JP2013218398A - タッチパネルセンサー基板の製造方法およびタッチパネルセンサー基板、ならびにオフセット印刷装置 - Google Patents

タッチパネルセンサー基板の製造方法およびタッチパネルセンサー基板、ならびにオフセット印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】オフセット印刷によるタッチパネルセンサー基板の製造において、複数層の印刷を行う上での生産性を充分に高めるとともに、印刷装置に固有の歪を調整するための負荷を小さくする。
【解決手段】印刷版定盤4a,4b,4c上に設置された複数の刷版3a、3b、3cにインキ供給して形成した各層のパターンを、それぞれの刷版に対応して走行台車上の1本のブランケット胴1に設けたブランケットの複数の領域2a、2b、2cにそれぞれ転移し、ブランケットの複数の領域に転移した各層のパターンを被印刷物7の表面に順次転写する。
【選択図】図1

Description

本発明は、タッチパネルセンサー基板の製造方法とタッチパネルセンサー基板、ならびにその製造に用いるオフセット印刷装置に関する。
昨今、電子機器及び情報端末機器等が小型化、軽量化されるにつれて機器の構成部材も小型軽量化される傾向がある。そのため、構成部材に形成される配線パターンも高精細化する傾向にある。
情報端末機器に使用されるタッチパネルは、表示画面上の透明な面であるセンサー基板を操作者が指またはペンでタッチすることにより、接触した位置を検出してデータ入力できる入力装置の構成要素となるものであって、キー入力より直接的、かつ直感的な入力を可能とすることから、近年、多用されるようになってきた。タッチパネルの主要部を構成するタッチパネルセンサー基板においても高精細化したパターンが望まれる傾向がある。
タッチパネルの検出方式には、静電容量式、抵抗膜式、超音波式、光学式などがあり、特に静電容量式、抵抗膜式が現在の主流となっている。静電容量式、抵抗膜式のタッチパネルセンサー基板の層構成には配線層、透明電極層、絶縁層および保護層などが含まれるが、配線層、透明電極層はスパッタリング法による成膜後にフォトリソグラフィー法とエッチング法によりパターン形成し、絶縁層、保護層は塗布または成膜後にフォトリソグラフィー法を用いてパターン形成することが一般的である。
スパッタリング法、フォトリソグラフィー法、エッチング法によるパターン形成は、一般に高精細化に有利ではあるが、工程が複雑であり、使用する製造装置も高価であるため、生産コストが比較的高くなる傾向がある。これに対して、簡便に配線層等を形成する方法として印刷法が知られている。
印刷法においては従来から多くの手法が開発されており、これまでに、オフセット印刷により金属粒子を含むインキを印刷して配線層を形成する方法(特許文献1参照)、透明導電性インキを印刷し透明導電層を形成する方法(特許文献2参照)や絶縁体インキを印刷して絶縁層を印刷する方法(特許文献3参照)などが知られている。中でも、精細なパターンを形成するためには、印刷再現性に優れたオフセット印刷が多く採用されている。
図4は、従来のオフセット印刷装置の概略図である。オフセット印刷の中でも、印刷版としての刷版に凹版を用いることにより、インキの盛り量を比較的多く制御できる凹版オフセット印刷が電気的な機能を重視する用途には特に有効であり、図4はこの方式の装置の例を示す。以下では、凹版オフセット印刷をオフセット印刷の例として説明する。凹版オフセット印刷装置においては、回転可能なブランケット胴1とドクター5およびスキージ6が台車9に取り付けられており、台車9が架台10に支持されており、図4の左右方向に移動できる。ブランケット胴1には、シリコーンゴム等の均一な厚さのシートを巻き、その表面でパターン状のインキの授受を行うことにより転写印刷を行うためのブランケット2が設置される。また、架台10には版定盤4および印刷定盤8が取付固定されており、版定盤4上には印刷凹版3が、印刷定盤8上には被印刷物7が設置されている。印刷凹版3上の一部にインキ供給後、スキージ6およびドクター5によって、スキージングおよびドクタリングが行われる。
前記印刷装置を用いた印刷工程の一例を、前記図4、および、従来のオフセット印刷装置による印刷工程を示す図5に基づき、説明する。
・スタート〔図5(a)〕
前印刷サイクルが終了した時点で、台車9は図面視右端に停車した状態であり、印刷凹版3へはそれぞれインキが充填されている。この状態から台車9が図面視左方向へ移動を始める。
・インキ受理〔図5(b)〕
ブランケット胴1が印刷凹版3の図面視右端へ到達したとき、ブランケット胴1が回転しながら下降し印刷凹版3からブランケット2へのインキ受理を開始する。その後ブランケット胴1は垂直方向に移動することなく回転により左方向へ移動し、インキ受理が行われる。
・印刷〔図5(c)〕
印刷凹版3からのインキ受理後、ブランケット胴1は垂直上昇する。その後版台車9は図面視左方向へ移動し、ブランケット胴1が被印刷物7の右端に到達するまで移動する。その後、ブランケット2が被印刷物7の右端に接触するまでブランケット胴1が下降し、台車9の左移動とブランケット胴1の回転により被印刷物7への印刷が行われる。
・スキージング〔図5(d)〕
被印刷物7への印刷が終了しブランケット胴1が上昇すると、台車9は図面視右方向への移動を開始する。スキージ6が印刷凹版3の左端に達すると、スキージ6が下降し、台車9の動きに伴い、印刷凹版3の左側に溜まったインキを印刷凹版3上へ広げるスキージングを行う。スキージ6は印刷凹版3の右端に来ると上昇してスキージングを終える。
・ドクタリング(インキ充填) 〔図5(e)〕
印刷凹版3上でのスキージングが終わると、台車9はドクター5が印刷凹版3の右端に来るまで図面視右方向へ移動を続ける。ドクター5が印刷凹版3の右端に達したところで台車9は停止をし、ドクター5が印刷凹版3上に下降する。その後、台車9が図面視左方向への移動を開始し、印刷凹版3へのドクタリングが行われる。ドクター5が印刷凹版3の左端に達したところでドクタリングが終了し、ドクター5が上昇する。
・終了〔図5(f)〕
上記印刷凹版3へのドクタリングが終了すると、台車9は図面視右端まで移動し、一印刷サイクルが終了する。なお被印刷物7の供給、排出は上記スキージング、ドクタリング、インキ受理と並行して行われる。
上記のオフセット印刷方法およびオフセット印刷装置を用いて、タッチパネルセンサー基板の各層を形成することにより、スパッタリング法、フォトリソグラフィー法、エッチング法による前述のパターン形成方法と比較して、安価にタッチパネルセンサー基板を製造することができる。しかし、上記の製造方法によりタッチパネルセンサー基板を製造するには各層ごとの印刷工程において、ブランケット胴1を取り付けた台車9の空走時間の割合が大きく、印刷工程のタクトタイムが長くなることにより、生産性が充分に高くならないという問題がある。
上記の問題を解決するために、特許文献4では、版定盤の印刷方向に沿う両側に印刷定盤を配置して、タクトタイムを短縮する印刷を行える装置を提案している。
しかし、上記の装置であっても、タッチパネルセンサー基板における場合のように複数層の印刷を行う上での生産性を充分には高められない。また、複数台の印刷装置を用いて各層のパターンを位置合わせする上で、各印刷装置に固有の歪が現れると、それらの調整に要する負荷が特に大きくなるという問題点がある。
特開2010−146283号公報 特開平1−276512号公報 特開2010−95559号公報 特開平9−207305号公報
本発明は、オフセット印刷によるタッチパネルセンサー基板を高い生産性で製造し、より安価なタッチパネルを提供することを目的とし、前記の問題点に鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、複数層の印刷を行う上での生産性を充分に高めるとともに、印刷装置に固有の歪を調整するための負荷を小さくする方法を提案することである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、印刷版定盤上に設置された複数の刷版にインキ供給された各層のパターンを、それぞれの刷版に対応して走行台車上の1本のブランケット胴に設けたブランケットの複数の領域に転移し、各層のパターンを被印刷物表面に順次転写することを特徴とするタッチパネルセンサー基板の製造方法である。
また、請求項2に記載の発明は、前記刷版に凹版を用いることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネルセンサー基板の製造方法である。
また、請求項3に記載の発明は、前記各層が、配線層、透明電極層、絶縁層、ジャンパー層、および保護層の内、少なくとも2種を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の製造方法により製造したタッチパネルセンサー基板である。
また、請求項4に記載の発明は、オフセット印刷装置において、複数の刷版のそれぞれから1本のブランケット胴に設けたブランケットの対応する特定の領域へのインキ転移を可能とすることを特徴とする請求項1または2に記載のタッチパネルセンサー基板の製造方法に用いるオフセット印刷装置である。
また、請求項5に記載の発明は、前記刷版の数と同数のブランケットを有することを特徴とする請求項4に記載のオフセット印刷装置である。
本発明は、印刷版定盤上に設置された複数の刷版にインキ供給された各層のパターンを、それぞれの刷版に対応して走行台車上の1本のブランケット胴に設けたブランケットの複数の領域に転移し、各層のパターンを被印刷物表面に順次転写するので、
1台の印刷装置で複数層の印刷を容易に行うことができ、複数層の印刷を行う上での生産性を充分に高めるとともに、印刷装置に固有の歪を調整するための負荷を小さくできるため、オフセット印刷によるタッチパネルセンサー基板を高い生産性で製造し、より安価なタッチパネルを提供することができる。
本発明に係る一例のオフセット印刷装置を示す概略側面図である。 本発明に係る一例のブランケット胴とブランケットを示す斜視図である。 本発明に係る一例のオフセット印刷装置による印刷工程を示す図である。 従来のオフセット印刷装置を示す概略図である。 従来のオフセット印刷装置による印刷工程を示す図である。 本発明に係る一例のタッチパネルセンサー基板の要部を示す断面図である。 本発明に係る一例のタッチパネルセンサー基板の要部を、保護膜を透視して示す平面図である。
以下、凹版オフセット3層印刷の場合を例として、図面に従って、本発明を実施するための形態について説明する。
まず、本発明の印刷装置についての例を図1、図2に基づき説明する。図1には、一回の印刷工程で基板へ三回の転写が可能なオフセット印刷装置を、図の左右方向を印刷方向とするオフセット印刷装置の概略側面図で示す。図2には、この印刷装置に使用するブランケット胴1の表面の円周方向に分離して、複数のブランケット2a、2b、2cを設けた例を斜視図で示している。
このオフセット印刷装置においてはブランケット胴1とドクター5a、5b、5cおよびスキージ6a、6b、6cが台車9に取り付けられており、台車9が架台10に支持されており、図1の左右に移動できる。また、架台10には複数の版定盤4a、4b、4cおよび印刷定盤8が取付固定されており、複数の版定盤4a、4b、4c上にはそれぞれ印刷凹版3a、3b、3cが、印刷定盤8上には被印刷物7が設置されている。複数の印刷凹版3a、3b、3cは、それぞれ対応した複数のドクター5a、5b、5cおよび複数のスキージ6a、6b、6cによってドクタリング、スキージングが行われる。
なお、ブランケットは、一般に、下地とする金属薄板上にシリコーンゴム等の弾性層を均一に設けて、下地の金属薄板の両端部をブランケット胴1の表面の軸方向に設けた取り付け部にて固定するようにブランケット胴の表面に密着して巻き締めることで、ブランケット胴の表面の多くを安定して覆う弾性層の表面を外向きに有するものである。本例では、この弾性層の表面を構成するブランケットが、円周方向に3つに分離して設けられる。
1本のブランケット胴にブランケット表面を分離して設ける方法としては、本例のように、金属薄板からなる下地を初めから複数枚用意して、それぞれに弾性層を設けて複数枚のブランケットを準備した後に、それぞれのブランケットを1本のブランケット胴表面の所定の位置に固定する方法がある。また、単一の下地の金属薄板上に弾性層を複数の領域に分けて形成することも可能である。前者および後者を併せて、1本のブランケット胴にブランケットの複数の領域を設けたタイプと総称する。本発明は、印刷版定盤上に設置された複数の刷版にインキ供給された各層のパターンを、それぞれの刷版に対応して走行台車上の1本のブランケット胴に設けたブランケットの複数の領域に転移し、各層のパターンを被印刷物表面に順次転写することを特徴とする。特に、前者のようにブランケットの各領域毎に専用の下地を有する場合は、前記刷版の数と同数のブランケットを有するオフセット印刷装置である。
なお、1本のブランケット胴にブランケットの複数の領域を設ける例としては、上述のようにブランケット胴の円周方向に分離して設ける例以外に、ブランケット胴の軸方向に分離して設ける例も可能である。但し、後者においては、転写印刷のタイミングに合わせて、被印刷物を印刷方向と垂直な方向に移動できる機構が必要となる。
本発明は、印刷版定盤上に設置された複数の刷版である印刷凹版3a、3b、3cにインキ供給された各層のパターンを、それぞれの刷版に対応して走行台車上の1本のブランケット胴1に設けたブランケットの複数の領域2a、2b、2cに転移し、各層のパターンを被印刷物7の表面に順次転写することを特徴とするタッチパネルセンサー基板の製造方法である。
本例の印刷装置のブランケット胴1に取り付けられた3枚のブランケット2a、2b、2cが上記ブランケットの複数の領域に相当し、台車9の移動と共に印刷凹版3a、3b、3cからそれぞれ対応するブランケット2a、2b、2cへとインキが転移され受理される。その後、図示していない赤外線ヒーター等の乾燥手段により、それぞれのブランケット上での乾燥状態を制御されたインキのパターンがタッチパネルセンサー基板となる被印
刷物7の表面へ転写印刷されることによって多層印刷がなされる。
この印刷装置を用いた印刷工程の一例を、本発明のオフセット印刷装置の主要部の概略側面図を示す図1と、本発明のオフセット印刷装置による印刷工程を示す図3に基づき説明する。
・スタート〔図3(a)〕
前印刷サイクルが終了した時点で、台車9は図面視右端に停車した状態であり、印刷凹版3a、3b、3cへはそれぞれインキが充填されている。この状態から台車9が図面視左方向へ移動を始める。
・インキ受理〔図3(b)〕
ブランケット胴1が印刷凹版3aの図面視右端へ到達したとき、ブランケット胴1が回転しながら下降し印刷凹版3aからブランケット2aへのインキ受理を開始する。その後ブランケット胴1は垂直方向に移動することなく回転により左方向へ移動し、台車9は図面視左へ移動を続ける。これにより、印刷凹版3bからブランケット2bへ、印刷凹版3cからブランケット2cへと、それぞれの印刷凹版に対応するブランケット領域へ、連続的にインキ受理が行われる。
・印刷〔図3(c)〕
3つの印刷凹版からのインキ受理後、ブランケット胴1は垂直上昇する。その後、台車9は図面視左方向へ移動し、ブランケット胴1が被印刷物7の右端に到達するまで移動する。その後、ブランケット2aの所定の位置が被印刷物7の右端に接触するまでブランケット胴1が回転しながら下降し、台車9の左移動とブランケット胴1の回転により被印刷物への一回目の印刷が行われる。一回目の印刷が終了した後に、ブランケット胴1が垂直上昇し、ブランケット胴1が一旦被印刷物7より右側へ移動した後、ブランケット胴1が被印刷物7の右端に来るように台車が図面視左側へ移動する。その後、ブランケット2bの所定の位置が被印刷物7の右端に接触するまでブランケット胴1が回転しながら下降し、台車9の左移動とブランケット胴1の回転により被印刷物への二回目の印刷が行われる。二回目の印刷が終了した後に、ブランケット胴1が垂直上昇し、ブランケット胴1が一旦被印刷物7より右側へ移動した後、ブランケット胴1が被印刷物7の右端に来るように台車が図面視左側へ移動する。さらに前記説明と同様に、ブランケット2cの所定の位置が被印刷物7の右端に接触するまでブランケット胴1が回転しながら下降し、台車9の左移動とブランケット胴1の回転により被印刷物への三回目の印刷が行われる。三回目の印刷が終了した後に、ブランケット胴1が垂直上昇する。
なお、各ブランケット上に受理したインキを転写印刷前に赤外線ヒーター等の手段により乾燥させることにより、ブランケット表面からのインキ剥離性を制御して転写印刷を良好に行うことができる。また、必要により、被印刷物7に転写印刷された一回目の印刷および二回目の印刷の各層パターンを乾燥して、後続の転写印刷での不具合を予防することができる。
・スキージング〔図3(d)〕
被印刷物7への三回の印刷が終了すると、台車9は図面視右方向への移動を開始する。スキージ6cが印刷凹版3cの左端に達するとスキージ6cが下降し台車9の動きに伴い、印刷凹版3cの左側に予め供給しておいたインキを印刷凹版3c上へ均一に広げる。スキージ6cは印刷凹版3cの右端に達すると上昇してこの版でのスキージングを終える。同様に、台車9の図面視右方向への移動に伴い、印刷凹版3b、3a上でもそれぞれ専用のスキージ6b、6aによりスキージングが行われる。
・ドクタリング(インキ充填)〔図3(e)〕
印刷凹版3a、3b、3c上でのスキージングが終わると、台車9はドクター5aが印刷凹版3aの右端に来るまで前図面のように右方向へ移動を続ける。ドクター5aが印刷凹版3aの右端に達したところで台車9は停止をし、ドクター5aが印刷凹版3a上に下降する。その後、台車9が図面視左方向への移動を開始し、印刷凹版3aへのドクタリングが行われる。ドクター5aが印刷凹版3aの左端に達したところでドクター5aが上昇してこの版でのドクタリングを終える。同様に、台車9の図面視左方向への移動に伴い、印刷凹版3b、3cへもそれぞれ専用のドクター5b、5cによりドクタリングが行われる。
・印刷サイクルの終了〔図3(f)〜(a)〕
上記印凹版3a、3b、3cへのドクタリングが終了すると台車9は図面視右端まで移動して、一印刷サイクルが終了するとともに、図3(a)の状態に戻り、スタート位置に着く。なお被印刷物7の供給、排出は上記スキージング、ドクタリング、インキ受理と並行して行われる。
本発明のオフセット印刷方法を用いて製造されるタッチパネルセンサー基板の一構成について、以下に詳細に説明する。なお、本発明のタッチパネルセンサー基板はその要旨を超えない限り以下の構成に限定されるものではない。
図6は、本発明の一例の静電容量式(投影型)タッチパネルセンサー基板の要部を示す断面図であり、図7は本発明のタッチパネルセンサー基板の要部を、保護層を透視して示す平面図である。
本発明のタッチパネルセンサー基板は基板21上に透明電極層22、金属配線からなる配線層23、絶縁層24および透明電極層22にて導通しているパターンと直交する配列を絶縁層24を挟んでジャンパー接続するための透明電極あるいは金属配線によるジャンパー層25を有する。絶縁層24は透明電極層22にて形成された導通パターンと直交する配列のパターンを接続する際に両パターンの導通を防止するために配設されている。また、本発明のタッチパネルセンサー基板はさらに、保護層26を有することもできる。
本発明は、印刷版定盤上に設置された複数の刷版にインキ供給された各層のパターンを、それぞれの刷版に対応して走行台車上の1本のブランケット胴に設けたブランケットの複数の領域に転移し、各層のパターンを被印刷物表面に順次転写してなる複数層からなるタッチパネルセンサー基板であって、前記各層が、配線層、透明電極層、絶縁層、ジャンパー層、および保護層の内、少なくとも2種を含むタッチパネルセンサー基板である。
基板21としては、特に限定されるものではないが、例えば、ソーダ石灰ガラス、低アルカリ硼珪酸ガラス、無アルカリアルミノ硼珪酸ガラスなどのガラス板、あるいはポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)などからなるプラスチック板、プラスチックフィルムが用いられる。
続いて、本発明によって製造されるタッチパネルセンサー基板の各層を形成するために使用されるインキについて説明を行う。なお、本発明に使用されるインキはその要旨を超えない限り以下に限定されるものではない。
(配線層)
本発明により配線層を形成する場合には、金属粉末を含む導電性インキを用いることができる。特に金、銀、銅粉末を含む導電性インキが導電性の観点から好ましい。なお、同様の材料により、ジャンパー層を形成するためのインキとして使用することができる。
(透明電極層)
本発明により透明電極層を形成する場合には、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリピロールおよびこれらの誘導体からなる導電性高分子、ITO(酸化インジウムスズ)、ZnO(酸化亜鉛)、SnO(酸化スズ)などの導電性金属酸化物の微粒子あるいは金属ナノワイヤなどを含むインキを用いることができる。なお、同様の材料により、ジャンパー層を形成するためのインキとして使用することができる。
(絶縁層および保護層)
本発明により絶縁層および保護層を形成する場合には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、および感光性樹脂が含まれるインキを用いることが出来る。これらの樹脂は単独で、または2種以上混合して使用することができる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ブチラール樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリブタジエン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド樹脂等が挙げられる。
また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
感光性樹脂としては、水酸基、カルボキシ基、アミノ基等の反応性の置換基を有する線状高分子にイソシアネート基、アルデヒド基、エポキシ基等の反応性置換基を有する(メタ)アクリル化合物やケイヒ酸を反応させて、(メタ)アクリロイル基、スチリル基等の光架橋性基を該線状高分子に導入した樹脂が用いられる。また、スチレン−無水マレイン酸共重合物やα−オレフィン−無水マレイン酸共重合物等の酸無水物を含む線状高分子をヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル化合物によりハーフエステル化したものも用いられる。
以下に、本発明に係る実施例を示す。なお、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
すべての実施例、比較例において、基板としてソーダ石灰ガラス(日本板硝子社製)を用い、配線層形成のためのインキとして銀粉末含有ペースト(太陽インキ製造社製)、透明電極層形成のためのインキとして透明導電性高分子(PEDOT/PSS(ポリエチレンジオキシシオフェン/ポリスチレンスルホン酸))分散インキ、絶縁層形成のためのインキとしてエポキシ樹脂含有インキを用いた。
<実施例1>
図1に示す本発明によるオフセット印刷装置を用いて、図7に示すタッチパネルセンサー基板の構成の配線層、透明電極層、絶縁層を形成した。
<比較例1>
図4に示す従来のオフセット印刷装置を用いて、図7に示すタッチパネルセンサー基板の構成の配線層、透明電極層、絶縁層を形成した。
実施例1、比較例1のいずれにおいても、形成されたパターンの導通が確認され、途中
で断線することはなかった。
表1に実施例1における配線層、透明電極層、絶縁層形成のタイムチャート、表2に比較例1における配線層、透明電極層、絶縁層形成のタイムチャートを示す。実施例1によれば、従来のオフセット印刷装置を用いた比較例1に比べて、配線層、透明電極層、絶縁層の形成にかかる時間を約70%へ短縮できた。
本発明によるタッチパネルセンサー基板の製造において、複数層の印刷を行う上での生産性を充分に高めるとともに、1台の印刷装置の調整に専念できるため、印刷装置に固有の歪を調整するための負荷を小さくでき、オフセット印刷によるタッチパネルセンサー基板を高い生産性で製造することができた。
1・・・ブランケット胴
2、2a、2b、2c・・・ブランケット
3、3a、3b、3c・・・印刷凹版
4、4a、4b、4c・・・版定盤
5、5a、5b、5c・・・ドクター
6、6a、6b、6c・・・スキージ
7・・・被印刷物
8・・・印刷定盤
9・・・台車
10・・・架台
21・・・基板
22・・・透明電極層
23・・・配線層
24・・・絶縁層
25・・・ジャンパー層
26・・・保護層

Claims (5)

  1. 印刷版定盤上に設置された複数の刷版にインキ供給された各層のパターンを、それぞれの刷版に対応して走行台車上の1本のブランケット胴に設けたブランケットの複数の領域に転移し、各層のパターンを被印刷物表面に順次転写することを特徴とするタッチパネルセンサー基板の製造方法。
  2. 前記刷版に凹版を用いることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネルセンサー基板の製造方法。
  3. 前記各層が、配線層、透明電極層、絶縁層、ジャンパー層、および保護層の内、少なくとも2種を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の製造方法により製造したタッチパネルセンサー基板。
  4. オフセット印刷装置において、複数の刷版のそれぞれから1本のブランケット胴に設けたブランケットの対応する特定の領域へのインキ転移を可能とすることを特徴とする請求項1または2に記載のタッチパネルセンサー基板の製造方法に用いるオフセット印刷装置。
  5. 前記刷版の数と同数のブランケットを有することを特徴とする請求項4に記載のオフセット印刷装置。
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JP2017196886A (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 照二 長 多色グラビアオフセット印刷装置および印刷方法
JP2021059077A (ja) * 2019-10-08 2021-04-15 株式会社小森コーポレーション グラビア印刷装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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