JP2017206841A - 作業車両及びセンターフレームの製造方法 - Google Patents

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伊藤 達志
Tatsushi Ito
達志 伊藤
謙太郎 臼井
Kentaro Usui
謙太郎 臼井
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Abstract

【課題】耐久性及び寸法精度を向上可能なセンターフレームを備える作業車両及びそのセンターフレームの製造方法を提供する。【解決手段】センターフレーム13の上フレーム20は、本体部25と左前脚部28を有する。左前脚部28は、複数の平板の組み合わせによって構成される。左前脚部28は、屈曲された加工硬化領域のみを介して本体部25に連なる。【選択図】図5

Description

本発明は、作業車両及びセンターフレームの製造方法に関する。
従来、油圧ショベルなどの作業車両は、下部走行体と上部旋回体とを備える。下部走行体は、センターフレームと、左右一対のトラックフレームとを有する。上部旋回体は、センターフレーム上に旋回自在に搭載される。
特許文献1には、下フレームと上フレームとによって構成されるセンターフレームが開示されている。特許文献1の上フレームは、本体部と4本の脚部とを有する。各脚部は、直角折曲部と鈍角折曲部を溶接することによって形成される。
特許文献2には、下フレームと上フレームとによって構成されるセンターフレームが開示されている。特許文献1の上フレームは、本体部と4本の脚部とを有する。各脚部は、十字型の板状部材に絞り加工を施すことによって形成される。
特開平5−179675号公報 実開昭62−7463号公報
しかしながら、特許文献1に記載のセンターフレームでは、上部旋回体から伝わる作業荷重やトラックフレームから伝わる走行時の衝撃荷重が、比較的強度の低い脚部の溶接部分に集中してしまう。そのため、センターフレームの耐久性を向上させたいという要望がある。
また、特許文献2に記載のセンターフレームでは、板状部材に絞り加工を施すことによって脚部を形成しているため、絞り加工に伴う塑性ひずみによって脚部に寸法ばらつきが生じやすい。そのため、センターフレームの加工精度を向上させたいという要望がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、耐久性及び寸法精度を向上可能なセンターフレームを備える作業車両及びそのセンターフレームの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係る作業車両は、上フレームと下フレームとを含むセンターフレームと、センターフレーム上に旋回自在に搭載される上部旋回体とを備える。上フレームは、本体部と、脚部とを有する。脚部は、複数の平板の組み合わせによって構成される。脚部は、屈曲された加工硬化領域のみを介して本体部に連なる。
本発明の第1態様に係る作業車両によれば、脚部は、加工硬化領域を介して本体部に連なっており、本体部に溶接されていない。そのため、上部旋回体から伝わる作業荷重や走行時の衝撃荷重に対する脚部の耐久性を向上させることができる。また、折り曲げ加工のみによって脚部を形成できるため、塑性ひずみが生じやすい絞り加工を用いる場合に比べて、脚部の寸法精度を向上さることができる。
本発明の第2態様に係る作業車両は、第1態様に係り、本体部は、複数の平板の組み合わせによって構成される。
本発明の第2態様に係る作業車両によれば、折り曲げ加工のみによって本体部を形成できるため、塑性ひずみが生じやすい絞り加工を用いる場合に比べて、本体部の加工精度を向上さることができる。
本発明の第3態様に係る作業車両は、第1又は第2態様に係り、上フレームは、脚部を含む4本の脚部を有する。
本発明の第4態様に係る作業車両は、第1乃至第3のいずれかの態様に係り、脚部は、脚上板と、第1脚側板と、第2脚側板とを含む。脚上板は、屈曲された第1加工硬化部を介して本体部に連なる。第1脚側板は、屈曲された第2加工硬化部を介して本体部に連なる。第2脚側板は、屈曲された第3加工硬化部を介して本体部に連なる。
本発明の第5態様に係る作業車両は、第4態様に係り、本体部は、脚上板に連なる本体上板と、第1脚側板に連なる本体側板とを含む。第1脚側板の平面視において、本体上板に沿って延びる基準直線に対して脚上板が成す角度をθ°とした場合、本体上板の平面視において、第1脚側板が本体側板に対して成す角度は180°−θ°である。
本発明の第6態様に係る作業車両は、第1乃至第5のいずれかの態様に係り、下フレームは、本体部を下方から支持する本体支持板と、脚部を下方から支持する脚支持板とを有する。脚部は、脚支持板との当接部のみにおいて溶接されている。
本発明の第7態様に係るセンターフレームの製造方法は、板状ワークを折り曲げ加工することによって、屈曲された加工硬化領域を介して本体部に連なる脚部を有する上フレームを形成する工程と、上フレームを下フレームに溶接する工程とを備える。
本発明によれば、耐久性及び寸法精度を向上可能なセンターフレームを備える作業車両及びそのセンターフレームの製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る油圧ショベルの正面図 本実施形態に係るフレームの上面斜視図 本実施形態に係るフレームの底面斜視図 本実施形態に係るセンターフレームの分解斜視図 本実施形態に係る上フレームの斜視図 図5のX方向から見た矢視図 図5のY方向から見た矢視図 本実施形態に係るセンターフレームの製造方法を説明するための図
以下の説明において、「上」「下」「前」「後」「左」「右」とは、運転席に着座するオペレータを基準とする用語である。
(油圧ショベル1の構成)
図1は、油圧ショベル1の正面図である。油圧ショベル1は、下部走行体2、排土板3、上部旋回体4及び作業機5を備える。
下部走行体2は、フレーム6、右クローラ7及び左クローラ8を有する。フレーム6には、図示しない右駆動輪、右従動輪、左駆動輪及び左従動輪が取り付けられている。右クローラ7は、右駆動輪と右従動輪に巻回される。左クローラ8は、左駆動輪と左従動輪に巻回される。排土板3は、右クローラ7及び左クローラ8の前方に配置される。排土板3は、フレーム6に取り付けられる。
上部旋回体4は、下部走行体2のフレーム6上に旋回自在に搭載される。上部旋回体4上には、運転席9及びルーフ10が設けられる。作業機5は、運転席9の前方に配置される。作業機5は、上部旋回体4に取り付けられる。
(フレーム6の構成)
図2は、フレーム6の上面斜視図である。図3は、フレーム6の底面斜視図である。図4は、センターフレーム13の分解斜視図である。
フレーム6は、右トラックフレーム11、左トラックフレーム12及びセンターフレーム13を備える。
1.右トラックフレーム11
右トラックフレーム11は、センターフレーム13の右側に連結される。右トラックフレーム11は、前後方向に延びる。右トラックフレーム11は、右駆動輪支持部14と右従動輪支持部15を有する。駆動輪支持部14は、右駆動輪を支持する。右従動輪支持部15は、右従動輪を支持する。
2.左トラックフレーム12
左トラックフレーム12は、センターフレーム13の左側に連結される。左トラックフレーム12は、前後方向に延びる。左トラックフレーム12は、左駆動輪支持部16と左従動輪支持部17を有する。駆動輪支持部16は、左駆動輪を支持する。左従動輪支持部17は、左従動輪を支持する。
3.センターフレーム13
センターフレーム13は、右トラックフレーム11と左トラックフレーム12の間に配置される。センターフレーム13は、図4に示すように、上フレーム20、下フレーム21、円筒補強部材22、右補強部材23及び左補強部材24を有する。
(1)上フレーム20
上フレーム20は、後述するように、板状の上フレームワーク60(図8参照)に折り曲げ加工を施すことによって作製される。上フレーム20は、下フレーム21上に配置される。上フレーム20は、下フレーム21に溶接される。上フレーム20と下フレーム21との溶接線(ビード)は、下フレーム21の外縁にのみ形成される。上フレーム20と下フレーム21との間には空間が形成される。
上フレーム20は、本体部25、右前脚部26、右後脚部27、左前脚部28及び左後脚部29を有する。
本体部25には、挿通孔1a、右開口部1b、左開口部1c、前開口部1dが形成される。挿通孔1aには、図示しないスイベルジョイントや油圧配管などが挿通される。右開口部1bには、右補強部材23が挿入される。右補強部材23は、コの字状(又は、U字状)に形成される。右補強部材23は、右開口部1b及び円筒補強部材22に溶接される。左開口部1cには、左補強部材24が挿入される。左補強部材24は、コの字状(又は、U字状)に形成される。左補強部材24は、左開口部1c及び円筒補強部材22に溶接される。前開口部1dには、シリンダブラケット30が挿入される。シリンダブラケット30は、前開口部1d及び円筒補強部材22に溶接される。シリンダブラケット30には、排土板3の油圧シリンダが取り付けられる。
本体部25には、サークル台31、右支持ブラケット32及び左支持ブラケット33が取り付けられる。サークル台31は、挿通孔1aの周縁に配置される。サークル台31には、上部旋回体4の旋回ベアリングが載置される。右支持ブラケット32及び左支持ブラケット33には、排土板3が取り付けられる。
右前脚部26は、本体部25から右トラックフレーム11に向かって右前方に延びる。右前脚部26は、本体部25と一体形成される。右前脚部26は、右トラックフレーム11に溶接される。右後脚部27は、本体部25から右トラックフレーム11に向かって右後方に延びる。右後脚部27は、本体部25と一体形成される。右後脚部27は、右トラックフレーム11に溶接される。
左前脚部28は、本体部25から左トラックフレーム12に向かって左前方に延びる。左前脚部28は、本体部25と一体形成される。左前脚部28は、左トラックフレーム12に溶接される。左後脚部29は、本体部25から左トラックフレーム12に向かって左後方に延びる。左後脚部29は、本体部25と一体形成される。左後脚部29は、左トラックフレーム12に溶接される。
上フレーム20の詳細な構成については後述する。
(2)下フレーム21
下フレーム21は、上フレーム20の下方に配置される。下フレーム21は、図4に示すように、本体支持板34、右前脚支持板35、右後脚支持板36、左前脚支持板37及び左後脚支持板38を有する。
本体支持板34は、平板状に形成される。本体支持板34は、上フレーム20の本体部25に形成された挿通孔1aに対応する挿通孔1eを有する。本体支持板34は、上フレーム20の本体部25を下方から支持する。本体支持板34の外縁には、上フレーム20の本体部25が溶接される。本体支持板34と本体部25は、ボックス型構造体を構成する。本体支持板34と本体部25の間の空間には、円筒補強部材22が配置される。円筒補強部材22は、ボックス型構造体の補強のために設けられる。
右前脚支持板35は、平板状に形成される。右前脚支持板35は、上フレーム20の右前脚部26を下方から支持する。右前脚支持板35の外縁には、上フレーム20の右前脚部26が溶接される。右前脚支持板35と右前脚部26は、筒型構造体を構成する。右後脚支持板36は、平板状に形成される。右後脚支持板36は、上フレーム20の右後脚部27を下方から支持する。右後脚支持板36の外縁には、上フレーム20の右後脚部27が溶接される。右後脚支持板36と右後脚部27は、筒型構造体を構成する。
左前脚支持板37は、平板状に形成される。左前脚支持板37は、上フレーム20の左前脚部28を下方から支持する。左前脚支持板37の外縁には、上フレーム20の左前脚部28が溶接される。左前脚支持板37と左前脚部28は、筒型構造体を構成する。左後脚支持板38は、平板状に形成される。左後脚支持板38は、上フレーム20の左後脚部29を下方から支持する。左後脚支持板38の外縁には、上フレーム20の左後脚部29が溶接される。左後脚支持板38と左後脚部29は、筒型構造体を構成する。
(上フレーム20の構成)
図5は、上フレーム20の斜視図である。上フレーム20は、上述のとおり、本体部25、右前脚部26、右後脚部27、左前脚部28及び左後脚部29を有する。
(1)本体部25
本体部25は、屈曲された加工硬化領域を介して互いに連なる複数の平板の組み合わせによって構成される。以下、本体部25の具体的な構成について説明する。
本体部25は、本体上板40、右前側板41、第1右側板42、第2右側板43、左前側板44、第1左側板45、第2左側板46及び後側板47によって構成される。右前側板41、第1右側板42、第2右側板43、左前側板44、第1左側板45、第2左側板46及び後側板47のそれぞれは、本実施形態に係る「本体側板」の一例である。
右前側板41は、右前加工硬化部2aを介して本体上板40に連なる。右前側板41は、本体上板40に対して垂直に設けられる。右前加工硬化部2aは、90度に屈曲されている。右前加工硬化部2aは、本体部25を構成する加工硬化領域の1つである。
第1右側板42は、第1右加工硬化部2bを介して本体上板40に連なる。第1右側板42は、本体上板40に対して垂直に設けられる。第1右加工硬化部2bは、90度に屈曲されている。第1右加工硬化部2bは、本体部25を構成する加工硬化領域の1つである。
第2右側板43は、第2右加工硬化部2cを介して本体上板40に連なる。第2右側板43は、本体上板40に対して垂直に設けられる。第2右加工硬化部2cは、90度に屈曲されている。第2右加工硬化部2cは、本体部25を構成する加工硬化領域の1つである。
左前側板44は、左前加工硬化部2dを介して本体上板40に連なる。左前側板44は、本体上板40に対して垂直に設けられる。左前加工硬化部2dは、90度に屈曲されている。左前加工硬化部2dは、本体部25を構成する加工硬化領域の1つである。
第1左側板45は、第1左加工硬化部2eを介して本体上板40に連なる。第1左側板45は、本体上板40に対して垂直に設けられる。第1左加工硬化部2eは、90度に屈曲されている。第1左加工硬化部2eは、本体部25を構成する加工硬化領域の1つである。
第2左側板46は、第2左加工硬化部2fを介して本体上板40に連なる。第2左側板46は、本体上板40に対して垂直に設けられる。第2左加工硬化部2fは、90度に屈曲されている。第2左加工硬化部2fは、本体部25を構成する加工硬化領域の1つである。
後側板47は、後加工硬化部2gを介して本体上板40に連なる。後側板47は、本体上板40に対して垂直に設けられる。後加工硬化部2gは、90度に屈曲されている。後加工硬化部2gは、本体部25を構成する加工硬化領域の1つである。
(2)各脚部26〜29
各脚部26〜29は、屈曲された加工硬化領域のみを介して本体部25に連なる複数の平板の組み合わせによって構成される。各脚部26〜29は、本発明に係る「脚部」の一例である。以下、各脚部26〜29の具体的な構成について説明する。
右前脚部26は、第1加工硬化領域R1のみを介して本体部25に連なる。右前脚部26は、第1加工硬化領域R1を介して、本体部25の本体上板40、右前側板41及び第1右側板42に連なる。第1加工硬化領域R1は、コの字状に形成される。第1加工硬化領域R1は、折り曲げ加工に伴う塑性変形によって加工硬化されている。
右後脚部27は、第2加工硬化領域R2のみを介して本体部25に連なる。右後脚部27は、第2加工硬化領域R2を介して、本体部25の本体上板40、第2右側板43及び後側板47に連なる。第2加工硬化領域R2は、コの字状に形成される。第2加工硬化領域R2は、折り曲げ加工に伴う塑性変形によって加工硬化されている。
左前脚部28は、第3加工硬化領域R3のみを介して本体部25に連なる。左前脚部28は、第3加工硬化領域R3を介して、本体部25の本体上板40、左前側板44及び第1左側板45に連なる。第3加工硬化領域R3は、コの字状に形成される。第3加工硬化領域R3は、折り曲げ加工に伴う塑性変形によって加工硬化されている。
左後脚部29は、第4加工硬化領域R4のみを介して本体部25に連なる。左後脚部29は、第4加工硬化領域R4を介して、本体部25の本体上板40、第2左側板46及び後側板47に連なる。第4加工硬化領域R4は、コの字状に形成される。第4加工硬化領域R4は、折り曲げ加工に伴う塑性変形によって加工硬化されている。
(3)第1乃至第4加工硬化領域R1〜R4
第1乃至第4加工硬化領域R1〜R4の構成について説明する。第1乃至第4加工硬化領域R1〜R4それぞれは同様の構成を有しているため、以下、第3加工硬化領域R3について主に説明する。
図6は、図5のX方向から見た矢視図である。図7は、図5のY方向から見た矢視図である。図7では、左前脚部28の第1脚側板51が平面視されている。
第3加工硬化領域R3は、本体部25と左前脚部28の間の全域にわたって形成される。左前脚部28は、脚上板50、第1脚側板51及び第2脚側板52を有する。第3加工硬化領域R3は、第1加工硬化部3a、第2加工硬化部3b及び第3加工硬化部3cを有する。
脚上板50は、第1加工硬化部3aを介して、本体部25の本体上板40に連なる。第1加工硬化部3aは、水平線に沿って直線状に延びる。第1加工硬化部3aは、脚上板50と本体上板40の間の全域にわたって形成される。
脚上板50は、図7に示すように、本体上板40から外向きに真っ直ぐ延びる基準直線L1に対して、θ°傾斜する。すなわち、脚上板50は、本体上板40から下方に向かってθ°傾斜している。第1加工硬化部3aは、θ°に屈曲されている。本体上板40に対する脚上板50の傾斜角をθ°とした場合、本体部25の左前側板44に対する脚上板50の傾斜角は90°−θ°である。
ここで、本体上板40に対する脚上板50の傾斜角をθ°とした場合、図5に示すように、本体上板40の平面視において、本体部25の左前側板44に対する第1脚側板51の傾斜角は(180−θ)°である。また、本体上板40の平面視において、本体部25の左前側板44に対する脚上板50の傾斜角は(90+θ)°である。これらの角度の関係が成立するのは、左前脚部28が、板状の上フレームワーク60(図8参照)に折り曲げ加工を施すことのみによって形成されるからである。
第1脚側板51は、第2加工硬化部3bを介して、本体部25の左前側板44に連なる。第2加工硬化部3bは、第1加工硬化部3aの一端部から鉛直下方に向かって直線状に延びる。第2加工硬化部3bは、第1脚側板51と左前側板44の間の全域にわたって形成される。
第2脚側板52は、第3加工硬化部3cを介して、本体部25の第1左側板45に連なる。第3加工硬化部3cは、第1加工硬化部3aの他端部から鉛直下方に向かって直線状に延びる。第3加工硬化部3cは、第2脚側板52と第1左側板45の間の全域にわたって形成される。
第1脚側板51は、第4加工硬化部3dを介して、脚上板50に連なる。第1脚側板51は、脚上板50に対して垂直に設けられる。第4加工硬化部3dは、90度に屈曲されている。第4加工硬化部3dは、左前脚部28を構成する加工硬化領域の1つである。
同様に、第2脚側板52は、第5加工硬化部3eを介して、脚上板50に連なる。第2脚側板52は、脚上板50に対して垂直に設けられる。第5加工硬化部3eは、90度に屈曲されている。第5加工硬化部3eは、左前脚部28を構成する加工硬化領域の1つである。
(センターフレーム13の製造方法)
図8は、センターフレーム13の製造方法を説明するための図である。
まず、1枚の板部材から図8に示す上フレームワーク60を切り出す。上フレームワーク60の切り出しには、レーザー加工法を用いることができる。
次に、プレス機の下金型と上金型の間に上フレームワーク60をセットして、上金型を下金型に向けて下降させる。これによって、図8に示す破線に沿って上フレームワーク60が折り曲げ加工され、上フレーム20(図4参照)が形成される。図8では、折り曲げ線によって規定される上フレーム20の各部位が示されている。
次に、別のプレス機の下金型と上金型の間に図示しない下フレームワークをセットして、上金型を下金型に向けて下降させる。これによって、下フレームワークが折り曲げ加工され、下フレーム21(図4参照)が形成される。
次に、上フレーム20を下フレーム21上に載置して、上フレーム20と下フレーム21の当接部に沿って溶接する。本実施形態では、下フレーム21の外縁に沿って溶接を行えばよいため、下フレーム21の外縁上にのみ溶接線(ビード)が形成される。特に、上フレーム20の各脚部26〜29は、下フレーム21の脚支持板35〜38との当接部のみにおいて溶接される。
(特徴)
(1)センターフレーム13の上フレーム20は、本体部25と左前脚部28を有する。左前脚部28は、複数の平板の組み合わせによって構成される。左前脚部28は、屈曲された加工硬化領域のみを介して本体部25に連なる。
このように、左前脚部28は、加工硬化領域を介して本体部25に連なっており、本体部25に溶接されていない。そのため、上部旋回体4から伝わる作業荷重や走行時の衝撃荷重に対する左前脚部28の耐久性を向上させることができる。また、折り曲げ加工のみによって左前脚部28を形成できるため、塑性ひずみが生じやすい絞り加工を用いる場合に比べて、左前脚部28の寸法精度を向上さることができる。
なお、以上の効果は、左前脚部28だけでなく、右前脚部26、右後脚部27及び左後脚部29においても得られるものである。
(2)上フレーム20の本体部25は、複数の平板の組み合わせによって構成されている。折り曲げ加工のみによって本体部25を形成できるため、塑性ひずみが生じやすい絞り加工を用いる場合に比べて、本体部25の加工精度を向上さることができる。
(他の実施形態)
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
上記実施形態では、作業車両の一例として油圧ショベル1について説明したが、本発明に係るセンターフレームは様々な作業車両に適用可能である。例えば、油圧ショベル1は、右クローラ7及び左クローラ8に代えて車輪を備えていてもよい。また、油圧ショベル1は、排土板3や作業機5を備えていなくてもよい。
上記実施形態では、上フレーム20の具体的な構成について説明したが、上フレーム20の形状は図5〜図8に示された形状に限られない。脚部26〜29のうち少なくとも1つの脚部が、屈曲された加工硬化領域を介して本体部25に連なる複数の平板によって構成されている限り、上フレーム20の形状は適宜変更可能である。例えば、本体部25の本体上板40に対する、右前側板41、第1右側板42、第2右側板43、左前側板44、第1左側板45、第2左側板46及び後側板47それぞれの屈曲角度は90度に限られない。左前脚部28の脚上板50に対する第1脚側板51及び第2脚側板52の屈曲角度は90度に限られない。
11 右トラックフレーム
12 左トラックフレーム
13 センターフレーム
20 上フレーム
21 下フレーム
25 本体部
26 右前脚部
27 右後脚部
28 左前脚部
29 左後脚部
50 脚上板
51 第1脚側板
52 第2脚側板
3a 第1加工硬化部
3b 第2加工硬化部
3c 第3加工硬化部
3d 第4加工硬化部
3e 第5加工硬化部
R1 第1加工硬化領域
R2 第2加工硬化領域
R3 第3加工硬化領域
R4 第4加工硬化領域

Claims (7)

  1. 上フレームと下フレームとを含むセンターフレームと、
    前記センターフレーム上に旋回自在に搭載される上部旋回体と、
    を備え、
    前記上フレームは、本体部と、脚部とを有し、
    前記脚部は、複数の平板の組み合わせによって構成され、
    前記脚部は、屈曲された加工硬化領域のみを介して前記本体部に連なる、
    作業車両。
  2. 前記本体部は、複数の平板の組み合わせによって構成される、
    請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記上フレームは、前記脚部を含む4本の脚部を有する、
    請求項1又は2に記載の作業車両。
  4. 前記脚部は、脚上板と、第1脚側板と、第2脚側板とを含み、
    前記脚上板は、屈曲された第1加工硬化部を介して前記本体部に連なり、
    前記第1脚側板は、屈曲された第2加工硬化部を介して前記本体部に連なり、
    前記第2脚側板は、屈曲された第3加工硬化部を介して前記本体部に連なる、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の作業車両。
  5. 前記本体部は、前記脚上板に連なる本体上板と、前記第1脚側板に連なる本体側板とを含み、
    前記第1脚側板の平面視において、前記本体上板に沿って延びる基準直線に対して前記脚上板が成す角度をθ°とした場合、前記本体上板の平面視において、前記第1脚側板が前記本体側板に対して成す角度は180°−θ°である、
    請求項4に記載の作業車両。
  6. 前記下フレームは、前記本体部を下方から支持する本体支持板と、前記脚部を下方から支持する脚支持板とを有し、
    前記脚部は、前記脚支持板との当接部のみにおいて溶接されている、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の作業車両。
  7. 板状ワークを折り曲げ加工することによって、屈曲された加工硬化領域を介して本体部に連なる脚部を有する上フレームを形成する工程と、
    前記上フレームを下フレームに溶接する工程と、
    を備えるセンターフレームの製造方法。
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