JP2017206357A - エレベーター制御装置、空調制御方法及びエレベーター装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗りかごに乗車する乗客の有無だけでは、乗客にとって快適な空調制御を行うことができなかった。【解決手段】乗客検出部9c1は、乗りかご1内の乗客を検出する。占有率算出部9c2は、検出された乗客の乗りかご1内における占有率を算出する。最大移動階床判定部9bは、乗りかご1が移動する一方向における移動階床を判定する。空調強度制御部9c4は、占有率及び移動階床に基づいて、空調装置5の空調強度を変更する制御を行う。【選択図】図2
Description
本発明は、例えば、乗りかご内の空気調和(以下、「空調」と略記する)を制御するためのエレベーター制御装置、空調制御方法及びエレベーター装置に関する。
エレベーターの空調制御は、一般的には、乗りかご内の温度を測定し、測定温度に基づいて、乗りかご内の温度が一定温度となるようにしている。そして、エレベーターを利用する乗客の快適性を向上するために、様々なエレベーターの空調制御が提案されている。
このような空調機能付きエレベーター装置では、乗りかご外部に空調装置を取り付けて空調風を乗りかご内部に導入し、乗りかご内を積極的に空調している。しかし、空調装置の空調能力には制限があるため、乗りかご内の乗客が冷却感を感じにくい。
乗りかご内の乗客が冷却感を得るためには、空調装置の能力の範囲内で常に最大限の強度で空調を行うことも考えられる。しかし、乗りかご内の乗客に過度な冷却感を感じさせると、乗客に不快感が生じてしまう。また、過度な冷却により無駄な電力使用量が増大してしまう。
そこで、特許文献1には、乗りかご内に乗客が存在している乗客存在期間における空調強度を、乗りかご内に乗客が存在していない乗客非存在期間における空調強度よりも高めるようにコンプレッサモーター等の動作を制御する技術が開示されている。
ところで、特許文献1に開示された技術では、乗りかご内の乗客の有無のみで空調強度を変更するため、乗車階から呼び階(行先階とも呼ばれる)までが近く、乗客の乗車時間が短い場合、空調強度を変更しても、かご内が冷却されるまで時間がかかる。このため、乗客が冷却感を得られないばかりか、空調の出力を上げたことにより電力使用量が上昇してしまう。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、乗客の快適性を損なわずに空調制御を行うことを目的とする。
本発明に係るエレベーター装置は、空調装置が設けられた乗りかごと、エレベーター制御装置と、を備える。
そして、本発明に係るエレベーター制御装置は、乗客検出部、占有率算出部、移動階床判定部、空調強度制御部を備え、本発明に係る空調制御方法を行う。
乗客検出部は、乗りかご内の乗客を検出する。占有率算出部は、検出された乗客の乗りかご内における占有率を算出する。移動階床判定部は、乗りかごが移動する一方向における移動階床を判定する。空調強度制御部は、占有率及び移動階床に基づいて、空調装置の空調強度を変更する制御を行う。
そして、本発明に係るエレベーター制御装置は、乗客検出部、占有率算出部、移動階床判定部、空調強度制御部を備え、本発明に係る空調制御方法を行う。
乗客検出部は、乗りかご内の乗客を検出する。占有率算出部は、検出された乗客の乗りかご内における占有率を算出する。移動階床判定部は、乗りかごが移動する一方向における移動階床を判定する。空調強度制御部は、占有率及び移動階床に基づいて、空調装置の空調強度を変更する制御を行う。
本発明によれば、乗りかご内の乗客の占有率及び移動階床に基づいて、空調装置の空調強度が変更されるので、乗客の快適性が維持されると共に、無駄な電力使用量の上昇を抑えることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
以下、本発明を実施するための形態例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[一実施の形態例]
図1は、エレベーター装置10の乗りかご1を模式的に示す斜視図である。
エレベーター装置10は、乗りかご1と、エレベーター制御装置9とを備える。
乗りかご1は、扉2、呼び釦3、ステレオカメラ4、空調装置5、かご内ファン6、戸開スイッチ7、温度センサー8を備える。
図1は、エレベーター装置10の乗りかご1を模式的に示す斜視図である。
エレベーター装置10は、乗りかご1と、エレベーター制御装置9とを備える。
乗りかご1は、扉2、呼び釦3、ステレオカメラ4、空調装置5、かご内ファン6、戸開スイッチ7、温度センサー8を備える。
エレベーター制御装置9は、例えば、乗りかご1が昇降する不図示の昇降路、又は昇降路の上方に設けられた機械室に設置される。そして、乗りかご1とエレベーター制御装置9とは、テールコード11(通信線の一例)によって接続されている。このため、乗りかご1の各部とエレベーター制御装置9は、テールコード11を通じて各種の信号を送受信可能である。
扉2は、エレベーター制御装置9の制御により、乗りかご1が到着した階床で開閉する。
呼び釦3(呼び階登録部の一例)は、乗りかご1内の不図示の操作盤に設けられ、乗りかご1に乗車した乗客によって呼び階が登録される。呼び釦3は、乗りかご1に乗車した乗客により選択された呼び階を示す呼び階信号をエレベーター制御装置9に送信する。また、不図示のホール呼び釦より、乗客が乗りかご1に乗車したときの乗車階を示す乗車階信号がエレベーター制御装置9に送信される。
呼び釦3(呼び階登録部の一例)は、乗りかご1内の不図示の操作盤に設けられ、乗りかご1に乗車した乗客によって呼び階が登録される。呼び釦3は、乗りかご1に乗車した乗客により選択された呼び階を示す呼び階信号をエレベーター制御装置9に送信する。また、不図示のホール呼び釦より、乗客が乗りかご1に乗車したときの乗車階を示す乗車階信号がエレベーター制御装置9に送信される。
ステレオカメラ4(撮像部の一例)は、乗りかご1内に設置されており、近接した2つの撮像部により乗りかご1内を撮像して得たステレオ画像信号をエレベーター制御装置9に送信する。
空調装置5は、乗りかご1の天井に設置されており、エレベーター制御装置9の制御により、冷気を乗りかご1内に送風する。
かご内ファン6(排気部の一例)は、乗りかご1の天井に設置されており、エレベーター制御装置9の制御により、乗りかご1内の空気を乗りかご1外に排気する。
かご内ファン6(排気部の一例)は、乗りかご1の天井に設置されており、エレベーター制御装置9の制御により、乗りかご1内の空気を乗りかご1外に排気する。
戸開スイッチ7(戸開検出部の一例)は、扉2に設けられており、扉2の戸開を検出すると戸開信号をエレベーター制御装置9に出力する。
温度センサー8(温度検出部の一例)は、例えば、乗りかご1の床面から150cmの高さに設けられており、この高さにおける乗りかご1内の気温(以下、「かご内温度」と呼ぶ)に合わせた電圧値の温度信号をエレベーター制御装置9に送信する。
温度センサー8(温度検出部の一例)は、例えば、乗りかご1の床面から150cmの高さに設けられており、この高さにおける乗りかご1内の気温(以下、「かご内温度」と呼ぶ)に合わせた電圧値の温度信号をエレベーター制御装置9に送信する。
エレベーター制御装置9は、呼び釦3、ステレオカメラ4、戸開スイッチ7、温度センサー8から送信される各種信号を受信する。また、エレベーター制御装置9は、乗りかご1の昇降動作を制御する他、空調装置5及びかご内ファン6による乗りかご1内の空調制御を行う。
図2は、エレベーター制御装置9の内部構成例を示すブロック図である。
エレベーター制御装置9は、戸開判定部9a、最大移動階床判定部9b、空調制御部9cを備える。
戸開判定部9aは、戸開スイッチ7から受信する戸開信号に基づいて、扉2の戸開を検出する。
最大移動階床判定部9b(移動階床判定部の一例)は、乗車階信号及び呼び階信号に基づいて、乗りかご1が移動する一方向における移動階床を判定する。乗りかご1が移動する一方向とは、乗りかご1の上昇方向又は下降方向のいずれかである。また、最大移動階床判定部9bが判定する乗りかご1の移動階床は、乗りかご1に乗車する乗客の乗車階から呼び階までの最大移動階床である。
戸開判定部9aは、戸開スイッチ7から受信する戸開信号に基づいて、扉2の戸開を検出する。
最大移動階床判定部9b(移動階床判定部の一例)は、乗車階信号及び呼び階信号に基づいて、乗りかご1が移動する一方向における移動階床を判定する。乗りかご1が移動する一方向とは、乗りかご1の上昇方向又は下降方向のいずれかである。また、最大移動階床判定部9bが判定する乗りかご1の移動階床は、乗りかご1に乗車する乗客の乗車階から呼び階までの最大移動階床である。
なお、始めに乗客が乗車した乗りかご1が呼び階まで移動する途中階で他の乗客が乗車し、他の乗客が、始めに登録された呼び階よりさらに高い階を呼び階として登録する場合がある。この場合、最大移動階床判定部9bは、始めに乗客が乗車した乗車階から、他の乗客により登録された呼び階までを改めて最大移動階床と判定する。
空調制御部9cは、乗客検出部9c1、占有率算出部9c2、かご内温度測定部9c3、空調強度制御部9c4を備える。空調制御部9cは、乗りかご1内の空調を制御することが可能である。
乗客検出部9c1は、ステレオカメラ4が撮像したステレオ画像に基づいて、乗りかご1内の乗客を検出する。乗客を検出する処理として、例えば、乗りかご1に乗客がいないときにステレオカメラ4が撮像した参照画像と、ステレオカメラ4が現在撮像しているステレオ画像とを比較して差分を求める方法がある。参照画像とステレオ画像に差分が生じていない場合、乗客検出部9c1は乗りかご1に誰も乗車していないと判定する。一方、参照画像とステレオ画像に差分が生じた場合、ステレオカメラ4は乗りかご1に乗客が乗車したことを検出する。
占有率算出部9c2は、ステレオ画像から求めた乗客の人数、又は乗客の密集度に基づいて、乗客検出部9c1によって検出された乗客の乗りかご1内における占有率を算出する。占有率算出部9c2は、ステレオ画像を用いることにより、乗りかご1内の乗客の人数、乗車位置等を正確に捉えることができる。ここで、占有率とは、例えば、乗りかご1内の容積に対する乗客の体積の割合である。占有率を比較するための占有率閾値が“50%”に設定されているとする。そして、占有率が、例えば50%以上であるときには、かご内温度が上昇し、乗客の不快感が高まると考えられる。この場合、占有率閾値が“50”に設定されている。そして、空調強度制御部9c4による空調装置5又はかご内ファン6を用いた空調制御が行われる。
かご内温度測定部9c3(温度測定部の一例)は、温度センサー8から受信した温度信号に基づいて、かご内温度を測定する。かご内温度測定部9c3が測定したかご内温度の値は空調強度制御部9c4に送信される。
空調強度制御部9c4は、占有率算出部9c2により算出された占有率と、最大移動階床判定部9bにより判定された最大移動階床とに基づいて、空調装置5の空調強度を変更する制御を行う。このため、多くの乗客が乗りかご1に乗車したときには、かご内温度が上昇する前に空調装置5から冷気が送風される。
また、空調強度制御部9c4は、かご内温度測定部9c3により測定されたかご内温度に基づいて、かご内ファン6の起動を制御する。このため、かご内温度が上昇したときには、かご内ファン6により乗りかご1が排気される。
また、空調強度制御部9c4は、かご内温度測定部9c3により測定されたかご内温度に基づいて、かご内ファン6の起動を制御する。このため、かご内温度が上昇したときには、かご内ファン6により乗りかご1が排気される。
以下の説明で、空調強度制御部9c4が空調装置5を制御して、乗りかご1内に冷気を送風することを「空調強度を上げる」と呼び、冷気の送風を弱めるか停止することを「空調強度を下げる」と呼ぶ。空調強度制御部9c4が乗りかご1内の空調を制御する処理の詳細は、後述する図3に示す。
図3は、エレベーター制御装置9によって行われる乗りかご1内の空調制御方法の例を示すフローチャートである。ここで、エレベーター制御装置9の初期状態として、例えば、かご内温度が一定となるような空調制御が行われているものとする。
始めに、戸開判定部9aは、戸開スイッチ7から受信した戸開信号に基づいて、扉2の戸開を判定する(S1)。戸開スイッチ7が扉2の戸開を検出していない場合(S1のNO)、戸開判定部9aは、戸開信号を受信していないため、戸開スイッチ7から戸開信号を受信するまでステップS1の処理を繰り返す。
戸開スイッチ7が扉2の戸開を検出すると、戸開判定部9aは戸開スイッチ7から受信した戸開信号に基づいて、扉2の戸開を判定する(S1のYES)。次に、乗客検出部9c1は、乗客を検出したか否かを判定する(S2)。乗客検出部9c1が乗客を検出していない場合(S2のNO)、空調強度制御部9c4は、乗りかご1内の空調強度を下げる(S8)。ただし、エレベーター制御装置9の初期状態で示されるかご内温度が十分に低ければ、空調強度制御部9c4による乗りかご1内の空調強度を下げる処理が行われなくてもよい。
一方、乗客検出部9c1が乗客を検出し(S2のYES)、かつ占有率算出部9c2によって算出された乗りかご1の占有率が占有率閾値以上である場合に、以降の処理が行われる。乗りかご1の占有率が占有率閾値未満である場合に、以降の処理は行われない。
ステップS2の後、最大移動階床判定部9bは、乗客により呼び釦3が押下されたことを検出する(S3)。このとき、最大移動階床判定部9bは、乗客により押下された呼び釦3から受信した呼び階信号に基づいて、乗りかご1の最大移動階床を求める。そして、最大移動階床判定部9bは、最大移動階床が予め定められた第1規定値(例えば、4階床)以上であるか否かを判定する(S4)。最大移動階床が第1規定値以上である場合(S4のYES)、空調強度制御部9c4は、空調強度を上げる制御を行う(S5)。
最大移動階床が第1規定値未満である場合(S4のNO)、空調強度制御部9c4は、かご内温度測定部9c3により測定されたかご内温度が予め定められた第2規定値(例えば、30度)以上であるか否かを判定する(S6)。
かご内温度が第2規定値以上である場合(S6のYES)、空調強度制御部9c4は、かご内ファン6を起動し、乗りかご1内の空気を排気する制御を行う(S7)。かご内温度が第2規定値未満である場合(S6のNO)、空調強度制御部9c4は、何も処理を行わない。
なお、空調強度制御部9c4が実施する空調装置5に対する空調強度の制御、又はかご内ファン6に対する起動制御は、乗りかご1が最大移動階床の呼び階に到着した後、終了する。そして、乗客が乗車していない状態で乗りかご1が移動する間は、かご内ファン6は起動しない。
図4は、最大移動階床のパターンの一例を示す説明図である。
パターン(1)では、1階で乗車した乗客により20階の呼び釦3が押された場合、最大移動階床判定部9bにより、最大移動階床が20階床と判定される。
パターン(2)では、1階で乗車した乗客により3階の呼び釦3が押された場合、最大移動階床判定部9bにより、最大移動階床が3階床と判定される。
パターン(3)では、18階で乗車した乗客により20階の呼び釦3が押された場合、最大移動階床判定部9bにより、最大移動階床が3階床と判定される。
パターン(4)では、1階で乗車した複数の乗客により18階床と20階の呼び釦3が押された場合、最大移動階床判定部9bにより、最大移動階床が20階床と判定される。
パターン(5)は乗客が乗りかご1に乗車しない場合である。このとき、乗りかご1は移動しない。
パターン(2)では、1階で乗車した乗客により3階の呼び釦3が押された場合、最大移動階床判定部9bにより、最大移動階床が3階床と判定される。
パターン(3)では、18階で乗車した乗客により20階の呼び釦3が押された場合、最大移動階床判定部9bにより、最大移動階床が3階床と判定される。
パターン(4)では、1階で乗車した複数の乗客により18階床と20階の呼び釦3が押された場合、最大移動階床判定部9bにより、最大移動階床が20階床と判定される。
パターン(5)は乗客が乗りかご1に乗車しない場合である。このとき、乗りかご1は移動しない。
図5は、空調強度制御の一例を示す説明図である。図5に示すパターン(1)〜(5)は、図4に示したパターン(1)〜(5)と同様である。ここでは、最大移動階床の第1規定値を4階床とする。第1規定値は任意に変更可能な値である。
パターン(1)では、最大移動階床が20階床となり、第1規定値以上となるので、空調強度制御部9c4は、空調強度制御部9c4は、空調強度を上げる。
パターン(2)では、最大移動階床が3階床となり、第1規定値未満であるので、空調強度制御部9c4は、空調強度を変更させない。
パターン(3)では、最大移動階床が3階床となり、第1規定値未満であるので、空調強度制御部9c4は、空調強度を変更させない。
パターン(4)では、最大移動階床が20階床となり、第1規定値以上となるため、空調強度制御部9c4は、空調強度を上げる。
パターン(5)では、乗客が乗車していないため、空調強度制御部9c4は、空調強度を下げる。
パターン(2)では、最大移動階床が3階床となり、第1規定値未満であるので、空調強度制御部9c4は、空調強度を変更させない。
パターン(3)では、最大移動階床が3階床となり、第1規定値未満であるので、空調強度制御部9c4は、空調強度を変更させない。
パターン(4)では、最大移動階床が20階床となり、第1規定値以上となるため、空調強度制御部9c4は、空調強度を上げる。
パターン(5)では、乗客が乗車していないため、空調強度制御部9c4は、空調強度を下げる。
図6は、かご内ファン制御の一例を示す説明図である。図6に示すパターン(1)〜(5)は、図4、図5で示したパターン(1)〜(5)と同様である。ここでは、空調強度制御部9c4が、かご内ファン6の起動を制御するための第2規定値を30℃とする。第2規定値は任意に変更可能な値である。
パターン(1)では、空調強度を上げるため、かご内ファン6を起動しない。
パターン(2)では、空調強度を変更しないが、かご内温度が第2規定値未満であるので、空調強度制御部9c4は、かご内ファン6を起動しない。
パターン(3)では、空調強度を変更せず、かご内温度が第2規定値以上であるので、空調強度制御部9c4は、かご内ファン6を起動する。
パターン(4)では、空調強度を上げるため、かご内温度が第2規定値以上であっても、空調強度制御部9c4は、かご内ファン6を起動しない。
パターン(5)では、乗客が乗車していないため、かご内温度が第2規定値以上であっても、空調強度制御部9c4は、かご内ファン6を起動しない。
パターン(2)では、空調強度を変更しないが、かご内温度が第2規定値未満であるので、空調強度制御部9c4は、かご内ファン6を起動しない。
パターン(3)では、空調強度を変更せず、かご内温度が第2規定値以上であるので、空調強度制御部9c4は、かご内ファン6を起動する。
パターン(4)では、空調強度を上げるため、かご内温度が第2規定値以上であっても、空調強度制御部9c4は、かご内ファン6を起動しない。
パターン(5)では、乗客が乗車していないため、かご内温度が第2規定値以上であっても、空調強度制御部9c4は、かご内ファン6を起動しない。
以上説明した一実施の形態例に係る空調強度制御部9c4では、乗りかご1内の乗客の占有率と、最大移動階床に応じて、乗りかご1内の空調強度を変える。このため、かご内温度が上昇する前に空調強度を上げてかご内温度を下げることができ、乗客の快適性を維持することが可能となる。乗客検出部9c1が乗客を検出しなかった場合に、空調強度制御部9c4は空調強度を下げる。このため、空調装置5の不要な電力消費を抑えることができる。
また、乗りかご1内に温度センサー8を設けたことにより、かご内温度測定部9c3が正確なかご内温度を測定できる。このため、乗りかご1に乗車した多くの乗客によりかご内温度が上がったとしても、かご内ファン6を起動して乗りかご1内の暖気を排気し、乗客に不快感を生じさせない。また、かご内ファン6が起動されるのは、最大移動階床が第1規定値未満の場合である。このため、空調強度制御部9c4は空調装置5の不要な電力消費を抑えつつ、乗りかご1内の不快感を軽減することができる。
[変形例]
なお、ステレオカメラ4にサーモグラフィー機能を持たせることにより、乗りかご1内の乗客の体温や、乗客の周囲の気温の変化を示す画像信号をエレベーター制御装置9に送信してもよい。この場合、温度センサー8を乗りかご1に設けなくても、かご内温度測定部9c3は、かご内温度を正確に測定することが可能となる。
なお、ステレオカメラ4にサーモグラフィー機能を持たせることにより、乗りかご1内の乗客の体温や、乗客の周囲の気温の変化を示す画像信号をエレベーター制御装置9に送信してもよい。この場合、温度センサー8を乗りかご1に設けなくても、かご内温度測定部9c3は、かご内温度を正確に測定することが可能となる。
また、占有率算出部9c2は、ステレオ画像から求めた乗客の身長に基づいて占有率を算出してもよい。一般に、乗客の身長が高いほど、乗客の体重、体積も大きくなると考えられる。このため、占有率算出部9c2は、乗客の身長と体積の相関に基づいて、占有率を算出することが可能となる。
また、ステレオカメラ4の代わりに単眼のビデオカメラを乗りかご1に取り付けてもよい。このビデオカメラにおいても、参照画像と、現在撮像している画像とを比較することで、乗りかご1内の乗客の有無を検出することが可能である。
また、乗客検出部9c1は、乗りかご1の床面に設けられた複数の重量センサーから送信される信号に基づいて、乗りかご1に乗車した乗客の位置を検出してもよい。また、占有率は、乗客の重量と相関を有する値としてもよい。そして、空調強度制御部9c4は、重量センサーから受信した重量検出信号に基づいて、乗りかご1における乗客の位置の偏りを検出し、空調制御を行ってもよい。
また、乗りかご1内における乗客の偏りに基づいて、占有率閾値を変更してもよい。例えば、乗りかご1の奥に複数の乗客が固まって乗車した場合にも、乗客の周囲の気温が上昇し、乗客の不快感が高まることがある。この場合、空調強度制御部9c4は、占有率閾値を下げて、空調装置5又はかご内ファン6を用いた空調制御を行うことで、乗客の不快感を軽減することができる。
また、図3のステップS5にて空調強度制御部9c4が空調装置5の空調強度を上げる処理を行う際に、かご内ファン6を起動する処理を併用してもよい。
また、最大移動階床判定部9bは、最大移動階床に基づいて、乗りかご1が最大移動階床を移動する間の移動時間を求めてもよい。そして、空調強度制御部9c4は、最大移動階床判定部9bが求めた移動時間内は空調制御を継続するようにしてもよい。
また、最大移動階床判定部9bが求める乗りかご1の移動階床は、最大移動階床から所定値を減じた値であってもよい。例えば、最大移動階床が20階であった場合に、乗りかご1の移動階床を19階としてもよい。
また、空調装置5は、冷気だけでなく暖気を乗りかご1内に送風可能な暖房機能を有していてもよい。この場合、空調強度制御部9c4は、例えば、かご内温度が18度未満である場合には、空調装置5から乗りかご1内に暖気を送風させ、乗りかご1内を暖めることで、乗客の快適性を維持するようにしてもよい。
また、温度センサー8は、乗りかご1内の複数箇所(例えば、乗りかご1内の四隅)に設けられてもよい。これにより、かご内温度測定部9c3は、2箇所以上の温度センサー8によって検出された温度に基づいて、かご内温度を正確に測定することができる。
また、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…乗りかご、2…扉、3…呼び釦、4…ステレオカメラ、5…空調装置、6…かご内ファン、7…戸開スイッチ、8…温度センサー、8b…移動階床判定部、9…エレベーター制御装置、9a…戸開判定部、9b…移動階床判定部、9c…空調制御部、9c1…乗客検出部、9c2…占有率算出部、9c3…かご内温度測定部、9c4…空調強度制御部、10…エレベーター装置
Claims (7)
- 空調装置が設けられた乗りかご内の乗客を検出する乗客検出部と、
検出された前記乗客の前記乗りかご内における占有率を算出する占有率算出部と、
前記乗りかごが移動する一方向における移動階床を判定する移動階床判定部と、
前記占有率及び前記移動階床に基づいて、前記空調装置の空調強度を変更する制御を行う空調強度制御部と、を備えた
エレベーター制御装置。 - 前記空調強度制御部は、前記占有率が所定の閾値以上であって、前記移動階床が第1規定値以上である場合に、前記空調強度を上げる制御を行い、又は前記乗客検出部が前記乗客を検出していない場合に、前記空調強度を下げる制御を行う
請求項1に記載のエレベーター制御装置。 - さらに、前記乗りかご内の温度を測定する温度測定部を備え、
前記空調強度制御部は、前記移動階床が前記第1規定値未満であって、前記乗りかご内の温度が第2規定値以上である場合に、前記乗りかごに設けられた排気部により前記乗りかご内の空気を排気する制御を行う
請求項2に記載のエレベーター制御装置。 - 前記乗客検出部は、前記乗りかごに設置されたステレオカメラが撮像した前記乗りかご内のステレオ画像に基づいて、前記乗りかご内の前記乗客を検出し、
前記占有率は、前記乗りかご内の容積に対する前記乗客の体積の割合であり、
前記占有率算出部は、前記ステレオ画像から求めた前記乗客の人数、又は前記乗客の密集度に基づいて、前記占有率を算出する
請求項3に記載のエレベーター制御装置。 - 前記移動階床判定部は、前記一方向における最大移動階床を前記移動階床として判定する
請求項1〜4のいずれか一項に記載のエレベーター制御装置。 - 空調装置が設けられた乗りかご内の乗客を検出するステップと、
検出された前記乗客の前記乗りかご内における占有率を算出するステップと、
前記乗りかごが移動する一方向における移動階床を判定するステップと、
前記占有率及び前記移動階床に基づいて、前記空調装置の空調強度を変更する制御を行うステップと、を含む
空調制御方法。 - 空調装置が設けられた乗りかごと、エレベーター制御装置と、を備え、
前記エレベーター制御装置は、
前記乗りかご内の乗客を検出する乗客検出部と、
検出された前記乗客の前記乗りかご内における占有率を算出する占有率算出部と、
前記乗りかごが移動する一方向における移動階床を判定する移動階床判定部と、
前記占有率及び前記移動階床に基づいて、前記空調装置の空調強度を変更する制御を行う空調強度制御部と、を備えた
エレベーター装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016100100A JP2017206357A (ja) | 2016-05-19 | 2016-05-19 | エレベーター制御装置、空調制御方法及びエレベーター装置 |
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JP2016100100A JP2017206357A (ja) | 2016-05-19 | 2016-05-19 | エレベーター制御装置、空調制御方法及びエレベーター装置 |
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Family Applications (1)
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JP2016100100A Pending JP2017206357A (ja) | 2016-05-19 | 2016-05-19 | エレベーター制御装置、空調制御方法及びエレベーター装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020040821A (ja) * | 2018-09-13 | 2020-03-19 | 三菱電機エンジニアリング株式会社 | 送風システム |
CN115289623A (zh) * | 2022-07-15 | 2022-11-04 | 珠海格力电器股份有限公司 | 电梯空调的控制方法及系统 |
WO2023197141A1 (en) * | 2022-04-12 | 2023-10-19 | Kone Corporation | Determination of a baseline image for fill level calculations of an elevator car |
-
2016
- 2016-05-19 JP JP2016100100A patent/JP2017206357A/ja active Pending
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