JP2017204464A - 燃料電池スタック、及びマニホールド - Google Patents

燃料電池スタック、及びマニホールド Download PDF

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Abstract

【課題】マニホールドを介した短絡を防止する。
【解決手段】燃料電池スタック100は、マニホールド2と、複数の燃料電池セル1と、接合材3とを備えている。マニホールド2は、マニホールド本体21と、天板22とを有する。マニホールド本体21は、内部空間を有する。天板22は、マニホールド本体21の上面を塞ぐ。天板22は、絶縁性セラミックスで構成されている。各燃料電池セル1は、天板22から上方に延びる。接合材3は、マニホールド2と燃料電池セル1とを接合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マニホールド、及び燃料電池スタックに関するものである。
燃料電池スタックは、マニホールドと、複数の燃料電池セルとを備えている(特許文献1)。マニホールドは、複数の貫通孔を有している。各燃料電池セルは、マニホールドから上方に延びている。詳細には、燃料電池セルの下端部がマニホールドの貫通孔に挿入されており、接合材によって燃料電池セルがマニホールドに固定されている。
各燃料電池セルは、集電部材を介して電気的に接続されている。そして、この電気的に接続された各燃料電池セルからの電流が外部回路へと流れる。
特開2015−164094号公報
上述したように構成された燃料電池スタックにおいて、各燃料電池セルがマニホールドを介して短絡してしまうおそれがある。そこで、本発明の課題は、マニホールドを介した短絡を防止することにある。
本発明の第1側面に係る燃料電池スタックは、マニホールドと、複数の燃料電池セルと、接合材とを備えている。マニホールドは、マニホールド本体と、天板とを有する。マニホールド本体は、内部空間を有する。天板は、マニホールド本体の上面を塞ぐ。天板は、絶縁性セラミックスで構成されている。各燃料電池セルは、天板から延びる。接合材は、マニホールドと燃料電池セルとを接合する。
この構成によれば、天板が絶縁性のセラミックスによって形成されているため、一対の燃料電池セルが天板を介して短絡することを防止することができる。
好ましくは、天板は、複数の貫通孔を有している。そして、各燃料電池セルの下端部は、各貫通孔に挿入されている。
好ましくは、天板は、緻密性を有する。
好ましくは、マニホールド本体は、底壁と、底壁の周縁から上方に延びる側壁と、側壁の上端から外方に延びるフランジ部と、を有している。天板は、フランジ部に接合される。
本発明の第2側面に係るマニホールドは、複数の燃料電池セルにガスを分配するように構成されている。このマニホールドは、マニホールド本体と、天板とを備えている。マニホールド本体は、内部空間を有する。天板は、燃料電池セルが挿入される貫通孔を有する。また、天板は、マニホールド本体の上面を塞いでいる。マニホールドは、絶縁性セラミックスで構成されている。
本発明の第3側面に係る燃料電池スタックは、マニホールドと、複数の燃料電池セルと、接合材と、を備えている。マニホールドは、マニホールド本体と、底板とを有している。マニホールド本体は、内部空間を有している。マニホールド本体は、絶縁性セラミックスで構成されている。底板は、マニホールド本体の下面を塞いでいる。各燃料電池セルは、マニホールド本体から延びている。接合材は、マニホールドと燃料電池セルとを接合している。
この構成によれば、マニホールド本体が絶縁性のセラミックスによって形成されているため、一対の燃料電池セルがマニホールド本体を介して短絡することを防止することができる。
好ましくは、マニホールド本体は、複数の貫通孔を有している。そして、各燃料電池セルの下端部は、各貫通孔に挿入されている。
好ましくは、マニホールド本体は、緻密性を有する。
好ましくは、マニホールド本体は、上壁と、上壁の周縁から下方に延びる側壁と、側壁の下端から外方に延びるフランジ部と、を有している。底板は、フランジ部に接合される。
本発明によれば、マニホールドを介して短絡することを防止できる。
燃料電池スタックの斜視図。 燃料電池スタックの断面図。 燃料電池スタックの断面図。 天板の平面図。 燃料電池セルの斜視図。 燃料電池セルの断面図。 燃料電池スタックの拡大断面図。 燃料電池スタックの製造方法を示す断面図。 燃料電池スタックの製造方法を示す断面図。 変形例に係る燃料電池スタックの断面図。
[燃料電池スタック]
以下、本発明に係る燃料電池スタックの実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1〜図3に示すように、燃料電池スタック100は、マニホールド2と、複数の燃料電池セル1と、第1接合材3とを備えている。なお、第1接合材3が、本発明の接合材に相当する。
[マニホールド]
マニホールド2は、各燃料電池セル1にガスを分配するように構成されている。マニホールド2は、中空状であり、内部空間を有している。マニホールド2の内部空間には、導入管201を介して燃料ガスなどのガスが供給される。マニホールド2は、この内部空間と外部とを連通する複数の貫通孔26を有している。
マニホールド2は、各燃料電池セル1を支持している。マニホールド2は、マニホールド本体21と、天板22とを備えている。マニホールド本体21と天板22とは、互いに別部材であって接合されている。なお、マニホールド本体21と天板22とは、一体的に形成されていてもよい。
マニホールド本体21は、直方体状であって、上面が開口した内部空間を有する。詳細には、マニホールド本体21は、底壁23と、側壁24と、フランジ部25とを有している。底壁23は、平面視(x軸方向視)が矩形状である。側壁24は、底壁23の周縁部から上方に延びている。フランジ部25は、側壁24の上端部から外方に延びる部分である。フランジ部25は、環状である。
マニホールド本体21は、1つの部材によって構成されている。すなわち、底壁23と側壁24とフランジ部25とは、1つの部材によって構成されている。例えば、マニホールド本体21は、耐熱性を有するような金属によって形成される。より具体的には、マニホールド本体21は、フェライト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼、及びNi基合金よりなる群から選ばれる少なくとも1種から形成されている。
天板22は、マニホールド本体21の上面を塞ぐように、マニホールド本体21上に配置されている。詳細には、天板22は、フランジ部25上に配置されている。マニホールド2の内部空間を密閉するため、天板22が全周に亘ってマニホールド本体21と接合されている。例えば、天板22とマニホールド本体21とは、結晶化ガラスによって接合されている。
図4に示すように、天板22は、複数の貫通孔26を有している。各貫通孔26は、マニホールド2の幅方向(y軸方向)に延びている。また、各貫通孔26は、マニホールド2の長手方向(z軸方向)において、互いに間隔をあけて配置されている。
天板22は、絶縁性セラミックスによって構成されている。具体的には、天板22は、MgO(酸化マグネシウム)、Al(酸化アルミニウム)、MgAl(マグネシアアルミナスピネル)、MgO・SiO(ステアタイト)、及び2MgO・SiO(フォルステライト)よりなる群から選ばれる少なくとも1種から形成されている。
天板22は、緻密性を有している。詳細には、マニホールド2内に供給されたガスが天板22を介して外部に漏れない程度の緻密性を有している。例えば、天板22の気孔率は、10%以下程度である。
[燃料電池セル]
図1から図3に示すように、各燃料電池セル1は、マニホールド2から上方に延びている。詳細には、各燃料電池セル1は、マニホールド2の天板22から上方に延びている。燃料電池セル1の下端部101は、貫通孔26内に挿入されている。なお、燃料電池セル1の下端部101が貫通孔26内に挿入された状態において、燃料電池セル1の下端部101の外周面と貫通孔26の内壁面との間には隙間が形成されている。この隙間に第1接合材3が充填されていてもよい。
各燃料電池セル1は、マニホールド2の長手方向(z軸方向)に沿って、互いに間隔をあけて配置されている。各燃料電池セル1は、第1集電部材4を介して互いに電気的に接続されている。第1集電部材4は、各燃料電池セル1の間に配置されており、隣り合う各燃料電池セル1を接続している。なお、第1集電部材4は、第2接合材5によって各燃料電池セル1に接合されている。第1集電部材4は、導電性を有する材料から形成されている。例えば、第1集電部材4は、酸化物セラミックスの焼成体又は金属などによって形成されている。
図5に示すように、燃料電池セル1は、複数の発電素子部11と、支持基板12とを備えている。各発電素子部11は、支持基板12の両面に支持されている。なお、各発電素子部11は、支持基板12の片面のみに支持されていてもよい。各発電素子部11は、燃料電池セル1の長手方向において、互いに間隔をあけて配置されている。すなわち、本実施形態に係る燃料電池セル1は、いわゆる横縞型の燃料電池セルである。
各発電素子部11は、電気的接続部17(図6参照)によって互いに電気的に接続されている。また、燃料電池セル1の上端部102側において、支持基板12の一方面に形成された発電素子部11と他方面に形成された発電素子部11とが第2集電部材6(図2参照)によって電気的に接続されている。なお、各発電素子部11は、直列に接続されている。
支持基板12は、燃料電池セル1の長手方向に延びる複数のガス流路121を内部に有している。ガス流路121は、マニホールド2の貫通孔26を介して、マニホールド2の内部空間と連通している。
支持基板12の長手方向(x軸方向)は、燃料電池セル1の長手方向と同じ方向である。各ガス流路121は、互いに実質的に平行に延びている。各ガス流路121は、燃料電池セル1の長手方向の両端部において開口している。
図6に示すように、支持基板12は、複数の第1凹部123を有している。各第1凹部123は、支持基板12の両面に形成されている。各第1凹部123は支持基板12の長手方向において互いに間隔をあけて配置されている。
支持基板12は、電子伝導性を有さない多孔質の材料によって構成される。支持基板12は、例えば、CSZ(カルシア安定化ジルコニア)から構成され得る。或いは、支持基板12は、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とY(イットリア)とから構成されてもよいし、MgO(酸化マグネシウム)とMgAl(マグネシアアルミナスピネル)とから構成されてもよい。支持基板12の気孔率は、例えば、20〜60%程度である。
各発電素子部11は、燃料極13、電解質14、及び空気極15を有している。また、各発電素子部11は、反応防止膜16をさらに有している。燃料極13は、電子伝導性を有する多孔質の材料からなる焼成体である。燃料極13は、燃料極集電部131と燃料極活性部132とを有する。
燃料極集電部131は、第1凹部123内に配置されている。詳細には、燃料極集電部131は、第1凹部123内に充填されており、第1凹部123と同様の外形を有する。各燃料極集電部131は、第2凹部131a及び第3凹部131bを有している。燃料極活性部132は、第2凹部131a内に配置されている。詳細には、燃料極活性部132は、第2凹部131a内に充填されている。
燃料極集電部131は、例えば、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成され得る。或いは、燃料極集電部131は、NiO(酸化ニッケル)とY(イットリア)とから構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とCSZ(カルシア安定化ジルコニア)とから構成されてもよい。燃料極集電部131の厚さ、並びに第1凹部123の深さは、50〜500μm程度である。
燃料極活性部132は、例えば、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成され得る。或いは、燃料極活性部132は、NiO(酸化ニッケル)とGDC(ガドリニウムドープセリア)とから構成されてもよい。燃料極活性部132の厚さは、5〜30μmである。
電解質14は、燃料極13上を覆うように配置されている。詳細には、電解質14は、あるインターコネクタ171から他のインターコネクタ171まで長手方向に延びている。すなわち、燃料電池セル1の長手方向において、電解質14とインターコネクタ171とが交互に配置されている。
電解質14は、イオン伝導性を有し且つ電子伝導性を有さない緻密な材料からなる焼成体である。電解質14は、例えば、YSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)から構成され得る。或いは、電解質14は、LSGM(ランタンガレート)から構成されてもよい。電解質14の厚さは、例えば、3〜50μm程度である。
反応防止膜16は、緻密な材料からなる焼成体であり、平面視(z軸方向視)において、燃料極活性部132と略同一の形状であり、燃料極活性部132と略同じ位置に配置されている。反応防止膜16は、電解質14内のYSZと空気極15内のSrとが反応して電解質14と空気極15との界面に電気抵抗が大きい反応層が形成される現象の発生を抑制するために設けられている。反応防止膜16は、例えば、GDC=(Ce,Gd)O(ガドリニウムドープセリア)から構成され得る。反応防止膜16の厚さは、例えば、3〜50μm程度である。
空気極15は、反応防止膜16上に配置されている。空気極15は、電子伝導性を有する多孔質の材料からなる焼成体である。空気極15は、例えば、LSCF=(La,Sr)(Co,Fe)O(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)から構成され得る。或いは、空気極15は、LSF=(La,Sr)FeO(ランタンストロンチウムフェライト)、LNF=La(Ni,Fe)O(ランタンニッケルフェライト)、又は、LSC=(La,Sr)CoO(ランタンストロンチウムコバルタイト)等から構成されてもよい。空気極15は、LSCFからなる第1層(内側層)とLSCからなる第2層(外側層)との2層によって構成されてもよい。空気極15の厚さは、例えば、10〜100μmである。
電気的接続部17は、隣り合う発電素子部11を電気的に接続するように構成されている。電気的接続部17は、インターコネクタ171及び空気極集電膜172を有する。インターコネクタ171は、第3凹部131b内に配置されている。詳細には、インターコネクタ171は、第3凹部131b内に埋設(充填)されている。インターコネクタ171は、電子伝導性を有する緻密な材料からなる焼成体である。インターコネクタ171は、例えば、LaCrO(ランタンクロマイト)から構成され得る。或いは、インターコネクタ171は、(Sr,La)TiO(ストロンチウムチタネート)から構成されてもよい。インターコネクタ171の厚さは、例えば、10〜100μmである。
空気極集電膜172は、隣り合う発電素子部11のインターコネクタ171と空気極15との間を延びるように配置される。例えば、図6の左側に配置された発電素子部11の空気極15と、図6の右側に配置された発電素子部11のインターコネクタ171とを電気的に接続するように、空気極集電膜172が配置されている。空気極集電膜172は、電子伝導性を有する多孔質の材料からなる焼成体である。
空気極集電膜172は、例えば、LSCF=(La,Sr)(Co,Fe)O(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)から構成され得る。或いは、空気極集電膜172は、LSC=(La,Sr)CoO(ランタンストロンチウムコバルタイト)から構成されてもよい。或いは、空気極集電膜172は、Ag(銀)、Ag−Pd(銀パラジウム合金)から構成されてもよい。空気極集電膜172の厚さは、例えば、50〜500μm程度である。
図7に示すように、燃料電池セル1の下端部101は、緻密膜18によって覆われている。詳細には、緻密膜18は、支持基板12を覆っている。緻密膜18は、下端部側に形成された発電素子部11と電気的に接続されている。詳細には、緻密膜18は、電気的接続部17と電気的に接続されている。緻密膜18は、空気極集電膜172と支持基板12との間から近位側に向かって延びている。
緻密膜18は、緻密膜18の内側の空間を流れる燃料ガスと緻密膜18の外側の空間を流れる空気との混合を防止するガスシール機能を発揮する。このガスシール機能を発揮するため、この緻密膜18の気孔率は、例えば、10%以下である。また、緻密膜18は、絶縁性セラミックスで構成されている。
具体的には、緻密膜18は、上述した電解質14と反応防止膜16とによって構成することができる。緻密膜18を構成する電解質14は、支持基板12を覆っており、インターコネクタ171から支持基板12の下端近傍まで延びている。また、緻密膜18を構成する反応防止膜16は、電解質14と空気極集電膜172との間に配置されている。なお、緻密膜18は、電解質14のみで構成されていてもよいし、電解質14及び反応防止膜16以外の材料によって構成されていてもよい。
[第1接合材]
第1接合材3は、燃料電池セル1をマニホールド2に固定する。詳細には、第1接合材3は、燃料電池セル1とマニホールド2の天板22とを接合している。第1接合材3は、燃料電池セル1の下端部101とマニホールド2の天板22とを接合している。また、第1接合材3は、緻密膜18と接触している。なお、燃料電池セル1がマニホールド2に固定された状態において、貫通孔26とガス流路121とが連通している。
第1接合材3は、例えば、結晶化ガラスである。結晶化ガラスとしては、例えば、SiO−B系、SiO−CaO系、又はSiO−MgO系が採用され得る。なお、本明細書では、結晶化ガラスとは、全体積に対する「結晶相が占める体積」の割合(結晶化度)が60%以上であり、全体積に対する「非晶質相及び不純物が占める体積」の割合が40%未満のガラスを指す。なお、第1接合材3の材料として、非晶質ガラス、ろう材、又はセラミックス等が採用されてもよい。具体的には、第1接合材3は、SiO−MgO−B−Al系及びSiO−MgO−Al−ZnO系よりなる群から選ばれる少なくとも一種である。
[発電方法]
以上のように構成された燃料電池スタック100は、次のようにして発電する。マニホールド2を介して各燃料電池セル1のガス流路121内に燃料ガス(水素ガス等)を流すとともに、支持基板12の両面を酸素を含むガス(空気等)に曝すことにより、電解質14の両側面間に生じる酸素分圧差によって起電力が発生する。この燃料電池スタック100を外部の負荷に接続すると、空気極15において下記(1)式に示す電気化学反応が起こり、燃料極13において下記(2)式に示す電気化学反応が起こり、電流が流れる。
(1/2)・O+2e→O2− …(1)
+O2−→HO+2e …(2)
[製造方法]
次に、上述したように構成された燃料電池スタックの製造方法について説明する。
まず、マニホールド2と複数の燃料電池セル1とを準備する。そして、図8に示すように、第1集電部材4、及び第2接合材5によって、各燃料電池セル1を互いに接続し、セル集合体300を作製する。なお、この段階では第2接合材5は焼成されておらず、各燃料電池セル1は互いに仮止めの状態である。
次に、図9に示すように、セル集合体300の各燃料電池セル1の下端部101をマニホールド2の各貫通孔26に挿入する。なお、各燃料電池セル1が厚さ方向に沿って所定の間隔を保持するための治具を用いてもよい。
次に、図2に示すように、貫通孔26に挿入された燃料電池セル1とマニホールドの天板22とを接合するように第1接合材3を塗布する。なお、第1接合材3は、燃料電池セル1の付け根に沿って塗布されている。また、第1接合材3は、燃料電池セル1の下端部101の外周面と貫通孔26の内壁面との隙間に充填されていてもよい。
次に、第1接合材3及び第2接合材5に対して熱処理が加えられる。この熱処理によって、第1接合材3及び第2接合材5が固化され、燃料電池スタック100が完成する。詳細には、第2接合材5は、熱処理を施されることによって焼成される。この結果、各燃料電池セル1と第1集電部材4とが固定される。また、第1接合材3は、熱処理を施されることによって、非晶質材料の温度が結晶化温度まで到達する。そして、結晶化温度下にて材料の内部で結晶相が生成されて、結晶化が進行していく。この結果、非晶質材料が固化・セラミックス化されて、結晶化ガラスとなる。これにより、結晶化ガラスで構成される第1接合材3が機能を発揮し、各燃料電池セル1の下端部101がマニホールド2の天板22に固定される。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
変形例1
上記実施形態では、燃料電池セル1は、複数の発電素子部11を有している横縞型であったが、燃料電池セル1は、長手方向に延びる一つの発電素子部を有するような縦縞型であってもよい。
変形例2
天板22は、それ自体は多孔質体であって、緻密膜によってコーティングされていてもよい。
変形例3
上記実施形態では、マニホールド本体21は上面が開口しており、その上面を天板22が塞いでいるが、マニホールド2の構成はこれに限定されない。例えば、図10に示すように、マニホールド本体21は下面が開口しており、底板27がマニホールド本体21の下面を塞いでいてもよい。この場合、マニホールド本体21は、絶縁性セラミックスによって構成されている。そして、マニホールド本体21に複数の貫通孔26が形成されており、この貫通孔26に燃料電池セル1の下端部101が挿入されている。
詳細には、マニホールド本体21は、上壁28、側壁24、及びフランジ部25を有している。上壁28には、上述した複数の貫通孔26が形成されている。側壁24は、上壁28の周縁部から下方に延びている。フランジ部25は、側壁24の下端部から外方に延びている。底板27は、このフランジ部25に接合されている。
1 :燃料電池セル
2 :マニホールド
21 :マニホールド本体
22 :天板
23 :底壁
24 :側壁
25 :フランジ部
26 :貫通孔
3 :第1接合材
100 :燃料電池スタック
101 :下端部

Claims (6)

  1. 内部空間を有するマニホールド本体、及び前記マニホールド本体の上面を塞ぐ絶縁性セラミックスで構成された天板、を有するマニホールドと、
    前記天板から延びる複数の燃料電池セルと、
    前記マニホールドと前記燃料電池セルとを接合する接合材と、
    を備える、燃料電池スタック。
  2. 前記天板は、複数の貫通孔を有しており、
    前記各燃料電池セルの下端部は、各貫通孔に挿入されている、
    請求項1に記載の燃料電池スタック。
  3. 前記天板は、緻密性を有する、
    請求項1又は2に記載の燃料電池スタック。
  4. 前記マニホールド本体は、底壁と、前記底壁の周縁から上方に延びる側壁と、前記側壁の上端から外方に延びるフランジ部と、を有し、
    前記天板は、前記フランジ部に接合される、
    請求項1から3のいずれかに記載の燃料電池スタック。
  5. 複数の燃料電池セルにガスを分配するためのマニホールドであって、
    内部空間を有するマニホールド本体と、
    前記燃料電池セルが挿入される貫通孔を有し、前記マニホールド本体の上面を塞ぐ絶縁性セラミックスで構成された天板と、
    を備えるマニホールド。
  6. 内部空間を有し絶縁性セラミックスで構成されたマニホールド本体、及び前記マニホールド本体の下面を塞ぐ底板、を有するマニホールドと、
    前記マニホールド本体から延びる複数の燃料電池セルと、
    前記マニホールドと前記燃料電池セルとを接合する接合材と、
    を備える、燃料電池スタック。
JP2017090015A 2016-05-10 2017-04-28 燃料電池スタック、及びマニホールド Expired - Fee Related JP6188267B1 (ja)

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