qが設定されている。このテンプレート領域Qは、車両Vの速度を算出する際の基準として用いられる領域である。そして、撮像時刻が異なる2つの撮像画像を用いて、前回の撮像画像に含まれるテンプレート領域Qの画像が、今回の撮像画像のどこに位置しているかを、パターンマッチング(比較)によって探索するようにしている。このような処理が、路面Fを撮像するたびに繰り返される。
図3(a)に示す例では、撮像素子23の撮像範囲Pにおいて、光の透過率60%の第2領域22bに対応する範囲の一部にテンプレート領域Qが設定されている。より詳しく説明すると、車両Vの前方への移動に伴って、撮像範囲Pで画像が移動する向き(図3(a)の矢印を参照)の上流側に矩形状のテンプレート領域Qが設定されている。
図3(b)に示す今回の撮像結果のうち、前回の撮像によって得られたテンプレート領域Qの画像(図3(a)の部分拡大図を参照)に相当する領域Rが、パターンマッチングによって探索される。そして、前記した領域Rと、テンプレート領域Qと、の間の画素数M、一画素当たりの実際の長さ、及び所定のフレームレートに基づき、速度算出部31(図1参照)によって車両Vの速度が算出される。
このようなテンプレート領域Qに基づくパターンマッチングを「テンプレートマッチング」という。テンプレートマッチングの手法として、例えば、正規化相互相関法を用いることができるが、これに限定されない。
テンプレートマッチングでは、撮像範囲Pにおいて、第1領域22a、第2領域22b、及び第3領域22cのいずれか(図3では、第2領域22b)に対応する位置にテンプレート領域Qが設定される。また、車両Vの前後方向における全画素数N1によって、テンプレートマッチングで測定可能な速度上限が規定される。前記したように、第1領域22a、第2領域22b、及び第3領域22cの境界線を、車両Vの左右方向ではなく、前後方向に対して平行にすることで、測定可能な速度上限を十分に確保できる。
<速度測定装置における処理>
図4は、速度測定装置100が備える速度算出部31の処理を示すフローチャートである(適宜、図1、図3を参照)。なお、図4の「START」時には車両Vが走行中であり、光の透過率60%である第2領域22bにテンプレート領域Qが設定されているものとする。
ステップS101において速度算出部31は、前回(1フレーム前)の撮像結果(図3(a)参照)において、テンプレート領域Qの輝度分布がランダムであるか否かを判定する。例えば、アスファルトの路面Fを走行しているときには、テンプレート領域Qの輝度分布がランダムである(つまり、速度の測定に適している)ことが多い。また、例えば、テンプレート領域Qの略全域に白線が写っている場合には、テンプレート領域Qの輝度分布がランダムでない(均一である)と判定されることが多い。なお、ランダムであるか否かの判定には、分散値のような統計的指標と、予め設定された閾値を用いることができる。
ステップS101においてテンプレート領域Qの輝度分布がランダムでない場合(S101:No)、速度算出部31の処理はステップS102に進む。
ステップS102において速度算出部31は、テンプレート領域Qの平均輝度が所定範囲内であるか否かを判定する。つまり、速度算出部31は、テンプレート領域Qに含まれる各画素の輝度の平均値(平均輝度)が、テンプレートマッチング(比較)に適した大きさであるか否かを判定する。すなわち、速度算出部31は、白飛びや黒潰れが発生しているか否か(撮像に用いるゲインの大きさが適当であるか否か)を判定する。なお、平均輝度に関する「所定範囲」は、事前の実験等に基づいて、予め設定されている。
ステップS102においてテンプレート領域Qの平均輝度が所定範囲内である場合(S102:Yes)、速度算出部31の処理はステップS103に進む。
ステップS103において速度算出部31は、テンプレート領域Qの位置を移動できるか否かを判定する。すなわち、速度算出部31は、現時点でテンプレート領域Qとして使用している第2領域22b内で、輝度分布がランダムな箇所にテンプレート領域Qを移動できるか否かを判定する。例えば、テンプレート領域Qの輝度分布が均一で、しかも灰色である場合には、ゲインの大きさは適当ではあるが、コンクリート等の模様がない場所であると推定される。このような場合、速度算出部31は、第2領域22b内でテンプレート領域Qを移動させることを試みる。
ステップS103においてテンプレート領域Qの位置を移動できると判定した場合(S103:Yes)、速度算出部31の処理はステップS104に進む。
ステップS104において速度算出部31は、テンプレート領域Qの位置を移動する。例えば、速度算出部31は、撮像範囲Pにおいて画像が移動していく向き(図3(a)参照)の上流側にテンプレート領域Qを移動させる。これによって、所定のフレームレートで測定可能な速度上限を十分に確保しつつ、輝度分布がランダムな箇所にテンプレート領域Qを移動できる。
ステップS104においてテンプレート領域Qの位置を移動させた後、ステップS105において速度算出部31は、テンプレートマッチングを実行する。すなわち、速度算出部31は、テンプレート領域Qの輝度分布(図3(a)参照)を基準として、この輝度分布との相関値が最も高い領域R(図3(b)参照)を第2領域22b内で探索する。
また、ステップS102においてテンプレート領域Qの平均輝度が所定範囲外である場合(S102:No)、速度算出部31の処理はステップS106に進む。
ステップS106において速度算出部31は、テンプレート領域Qを設定する領域(第1領域22a、第2領域22b、又は第3領域22c)として、テンプレートマッチングに適した、光の透過率が異なる他の領域を試したか否かを判定する。テンプレートマッチングに適した、光の透過率が異なる他の領域をまだ試していない場合(S106:No)、速度算出部31の処理はステップS107に進む。
ステップS107において速度算出部31は、テンプレート領域Qを設定(使用)する領域を変更する。すなわち、速度算出部31は、第1領域22a、第2領域22b、及び第3領域22cのうち、テンプレートマッチング(比較)に適した輝度分布の領域を選択する。なお、「比較に適した」とは、画像が白とび又は黒潰れしておらず、さらに、その平均輝度が所定範囲内であり、さらに、その輝度分布が適度にランダムであることを意味している。
ステップS107の処理を行った後、速度算出部31の処理は「START」に戻る(図5の「RETURN」)。そして、速度算出部31は、テンプレートマッチングに適した領域にテンプレート領域Qを設定する。
図6(a)は、車両Vが暗い場所に移動したときのテンプレート領域Qの設定に関する説明図である。
例えば、太陽光が照りつけているアスファルトの路面Fの走行中、各撮像素子23において、第2領域22bに対応する範囲の一部にテンプレート領域Qが設定されていたとする(図6(a)の「前回の撮像結果」を参照)。この状態からトンネルに入った場合、オートゲインを適用していたとしても、それが機能するまでにはいくらか時間を要する。その結果、テンプレート領域Qの平均輝度は過小で、テンプレートマッチング(比較)に適していないことが多い。このような場合、ステップS107において速度算出部31は、第2領域22bよりも光の透過率が高い第1領域22aに新たなテンプレート領域Qを設定する(図6(a)の「今回の撮像結果」を参照)。
第1領域22aは、光の透過率が略100%であり、また、鏡筒21の光軸K(図2参照)を含む領域に設けられているため、光の感度が非常に高い。前記したように、トンネルに入った直後に、テンプレート領域Qを第1領域22aに対応する箇所に設定する(つまり、第2領域22bから第1領域22aに変更する)ことで、所定のフレームレートのテンプレートマッチングを欠落なく適切に行うことができる。
図6(b)は、車両Vが明るい場所に移動したときのテンプレート領域Qの設定に関する説明図である。
例えば、アスファルトの路面Fの走行中、各撮像素子23において、第2領域22bに対応する範囲の一部にテンプレート領域Qが設定されていたとする(図6(b)の「前回の撮像結果」を参照)。その後、車両Vが走行する路面Fがアスファルトからコンクリートに変わった場合、テンプレート領域Qの平均輝度が過大で、テンプレートマッチング(比較)に適していないことが多い。このような場合、ステップS107において速度算出部31は、第2領域22bよりも光の透過率が低い第3領域22cに新たなテンプレート領域Qを設定する(図6(b)の「今回の撮像結果」を参照)。
このように、光の透過率20%の第3領域22cに対応する箇所にテンプレート領域Qを設定することで、平均輝度が高くなりやすいコンクリートでも、表面の模様を適切に撮像できる。したがって、路面Fがアスファルトからコンクリートに変わった直後も、所定のフレームレートでテンプレートマッチングを適切に行うことができる。
再び、図4に戻って説明を続ける。
ステップS106において光の透過率が異なる他の領域を既に試した場合(S106:Yes)、速度算出部31の処理はステップS108に進む。つまり、テンプレートマッチングに適した領域がない場合、速度算出部31の処理はステップS108に進む。
ステップS108において速度算出部31は、計測可能な速度上限を犠牲にする方向にテンプレート領域Qの位置を移動できるか否かを判定する。すなわち、速度算出部31は、現時点で使用している領域内(例えば、第2領域22b)で、撮像結果の画像が移動する向き(図3(a)参照)の下流側にテンプレート領域Qを移動できるか否かを判定する。
ステップS108において、計測可能な速度上限を犠牲にする方向にテンプレート領域Qの位置を移動できる場合(S108:Yes)、速度算出部31の処理はステップS109に進む。
ステップS109において速度算出部31は、速度上限を犠牲にする方向にテンプレート領域Qの位置を移動させた後、ステップS105においてテンプレートマッチングを実行する。
また、ステップS103又はステップS108において、テンプレート領域Qの位置をそれ以上移動できない場合(S103:No、S108:No)、速度算出部31の処理は、図5のステップS110に進む。
ステップS110において速度算出部31は、速度補間を実行する。すなわち、速度算出部31は、過去の履歴速度を利用した単純な外挿補間、あるいは直近の1ショット又は複数ショットの間が空いている2つの画像を用いてテンプレートマッチングを実行し、車両Vの速度を算出する。これによって、例えば、テンプレート領域Qに白線等が一時的に撮像された場合でも、車両Vの速度を算出し続けることができる。
また、図4のステップS105においてテンプレートマッチングを実行した後、速度算出部31の処理は、図5のステップS111に進む。
ステップS111において速度算出部31は、マッチングできたか否かを判定する。つまり、速度算出部31は、前回(1フレーム前)の撮像結果に含まれるテンプレート領域Q(図3(a)参照)の画像を基準として、最も相関値の高い領域R(図3(b)参照)を探索できたか否かを判定する。
ステップS111においてマッチングできた場合(S111:Yes)、速度算出部31の処理はステップS112に進む。
ステップS112において速度算出部31は、車両Vの速度を算出する。すなわち、速度算出部31は、テンプレート領域Qと、テンプレートマッチングに基づいて探索した領域Rと、の間の画素数M(図3(b)参照)、一画素当たりの実際の長さ、及び所定のフレームレートに基づいて、車両Vの速度を算出する。
また、ステップS111においてマッチングできなかった場合(S111:No)、速度算出部31の処理はステップS113に進む。
ステップS113において速度算出部31は、回転を考慮してテンプレートマッチングを再び実行する。例えば、車両Vがカーブしながら走行しているときには、図3(b)に示す領域Rが、テンプレート領域Qに対して所定角度の回転の位置関係になる。したがって、回転に対する対応力の低い正規化相関法等を利用する場合、回転を考慮したテンプレートマッチングの試行が必要となる。
ステップS114において速度算出部31は、マッチングできたか否かを判定する。なお、十分に高い値の相関値が得られたかどうかに加えて、例えば、車両Vの進行方向において、車両Vの加速度を考慮した範囲内にマッチングが収まっているか否かの判定を追加してもよい。ステップS114においてマッチングできた場合(S114:Yes)、速度算出部31の処理はステップS112に進む。一方、マッチングできなかった場合(S114:No)、速度算出部31の処理はステップS115に進む。例えば、グレーチング(網状の蓋)や、路面Fに描かれた白線等がテンプレート領域Qに写っている場合、そのままのテンプレート領域Qの位置ではテンプレートマッチングを行えないことがある。
ステップS115において速度算出部31は、テンプレート領域Qの位置を移動できるか否かを判定する。すなわち、速度算出部31は、テンプレート領域Qとして現在使用している領域内で(第1領域22a、第2領域22b、又は第3領域22c)、撮像結果の画像が移動する向き(図3(a)参照)の上流側にテンプレート領域Qを移動できるか否かを判定する。テンプレート領域Qを移動できる場合(S115:Yes)、速度算出部31の処理はステップS116に進む。
ステップS116において速度算出部31は、グレーチング等が写っていない箇所にテンプレート領域Qを移動させる。
ステップS117において速度算出部31は、テンプレートマッチングを実行する。
ステップS118において速度算出部31は、マッチングできたか否かを判定する。マッチングできた場合(S118:Yes)、ステップS112において速度算出部31は、テンプレートマッチングの結果に基づいて速度を算出する。一方、マッチングできなかった場合(S118:No)、ステップS110において速度算出部31は、前記した速度補間に基づいて、車両Vの速度を算出する。
また、ステップS115においてテンプレート領域Qを移動できない場合(S115:No)、速度算出部31の処理はステップS119に進む。
ステップS119において速度算出部31は、計測可能な速度上限を犠牲にする方向(撮像範囲において画像が移動する向きの下流側:図3(a)参照)に、テンプレート領域Qの位置を移動できるか否かを判定する。速度上限を犠牲にする方向にテンプレート領域Qの位置を移動できる場合(S119:Yes)、速度算出部31の処理はステップS116に進む。
一方、速度上限を犠牲にする方向にもテンプレート領域Qの位置を移動できない場合(S119:No)、ステップS110において速度算出部31は、前記した速度補間に基づいて、車両Vの速度を算出する。
ステップS110又はステップS112の処理を行った後、速度算出部31の処理は、次のフレームを取得し、図4の「START」に戻る(RETURN)。このようにして、速度算出部31は、図4、図5に示す一連の処理を繰り返す。
<効果>
第1実施形態によれば、第1領域22a、第2領域22b、及び第3領域22cのうち、テンプレートマッチングに適した輝度分布の領域にテンプレート領域Qが設定される。したがって、例えば、走行中の車両Vがトンネルに入った直後には、光の透過率が最も高い第1領域22aにテンプレート領域Qを設定(変更)することで、所定のフレームレートで車両Vの速度を測定し続けることができる。また、例えば、トンネルから出た直後には、光の透過率60%の第2領域22bにテンプレート領域Qを設定(変更)することで、所定のフレームレートで車両Vの速度を測定し続けることができる。このように、本実施形態によれば、路面Fの状態や車両Vの走行環境の変化(明るさの変化)に応じて、車両Vの速度を高精度で測定できる。すなわち、外乱光の変化が激しい環境においても、車両Vの速度を光学的な情報を基に高精度で測定できる。
また、多くのカメラが備える輝度のオートゲインを有効にした上で、適切に機能させることはそれほど難しくないため、対応できる輝度レンジをより広げることが可能となる。
また、フィルタ22において光の透過率が最も高い第1領域22aが、鏡筒21の光軸Kを含む位置に配置されている(図2参照)。したがって、トンネル等の暗い環境下でも、路面Fの凹凸のパターンを適切に撮像し、車両Vの速度を高精度で測定できる。
また、フィルタ22において、第1領域22aと第2領域22bとの境界線、及び第1領域22aと第3領域22cとの境界線は、車両Vが前後方向に移動する際の移動方向に対して平行になっている(図2参照)。したがって、前記した境界線が車両Vの移動方向に対して垂直である場合と比較して、所定のフレームレートで測定可能な速度上限を十分に確保できる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、速度測定装置100A(図7参照)が、路面Fに向けてレーザ光を照射するレーザ光照射部51,52を備えるとともに、車両Vの傾きを算出する傾き算出部33を備える点が第1実施形態とは異なっている。なお、その他については第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
<速度測定装置の構成>
図7は、第2実施形態に係る速度測定装置100Aの構成図である。なお、図7では、投光機10及び車両Vの図示を省略している。
図7に示すように、速度測定装置100Aは、本体部20Aと、演算装置30Aと、表示装置40と、レーザ光照射部51,52と、を備えている。
レーザ光照射部51は、路面Fに向けてレーザ光を照射するレーザポインタであり、ホルダGによって本体部20の右側に固定されている。
レーザ光照射部52は、路面Fに向けてレーザ光を照射するレーザポインタであり、ホルダGによって本体部20の左側に固定されている。
図7に示す例では、左右方向において、鏡筒21の光軸Kとレーザ光照射部51との距離と、鏡筒21の光軸Kとレーザ光照射部52との距離と、が等しくなっている。本体部20及びレーザ光照射部51,52は、例えば、車両V(図示せず)の背面側に設置されている。
また、レーザ光照射部51,52は、各レーザ光及び鏡筒21の光軸Kが平行になるように配置されている。さらに、レーザ光照射部51,52は、自身から照射されるレーザ光が、本体部20Aによって撮像される位置に設けられている。
図7に示すように、演算装置30Aは、速度算出部31と、記憶部32と、傾き算出部33と、を備えている。
速度算出部31は、第1実施形態と同様の方法で車両Vの速度を算出する機能を有している。
傾き算出部33は、本体部20Aの撮像範囲におけるレーザ光の画像上の位置に基づいて、路面Fに対する車両Vの傾きを算出する機能を有している。なお、傾き算出部33の処理については後記する。
図8は、速度測定装置100Aの本体部20Aが備えるフィルタ22Aと、フィルタ22Aに入射するレーザ光と、の位置関係を示す説明図である。
図8に示すように、フィルタ22Aは、光の透過率が異なる「領域」として、第1領域22aと、第2領域22bと、第3領域22cと、第4領域22dと、第5領域22eと、を備えている。鏡筒21の光軸K(図7参照)を含む第1領域22aが、光の透過率が最も高く(例えば、略100%)、次いで第2領域22b(例えば、60%)、第3領域22c(例えば、20%)、第4領域22d(例えば、数%)及び第5領域22e(例えば、数%)の順に光の透過率が低くなっている。
ちなみに、第4領域22dの光の透過率と、第5領域22eの光の透過率と、は略同一であってもよいし、また、一方の透過率が他方よりも高くてもよい。
図8に示す例では、車両Vの左側に向かって順に、第4領域22d、第3領域22c、第1領域22a、第2領域22b、及び第5領域22eが隣接して配置されている。撮像素子23において、第1領域22a、第2領域22b、及び第3領域22cに対応する範囲は、第1実施形態と同様に、テンプレートマッチングに基づく速度の算出に用いられる。
第4領域22dは、鏡筒21の右側のレーザ光照射部51(図7参照)から照射されて、路面Fで反射したレーザ光が入射する領域である。
第5領域22eは、鏡筒21の左側のレーザ光照射部51(図7参照)から照射されて、路面Fで反射したレーザ光が入射する領域である。
このように、他の領域と比べて光の透過率が低い第4領域22d及び第5領域22eにレーザ光が入射するようになっている。これによって、撮像結果におけるレーザ光の周囲の輝度が低くなるため、高輝度であるレーザ光の位置が特定しやすくなる。
<速度測定装置における処理>
図9(a)は、路面Fに対する車両Vの傾きの算出に関する説明図である。
図9(a)に示すように、本体部20Aの画角の1/2をθとする。また、鏡筒21の下端面(路面F側のレンズ21bの中心)を原点Oとし、この原点Oを基準としてx,y,z軸を設定する。x軸の正の向きは、車両V(図示せず)の前後方向を基準とする右向きに一致している。z軸の正の向きは、レーザ光照射部51,52からレーザ光が照射される向きに一致している(つまり、z軸と各レーザ光は平行である)。
また、路面Fにおいて、レーザ光照射部51から照射されたレーザ光が反射する位置をD1とし、位置D1のz座標の値をD1とする。同様に、路面Fにおいて、レーザ光照射部52から照射されたレーザ光が反射する位置をD2とし、位置D2のz座標の値をD2とする。
また、撮像範囲P(図9(b)参照)におけるx方向(車両Vの左右方向)の全画素数をNとする。そうすると、撮像範囲Pにおける一画素に映るx方向の実際の長さδは、以下の式(1)で表される。
また、撮像範囲Pにおいて、レーザ光照射部51のレーザ光が撮像された位置をE1(図9(b)参照)とし、x方向の中心線Wから位置E1までの画素数をn1(図9(b)参照)とする。同様に、撮像範囲Pにおいて、レーザ光照射部52のレーザ光が撮像された位置をE2とし、x方向の中心線Wから位置E2までの画素数をn2とする。
また、鏡筒21の光軸Kとレーザ光照射部51の中心軸との距離、及び、鏡筒21の光軸Kとレーザ光照射部52の中心軸との距離をLとする(図9(a)参照)。そうすると、前記した画素数n1は、以下の式(2)で表される。
したがって、前記した値D1は、以下の式(3)で表される。なお、角度θ(本体部20Aの画角の1/2)、x方向の全画素数N、及び、光軸Kとレーザ光照射部51の中心軸との距離Lは、既知である。また、画素数n1は、本体部20Aの撮像結果に基づいて求められる。
同様にして、前記した値D2も求められる。さらに、路面Fに対して車両Vが左右方向に傾いている角度をφとする(つまり、鏡筒21の光軸Kに対して垂直な平面と、路面Fと、のなす角度をφとする:図9(a)参照)と、この角度φは、前記した値D1,D2を用いて、以下の式(4)で求められる。ちなみに、路面Fに対して車両Vの右部が左部よりも下がって傾いている状態では角度φが正の値になり、逆の状態では角度φが負の値になる。
図9(b)は、車両Vが左右方向で傾いていない状態における撮像結果の説明図である。車両Vが左右方向に傾いていない(つまり、角度φ=0°:図9(a)参照)ときには、撮像範囲Pにおける左右方向の中心線Wからの画素数n1,n2が等しくなる。ちなみに、値D1,D2が小さくなる(つまり、レーザ光照射部51,52と路面Fとの距離が短くなる)につれて、画素数n1,n2の値が大きくなる。
図9(c)は、車両Vが左右方向で傾いている状態における撮像結果の説明図である。
例えば、路面Fに対して車両Vが左右方向で傾くことで、レーザ光照射部51と路面Fとの距離よりも、レーザ光照射部52と路面Fとの距離の方が長くなった場合を考える(D1<D2)。この場合、撮像範囲Pにおけるレーザ光の位置E1,E2は、図9(c)に示す位置関係になる。つまり、画素数n2よりも画素数n1の方が大きくなり、車両Vの傾きを示す角度φが正の値になる。このようにして、傾き算出部33は、撮像範囲Pにおけるレーザ光の画像上の位置に基づいて、路面Fに対する車両Vの傾きを示す角度φを算出する。なお、前記した角度φの算出方法は一例であり、これに限定されるものではない。
<効果>
第2実施形態によれば、速度算出部31によって車両Vの速度を算出できるとともに、傾き算出部33によって路面Fに対する車両Vの傾きも算出できる。つまり、撮像範囲Pにおけるレーザ光の位置に基づいて、路面Fに対する車両Vの傾き(姿勢)を算出することができる。
≪第3実施形態≫
第3実施形態は、第1実施形態の構成からフィルタ22(図1、図2参照)を省略し、代わりに、撮像素子23のフォトダイオード(図示せず)について、各領域で異なる長さの露光時間を設定するようにしている。なお、その他の構成については第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
<速度測定装置の構成>
図10は、第3実施形態に係る速度測定装置が備える撮像素子23の説明図である。なお、図10では、前後・左右方向に配列されてなる個々のフォトダイオードの図示を省略している。
図10に示すように、撮像素子23の各フォトダイオードが配列されてなる「領域」は、第1領域23aと、第2領域23bと、第3領域23cと、を有している。
第1領域23aは、路面Fを撮像する際の露光時間が最も長い矩形状の領域であり、鏡筒21の光軸Kを含む位置に設けられている。第2領域23bは、露光時間が第1領域23aよりも短い矩形状の領域であり、第1領域23aに隣接している。第3領域23cは、露光時間が第1領域23a及び第2領域23bよりも短い矩形状の領域であり、第1領域23aに隣接している。
図10に示すように、第1領域23a、第2領域23b、及び第3領域23cにおいて、隣り合う2つの領域の境界線は、車両Vが前後方向に移動する際の移動方向に対して平行になっている。そして、第1領域23a、第2領域23b、及び第3領域23cのうちいずれかの領域(例えば、第2領域23b)に、テンプレートマッチングを行うためのテンプレート領域Qが設定される。
<速度測定装置における処理>
図11は、速度算出部31の処理を示すフローチャートである(適宜、図10を参照)。なお、第1実施形態(図4参照)と同様の処理には、同一のステップ番号を付している。また、図10を用いて説明したように、第1領域23a、第2領域23b、及び第3領域23cにおいて、異なる長さの露光時間で路面Fが撮像されるものとする。
ステップS102においてテンプレート領域Qの平均輝度が所定範囲外である場合(S102:No)、速度算出部31の処理はステップS201に進む。
ステップS201において速度算出部31は、テンプレート領域Qを設定する領域(第1領域23a、第2領域23b、又は第3領域23c)として、テンプレートマッチングに適した、露光時間の長さが異なる他の領域を試したか否かを判定する。テンプレートマッチングに適した、露光時間の長さが異なる他の領域をまだ試していない場合(S201:No)、速度算出部31の処理はステップS202に進む。
ステップS202において速度算出部31は、テンプレート領域Qを設定(使用)する領域を変更する。すなわち、速度算出部31は、第1領域23a、第2領域23b、及び第3領域23cのうち、テンプレートマッチング(比較)に適した輝度分布の領域を選択する。
例えば、露光時間が中程度である第2領域23bにテンプレート領域Qを設定している状態で車両Vがトンネルに入った場合、テンプレート領域Qの平均輝度が過小になるため、テンプレートマッチング(比較)には適していない。したがって、ステップS202において速度算出部31は、第2領域23bよりも露光時間が長い第1領域23aにテンプレート領域Qを設定する。
また、例えば、アスファルトの路面Fの走行中、露光時間が中程度である第2領域23bにテンプレート領域Qが設定されていたとする。その後、車両Vが走行する路面Fがコンクリートに変わった場合、第2領域23bではテンプレート領域Qの平均輝度が過大になるため、テンプレートマッチング(比較)には適していない。したがって、ステップS202において速度算出部31は、第2領域23bよりも露光時間が短い第3領域23cにテンプレート領域Qを設定する。
ステップS202の処理を行った後、速度算出部31の処理は「START」に戻る(「RETURN」)。そして、速度算出部31は、テンプレートマッチングに適した領域にテンプレート領域Qを設定し、テンプレート領域Qに対応する各撮像素子からの電気信号に基づいて、車両Vの速度を算出する。これによって、走行環境が変化しても車両Vの速度を高精度に測定し続けることができる。なお、ステップS103以後の処理は、第1実施形態(図4、図5参照)と同様であるから、説明を省略する。
<効果>
第3実施形態によれば、露光時間の異なる第1領域23a、第2領域23b、及び第3領域23cのうち、テンプレートマッチングに適した輝度分布の領域にテンプレート領域Qを設定するようにしている。これによって、走行環境が変化しても、車両Vの速度を高精度で測定し続けることができる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る速度測定装置100等について各実施形態により説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、第1実施形態では、撮像素子23からの電気信号を増幅器において所定のゲインで増幅する場合について説明したが、これに限らない。すなわち、第1領域22a(図2参照)に対応する各撮像素子については、この第1領域22aの光量分布を補正する形のゲインで各撮像素子からの電気信号を増幅するようにしてもよい。他の第2領域22bや第3領域22cについても同様である。このような制御の一例を、図12を用いて説明する。
図12は、変形例に係る速度測定装置において、各領域とゲインとの関係を示す説明図である。
図12に示す例では、フィルタ22において、光の透過率の最も高い第1領域22aに対応する各撮像素子に関して、小さめのゲインが設定されている。一方、光の透過率の最も低い第3領域22cに対応する各撮像素子に関して、大きめのゲインが設定されている。また、光の透過率が中程度の第2領域22bに対応する各撮像素子に関して、中程度のゲインが設定されている。
このように、フィルタ22における透過率の高さの違いを相殺するようにゲインを設定することで、図4のステップS106において、マッチングに適した模様の位置を、車両Vの前後方向に対して垂直な左右方向から探せば良いことになる。つまり、フィルタ22を用いない画像による速度測定装置で必要な処理をほとんど変えることなく、周囲の光量変化に強くなる(柔軟に対応できる)フィルタ22の効果を得ることができる。
また、次に説明するように、第1実施形態の構成において、第1領域22a、第2領域22b、及び第3領域22cの輝度ヒストグラムをそれぞれ生成し、この輝度ヒストグラムに基づいてゲインを変更してもよい。
図13(a)は、別の変形例に係る速度測定装置において、第1領域22aに対応する各画素の輝度ヒストグラムである。なお、各撮像素子からの電気信号を所定の(つまり、各領域で同一の)ゲインで増幅した結果として、図13(a)、(b)、(c)のデータが得られたものとする。
前記したように、第1領域22aは光の透過率(例えば、略100%)が最も高いため、輝度が比較的高い画素が多くを占めている。なお、図13(a)に示す輝度J1は、第1領域22aに対応する各画素の輝度の代表値である。このような代表値として、例えば、輝度J1以上の画素数と、輝度J1未満の画素数と、が等しくなる値を用いることができる(図13(b)に示す輝度J2、図13(c)に示す輝度J3についても同様)。
図13(b)は、第2領域22bに対応する各画素の輝度ヒストグラムである。
フィルタ22において第2領域22bは光の透過率(例えば、60%)が中程度であるため、輝度が中程度の画素が多くを占めている。
図13(c)は、第3領域22cに対応する各画素の輝度ヒストグラムである。
フィルタ22において第3領域22cは光の透過率(例えば、20%)が最も低いため、輝度が比較的低い画素が多くを占めている。
図13(d)は、輝度の代表値と、電気信号を増幅する際のゲインと、の関係を示す説明図である。
図13(d)に示すように、輝度の代表値が高いほど、撮像素子23の電気信号を増幅する際のゲインを小さな値に設定してもよい。すなわち、速度算出部31は、フィルタ22を透過した光を受光する撮像素子23からの電気信号に関して、フィルタ22の設置範囲に対応する領域の輝度分布に応じたゲインで電気信号を増幅する。例えば、第1領域22aに関しては、代表値である輝度J1が比較的高いため、この輝度J1に対応して、ゲインG1が小さめの値に設定(変更)される。このように、フィルタ22の各領域における透過率の違いを、ゲインで相殺するようにしてもよい。これによって、フィルタ22を用いない画像による速度測定装置で必要な処理をほとんど変えることなく、周囲の光量変化に強くなる(柔軟に対応できる)フィルタ22の効果を得ることができる。
また、第1実施形態では、鏡筒21の光軸Kを含む位置に、光の透過率の最も高い第1領域22a(図2参照)を配置する構成について説明したが、これに限らない。例えば、鏡筒21の光軸Kを含む位置に、最も使用頻度が高い領域(例えば、透過率が中程度の第2領域22b)を配置してもよい。これにより、一般的なレンズにおいてもっとも解像度の高い領域を長期間利用できることになり、速度計測を行う上で有利になる。
また、第1実施形態で説明した図4のステップS108,S109の処理を省略してもよい。なお、第2実施形態で説明した図11のステップS108,S109についても同様である。
また、第1、第2実施形態では、本体部20が備える撮像素子23としてCMOSイメージセンサを用いる場合について説明したが、これに限らない。例えば、撮像素子23としてCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを用いてもよい。
また、第1実施形態(図1参照)では、レンズ21bと撮像素子23との間にフィルタ22を設ける構成について説明したが、これに限らない。すなわち、撮像素子23と路面Fとの間において、光軸方向で任意の位置にフィルタ22を設けてもよい。例えば、光軸方向において複数のレンズを重ねて配置する場合において、レンズと他のレンズとの間にフィルタ22を設けてもよい。また、最も路面Fに近いレンズ(つまり、前玉)の路面F側にフィルタ22を設けてもよい。これによって、撮像素子23に入射する光の透過率が連続的に変化するため、適度な輝度分布の箇所にテンプレート領域Qを設定できる。
また、各実施形態では、鏡筒21がレンズ21bを備える構成について説明したが、レンズ21bに加えて、プリズムやミラーを用いてもよい。
また、第1実施形態では、光の透過率が異なる3つの領域(第1領域22a、第2領域22b、及び第3領域22c:図2参照)をフィルタ22が備える構成について説明したが、これに限らない。すなわち、前記した領域の個数は2つであってもよいし、また、4つ以上であってもよい。なお、第2、第3実施形態についても同様のことがいえる。
また、車両Vが前後方向に移動する際の移動方向に対して垂直な方向において、光の透過率が連続的に(グラデーション状に)変化するようにフィルタを構成してもよい。このような構成も「フィルタを含む平面が、光の透過率が異なる複数の領域を有する」という事項に含まれる。また、前記した構成のフィルタにおいて、光の透過率が他の領域と比べて小さい側の領域(例えば、光の透過率が30%以下の領域)に、レーザ光照射部51,52のレーザ光が入射するようにしてもよい。これによって、撮像結果において、レーザ光照射部からのレーザ光の周囲の輝度が低くなるため、高輝度であるレーザ光の位置を特定しやすくなる。
また、第2実施形態では、本体部20A(図7参照)の右側にレーザ光照射部51を設け、本体部20Aの左側にレーザ光照射部52(図7参照)を設ける構成について説明したが、これに限らない。例えば、本体部20Aの前後方向両側にレーザ光照射部を一つずつ設けてもよい。これによって、第2実施形態と同様の方法で、車両Vの前後方向の傾き(姿勢)を算出できる。また、レーザ光照射部を3つ以上設け、車両Vの前後・左右の傾きをそれぞれ算出するようにしてもよい。このような構成において、好ましくは、光の透過率の最も低い領域に結像するように、レーザ光照射部からのレーザ光を照射する。これによって、撮像結果におけるレーザ光の周囲の輝度が低くなるため、高輝度であるレーザ光の位置を特定しやすくなる。
また、第2実施形態では、フィルタ22Aにおいて光の透過率の最も小さい領域にレーザ光が入射するように領域22a〜22eを配列する場合について説明したが、これに限らない。すなわち、光の透過率の最も小さい領域に限らず、光の透過率が50%以下、さらに好ましくは、光の透過率が30%以下の領域にレーザ光が入射するようにしてもよい。
また、第2実施形態では、鏡筒21(図7参照)の光軸Kと、各レーザ光と、が平行になるようにレーザ光照射部51,52を配置する構成について説明したが、これに限らない。すなわち、レーザ光照射部51,52から斜め方向にレーザ光を照射するようにしてもよい。
また、第1実施形態では、本体部20(図1参照)が一枚のフィルタ22を備える構成について説明したが、これに限らない。例えば、鏡筒21の光軸を含む領域(第1領域22aに相当する領域:図2参照)にはフィルタを設けず、第2領域22bに所定の透過率(例えば、60%)のフィルタを配置するとともに、第3領域22cに所定の透過率(例えば、20%)の別のフィルタを配置してもよい。すなわち、フィルタを含む平面が、光の透過率が異なる複数の領域を有する構成であればよい。
また、各実施形態では、本体部20,20Aがカメラである場合について説明したが、これに限らない。例えば、路面で反射した光をレンズ及びスリットを介して、櫛形構造の光電変換素子上に結像させ、光電変換素子で発生する光電流の変化をパルス列に変換し、このパルス列を計数することで車両Vの速度を算出する、いわゆる空間フィルタ方式にも各実施形態を適用できる。
また、各実施形態は、適宜組み合わせることができる。例えば、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせ、第1領域23a、第2領域23b、及び第3領域23c(図10参照)の各撮像素子の露光時間を異なる長さに設定するとともに(第3実施形態)、撮像範囲におけるレーザ光の位置に基づいて車両Vの傾きを算出するようにしてもよい(第2実施形態)。
また、各実施形態では、車両Vに投光機10(図1参照)を設置する構成について説明したが、投光機10を省略してもよい。
また、各実施形態では、速度測定装置100等によって車両Vの速度を測定する構成について説明したが、これに限らない。例えば、速度測定装置100等によって、二輪車や鉄道車両等の「移動体」の速度を測定するようにしてもよい。
100,100A 速度測定装置
10 投光機
20,20A 本体部
21 鏡筒
22,22A フィルタ
22a 第1領域(領域)
22b 第2領域(領域)
22c 第3領域(領域)
22d 第4領域(領域)
22e 第5領域(領域)
23 撮像素子(光電変換素子)
23a 第1領域(領域)
23b 第2領域(領域)
23c 第3領域(領域)
30,30A 演算装置
31 速度算出部
32 記憶部
33 傾き算出部
40 表示装置
51,52 レーザ光照射部
F 路面
K 光軸
P 撮像範囲
Q テンプレート領域
V 車両(移動体)

Claims (11)

  1. 路面で反射した光を受光し、受光した光を電気信号に変換する光電変換素子と、
    前記路面で反射した光を前記光電変換素子に向けて収束させ、前記光電変換素子に結像させる鏡筒と、
    前記光電変換素子と前記路面との間に配置されるフィルタと、
    を有し、移動体に設置される本体部と、
    前記光電変換素子から入力される前記電気信号に基づき、撮像時刻が異なる2つの撮像画像の比較によって、前記移動体の速度を算出する速度算出部と、を備え、
    前記フィルタを含む平面は、光の透過率が異なる複数の領域を有し、
    前記速度算出部は、複数の前記領域のうち、前記比較に適した輝度分布の領域を選択し、当該領域に対応する前記光電変換素子からの前記電気信号に基づいて、前記移動体の速度を算出すること
    を特徴する速度測定装置。
  2. 複数の前記領域において、隣り合う2つの領域の境界線は、前記移動体が前後方向に移動する際の移動方向に対して平行であること
    を特徴とする請求項1に記載の速度測定装置。
  3. 複数の前記領域のうち、前記鏡筒の光軸を含む領域は、他の領域よりも光の透過率が高いこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の速度測定装置。
  4. 前記速度算出部は、前記移動体の速度を算出する際の基準として用いるテンプレート領域を複数の前記領域のいずれかに設定し、前記テンプレート領域の平均輝度が過大で前記比較に適していない場合、現時点での前記テンプレート領域よりも光の透過率が低い他の前記領域に新たな前記テンプレート領域を設定すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の速度測定装置。
  5. 前記速度算出部は、前記移動体の速度を算出する際の基準として用いるテンプレート領域を複数の前記領域のいずれかに設定し、前記テンプレート領域の平均輝度が過小で前記比較に適していない場合、現時点での前記テンプレート領域よりも光の透過率が高い他の前記領域に新たな前記テンプレート領域を設定すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の速度測定装置。
  6. 前記速度算出部は、前記フィルタを透過した光を受光する前記光電変換素子からの前記電気信号に関して、前記フィルタの設置範囲に対応する前記領域の輝度分布に応じたゲインで、前記電気信号を増幅すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の速度測定装置。
  7. 前記路面に向けてレーザ光を照射するレーザ光照射部と、
    前記移動体の前記路面に対する傾きを算出する傾き算出部と、をさらに備え、
    前記レーザ光照射部は、前記本体部の撮像範囲において少なくとも2箇所に前記レーザ光が入射するように配置され、
    前記傾き算出部は、前記本体部の撮像範囲における前記レーザ光の画像上の位置に基づいて、前記移動体の前記路面に対する傾きを算出すること
    を特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の速度測定装置。
  8. 路面で反射した光を受光し、受光した光を電気信号に変換する光電変換素子と、
    前記路面で反射した光を前記光電変換素子に向けて収束させ、前記光電変換素子に結像させる鏡筒と、を有し、移動体に設置される本体部と、
    前記光電変換素子から入力される前記電気信号に基づき、撮像時刻が異なる2つの撮像画像の比較によって、前記移動体の速度を算出する速度算出部と、を備え、
    前記光電変換素子は、前記速度算出部によって設定される露光時間が異なる複数の領域を有し、
    前記速度算出部は、複数の前記領域のうち、前記比較に適した輝度分布の領域を選択し、当該領域に対応する前記光電変換素子からの前記電気信号に基づいて、前記移動体の速度を算出すること
    を特徴する速度測定装置。
  9. 複数の前記領域において、隣り合う2つの領域の境界線は、前記移動体が前後方向に移動する際の移動方向に対して平行であること
    を特徴とする請求項8に記載の速度測定装置。
  10. 前記速度算出部は、前記移動体の速度を算出する際の基準として用いるテンプレート領域を複数の前記領域のいずれかに設定し、前記テンプレート領域の平均輝度が過大で前記比較に適していない場合、現時点での前記テンプレート領域よりも露光時間が短い他の前記領域に新たな前記テンプレート領域を設定すること
    を特徴とする請求項8又は請求項9に記載の速度測定装置。
  11. 前記速度算出部は、前記移動体の速度を算出する際の基準として用いるテンプレート領域を複数の前記領域のいずれかに設定し、前記テンプレート領域の平均輝度が過小で前記比較に適していない場合、現時点での前記テンプレート領域よりも露光時間が長い他の前記領域に新たな前記テンプレート領域を設定すること
    を特徴とする請求項8又は請求項9に記載の速度測定装置。
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JP2020190458A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 株式会社小野測器 速度計測装置

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