JP2017206037A - キャスター、台車、スーツケース、ベビーカー及び車椅子 - Google Patents

キャスター、台車、スーツケース、ベビーカー及び車椅子 Download PDF

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Abstract

【課題】路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができ、路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動を低減することができるキャスターを提供する。【解決手段】キャスター10は、移動体16に取り付けられる本体部としての車軸受12と、車軸受12に回転可能に取り付けられた車輪14と、車輪14の外周面14aから車輪14の径方向にそれぞれ突出した複数の突出部15と、を有する。複数の突出部15の各々のうち少なくとも車輪14側と反対側の部分P1の弾性率は、車輪14の弾性率よりも低い。【選択図】図2

Description

本発明は、キャスター、台車、スーツケース、ベビーカー及び車椅子に関する。
台車、スーツケース、ベビーカー及び車椅子には、キャスターが設けられている。キャスターは、回転可能に設けられた車軸受と、車軸受に対し車軸を介して回転可能に支持された車輪と、を有する。
特開2015−199484号公報(特許文献1)には、振動吸収キャスターが、中心に貫通孔が形成される環状本体と、環状本体の貫通孔に軸方向に向かって取り付けられる組立軸と、を有し、環状本体の外周面に複数の噛合構造が形成される技術が開示されている。
特開2001−294008号公報(特許文献2)には、キャスターが、車軸受に車軸を介して回転可能に支持された車輪を有し、車輪の外周面上には、先端面が断面半円状又は半多角形状をなすように外周面上に突設され、この先端面で地面に接触される第1接地部を備えた技術が開示されている。
特開2015−199484号公報 特開2001−294008号公報
このようなキャスターにおいて、車輪の外周面が平坦であり、且つ、路面が凹凸部又は段差部を有する場合には、キャスターは、路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができず、路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動を低減することができない。
一方、車輪の外周面から車輪の径方向にそれぞれ突出した複数の突出部を有する場合には、車輪の外周面が平坦である場合に比べ、路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができる。しかし、複数の突出部の各々の弾性率によっては、複数の突出部の各々が路面の凹凸部又は路面の段差部と接触する際に発生する騒音又は振動を低減することができないおそれがある。
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができ、路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動を低減することができるキャスターを提供することを目的とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明の一態様としてのキャスターは、移動体に取り付けられる本体部と、本体部に回転可能に取り付けられた車輪と、車輪の外周面から車輪の径方向にそれぞれ突出した複数の突出部と、を有する。複数の突出部の各々のうち少なくとも車輪側と反対側の第1部分の弾性率は、車輪の弾性率よりも低い。
また、他の一態様として、複数の突出部の各々のうちいずれの部分の弾性率も、車輪の弾性率よりも低くてもよい。
また、他の一態様として、複数の突出部の各々のうち車輪側の第2部分の弾性率は、第1部分の弾性率よりも高くてもよい。
また、他の一態様として、複数の突出部の各々は、車輪の外周面から車輪の径方向に突出した突出部材と、突出部材を覆う被覆部材と、を含んでもよい。そして、被覆部材の弾性率は、車輪の弾性率よりも低く、互いに隣り合う2つの突出部材の各々をそれぞれ覆う2つの被覆部材は、一体的に形成されていてもよい。
また、他の一態様として、複数の突出部は、車輪の回転軸に沿った方向にそれぞれ延在し、且つ、車輪の周方向に配列されていてもよい。
また、他の一態様として、車輪の周方向で互いに隣り合う2つの突出部は、車輪の回転軸に沿った方向において互いに異なる位置に配置されていてもよい。
また、他の一態様として、突出部の車輪側と反対側の第1面の、車輪の周方向における幅は、突出部の車輪側の第2面の、車輪の周方向における幅よりも短くてもよい。
また、他の一態様として、突出部の車輪側と反対側の第1面の、車輪の周方向における幅は、突出部の車輪側の第2面の、車輪の周方向における幅よりも長くてもよい。
また、他の一態様として、本体部は、移動体に、水平面内で回動可能に取り付けられ、車輪は、本体部に、水平方向に沿った回転軸を中心として回転可能に取り付けられていてもよい。
また、本発明の一態様としての台車は、当該キャスターを備えた台車であってもよい。また、本発明の一態様としてのスーツケースは、当該キャスターを備えたスーツケースであってもよい。また、本発明の一態様としてのベビーカーは、当該キャスターを備えたベビーカーであってもよい。また、本発明の一態様としての車椅子は、当該キャスターを備えた車椅子であってもよい。
本発明の一態様を適用することで、キャスターが、路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができ、キャスターが路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動を低減することができる。
実施の形態1のキャスターの斜視図である。 実施の形態1のキャスターの側面図である。 実施の形態1のキャスターの断面図である。 実施の形態1のキャスターに含まれる車輪及び複数の突出部の側面図である。 比較例1のキャスターに含まれる車輪の側面図である。 比較例2のキャスターに含まれる車輪及び複数の突出部の側面図である。 実施の形態1の第1変形例のキャスターに含まれる車輪及び複数の突出部の側面図である。 実施の形態1の第2変形例のキャスターに含まれる車輪及び複数の突出部の断面図である。 実施の形態1の第3変形例のキャスターの斜視図である。 実施の形態1の第4変形例のキャスターに含まれる車輪及び複数の突出部の側面図である。 実施の形態1の第5変形例のキャスターに含まれる車輪及び複数の突出部の側面図である。 実施の形態1の第6変形例のキャスターの断面図である。 実施の形態2の台車の斜視図である。 実施の形態3のスーツケースの斜視図である。 実施の形態4のベビーカーの斜視図である。 実施の形態5の車椅子の斜視図である。
以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
(実施の形態1)
<キャスター>
初めに、実施の形態1のキャスターについて説明する。図1は、実施の形態1のキャスターの斜視図である。図2は、実施の形態1のキャスターの側面図である。図3は、実施の形態1のキャスターの断面図である。なお、図3は、図1のA−A線に沿った断面図である。
図1〜図3に示すように、本実施の形態1のキャスター10は、シャフト11と、本体部としての車軸受12と、車軸13と、車輪14と、複数の突出部15と、を有する。シャフト11は、移動体16に取り付けられる。車軸受12は、シャフト11の下端部に、水平面内で回動可能に取り付けられている。従って、本体部としての車軸受12は、移動体16に、シャフト11を介して、水平面内で回動可能に取り付けられる。
図1〜図3に示すように、本実施の形態1では、キャスター10は、車輪14を1つのみ有する。このような場合、車軸受12は、車輪14の上方に配置された上部12aと、車軸13に沿った方向、即ち車輪14の回転軸方向における上部12aの両端の各々にそれぞれ接続された2つの側部12bと、を含む。車軸13は、2つの側部12bの間に設けられている。車輪14は、水平方向に沿った車軸13にベアリング(図示は省略)を介して回転可能に支持されている。従って、車輪14は、本体部としての車軸受12に、水平方向に沿った車軸13を中心として回転可能に取り付けられている。複数の突出部15の各々は、車輪14の外周面14aから車輪14の径方向に突出している。
なお、図3では、理解を容易にするために、車輪14の直径が車輪14の回転軸方向におけるいずれの位置でも等しくなるように、車輪14が円筒形状を有する場合を図示している。しかし、車輪14の回転軸方向における両端部の各々の直径が、車輪14の回転軸方向における中央部の直径よりも短くなるように、車輪14の回転軸方向における両端部の各々は丸みを帯びてもよく、図3における車輪14の断面形状が、楕円形状を有してもよい。
<車輪及び突出部>
次に、本実施の形態1のキャスターに含まれる車輪14及び突出部15について、比較例1及び比較例2のキャスターに含まれる車輪又は突出部と比較しながら説明する。
図4は、実施の形態1のキャスターに含まれる車輪及び複数の突出部の側面図である。図4は、図2に示す実施の形態1のキャスターの側面図のうち、車輪14及び複数の突出部15を拡大して示す。図5は、比較例1のキャスターに含まれる車輪の側面図である。図6は、比較例2のキャスターに含まれる車輪及び複数の突出部の側面図である。
なお、図示は省略するが、比較例1のキャスターは、実施の形態1のキャスター10に含まれる車輪14及び複数の突出部15を、図5に示す車輪14に代えた点を除き、図1〜図3に示すキャスター10と同様である。また、図示は省略するが、比較例2のキャスターは、実施の形態1のキャスター10に含まれる車輪14及び複数の突出部15を、図6に示す車輪14及び複数の突出部15に代えた点を除き、図1〜図3に示すキャスター10と同様である。
図4に示すように、また、前述したように、本実施の形態1のキャスター10では、複数の突出部15の各々は、車輪14の外周面14aから車輪14の径方向に突出している。また、本実施の形態1のキャスター10では、複数の突出部15の各々のうち少なくとも車輪14側と反対側の部分P1の弾性率は、車輪14の弾性率よりも低い。
ここで、図5に示すように、比較例1のキャスターは、車輪14の外周面14aが平坦であり、車輪14の外周面14aから車輪14の径方向にそれぞれ突出した複数の突出部15(図4参照)を有しない。そのため、比較例1のキャスターでは、車輪14の外周面14aのうち、車輪14が一回転する間に路面に接触する部分の割合が、略1に近く、大きい。
このような場合であって、且つ、移動体16が移動する路面が凹凸部又は段差部を有する場合には、比較例1のキャスターに含まれる車輪14の外周面14aは、路面の凹凸部の角部又は路面の段差部の角部と接触しやすい。そのため、比較例1のキャスターは、路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができず、キャスターが路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動を低減することができない。
これに対して、図6に示すように、比較例2のキャスターは、車輪14の外周面14aから車輪14の径方向にそれぞれ突出した複数の突出部15を有する。そのため、比較例2のキャスターでは、車輪14の外周面14aのうち、車輪14が一回転する間に路面に接触する部分の割合は、比較例1のキャスターに比べ、小さい。
このような場合であって、且つ、移動体16が移動する路面が凹凸部又は段差部を有する場合には、車輪14の外周面14aは、路面の凹凸部の角部又は路面の段差部の角部と接触しにくくなる。そのため、複数の突出部15を有する比較例2のキャスターは、複数の突出部15(図4参照)を有しない比較例1のキャスターに比べ、路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができる。
しかし、比較例2のキャスターにおいて、複数の突出部15の各々の弾性率が、車輪14の弾性率と等しいか、又は、車輪14の弾性率よりも高い場合には、複数の突出部15の各々が路面の凹凸部又は路面の段差部と接触する際に発生する騒音又は振動を低減することができない。
一方、図4に示すように、本実施の形態1のキャスター10は、車輪14の外周面14aから車輪14の径方向にそれぞれ突出した複数の突出部15を有し、且つ、複数の突出部15の各々のうち少なくとも車輪14側と反対側の部分P1の弾性率は、車輪14の弾性率よりも低い。
これにより、複数の突出部15の各々のうち例えば車輪14側の部分P2の弾性率が、車輪14の弾性率と等しいか、又は、車輪14の弾性率よりも高い場合でも、当該部分P2は、路面の凹凸部の角部又は路面の段差部の角部と接触しにくくなる。そのため、本実施の形態1のキャスター10は、路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができ、且つ、複数の突出部15の各々が路面の凹凸部又は路面の段差部と接触する際に発生する騒音又は振動を低減することができる。
従って、本実施の形態1のキャスター10は、点字ブロック等凹凸部又は段差部を有する滑らかでない路面を移動する場合でも、路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができ、キャスター10が路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動を低減することができる。
キャスター10の、車輪14の回転軸に垂直な断面が、一様な円又は円環若しくは円筒ではなく歯車等の凸凹な形状を有することにより、キャスター10が、路面又は床面と、接線方向に摩擦が発生するようにズレて接触するのではなく、法線方向に近い方向に打点で打たれて接触する。そして、キャスター10、及び、路面又は床面の各々の接触面の、形状や材質(弾性率や反発係数等の異なる複数の物性値を含む)の組み合わせを、状況に合わせて最適化することにより、騒音や振動を低減して、より快適な移動を可能にする。
図1〜図4に示すように、複数の突出部15は、車輪14の回転軸としての車軸13に沿った方向にそれぞれ延在し、且つ、車輪14の周方向に配列されていることが好ましい。これにより、車輪14の外周面14aのうち、車輪14の周方向に沿って、突出部15が設けられている領域と、突出部15が設けられていない領域と、が交互に配置される。そのため、キャスター10は、路面の凹凸部又は路面の段差部をよりスムーズに通過することができ、キャスター10が路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動をより低減することができる。
また、図4に示すように、突出部15の車輪14側と反対側の面F1の、車輪14の周方向における幅W1は、突出部15の車輪14側の面F2の、車輪14の周方向における幅W2よりも短いことが好ましい。言い換えれば、車輪14の回転軸としての車軸13に沿った方向から視たときに、突出部15は、上底が下底よりも短い台形形状を有してもよい。
これにより、車輪14の外周面14aのうち、車輪14が一回転する間に路面に接触する部分の面積を小さくしつつ、車輪14の外周面14aのうち、複数の突出部15と接続される部分の面積を大きくすることができ、突出部15を車輪14の外周面に固定する力を大きくすることができる。
なお、複数の突出部15は、車輪14の回転軸としての車軸13に沿った方向にそれぞれ延在していなくてもよく、車輪14の周方向に配列されていなくてもよい。ただし、このような場合、路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過し、路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動を低減する効果は、複数の突出部15が、車輪14の回転軸としての車軸13に沿った方向にそれぞれ延在し、且つ、車輪14の周方向に配列されている場合に比べて小さくなる。
また、図4に示す例では、複数の突出部15の各々のうちいずれの部分の弾性率も、車輪14の弾性率よりも低くてもよい。例えば、複数の突出部15の各々のうち車輪14側の部分P2の弾性率を、複数の突出部15の各々のうち車輪14側と反対側の部分P1の弾性率と等しくすることにより、複数の突出部15の各々のうちいずれの部分の弾性率も、車輪14の弾性率よりも低くすることができる。
このような場合、例えば複数の突出部15の各々となる突出部材を車輪14の外周面に接着することにより、複数の突出部15をそれぞれ設けることができる。そして、車輪14を、例えばプラスチック材料、金属材料又は木材からなるものとし、突出部材を例えばプラスチック材料、金属材料又は木材の弾性率よりも低い弾性率を有するゴム材料からなるものとすることができる。
これにより、複数の突出部15の各々として、単一材料からなる部品を用いることができるので、複数の突出部15の製造コストを低減することができ、本実施の形態1のキャスター10の製造コストを低減することができる。
<実施の形態1の第1変形例>
次に、実施の形態1の第1変形例について説明する。図7は、実施の形態1の第1変形例のキャスターに含まれる車輪及び複数の突出部の側面図である。なお、図示は省略するが、本第1変形例のキャスターは、実施の形態1のキャスター10に含まれる車輪14及び複数の突出部15を、図7に示す車輪14及び複数の突出部15に代えた点を除き、図1〜図3に示すキャスター10と同様である。
図7に示すように、本第1変形例では、複数の突出部15の各々のうち車輪14側の部分P2の弾性率は、複数の突出部15の各々のうち車輪14側と反対側の部分P1の弾性率よりも高い。部分P1を例えばゴム材料からなるものとし、部分P2を例えばプラスチック材料、金属材料又は木材からなるものとすることができる。
本第1変形例のキャスターが路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過するため、及び、本第1変形例のキャスターが路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動を低減するためには、部分P1の材料として、例えば広い温度範囲で、部分P2の材料の弾性率よりも低い弾性率を有する材料を用いることが好ましい。しかし、このような材料の製造コストが高い場合がある。このような場合には、本第1変形例のキャスターを用いることにより、製造コストの高い材料からなる部分P1の体積比を小さくすることができるので、キャスターの製造コストを低減することができる。
なお、本第1変形例でも、実施の形態1と同様に、複数の突出部15は、車輪14の回転軸としての車軸13に沿った方向にそれぞれ延在し、且つ、車輪14の周方向に配列されていることが好ましい。また、本第1変形例でも、実施の形態1と同様に、突出部15の車輪14側と反対側の面F1の、車輪14の周方向における幅W1は、突出部15の車輪14側の面F2の、車輪14の周方向における幅W2よりも短いことが好ましい。
<実施の形態1の第2変形例>
次に、実施の形態1の第2変形例について説明する。図8は、実施の形態1の第2変形例のキャスターに含まれる車輪及び複数の突出部の断面図である。なお、図8の断面図は、車軸13に垂直な断面図である。また、図示は省略するが、本第2変形例のキャスターは、実施の形態1のキャスター10に含まれる車輪14及び複数の突出部15を、図8に示す車輪14及び複数の突出部15に代えた点を除き、図1〜図3に示すキャスター10と同様である。
図8に示すように、本第2変形例では、複数の突出部15の各々は、突出部材15aと、被覆部材15bと、を含む。突出部材15aは、車輪14の外周面14aから車輪14の径方向に突出している。被覆部材15bは、突出部材15aを覆う。また、互いに隣り合う2つの突出部材15aの各々をそれぞれ覆う2つの被覆部材15bは、一体的に形成されている。
言い換えれば、本第2変形例のキャスターは、車輪14と、複数の突出部材15aと、被覆膜15cと、を含む。被覆膜15cは、車輪14の外周面14a上に、複数の突出部材15aを覆うように、設けられている。被覆膜15cは、複数の突出部材15aの各々をそれぞれ覆う複数の被覆部材15bを含む。
本第2変形例では、被覆部材15bの弾性率は、車輪14の弾性率よりも低い。被覆部材15bを例えばゴム材料からなるものとし、車輪14及び突出部材15aを例えばプラスチック材料、金属材料又は木材からなるものとすることができる。また、被覆部材15bは、突出部15のうち車輪14側と反対側の部分P1に相当し、突出部材15aは、突出部15のうち例えば車輪14側の部分P2に相当する。
このような場合、例えば複数の突出部材15aと車輪14とを一体的に形成し、その後、車輪14の外周面14a上に、複数の突出部材15aを覆うように、車輪14の弾性率よりも低い弾性率を有する被覆膜15cを形成することにより、複数の突出部15を容易に形成することができる。これにより、複数の突出部15の製造コストを低減することができるので、キャスターの製造コストを低減することができる。
なお、本第2変形例でも、実施の形態1と同様に、複数の突出部15は、車輪14の回転軸としての車軸13に沿った方向にそれぞれ延在し、且つ、車輪14の周方向に配列されていることが好ましい。
<実施の形態1の第3変形例>
次に、実施の形態1の第3変形例について説明する。図9は、実施の形態1の第3変形例のキャスターの斜視図である。
図9に示すように、本第3変形例では、車輪14の周方向で互いに隣り合う2つの突出部15は、車輪14の回転軸、即ち車軸13に沿った方向において互いに異なる位置に配置されている。なお、本第3変形例のキャスター10は、車輪14の周方向で互いに隣り合う2つの突出部15が、車軸13に沿った方向において互いに異なる位置に配置されている点を除き、図1〜図3に示すキャスター10と同様である。即ち、本第3変形例では、実施の形態1と同様に、複数の突出部15の各々のうち少なくとも車輪14側と反対側の部分P1の弾性率は、車輪14の弾性率よりも低い。
このような場合でも、車輪14の回転軸、即ち車軸13に沿った方向におけるある位置では、車輪14の外周面14aのうち、突出部15が設けられている領域と、突出部15が設けられていない領域とが、車輪14の周方向に沿って、交互に配置される。そのため、キャスター10は、路面の凹凸部又は路面の段差部をよりスムーズに通過することができ、キャスター10が路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動をより低減することができる。
なお、本第3変形例の他の例として、実施の形態1の第1変形例と同様に、複数の突出部15の各々のうち車輪14側の部分P2の弾性率は、複数の突出部15の各々のうち車輪14側と反対側の部分P1の弾性率よりも高くしてもよい。あるいは、本第3変形例の他の例として、実施の形態1の第2変形例と同様に、複数の突出部15の各々は、突出部材15a(図8参照)と、突出部材15aを覆う被覆部材15b(図8参照)と、を含むものであってもよく、互いに隣り合う2つの突出部材15aの各々をそれぞれ覆う2つの被覆部材15bは、一体的に形成されていてもよい。
<実施の形態1の第4変形例>
次に、実施の形態1の第4変形例について説明する。図10は、実施の形態1の第4変形例のキャスターに含まれる車輪及び複数の突出部の側面図である。なお、図示は省略するが、本第4変形例のキャスターは、実施の形態1のキャスター10に含まれる車輪14及び複数の突出部15を、図10に示す車輪14及び複数の突出部15に代えた点を除き、図1〜図3に示すキャスター10と同様である。
図10に示すように、本第4変形例では、突出部15の車輪14側と反対側の面F1の、車輪14の周方向における幅W1は、突出部15の車輪14側の面F2の、車輪14の周方向における幅W2よりも長い。言い換えれば、車輪14の回転軸としての車軸13に沿った方向から視たときに、突出部15は、上底が下底よりも長い逆台形形状を有する。
これにより、複数の突出部15のうち、車輪14が一回転する間に路面に接触する部分の面積を一定にした場合でも、複数の突出部15の各々のうち、車輪14側の部分の体積を小さくすることができる。そのため、複数の突出部15の製造コストを低減することができるので、本第4変形例のキャスターの製造コストを低減することができる。
なお、本第4変形例の他の例として、実施の形態1の第1変形例と同様に、複数の突出部15の各々のうち車輪14側の部分P2の弾性率を、複数の突出部15の各々のうち車輪14側と反対側の部分P1の弾性率よりも高くしてもよい。あるいは、本第4変形例の他の例として、実施の形態1の第2変形例と同様に、複数の突出部15の各々は、突出部材15a(図8参照)と、突出部材15aを覆う被覆部材15b(図8参照)と、を含むものであってもよく、互いに隣り合う2つの突出部材15aの各々をそれぞれ覆う2つの被覆部材15bは、一体的に形成されていてもよい。また、本第4変形例の他の例として、実施の形態1の第3変形例と同様に、車輪14の周方向で互いに隣り合う2つの突出部15は、車輪14の回転軸としての車軸13に沿った方向において互いに異なる位置に配置されていてもよい。
<実施の形態1の第5変形例>
次に、実施の形態1の第5変形例について説明する。図11は、実施の形態1の第5変形例のキャスターに含まれる車輪及び複数の突出部の側面図である。なお、図示は省略するが、本第5変形例のキャスターは、実施の形態1のキャスター10に含まれる車輪14及び複数の突出部15を、図11に示す車輪14及び複数の突出部15に代えた点を除き、図1〜図3に示すキャスター10と同様である。
図11に示すように、本第5変形例では、車輪14の回転軸としての車軸13に沿った方向から視たときに、突出部15は3つの辺を含む三角形状を有し、三角形の底辺が車輪14の外周面14aと接触している。これにより、実施の形態1に比べ、複数の突出部15のうち、車輪14が一回転する間に路面に接触する部分の面積をより小さくすることができる。
<実施の形態1の第6変形例>
次に、実施の形態1の第6変形例について説明する。図12は、実施の形態1の第6変形例のキャスターの断面図である。なお、図12の断面図は、実施の形態1における図3の断面図と同様に、図1のA−A線に沿った断面図に相当する。
図12に示すように、本第6変形例では、実施の形態1と異なり、キャスター10は、車輪14を2つ有する。このような場合、車軸受12は、2つの車輪14の上方に配置された上部12aと、2つの車輪14の間に配置された中央部12cと、を含む。2つの車軸13は、中央部12cの両側に設けられている。なお、本第6変形例のキャスターは、キャスター10が車輪14を2つ有し、車軸受12が2つの車輪14の間に配置された中央部12cを含む点を除き、図1〜図3に示すキャスター10と同様である。
本第6変形例では、実施の形態1と同様に、複数の突出部15の各々のうち少なくとも車輪14側と反対側の部分P1の弾性率が、車輪14の弾性率よりも低い。そのため、本第6変形例のキャスター10は、路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができ、キャスター10が路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動を低減することができる。
2つの車輪14は、独立して回転可能に設けられていることが好ましい。これにより、2つの車輪14の各々に設けられた複数の突出部15の各々が、路面の凹凸部の角部又は路面の段差部の角部と接触しにくくなる。そのため、キャスター10は、路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができ、キャスター10が路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動を低減することができる。
なお、2つの車輪14は、一体的に回転可能に設けられていてもよい。ただし、このような場合、キャスター10が路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができる効果、及び、キャスター10が路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動を低減する効果は、2つの車輪14が独立して回転可能に設けられている場合に比べて小さくなる。
また、図12では、理解を容易にするために、車輪14の直径が車輪14の回転軸方向におけるいずれの位置でも等しくなるように、車輪14が円筒形状を有する場合を図示している。しかし、車輪14の回転軸方向における両端部の各々の直径が、車輪14の回転軸方向における中央部の直径よりも短くなるように、車輪14の回転軸方向における両端部の各々は丸みを帯びてもよく、図12における車輪14の断面形状が、楕円形状を有してもよい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態1のキャスターを備えた台車を、実施の形態2の台車として説明する。本実施の形態2の台車は、手押式の荷物運搬用台車である。
図13は、実施の形態2の台車の斜視図である。図13に示すように、本実施の形態2の台車20は、荷台21と、取っ手(ハンドル)22と、複数、例えば4つのキャスター23と、を備えている。荷台21には、運搬する荷物が搭載される。取っ手22は、荷台21から突出して設けられている。複数のキャスター23は、荷台21に対して、取っ手22が設けられている側と反対側に設けられている。なお、取っ手22は、荷台21と略平行になるように折り畳み可能に設けられているものが好ましい。
本実施の形態2の台車20に備えられた荷台21は、実施の形態1の移動体16に相当する。また、本実施の形態2の台車20に備えられた複数のキャスター23の各々として、実施の形態1のキャスター10を用いることができる。
これにより、荷台21を備えた台車20が、凹凸部又は段差部を有する路面を移動する場合でも、台車20は、路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができ、台車20が路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動を低減することができる。
なお、本実施の形態2の台車は、実施の形態1で説明したキャスターに代え、実施の形態1の第1変形例乃至第6変形例のいずれかのキャスターを備えていてもよい。
(実施の形態3)
次に、実施の形態1のキャスターを備えたスーツケースを、実施の形態3のスーツケースとして説明する。
図14は、実施の形態3のスーツケースの斜視図である。図14に示すように、本実施の形態3のスーツケース30は、ケース本体31と、蓋体32と、伸縮取っ手33と、複数、例えば4つのキャスター34と、を備えている。ケース本体31は、衣類などの荷物を収納する。蓋体32は、ケース本体31に、ヒンジ(図示は省略)を介して開閉可能に取り付けられている。伸縮取っ手33は、ケース本体31から引き出し可能に設けられている。複数のキャスター34は、ケース本体31及び蓋体32に対して、ケース本体31から伸縮取っ手33が引き出される側と反対側に設けられている。
キャスター34の取り付け位置を、ケース本体31及び蓋体32の下方とした場合に、伸縮取っ手33はケース本体31の背面の上部に格納されており、伸縮取っ手33を上方に引き出し、手で把持することにより、スーツケース30を牽引移動させることができる。また、キャスター34を路面又は床に設置することにより、スーツケース30を自立させることができる。
ケース本体31の上部には、伸縮取っ手33とは別に、持ち運び用の上部把持部35が設けられている。更に、ケース本体31におけるヒンジの反対側の側部には、持ち運び用の側部把持部36が設けられている。なお、側部把持部36は、無くても差し支えない。
本実施の形態3のスーツケース30に備えられたケース本体31及び蓋体32は、実施の形態1の移動体16に相当する。また、本実施の形態3のスーツケース30に備えられた複数のキャスター34の各々として、実施の形態1のキャスター10を用いることができる。
これにより、ケース本体31及び蓋体32を備えたスーツケース30が、凹凸部又は段差部を有する路面を移動する場合でも、スーツケース30は、路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができ、スーツケース30が路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動を低減することができる。
なお、本実施の形態3のスーツケースは、実施の形態1で説明したキャスターに代え、実施の形態1の第1変形例乃至第6変形例のいずれかのキャスターを備えていてもよい。
(実施の形態4)
次に、実施の形態1のキャスターを備えたベビーカーを、実施の形態4のベビーカーとして説明する。
図15は、実施の形態4のベビーカーの斜視図である。図15に示すように、本実施の形態4のベビーカー40は、左右2つの前輪41と、左右2つの前脚42と、左右2つの後輪43と、左右2つの後脚44と、取っ手45と、左右2つのアームレスト46と、左右2つのパイプ47と、を備えている。なお、図15では、左右2つの後脚のうち、1つの後脚の図示を省略している。
前輪41は、前脚42の下端に接続されている。後輪43は、後脚44の下端に接続されている。取っ手45は、2つの後脚44を連結する。2つのパイプ47は、互いに平行に延びている。2つのアームレスト46の各々の一端には、2つのパイプ47の各々がそれぞれ接続され、2つのアームレスト46の各々の他端には、2つの前脚42の各々がそれぞれ接続されている。また、アームレスト46には、後脚44の上端が接続されている。
更に、本実施の形態4のベビーカー40は、ガードアーム48と、前側連結バー49と、後側連結バー50と、左右2つの連結バー51と、左右2つの後脚支持部材52と、を備えている。なお、図15では、左右2つの後脚支持部材のうち、1つの後脚支持部材の図示を省略している。
ガードアーム48は、2つのアームレスト46の先端部の間に、脱着可能に設けられている。前側連結バー49は、2つの前脚42の各々の中間部同士を連結する。後側連結バー50は、2つの後脚44の各々の中間部同士を連結する。2つの連結バー51の各々の前端は、前脚42の中間部に接続され、2つの連結バー51の各々の後端は、2つのパイプ47の各々の下部にそれぞれ接続されている。後脚支持部材52は、パイプ47を、取っ手45と連結する。即ち、取っ手45は、2つの後脚支持部材52を介して、2つの後脚44を連結する。
また、本実施の形態4のベビーカー40は、座部53と、背もたれ部54と、を備えている。座部53は、乳幼児が座る部分である。背もたれ部54は、乳幼児の上半身を保持する。
本実施の形態4のベビーカー40に備えられた前脚42及び後脚44は、実施の形態1の移動体16に相当する。また、本実施の形態4のベビーカー40に備えられた前輪41及び後輪43の各々として、実施の形態1のキャスター10を用いることができる。
これにより、前脚42及び後脚44を備えたベビーカー40が、凹凸部又は段差部を有する路面を移動する場合でも、ベビーカー40は、路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができ、ベビーカー40が路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動を低減することができる。
なお、本実施の形態4のベビーカーは、実施の形態1で説明したキャスターに代え、実施の形態1の第1変形例乃至第6変形例のいずれかのキャスターを備えていてもよい。
(実施の形態5)
次に、実施の形態1のキャスターを備えた車椅子を、実施の形態5の車椅子として説明する。
図16は、実施の形態5の車椅子の斜視図である。図16に示すように、本実施の形態5の車椅子60は、本体61と、座部62と、背もたれ部63と、左右2つの駆動輪64と、左右2つのハンドリム65と、左右2つのキャスター66と、左右2つのパイプ67と、を備えている。なお、図16では、左右2つのハンドリムのうち、1つのハンドリムの図示を省略している。
本体61は、例えばアルミニウム等の金属製パイプにより折り畳み可能に形成されている。座部62は、使用者が座る部分である。背もたれ部63は、使用者の上半身を保持する。背もたれ部63の左右両側の各々の下端に、駆動輪64がそれぞれ回転可能に取り付けられることにより、本体61の後部が支持されている。左右2つのハンドリム65の各々は、円環形状を有し、左右2つの駆動輪64の各々の更に外側に取り付けられている。使用者は、左右2つのハンドリム65を両手で回転させることにより、左右2つの駆動輪64を回転させることができる。左右2つのパイプ67の各々は、座部62の前側且つ両側の各々の下端に接続されている。
左右2つのキャスター66の各々は、シャフト68を有する。シャフト68は、丸棒形状を有する。シャフト68がパイプ67の内側に取り付けられることにより、本体61の前部は、左右2つのキャスター66で支持されている。
本実施の形態5の車椅子60に備えられた左右2つのパイプ67の各々は、実施の形態1の移動体16に相当する。また、本実施の形態5の車椅子60に備えられた左右2つのキャスター66の各々として、実施の形態1のキャスター10を用いることができる。このとき、キャスター66に含まれるシャフト68として、実施の形態1のキャスター10に含まれるシャフト11を用いることができる。
また、本実施の形態5の車椅子60に備えられた背もたれ部63は、実施の形態1の移動体16に相当する。また、本実施の形態5の車椅子60に備えられた左右2つの駆動輪64の各々として、実施の形態1のキャスター10を用いることができる。
これにより、パイプ67及び背もたれ部63を備えた車椅子60が、凹凸部又は段差部を有する路面を移動する場合でも、車椅子60は、路面の凹凸部又は路面の段差部をスムーズに通過することができ、車椅子60が路面の凹凸部又は路面の段差部を通過する際に発生する騒音又は振動を低減することができる。
なお、本実施の形態5の車椅子は、実施の形態1で説明したキャスターに代え、実施の形態1の第1変形例乃至第6変形例のいずれかのキャスターを備えていてもよい。
なお、本実施の形態1のキャスター10は、台車、スーツケース、ベビーカー及び車椅子以外にも、例えば、工業製品を収容するストッカ、又は、買い物用のカート等に備えられたキャスター等にも、適用可能である。
10 キャスター
11 シャフト
12 車軸受
12a 上部
12b 側部
12c 中央部
13 車軸
14 車輪
14a 外周面
15 突出部
15a 突出部材
15b 被覆部材
15c 被覆膜
16 移動体
20 台車
21 荷台
22 取っ手
23 キャスター
30 スーツケース
31 ケース本体
32 蓋体
33 伸縮取っ手
34 キャスター
35 上部把持部
36 側部把持部
40 ベビーカー
41 前輪
42 前脚
43 後輪
44 後脚
45 取っ手
46 アームレスト
47 パイプ
48 ガードアーム
49 前側連結バー
50 後側連結バー
51 連結バー
52 後脚支持部材
53 座部
54 背もたれ部
60 車椅子
61 本体
62 座部
63 背もたれ部
64 駆動輪
65 ハンドリム
66 キャスター
67 パイプ
68 シャフト
F1、F2 面
P1、P2 部分
W1、W2 幅

Claims (13)

  1. 移動体に取り付けられる本体部と、
    前記本体部に回転可能に取り付けられた車輪と、
    前記車輪の外周面から前記車輪の径方向にそれぞれ突出した複数の突出部と、
    を有し、
    前記複数の突出部の各々のうち少なくとも前記車輪側と反対側の第1部分の弾性率は、前記車輪の弾性率よりも低い、キャスター。
  2. 請求項1に記載のキャスターにおいて、
    前記複数の突出部の各々のうちいずれの部分の弾性率も、前記車輪の弾性率よりも低い、キャスター。
  3. 請求項1に記載のキャスターにおいて、
    前記複数の突出部の各々のうち前記車輪側の第2部分の弾性率は、前記第1部分の弾性率よりも高い、キャスター。
  4. 請求項1に記載のキャスターにおいて、
    前記複数の突出部の各々は、
    前記車輪の外周面から前記車輪の径方向に突出した突出部材と、
    前記突出部材を覆う被覆部材と、
    を含み、
    前記被覆部材の弾性率は、前記車輪の弾性率よりも低く、
    互いに隣り合う2つの前記突出部材の各々をそれぞれ覆う2つの前記被覆部材は、一体的に形成されている、キャスター。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のキャスターにおいて、
    前記複数の突出部は、前記車輪の回転軸に沿った方向にそれぞれ延在し、且つ、前記車輪の周方向に配列されている、キャスター。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のキャスターにおいて、
    前記車輪の周方向で互いに隣り合う2つの前記突出部は、前記車輪の回転軸に沿った方向において互いに異なる位置に配置されている、キャスター。
  7. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のキャスターにおいて、
    前記突出部の前記車輪側と反対側の第1面の、前記車輪の周方向における幅は、前記突出部の前記車輪側の第2面の、前記車輪の周方向における幅よりも短い、キャスター。
  8. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のキャスターにおいて、
    前記突出部の前記車輪側と反対側の第1面の、前記車輪の周方向における幅は、前記突出部の前記車輪側の第2面の、前記車輪の周方向における幅よりも長い、キャスター。
  9. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のキャスターにおいて、
    前記本体部は、前記移動体に、水平面内で回動可能に取り付けられ、
    前記車輪は、前記本体部に、水平方向に沿った回転軸を中心として回転可能に取り付けられている、キャスター。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のキャスターを備えた台車。
  11. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のキャスターを備えたスーツケース。
  12. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のキャスターを備えたベビーカー。
  13. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のキャスターを備えた車椅子。
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