JP2017203487A - ディテント位置学習装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シフトロッドのディテント位置を適切に学習できるようにする。
【解決手段】シフトロッド10を押圧する押圧部14と、シフトロッド10の移動に対して抗力を生じさせる凹部12と、を備えた変速機1において、ディテント位置を学習するディテント位置学習装置5において、シフトロッド10の位置を検出する変位センサ55と、アクチュエータ6の推力を、抗力よりも小さくなるように制御する供給制御部52と、推力が抗力よりも小さくなるように制御されてシフトロッド10がX方向に移動されて凹部12が押圧部14と係合して停止した場合の複数の第1位置データと、Y方向に移動されて凹部12が押圧部14と係合して停止した場合の複数の第2位置データとからそれぞれ同数の処理対象データを特定する位置データ取得部53と、処理対象データに基づいて、ディテント位置を決定する位置決定部54と、を有するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、変速機におけるシフトロッドのディテント位置を学習するディテント位置学習装置に関する。
従来、変速機においては、変速ギヤとシャフトとの結合を行うためのスリーブが設けられている。スリーブは、例えば、シフトロッドに固定されたシフトフォークに係合しており、シフトロッドの移動に伴って移動されることにより、変速ギヤとシャフトとの結合を行う。
シフトロッドには、例えば、スリーブが変速ギヤとシャフトとを適切に結合している位置(ギヤイン位置)や、スリーブが変速ギヤとシャフトとを結合していない位置(ニュートラル位置)に存在する場合に、シフトロッドを対応する位置に位置決めするための凹部が設けられている。この凹部によると、シフトロッドを押圧する押圧部と係合して、シフトロッドが位置決めされる。ここで、凹部が押圧部と係合することにより位置決めされるシフトロッドの位置をディテント位置という。
例えば、変速機において、自動変速機のレンジ切換えを行うレンジ切換え装置において、ディテント機構が凹部の谷に向かって移動して自然停止した時の位置を変速機レンジに対応する位置とする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−190349号公報
シフトロッドをディテント位置に移動させる制御時においては、ディテント位置を適切に把握する必要がある。例えば、シフトロッドのディテント位置は、予め設計で決まっているので、シフトロッドの所定の移動方向における変位を検出する変位センサのセンサ値を用いて、ディテント位置を推定することができる。しかしながら、この場合には、変位センサをシフトロッドに合わせて高精度に変速機に取り付けておかなければならず、非常に困難であるとともに、非常に手間がかかる。
本発明は、シフトロッドのディテント位置を適切に学習することのできる技術を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の一観点に係るディテント位置学習装置は、変速機の変速を行うためのシフトフォークが固定されるシフトロッドと、シフトロッドを所定方向に移動させるアクチュエータと、シフトロッドを前記所定方向と交差する方向から押圧する押圧部と、シフトロッドの所定の位置に形成され、押圧部と係合することにより、シフトロッドの所定方向の移動に対して抗力を生じさせる凹部と、を備えた変速機において、シフトロッドの凹部に押圧部が係合することによりシフトロッドが係止される位置であるディテント位置を学習するディテント位置学習装置であって、シフトロッドの所定方向における位置を検出する位置検出センサと、アクチュエータのシフトロッドを移動させる推力を、押圧部が凹部に係合した場合における抗力よりも小さくなるように制御する推力制御手段と、推力が抗力よりも小さくなるように制御されて、シフトロッドが第1方向に移動されて凹部が押圧部と係合して停止した場合における位置検出センサにより検出された複数の第1位置データと、推力が抗力よりも小さくなるように制御されてシフトロッドが第1方向と反対の第2方向に移動されて凹部が押圧部と係合して停止した場合における位置検出センサにより検出された複数の第2位置データとからそれぞれ同数の処理対象データを特定する特定手段と、特定手段によって特定された処理対象データに基づいて、ディテント位置を決定する決定手段と、を有する。
上記ディテント位置学習装置において、特定手段は、所定の時間以内に得られた第1位置データと、第2位置データとを処理対象データとして特定してもよい。
また、上記ディテント位置学習装置において、特定手段は、時間的に連続して検出した、第1位置データと、第2位置データとを処理対象データとして特定してもよい。
また、上記ディテント位置学習装置において、アクチュエータは、作動油により駆動される油圧アクチュエータであり、特定手段は、油圧アクチュエータにおける作動油の温度が、所定の範囲内である場合における、第1位置データと、第2位置データとを処理対象データとして特定してもよい。
本発明によれば、シフトロッドのディテント位置を適切に学習することができる。
本発明の一実施形態に係る変速機のディテント位置学習装置を示す模式的な全体構成図である。 本発明の一実施形態に係るディテント位置学習処理のフローチャートである。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る変速機のディテント位置学習装置を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の一実施形態に係る変速機のディテント位置学習装置を示す模式的な全体構成図である。
変速機1は、例えば、自動制御式マニュアルトランスミッション(AMT)である。変速機1のディテント位置学習装置5は、変速機1の変速を操作するための1以上のシフトロッド10と、シフトロッド10を所定の位置(ディテント位置)に位置決めするための押圧部14と、シフトロッド10を移動させるための推力を与えるアクチュエータ6とを有する。
シフトロッド10は、所定の方向(図中XY方向)に延びた形状をし、図示しないシフトロッドガイド等により、所定方向へ移動可能に支持されている。シフトロッド10の一端は、アクチュエータ6の後述する油圧シリンダ30のピストン31に接続されている。
シフトロッド10には、変速機1の図示しないスリーブと係合するシフトフォーク20が固定されている。したがって、シフトロッド10が移動すると、それに伴ってシフトフォーク20及びスリーブが移動することとなる。本実施形態では、シフトロッド10を移動させた位置により、スリーブを図示しない第1変速ギヤのドグギヤと適切に噛合する位置(第1ギヤイン位置)と、スリーブを図示しない第2変速ギヤのドグギヤと適切に噛合する位置(第2ギヤイン位置)と、スリーブが第1の変速ギヤのドグギヤ及び第2の変速ギヤのドグギヤのいずれとも噛合しない位置(ニュートラル位置)との何れかの位置に合わせることができる。
押圧部14は、弾性部材15と、ロックボール16とを有する。ロックボール16は、例えば、金属製の球状の部材である。弾性部材15は、例えば、金属製のバネであり、一端が変速機ケース2に固定され、他端がロックボール16に接続されている。弾性部材15は、シフトロッド10の外周面にロックボール16を接触させた状態で、圧縮された状態、すなわち付勢された状態となっている。したがって、弾性部材15の付勢力によってロックボール16がシフトロッド10の外周に常時押し付けられるようになっている。すなわち、シフトロッド10は、XY方向と交差する方向から押圧部14によって押圧されている。
シフトロッド10には、押圧部14のロックボール16と係合することにより、シフトロッド10の位置決めを行うための1以上の凹部(第1凹部11、第2凹部12、第3凹部13)が形成されている。これら凹部11〜13は、例えば、略円錐状の窪みであるが、ロックボール16と係合する形状であれば、この形状に限られず、例えば、半球状や部分球状の窪みであってもよい。ここで、シフトロッド10の凹部11〜13にロックボール16が係合している場合においては、凹部11〜13とロックボール16との係合により、シフトロッド10の所定方向への移動に対する抗力が発生するので、シフトロッド10をその位置から移動させるためには、その抗力を超える推力が必要となる。
第1凹部11は、スリーブが第1ギヤイン位置にある場合にロックボール16と対向するシフトロッド10の位置に形成されている。第2凹部12は、スリーブがニュートラル位置にある場合に、ロックボール16と対向するシフトロッド10の位置に形成されている。第3凹部13は、スリーブが第2ギヤイン位置にある場合に、ロックボール16と対向するシフトロッド10の位置に形成されている。ここで、シフトロッド10のいずれかの凹部11〜13がロックボール16と係合している場合におけるシフトロッド10の位置をディテント位置という。
アクチュエータ6は、油タンク45に貯留された油(作動油)を供給する油圧ポンプ40と、油圧ポンプ40により供給された油の圧力を所定の圧力に調整して下流の配管42に流す圧力調整弁41と、配管42に供給されている油を下流側に供給するか否かを切り替えるオン/オフ弁43,44と、オン/オフ弁43,44の下流に配置された油圧シリンダ30とを有する。
油圧シリンダ30は、ピストン31に区切られたキャップ側空間32と、ヘッド側空間33とを有する。ピストン31には、前述のようにシフトロッド10の一端が接続されている。油圧シリンダ30は、キャップ側空間32に油が供給され、ヘッド側空間33から油が排出されると、ピストン31及びシフトロッド10をY方向に移動させ、キャップ側空間32から油が排出され、ヘッド側空間33に油が供給されると、ピストン31及びシフトロッド10をX方向に移動させる。油圧シリンダ30によるシフトロッド10を移動させる際の推力は、キャップ側空間32又はヘッド側空間33に供給される油の圧力により決まり、シフトロッド10の移動速度は、キャップ側空間32又はヘッド側空間33に供給される油の量によって決まる。
オン/オフ弁43は、配管42から油圧シリンダ30のキャップ側空間32へ油を供給する状態(オン:開弁)及び配管42から油圧シリンダ30のキャップ側空間32へ油を供給しない状態(オフ:閉弁)を切り替える。オン/オフ弁43は、配管42から油圧シリンダ30のキャップ側空間32へ油を供給しない状態においては、キャップ側空間32から排出される油を油タンク45に排出することができるようになっている。
オン/オフ弁44は、配管42から油圧シリンダ30のヘッド側空間33へ油を供給する状態(オン)及び供給しない状態(オフ)を切り替える。オン/オフ弁44は、配管42から油圧シリンダ30のヘッド側空間33へ油を供給しない状態においては、ヘッド側空間33から排出される油を油タンク45に排出することができるようになっている。
ディテント位置学習装置5は、位置検出センサの一例としての変位センサ55と、電子制御ユニット(以下、ECUと称する)50とを備える。
変位センサ55は、シフトロッド10の所定方向(XY方向)の変位(位置)を測定する。なお、変位の基準位置は、任意の位置であってよい。変位センサ55のセンサ値(位置データ)は、電気的に接続されたECU50に送信される。
ECU50は、アクチュエータ6等の各種制御を行うもので、公知のCPUやROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備える。
ECU50は、変速制御部51と、推力制御手段の一例としての供給制御部52と、特定手段の一例としての位置データ取得部53と、決定手段の一例としての位置決定部54とを一部の機能要素として有する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアであるECU50に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
変速制御部51は、図示しない操作レバーによる運転者の変速操作を検出した場合、又は、アクセル開度や車速等に基づいて、変速の必要性を検出した場合に、供給制御部52に変速指示を送信する。変速指示としては、第1ギヤイン位置からニュートラル位置への変更指示、第2ギヤイン位置からニュートラル位置への変更指示、ニュートラル位置から第1ギヤイン位置への変更指示、ニュートラル位置から第2ギヤイン位置への変更指示とがある。
供給制御部52は、変速制御部51からの指示に従ってシフトロッド10を移動させるために、圧力調整弁41と、オン/オフ弁43及びオン/オフ弁44とを制御する。
具体的には、供給制御部52は、圧力調整弁41により、油圧ポンプ40から供給される油の圧力を所定の圧力に調整させる制御を行う。本実施形態では、供給制御部52は、凹部11〜13とロックボール16とが係合している位置から移動を開始する際には、油圧シリンダ30によるシフトロッド10を移動させる際の推力が、凹部11〜13とロックボール16との係合によって発生する、シフトロッド10の所定方向への移動に対する抗力よりも大きくなるように圧力を制御し、その後、移動先の凹部11〜13にロックボール16が到達する前に、油圧シリンダ30によるシフトロッド10を移動させる際の推力が、凹部11〜13とロックボール16との係合によって発生する、シフトロッド10の所定方向への移動に対する抗力よりも小さくなるように圧力を制御する。したがって、移動先の凹部11〜13にロックボール16が到着すると、凹部11〜13とロックボール16とが係合して、シフトロッド10が停止することとなる。
また、供給制御部52は、変速制御部51から、第2ギヤイン位置からニュートラル位置への変更指示、又はニュートラル位置から第1ギヤイン位置への変更指示(すなわち、シフトロッド10をY方向に移動させる指示)があった場合には、オン/オフ弁43をオン、且つオン/オフ弁44をオフとし、第1ギヤイン位置からニュートラル位置への変更指示、又はニュートラル位置から第2ギヤイン位置への変更指示(すなわち、シフトロッド10をX方向に移動させる指示)があった場合には、オン/オフ弁43をオフ、且つオン/オフ弁44をオンとする。なお、シフトロッド10を停止させておく指示があった場合には、供給制御部52は、オン/オフ弁43及びオン/オフ弁44をオフとする。
位置データ取得部53は、変速制御部51から変速指示を受け付け、その変速指示が、X方向からのニュートラル位置への変更指示(第1ギヤイン位置からの変更指示)である場合には、シフトロッド10がニュートラル位置に対応するディテント位置(凹部12がロックボール16と係合する位置:凹部12によるディテント位置)に停止したことを検出すると、その際の変位センサ55からの位置データをX方向側からの位置データ(第1位置データ)として、ECU50内の図示しない記憶部(例えば、メモリ)に記憶する。
また、位置データ取得部53は、変速制御部51から変速指示を受け付け、その変速指示による変速が、Y方向からのニュートラル位置への変更指示(第2ギヤイン位置からの変更指示)である場合には、シフトロッド10がニュートラル位置に対応するディテント位置に停止したことを検出すると、その際の変位センサ55からの位置データをY方向側からの位置データ(第2位置データ)として、ECU50内の記憶部に記憶する。
なお、シフトロッド10がニュートラル位置に対応するディテント位置に停止したことは、例えば、変位センサ55からの位置データが予めディテント位置として把握している位置データの近傍であって、位置データに変化がないことにより検出することができる。
本実施形態では、位置データ取得部53は、検出した第1位置データ及び第2位置データを検出した順に並べて記憶部に記憶するようにしている。
位置データ取得部53は、記憶部に記憶された第1位置データ及び第2位置データの中から、ディテント位置を推定するために用いる処理対象データを特定し、位置決定部54に渡す。位置データ取得部53は、第1位置データと第2位置データとのそれぞれのデータが同数となるように処理対象データを特定する。このように、処理対象データにおいては、第1位置データと、第2位置データとが同数であるので、ディテント位置を決定する際における、シフトロッド10の移動方向の違いによるディテント位置の検出における偏りの影響を低減することができる。このため、これら処理対象データによると、シフトロッド10の凹部12の中心においてロックボール16が係合している位置(ディテント位置の中心)を適切に検出することができる。
処理対象データを特定する方法としては、例えば、検出された時刻が所定時間内にある第1位置データと第2位置データとを処理対象データとしてもよく、また、時間的に連続した第1位置データ及び第2位置データ、すなわち、記憶部において連続して記憶されている第1位置データ及び第2位置データを処理対象データとしてもよい。このように処理対象データを、検出時刻が所定時間内にある第1位置データ及び第2位置データや、時間的に連続した第1位置データ及び第2位置データとすると、ディテント位置を決定する際における、変速機1の状態の違いによるディテント位置検出の変動の影響を低減することができる。
位置決定部54は、位置データ取得部53から渡された処理対象データに基づいて、シフトロッド10の凹部12がロックボール16と係合する位置(凹部12によるディテント位置)を決定する。凹部12によるディテント位置を決定する方法としては、処理対象データの相加平均をとって、その平均値を凹部12によるディテント位置としてもよく、処理対象データの確率分布を求め、その期待値を凹部12によるディテント位置としてもよく、これに限られず、その他の任意の統計処理により凹部12によるディテント位置を決定してもよい。
位置決定部54は、決定した凹部12によるディテント位置をECU50の記憶部に記憶する。このように、ECU50の記憶部に記憶された凹部12によるディテント位置は、変速機1における変速を行う際に、シフトロッド10を移動させる際の目標位置として利用される。例えば、凹部12によるディテント位置によると、凹部12によるディテント位置の中心を適切に表しているので、変位センサ55による位置データにより、凹部12からロックボール16が抜けているか否かを適切に把握できる。また、例えば、凹部12と凹部11又は凹部13との間隔とは、規定値となっているので、凹部12によるディテント位置から凹部11又は凹部13がロックボール16と係合する位置を適切に算出することができる。
次に、本発明の一実施形態に係るディテント位置学習装置5によるディテント位置学習処理について説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係るディテント位置学習処理のフローチャートである。
このディテント位置学習処理は、例えば、変速機1を搭載した車両を生産した直後や、この車両に対する検査時(例えば、車検時)に実行されてもよく、車両を走行している際に実行されてもよい。
位置データ取得部53は、変速制御部51から変速指示を受け付けると、その変速指示が、ニュートラル位置への移動であるか否かを判定する(ステップS11)。この結果、ニュートラル位置への移動でない場合(ステップS11:NO)には、位置データ取得部53は、再びステップS11を実行する。
一方、ニュートラル位置への移動である場合(ステップS11:YES)には、位置データ取得部53は、X方向からのニュートラル位置への変更指示(第
1ギヤイン位置からの変更指示)であるか否かを判定し(ステップS12)、X方向からのニュートラル位置への変更指示である場合(ステップS12:YES)には、シフトロッド10がニュートラル位置に対応するディテント位置に停止したことを検出すると、その際の変位センサ55からの位置データをX方向側からの位置データ(第1位置データ)として、ECU50内の記憶部に記憶する(ステップS13)。
一方、X方向からのニュートラル位置への変更指示でない場合(ステップS12:NO)には、位置データ取得部53は、シフトロッド10がニュートラル位置に対応するディテント位置に停止したことを検出すると、その際の変位センサ55からの位置データをY方向側からの位置データ(第2位置データ)として、ECU50内の記憶部に記憶する(ステップS14)。
ステップS13又はステップS14を実行した後に、位置データ取得部53は、記憶部に記憶された第1位置データ及び第2位置データの中に処理対象データがあるか否かを検出する(ステップS15)。
この結果、記憶部に記憶された第1位置データ及び第2位置データの中に処理対象データを特定できた場合(ステップS15:YES)には、位置データ取得部53は、処理対象データを位置決定部54に引き渡す(ステップS16)。ここで、位置データ取得部53は、第1位置データと第2位置データとのそれぞれのデータが同数となるような処理対象データを特定して、位置決定部54に引き渡す。
位置決定部54は、引き渡された処理対象データに基づいて、凹部12によるディテント位置を決定し、その位置をECU50の記憶部に記憶する(ステップS17)。本実施形態では、位置決定部54は、既に引き渡されている処理対象データと、新たに引き渡された処理対象データとに基づいて、凹部12によるディテント位置を決定する。
一方、記憶部に記憶された第1位置データ及び第2位置データの中に処理対象データを特定できなかった場合(ステップS15:NO)には、位置データ取得部53は、処理をステップS11に進める。
以上説明したように、本実施形態に係るディテント位置学習装置によると、シフトロッド10がX方向側から移動した場合の凹部12によるディテント位置を示す第1位置データと、シフトロッド10がY方向側から移動した場合の凹部12によるディテント位置を示す第2位置データとの中からそれぞれ同数とする処理対象データを特定し、その処理対象データに基づいて、凹部12によるディテント位置を決定するようにしたので、シフトロッド10の移動方向の違いによる凹部12によるディテント位置の検出における偏りの影響を低減することができ、高精度に凹部12によるディテント位置を学習することができる。より具体的には、凹部12の中心においてロックボール16が係合している位置(ディテント位置の中心)を検出することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態において、アクチュエータ6における油の温度を測定するようにし、その温度が所定の範囲内にある場合において検出された、第1位置データと、第2位置データとを処理対象データとして特定するようにしてもよく、このようにすると、アクチュエータ6の動作状態が近い場合における第1位置データと、第2位置データとをディテント位置の決定に用いることができるので、より高精度にディテント位置を決定することができる。
また、上記実施形態では、シフトロッド10を油圧によって駆動させるアクチュエータ6を備え、油圧を制御することによりシフトロッド10の推力を制御するようにしていたが、本発明はこれに限られず、シフトロッド10を電磁アクチュエータ、例えばモータによって駆動させるアクチュエータを備えるようにし、モータに供給する電力を制御することにより推力を制御するようにしてもよい。
1 変速機
2 変速機ケース
5 ディテント位置学習装置
6 アクチュエータ
10 シフトロッド
11 第1凹部
12 第2凹部
13 第3凹部
14 押圧部
30 油圧シリンダ
41 圧力調整弁
43,44 オン/オフ弁
50 ECU
51 変速制御部
52 供給制御部
53 位置データ取得部
54 位置決定部
55 変位センサ

Claims (4)

  1. 変速機の変速を行うためのシフトフォークが固定されるシフトロッドと、前記シフトロッドを所定方向に移動させるアクチュエータと、前記シフトロッドを前記所定方向と交差する方向から押圧する押圧部と、前記シフトロッドの所定の位置に形成され、前記押圧部と係合することにより、前記シフトロッドの前記所定方向の移動に対して抗力を生じさせる凹部と、を備えた変速機において、前記シフトロッドの前記凹部に前記押圧部が係合することにより前記シフトロッドが係止される位置であるディテント位置を学習するディテント位置学習装置であって、
    前記シフトロッドの前記所定方向における位置を示す位置データを検出する位置検出センサと、
    前記アクチュエータの前記シフトロッドを移動させる推力を、前記押圧部が凹部に係合した場合における前記抗力よりも小さくなるように制御する推力制御手段と、
    前記推力が前記抗力よりも小さくなるように制御されて前記シフトロッドが第1方向に移動されて前記凹部が前記押圧部と係合して停止した場合における前記位置検出センサにより検出された複数の第1位置データと、前記推力が前記抗力よりも小さくなるように制御されて前記シフトロッドが前記第1方向と反対の第2方向に移動されて前記凹部が前記押圧部と係合して停止した場合における前記位置検出センサにより検出された複数の第2位置データとからそれぞれ同数のデータを処理対象データとして特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された処理対象データに基づいて、前記ディテント位置を決定する決定手段と、
    を有するディテント位置学習装置。
  2. 前記特定手段は、所定の時間以内に得られた前記第1位置データと、前記第2位置データとを処理対象データとして特定する
    請求項1に記載のディテント位置学習装置。
  3. 前記特定手段は、時間的に連続して検出した、前記第1位置データと、前記第2位置データとを処理対象データとして特定する
    請求項1又は請求項2に記載のディテント位置学習装置。
  4. 前記アクチュエータは、作動油により駆動される油圧アクチュエータであり、
    前記特定手段は、前記油圧アクチュエータにおける前記作動油の温度が、所定の範囲内である場合における、前記第1位置データと、前記第2位置データとを処理対象データとして特定する
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載のディテント位置学習装置。
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