JP2017202807A - タイヤ状態検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】データ信号の送信機能が低下することを抑制できる。【解決手段】タイヤ状態検出装置20は、ケース21を備える。ケース21には、圧力センサ31、送信回路32、送信アンテナ51、及び、これらが実装された基板33が収容されている。基板33は、絶縁基板34と、絶縁基板34の片面又は両面に設けられた配線パターン35と、レジスト36とを備える。配線パターン35は、送信アンテナ51が実装される基板側アンテナ端子37を備える。送信アンテナ51のアンテナ端子54は、レジスト36を介して基板側アンテナ端子37に対向配置されている。これにより、送信アンテナ51は、配線パターン35に静電容量結合される。【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤ状態検出装置に関する。
複数の車輪を備える車両に設けられたタイヤ状態監視装置としては、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のタイヤ状態監視装置は、ホイールに装着されたタイヤ状態検出装置と、受信機とを備えている。
タイヤ状態検出装置は、タイヤの状態を検出する状態検出部と、この状態検出部によって検出されたタイヤ状態を示すデータを変調してデータ信号を生成する送信回路と、送信回路で生成されたデータ信号を送信する送信アンテナと、を備える。この種のタイヤ状態検出装置では、送信回路や、送信アンテナは、基板に実装されている。送信アンテナは、配線パターンに接続されるアンテナ端子を備える。
特開2014−91344号公報
ところで、基板の配線パターンに送信アンテナを実装したタイヤ状態検出装置では、配線パターンや送信アンテナが腐食するおそれがある。腐食により配線パターンや送信アンテナの抵抗値が増加すると、データ信号の送信機能が低下するおそれがある。
本発明の目的は、データ信号の送信機能が低下することを抑制できるタイヤ状態検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するタイヤ状態検出装置は、ホイールに装着されたタイヤの状態を検出する状態検出部と、前記状態検出部によって検出されたタイヤ状態を示すデータを含むデータ信号を生成する送信回路と、前記データ信号を送信する金属製の送信アンテナと、前記状態検出部、前記送信回路、及び、前記送信アンテナが実装された金属製の配線パターンを有する基板と、前記状態検出部、前記送信回路、前記送信アンテナ、及び、前記基板が収容されたケースと、を備えたタイヤ状態検出装置であって、前記送信アンテナの少なくとも一つのアンテナ端子と、前記配線パターンとは、絶縁部材を介して静電容量結合されている。
これによれば、金属同士の接触を原因とする配線パターンや送信アンテナの腐食を抑止することができる。腐食によって配線パターンや送信アンテナの抵抗値が変化することが抑制され、データ信号の送信機能が低下することを抑制できる。
上記タイヤ状態検出装置について、前記ケースからの力を受けて弾性変形することで、前記送信アンテナの前記アンテナ端子を前記絶縁部材に押し付ける弾性体を備えていてもよい。
弾性体を弾性変形させると、弾性体は弾性力によって元の形状に復元しようとする。この力によってアンテナ端子を絶縁部材に対して押し付けることで、送信アンテナの位置ずれを抑止することができる。
上記タイヤ状態検出装置について、前記弾性体は、前記送信アンテナであってもよい。
これによれば、送信アンテナ自身が弾性変形することでアンテナ端子を絶縁部材に押し付けることができる。送信アンテナとは別の弾性体を用いる場合に比べて、部品点数を削減することができる。
上記タイヤ状態検出装置について、前記送信アンテナは、板バネであってもよい。
これによれば、金属線材の送信アンテナに比べて、送信アンテナのアンテナ端子を絶縁部材に強く押し付けることができる。
上記タイヤ状態検出装置について、前記送信アンテナは、前記ケースの内面に接している弧状の基部と、前記基部の両端から前記絶縁部材に向けて突出した形状の一対の延設部と、前記一対の延設部のそれぞれから互いに近付く方向に突出した形状の前記アンテナ端子と、を備えていてもよい。
これによれば、基部を弧状にすることで、基部が弾性変形しやすい。
上記タイヤ状態検出装置について、弾性変形前の状態で、前記延設部と前記アンテナ端子とのなす角は鈍角であり、前記送信アンテナは、前記延設部と前記アンテナ端子のなす角が弾性変形前に比べて小さくなるように弾性変形している変形部を備えていてもよい。
これによれば、アンテナ端子を絶縁部材に強く押し付けることができる。
本発明によれば、データ信号の送信機能が低下することを抑制できる。
ホイールに装着されたタイヤバルブユニットを示す斜視図。 タイヤ状態検出装置を示す断面図。 タイヤ状態検出装置を示す分解斜視図。 弾性変形前の送信アンテナを示す正面図。 タイヤ状態検出装置の変形例を示す断面図。 送信アンテナの変形例を示す断面図。 (a)〜(f)は送信アンテナの変形例を示す図。
以下、タイヤ状態検出装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、タイヤバルブユニット10は、ホイール11のリム12に装着されるタイヤバルブ13と、このタイヤバルブ13に取り付けられたタイヤ状態検出装置20と、を備える。リム12にタイヤバルブ13が装着された状態で、タイヤ状態検出装置20は、ホイール11に装着されたタイヤ14内に配置されている。
図2及び図3に示すように、タイヤ状態検出装置20は、ケース21を備える。ケース21は、有底四角筒状のケース本体22と、ケース本体22の開口部を閉塞する四角平板状の蓋23とを有している。ケース本体22と蓋23とは、例えば、溶接されることで互いに固定されている。図示は省略するが、ケース21は、タイヤバルブ13とタイヤ状態検出装置20とを固定するための固定部を備える。
ケース21には、圧力センサ31、送信回路32、送信アンテナ51、及び、これらが実装された基板33が収容されている。また、ケース21には、タイヤ状態検出装置20の電力源となるバッテリ41が収容されている。なお、図示は省略するが、基板33にはトリガ装置からの指令を受信する受信回路や、タイヤ状態検出装置20の制御を行う制御部などの電子部品が実装されている。
本実施形態において、バッテリ41、基板33、及び、送信アンテナ51は、蓋23からケース本体22の底に向けて、バッテリ41→基板33→送信アンテナ51の順に積まれている。
バッテリ41は、円盤状の外装42と、外装42によって覆われた発電要素43とを備える。バッテリ41は、外装42を端子として兼用しており、外装42の軸線方向の一方の面が正極端子44、他方の面が負極端子45となる。本実施形態のバッテリ41の外装42はステンレス製である。
基板33は、絶縁基板34と、絶縁基板34の片面又は両面に設けられた配線パターン35と、絶縁性の樹脂製のレジスト36とを備える。なお、説明の便宜上、図3ではレジスト36を省略している。
配線パターン35は、金属箔製であり、本実施形態では銅箔製である。配線パターン35は、圧力センサ31の端子が接続される部分、送信回路32の端子(詳細には送信回路32を構成する素子の端子)が接続される部分を備える。これらの部分は、レジスト36によって覆われていない。なお、圧力センサ31、及び、送信回路32のそれぞれの端子は、配線パターン35に半田によって接合されている。
状態検出部としての圧力センサ31は、タイヤ状態として、タイヤ14の空気圧を検出する。送信回路32は、圧力センサ31によって検出されたタイヤ14の空気圧を示すデータや、識別情報を含むデータを変調して、予め定められた周波数帯のデータ信号(RF信号)を生成する。
配線パターン35は、送信アンテナ51が実装される基板側アンテナ端子37を備える。基板側アンテナ端子37は、絶縁基板34上で送信回路32を挟んで二箇所に設けられている。基板側アンテナ端子37は、レジスト36に覆われている。
送信アンテナ51は、板バネであり、一つの長方形状の板バネを屈曲させることで製造されたループアンテナである。送信アンテナ51(板バネ)は、ステンレス製である。
送信アンテナ51は、基部52と、基部52の両端から同一方向に向けて突出した形状の延設部53と、各延設部53の端部のうち基部52とは反対側の端部から互いの延設部53に近付く方向に突出した形状のアンテナ端子54と、を備える。送信アンテナ51は、基部52と各延設部53との境界に第1屈曲部55を備える。送信アンテナ51は、各延設部53と各アンテナ端子54との境界に第2屈曲部56を備える。第1屈曲部55及び第2屈曲部56は、略直角に屈曲している。基部52は、ケース本体22の底に向けて凸となるように弧状に湾曲している。なお、本実施形態では、基部52と第2屈曲部56のばね定数は同一である。
送信アンテナ51は、ケース本体22の底に基部52が接し、延設部53が基部52の両端から基板側アンテナ端子37を覆うレジスト36に向けて突出する形状でケース21内に収容されている。アンテナ端子54は、絶縁部材としてのレジスト36を介して基板側アンテナ端子37に対向配置されている。送信アンテナ51は、ケース本体22の底と基板33に挟まれている。送信アンテナ51は、ケース21と基板33から加わる力によって基板33に対して位置決めされ、固定されている。
送信アンテナ51は、送信回路32を跨いで配置されており、基部52と基板33との間(基部52の直下)には、送信回路32が位置している。
次に、タイヤ状態検出装置20の製造方法について説明する。
まず、圧力センサ31や、送信回路32など、基板33に半田付けされる電子部品を半田付けするときの工程について説明する。
電子部品を基板33に半田付けする際には、配線パターン35に塗布されたクリーム半田上に電子部品の端子を配置した後、リフロー炉によって半田を溶融させる。その後、半田が凝固することで、電子部品が半田によって基板33に固定される。
電子部品を半田付けした後には、半田付け状態の良否を判定する自動外観検査(AOI)が行われる。自動外観検査は、撮像した画像や、照射したレーザ光の反射光によって半田付け状態を確認する。一般に、自動外観検査では、電子部品が実装された面に垂直となる方向(基板33の真上)から画像を撮像したり、レーザ光を照射する。
次に、バッテリ41、電子部品が半田付けされた基板33、及び、送信アンテナ51をケース21に収容するときの工程について説明する。まず、弾性変形前(ケース21に収容される前)の送信アンテナ51について説明する。
図4に示すように、弾性変形前の送信アンテナ51において、基部52の曲率は、ケース21に収容されることで弾性変形した後の基部52の曲率よりも高い。弾性変形前の送信アンテナ51において、延設部53とアンテナ端子54とのなす角は鈍角となっている。換言すれば、アンテナ端子54は、延設部53から離間するほど基部52から離れる。
バッテリ41、電子部品が半田付けされた基板33、及び、送信アンテナ51をケース21に収容する際には、送信アンテナ51のアンテナ端子54が基板側アンテナ端子37と対向配置されるように位置決めを行う。そして、送信アンテナ51の基部52がケース本体22の底に接し、バッテリ41が蓋23に接した状態で蓋23とケース本体22の開口端とを密着させる。
送信アンテナ51の基部52はケース21からの力を受けて弾性変形し、弾性変形前の送信アンテナ51に比べて曲率が低くなる。基部52は、弾性力によって元の形状に復元しようとする。この力は、基部52からケース本体22の底に加わる。
アンテナ端子54は、ケース21からの力を受けて基板側アンテナ端子37を覆うレジスト36に押し付けられる。これにより、変形部としての第2屈曲部56は、延設部53とアンテナ端子54のなす角が弾性変形前に比べて小さくなるように弾性変形する。換言すれば、弾性変形前に比べてアンテナ端子54は基部52に近付く。第2屈曲部56は、弾性力によって元の形状に復元しようとする。この力はアンテナ端子54からレジスト36に加わる。
弾性体としての送信アンテナ51は、自身の弾性力によってレジスト36にアンテナ端子54を押し付ける。その後、蓋23とケース本体22とが溶着されることで送信アンテナ51が弾性変形した状態に固定されるとともに、タイヤ状態検出装置20が製造される。
次に、タイヤ状態検出装置20の作用を説明する。
アンテナ端子54と、基板側アンテナ端子37とがレジスト36を介して対向していることで、アンテナ端子54と、基板側アンテナ端子37とは、コンデンサの電極板として機能し、コンデンサを形成している。このコンデンサを介して、送信アンテナ51は配線パターン35に接続されているとみなすことができる。すなわち、送信アンテナ51は、配線パターン35に静電容量結合されている。
送信回路32で生成されたデータ信号は、送信アンテナ51から送信される。コンデンサは、直流成分を遮断し、交流成分のみを通過させる。送信アンテナ51と配線パターン35とがレジスト36を介して対向配置されていても、予め定められた周波数帯に変調されたデータ信号を送信することができる。
データ信号は、受信機に送信される。受信機としては、例えば、タイヤの状態を監視するために車両に搭載されるものや、乗員の所持する携帯通信端末を用いることができる。受信機は、タイヤ14の空気圧に異常が生じた場合、運転者にその旨を報知する。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)送信アンテナ51のアンテナ端子54と、基板側アンテナ端子37とは、レジスト36によって絶縁された状態で対向配置されている。これにより、送信アンテナ51は、配線パターン35に静電容量結合され、送信アンテナ51と配線パターン35とが接触していなくても送信アンテナ51からデータ信号を送信できる。送信アンテナ51と配線パターン35とを接触させることなく、基板33に送信アンテナ51を実装することができるため、金属同士の接触による配線パターン35の腐食を抑止することができる。特に、実施形態のように、配線パターン35と送信アンテナ51とが異なる金属で製造されていても、異種金属接触腐食を抑止することができる。したがって、腐食を原因としてデータ信号の送信機能が低下することを抑制できる。
(2)タイヤ状態検出装置20は、例えば10年以上など、長期間に亘って使用される。また、タイヤ状態検出装置20は、ホイール11に装着されるため、走行に伴う振動や遠心力が加わる環境下で使用される。送信アンテナ51に位置ずれが生じるとデータ信号の送信が阻害されるため、送信アンテナ51には、上記した環境下で長期間に亘って使用されても位置ずれが生じないことが求められている。
本実施形態の送信アンテナ51は、ケース21から加わる力によって弾性変形している。送信アンテナ51は元の形状に復元しようとする力によって基板33に対して位置決めされており、送信アンテナ51に位置ずれが生じることが抑止される。
(3)送信アンテナ51は、自身が弾性変形することで基板33に対して位置決めされている。このため、送信アンテナ51とは別の部材を用いることで送信アンテナ51を基板33に対して位置決めする場合に比べて部品点数を削減することができる。
(4)送信アンテナ51は、板バネを屈曲させたものである。金属線材(ワイヤ)を屈曲させた送信アンテナを用いる場合に比べて、ケース21と送信アンテナ51との接触面積を確保しやすい。ケース21からの力を送信アンテナ51が受けやすいため、送信アンテナ51に位置ずれが生じることが更に抑止される。
(5)基部52は、ケース本体22の底に向けて凸となる弧状である。このため、基部52が直線状の場合と異なり、ケース21によって弾性変形させることができる。そして、送信アンテナ51の基部52をケース21に強く押し付け、送信アンテナ51に位置ずれが生じることを更に抑止できる。
(6)弾性変形前の送信アンテナ51は、延設部53とアンテナ端子54のなす角が鈍角となっている。送信アンテナ51の第2屈曲部56は、アンテナ端子54がレジスト36に押し付けられることで、アンテナ端子54と延設部53とのなす角が小さくなるように弾性変形する。送信アンテナ51の弾性力により、アンテナ端子54はレジスト36に押し付けられるため、送信アンテナ51に位置ずれが生じることが更に抑止される。
(7)金属線材(ワイヤ)で製造された送信アンテナを基板33に実装する場合、基板33のスルーホールに送信アンテナを挿入して半田付けを行う必要がある。スルーホールに挿入された送信アンテナの半田付けは、リフロー炉では行えないため、圧力センサ31などの電子部品をリフロー炉によって半田付けした後、別工程でレーザによって部分的に半田付けを行う必要がある。この場合、リフロー炉による半田付けに加えて、レーザによる半田付けも行う必要があり、製造工程が増加する。
本実施形態のように、板バネを屈曲させた送信アンテナ51を用いる場合、送信回路32や圧力センサ31とともにリフロー炉により送信アンテナ51の半田付けを行うことができる。しかしながら、この場合には、以下のような問題が生じる。
自動外観検査によって半田付け状態を確認する場合、撮像できない箇所や、レーザ光の届かない箇所の検査を行うことはできない。このため、電子部品が実装された面と垂直となる方向から画像を撮像したり、レーザ光を照射したりする場合、送信アンテナ51の基部52と基板33との間にある送信回路32の半田付け状態は検査することができない。この結果、送信アンテナ51を半田付けにより基板33に固定する場合には、配線パターン35のうち基部52と基板33との間の部分に電子部品を実装することができない。
これに対して、本実施形態の送信アンテナ51は、ケース本体22によって基板33に押し付けられながらケース21に収容されることで実装される。ケース21が製造される前の自動外観検査を行う段階では、送信アンテナ51は基板33に実装されていないため、自動外観検査で送信回路32の半田付け状態を検査することができる。よって、タイヤ状態検出装置20において、基部52と基板33との間であっても送信回路32を実装することができるため、基板33を小型化することができる。ひいては、タイヤ状態検出装置20を小型化することができる。また、スルーホールに挿入された送信アンテナ51を半田付けする必要がなく、製造工程を減らすことができる。
(8)送信アンテナ51を半田付けによって配線パターン35に接合している場合、半田クラックにより、送信アンテナ51が基板33から脱落するおそれがある。本実施形態では、送信アンテナ51を半田付けしていないため、半田クラックを原因とする送信アンテナ51の基板33からの脱落を抑止することができる。
(9)絶縁部材として基板33に備えられたレジスト36を用いている。レジスト36とは異なる絶縁部材を用いる場合に比べて部品点数を削減することができる。
なお、実施形態は以下のように変更してもよい。
○図5に示すように、二つのアンテナ端子54のうち、一方をバッテリ41の負極端子45に接触させてもよい。すなわち、送信アンテナ51が二つのアンテナ端子54を備えている場合、少なくとも一つのアンテナ端子54がレジスト36を介して基板側アンテナ端子37と対向配置されていればよい。
二つのアンテナ端子54のうち一方をバッテリ41の負極端子45に接触させ、短絡させることでインピーダンスの増加を抑制しつつ、送信アンテナ51を配線パターン35に静電容量結合させることができる。
なお、この場合、アンテナ端子54とバッテリ41の外装42が接することになるが、アンテナ端子54、及び、バッテリ41の外装42はともにステンレスであり、銅よりも腐食しにくい。このため、アンテナ端子54をバッテリ41の外装42に接触させてもバッテリ41の外装42や送信アンテナ51の腐食は生じにくい。
○図6に示すように、送信アンテナとして、金属線材をコイル状に巻回したヘリカルアンテナ61を用いてもよい。なお、図6では、説明の便宜上、レジスト36を省略している。ヘリカルアンテナ61は、一方の端部がレジスト36を介して配線パターン35に対向配置される固定端62となり、他方の端部が基板33に固定されない自由端63(開放端)となる。基板側アンテナ端子37を一つしか設けなくてもよいため、基板33の小型化が図られる。ヘリカルアンテナ61は、屈曲させてもデータ信号を送信することができるため、任意の形状で配置させることができる。図6では平面視L字状にヘリカルアンテナ61が屈曲されており、ヘリカルアンテナ61の全体が基板33に対向している。基板33の面に沿って、基板33の縁からヘリカルアンテナ61が突出していないため、突出した部分を収めるためにケース21が大型化することが抑制される。
なお、上記したヘリカルアンテナ61について、ピッチは均一でなくてもよい。例えば、固定端62のピッチを細かくすることで、固定端62を密にすることができる。これにより、固定端62と基板側アンテナ端子37により形成されるコンデンサの静電容量を増加させることができる。
また、上記したヘリカルアンテナ61について、直径は全体に亘って均一でなくてもよい。例えば、固定端62の直径を小さくし、固定端62以外の部分の直径を固定端62よりも大きくしてもよい。これにより、基板側アンテナ端子37の面積を小さくしてもヘリカルアンテナ61を固定することができるため、基板側アンテナ端子37の面積を抑えつつ、アンテナ全長を長くすることができる。
○送信アンテナ51の構造は、適宜変更してもよい。例えば、送信アンテナ51は、図7(a)〜図7(f)のような構造であってもよい。図7(a)に示すように、送信アンテナ51は、延設部53から二股に別れるアンテナ端子71を備える構造であってもよい。図7(b)に示すように、送信アンテナ51は、第2屈曲部56の中央部に切欠72を備える構造であってもよい。図7(c)に示すように、送信アンテナ51は、第2屈曲部56において、短手方向の両端に切欠73を備える構造であってもよい。図7(a)〜図7(c)に示す構造の送信アンテナ51は、第2屈曲部56のばね定数が基部52のばね定数に比べて低下している。第2屈曲部56は基部52に比べて元の形状に復元しにくい。タイヤ状態検出装置20に振動が加わり、送信アンテナ51が浮いた場合、基部52が第2屈曲部56よりも先に元の形状に復元しようとすることで、アンテナ端子54がレジスト36から離れることを抑止できる。このため、送信アンテナ51と配線パターン35との静電容量結合が維持されやすい。
図7(d)に示すように、弾性変形前の送信アンテナ51の各延設部53は、第1屈曲部55と第2屈曲部56との間の途中位置で、互いの延設部53に近付くように屈曲していてもよい。この場合、送信アンテナ51がケース21に収容されると、延設部53が更に屈曲する。延設部53は、弾性力によって元の形状に復元しようとする。この力は、基部52を介してケース21に加わり、アンテナ端子54を介してレジスト36に加わる。これにより、送信アンテナ51を基板33に対して固定することができる。この場合、基部52を弾性変形させるのに代えて、延設部53を弾性変形させることができる。このため、基部52は直線状(平板状)であってもよい。
なお、上記した一対の延設部53は、互いに近付く方向に円弧状に湾曲した形状であってもよい。一対の延設部53は、互いに離れる方向に屈曲した形状であってもよいし、互いに離れる方向に円弧状に湾曲した形状であってもよい。一対の延設部53のうち一方は、他方の延設部53に近付く方向に屈曲又は円弧状に湾曲した形状であり、一対の延設部53のうち他方は、一方の延設部53から離れる方向に屈曲又は円弧状に湾曲した形状であってもよい。いずれの場合であっても、延設部53を弾性変形させることができる。
図7(e)に示すように、送信アンテナ51は、一つの平板状の板材81と、二つのコイルバネ82によって構成されていてもよい。この場合、コイルバネ82がアンテナ端子54として機能し、基板側アンテナ端子37とレジスト36を介して対向配置される。
図7(f)に示すように、送信アンテナ51は、板材91と、二つの柱状のアンテナ端子92を備えていてもよい。板材91は、平板部93と、平板部93の両端から基板側アンテナ端子37に向けて斜状に延びる傾斜部94と、互いに離間する方向に延びる固定部95と、を備える。各固定部95には、アンテナ端子92が固定されている。
○送信アンテナ51の一対のアンテナ端子54は、互いに離れるように延設部53から突出した形状であってもよい。また、送信アンテナ51の一対のアンテナ端子54のうち一方は、他方のアンテナ端子54から離れる方向に突出した形状であり、他方のアンテナ端子54は一方のアンテナ端子54に近付く方向に突出した形状であってもよい。なお、これらの場合であっても、各延設部53とアンテナ端子54とのなす角は、送信アンテナ51の弾性変形前に鈍角であることが好ましい。
○配線パターン35と送信アンテナ51とは、同一の金属であってもよい。例えば、送信アンテナ51は銅製であってもよい。この場合であっても、配線パターン35や送信アンテナ51の腐食を抑止することができる。
○送信アンテナ51の二つのアンテナ端子54は、互いに異なる形状であってもよい。
○絶縁部材は、絶縁性を有する部材であればよく、樹脂板、金属酸化膜などを用いてもよい。
○絶縁部材は、アンテナ端子54のうち、基板側アンテナ端子37に対向する面に設けられた樹脂コーティングや、金属酸化膜でもよい。
○送信アンテナ51の基部52と基板33との間に設けられる電子部品は、圧力センサ31や、制御部など、どのような電子部品でもよい。
○送信アンテナ51の基部52と基板33との間には電子部品が設けられていなくてもよい。
○送信アンテナ51は、送信アンテナ51とは別の弾性体の弾性力によって基板33に実装されていてもよい。例えば、ケース21の内面と送信アンテナ51の基部52との間に、ゴムやコイルバネなどの弾性体を配置し、ケース21と送信アンテナ51の基部52から加わる力によって弾性体を弾性変形(圧縮)させる。弾性体は、弾性力によって元の形状に復元しようとする。この力は、送信アンテナ51及びケース21に加わり、送信アンテナ51が固定される。この場合、送信アンテナ51として板バネを屈曲させたものを用いることで、弾性体と送信アンテナ51との接触面積を確保しやすい。
○状態検出部として、温度センサを設け、タイヤ状態としてタイヤ14内の温度を検出してもよい。この場合、圧力センサ31を設けてもよいし、設けなくてもよい。
○送信アンテナ51は、ケース21などに設けられた固定具に固定されていてもよい。固定具としては、例えば、送信アンテナ51のアンテナ端子54が、レジスト36を介して基板側アンテナ端子37に対向配置された状態で送信アンテナ51を保持するものが用いられる。
○送信アンテナ51のうち、レジスト36に接触する部分の角を面取りして、レジスト36が損傷することを抑制してもよい。
○送信アンテナ51の基部52は、弾性変形前に湾曲しており、ケース21に収容されて弾性変形したときに直線状(平板状)になってもよい。
○タイヤ状態検出装置20は、タイヤバルブ13に一体でなくてもよく、タイヤなどに固定されたものでもよい。
○ケース21内には、ポッティング樹脂が充填されていてもよい。
11…ホイール、14…タイヤ、20…タイヤ状態検出装置、21…ケース、31…圧力センサ(状態検出部)、32…送信回路、33…基板、35…配線パターン、36…レジスト(絶縁部材)、37…基板側アンテナ端子、51…送信アンテナ、52…基部、53…延設部、54,71,92…アンテナ端子、56…第2屈曲部(変形部)、61…ヘリカルアンテナ(送信アンテナ)。

Claims (6)

  1. ホイールに装着されたタイヤの状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部によって検出されたタイヤ状態を示すデータを含むデータ信号を生成する送信回路と、
    前記データ信号を送信する金属製の送信アンテナと、
    前記状態検出部、前記送信回路、及び、前記送信アンテナが実装された金属製の配線パターンを有する基板と、
    前記状態検出部、前記送信回路、前記送信アンテナ、及び、前記基板が収容されたケースと、を備えたタイヤ状態検出装置であって、
    前記送信アンテナの少なくとも一つのアンテナ端子と、前記配線パターンとは、絶縁部材を介して静電容量結合されているタイヤ状態検出装置。
  2. 前記ケースからの力を受けて弾性変形することで、前記送信アンテナの前記アンテナ端子を前記絶縁部材に押し付ける弾性体を備える請求項1に記載のタイヤ状態検出装置。
  3. 前記弾性体は、前記送信アンテナである請求項2に記載のタイヤ状態検出装置。
  4. 前記送信アンテナは、板バネである請求項2又は請求項3に記載のタイヤ状態検出装置。
  5. 前記送信アンテナは、
    前記ケースの内面に接している弧状の基部と、
    前記基部の両端から前記絶縁部材に向けて突出した形状の一対の延設部と、
    前記一対の延設部のそれぞれから互いに近付く方向に突出した形状の前記アンテナ端子と、を備える請求項4に記載のタイヤ状態検出装置。
  6. 弾性変形前の状態で、前記延設部と前記アンテナ端子とのなす角は鈍角であり、
    前記送信アンテナは、前記延設部と前記アンテナ端子のなす角が弾性変形前に比べて小さくなるように弾性変形している変形部を備える請求項5に記載のタイヤ状態検出装置。
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