JP2017203404A - 圧縮機 - Google Patents

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Yuichi Akatsu
裕一 赤津
雄一 大野
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雄一 大野
小川 博史
Hiroshi Ogawa
博史 小川
上田 元彦
Motohiko Ueda
元彦 上田
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Abstract

【課題】機械損失を低減することの可能な圧縮機を提供する。【解決手段】圧縮機1が備えるシャフト20は、ハウジング10に固定される固定軸21、22、およびそれに対して偏心した偏心軸23を有する。シリンダ30は、固定軸21、22に回転可能に支持される。ロータ40は、シリンダ30の筒部33の内側で偏心軸23に回転可能に支持され、シリンダ30と連動して回転する。この圧縮機1は、ロータ40の外壁とシリンダ30の内壁とが摺接するシール部61が、固定軸21、22の第1軸心O1と偏心軸33の第2軸心O2とを含む平面上に常に位置する。シール部61の位置を0°とすると、偏心軸23は、0°からロータの回転方向に180°までの範囲に変形部24を有する。変形部24は、偏心軸23の第2軸心O2に対する垂直な断面の外縁が円に対して径方向内側に位置するように形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、冷媒ガスなどの流体を圧縮する圧縮機に関するものである。
従来、冷凍サイクルに用いられる冷媒ガスなどの流体を圧縮する圧縮機が知られている。
特許文献1に記載の圧縮機は、ハウジングの内側に固定されたシャフトに対し、シリンダとロータとが互いの回転軸が偏心した状態でシャフトの周りを回転するように構成されたものである。この圧縮機は、そのシリンダとロータとの回転により、シリンダの内壁とロータの外壁との間に形成された作動室に冷媒ガスを吸入し圧縮することが可能である。
特公平1−54560号公報
ところで、特許文献1に記載の圧縮機は、シャフトに対しシリンダとロータとが滑り軸受により支持されている。一般に滑り軸受は、軸受に供給される潤滑油の油膜により部材同士の摩耗および凝着を防いでいる。しかし、滑り軸受は、シャフトとシリンダとの隙間、およびシャフトとロータとの隙間に供給される潤滑油のせん断力が回転方向に作用するので、機械損失が大きくなるおそれがある。
本発明は上記点に鑑みて、機械損失を低減することの可能な圧縮機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、圧縮機は、ハウジング(10)、シャフト(20)、シリンダ(30)、ロータ(40)および仕切部材(50)を備える。ハウジングは、外殻を構成する。シャフトは、ハウジングに固定される固定軸(21、22)、および固定軸に対して偏心した偏心軸(23)を有する。シリンダは、シャフトの固定軸に回転可能に支持される摺接部(31、32)、および摺接部に接続する筒状の筒部(33)を有する。ロータは、シリンダの筒部の内側でシャフトの偏心軸に回転可能に支持され、シリンダと連動して回転する。仕切部材は、ロータの外壁とシリンダの内壁との間に形成されて流体を吸入および圧縮する作動室(60)を周方向に仕切り、シリンダまたはロータと共に移動する。この圧縮機は、ロータの径方向の外壁の一部がシリンダの筒部の内壁に摺接するシール部(61)が、固定軸の軸心(O1)と偏心軸の軸心(O2)とを含む平面上に常に位置する。ここで、シール部の位置を0°とすると、シャフトの偏心軸は、0°からロータの回転方向に180°までの範囲で、偏心軸の軸心に対する垂直な断面の外縁が円に対して径方向内側に位置するように形成された変形部(24、241)を有する。
これによれば、ロータとシリンダとの連動回転により作動室で流体が圧縮されるとき、シャフトの偏心軸がロータから受ける荷重は、0°からロータの回転方向とは逆方向に180°までの範囲で大きいものとなる。即ち、シャフトの偏心軸がロータから受ける荷重は、0°からロータの回転方向に180°までの範囲で小さいものとなっている。そこで、0°からロータの回転方向に180°までの範囲で、シャフトの偏心軸に変形部を設けることで、その変形部が設けられた箇所のシャフトとロータとの隙間が大きくなる。そのため、変形部が設けられた箇所のシャフトとロータとの間の潤滑油のせん断抵抗が小さくなる。したがって、圧縮機は、潤滑油のせん断抵抗による機械損失を低減できる。その結果、圧縮機は、シリンダを回転駆動するエネルギに対する流体の圧縮効率を高めることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる圧縮機の断面構成を示す図である。 図1のII―II断面図である。 図1のIII―III断面図である。 圧縮機の動作を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態にかかる圧縮機の一部断面構成を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる圧縮機の断面構成を示す図である。 図6のVII―VII断面図である。 本発明の第4実施形態にかかる圧縮機の断面構成を示す図である。
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する複数の実施形態において、互いに同一もしくは均等である構成には、同一符号を付してその説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。本実施形態の圧縮機1は、車両の車室内へ送風される空気を冷却するための蒸気圧縮式の冷凍サイクルに適用したものを例に説明する。
圧縮機1は、冷凍サイクルの冷媒ガスを圧縮して吐出する機能を担っている。本実施形態では、冷凍サイクルの冷媒ガスが圧縮対象となる流体に相当している。なお、本実施形態の冷凍サイクルでは、冷媒としてHFC系冷媒(例えば、R134a)が採用されている。また、冷媒には、圧縮機1の摺動部位を潤滑する潤滑油である冷凍機油が混入されている。潤滑油の一部は冷媒と共に冷凍サイクルを循環する。
<圧縮機1の構成>
図1〜図3に示すように、圧縮機1は、その外殻を形成するハウジング10の内部に、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機構と、その圧縮機構を駆動する電動モータとが収容された電動圧縮機として構成されている。
圧縮機1が備えるハウジング10は、複数の金属製部材を組み合わせることによって構成されている。具体的には、ハウジング10は、有底円筒状(すなわち、カップ状)の第1ハウジング11、およびその第1ハウジング11の開口部を閉塞する第2ハウジング12を有している。ハウジング10は、第1ハウジング11および第2ハウジング12が組み合わされることによって、内部に略円柱状の空間を形成する密閉容器構造となっている。なお、第1ハウジング11と第2ハウジング12とが当接する箇所には、その当接箇所からの冷媒漏れを防止するために、図示していないOリング等のシール部材が設けられている。
第2ハウジング12の側面には、ハウジング10の外部から圧縮機構にて圧縮する冷媒を吸入する吸入ポート13が形成されている。この吸入ポート13は、冷凍サイクルの蒸発器の冷媒流れ下流側に接続されている。また、第2ハウジング12には、吸入ポート13から吸入された冷媒をシャフト20へ導くためのハウジング側吸入通路14が形成されている。
第1ハウジング11の側面には、圧縮機構にて圧縮された冷媒をハウジング10の外部へ吐出する吐出ポート15が形成されている。この吐出ポート15は、図示していない冷凍サイクルの凝縮器の冷媒流れ上流側に接続されている。
また、第1ハウジング11には、潤滑油を貯留するための貯留室16が設けられている。なお、貯留室16は、車両に圧縮機1を搭載したときに、重力方向下側となる位置に設けることが好ましい。第1ハウジング11と第2ハウジング12には、潤滑油を貯留室16からシャフト20の両端部へ導くためのハウジング側オイル通路17が形成されている。
圧縮機構は、シャフト20、シリンダ30、ロータ40および仕切部材50等によって構成されている。
シャフト20は、軸方向の一端が第1ハウジング11に固定され、軸方向の他端が第2ハウジング21に固定されている。そのため、シャフト20は、ハウジング10に対して回転することはない。シャフト20のうち、第1ハウジング11に固定される側の部位を第1固定軸21といい、第2ハウジング12に固定される側の部位を第2固定軸22ということとする。第1固定軸21と第2固定軸22は、いずれも円柱状に形成されている。第1固定軸21の外径は、第2固定軸22の外径より小さい。また、第1固定軸21と第2固定軸22とは、同軸に形成されている。第1固定軸21と第2固定軸22の軸心を第1軸心O1ということとする。
シャフト20は、第1固定軸21と第2固定軸22との間に偏心軸23を有する。図2では説明のために、第1固定軸21と偏心軸23との境界を破線Mで示し、第2固定軸22と偏心軸23との境界を破線Nで示しているが、実際には第1固定軸21、第2固定軸22および偏心軸23は、同一の連続した材料から一体に構成されている。そのため、第1固定軸21および第2固定軸22と同様に、偏心軸23もハウジング10に対して回転することはない。偏心軸23は、その外壁の一部に形成された変形部24を除き、ほぼ円柱状に形成されている。偏心軸23の外径は、第1固定軸21の外径の外径より大きく、第2固定軸22の外径より小さい。偏心軸23のうち変形部24を除いた円柱状の部分に対する軸心を第2軸心O2ということとする。第2軸心O2は、第1軸心O1に対し、径方向にずれている。
変形部24は、第2軸心O2に対する垂直な断面の外縁が、円に対して径方向内側に位置するように形成されている。また、本実施形態の変形部24は、径方向外側に凸の曲面状であり、偏心軸23の周方向の一部に連続して形成されている。また、変形部24は、偏心軸23の軸方向の全域に亘り設けられている。この変形部24が偏心軸23に形成される範囲については、後述する。
シリンダ30は、シャフト20の第1軸心O1の周りに回転するとともに、内部に圧縮機構の作動室60を形成する円筒状の部材である。
シリンダ30は、円筒状の筒部33、その筒部33の軸方向の一端側を閉塞する第1サイドプレート31、および、筒部33の軸方向の他端側を閉塞する第2サイドプレート32を有している。第1サイドプレート31と第2サイドプレート32と筒部33とは、図示していないボルト等により固定されている。本実施形態の第1サイドプレート31と第2サイドプレート32は、特許請求の範囲に記載の「摺接部」の一例に相当する。
第1サイドプレート31は、第1軸心O1に対して直交する方向へ延びる第1円盤部311、およびその第1円盤部311の中央部に配置されて軸方向に突出する第1ボス部312を有している。第1ボス部312の内側にはシャフト20の第1固定軸21が挿入されている。また、第2サイドプレート32は、第1軸心O1に対して直交する方向へ延びる第2円盤部321、およびその第2円盤部321の中央部に配置されて軸方向に突出する第2ボス部322を有している。第2ボス部322の内側にはシャフト20の第2固定軸22が挿入されている。これにより、第1サイドプレート31は第1固定軸21に回転可能に支持され、第2サイドプレート32は第2固定軸22に回転可能に支持される。そのため、シリンダ30は、シャフト20の第1軸心O1の周りに回転可能である。
上述したように第1ハウジング11には、潤滑油を貯留室16から、シャフト20の第1固定軸21および第2固定軸22に導くためのハウジング側オイル通路17が形成されている。また、シャフト20には、潤滑油をハウジング側オイル通路17から、第1ボス部312と第1固定軸21との摺動箇所、および第2ボス部322と第2固定軸22との摺動箇所へ導くためのシャフト側オイル通路25が形成されている。これにより、第1ボス部312と第1固定軸21との摺動箇所、および第2ボス部322と第2固定軸22との摺動箇所に潤滑油が供給される。なお、そこに供給された潤滑油は、ロータ40とシャフト20の偏心軸23との間の隙間にも供給される。
ロータ40は、シリンダ30の筒部33の内側に配置され、第2軸心O2の方向に円筒状に延びる部材である。ロータ40は、シャフト20の偏心軸23に回転可能に支持されている。そのため、ロータ40は、第2軸心O2の周りに回転可能である。図1では、ロータの回転方向を矢印Rにて示し、シリンダの回転方向を矢印Sで示している。
ロータ40の軸方向長さは、シリンダ30の第1円盤部311と第2円盤部321との間の距離よりも僅かに小さい。また、ロータ40の外径は、シリンダ30の筒部33の内径より十分に小さい。ロータ40の外周面とシリンダ30の内周面とは、径方向の一箇所に設けられたシール部61にて摺接または近接する。シール部61は、第1軸心O1と第2軸心O2とを含む平面上に位置する。第1軸心O1と第2軸心O2との位置ずれ量は、ロータ40の外周面とシリンダ30の内周面とがシール部61にて摺接または近接するように設定されている。なお、本実施形態では、シャフト20がハウジング10に固定されているので、このシール部61の位置はハウジング10に対して常に固定された位置である。
シール部61を除く周方向において、ロータ40の外周面とシリンダ30の内周面との間には、所定の距離があけられている。そのため、ロータ40の外壁とシリンダ30の内壁との間には、冷媒を吸入および圧縮するための作動室60が形成される。
以下の説明において、シール部61の位置を0°として説明する。
上述した変形部24は、シール部61の位置である0°からロータ40の回転方向に180°までの範囲内でシャフト20の偏心軸23に設けられる。そのため、0°からロータ40の回転方向に180°までの範囲の少なくとも一部におけるシャフト20とロータ40との隙間αは、0°からロータ40の回転方向とは逆方向に180°までの範囲におけるシャフト20とロータ40との隙間βよりも大きいものとなっている。このシャフト20とロータ40との隙間α、βには、潤滑油が供給される。
図2および図3に示すように、ロータ40と第1サイドプレート31との間、およびロータ40と第2サイドプレート32との間には、動力伝達機構が設けられている。動力伝達機構は、ロータ40がシリンダ30と同期して連動回転するように、シリンダ30からロータ40へ回転駆動力を伝達するものである。
動力伝達機構は、いわゆるピン−ホール式の自転防止機構と同等の機構で構成されている。すなわち、動力伝達機構は、ロータ40の第1サイドプレート31側の面に形成された複数の円形状の穴部70と、第1サイドプレート31からロータ40側に向かって突出する複数のピン71とで構成されている。各ピン71は、穴部70よりも小径に形成されており、それぞれ対応する穴部70に嵌め込まれている。このことは、ロータ40と第2サイドプレート32との間に設けられる動力伝達機構についても同様である。
動力伝達機構では、シリンダ30が第1軸心O1の周りに回転すると、各ピン71と第2軸心O2との位置および距離が変化する。この位置および距離の変化と共に、ピン71は、ロータ40の穴部70の内壁に沿って移動しつつ、ロータ40の穴部70の内壁に対して回転方向の力を与える。これにより、ロータ40は、シリンダ30の回転に連動して第2軸心O2の周りに回転する。
図1に示すように、ロータ40の径方向外壁の1箇所には、径方向内側に凹む嵌合溝41が設けられている。嵌合溝41は、ロータ40の軸方向の全域に亘って設けられている。その嵌合溝41には、板状の仕切部材50が嵌め込まれている。仕切部材50の軸方向長さは、ロータ40の軸方向長さと略同等の寸法である。仕切部材50は、嵌合溝41をロータ40の径方向に往復移動可能である。また、仕切部材50の先端部は、シリンダ30の筒部33の内周面に対して摺動可能である。
仕切部材50は、ロータ40の外周面とシリンダ30の内周面との間に形成される作動室60を、冷媒を吸入する吸入空間62と、冷媒を圧縮する圧縮空間63とに仕切っている。吸入空間62は、仕切部材50の回転方向後方からシール部61までの範囲に形成される。一方、圧縮空間63は、仕切部材50の回転方向前方からシール部61までの範囲に形成される。
図2に示すように、上述したシャフト20には、シャフト側吸入通路26が形成されている。シャフト側吸入通路26は、ハウジング側吸入通路14に連通し、外部から流入した冷媒を作動室60側へ導く通路である。シャフト20の外周面には、径方向内側に凹む凹部27が設けられている。シャフト側吸入通路26は、その凹部27に開口している。
ロータ40には、その外周面と内周面とを連通するロータ側吸入通路42が設けられている。ロータ側吸入通路42は、ロータ40の内周面側の開口が、シャフト20の凹部27に連通している。一方、図1および図2に示すように、ロータ側吸入通路42は、ロータ40の外周面の開口が、嵌合溝41の回転方向直後に位置にしている。これにより、外部からハウジング側吸入通路14に流入した冷媒は、シャフト側吸入通路26とロータ側吸入通路42とを経由して作動室60に導かれる。
また、図2に示すように、第1サイドプレート31および第2サイドプレート32には、作動室60で圧縮された冷媒をハウジング10の内部空間へ吐出させる吐出穴34が形成されている。また、吐出穴34には、吐出弁35が設けられている。吐出弁35は、例えばリード弁で構成されている。吐出弁35は、作動室60の圧縮空間63の冷媒圧力が所定の吐出圧力を超えた際に、吐出穴34を開放する。また、吐出弁35は、ハウジング10の内部空間の冷媒が吐出穴34を介して作動室60へ逆流することを抑制する。
電動モータは、固定子としてのステータ80、および回転子としてのシリンダ30等によって構成されている。
ステータ80は、磁性材料で形成された円筒状のステータコア81、およびそのステータコア81のティースに巻き付けられたステータコイル82を有する。ステータ80は、第1ハウジング11の内周面に圧入、焼嵌め又はボルト止め等の手段によって固定されている。ステータ80は、シリンダ30の外周側に配置されている。
シリンダ30は、磁性材料で形成されている。シリンダ30の筒部33には、周方向に複数の永久磁石37が固定されている。これにより、シリンダ30は、電動モータの回転子としての機能を兼ね備える。
ステータ80は、ステータコイル82に電力が供給されると、ステータ80の内周側に配置されたシリンダ30を回転させる回転磁界を発生させる。これにより、シリンダ30は、その回転磁界によって第1軸心O1の周りに回転する。シリンダ30の回転に連動して、ロータ40は第2軸心O2の周りに回転する。
このように、本実施形態の圧縮機1では、電動モータの回転子と圧縮機構のシリンダ30が一体成形物として構成されている。なお、電動モータの回転子と圧縮機構のシリンダ30とは、別部材で構成し、圧入等の手段によって一体化させてもよい。
<圧縮機1の作動>
次に、本実施形態の圧縮機1の作動について図4を参照して説明する。図4は、圧縮機1の作動状態を説明するために、シリンダ30の回転に伴う作動室60の変化を連続的に示した説明図である。図4では、仕切部材50の先端部がシール部61に位置している状態におけるロータ40およびシリンダ30の回転角度θ(以下、単にθという)を0°としている。なお、図4では、各構成を見やすくするため、θ=0°に対応する断面図に各構成の符号を主に付し、他の回転角度における各構成の符号を省略している。
θ=0°の状態では、仕切部材50の回転方向前方側に最大容積の圧縮空間63が形成される。θ=0°の状態で、吸入空間は形成されていない。以下、吸入空間62、圧縮空間63の順に説明する。
θ=0°からθ=45°に向けてシリンダ30の回転角度θが増加すると、仕切部材50の回転方向後方側に最小容積の吸入空間62が形成される。吸入空間62は、作動室60における容積を拡大する行程を行うための空間である。θ=45°からθ=315°に示すように、シリンダ30の回転角度θが増加すると、シリンダ30、ロータ40および仕切部材50が変位し、吸入空間62の容積が増加する。これにより、吸入ポート13から吸入された冷媒は、ハウジング側吸入通路14→シャフト側吸入通路26→ロータ側吸入通路42を経由して吸入空間62へ流入する。
シリンダ30とロータ40が回転する際、仕切部材50には、ロータ40の回転に伴う遠心力が作用する。そのため、仕切部材50は、その端部がシリンダ30の内周面に押しつけられて当接する。これにより、作動室60は、仕切部材50により、吸入空間62と圧縮空間63とに区画された状態が維持される。
そして再びθ=360°に達すると(すなわち、θ=0°に戻ると)、吸入空間62が最大容積となる。さらに、θ=360°から回転角度が増加すると、吸入空間62とロータ側吸入通路42との連通が遮断される。これにより、仕切部材50の回転方向前方側に、圧縮空間63が形成される。圧縮空間63は、作動室60における容積を縮小する行程を行うための空間である
さらに、θ=360°から回転角度が増加すると、θ=45°(405°)からθ=315°(675°)に点ハッチングで示すように、仕切部材50の回転方向前方側に形成された圧縮空間63の容積が縮小する。これにより、圧縮空間63の冷媒圧力が上昇する。そして、圧縮空間63の冷媒圧力が、ハウジング10の内部空間の冷媒圧力と吐出弁35の閉弁力とを合わせた力より大きい圧力に達すると、吐出弁35が開弁する。これにより、圧縮空間63の冷媒が吐出穴34を経由してハウジング10の内部空間へ吐出される。
なお、上記の作動説明では、圧縮機構部の作動態様の明確化のため、回転角度θが0°から720°まで変化する間の作動室60の変化を説明した。実際には、回転角度θが0°から360°まで変化する際に説明した冷媒の吸入行程と、回転角度θが360°から720°まで変化する際に説明した冷媒の圧縮行程とが、シリンダ30が1回転する際に同時に行われる。
図4において、冷媒の圧縮行程の際に圧縮空間63の冷媒圧力がロータ40の内壁をシャフト20の偏心軸23の外壁に押圧する力の向きを矢印Pに示している。その力は、この矢印Pに示すように、仕切部材50の先端とシール部61とを結ぶ線分に対し垂直な方向に作用する。
図4の矢印Pで示されたとおり、冷媒の圧縮行程の際、シャフト20の偏心軸23の外壁がロータ40の内壁から受ける荷重は、ロータ40の回転方向に180°から360°までの範囲(ロータ40の回転方向とは逆方向に0°から180°までの範囲)で大きいものとなる。即ち、シャフト20の偏心軸23がロータ40から受ける荷重は、シール部61が位置する0°からロータ40の回転方向に180°までの範囲で小さいものとなる。そのため、本実施形態では、シャフト20の偏心軸23には、シール部61が位置する0°からロータ40の回転方向に180°までの範囲に変形部24が設けられている。すなわち、シャフト20の偏心軸23には、ロータ40から受ける荷重が小さい部位に変形部24が設けられる。これにより、その変形部24が設けられた箇所のシャフト20とロータ40との隙間αが大きくなる。そのため、変形部24が設けられた箇所のシャフト20とロータ40との間の潤滑油のせん断抵抗が小さくなる。したがって、圧縮機1は、潤滑油のせん断抵抗による機械損失を低減できる。その結果、圧縮機1は、シリンダ30を回転駆動するためのエネルギに対する冷媒ガスの圧縮効率を高めることができる。
本実施形態では、シャフト20の偏心軸23に変形部24を設けたことにより、シール部61が位置する0°からロータ40の回転方向に180°までの範囲におけるシャフト20とロータ40との隙間αの少なくとも一部が、シール部61が位置する0°からロータ40の回転方向とは逆方向に180°までの範囲におけるシャフト20とロータ40との隙間βよりも大きい構成である。
これによれば、シール部61が位置する0°からロータ40の回転方向に180°までの範囲の少なくとも一部におけるシャフト20とロータ40との間の潤滑油のせん断抵抗が小さくなる。したがって、圧縮機1は、潤滑油のせん断抵抗による機械損失を低減できる。
本実施形態では、シャフト20の偏心軸23に設けられた変形部24は、径方向外側に凸の曲面状であり、周方向に連続して形成された構成である。
これによれば、シャフト20の変形部24とロータ40との隙間αを潤滑油が流れ易くなる。したがって、圧縮機1は、潤滑油のせん断抵抗による機械損失を低減できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図5を参照して説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対してシャフト20の変形部の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。なお、図5では、圧縮機1のハウジング10およびステータ80を省略している。
第2実施形態では、シャフト20の偏心軸23に設けられる変形部は、外周面から径方向内側に凹む複数の溝部241である。溝部241は、偏心軸23の周方向に断続して例えば3箇所設けられている。また、複数の溝部241は、偏心軸23の軸方向の全域に亘り設けられている。
複数の溝部241は、シール部61が位置する0°からロータ40の回転方向に180°までの範囲内に設けられる。シャフト20とロータ40との隙間には、潤滑油が供給される。したがって、複数の溝部241にも、潤滑油が供給される。
第2実施形態でも、溝部241が設けられた箇所のシャフト20とロータ40との間の潤滑油のせん断抵抗が小さくなる。したがって、圧縮機1は、潤滑油のせん断抵抗による機械損失を低減できる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。
図6および図7に示すように、第3実施形態では、シャフト20の第1固定軸21に第1固定軸側変形部28が設けられ、第2固定軸22に第2固定軸側変形部29が設けられている。第1固定軸側変形部28と第2固定軸側変形部29とは実質的に同一の構成であるので、ここでは第1固定軸側変形部28について説明する。
第1固定軸側変形部28は、第1軸心O1に対する垂直な断面の外縁が、円に対して径方向内側に位置するように形成されている。また、本実施形態の第1固定軸側変形部28は、径方向外側に凸の曲面状であり、第1固定軸21の周方向の一部に連続して形成されている。すなわち、第1固定軸側変形部28は、シール部61の位置である0°からシリンダ30の回転方向とは逆方向に180°までの範囲内に設けられている。そのため、0°からシリンダ30の回転方向とは逆方向に180°までの範囲の少なくとも一部における第1固定軸21と第1ボス部312との隙間γは、0°からシリンダ30の回転方向に180°までの範囲における第1固定軸21と第1ボス部312との隙間δよりも大きいものとなっている。この第1固定軸21と第1ボス部312との隙間γ、δには、貯留室16からハウジング側オイル通路17およびシャフト側オイル通路25を経由して潤滑油が供給される。
また、第1固定軸側変形部28は、第1固定軸21の軸方向の一部に設けられている。すなわち、第1固定軸側変形部28は、第1ボス部312の先端部から離れた位置に設けられている。これにより、第1ボス部312の先端部の内壁と第1固定軸21の外壁によりシール面39が形成される。そのため、第1ボス部312の先端部の内壁と第1固定軸21の外壁との隙間からの潤滑油の漏出が抑制される。また、このシール面39により、ハウジング10の内部空間の冷媒ガスが、第1ボス部312の先端部の内壁と第1固定軸21の外壁との隙間を経由して第1固定軸側変形部28側へ浸入することが抑制される。
なお、第2固定軸側変形部29は、上述した第1固定軸側変形部28と実質的に同一の構成である。
第3実施形態では、冷媒の圧縮行程が行われる際、圧縮空間63の冷媒圧力によりシャフト20の第1、第2固定軸21、22がシリンダ30の第1、第2ボス部312、322から荷重を受ける荷重は、シール部61の位置である0°からシリンダ30の回転方向に180°までの範囲で大きいものとなる。即ち、第1、第2固定軸21、22が第1、第2ボス部312、322から荷重を受ける荷重は、シール部61の位置である0°からシリンダ30の回転方向とは逆方向に180°までの範囲で小さいものとなっている。そこで、シール部61の位置である0°からシリンダ30の回転方向とは逆方向に180°までの範囲で第1、第2固定軸21、22にそれぞれ第1、第2固定軸側変形部28、29を設けることで、その第1、第2固定軸側変形部28、29が設けられた箇所の第1、第2固定軸21、22と第1、第2ボス部312、322との隙間γが大きくなる。そのため、第1、第2固定軸側変形部28、29が設けられた箇所の第1、第2固定軸21、22と第1、第2ボス部312、322との間の潤滑油のせん断抵抗が小さくなる。したがって、圧縮機1は、潤滑油のせん断抵抗による機械損失を低減できる。
第3実施形態では、シャフト20の第1、第2ボス部312、322に設けられた第1、第2固定軸側変形部28、29は、径方向外側に凸の曲面状であり、周方向に連続している構成である。
これによれば、第1、第2固定軸側変形部28、29と第1、第2ボス部312、322との隙間γを潤滑油が流れ易くなる。したがって、圧縮機1は、潤滑油のせん断抵抗による機械損失を低減できる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。
図8に示すように、第4実施形態では、シャフト20の第1、第2固定軸21、22に設けられる固定軸側変形部は、外周面から径方向内側に凹む複数の固定軸側溝部281である。固定軸側溝部281は、偏心軸23の周方向に断続して例えば3箇所設けられている。
複数の溝部は、シール部61が位置する0°からシリンダ30の回転方向とは逆方向に180°までの範囲内に設けられる。第1、第2固定軸21、22と第1、第2ボス部312、322との隙間には、潤滑油が供給される。したがって、複数の固定軸側溝部281にも、潤滑油が供給される。
第4実施形態でも、固定軸側溝部281が設けられた箇所のシャフト20とシリンダ30との間の潤滑油のせん断抵抗が小さくなる。したがって、圧縮機1は、潤滑油のせん断抵抗による機械損失を低減できる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
例えば、上記各実施形態では、車両の冷凍サイクルに適用される冷媒を圧縮する圧縮機1について説明した。これに対し、他の実施形態では、圧縮機1は、車両の冷凍サイクルに適用されるものに限らず、種々の流体を吸入し、圧縮するものとしてもよい。
また例えば、上記各実施形態では、変形部24および固定軸側変形部28、29を径方向外側に凸の曲面状に形成したが、他の実施形態では、変形部24および固定軸側変形部28、29は平面状に形成してもよい。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、圧縮機は、ハウジング、シャフト、シリンダ、ロータおよび仕切部材を備える。ハウジングは、外殻を構成する。シャフトは、ハウジングに固定される固定軸、およびその固定軸に対して偏心した偏心軸を有する。シリンダは、シャフトの固定軸に回転可能に支持される摺接部、およびその摺接部に接続する筒状の筒部を有する。ロータは、シリンダの筒部の内側でシャフトの偏心軸に回転可能に支持され、シリンダと連動して回転する。仕切部材は、ロータの外壁とシリンダの内壁との間に形成されて流体を吸入および圧縮する作動室を周方向に仕切り、シリンダまたはロータと共に移動する。この圧縮機は、ロータの径方向の外壁の一部がシリンダの筒部の内壁に摺接するシール部が、固定軸の軸心と偏心軸の軸心とを含む平面上に常に位置する。ここで、シール部の位置を0°とすると、シャフトの偏心軸は、0°からロータの回転方向に180°までの範囲で、偏心軸の軸心に対する垂直な断面の外縁が円に対して径方向内側に位置するように形成された変形部を有する。
第2の観点によれば、シール部の位置である0°からロータの回転方向に180°までの範囲において変形部を有する箇所の偏心軸とロータとの隙間は、0°からロータの回転方向とは逆方向に180°までの範囲において変形部を有していない箇所の偏心軸とロータとの隙間よりも大きい。
これによれば、シール部の位置である0°からロータの回転方向に180°までの範囲の少なくとも一部におけるシャフトとロータとの間の潤滑油のせん断抵抗が小さくなる。したがって、圧縮機は、潤滑油のせん断抵抗による機械損失を低減できる。
第3の観点によれば、変形部は、周方向に連続して設けられ、径方向外側に凸の曲面状である。
これによれば、シャフトの変形部とロータとの隙間を潤滑油が流れ易くなる。したがって、圧縮機は、潤滑油のせん断抵抗による機械損失を低減できる。
第4の観点によれば、変形部は、周方向に断続して複数箇所に設けられ、軸方向に延びる溝部である。
これによれば、溝部に潤滑油を貯留することが可能になる。したがって、圧縮機は、潤滑油のせん断抵抗による機械損失を低減できる。
第5の観点によれば、シャフトの固定軸は、シール部の位置である0°からシリンダの回転方向とは逆方向に180°までの範囲で、固定軸の軸心に対する垂直な断面の外縁が円に対して径方向内側に位置するように形成された固定軸側変形部を有する。
これによれば、ロータとシリンダとの連動回転により作動室で流体が圧縮されるとき、シャフトの固定軸がシリンダの摺接部から荷重を受ける荷重は、シール部の位置である0°からシリンダの回転方向に180°までの範囲で大きいものとなる。即ち、シャフトの固定軸が摺接部から荷重を受ける荷重は、シール部の位置である0°からシリンダの回転方向とは逆方向に180°までの範囲で小さいものとなっている。そこで、シール部の位置である0°からシリンダの回転方向とは逆方向に180°までの範囲でシャフトの固定軸に固定軸側変形部を設けることで、その固定軸側変形部が設けられた箇所のシャフトと摺接部との隙間が大きくなる。そのため、固定軸側変形部が設けられた箇所のシャフトと摺接部との間の潤滑油のせん断抵抗が小さくなる。したがって、圧縮機は、潤滑油のせん断抵抗による機械損失を低減できる。
第6の観点によれば、シール部の位置である0°からシリンダの回転方向とは逆方向に180°までの範囲において固定軸側変形部を有する箇所の固定軸と摺接部との隙間は、0°からロータの回転方向に180°までの範囲において固定軸側変形部を有していない箇所の固定軸と摺接部との隙間よりも大きい。
これによれば、シール部の位置である0°からロータの回転方向とは逆方向に180°までの範囲の少なくとも一部におけるシャフトとシリンダの摺接部との間の潤滑油のせん断抵抗が小さくなる。したがって、圧縮機は、潤滑油のせん断抵抗による機械損失を低減できる。
第7の観点によれば、固定軸側変形部は、周方向に連続して設けられ、径方向外側に凸の曲面状である。
これによれば、シャフトとシリンダの摺接部との隙間を潤滑油が流れ易くなる。したがって、圧縮機は、潤滑油のせん断抵抗による機械損失を低減できる。
第8の観点によれば、固定軸側変形部は、周方向に断続して複数箇所に設けられ、軸方向に延びる固定軸側溝部である。
これによれば、固定軸側溝部に潤滑油を貯留することが可能になる。したがって、圧縮機は、潤滑油のせん断抵抗による機械損失を低減できる。
1 圧縮機
10 ハウジング
20 シャフト
21 第1固定軸
22 第2固定軸
23 偏心軸
24 変形部
30 シリンダ
40 ロータ
61 シール部

Claims (8)

  1. 外殻を構成するハウジング(10)と、
    前記ハウジングに固定される固定軸(21、22)、および前記固定軸に対して偏心した偏心軸(23)を有するシャフト(20)と、
    前記シャフトの前記固定軸に回転可能に支持される摺接部(31、32)、および前記摺接部に接続する筒状の筒部(33)を有するシリンダ(30)と、
    前記シリンダの前記筒部の内側で前記シャフトの前記偏心軸に回転可能に支持され、前記シリンダと連動して回転するロータ(40)と、
    前記ロータの外壁と前記シリンダの内壁との間に形成されて流体を吸入および圧縮する作動室(60)を周方向に仕切り、前記シリンダまたは前記ロータと共に移動する仕切部材(50)と、を備え、
    前記ロータの径方向の外壁の一部が前記シリンダの前記筒部の内壁に摺接するシール部(61)が、前記固定軸の軸心(O1)と前記偏心軸の軸心(O2)とを含む平面上に常に位置する圧縮機において、
    前記シール部の位置を0°とすると、
    前記シャフトの前記偏心軸は、0°から前記ロータの回転方向に180°までの範囲で、前記偏心軸の軸心に対する垂直な断面の外縁が円に対して径方向内側に位置するように形成された変形部(24、241)を有する圧縮機。
  2. 前記シール部の位置である0°から前記ロータの回転方向に180°までの範囲において前記変形部を有する箇所の前記偏心軸と前記ロータとの隙間(α)は、0°から前記ロータの回転方向とは逆方向に180°までの範囲において前記変形部を有していない箇所の前記偏心軸と前記ロータとの隙間(β)よりも大きい請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記変形部(24)は、周方向に連続して設けられ、径方向外側に凸の曲面状である請求項1または2に記載の圧縮機。
  4. 前記変形部は、周方向に断続して複数箇所に設けられ、軸方向に延びる溝部(241)である請求項1または2に記載の圧縮機。
  5. 前記シャフトの前記固定軸は、前記シール部の位置である0°から前記シリンダの回転方向とは逆方向に180°までの範囲で、前記固定軸の軸心に対する垂直な断面の外縁が円に対して径方向内側に位置するように形成された固定軸側変形部(28、29、281)を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の圧縮機。
  6. 前記シール部の位置である0°から前記シリンダの回転方向とは逆方向に180°までの範囲において前記固定軸側変形部を有する箇所の前記固定軸と前記摺接部との隙間(γ)は、0°から前記ロータの回転方向に180°までの範囲において前記固定軸側変形部を有していない箇所の前記固定軸と前記摺接部との隙間(δ)よりも大きい請求項5に記載の圧縮機。
  7. 前記固定軸側変形部(28、29)は、周方向に連続して設けられ、径方向外側に凸の曲面状である請求項5または6に記載の圧縮機。
  8. 前記固定軸側変形部は、周方向に断続して複数箇所に設けられ、軸方向に延びる固定軸側溝部(281)である請求項5または6に記載の圧縮機。
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