JP2017202576A - 印刷版、印刷版の製造方法、および印刷装置 - Google Patents

印刷版、印刷版の製造方法、および印刷装置 Download PDF

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邦裕 倉持
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Abstract

【課題】凹版を用いた印刷法において、溝の短手方向の溝幅が100μm以上1000μm以下の幅を有する印刷版を用いて印刷すると印刷版の溝にドクターブレードが落ちてしまうため所望の印刷が出来ない。溝内部に出っ張りを設け、インキの液ダレを利用することで所望の形状にするという方法があるが、形成しようとする印刷物が微細な場合は粘度の高いインキを使用するため、液垂れが足りずに印刷物が断線してしまう。【解決手段】印刷版の溝の延在する方向と直行する方向に印刷版表面を一部残すことで、印刷版の溝であってもドクターブレードが落ちず、且つ、粘度の高いインキを使用しても液ダレが足りるため所望の印刷が可能となる。【選択図】図7

Description

本発明は、印刷版、印刷版の製造方法、および印刷装置に関するものである。
ドクターブレードによって凹部にインキが充填された印刷版から、ブランケットにインキを転移させ、このインキを基材上に転写するグラビアオフセット印刷法が周知である。例えば特許文献1には、配線構造を有するタッチパネル用導電性部材の製造方法において、パターン化された配線構造を印刷する方法として、グラビアオフセット印刷法を用いることが開示されている。
特開2015−45891号公報
凹版を用いた印刷法において、溝の短手方向の溝幅が100μm以上1000μm以下の幅を有する印刷版を用いて印刷すると、印刷版の溝にドクターブレードが落ちてしまうため所望の印刷が出来ない。溝内部に出っ張りを設け、インキの液ダレを利用することで所望の形状にするという方法があるが、形成しようとする印刷物が微細な場合は粘度の高いインキを使用するため、液垂れが足りずに印刷物が断線してしまう。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、グラビア印刷におけるドクター落ちによる印刷不良を防止し、所望する印刷物を印刷できる印刷版、印刷板の製造方法、および印刷装置を提供することである。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、表面に凹部を有する印刷版であって、印刷版に対するドクターの進行方向と直交する方向に所定間隔で凹部が形成されている印刷版である。
本発明の別の一態様は、印刷版の製造方法であって、印刷版母材の表面に切削刃による切削によって、印刷版に対するドクターの進行方向と直交する方向に所定間隔で凹部を形成する印刷版の製造方法である。
本発明の別の一態様は、上述した印刷版を備える印刷装置である。
本発明によれば、グラビア印刷におけるドクター落ちによる印刷不良を防止し、所望する印刷物を印刷できる印刷版、印刷板の製造方法、および印刷装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る印刷版を用いた印刷方法を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る印刷版を用いた印刷方法を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る印刷版を用いた印刷方法を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る印刷版の製造方法における切削加工前の印刷版母材示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る印刷版の製造方法における切削加工後の印刷版母材示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る印刷版の製造方法における切削加工に用いられる切削刃の要部を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る印刷版を示す平面図及び断面図である。 本発明の実施形態に係る印刷物の断面図である。
(実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1ないし図3に、本発明の実施形態に係る印刷装置1及びこれを用いた印刷物の製造方法を説明する模式図を示す。印刷装置1は、ブランケット2と、印刷版3とを備えている。ブランケット2は、回転可能なブランケット胴4の表面に固定されており、基材である被印刷体5にインキ6を転写可能に配置されている。印刷版3は、印刷版固定用定盤9の上面に固定され、ブランケット2の印刷面にインキ6を転写可能な位置に配置されている。ブランケット胴4は回転可能に台車7に支持されており、台車7は架台8上を移動可能に架台8に支持されている。被印刷体5は、基材固定用定盤10の上面に固定されている。
ブランケット2は、その表面で印刷版3上のインキ6の授受を行うことにより転写印刷を行う。ブランケット2の表面すなわち印刷面はゴム層からなる。このゴム層として用いられるゴム材料としては、公知の各種の材料を用いることができる。これらのゴム材料は、インキ6及びインキ6に用いられる溶剤の種類に対応して選択され、溶剤吸収性のあるものが好適である。
ゴム層単独でブランケット2とすることも可能であるが、ゴム層はベース基材の上に設けてもよい。なお、ゴム材料からなるゴム層は、ベース基材上でゴム材料を硬化させて形成することも可能であるし、フィルム上のゴム材料をベース基材と貼りあわせて形成することも可能である。ベース基材としては、印刷時にブランケット胴4に取り付けられることから可撓性のあるフィルム又は金属薄板であれば種類は問わないが、コスト及び寸法安定性からポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル系フィルム、あるいはポリイミドフィルムが好適である。ゴム層には、例えばシリコーンゴムを用いることができる。また、ベース基材とゴム層の間には、必要に応じてプライマー層や接着層が設けられる。また、ベース基材の下には必要に応じてクッション層が設けられる。クッション層としてはスポンジ状の材料を用いることができる。ブランケット2は、その幅方向の両端部を不図示の取付器具によって巻き締めることによって、略円筒形のブランケット胴4に固定される。
印刷版3は、詳細は後述するが、被印刷体5に形成される印刷パターンに対応する凹部を銅版、ニッケル版などの金属版、あるいはガラス版に形成し、その表面にクロムめっきやカーボンめっきによる耐擦性皮膜を形成してなる。この印刷版3の凹部に対して、ドクターブレードによって一定の速度でインキ6を充填する。
インキ6は、例えば、熱硬化性かつ光焼成型の導電性インキを用いることができる。導電性インキは、例えばAu、Pt、Ag、Cu、Ni、Cr、Rh、Pd、Zn、Co、Mo、Ru、W、Os、Ir、Fe、Mn、Ge、Sn、Ga、In等の金属微粒子、ITO(酸化インジウムスズ)、ZnO(酸化亜鉛)、SnO(酸化スズ)などの導電性金属酸化物微粒子、あるいは金属ナノワイヤを含むものが好適である。本実施形態では、これらをインキ6のフィラーとして用いることが可能である。金属微粒子を含む導電性インキとしては、例えば銀ナノ粒子を有機溶媒に分散させてなる導電性銀ナノインクを用いることができる。
透明電極層を作成する場合には、ドーピング等で導電率を向上させた導電性ポリマー、例えば導電性ポリアニリン、導電性ポリプロピロール、導電性ポリチオフェン(ポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸の錯体など)を含むインキを用いることができる。
インキ6中の溶剤は任意のものを用いることができる。例えば、速乾性インクでは常温で乾燥する沸点の低い溶剤(MEK、エタノール、アセトンなど)、水性インクでは水(精製水)、オイル系インクでは常温で蒸発しないオイル(脂肪族炭化水素、グリコールエーテル、高級アルコールなど)を用いることが可能である。溶剤の種類に応じて、その吸収性を有するブランケット2の材料を選択することができる。
インキ6には、バインダーとして樹脂材料が含まれていても良い。インキ6に用いる樹脂材料として、透明樹脂や、色付きの樹脂、あるいは、不透明な樹脂を用いても良い。すなわち、例えば、ポリカーボネート樹脂、PMMA(ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート)等のアクリル系樹脂、フッ素系アクリル樹脂、シリコン系アクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂、シクロオレフィンポリマー、メチルスチレン樹脂、フルオレン樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリプロピレン、フェノール樹脂、メラミン樹脂、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PI(ポリイミド)、COD(環状オレフィン・コポリマー)、MS(メタクリル酸スチレン共重合体)、エポキシ樹脂等の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等の等の汎用プラスチックを用いることが可能である。
また、上記以外にも、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、POM(ポリオキシメチル)、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニルサルフィド)等のエンジニアプラスチックや、スーパーエンジニアプラスチックを用いることが可能である。
本実施形態における被印刷体5は、基材固定用定盤10の上面に固定されている。被印刷体5は、例えば、ソーダ石灰ガラス、低アルカリ硼珪酸ガラス、無アルカリアルミノ硼珪酸ガラスなどのガラス板、あるいはポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)などからなるプラスチック板、プラスチックフィルムが用いられる。被印刷体5は、例えば、厚さ125μmのPET製のフィルムとすることができる。なお被印刷体5としては他の材料、例えば電子基板に使われているガラス繊維とエポキシ系樹脂からなるシート(プリプレグ)を用いることができ、他の樹脂材料、紙、不織布を用いても良い。被印刷体5はシート状の材料に限られず、中空又は中実のいずれでも良く、また任意の平面又は曲面を印刷面とすることができる。
また、印刷装置1は、印刷装置1の各部を制御するために、制御部11を備える。ブランケット胴4、台車7、印刷版固定用定盤9、基材固定用定盤10のための送り機構は、制御部11に電気的に接続されている。制御部11は周知のコンピュータを用いることができ、データバスによって相互接続されたCPU、ROM、RAM、入出力ポート、記憶装置、表示装置及び入出力装置等を含むものである。制御部11はオペレータの操作入力、各種センサ類からの入力、及びROMに格納された制御プログラムに従って、不図示のドクターブレードを用いた印刷版3へのインキ充填、ブランケット胴4の送り回転及び移動、台車7の移動、印刷版固定用定盤9、基材固定用定盤10のための送り機構の動作、並びに被印刷体5上のインキ6に対する熱硬化、光焼成などの動作及びブランケット2に対する乾燥の動作を連繋して制御することが可能に構成されている。
(印刷方法)
次に、以上のとおり構成された印刷装置1を用いた印刷方法について説明する。初期状態及び前印刷工程の終了状態においては、図1に示されるように台車7は図中右側に停車した状態である。
はじめに、印刷版3は、例えばインキ溜めにおいてインキ6に浸され、不図示のドクターブレードが印刷版3の凹部にインキ6を導き、印刷版3の表面から溢れ出た余分なインキを取り去ることで、印刷版3にインキ6が充填される。ドクターブレードの掃引速度は、例えば、150mm/sである。
次に、図2に示すように、台車7をB1方向に移動させながらブランケット胴4を図中矢印A方向に回転させて、ブランケット2を印刷版3に充填されたインキ6に連続的に接触させることによって、ブランケット2の印刷面にインキ6が転写される。ブランケット2への転写速度は、例えば、50mm/sで行うことができる。インキ6が溶剤を含む場合、ブランケット2の印刷面が、インキ6内の溶剤を吸収可能な吸収性を有するため、ブランケット2の印刷面に形成されたインキ6の濡れ広がりが抑制される。その後、台車7の図中矢印B2方向への移動、すなわち被印刷体5が配置される方向への移動により、インキ6が転写されたブランケット2は、被印刷体5の設置位置まで移動される。
次に、図3に示すように、台車7を図中B2方向にさせながらブランケット胴4を図中矢印A方向に回転させることにより、ブランケット2上に転写されたインキ6は、被印刷体5の印刷面に転写される。ブランケット2の印刷面の回転は、台車7の移動と同期しており、これによってインキ6が被印刷体5に押し付けられて転写される。被印刷物5への転写速度は、例えば、200mm/sで行うことができる。転写されずにブランケット2の印刷面に残ったインキ6は、例えば、不図示のクリーニングローラーで除去される。なお、本実施形態では転写の際に台車7を移動させたが、ブランケット胴4と印刷版固定用定盤9との相対位置、ブランケット胴4と基材固定用定盤10との相対位置の変化を実現できる限り、印刷版固定用定盤9、基材固定用定盤10を移動させても良く、台車7、印刷版固定用定盤9、および基材固定用定盤10の3つをそれぞれ移動させても良い。
その後、被印刷体5上に転写されたインキ6は硬化される。この硬化は、例えば、焼成、加熱、自然乾燥、紫外線硬化、冷却(熱可塑性材料を含む導電性インキを用いる場合)など、使用する導電性インキの種類及び成分に応じた各種の手段によって実行することができる。加熱による場合には、例えば、赤外線ヒータを用いることができる。このようにして、印刷物が得られる。尚、ブランケット2の膨潤量が所定の基準値に達すると、印刷待機時にブランケット2に吸収された溶剤が乾燥させられる機能を印刷装置に備えても良い。
ブランケット2の印刷面の材質、使用するインキ6の種類及びインキ内の溶剤の種類は、上記印刷装置1におけるもの以外の各種のものを選択することができる。
ブランケット2は、円筒形のブランケット胴4に固定して使用したが、使用の際のブランケット2の形状は円筒形以外の曲面や平面であっても良い。被印刷体5はシート状のほか樹脂成形品などのように、印刷面が曲面であるものであっても良い。
(印刷版の形成)
本実施形態における印刷版3は、印刷版母材20に対する切削加工により形成される。図4、5に印刷版母材20を加工する工程を示す。
図4に示すように、印刷版母材20は、例えばAl、Ni、Feからなるシリンダー21の表面に、内側から順に、銅めっき層22、剥離層23及び銅バラード層24を積層して形成してなる。上記は一例であって、この限りではなく、切削性に優れているニッケルからなるめっき層も好適である。
図5に示すように、印刷版母材20は軸Cを中心に回転可能に支持される。印刷版母材20を回転させながら、銅バラード層24(或いは、ニッケルからなるメッキ層)に向けて切削刃30(図6参照)を作用させて切削を行うことで、凹部25が形成される。凹部25の深さは、例えば10μmとすることができる。凹部25は印刷版母材20の周方向に延在していても良く、また、螺旋方向に延在していても良いし、軸方向に延在していても良い。切削による凹部25の形成(切り込み移動)と、印刷版母材20の回転とを交互に行うことで、凹部25を周方向に複数形成することができる。また、切り込み移動と、切削刃30の軸C方向の移動(送り移動)と印刷用母材20の回転とを同時かつ連続的に行うことで、凹部25を螺旋状に複数形成することができる。また、切り込み移動と送り移動とを交互に行うことで、凹部25を軸C方向に複数形成することができる。軸Cに向かう切削刃30の切り込み深さを無段階又は複数段階で変化させることで、凹部25の幅を変化させることも可能である。切削刃30を送り移動する場合の切削刃30の移動距離は、0.1μm以上10.0μm以下であることが望ましい。印刷版3の表面に切削されない印刷版表面残し幅45を形成することで、印刷版3の表面をドクターブレードが移動した際にドクターブレードが印刷版3の凹部25に落ちることを防止することができる。
図6に示す切削刃30を用いて凹部25の形成を行う。本実施形態では、ダイヤモンドからなる切削刃30を好適に利用できるが、切削刃30の材質は、例えば合金などダイヤモンドに限ったことではない。ダイヤモンドチップの先端形状は種々あり、その一例として切削刃30の先端形状の上面概略図を図6A、B、Cに示す。切削とは、切削刃30を印刷版母材20に押し当てて所望の形状を形成する加工法であるため、切削で形成した凹部25の断面形状は切削で使用した切削刃30の逆形状が得られる。
図7に切削法を用い形成した印刷版3の上面概略図及び形状断面形状を示す。切削刃30の印刷版母材20への加工軌跡を変更することにより、得られる凹部25の断面形状はV字や、矩形、球面、非球面などが得られる。図7に示す凹部25a〜25cは、図6Bに示した切削刃を用い、切削刃の加工軌跡を変えて切削したものである。尚、図7の上下方向が図4に示した軸C方向に相当し、図7の左右方向が図4に示したシリンダーの周方向に相当する。また、図7の左右方向が印刷時にドクターの進行方向となる方向である。
図7に示す印刷版では、印刷版母材20の円周方向へ凹部25を並べて形成した。まず切削刃30を印刷版加工機に取り付け、印刷版20母材の軸方向(図4に示した軸C方向)に押し当て単位溝を加工する。この際、印刷版母材20は無旋回とし、印刷版母材20の軸方向に対して平行な凹部25の単位溝が形成される。次に印刷版母材20を所定量(例えば、形成した単位溝が切削刃30から10μm離れる回転量)旋回させる。これらの動作を繰り返すことにより図7に示す複数の凹部25を得ることができる。また、上述したように、切削刃30の印刷版20への加工軌跡を変更することにより、3種の異なる断面形状からなる、凹部25a、25b、25cを得ることができる。凹部25の溝深さ46は例えば印刷版表面から10μmであり、印刷溝幅44は例えば100μmであり、印刷版表面残し幅45は例えば10μmである。
続いて、切削工程の後、酸化防止や印刷を行うための耐磨耗性を高めるために、銅バラード層24の表面の全体に、クロムめっき層(不図示)を形成する事が一般的である。そして、剥離層23から銅バラード層24を剥離することにより、図7に示されるような平板の印刷版3が得られる。
本実施例では円筒状の印刷版20を用いバラード層24を剥離することにより平版を得たが、例えば平板状の金型を印刷版として製作してもよい。
尚、印刷版表面残し幅45を設けるため、ドクターの進行方向と直交する方向に連続する凹部25は形成されないが、印刷版表面残し幅45が0.1μm以上10.0μm以下であれば、インキの濡れ広がりによって連続した線を印刷することができる。したがって、印刷版表面残し幅45を設けても印刷パターンの形状は制限されず、任意のパターンを印刷可能である。
(印刷版によって転写されたインキの断面形状)
本実施形態に係る印刷版3を含む印刷装置1によって転写されたインキを、硬化させることによって、図8に示すように被印刷体5上にインキ層(印刷層)35a〜35cが形成された印刷物40が得られる。なお、図8は被印刷体5の印刷線の延在する方向に直行する断面におけるインキ層35の断面形状を示す。図示のとおり、転写及び乾燥後のインキ層35の断面形状は、印刷版20の断面形状に対応した形状が得られる。本発明によれば、凹版を用いた印刷法において、印刷版20の凹部25の延在する方向と直行する方向に印刷版表面を一部残し、その印刷版表面残し幅45(図7参照)を0.1μm以上10.0μm以下とすることで、100μm以上1000μm以下の幅を有する印刷版の溝であってもドクターブレードが落ちない印刷版を提供できる。
(その他)
本発明は実施形態に示された態様のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
例えば、上記実施形態では、平板の印刷版を用いて転写を行っていたが、これに限られず、円筒状の印刷版を直接用いて転写を行っても良い。
上記実施形態は凹部25を単一の切削刃30で切削したが、複数の切削刃30によって切削を行っても良い。
上記実施形態では、ブランケットを介して被印刷体にインキを転写していたが、印刷版から直接被印刷体にインキを転写しても良い。
上記実施形態では、インキの印刷パターンが被印刷体の上に形成されていることとしたが、当該印刷パターンが被印刷体の上に形成された後に、被印刷体が除去されて、印刷パターンのみによりその形状を保持する態様としても良い。
また、上記実施形態において、インキに付与された導電性は、例えば印刷層に通電することによる真贋判定や、電気回路部材としての利用など、各種の用途に利用することができる。
本発明は、各種の機能的印刷物の生産などに有用である。
1 印刷装置
2 ブランケット
3 印刷版
4 ブランケット胴
5 被印刷体
6 インキ
7 台車
8 架台
9 印刷版固定用定盤
10 基材固定用定盤
11 制御部
20 印刷版母材
21 シリンダー
22 銅めっき層
23 剥離層
24 銅バラード層
25a、25b、25c 凹部
35a、35b、35c インキ層
40 印刷物
41 切削刃幅
42、43 頂部角度
44 印刷溝幅
45 印刷版表面残し幅
46 凹部の溝深さ

Claims (7)

  1. 表面に凹部を有する印刷版であって、
    前記印刷版に対するドクターの進行方向と直交する方向に所定間隔で凹部が形成されている印刷版。
  2. 前記印刷版に対するドクターの進行方向と直交する方向に形成される凹部の前記所定間隔が0.1μm以上10.0μm以下である請求項1に記載の印刷版。
  3. 前記印刷版に対するドクターの進行方向における前記凹部の幅が100μm以上1000μm以下である請求項1または請求項2に記載の印刷版。
  4. 前記印刷版の凹部に、めっき層が施されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の印刷版。
  5. 前記めっき層は、銅またはニッケルを用いてなる単層である請求項1から請求項4のいずれかに記載の印刷版。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の印刷版の製造方法であって、
    印刷版母材の表面に切削刃による切削によって、前記印刷版に対するドクターの進行方向となる方向と直交する方向に所定間隔で凹部を形成する印刷版の製造方法。
  7. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の印刷版を備える印刷装置。
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