JP2017204441A - 二次電池の充電率推定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池の拘束荷重が経年的に変化した場合でもSOCを適確に推定する。【解決手段】樹脂部材17を介して積層した電池セル10の拘束荷重Fと、電池セル10の温度と、拘束荷重Fの経年変化を補正する補正係数αとにより電池セル10のSOCを推定する演算部30と、を備える電池セル10の充電率推定システム100であって、演算部30は、電池セル10の充電を行う際に、一定の充電容量毎にその間の拘束荷重Fの増分ΔFを算出し、拘束荷重Fの増分ΔFの今回値を拘束荷重Fの増分ΔFの前回値で除した拘束荷重増分比ΔF比を算出し、充電容量に対する拘束荷重増分比ΔF比の実測カーブを生成し、予め準備したSOCに対する拘束荷重増分比ΔF比の基準カーブと実測カーブとの誤差が最小となるSOC範囲を特定し、特定したSOC範囲における初期拘束荷重と実拘束荷重とのずれから補正係数αを算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、二次電池の充電率推定システム、特に、二次電池の拘束荷重から充電率を推定するシステムに関する。
近年、エンジンとモータを駆動源とするハイブリッド車両や、モータによって駆動される電気自動車等の電動車両が多く用いられている。このような電動車両には駆動用モータに駆動用電力を供給したり回生電力を充電したりする充放電可能な二次電池が搭載されている。二次電池は、その充電率(満充電容量(A×h)に対する充電容量(A×h)の割合、以下、SOCという)によって充放電電力の制御が行われる。このため、二次電池を用いた電源システムでは、二次電池のSOCを適確に推定することが要求される。
二次電池のSOCを推定する方法としては、圧力センサと温度センサにより二次電池の電極の体積変化と温度とを検出し、これらとSOCとの相関関係を規定したマップを用いてSOCを推定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−12761号公報
ところで、二次電池は、冷却空気を通流させる平板状の樹脂部材を間に挟んで複数の二次電池を積層し、その両端に拘束板を配置し、拘束板の間を拘束ロッドで一体に拘束して積層体とした電池モジュールとして電動車両等に搭載される場合が多い。二次電池が充放電を繰り返すと二次電池は膨張、収縮を繰り返す。これにより、樹脂部材や拘束ロッド等にクリープが発生し、二次電池の拘束荷重は経年的に低下してくる。特許文献1に記載されたSOCの推定方法では、このような部材のクリープによる経年的な拘束荷重の低下を考慮していないため、経年的にSOCの推定誤差が大きくなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、二次電池の拘束荷重が経年的に変化した場合でもSOCを適確に推定することを目的とする。
本発明の二次電池の充電率推定システムは、挿間部材を介して積層された二次電池と、前記二次電池と前記挿間部材とを積層方向に拘束する拘束部材と、前記二次電池の間に配置されて拘束荷重を検出する荷重センサと、前記二次電池の温度を検出する温度センサと、前記荷重センサの検出した拘束荷重と、前記温度センサの検出した温度と、拘束荷重の経年変化を補正する補正係数と、に基づいて前記二次電池の充電率を推定する演算部と、を備える二次電池の充電率推定システムであって、前記演算部は、前記二次電池の充電を行う際に、一定の充電容量毎にその間の拘束荷重の増分を算出し、拘束荷重の増分の今回値を拘束荷重の増分の前回値で除した拘束荷重増分比を算出し、充電容量に対する拘束荷重増分比の実測カーブを生成し、予め準備した充電率に対する拘束荷重増分比の基準カーブと前記実測カーブとの誤差が最小となる充電率範囲を特定し、特定した前記充電率範囲における初期拘束荷重と前記荷重センサで検出した拘束荷重とのずれから前記補正係数を算出することを特徴とする。
本発明は、二次電池の拘束荷重が経年的に変化した場合でもSOCを適確に推定することができる。
本発明の実施形態における充電率推定システムの系統と電池モジュールの構成を示す説明図である。 電池モジュールを構成する電池セルの側面図である。 図2に示す電池セルの断面図である。 SOCに対する電極自然長の変化を示すマップである。 電池セルの1セグメントの物理モデルを示す説明図である。 電極自然長からSOCを推定する動作を示すフローチャートである。 初期状態とクリープ状態におけるSOCに対する拘束荷重Fの変化を示す図である。 初期状態とクリープ状態における充電容量(A×h)に対する拘束荷重の増分(ΔF(n))の変化を示す図である。 初期状態とクリープ状態における充電容量(A×h)に対する拘束荷重増分比(ΔF比)の変化を示す図である。 充電容量(A×h)に対する拘束荷重増分比(ΔF比)の実測カーブを取得する動作を示すフローチャートである。 図10の動作で取得した実測カーブとSOCに対する拘束荷重増分比(ΔF比)の基準カーブを用いて補正係数α算出する動作を示すフローチャートである。 充電容量(A×h)に対する拘束荷重の増分(ΔF(n))を取得する方法の説明図である。 充電容量(A×h)に対する拘束荷重増分比(ΔF比)の実測カーブである。 SOCに対する拘束荷重増分比ΔF比(=ΔF(n)/ΔF(n−1))のカーブと、充電容量(A×h)に対する拘束荷重増分比ΔF比(=ΔF(n)/ΔF(n−1))のカーブとの相対関係を示す図である。 図13に示す実測カーブとSOCに対する拘束荷重増分比(ΔF比)の基準カーブとのフィッティング誤差計算動作の説明図である。 図13に示す実測カーブとSOCに対する拘束荷重増分比(ΔF比)の基準カーブとのフィッティング動作の説明図である。 図15、図16の動作によって求めた区間に対するフィッティング誤差の変化を示す図である。 初期状態とクリープ状態におけるSOCに対する拘束荷重Fの変化を示すカーブにフィッティング誤差が最小となる区間を重ね合わせた図である。 本発明の他の実施形態における充電率推定システムの系統と電池モジュールの構成を示す説明図である。 本発明の他の実施形態における電池セルの1セグメントの物理モデルを示す説明図である。 初期状態とクリープ状態におけるSOCに対する構造部材縮み量dX2の変化を示す図である。 初期状態とクリープ状態における充電容量(A×h)に対する構造部材縮み量の増分(ΔdX2(n))の変化を示す図である。 初期状態とクリープ状態における充電容量(A×h)に対する構造部材縮み量増分比(ΔdX2比)の変化を示す図である。 充電容量(A×h)に対する構造部材縮み量増分比(ΔdX2比)の実測カーブを取得する動作を示すフローチャートである。 図24で取得した実測カーブとSOCに対する構造部材縮み量増分比(ΔdX2比)の基準カーブを用いて補正係数βを算出する動作を示すフローチャートである。 充電容量(A×h)に対する構造部材縮み量の増分(ΔdX2(n))を取得する方法の説明図である。 充電容量(A×h)に対する構造部材縮み量増分比(ΔdX2比)の実測カーブである。 図27に示す実測カーブとSOCに対する構造部材縮み量増分比(ΔdX2比)の基準カーブとのフィッティング誤差計算動作の説明図である。 図27に示す実測カーブとSOCに対する構造部材縮み量重増分比(ΔdX2比)の基準カーブとのフィッティング動作の説明図である。 初期状態とクリープ状態におけるSOCに対する構造部材縮み量dX2の変化を示すカーブにフィッティング誤差が最小となる区間を重ね合わせた図である。 SOCの推定方法の使い分けを示す説明図である。 異なるSOC推定方法を組み合わせてSOCの推定を行う方法を示す説明図である。
<充電率推定システムの構成>
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態の充電率推定システム100は、電池セル10と、挿間部材である樹脂部材17と、拘束板11,12と、拘束ロッド13〜16と、電池セル10の間に挟み込まれて拘束荷重Fを検出する荷重センサ21と、電池セル10の温度を検出する温度センサ22と、電池セル10のSOCの推定計算を行う演算部30とを含んでいる。
電池セル10は、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池のような充放電可能な二次電池である。樹脂部材17は冷却空気を通流させる平板状の樹脂成型部材である。図1に示すように、電池セル10は挿間部材である樹脂部材17を間に挟んで積層されており、積層方向の両端に配置された拘束板11,12と拘束ロッド13〜16によって電池セル10と樹脂部材17とを一体に拘束した積層体である電池モジュール50として図示しない電動車両に搭載されている。各電池セル10は、正極端子111と負極端子112とを備え、隣接する電池セル10の正極端子111と負極端子112とは図示しないバスバーで接続されている。
図1に示すように、演算部30は、内部に情報処理や演算処理を行うCPU31と、電池セル10の各種の特性マップやSOC推定演算プログラム等を格納するメモリ32と、荷重センサ21、温度センサ22が接続されるセンサインターフェース33とを備えるコンピュータである。CPU31とメモリ32とセンサインターフェース33とはデータバス34で接続されている。
<電池セルの構造とセグメントのモデル化>
図2、図3(a)に示すように、電池セル10は、アルミニウム等の金属製のケーシング110の中に、充放電を行う発電要素である巻回体120を収納したものである。ケーシング110は密閉状態となっており、内部には電解液が注入されている。図2、図3において、X軸及びZ軸は、互いに直交する軸である。本実施形態では、鉛直方向に相当する軸をZ軸としている。なお、X軸およびZ軸と直交する軸をY軸とする。
図3(a)、図3(b)に示すように、巻回体120は、正極板121と、負極板122と、セパレータ123とを積層した帯状体を長円状に巻回したものである。図3(b)に示すように、正極板121は、集電箔121aと、集電箔121aの表面に形成された正極活物質層121bとを有する。正極活物質層121bは、正極活物質、導電材、バインダーなどを含んでいる。正極板121の集電箔121aは図2に示す正極端子111に接続されている。また、負極板122は、集電箔122aと、集電箔122aの表面に形成された負極活物質層122bとを有する。負極活物質層122bは、負極活物質、導電材、バインダーなどを含んでいる。負極板122の集電箔122aは図2に示す負極端子112に接続されている。図3(b)に示すように、本実施形態では、電解液が浸透する正極活物質層121b、セパレータ123、負極活物質層122bを電極125という。また、電極125に拘束力が掛かっていない状態の長さを電極自然長という。
図4に示すように、電極自然長は、電池セル10のSOCが高くなると長く、或いは、厚くなる。したがって、電池セルの電極125の自然長を用いて電池セル10のSOCを推定することができる。図4に示すマップは、演算部30のメモリ32の中に格納されている。
先に、図1を参照して説明したように、電池モジュール50の電池セル10と樹脂部材17とは、拘束板11,12と、拘束ロッド13〜16によって一体に拘束されており、図5に示すように、1つの電池セル10と両側の樹脂部材17で構成される1つのセグメント40の長さは一定の長さLに保持されている。図5を参照しながら、セグメント40の物理モデルについて説明する。図5(a)に示すように、セグメント40は、電池セル10と樹脂部材17とを含んでいる。電池セル10は電解液が浸透してSOCが増加すると厚みが大きくなる電極125(正極活物質層121b、セパレータ123、負極活物質層122b)を含んでいる。一方、樹脂部材17やケーシング110等は、SOCが増加してもその厚さは変化しない。したがって、図5(b)に示すように、セグメント40は、SOCの変化によって厚みが変化する正極活物質層121b、セパレータ123、負極活物質層122bを含む電極125と、SOCが変化してもその厚みが変化しない樹脂部材17やケーシング110等の構造部材45が積層されたものとしてモデル化することができる。一方、電極125も構造部材45も図5(c)に示すように、荷重を受けると厚みが変化する弾性体であるから、電極125をばね定数k1のばね部材とし、構造部材45をばね定数k2のばね部材とし、これら2つのばね部材が直列に接続されたものとしてモデル化することができる。ばね定数k1、k2は、実験等により予め定めておくことができる。
図5(c)に示すように、電池セル10のSOCが増加すると電極125は厚みがdXだけ増加しようとする。一方、構造部材45は、SOCが増加してもその厚みは変化しない。したがって、電池セル10のSOCが増加するとセグメント40は、電極125の厚さ増加分dXだけ全体厚さが厚くなろうとする。しかし、セグメント40の厚さは拘束ロッド13〜16によって厚さLに保たれているので、セグメント40は、電極125の厚さ増加分dXだけ全体厚さを圧縮する拘束荷重Fを受けることになる。
セグメント40をばね定数k1のばね部材とばね定数k2のばね部材が直列に接続されたものとしてモデル化すると、その等価ばね定数ktotalは、下記の式(1)のようになる。

ktotal= (k1×k2)/(k1+k2) ・・・ (1)

セグメント40の全体厚さの増加分は、SOCの増加による電極125の厚さ増加分dXであるから、拘束荷重Fは、以下の式(2)で表わされる。

F = (k1×k2)/(k1+k2)×dX ・・・ (2)

従って、荷重センサ21で拘束荷重Fを検出すれば、SOCの増加による電極125厚さ増加分dXは、以下の式(3)から求められる。

dX = (k1+k2)/(k1×k2)×F ・・・ (3)
<SOCに対する電極自然長のマップを用いたSOC推定の基本動作>
次に、図6を参照しながら、演算部30がメモリ32に格納した図4に示すSOCに対する電極自然長のマップを用いて電池セル10のSOCを推定する基本動作について説明する。
図6のステップS101に示すように、演算部30は、図6に示すステップS102からステップS105の処理を行う直前に電池セル10に大きな発熱が発生したかどうかを確認する。これは、直前の発熱による温度上昇により、電解液が熱膨張し、過渡的に厚みが変化するとSOCの推定誤差が大きくなるので、このような場合には、SOCの推定を行わないようにするためである。
直前に電池セル10に大きな発熱が発生したかどうかを確認するには、いろいろな方法があるが、例えば、直前の所定時間内に電池セル10の電流Ibの二乗が所定の閾値を超えた場合には直前に電池セル10に大きな発熱が発生したと判断するようにしてもよいし、電池セル10のケーシング110の外面と内部の巻回体120の表面とにそれぞれ温度センサを取り付けておき、2つの温度センサの検出した温度差が所定の閾値を超えた場合には、直前に電池セル10に大きな発熱があったと判断するようにしてもよい。
演算部30は、図6のステップS101でYESと判断した場合には、SOCの推定誤差が大きくなると判断してSOCの推定処理を行わない。一方、図6のステップS101でNOと判断した場合には、SOCの推定精度が確保可能と判断して図6のステップS102に進む。
演算部30は、図6のステップS102に進んだら、拘束がない初期状態からのSOCの増加による電極125の厚さ増加分dXの算出を行う。先に説明したように、演算部30は、荷重センサ21によって拘束荷重Fを取得し、式(3)により電極125の厚さ増加分dXを算出する。
次に、演算部30は、ステップS103に進み、電極125の厚さ増加分dXの温度変化分を下記の式(4)によって補正する。

dX = dX−ΔT×k×X0 ・・・・・・・・ (4)

式(4)において、ΔTは、初期状態からの温度変化であり、温度センサ22で検出した温度と予めメモリ32の中に設定された初期温度との温度差である。また、kは、電極125の線膨張係数である。X0は拘束がない初期状態における電極125の厚さである。
次に、演算部30は、ステップS104に進み、拘束がない初期状態における電極125の厚さX0に、式(4)で補正した電極125の厚さ増加分dXを加えて、式(5)により電極125の自然長Xを算出する。

X = X0+dX ・・・・・・・・ (5)
次に、演算部30は、ステップS105に進み、メモリ32に格納した図4に示すSOCに対する電極自然長のマップを用いて電池セル10のSOCを推定する。
<クリープを考慮した電池セルのSOCの推定>
以上、SOCに対する電極自然長のマップを用いて電池セル10のSOCを推定する動作について説明したが、次に樹脂部材17や拘束ロッド13〜16等のクリープを考慮して電池セル10のSOCを推定する方法について説明する。
図7は、電池セル10のSOCに対する拘束荷重Fの変化を示す図である。図7の実線は初期状態における電池セル10のSOCに対する拘束荷重Fの変化を示し、破線は、経年変化によって樹脂部材17や拘束ロッド13〜16等にクリープが発生した状態における電池セル10のSOCに対する拘束荷重Fの変化を示している。図1に示す電池モジュール50の各電池セル10に拘束荷重Fが加わっている場合、電池セル10の間に挟まれている樹脂部材17には拘束荷重Fと同じ大きさの圧縮荷重が加わっている。また、拘束ロッド13〜16には、それぞれ拘束荷重Fの1/2の大きさの引っ張り荷重が加わっている。この状態が長時間継続すると、圧縮荷重によって樹脂部材17の圧縮応力が低下し、それにつれて拘束ロッド13〜16の引張応力も低下する。このような現象がクリープである。
樹脂部材17、拘束ロッド13〜16にクリープが発生し、樹脂部材17の圧縮応力の低下と拘束ロッド13〜16の引張応力の低下が発生すると、電池セル10の拘束荷重Fが小さくなる。このため、図7に示すように、クリープが発生した後は、初期状態よりもSOCの変化に対する拘束荷重Fの変化が小さくなる。
SOCに対する電極自然長のマップを用いて電池セル10のSOCを推定する場合、先に説明したように、電極125厚さ増加分dXは式(3)(以下に再度記載する)によって計算される。

dX = (k1+k2)/(k1×k2)×F ・・・・ (3)

このため、クリープによって拘束荷重Fが小さくなると、SOCの増加量が同じでも電極125厚さ増加分dXが小さくなり、式(5)で計算する電極125の自然長Xも小さくなり、電池セル10のSOCを実際よりも小さく推定してしまうことになる。
そこで、クリープにより電池セル10の拘束荷重Fが経年的に変化した場合に、SOCの推定誤差を補正し、SOCを適確に推定する方法について以下説明する。
この方法は、まず、以下の(a)〜(c)の3つの原理を用いて式(1)に示すセグメント40の等価ばね定数ktotal(=(k1×k2)/(k1+k2))を補正する補正係数αを算出する。
(a)図8、図9に示すように、電池セル10を一定の充電容量ΔAhずつ充電した際の前回分の拘束荷重Fの増分ΔF(n−1)に対する今回分の拘束荷重Fの増分との比率であるΔF(n)の比率である拘束荷重増分比ΔF比(=ΔF(n)/ΔF(n−1))が初期状態とクリープ後でも同一となること、
(b)拘束荷重増分比ΔF比(=ΔF(n)/ΔF(n−1))は充電容量(A×h)の変化によって変化し、図9に示すようなカーブとなること、
(c)拘束荷重増分比ΔF比(=ΔF(n)/ΔF(n−1))はSOCの変化によって変化し、図14に示す基準カーブのようになること。
補正係数αを用いると、SOCの増加による電極125厚さ増加分dXは、以下の式(6)から求められる。

dX = α×(k1+k2)/(k1×k2)×F ・・・ (6)
<充電容量(A×h)に対する拘束荷重増分比ΔF比のカーブ取得動作>
以下、図10、図12から図14を参照しながら、充電容量(A×h)に対する拘束荷重増分比ΔF比(=ΔF(n)/ΔF(n−1))のカーブを取得する動作について説明する。
図10のステップS201に示すように、演算部30は、外部電源によって電池セル10の充電が行われている状態であるかどうか判断する。補正係数αの算出は、外部充電の際のように、SOCが大きく変化することが必要であるからである。演算部30は、外部充電中でない場合には、図10に示すステップS202からS210の処理を実行せずにプログラムの動作を終了する。
演算部30は、図10のステップS201でYESと判断した場合には、図10のステップS202に進み、カウンタnに1をセットして初期化する。そして、演算部30は、図10のステップS203に進み、荷重センサ21によって図12に示す点(1)の拘束荷重F(1)を検出してステップS204に進む。
演算部30は、図10のステップS204で図示しない電流センサで電池セル10の充電電流Ibを検出し、検出した充電電流Ibを積算して電池セル10の充電量を算出する。そして、演算部30は、ステップS204で充電量が図12に示すような一定の充電容量ΔAhに達するまで待機する。そして、演算部30は、電池セル10の充電量が一定の充電容量ΔAhに達したら、ステップS205に進み、図12に示す次の点(2)の拘束荷重F(2)を検出してステップS206に進み、拘束荷重増分ΔF(1)=F(2)−F(1)を計算する。
n=1の場合には、前回計算した拘束荷重増分ΔF(n−1)がなく、拘束荷重増分比ΔF比の計算ができない。このため、演算部30は、図10のステップS207でn>1かどうかを判断し、n>1でない場合、つまり、n=1の場合には、ステップS208に進まず、ステップS211に進んでnを1だけインクリメントしてn=2としてステップS204に戻る。そして、電池セル10の充電量が一定の充電容量ΔAhに達したら、ステップS205に進んで次の点(3)の拘束荷重F(3)を検出してステップS206に進み、拘束荷重増分ΔF(2)=F(3)−F(2)を計算する。
ここで、n=2であるから、演算部30は、ステップS207でYESと判断してステップS208に進んで、拘束荷重増分比ΔF比(1)を以下の式(7)で計算する。

ΔF比(1)=ΔF(2)/ΔF(1) ・・・・ (7)
演算部30は、拘束荷重増分比ΔF比を算出したら、図10のステップS209に進んでnを1だけインクリメントしてステップS210に進み、nが予め設定したnendかどうか判断する。そして、nがnendになるまでステップS204からS209を繰り返して実行して荷重センサ21によって図12に示す点(4)から点(6)の拘束荷重F(4)から拘束荷重F(6)を検出し、拘束荷重増分ΔF(3)から拘束荷重増分ΔF(5)、拘束荷重増分比ΔF比(2)から拘束荷重増分比ΔF比(5)を算出して、メモリ32に格納していく。そして、演算部30は、ステップS210でn=nendとなったらプログラムの実行を終了する。
演算部30は、上記のプログラムを実行することにより、図13に示すような充電容量(A×h)に対する拘束荷重増分比ΔF比(=ΔF(n)/ΔF(n−1))の実測カーブを取得することができる。先に説明したように、この実測カーブは、初期状態でも、クリープ後でも同一のカーブとなる。
<補正係数αの算出>
次に、取得した充電容量(A×h)に対する拘束荷重増分比ΔF比(=ΔF(n)/ΔF(n−1))の実測カーブを用いて、セグメント40の等価ばね定数ktotal(=(k1×k2)/(k1+k2))を補正する補正係数αの計算について説明する。
図11のステップS301に示すように、演算部30は、図10、図12、13を参照して説明したような充電容量(A×h)に対する拘束荷重増分比ΔF比(=ΔF(n)/ΔF(n−1))の実測カーブの取得が終了しているかどうかを確認する。この実測カーブの取得が終了していない場合には、演算部30は、補正係数αを算出する準備ができていないと判断してプログラムの実行を終了する。一方、上記の実測カーブの取得が終了している場合には、演算部30は、補正係数αを算出する準備ができていると判断して、ステップS302に進む。
演算部30は、ステップS302において、予め準備してメモリ32に格納してある図14に示す、電池セル10のSOCに対する拘束荷重増分比ΔF比(=ΔF(n)/ΔF(n−1))の基準カーブを読み出す。
<電池セル10のSOCに対する拘束荷重増分比ΔF比(=ΔF(n)/ΔF(n−1))の基準カーブの生成手順>
この基準カーブは、以下のような手順で準備する。まず、初期状態で、その際の電池セル10のSOCおよび満充電容量(A×h)がわかっている場合に、図10、図12を参照して説明したように、電池セル10を外部電源によって充電し、一定の充電容量ΔAh毎に拘束荷重Fを検出し、拘束荷重増分ΔF、拘束荷重増分比ΔF比を算出し、図13に示すような電池セル10の充電容量(A×h)に対する拘束荷重増分比ΔF比のカーブを生成する。ただし、基準カーブを生成する際には、図13に示すカーブよりも広い充電容量(A×h)の範囲で拘束荷重Fを検出し、拘束荷重増分ΔF、拘束荷重増分比ΔF比を算出し、充電容量(A×h)に対する拘束荷重増分比ΔF比のカーブを生成しておく。充電開始の際の電池セル10のSOC(%)と満充電容量(A×h)がわかっているので、生成した充電容量(A×h)に対する拘束荷重増分比ΔF比のカーブの充電開始の際のSOC(%)(=SOC0)、および、一定の充電容量ΔAhに対応するΔSOC(%)がわかる。この関係を使って生成した充電容量(A×h)に対する拘束荷重増分比ΔF比のカーブの横軸の充電容量(A×h)を電池セル10のSOC(%)に置き換えると、図14に示すような電池セル10のSOCに対する拘束荷重増分比ΔF比(=ΔF(n)/ΔF(n−1))の基準カーブを生成できる。生成した基準カーブはメモリ32に格納しておく。
<基準カーブと実測カーブのフィッティング>
電池セル10に劣化が無く、満充電容量(A×h)が初期状態と同一の場合には、先に説明した基準カーブを生成する場合と同様、図13に示す実測カーブの一定の充電容量ΔAhを電池セル10のΔSOC(%)に変換することができる。そこで、演算部30は、図13に示す実測カーブの横軸のΔAhをΔSOCに変換した実測カーブを生成する。ここで、実測カーブの取得を開始した際のSOCが不明であるので、演算部30は、破線で示す実測カーブの最初の位置を図15に示すSOC1の位置に合わせて図15に示すSOCに対する拘束荷重増分比ΔF比(=ΔF(n)/ΔF(n−1))の基準カーブの上に重ね合わせる。
次に、演算部30は、図11のステップS302に示すように、以下の式(8)により、図15に破線で示す実測カーブと実線で示す基準カーブとのフィッティング誤差、つまり、図16に示す区間1のフィッティング誤差を計算する。

フィッティング誤差=Σ(ΔF比(a)−ΔF比(b)) ・・・ (8)

式(8)において、ΔF比(a)は、実測カーブ上の点aにおけるΔF比の値を示し、ΔF比(b)は、基準カーブ上の点bにおけるΔF比の値を示す。
演算部30は、フィッティング誤差の計算が終了したら、図16に示すように、破線で示す実測カーブの最初の位置を図16に示すSOC2の位置にずらして実線で示す基準カーブの上に重ね合わせる。そして、式(8)により、図16に示す区間2のフィッティング誤差を計算する。同様に、演算部30は、破線で示す実測カーブの最初の位置を図16に示すSOC3の位置にずらして基準カーブの上に重ね合わせる。そして、式(8)により、図16に示す区間3のフィッティング誤差を計算する。
このように、演算部30は、破線で示す実測カーブの開始位置をSOC1、SOC2、SOC3と横にシフトさせながら、各区間でのフィッティング誤差を計算する。すると、演算部30は、図17に示すように、横軸を区間としたフィッティング誤差のカーブを生成することができる。そして、演算部30は、図11のステップS303に示すように、フィッティング誤差が最小となる区間を特定する。この場合、図16、図17に示すように、区間2の場合が最もフィッティング誤差が小さいので、演算部30は、実測カーブは基準カーブの区間2に相当すると特定する。
次に、演算部30は、図18に示すように、図7を参照して説明した電池セル10のSOCに対する拘束荷重Fのカーブに特定した区間2を重ね合わせ、図11のステップS304に示すように特定した区間2、すなわち、特定したSOC範囲の初期の拘束荷重Fとクリープ後の拘束荷重Fの比から補正係数αを以下の式(9)のように算出する。

補正係数α=(初期の拘束荷重F)/(クリープ後の拘束荷重F) ・・・ (9)

補正係数αの計算は、フィッティング誤差が最小となる区間2、つまり、フィッティング誤差が最小となるSOC範囲全体の平均値としてもよいし、区間2或いは、そのSOC範囲の中央値における比率としてもよい。
<補正係数αを用いた電池セルのSOCの推定計算>
補正係数αを算出したら、演算部30は、図6のステップS102で先に説明した式(6)(以下に再記載する)を用いて、SOCの増加による電極125厚さ増加分dXを求める。

dX = α×(k1+k2)/(k1×k2)×F ・・・ (6)
そして、先に説明したと同様、図6のステップS103において、式(4)(以下に再記載する)を用いて電極125の厚さ増加分dXの温度変化分を補正し、

dX = dX−ΔT×k×X0 ・・・・・・・・・ (4)

図6のステップS104に進んで式(5)(以下に再記載する)により電極125の自然長Xを算出する。

X = X0+dX ・・・・・・・・・ (5)

そして、演算部30は、図6のステップS105において、メモリ32に格納した図4に示すSOCに対する電極自然長のマップを用いて電池セル10のSOCを推定する。
以上説明したように、本実施形態の充電率推定システム100は、樹脂部材17や拘束ロッド13〜16がクリープして電池セル10の拘束荷重Fが経年的に低下した場合、拘束荷重Fの低下分を補正してSOCの推定を行うので、樹脂部材17や拘束ロッド13〜16がクリープして電池セル10の拘束荷重Fが経年的に低下した場合でも電池セル10のSOCを適確に推定することができる。
<厚みセンサを用いた電池セルのSOCの推定>
以上説明した実施形態では、荷重センサ21によって検出した拘束荷重Fに基づいて電池セル10のSOCを推定する動作について説明したが、荷重センサ21に代えて厚みセンサ23を用いた場合でも上記と同様の動作により、SOCの推定を行うことができる。
図19を参照しながら、本実施形態の充電率推定システム200に構成について説明する。本実施形態の充電率推定システム200は、図1から図3を参照して説明した充電率推定システム100の荷重センサ21に代えて、電池セル10の間に厚みセンサ23を取り付けたものであり、その他の構成は充電率推定システム100と同様である。
次に、図20を参照しながら、厚みセンサ23を用いた場合のセグメント40の物理モデルについて説明する。基本的な物理モデルは、図5を参照して説明した物理モデルと同様である。図20(a)、図20(b)に示すように、1つの電池セル10と両側の樹脂部材17で構成されるセグメント40は、SOCが増加すると厚みが大きくなる電極125とSOCが増加してもその厚さは変化しない構造部材45とで構成されるものとしてモデル化することができる。そして、電極125も構造部材45も図20(c)に示すように、荷重を受けると厚みが変化する弾性体であるから、電極125をばね定数k1のばね部材とし、構造部材45をばね定数k2のばね部材とし、これら2つのばね部材が直列に接続されたものとしてモデル化することができる。ばね定数k1、k2は、実験等により予め定めておくことができる。
図20(c)に示すように、電池セル10のSOCが増加すると電極125は厚みがdXだけ増加しようとする。一方、構造部材45は、SOCが増加してもその厚みは変化しない。したがって、電池セル10のSOCが増加するとセグメント40は、電極125の厚さ増加分dXだけ全体厚さが厚くなろうとする。しかし、セグメント40の厚さは拘束ロッド13〜16によって厚さLに保たれているので、セグメント40は、電極125の厚さ増加分dXだけ全体厚さを圧縮する拘束荷重Fを受けることになる。そして、この拘束荷重Fによって電極125は、厚さdX1だけ縮められ、構造部材45は厚さdX2だけ縮められる。
したがって、

dX = dX1+dX2 ・・・・ (10)

図20(a)に示すように、厚みセンサ23は、隣接する電池セル10のケーシング110の間隔を検出するものであるから、厚みセンサ23は、構造部材45の縮み量dX2を検出する。ここで、電極125の縮み量dX1と構造部材45の縮み量dX2との比と、電極125のばね定数k1と構造部材45のばね定数k2と比の関係は、以下の式(11)のようになる。

dX1:dX2 = k2:k1 ・・・・ (11)

式(10)と式(11)とから、SOCの増加による電極125の厚さの増加分dXは下記の式(12)となる。

dX=k2/k1×dX2+dX2 ・・・・・ (12)

従って、厚みセンサ23で構造部材45の縮み量dX2を検出すると、上記の式(12)からSOCの増加による電極125厚さ増加分dXが求められる。
<厚みセンサを用いたクリープを考慮した電池セルのSOCの推定>
次に、厚みセンサ23によって構造部材45の縮み量dX2を検出し、樹脂部材17や拘束ロッド13〜16等のクリープを考慮して電池セル10のSOCを推定する方法について説明する。
図21は、電池セル10のSOCに対する構造部材45の縮み量dX2(以下、構造部材縮み量dX2という)の変化を示す図である。図21の実線は初期状態における電池セル10のSOCに対する構造部材縮み量dX2の変化を示し、破線は、経年変化によって樹脂部材17や拘束ロッド13〜16等にクリープが発生した状態における電池セル10のSOCに対する構造部材縮み量dX2の変化を示している。図1に示す電池モジュール50の各電池セル10に拘束荷重Fが加わっている場合、電池セル10の間に挟まれている樹脂部材17には拘束荷重Fと同じ大きさの圧縮荷重が加わっている。また、拘束ロッド13〜16には、それぞれ拘束荷重Fの1/2の大きさの引っ張り荷重が加わっている。この状態が長時間継続すると、圧縮荷重によって構造部材縮み量dX2が大きくなり、逆に電極125の縮み量dX1が小さくなる。このような現象がクリープである。したがって、樹脂部材17にクリープが発生すると、図21に示すように、初期状態よりもSOCの変化に対する構造部材縮み量dX2の変化が大きくなる。なお、このようなクリープが発生した場合も、拘束荷重Fは低下する。
SOCに対する電極自然長のマップを用いて電池セル10のSOCを推定する場合、先に説明したように、電極125厚さ増加分dXは、先に説明した式(12)によって計算される。このため、クリープによって構造部材縮み量dX2が大きくなると、SOCの増加量が同じでも電極125厚さ増加分dXが大きくなり、式(5)で計算する電極125の自然長Xも大きくなり、電池セル10のSOCを実際よりも大きく推定してしまうことになる。
そこで、クリープにより厚みセンサ23で検出する構造部材縮み量dX2が経年的に変化した場合に、SOCの推定誤差を補正し、SOCを適確に推定する方法について以下説明する。
この方法は、まず、以下の(d)〜(f)の3つの原理を用いて式(12)に示す電極125の厚さの増加分dXを補正する補正係数βを算出する。
(d)図22、図23に示すように、電池セル10を一定の充電容量ΔAhずつ充電した際の前回分の構造部材縮み量dX2の増分ΔdX2(n−1)に対する今回分の構造部材縮み量の増分のΔdX2(n)の比率である構造部材縮み量増分比ΔdX2比(=ΔdX2(n)/ΔdX2(n−1))が初期状態とクリープ後でも同一となること、
(e)構造部材縮み量増分比ΔdX2比(=ΔdX2(n)/ΔdX2(n−1))は充電容量(A×h)の変化によって変化し、図23に示すようなカーブとなること、
(f)構造部材縮み量増分比ΔdX2比(=ΔdX2(n)/ΔdX2(n−1))はSOCの変化によって変化し、図28に実線で示す基準カーブのようになること。
補正係数βを用いると、SOCの増加による電極125厚さ増加分dXは、以下の式(13)から求められる。

dX=β×[k2/k1×dX2+dX2] ・・・ (13)
<充電容量(A×h)に対する構造部材縮み量増分比ΔdX2比のカーブ取得動作>
以下、図24、図26から図27を参照しながら、充電容量(A×h)に対する構造部材縮み量増分比ΔdX2比(=ΔdX2(n)/ΔdX2(n−1))のカーブを取得する動作について説明する。
図24のステップS401に、演算部30は、外部電源によって電池セル10の充電が行われている状態であるかどうか判断する。補正係数βの算出は、外部充電の際のように、SOCが大きく変化することが必要であるからである。演算部30は、外部充電中でない場合には、図24に示すステップS402からS410の処理を実行せずにプログラムの動作を終了する。
演算部30は、図24のステップS401でYESと判断した場合には、図24のステップS402に進み、カウンタnに1をセットして初期化する。そして、演算部30は、図24のステップS403に進み、厚みセンサ23によって図26に示す点(1)の構造部材縮み量dX2(1)を検出してステップS404に進む。
演算部30は、図24のステップS404で図示しない電流センサで電池セル10の充電電流Ibを検出し、検出した充電電流Ibを積算して電池セル10の充電量を算出する。そして、演算部30は、ステップS404で充電量が図26に示すような一定の充電容量ΔAhに達するまで待機する。そして、演算部30は、電池セル10の充電量が一定の充電容量ΔAhに達したら、ステップS405に進み、図26に示す次の点(2)の構造部材縮み量dX2(2)を検出してステップS406に進み、構造部材縮み量増分ΔdX2(1)=dX2(2)−dX2(1)を計算する。
n=1の場合には、前回計算した構造部材縮み量増分ΔdX2(n−1)がなく、構造部材縮み量増分比ΔdX2比の計算ができない。このため、演算部30は、図24のステップS407でn>1かどうかを判断し、n>1でない場合、つまり、n=1の場合には、ステップS408に進まず、ステップS411に進んでnを1だけインクリメントしてn=2としてステップS404に戻る。そして、電池セル10の充電量が一定の充電容量ΔAhに達したら、ステップS405に進んで次の点(3)の構造部材縮み量dX2(3)を検出してステップS406に進み、構造部材縮み量増分ΔdX2(2)=dX2(3)−dX2(2)を計算する。
ここで、n=2であるから、演算部30は、ステップS407でYESと判断してステップS408に進んで、構造部材縮み量増分比ΔdX2比(1)を以下の式(14)で計算する。

ΔdX2比(1)=ΔdX2(2)/ΔdX2(1) ・・・・ (14)
演算部30は、構造部材縮み量増分比ΔdX2比を算出したら、図24のステップS409に進んでnを1だけインクリメントしてステップS410に進み、nが予め設定したnendかどうか判断する。そして、nがnendになるまでステップS404からS409を繰り返して実行して厚みセンサ23によって図26に示す点(4)から点(6)の構造部材縮み量dX2(4)から構造部材縮み量dX2(6)を検出し、構造部材縮み量増分ΔdX2(3)から構造部材縮み量増分ΔdX2(5)、構造部材縮み量増分比ΔdX2比(2)から構造部材縮み量増分比ΔdX2比(5)を算出して、メモリ32に格納していく。そして、演算部30は、ステップS410でn=nendとなったらプログラムの実行を終了する。
演算部30は、上記のプログラムを実行することにより、図26に示すような充電容量(A×h)に対する構造部材縮み量増分比ΔdX2比(=ΔdX2(n)/ΔdX2(n−1))の実測カーブを取得することができる。先に説明したように、この実測カーブは、初期状態でも、クリープ後でも同一のカーブとなる。
<補正係数βの算出>
次に、取得した充電容量(A×h)に対する構造部材縮み量増分比ΔdX2比(=ΔdX2(n)/ΔdX2(n−1))の実測カーブを用いた補正係数βの計算について説明する。
図25のステップS501に示すように、演算部30は、図24、図26、27を参照して説明したような充電容量(A×h)に対する構造部材縮み量増分比ΔdX2比(=ΔdX2(n)/ΔdX2(n−1))の実測カーブの取得が終了しているかどうかを確認する。この実測カーブの取得が終了していない場合には、演算部30は、補正係数βを算出する準備ができていないと判断してプログラムの実行を終了する。一方、上記の実測カーブの取得が終了している場合には、演算部30は、補正係数βを算出する準備ができていると判断して、ステップS502に進む。
演算部30は、ステップS502において、予め準備してメモリ32に格納してある図28に実線で示す、電池セル10のSOCに対する構造部材縮み量増分比ΔdX2比(=ΔdX2(n)/ΔdX2(n−1))の基準カーブを読み出す。
<基準カーブの準備>
この基準カーブは、先に説明したと同様、以下のような手順で準備する。まず、初期状態で、その際の電池セル10のSOCおよび満充電容量(A×h)がわかっている場合に、電池セル10を外部電源によって充電し、一定の充電容量ΔAh毎に構造部材縮み量dX2を検出し、構造部材縮み量増分ΔdX2、構造部材縮み量増分比ΔdX2比算出し、電池セル10の充電容量(A×h)に対する構造部材縮み量増分比ΔdX2比のカーブを生成する。そして、横軸の充電容量(A×h)をSOC(%)に置き換えて、図28に実線で示すような電池セル10のSOCに対する構造部材縮み量増分比ΔdX2比(=ΔdX2(n)/ΔdX2(n−1))の基準カーブを生成する。生成した基準カーブはメモリ32に格納しておく。
<基準カーブと実測カーブのフィッティング>
電池セル10に劣化が無く、満充電容量(A×h)が初期状態と同一の場合には、先に説明した基準カーブを生成する場合と同様、図27に示す外部充電に際の一定の充電容量ΔAhを電池セル10のΔSOC(%)に変換することができる。そこで、演算部30は、図27に示す実測カーブの横軸のΔAhをΔSOCに変換した実測カーブを生成する。ここで、実測カーブの取得を開始した際のSOCが不明であるので、演算部30は、破線で示す実測カーブの最初の位置を図28に示すSOC1の位置に合わせて図28に示すように、SOCに対する構造部材縮み量増分比ΔdX2比(=ΔdX2(n)/ΔdX2(n−1))の基準カーブの上に重ね合わせる。
次に、演算部30は、図25のステップS502に示すように、以下の式(15)により、図28に破線で示す実測カーブと基準カーブとのフィッティング誤差、つまり、図29に示す区間1のフィッティング誤差を計算する。

フィッティング誤差=Σ(ΔdX2比(a)−ΔdX2比(b)) ・・(15)

式(15)において、ΔdX2比(a)は、実測カーブ上の点aにおけるΔdX2比の値を示し、ΔdX2比(b)は、基準カーブ上の点bにおけるΔdX2比の値を示す。
演算部30は、フィッティング誤差の計算が終了したら、図29に示すように、破線で示す実測カーブの最初の位置を図29に示すSOC2の位置にずらして実線で示す基準カーブの上に重ね合わせる。そして、式(15)により、図29に示す区間2のフィッティング誤差を計算する。同様に、演算部30は、破線で示す実測カーブの最初の位置を図29に示すSOC3の位置にずらして基準カーブの上に重ね合わせる。そして、式(15)により、図29に示す区間3のフィッティング誤差を計算する。
このように、演算部30は、破線で示す実測カーブの開始位置をSOC1、SOC2、SOC3と横にシフトさせながら、各区間でのフィッティング誤差を計算する。すると、演算部30は、先に説明した充電率推定システム100と同様、図17に示すように、横軸を区間としたフィッティング誤差のカーブを生成することができる。そして、演算部30は、図25のステップS503に示すように、フィッティング誤差が最小となる区間を特定する。この場合、図29、図17に示すように、区間2の場合が最もフィッティング誤差が小さいので、演算部30は、実測カーブは基準カーブの区間2に相当すると特定する。
次に、演算部30は、図30に示すように、図21を参照して説明した電池セル10のSOCに対する構造部材縮み量dX2のカーブに特定した区間2を重ね合わせ、図25のステップS504に示すように特定した区間2、すなわち、特定したSOC範囲の初期の構造部材縮み量dX2とクリープ後の構造部材縮み量dX2の比から補正係数βを以下の式(9)のように算出する。

補正係数β=(初期の構造部材縮み量dX2)/(クリープ後の構造部材縮み量dX2)
・・・・ (16)

補正係数βの計算は、フィッティング誤差が最小となる区間2、つまり、フィッティング誤差が最小となるSOC範囲全体の平均値としてもよいし、区間2或いは、そのSOC範囲の中央値における比率としてもよい。
<補正係数βを用いた電池セルのSOCの推定計算>
補正係数βを算出したら、演算部30は、図6のステップS102で先に説明した式(13)(以下に再記載する)を用いて、SOCの増加による電極125厚さ増加分dXを求める。

dX=β×[k2/k1×dX2+dX2] ・・・・・ (13)
そして、先に説明したと同様、図6のステップS103において、式(4)(以下に再記載する)を用いて電極125の厚さ増加分dXの温度変化分を補正し、

dX = dX−ΔT×k×X0 ・・・・・・・・・ (4)

図6のステップS104に進んで式(5)(以下に再記載する)により電極125の自然長Xを算出する。

X = X0+dX ・・・・・・・・・ (5)

そして、演算部30は、図6のステップS105において、メモリ32に格納した図4に示すSOCに対する電極自然長のマップを用いて電池セル10のSOCを推定する。
以上説明したように、本実施形態の充電率推定システム200は、構造部材45がクリープして電池セル10の構造部材縮み量dX2が経年的に大きくなった場合、構造部材縮み量dX2の増加分を補正してSOCの推定を行うので、構造部材45がクリープして電池セル10の構造部材縮み量dX2が経年的に大きくなった場合でも電池セル10のSOCを適確に推定することができる。
以上、充電率推定システム100における荷重センサ21で検出した拘束荷重Fによって電池セル10のSOCを推定する動作と、充電率推定システム200における厚みセンサ23で検出した構造部材縮み量dX2によって電池セル10のSOCを推定する動作について説明したが、図31に示すように、SOCの変化に対してOCVの変化が大きいSOC範囲では、OCVからSOCを推定し、SOCの変化に対してOCVがほとんど変化しないSOC範囲では、拘束荷重Fまたは構造部材縮み量dX2からSOCを推定するようにしてもよい。更に、図32に示すように、SOC範囲によって、拘束荷重Fまたは構造部材縮み量dX2によるSOC推定反映率を変化させるようにしてもよい。図32に示すように、SOCの変化に対してOCVの変化が大きいSOC範囲では拘束荷重Fまたは構造部材縮み量dX2によるSOC推定反映率をゼロとしてOCVによるSOC推定をメインとし、SOCの変化に対してOCVがほとんど変化しないSOC範囲では、その逆に、拘束荷重Fまたは構造部材縮み量dX2によるSOC推定反映率を1として拘束荷重Fまたは構造部材縮み量dX2によるSOC推定をメインとし、その中間では、拘束荷重Fまたは構造部材縮み量dX2によるSOC推定反映率をゼロから1まで変化させてSOCが大きくなるとともに、拘束荷重Fまたは構造部材縮み量dX2によるSOC推定反映率を大きくしていくようにしてもよい。
10 電池セル、11,12 拘束板、13〜16 拘束ロッド、17 樹脂部材、21 荷重センサ、22 温度センサ、23 厚みセンサ、30 演算部、31 CPU、32 メモリ、33 センサインターフェース、34 データバス、40 セグメント、45 構造部材、50 電池モジュール、100,200 充電率推定システム、110 ケーシング、111 正極端子、112 負極端子、120 巻回体、121 正極板、121a,122a 集電箔、121b 正極活物質層、122 負極板、122b 負極活物質層、123 セパレータ、125 電極。

Claims (1)

  1. 挿間部材を介して積層された二次電池と、
    前記二次電池と前記挿間部材とを積層方向に拘束する拘束部材と、
    前記二次電池の間に配置されて拘束荷重を検出する荷重センサと、
    前記二次電池の温度を検出する温度センサと、
    前記荷重センサの検出した拘束荷重と、前記温度センサの検出した温度と、拘束荷重の経年変化を補正する補正係数と、に基づいて前記二次電池の充電率を推定する演算部と、を備える二次電池の充電率推定システムであって、
    前記演算部は、
    前記二次電池の充電を行う際に、一定の充電容量毎にその間の拘束荷重の増分を算出し、拘束荷重の増分の今回値を拘束荷重の増分の前回値で除した拘束荷重増分比を算出し、充電容量に対する拘束荷重増分比の実測カーブを生成し、
    予め準備した充電率に対する拘束荷重増分比の基準カーブと前記実測カーブとの誤差が最小となる充電率範囲を特定し、特定した前記充電率範囲における初期拘束荷重と前記荷重センサで検出した拘束荷重とのずれから前記補正係数を算出する二次電池の充電率推定システム。
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