JP2017204455A - 端子付電線の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業時間を短縮して作業の効率化を図ることができる、新規な端子付電線の製造方法を提供すること。【解決手段】被覆電線12の電線端末に露呈された芯線14が圧着された端子金具16の電線接続部22を防食剤30によって封止する端子付電線10の製造方法であって、下型32の圧着キャビティ42内に配設された端子金具16の電線接続部22に対して芯線14を配置した状態で下型32に上型38を重ねてプレス加工することにより、芯線14を電線接続部22に圧着する圧着工程と、圧着工程の後、上型38を取り外して、圧着キャビティ42内に配設された状態の電線接続部22に対して上方から防食剤30を塗布する塗布工程と、を備えているようにした。【選択図】図8
Description
本発明は、電線接続部を防食剤によって封止する端子付電線の製造方法に関するものである。
従来から、自動車等に配索されるワイヤハーネスの構成部品として、被覆電線の被覆を取り除いて露呈させた芯線に対して、端子金具を固着させた端子付電線が知られている。このような端子付電線では、被覆電線の芯線が固着される端子金具の電線接続部が外部に露呈されていることから、例えば特開2012−59595号公報(特許文献1)に記載のように、電線接続部に耐水性の防食剤を塗布して、電線接続部を防食剤によって封止することにより、電線接続部の防食性を確保することが行われている。
ところで、このような従来の端子付電線の製造方法では、特許文献1の図6に示されているように、まず被覆電線の芯線が端子金具の電線接続部に圧着される圧着工程が公知の圧着装置を用いて行われる(ステップS2)。そして、被覆電線の芯線が端子金具の電線接続部に圧着された端子付電線が、次の防食剤塗布工程を行う防食剤塗布装置まで運ばれて、防食剤塗布装置内の所定の位置に配設される。すなわち、端子付電線の向きと位置を合わせて配置した後、公知の防食剤塗布装置を用いて電線接続部を覆うように防食剤が塗布されて防食部が形成されるのである(ステップS3)。ここで、防食剤は、加熱によって溶融した液体の状態で塗布され、塗布後に冷却して凝固させることによって防食部が形成される。以上のようにして、端子付電線の製造が行われている。
ところが、従来の端子付電線の製造方法では、上述のように、公知の圧着装置を用いて被覆電線の芯線が端子金具の電線接続部に圧着される圧着工程を行った後、防食剤塗布装置に運搬して再度端子付電線の向きと位置を合わせて配設する必要があった。このため、作業時間が掛かり作業の効率化が阻害されることから、コスト高になるという問題が内在していた。
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、作業時間を短縮して作業の効率化を図ることができる、新規な端子付電線の製造方法を提供することにある。
本発明の第一の態様は、被覆電線の電線端末に露呈された芯線が圧着された端子金具の電線接続部を防食剤によって封止する端子付電線の製造方法であって、下型の圧着キャビティ内に配設された前記端子金具の前記電線接続部に対して前記芯線を配置した状態で前記下型に上型を重ねてプレス加工することにより、前記芯線を前記電線接続部に圧着する圧着工程と、該圧着工程の後、前記上型を取り外して、前記圧着キャビティ内に配設された状態の前記電線接続部に対して上方から防食剤を塗布する塗布工程と、を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、圧着工程の後、上型を取り外して、下型の圧着キャビティ内に配設された状態の電線接続部に対して上方から防食剤を塗布されている。すなわち、本実施形態では、圧着工程と塗布工程が同じ装置内で行うことができることから、従来の端子付電線の製造方法の如き圧着装置から塗布装置に運搬する必要がない上に、塗布装置で再度端子付電線の向きと位置を合わせて配設する必要がない。それゆえ、作業時間を大幅に短縮することができ、作業の効率化と共にコスト低減を図ることができるのである。なお、塗布工程後は、端子付電線を圧着キャビティから取り出して冷却することにより、防食剤が冷却されて凝固することにより、電線接続部が防食剤によって封止されるようになっている。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記下型と前記上型を加熱する加熱工程を前記塗布工程よりも前に含んでいるものである。
本態様によれば、下型と上型を加熱する加熱工程をさらに備えていることから、塗布工程において改めて電線接続部を加熱する必要がない。それゆえ、作業時間を一層短縮することができることから、さらなる作業の効率化と共にコスト低減を図ることができる。なお、加熱工程は、圧着工程の前にあってもよいし、後にあってもよい。加熱工程が圧着工程の前にあれば、加熱により端子金具や芯線が変形し易くなることから、圧着工程をより少ない力で容易に行うことが可能となる。
本発明によれば、圧着工程の後、上型を取り外して、下型の圧着キャビティ内に配設された状態の電線接続部に対して上方から防食剤を塗布されている。すなわち、本実施形態では、圧着工程と塗布工程が同じ装置内で行うことができることから、従来の端子付電線の製造方法の如き圧着装置から塗布装置に運搬する必要がない上に、塗布装置で再度端子付電線の向きと位置を合わせて配設する必要がない。それゆえ、作業時間を大幅に短縮することができ、作業の効率化と共にコスト低減を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜2には、本発明の一実施形態としての端子付電線の製造方法を用いて形成された端子付電線10、が示されている。端子付電線10は、被覆電線12と、被覆電線12の端末に露呈された芯線14が圧着された端子金具16と、を含んで構成されている。なお、被覆電線12は、導体である銅やアルミニウムその他の金属線の複数を束ね合わせた芯線14が、エチレン系樹脂やスチレン系樹脂等の電気絶縁性を有する絶縁被覆18で覆われた構造とされている。なお、以下の説明において、前方とは、図1〜2中の左方、後方とは、図1〜2中の右方、また上方とは、図1中の上方、下方とは、図1中の下方を言うものとする。
端子金具16は、先端側に設けられて図示しない相手方の端子に接続されかつ前後方向に向かって開口する略矩形筒体形状を有する接続部20と、基端側に設けられて被覆電線12の芯線14に圧着されることで被覆電線12と接続される電線接続部22と、接続部20と電線接続部22を連結する略矩形平板状の連結部24と、を含んで構成されている。より詳細には、電線接続部22は、被覆電線12の芯線14が載置される略矩形平板状の載置部26と、この載置部26の幅方向(図2中、上下方向)の両側縁部に設けられた一対の芯線加締め部28,28を含んで構成されている。かかる芯線加締め部28,28は、載置部26の幅方向両側縁部から略矩形平板状に突出して芯線14が載置される側に立ち上がるように屈曲されることにより形成されており、載置部26の両側壁部を構成している。そして、後述する圧着工程で加締め加工を施すことにより、一対の芯線加締め部28,28を備えた電線接続部22が塑性変形して、芯線14を外周面から包み込むようにして圧着されるようになっている。なお、端子金具16は、導電性を有しかつプレス加工等の型成型が可能な種々の金属材料、例えば真鍮や銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を用いて一体的に形成されている。
加えて、図1〜2に示されているように、芯線14が圧着された端子金具16の電線接続部22が防食剤30によって覆われ封止されており、芯線14が圧着された電線接続部22内への浸水が防止されている。なお、防食剤30としては、例えばEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)系やPO(ポリオレフィン)系などのホットメルト接着剤などを用いることができる。また、理解を容易とするため、図1〜2では、防食剤30を仮想線で記載している。
次に、本実施形態としての端子付電線10の製造方法について、図3〜8を用いて説明する。まず、金属平板をプレス加工および折り曲げ加工することにより、端子金具16を形成する。端子金具16は、図3〜4に示されているように、先端側には、前後方向に開口する略矩形筒形状の接続部20が形成されている一方、図4〜5に示されているように、基端側には、載置部26を底壁としかつ一対の芯線加締め部28,28を側壁として前後方向に樋状に延びる電線接続部22が形成されている。そして、かかる端子金具16を、一方の金型を構成する略ブロック形状の下型32の所定の位置に配設する。より詳細には、下型32には、幅方向(図3中、上下方向)の中央部において前後方向および上方に向かって開口する正面視で略矩形状の端子付電線収容部34が形成されている一方、長さ方向(図3中、左右方向)の中央部には上方に向かって開口しかつ平面視で略矩形状の上型収容凹所36が形成されている。そして、図3〜4に示されているように、端子金具16は、端子付電線収容部34に対して、接続部20が前方外方に向かって突出しかつ電線接続部22が上型収容凹所36内に収まるように配設される。続いて、かかる端子金具16に対して、被覆電線12の端末に露呈された芯線14が電線接続部22の載置部26上に載置される一方、被覆電線12が端子付電線収容部34の後方外方に向かって延び出すように配設される。図3および図5に示されているように、かかる状態では、電線接続部22の一対の芯線加締め部28,28は、載置部26の両側から鉛直方向上方に向かって突設されている。
次に、図6〜7に示されているように、かかる状態の下型32の上型収容凹所36に対して、もう一方の金型を構成する略ブロック形状の上型38を重ねてプレス加工を施すことにより、一対の芯線加締め部28,28を備えた電線接続部22が塑性変形して、芯線14を外周面から包み込むようにして圧着されて、圧着工程が実行されるようになっている。より詳細には、図4〜5に示されているように、上型38の下端部には、前後方向および下方に向かって開口する正面視で略ワニ口状の圧着型押し凹部40が形成されている。それゆえ、図5および図7に示されているように、下型32の上型収容凹所36に対して上型38が重ねられた際には、圧着型押し凹部40の開口部近傍に形成された内方に向かって傾斜するテーパ面により、鉛直方向上方に向かって突設された一対の芯線加締め部28,28が内方に向かって徐々に折り曲げられ、一対の芯線加締め部28,28の先端部が圧着型押し凹部40の正面視で略半円状の底面に到達した後は、一対の芯線加締め部28,28が芯線14を外周面から包み込むように圧着されるようになっているのである。ここで、図7に示されているように、上型収容凹所36において、上型38と下型32に挟まれた空間によって圧着キャビティ42が画成されているのである。要するに、下型32の圧着キャビティ42内に端子金具16の電線接続部22が配設されているのである。なお、本実施形態では、下型32と上型38は、熱風などの公知の加熱法を用いた加熱工程により予め加熱されている。それゆえ、下型32の圧着キャビティ42内に配設された端子金具16の電線接続部22も加熱されて変形し易くなっていることから、圧着工程をより少ない力で容易に行うことが可能となっている。
かかる圧着工程の完了後に上型38を取り外して、図8に示されているように、上方から液状の防食剤30を塗布することにより、塗布工程が実行される。上述したように、下型32と上型38は塗布工程の前に予め加熱工程により加熱されていることから、塗布工程において、下型32の圧着キャビティ42内に配設されかつ芯線14が圧着された状態の端子金具16の電線接続部22も加熱されている。それゆえ、電線接続部22に塗布された防食剤30は、凝固することなく流動性を維持したままで、芯線14が圧着された電線接続部22上を全面に亘って覆うことができるようになっている。最後に、下型32から端子付電線10を取り出して冷却することにより、液状の防食剤30が凝固されて、芯線14が圧着された電線接続部22が防食剤30によって封止されるようになっているのである。なお、図8では、理解を容易とするため、凝固された防食剤30を仮想線で記載している。
このような本実施形態に従う端子付電線10の製造方法によれば、圧着工程の完了後に上型38を取り外して、下型32の圧着キャビティ42内に配設されかつ芯線14が圧着された状態の端子金具16の電線接続部22に対して、上方から防食剤30が塗布されるようになっている。すなわち、本実施形態では、圧着工程と塗布工程を同じ装置内で行うことができることから、従来の製造方法のように圧着を行う装置から塗布を行う装置に端子付電線10を運搬する必要がない。しかも、塗布を行う装置で再度端子付電線10の向きと位置を合わせて配設する必要がないことから、作業時間を大幅に短縮することができ、作業の効率化と共にコスト低減を図ることができるのである。
また、下型32と上型38を加熱する加熱工程をさらに備えていることから、塗布工程において改めて電線接続部22を加熱する必要がない。それゆえ、作業時間を一層短縮することができることから、さらなる作業の効率化と共にコスト低減を図ることができるのである。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでない。例えば、上記実施形態では、加熱工程は圧着工程の前にあったが、圧着工程の後にあってもよい。また、上記実施形態では、端子金具16は、略矩形筒体形状を有する接続部20を有し、図示しない相手方の端子に接続される構成とされていたが、中央にボルト挿通孔を有する平板状とされ、ボルト締結により他部材等に接続される構成であってもよい。さらに、端子金具16が被覆電線12の絶縁被覆18に圧着される被覆加締め部を有していてもよい。
10:端子付電線、12:被覆電線、14:芯線、16:端子金具、22:電線接続部、30:防食剤、32:下型、38:上型、42:圧着キャビティ
Claims (2)
- 被覆電線の電線端末に露呈された芯線が圧着された端子金具の電線接続部を防食剤によって封止する端子付電線の製造方法であって、
下型の圧着キャビティ内に配設された前記端子金具の前記電線接続部に対して前記芯線を配置した状態で前記下型に上型を重ねてプレス加工することにより、前記芯線を前記電線接続部に圧着する圧着工程と、
該圧着工程の後、前記上型を取り外して、前記圧着キャビティ内に配設された状態の前記電線接続部に対して上方から防食剤を塗布する塗布工程と、を備えている
ことを特徴とする端子付電線の製造方法。 - 前記下型と前記上型を加熱する加熱工程を前記塗布工程よりも前に含んでいる請求項1に記載の端子付電線の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2016097415A JP2017204455A (ja) | 2016-05-13 | 2016-05-13 | 端子付電線の製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018074173A1 (ja) * | 2016-10-17 | 2018-04-26 | 住友電装株式会社 | 防食剤供給装置及び端子付電線の製造方法 |
JP2020177752A (ja) * | 2019-04-16 | 2020-10-29 | 矢崎総業株式会社 | 端子付き電線製造装置、及び、端子付き電線 |
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- 2016-05-13 JP JP2016097415A patent/JP2017204455A/ja active Pending
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