JP2013193677A - バッグ用キャスターの車輪 - Google Patents

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Abstract

【課題】引き手を持ってバッグを路面上で引いて運ぶとき、車輪による振動が低く抑えられると共にそれに伴い発生する音も小さく抑えられるバッグ用キャスターの車輪を提供する。
【解決手段】引き手が設けられたバッグ本体に使用されるキャスター用車輪において、前記車輪1は、外周端面に環状凹部7が周設されたホイール部2と、内周面にホイール部2の環状凹部7に嵌入される環状突部3aが周設されたタイヤ部3とからなり、該タイヤ部3は、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ABS、ポリウレタン(PU)のうちの1つ又は複数から選択される材料と熱硬化性エラストマーとを混合すると共に発泡剤を添加して成形されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、スーツケース、キャリーケース等のバッグに装着されるバッグ用キャスターの車輪に関するものである。
近時、スーツケースやキャリーケース等のバッグとして、手に提げて運ぶタイプ以外に、バッグの下面にキャスターを装着すると共に、上端部に伸縮自在な引き手を取着し、該引き手を持って路面上を引いて運ぶタイプのものが多く存在する(例えば、特許文献1参照)。そして、これらのバッグに使用されるキャスターの車輪としては、通常、ホイール部と該ホイール部の外周に配置されるタイヤ部とを硬質のポリウレタンなどの樹脂によって一体成形しているものがほとんどである(例えば、特許文献2参照。)。
特開2000−350611号公報 特開平8−330号公報(第2−3頁、図6)
しかしながら、バッグ用キャスターの車輪におけるホイール部とタイヤ部の双方が硬質のポリウレタンにより成形されていると、耐摩耗性には優れるものの、クッション性に劣るため、バッグの引き手を持って移動する際、車輪に振動が生じ、バッグを安定した状態で運びにくいという問題があった。また、その振動に伴い大きな音を発生させてしまい、バッグの使用者及び周囲の人々に不快感を与えてしまうという課題も存在していた。
これに対し、バッグ用キャスターにクッション性を付与し、振動を抑える方法として、例えば、バッグ用キャスターの車輪をゴムのみにより成形することも考えられる。しかしながら、車輪をゴムのみで成形した場合、ホイール部の軸受部分、あるいはタイヤ部の接地面が磨耗し易く、ひいては車輪の寿命を短くしてしまうという致命的な問題を発生させてしまう。
そこで、本発明は、上記課題を解決するため、バッグの引き手を持って移動する際に発生する車輪の振動を低く抑えると共に、車輪の振動によって発生してしまう音も小さくすることができるバッグ用キャスターの車輪を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するため本発明に係るバッグ用キャスターの車輪は、引き手が設けられたバッグ本体に使用されるキャスター用車輪において、前記車輪は、外周端面に環状凹部が周設されたホイール部と、内周面に前記ホイール部の環状凹部に嵌入される環状突部が周設されたタイヤ部とからなり、前記タイヤ部は、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ABS、ポリウレタン(PU)のうちの1つ又は複数から選択される材料と熱硬化性エラストマーとを混合すると共に発泡剤を添加して成形されていることを特徴としている。
本発明に係るバッグ用キャスターの車輪は、ホイール部と該ホイール部の外周に嵌められるタイヤ部とからなり、このうち、タイヤ部は、熱硬化性エラストマーにEVA等の樹脂を混合すると共に発泡剤を添加して成形している。そのため、熱硬化性エラストマーのみで成形された場合と比較して、タイヤ部の接地面の耐摩耗性を著しく向上させている。その一方で、熱硬化性エラストマーの弾力性を享受でき、さらに、タイヤ部の内部に発泡剤による無数の気泡が形成されていることから、クッション性が向上すると共に、車輪と路面との摩擦によって発生する振動を著しく軽減することができる。従って、バッグを路面上で運ぶとき、バッグを安定した状態で引くことができ、さらに、振動に伴って発生する音も小さく抑えられるので、使用者及び周囲の人々に不快感を与えてしまうこともない。
本発明が適用されるスーツケースの斜視図。 キャスター部位の正面図。 キャスター部位の一部側面断面図。 (イ)は車輪の正面図、(ロ)は図4(イ)のX−X線断面図、(ハ)は車輪の分解断面図。 本発明に係る車輪及び従来の車輪の等価騒音レベルの測定結果を示す図表。 2輪走行時における本発明に係る車輪及び従来の車輪の第1回目の垂直振動測定結果を示す図。 2輪走行時における本発明に係る車輪及び従来の車輪の第2回目の垂直振動測定結果を示す図。 2輪走行時における本発明に係る車輪及び従来の車輪の第3回目の垂直振動測定結果を示す図。 4輪走行時における本発明に係る車輪及び従来の車輪の第1回目の垂直振動測定結果を示す図。 4輪走行時における本発明に係る車輪及び従来の車輪の第2回目の垂直振動測定結果を示す図。 4輪走行時における本発明に係る車輪及び従来の車輪の第3回目の垂直振動測定結果を示す図。
以下、本発明に係るバッグ用キャスターの車輪の実施形態につき図面を参照しつつ説明する。なお、本発明が適用されるバッグ用キャスターの車輪は、例えば、スーツケースやキャリーケースなどの種々のバッグに使用されるが、この実施の形態においては、本発明がスーツケースの車輪に適用された場合を例として説明する。図1は、本発明が適用されるスーツケースの斜視図、図2は、キャスター部位の正面図、図3は、キャスター部位の一部側面断面図である。
まず、スーツケースAについて説明すると、図1に示すようにスーツケースAは縦長直方体形状からなる合成樹脂製のケース本体20により形成されている。そして、該ケース本体20は上下面と一側面が共に連続する中央線に沿って分割され、両分割端縁を開くことにより、ケース本体20内に物を収容したり、ケース本体20内から物を取り出すことができるになっている。また、前記両分割端縁にはスライドファスナー21,21が設けられ、2個のスライダー21a,21aを摺動させることによりスライドファスナー21,21が開閉できるようになっている。さらに、ケース本体20の一側面に、スーツケースAを手で提げて運ぶ場合に使用する持ち手22が取着されている。また、ケース本体20の後側面の上端部に上方へ伸縮自在に伸びる門状の引き手23が装着されている。そして、ケース本体20の下面であって、四隅角部にそれぞれキャスター24が装着されている。
前記キャスター24は、図2及び図3に示すようにケース本体20における下面隅角部に外側から宛がって固着される固定枠部25と、該固定枠部25に軸着される支持枠部26と、該支持枠部26に軸着される車輪1とによって概略構成されている。
前記固定枠部25は、ケース本体20の隅角部に合致するように略皿状に形成されており、前記支持枠部26は、平行に配置される一対の支持片27,27と両支持片27,27の上端間に差し渡される水平な上板28により略逆U字状に形成されている。そして、支持枠部26は、固定枠部25の底面25aから下方へ伸びる垂直軸29に図示しないベアリングを介して軸着されている。これにより、支持枠部26が水平面内で自在に回動するようになっている。さらに、支持枠部26の支持片27,27の下部には、それぞれ軸孔30,30が開設されていて、該軸孔30,30に水平軸31を挿通することで、両支持片27,27間に介在する車輪1を軸着している。
前記車輪1は、図4(イ)(ロ)(ハ)に示すようにホイール部2とタイヤ部3との2部材からなっている。このうち、ホイール部2は、中央部に水平軸31が挿通される挿通孔4を有する軸受部5が形成されていると共に、該軸受部5の周囲に円環状のリム部8が設けられ、さらに、軸受部5の外周面とこれに対向するリム部8の内周面との間にスポーク部9が一体に設けられている。また、リム部8は、その外周の両側縁に平行に起立する環状フランジ部6,6が周設され、リム部8の外周端面であって両環状フランジ部6,6間に環状凹部7が形成されている。なお、このホイール部2は、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)によって成形されている。もっとも、ホイール部2をエチレン酢酸ビニルコポリマー以外の樹脂によって成形することも可能で、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ABS、ポリウレタン(PU)などの材料を選択することが可能である。
一方、タイヤ部3は、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)ポリエチレン(PE)、及び熱硬化性エラストマーを混合し、さらに微量の発泡剤を添加して円形ドーナツ状に成形されている。また、タイヤ部3は、円形空洞部10の内周面に沿って、リム部8の環状凹部7と略同じ幅を有し該環状凹部7に嵌る環状突部3aが周設されている。なお、この実施の形態においては、タイヤ部の材料として、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)を用いる例を示したが、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ABS、ポリウレタン(PU)などの材料を選択することが可能である。
そして、車輪1を形成するにあたっては、予めタイヤ部3の円形空洞部10の内周面を外側へ押し広げ、該円形空洞部10内にホイール部2を配置し、そのリム部8の環状凹部7にタイヤ部3の環状凸部3aを嵌合してホイール部とタイヤ部とを合体させる。
次に、上記のように構成した本発明に係る車輪と、従来の車輪との騒音比較試験及び本発明に係る車輪と従来の車輪を使用したバッグの垂直振動比較試験の結果を示す。
まず、騒音比較試験であるが、条件は次の通りである。
測定対象 :本発明に係る車輪と従来の車輪を使ったトロリーバッグ
測定方法 :両トロリーバッグに約7.5kgの書類を入れた状態でアスファルトの路面上を通常歩行し、騒音計にて等価騒音レベルを10秒間測定する。騒音計はマイクロホンの位置をトロリーバッグ底面に合わせて固定した。従来の車輪と本発明に係る車輪はいずれもトロリーバッグの底面の4隅角部にそれぞれ1個ずつ合計4個設けられている。
測定機材 :騒音計
測定環境 :気温 10.3度
相対湿度 29%
測定回数 :3回
測定結果は、図5(イ)乃至(ニ)に示す通りである。
前記図5(イ)乃至(ニ)によれば、2輪走行した場合と4輪走行した場合のいずれも、従来の車輪を使用した場合に比べ本発明に係る車輪を使用した場合は騒音が約10%低下している。
次に、垂直振動比較試験であるが、条件は次の通りである。
測定対象 :本発明に係る車輪と従来の車輪を使ったスーツケース
測定方法 :両スーツケースに約7.5kgの書類を入れた状態でスーツケースの頂部に加速度センサを取着し、アスファルト路面上において2輪走行又は4輪走行(時速約5km/h)で移動し、そのときの時系列加速度を測定機により計測した。
測定回数 :3回
測定機材 :垂直振動測定機、加速度センサ
測定結果は、図6(イ)(ロ)乃至図11(イ)(ロ)に示す通りである。
前記図6(イ)(ロ)乃至図11(イ)(ロ)によれば、2輪走行の場合、従来の車輪を使用した場合に比べ本発明に係る車輪を使用した場合は振動が略半分程度に軽減されている。また、4輪走行の場合、従来の車輪を使用した場合に比べ本発明に係る車輪を使用した場合では振動が半分以上軽減されている。
以上のとおり、本発明に係るバッグ用キャスターの車輪は、ホイール部と該ホイール部の外周に嵌められるタイヤ部とからなり、このうち、タイヤ部は、熱硬化性エラストマーにEVA等の樹脂を混合すると共に発泡剤を添加して成形している。そのため、熱硬化性エラストマーのみで成形された場合と比較して、タイヤ部の接地面の耐摩耗性を著しく向上させている。その一方で、熱硬化性エラストマーの弾力性を享受でき、さらに、タイヤ部の内部に発泡剤による無数の気泡が形成されていることから、クッション性が向上すると共に、車輪と路面との摩擦によって発生する振動を著しく軽減することができる。従って、バッグを路面上で運ぶとき、バッグを安定した状態で引くことができ、さらに、振動に伴って発生する音も小さく抑えられるので、使用者及び周囲の人々に不快感を与えてしまうこともない。
1 車輪
2 ホイール部
3 タイヤ部

Claims (1)

  1. 引き手が設けられたバッグ本体に使用されるキャスター用車輪において、
    前記車輪は、外周端面に環状凹部が周設されたホイール部と、内周面に前記ホイール部の環状凹部に嵌入される環状突部が周設されたタイヤ部とからなり、
    前記タイヤ部は、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ABS、ポリウレタン(PU)のうちの1つ又は複数から選択される材料と熱硬化性エラストマーとを混合すると共に発泡剤を添加して成形されていることを特徴とするキャスター用車輪。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017206037A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 クーネ研究所合同会社 キャスター、台車、スーツケース、ベビーカー及び車椅子
CN111278630A (zh) * 2017-08-11 2020-06-12 Tpu普拉斯有限责任公司 多层的内胎
JP2020100222A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 住友ゴム工業株式会社 車輪及び車輪の製造方法。

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