JP2017206851A - 沿岸構造物 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易かつ安価な構成により、海水や河川水等の越流による脚部の洗掘を抑制することを可能とした沿岸構造物を提案する。【解決手段】構造物本体2と、構造物本体に併設された気体導入管3とを備える沿岸構造物1であって、気体導入管3は、少なくとも一部が構造物本体2の内部に配管されており、構造物本体2の陸地側面において開口している排気口5と、構造物本体2の天端よりも高い位置において大気中で開口している吸気口5を備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、沿岸構造物に関する。
津波や河川増水等が発生すると、堤防やケーソン等の沿岸構造物を海水や河川水が越流する場合がある。越流水は、沿岸構造物の陸地側の落下点において地表面を洗掘してしまう。
また、沿岸構造物を海水や河川水が越流すると、越流時に沿岸構造物の陸地側に負圧が発生する。そのため、越流水は、負圧により沿岸構造物側に吸い寄せられてしまい、沿岸構造物の陸地側の表面に沿うように流れてしまう。その結果、越流水の落下地点が沿岸構造物の脚部近傍になり、沿岸構造物の基礎部分が洗掘されることで、沿岸構造物が転倒してしまうおそれがある。
特許文献1には、海側に形成された主防潮堤の陸側に離間して副防潮堤を形成することで、越流が生じた場合であっても、越流水の水流を減勢させることで、陸地側での越流水による洗掘を防止する防潮堤が開示されている。
また、特許文献2には、防波堤に隣接してブロック体を設けることで、防波堤の脚部を補強する補強構造が開示されている。
また、沿岸構造物を海水や河川水が越流すると、越流時に沿岸構造物の陸地側に負圧が発生する。そのため、越流水は、負圧により沿岸構造物側に吸い寄せられてしまい、沿岸構造物の陸地側の表面に沿うように流れてしまう。その結果、越流水の落下地点が沿岸構造物の脚部近傍になり、沿岸構造物の基礎部分が洗掘されることで、沿岸構造物が転倒してしまうおそれがある。
特許文献1には、海側に形成された主防潮堤の陸側に離間して副防潮堤を形成することで、越流が生じた場合であっても、越流水の水流を減勢させることで、陸地側での越流水による洗掘を防止する防潮堤が開示されている。
また、特許文献2には、防波堤に隣接してブロック体を設けることで、防波堤の脚部を補強する補強構造が開示されている。
特許文献1の防潮堤は、大規模な構造なため、広い用地が確保できる場所においてのみ適用可能である。また、主防潮堤と副防潮堤との二つの構造物を構築する必要があるため、施工に手間と費用がかかる。
また、特許文献2の補強構造も、十分な大きさを有したブロック体を複数配置する必要があるため、施工に手間と費用がかかる。
そのため、本発明は、簡易かつ安価な構成により、海水や河川水等の越流による脚部の洗掘を抑制することを可能とした沿岸構造物を提案することを課題とする。
また、特許文献2の補強構造も、十分な大きさを有したブロック体を複数配置する必要があるため、施工に手間と費用がかかる。
そのため、本発明は、簡易かつ安価な構成により、海水や河川水等の越流による脚部の洗掘を抑制することを可能とした沿岸構造物を提案することを課題とする。
このような課題を解決する本発明の沿岸構造物は、構造物本体と、気体導入管とを備えるものであって、前記気体導入管は、前記構造物本体の陸地側面において開口している排気口と、大気中で開口している吸気口を備えていることを特徴としている。
かかる沿岸構造物によれば、沿岸構造物を越流するような津波や増水が生じた場合であっても、沿岸構造物の転倒を防止することができる。すなわち、海水や河川水の越流時に構造物本体の陸地側において負圧が生じると、気体導入管を介して構造物本体の陸地側に空気が供給され、負圧状態が緩和あるいは解消される。そのため、越流水が構造物本体から離れ、越流水の落下地点が沿岸構造物の脚部から離れた位置となり、ひいては、越流水による洗掘を防止することが可能となる。つまり、本発明によれば、沿岸構造物が転倒することを防止することができる。
また、当該沿岸構造物は、通常の構造物に対して、気体導入管を配管するのみの簡易な構成のため、施工性に優れ、なおかつ、安価である。
かかる沿岸構造物によれば、沿岸構造物を越流するような津波や増水が生じた場合であっても、沿岸構造物の転倒を防止することができる。すなわち、海水や河川水の越流時に構造物本体の陸地側において負圧が生じると、気体導入管を介して構造物本体の陸地側に空気が供給され、負圧状態が緩和あるいは解消される。そのため、越流水が構造物本体から離れ、越流水の落下地点が沿岸構造物の脚部から離れた位置となり、ひいては、越流水による洗掘を防止することが可能となる。つまり、本発明によれば、沿岸構造物が転倒することを防止することができる。
また、当該沿岸構造物は、通常の構造物に対して、気体導入管を配管するのみの簡易な構成のため、施工性に優れ、なおかつ、安価である。
なお、前記気体導入管の少なくとも一部が前記構造物本体内に配管されており、前記吸気口が、前記構造物本体の天端よりも高い位置に配置されているか、あるいは、前記構造物本体の陸地側において当該構造物本体から離れた位置に配置されているのが望ましい。
また、前記気体導入管は、複数の排気口を備えていてもよい。
また、前記気体導入管は、複数の排気口を備えていてもよい。
本発明の沿岸構造物によれば、海水や河川水等が越流した場合であっても、損傷が生じることを防止することができる。
<第一の実施形態>
第一の実施形態では、湾岸に形成された防潮堤(沿岸構造物)1について説明する。
防潮堤1は、図1(a)および(b)に示すように、本体部(構造物本体)2および気体導入管3を備えている。
本体部2は、鉄筋コンクリートにより壁状に形成されている。なお、本体部2の形状および本体部2を構成する材料は限定されるものではない。
気体導入管3は、本体部2の海側面に併設されている。本実施形態では、本体部2の長手方向に対して間隔をあけて、複数の気体導入管3が配管されている。本実施形態の気体導入管3は、円形断面の鋼管により構成されている。なお、気体導入管3の断面寸法および材質は限定されるものではなく、適宜決定すればよい。例えば、気体導入管3に塩化ビニル管を使用してもよい。本実施形態の気体導入管3は、既存の防潮堤1(本体部2)に対して後施工により配管されたものである。なお、気体導入管3は、防潮堤1の施工時に配管してもよい。
第一の実施形態では、湾岸に形成された防潮堤(沿岸構造物)1について説明する。
防潮堤1は、図1(a)および(b)に示すように、本体部(構造物本体)2および気体導入管3を備えている。
本体部2は、鉄筋コンクリートにより壁状に形成されている。なお、本体部2の形状および本体部2を構成する材料は限定されるものではない。
気体導入管3は、本体部2の海側面に併設されている。本実施形態では、本体部2の長手方向に対して間隔をあけて、複数の気体導入管3が配管されている。本実施形態の気体導入管3は、円形断面の鋼管により構成されている。なお、気体導入管3の断面寸法および材質は限定されるものではなく、適宜決定すればよい。例えば、気体導入管3に塩化ビニル管を使用してもよい。本実施形態の気体導入管3は、既存の防潮堤1(本体部2)に対して後施工により配管されたものである。なお、気体導入管3は、防潮堤1の施工時に配管してもよい。
気体導入管3は、本体部2の海側面に沿って上下に延びる縦管31と、縦管31の下端から本体部2を貫通して陸側面に延びる横管32とによりL字状に形成されている。縦管31の上端(吸気口4)は、防潮堤1を越流する津波の想定高さよりも高い位置において開口している。横管32の先端(排気口5)は、本体部2の陸側面において開口している。
防潮堤10を越流するような津波が生じると、防潮堤10の陸地側において負圧が生じるため、図2(b)に示すように、越流水Wが防潮堤1の陸側面に沿って落下する場合がある。この場合には、防潮堤1の脚部が洗掘されるおそれがある(図2(b)の凹部D参照)。
一方、本実施形態の防潮堤1によれば、本体部2の陸地側に負圧領域が形成されると、図2(a)に示すように、気体導入管3を介して本体部2の陸地側に空気Aが供給される。すなわち、排気口5側が負圧になると、気体導入管3を介して吸気口4から吸気された空気Aが排気口5から排出される。そのため、本体部2の陸地側では、排気口5から供給された空気Aによって、負圧状態が緩和あるいは解消される。その結果、越流水Wが本体部2の陸地側面から離れ、越流水Wの落下地点が本体部2の脚部から離れた位置に移動し、ひいては、越流水Wによる本体部1の脚部の洗掘が防止される。このように、本実施形態の防潮堤1によれば、通常の本体部2に気体導入管3を配管するのみの簡易な構成なため、施工性に優れており、かつ安価である。
一方、本実施形態の防潮堤1によれば、本体部2の陸地側に負圧領域が形成されると、図2(a)に示すように、気体導入管3を介して本体部2の陸地側に空気Aが供給される。すなわち、排気口5側が負圧になると、気体導入管3を介して吸気口4から吸気された空気Aが排気口5から排出される。そのため、本体部2の陸地側では、排気口5から供給された空気Aによって、負圧状態が緩和あるいは解消される。その結果、越流水Wが本体部2の陸地側面から離れ、越流水Wの落下地点が本体部2の脚部から離れた位置に移動し、ひいては、越流水Wによる本体部1の脚部の洗掘が防止される。このように、本実施形態の防潮堤1によれば、通常の本体部2に気体導入管3を配管するのみの簡易な構成なため、施工性に優れており、かつ安価である。
次に、本実施形態の防潮堤1(実施例)の効果を確認するために実施した水理実験の結果を示す。
本実証実験では、縮尺1/25の堤体模型を二次元水路(幅0.4m)に設置し、越流水深または流量をパラメーターとして、実験を行った。実験では、ポンプにて定常流を発生させて、堤防を越流させた際の表面圧力を測定した。本実証実験では、図3(a)に示すように、防潮堤1を盛土上に形成した。また、比較例として、気体導入管3を有していない防潮堤10についても同様の実験を行った。
図4に示すように、実施例では、比較例に比べて防潮堤1から離れた位置において圧力が上昇する結果となった。図3(b)に示すように、気体導入管を有していない防潮堤(比較例)10では越流水が防潮堤の陸側面に沿って流れるのに対して、図3(a)に示すように、実施例では防潮堤1の陸側面に空気Aの層が形成されて、越流水Wが防潮堤1の脚部から離れた位置に落下することが確認できた。
本実証実験では、縮尺1/25の堤体模型を二次元水路(幅0.4m)に設置し、越流水深または流量をパラメーターとして、実験を行った。実験では、ポンプにて定常流を発生させて、堤防を越流させた際の表面圧力を測定した。本実証実験では、図3(a)に示すように、防潮堤1を盛土上に形成した。また、比較例として、気体導入管3を有していない防潮堤10についても同様の実験を行った。
図4に示すように、実施例では、比較例に比べて防潮堤1から離れた位置において圧力が上昇する結果となった。図3(b)に示すように、気体導入管を有していない防潮堤(比較例)10では越流水が防潮堤の陸側面に沿って流れるのに対して、図3(a)に示すように、実施例では防潮堤1の陸側面に空気Aの層が形成されて、越流水Wが防潮堤1の脚部から離れた位置に落下することが確認できた。
<第二の実施形態>
第二の実施形態では、第一の実施形態と同様に、本体部(構造物本体)2および気体導入管3を備えた防潮堤1について説明する。
本体部2は、鉄筋コンクリートにより壁状に形成されている。なお、本体部2の形状および本体部2を構成する材料は限定されるものではない。
第二の実施形態では、第一の実施形態と同様に、本体部(構造物本体)2および気体導入管3を備えた防潮堤1について説明する。
本体部2は、鉄筋コンクリートにより壁状に形成されている。なお、本体部2の形状および本体部2を構成する材料は限定されるものではない。
気体導入管3は、図5(a)および(b)に示すように、本体部2の海側面に併設されている。
気体導入管3は、本体部2の海側面に沿って上下に延びる縦管31と、縦管31の下端から本体部2の長手方向に沿って延びる横管32と、横管32から本体部2を貫通して陸側面に延びる複数の分岐管33,33,…とを備えている。
横管32は、本体部2の海側面に沿って配管されている。各分岐管33は、本体部2の長手方向に所定の間隔をあけて配管されている。縦管31の上端(吸気口4)は、防潮堤1を越流する津波の想定高さよりも高い位置において開口している。分岐管33の先端(排気口5)は、本体部2の陸側面において開口している。
気体導入管3は、本体部2の海側面に沿って上下に延びる縦管31と、縦管31の下端から本体部2の長手方向に沿って延びる横管32と、横管32から本体部2を貫通して陸側面に延びる複数の分岐管33,33,…とを備えている。
横管32は、本体部2の海側面に沿って配管されている。各分岐管33は、本体部2の長手方向に所定の間隔をあけて配管されている。縦管31の上端(吸気口4)は、防潮堤1を越流する津波の想定高さよりも高い位置において開口している。分岐管33の先端(排気口5)は、本体部2の陸側面において開口している。
防潮堤10を越流するような津波が生じると、本体部2の陸地側において負圧が生じ、越流水が防潮堤10のる区側面に沿って落下する(図2(b)参照)。
一方、本実施形態の防潮堤によれば、本体部2の陸地側に負圧領域が形成されると、気体導入管3を介して本体部2の陸地側に空気が供給される。すなわち、排気口5側が負圧になると、気体導入管3を介して吸気口4から吸気された空気が排気口5,5,…から排出される。そのため、本体部2の陸地側では、排気口5,5,…から供給された空気によって、負圧状態が緩和あるいは解消される。その結果、越流水が本体部2の陸地側面から離れ、越流水の落下地点が構造物の脚部から離れた位置に移動し、ひいては、越流水による洗掘が防止される。このように、本実施形態の防潮堤1によれば、通常の本体部2に気体導入管3を配管するのみの簡易な構成なため、施工性に優れており、かつ安価である。
一方、本実施形態の防潮堤によれば、本体部2の陸地側に負圧領域が形成されると、気体導入管3を介して本体部2の陸地側に空気が供給される。すなわち、排気口5側が負圧になると、気体導入管3を介して吸気口4から吸気された空気が排気口5,5,…から排出される。そのため、本体部2の陸地側では、排気口5,5,…から供給された空気によって、負圧状態が緩和あるいは解消される。その結果、越流水が本体部2の陸地側面から離れ、越流水の落下地点が構造物の脚部から離れた位置に移動し、ひいては、越流水による洗掘が防止される。このように、本実施形態の防潮堤1によれば、通常の本体部2に気体導入管3を配管するのみの簡易な構成なため、施工性に優れており、かつ安価である。
<第三の実施形態>
第三の実施形態では、第一の実施形態と同様に、本体部(構造物本体)2および気体導入管3を備えた防潮堤1について説明する。
本体部2は、鉄筋コンクリートにより壁状に形成されている。なお、本体部2の形状および本体部2を構成する材料は限定されるものではない。
第三の実施形態では、第一の実施形態と同様に、本体部(構造物本体)2および気体導入管3を備えた防潮堤1について説明する。
本体部2は、鉄筋コンクリートにより壁状に形成されている。なお、本体部2の形状および本体部2を構成する材料は限定されるものではない。
気体導入管3は、図6に示すように、本体部2の内部に配管されている。
気体導入管3は、上端が本体部2の上端面から突出している縦管31と、縦管31の下端から本体部2の長手方向に沿って延びる横管32と、横管32から本体部2の陸側面に延びる複数の分岐管33,33,…とを備えている。
各分岐管33は、本体部2の長手方向に所定の間隔をあけて配管されている。縦管31の上端(吸気口4)は、防潮堤1を越流する津波の想定高さよりも高い位置において開口している。分岐管33の先端(排気口5)は、本体部2の陸側面において開口している。
本実施形態の防潮堤1によれば、第二の実施形態の防潮堤1と同様の作用効果を得ることができる。
なお、気体導入管3は、縦管31の下端から本体部2の陸側面に延びる横管32を備えたL字状の管路であってもよい。この場合には、本体部2の長手方向に間隔をあけて、複数の気体導入管3を配管する。
気体導入管3は、上端が本体部2の上端面から突出している縦管31と、縦管31の下端から本体部2の長手方向に沿って延びる横管32と、横管32から本体部2の陸側面に延びる複数の分岐管33,33,…とを備えている。
各分岐管33は、本体部2の長手方向に所定の間隔をあけて配管されている。縦管31の上端(吸気口4)は、防潮堤1を越流する津波の想定高さよりも高い位置において開口している。分岐管33の先端(排気口5)は、本体部2の陸側面において開口している。
本実施形態の防潮堤1によれば、第二の実施形態の防潮堤1と同様の作用効果を得ることができる。
なお、気体導入管3は、縦管31の下端から本体部2の陸側面に延びる横管32を備えたL字状の管路であってもよい。この場合には、本体部2の長手方向に間隔をあけて、複数の気体導入管3を配管する。
<第四の実施形態>
第四の実施形態では、第一の実施形態と同様に、本体部(構造物本体)2および気体導入管3を備えた防潮堤1について説明する。
本体部2は、鉄筋コンクリートにより壁状に形成されている。なお、本体部2の形状および本体部2を構成する材料は限定されるものではない。
第四の実施形態では、第一の実施形態と同様に、本体部(構造物本体)2および気体導入管3を備えた防潮堤1について説明する。
本体部2は、鉄筋コンクリートにより壁状に形成されている。なお、本体部2の形状および本体部2を構成する材料は限定されるものではない。
気体導入管3は、図7に示すように、本体部2の下側を横断するように地中に配管されている。気体導入管3の一端(吸気口4)は、本体部2の陸側において大気に開口している。吸気口4は、本体部2を海水が越流した際の越流水の落下地点よりも本体部2から離れた位置で、かつ、当該越流水の水面よりも高い位置において開口している。
気体導入管3の他端(排気口5)は、本体部2の陸側面において開口している。すなわち、気体導入管3は本体部2を海側から陸側に向って貫通している。
なお、気体導入管3は、複数の分岐管を備えていて、1つの吸気口4に対して複数の排気口5を有していてもよい。
本実施形態の防潮堤1によれば、第一の実施形態乃至第三の実施形態の防潮堤1と同様の作用効果を得ることができる。
気体導入管3の他端(排気口5)は、本体部2の陸側面において開口している。すなわち、気体導入管3は本体部2を海側から陸側に向って貫通している。
なお、気体導入管3は、複数の分岐管を備えていて、1つの吸気口4に対して複数の排気口5を有していてもよい。
本実施形態の防潮堤1によれば、第一の実施形態乃至第三の実施形態の防潮堤1と同様の作用効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
前記各実施形態では、防潮堤について説明したが、本発明が適用可能の沿岸構造物は防潮堤に限定されるものではない。例えばケーソン等に適用してもよい。
また、沿岸構造物の設置個所は、湾岸に限定されるものではなく、例えば、河岸であってもよい。
また、吸気口4の位置は、越流水に沈むことのない位置であれば、前記各実施形態で示した位置に限定されるものではない。
また、排水口5の
前記各実施形態では、防潮堤について説明したが、本発明が適用可能の沿岸構造物は防潮堤に限定されるものではない。例えばケーソン等に適用してもよい。
また、沿岸構造物の設置個所は、湾岸に限定されるものではなく、例えば、河岸であってもよい。
また、吸気口4の位置は、越流水に沈むことのない位置であれば、前記各実施形態で示した位置に限定されるものではない。
また、排水口5の
1 防潮堤(沿岸構造物)
2 本体部(構造物本体)
3 気体挿入管
4 吸気口
5 排気口
2 本体部(構造物本体)
3 気体挿入管
4 吸気口
5 排気口
Claims (4)
- 構造物本体と、気体導入管とを備える沿岸構造物であって、
前記気体導入管は、前記構造物本体の陸地側面において開口している排気口と、大気中で開口している吸気口を備えていることを特徴とする、沿岸構造物。 - 前記気体導入管の少なくとも一部が前記構造物本体内に配管されており、
前記吸気口は、前記構造物本体の天端よりも高い位置に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の沿岸構造物。 - 前記気体導入管の少なくとも一部が前記構造物本体内に配管されており、
前記吸気口は、前記構造物本体の陸地側において当該構造物本体から離れた位置に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の沿岸構造物。 - 前記気体導入管が、複数の排気口を備えていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の沿岸構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111411607A (zh) * | 2020-03-30 | 2020-07-14 | 宝山钢铁股份有限公司 | 紧贴港池附建潮汐池进行单向冲淤的系统以及清淤方法 |
CN112359773A (zh) * | 2020-11-17 | 2021-02-12 | 王双全 | 一种水利工程垂直止水结构及施工方法 |
-
2016
- 2016-05-17 JP JP2016099015A patent/JP2017206851A/ja active Pending
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CN112359773A (zh) * | 2020-11-17 | 2021-02-12 | 王双全 | 一种水利工程垂直止水结构及施工方法 |
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