JP2017201879A - 非接触送受電システムおよび車両 - Google Patents

非接触送受電システムおよび車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2017201879A
JP2017201879A JP2017092871A JP2017092871A JP2017201879A JP 2017201879 A JP2017201879 A JP 2017201879A JP 2017092871 A JP2017092871 A JP 2017092871A JP 2017092871 A JP2017092871 A JP 2017092871A JP 2017201879 A JP2017201879 A JP 2017201879A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
power transmission
transmission
reception
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017092871A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6384566B2 (ja
Inventor
順治 井上
Junji Inoue
順治 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017092871A priority Critical patent/JP6384566B2/ja
Publication of JP2017201879A publication Critical patent/JP2017201879A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6384566B2 publication Critical patent/JP6384566B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】送電装置から非接触で受電してバッテリを充電可能な受電装置を備えるものにおいて、受電装置などの大型化や部品点数の増加を抑制しつつ、受電装置やその周辺が比較的高温となるのを抑制する。【解決手段】送電装置の送電ユニットの送電電力Ptrと受電装置の受電ユニットの受電電力Preとの電力差として損失Ploを計算し(S130)、計算した損失Ploが閾値Plorefより大きいときには、損失Ploが閾値Ploref以下のときに比して小さな値を目標送電電力Ptr*に設定し(S140〜S170)、目標送電電力Ptr*を用いて高周波電源回路を制御する(S180)。【選択図】図3

Description

本発明は、非接触送受電システムに関し、詳しくは、送電装置と、バッテリと送電装置から非接触で受電してバッテリを充電可能な受電装置とを有する車両と、を備える非接触送受電システムに関する。
従来、この種の非接触送受電システムとしては、送電装置と、蓄電装置と送電装置から非接触で受電して蓄電装置を充電可能な受電装置とを搭載する車両と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この非接触送受電システムでは、送電装置は、コイルを有する共振回路として構成された送電部と、送電部に高周波の交流電力を供給する電源部と、送電部のコイルに冷却風を送風する第1冷却装置と、を備える。また、受電装置は、コイルを有する共振回路として構成されて送電部から非接触で受電する受電部と、受電部からの交流電力を直流電力に変換して蓄電装置に供給する整流器と、受電部のコイルに冷却風を送風する第2冷却装置と、を備える。
特開2013−198357号公報
上述の非接触送受電システムでは、送電部および受電部のコイル付近に冷却装置を設けるために、送電装置や受電装置の大型化や部品点数の増加を招いている。また、こうしたシステムでは、受電装置の各構成要素(受電部など)の熱損失などにより各構成要素が比較的高温となったり、送電部のコイルと受電部のコイルとの位置のズレなどによって送電部からの磁束が受電部の周囲(フロアパネルなど)を通ることによりその部分が比較的高温となったりする可能性がある。これを抑制するために冷却装置を設けることも考えられるが、この場合、受電装置などの大型化や部品点数の増加を招いてしまう。
本発明の非接触送受電システムは、送電装置から非接触で受電してバッテリを充電可能な受電装置を備えるものにおいて、受電装置などの大型化や部品点数の増加を抑制しつつ、受電装置やその周辺が比較的高温となるのを抑制することを主目的とする。
本発明の非接触送受電システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の非接触送受電システムは、送電装置と、バッテリと前記送電装置から非接触で受電して前記バッテリを充電可能な受電装置とを有する車両と、を備える非接触送受電システムであって、前記送電装置から前記受電装置に非接触で送電される電力により前記バッテリを充電する際、前記送電装置の送電電力と前記受電装置の受電電力との電力差が閾値より大きいときには、前記電力差が前記閾値以下のときに比して、前記送電装置の送電電力を小さくする、ことを特徴とする。
この本発明の非接触送受電システムでは、送電装置から受電装置に非接触で送電される電力によりバッテリを充電する際、送電装置の送電電力と受電装置の受電電力との電力差が閾値より大きいときには、電力差が閾値以下のときに比して、送電装置の送電電力を小
さくする。電力差が閾値より大きいときには、送電装置と受電装置との間の送受電における損失が大きく、受電装置の各構成要素や受電装置周辺のある程度大きな発熱によりこれらが比較的高温となる可能性がある。したがって、電力差が閾値より大きいときに、電力差が閾値以下のときに比して、送電装置の送電電力を小さくすることにより、受電装置の各構成要素や受電装置周辺の発熱を抑制してこれらが比較的高温となるのを抑制することができる。しかも、これらの冷却用に冷却装置を設けるものに比して、受電装置などの大型化や部品点数の増加を抑制することができる。ここで、「送電装置の送電電力」は、送電電力を検出する送電電力検出手段により検出される送電電力を用いることができる。また、「受電装置の受電電力」は、受電電力を検出する受電電力検出手段により検出される受電電力を用いるものとしたり、バッテリの充電電力を検出する充電電力検出手段により検出される充電電力を受電電力として用いるものとしたりすることができる。
こうした本発明の非接触送受電システムにおいて、前記電力差が前記閾値より大きいときには、前記電力差が大きいほど前記送電電力を小さくする、ものとすることもできるし、前記電力差が前記閾値より大きいときには、前記電力差が前記閾値以下となるまで前記送電装置の送電電力を徐々に小さくする、ものとすることもできる。これらの場合、受電装置の発熱をより抑制することができる。
また、本発明の非接触送受電システムにおいて、前記送電装置は、送電用コイルを有する送電用共振回路を有し、前記受電装置は、コイルを有する受電用共振回路と、前記受電用共振回路により受電した交流電力を直流電力に変換して前記バッテリに供給する充電回路とを有する、ものとすることもできる。
本発明の変形例の受電装置は、送電装置と、バッテリと前記送電装置から非接触で受電して前記バッテリを充電可能な受電装置とを有する車両と、を備える非接触送受電システムにおける受電装置であって、前記送電装置から前記受電装置に非接触で送電される電力により前記バッテリを充電する際、前記送電装置の送電電力と前記受電装置の受電電力との電力差が閾値より大きいときには、前記電力差が前記閾値以下のときに比して、前記送電装置の送電電力を小さくするように該送電装置に指令を送信する、ことを特徴とする。
この本発明の変形例の受電装置では、送電装置から受電装置に非接触で送電される電力によりバッテリを充電する際、送電装置の送電電力と受電装置の受電電力との電力差が閾値より大きいときには、電力差が閾値以下のときに比して、送電装置の送電電力を小さくするように送電装置に指令を送信する。これにより、受電装置の各構成要素や受電装置周辺の発熱を抑制してこれらが比較的高温となるのを抑制することができる。しかも、これらの冷却用に冷却装置を設けるものに比して、受電装置などの大型化や部品点数の増加を抑制することができる。
本発明の変形例の送電装置は、送電装置と、バッテリと前記送電装置から非接触で受電して前記バッテリを充電可能な受電装置とを有する車両と、を備える非接触送受電システムにおける送電装置であって、前記送電装置から前記受電装置に非接触で送電される電力により前記バッテリを充電する際、前記送電装置の送電電力と前記受電装置の受電電力との電力差が閾値より大きいときには、前記電力差が前記閾値以下のときに比して、前記受電装置に送電する送電電力を小さくする、ことを特徴とする。
この本発明の変形例の送電装置では、送電装置から受電装置に非接触で送電される電力によりバッテリを充電する際、送電装置の送電電力と受電装置の受電電力との電力差が閾値より大きいときには、電力差が閾値以下のときに比して、受電装置に送電する送電電力を小さくする。これにより、受電装置の各構成要素や受電装置周辺の発熱を抑制してこれらが比較的高温となるのを抑制することができる。しかも、これらの冷却用に冷却装置を
設けるものに比して、受電装置などの大型化や部品点数の増加を抑制することができる。
本発明の一実施例としての非接触送受電システム10の構成の概略を示す構成図である。 本発明の一実施例としての非接触送受電システム10の構成の概略を示す構成図である。 送電ECU170により実行される送電電力制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1や図2は、本発明の一実施例としての非接触送受電システム10の構成の概略を示す構成図である。実施例の非接触送受電システム10は、図1や図2に示すように、駐車場などに設置された送電装置130と、バッテリ26と送電装置130から非接触で受電してバッテリ26を充電可能な受電装置30とを搭載する自動車20と、を備える。
送電装置130は、家庭用電源(例えば200V,50Hzなど)などの交流電源190に接続される送電ユニット131と、送電ユニット131を制御する送電用電子制御ユニット(以下、「送電ECU」という)170と、送電ECU170と通信すると共に自動車20の通信ユニット80(後述)と無線通信を行なう通信ユニット180と、を備える。
送電ユニット131は、送電用共振回路132と、交流電源190と送電用共振回路132との間に設けられた高周波電源回路140と、を備える。ここで、送電用共振回路132は、駐車場の床面などに設置された送電用コイル134と、送電用コイル134に直列に接続されたコンデンサ136と、を有する。この送電用共振回路132は、共振周波数が所定周波数Fset(数十〜数百kHz程度)となるように設計されている。高周波電源回路140は、交流電源190からの電力を所定周波数Fsetの電力に変換して送電用共振回路132に出力する回路として構成されており、フィルタや周波数変換回路,漏電ブレーカなどを有する。
送電ECU170は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。送電ECU170には、送電用共振回路132に流れる交流電流を検出する電流センサ150からの送電用共振回路132の電流Itr,送電用共振回路132の端子間の交流電圧を直流電圧に変換して検出する電圧検出ユニット152からの送電用共振回路132の端子間電圧(送電電圧)Vtrなどが入力ポートを介して入力されている。なお、電圧検出ユニット152は、整流回路と電圧センサとを有する。送電ECU170からは、高周波電源回路140への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。
自動車20は、電気自動車として構成されており、走行用のモータ22と、モータ22を駆動するためのインバータ24と、インバータ24を介してモータ22と電力をやりとりするバッテリ26と、インバータ24とバッテリ26との間に設けられたシステムメインリレー28と、バッテリ26に接続される受電ユニット31と、車両全体を制御する車両用電子制御ユニット(以下、「車両ECU」という)70と、車両ECU70と通信すると共に送電装置130の通信ユニット180と無線通信を行なう通信ユニット80と、
を備える。
受電ユニット31は、受電用共振回路32と、受電用共振回路32とバッテリ26との間に設けられた充電回路40と、受電用共振回路32と充電回路40との間に設けられた充電用リレー42と、受電用共振回路32と充電用リレー42との間で且つ受電用共振回路と並列で且つ互いに直列に接続されたリレー44および抵抗46と、を備える。ここで、受電用共振回路32は、車体底面(フロアパネル)などに設置された受電用コイル34と、受電用コイル34に直列に接続されたコンデンサ36と、を有する。この受電用共振回路32は、共振周波数が上述の所定周波数Fset(送電用共振回路132の共振周波数)付近の周波数(理想的には所定周波数Fset)となるように設計されている。充電回路40は、受電用共振回路32により受電した交流電力を直流電力に変換してバッテリ26に供給可能な回路として構成されており、整流回路や平滑回路などを有する。充電用リレー42は、受電用共振回路32側と充電回路42側との接続および接続の解除を行なう。リレー44は、受電用共振回路32と充電用リレー42との間の正極側ラインと、受電用共振回路32と充電用リレー42との間の負極側ラインに一方の端子が接続された抵抗の他方の端子と、の接続および接続の解除を行なう。
車両ECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。車両ECU70には、モータ22の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからのモータ22の回転子の回転位置θmや、モータ22の三相コイルの各相に流れる相電流を検出する電流センサからの相電流Iu,Iv,Iw,バッテリ26の端子間に設置された電圧センサ27aからの電池電圧Vb,バッテリ26の正極側端子に取り付けられた電流センサ27bからの電池電流Ib,バッテリ26の温度を検出する温度センサからの電池温度Tbなどが入力ポートを介して入力されている。また、車両ECU70には、受電用共振回路32に流れる交流電流を検出する電流センサ50からの受電用共振回路32の電流Ire,受電用共振回路32の端子間の交流電圧を直流電圧に変換して検出する電圧検出ユニット52からの受電用共振回路32の端子間電圧(受電電圧)Vre1などが入力ポートを介して入力されている。さらに、車両ECU70には、充電回路40と充電用リレー42との間で正極側ライン−負極側ライン間の交流電圧(充電回路40の入力側の端子間電圧)を直流電圧に変換して検出する電圧検出ユニット54からの充電回路40の入力側の端子間電圧Vre2,抵抗46の端子間の交流電圧を直流電圧に変換して検出する電圧検出ユニット56からの抵抗46の端子間電圧Vre3,受電用共振回路32が取り付けられた基板などに取り付けられた温度センサからの受電用共振回路32の温度Treなどが入力ポートを介して入力されている。加えて、車両ECU70には、イグニッションスイッチ(スタートスイッチ)からのイグニッション信号,シフトレバーの操作位置を検出するシフトポジションセンサからのシフトポジションSP,アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサからのアクセル開度Acc,ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサからのブレーキペダルポジションBP,車速センサからの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。なお、電圧検出ユニット52,54,56は、それぞれ整流回路と電圧センサとを有する。車両ECU70からは、インバータ24の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号,システムメインリレー28へのオンオフ信号,充電用リレー42へのオンオフ信号,リレー44へのオンオフ信号などが出力ポートを介して出力されている。車両ECU70は、電流センサ27bにより検出されたバッテリ26の電池電流Ibの積算値に基づいてバッテリ26の蓄電割合SOCを演算している。
ここで、実施例では、受電装置30としては、主として、受電ユニット31と車両ECU70と通信ユニット80とが該当する。
こうして構成される実施例の非接触送受電システム10では、送電用共振回路132の送電用コイル134と受電用共振回路32の受電用コイル34とが接近しており且つ充電用リレー42またはリレー44がオンとなっているときに、交流電源190から高周波電源回路140を介して送電用共振回路132に所定周波数Fsetの電力が供給されると、送電用コイル134と受電用コイル34とが電磁場を介して共鳴して、送電用コイル134から受電用コイル34にエネルギ(電力)が伝送される。なお、この共鳴によるエネルギの伝送は、送電用コイル134と受電用コイル34との共鳴強度を示すQ値が所定値Qref(例えば100など)以上のときに行なわれる。
この非接触送受電システム10において、自動車20は、走行する際には、車両ECU70によって、システムメインリレー28がオンであると共に充電用リレー42およびリレー44がオフの状態で、アクセル開度Accや車速Vに応じて設定した走行用の要求トルクTr*でモータ22が駆動されるようにインバータ24のスイッチング素子をスイッチング制御して走行する。
また、自動車20は、走行中に、車両ECU70から通信ユニット80を介してバッテリ26の充電要求を出力する。そして、送電ECU170が、バッテリ26の充電要求を通信ユニット180を介して受信すると、送電ECU170と車両ECU70との間で通信ユニット180,80を介して通信が開始される。こうして送電ECU170と車両ECU170との通信が開始された後に、自動車20が、駐車場などにおける、送電ユニット131から受電ユニット31に非接触で送電される電力によりバッテリ26を充電する非接触充電に適した非接触充電用位置(送電用共振回路132の送電用コイル134と受電用共振回路32の受電用コイル34とが略対向する位置)にある程度近づくと、車両ECU70は、リレー44をオンとし、送電ECU170は、送電用コイル134に微弱電力が供給されるように高周波電源回路140の制御を開始する。一般に、送電用コイル134と受電用コイル34とが近づくにつれて、送電用コイル134から受電用コイル34に送電される電力が大きくなり、抵抗46に供給される電力が大きくなる。したがって、電圧検出ユニット56により検出される抵抗46の端子間電圧Vre3を用いることにより、送電用コイル134と受電用コイル34との距離を推定することができる。そして、車両ECU70は、非接触充電用位置で自動車20が停車するように、抵抗46の端子間電圧Vre3や図示しないカメラにより撮影される自動車20の周囲の画像などに基づいて送電用コイル134と受電用コイル34との位置関係(距離や方向)を推定し、この位置関係などを図示しないナビゲーション装置のディスプレイに表示するなどして、自動車20が非接触充電用位置に接近するように誘導する。
こうして自動車20が非接触充電用位置付近で停車(駐車)して、イグニッションオフされると、車両ECU70は、システムメインリレー28およびリレー44をオフとし(充電用リレー42はオフで保持されており)、充電用リレー42をオンとして、送電開始要求(バッテリ26の充電開始要求)を通信ユニット80,180を介して送電ECU170に送信する。そして、送電ECU170は、送電開始要求を受信すると、上述の微弱電力より大きな電力(バッテリ26の充電用の電力)が送電用コイル134に供給されるように高周波電源回路140を制御する。そして、自動車20では、受電用コイル34が送電用コイル134から非接触で受電し、その交流電力が充電回路40により直流電力に変換されてバッテリ26に供給される。これにより、バッテリ26が充電される。そして、バッテリ26の蓄電割合SOCが充電を終了する閾値Sref(例えば、80%や85%,90%など)に至ると、車両ECU70は、送電終了要求(バッテリ26の充電終了要求)を通信ユニット80,180を介して送電ECU170に送信し、これを受信した送電ECU170は、高周波電源回路140を駆動停止する。また、車両ECU70は、充電用リレー42をオフとする。これにより、バッテリ26の充電が終了する。
このようにして、送電装置130の送電ユニット131から受電装置30の受電ユニット31に非接触で送電してバッテリ26を充電する際には、送電ECU170は、図3に例示する送電電力制御ルーチンにより、送電装置130の送電ユニット131の送電電力Ptrを調節する。この送電電力制御ルーチンは、送電装置130の送電開始から送電終了まで(バッテリ26の充電開始から充電終了まで)繰り返し実行される。
送電電力制御ルーチンが実行されると、送電ECU170は、まず、本ルーチンの初回実行時(これから送電を開始するとき)か否かを判定し(ステップS100)、本ルーチンの初回実行時のときには、所定電力Ptrsetを目標送電電力Ptr*に設定し(ステップS110)、設定した目標送電電力Ptr*が送電用コイル134に供給されるように高周波電源回路140を制御して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。ここで、所定電力Ptrsetは、初期値として予め定められた値を用いるものとしたり、車両ECU70から要求送電電力を受信したときにその要求送電電力を用いるものとしたりすることができる。
ステップS100で、本ルーチンの初回実行時でないとき即ち2回目以降の実行時のときには、送電ユニット131の送電電力Ptrや受電ユニット31の受電電力Preなどのデータを入力する(ステップS120)。ここで、送電ユニット131の送電電力Ptrは、電流センサ150により検出される送電用共振回路132の電流Itrと電圧検出ユニット152により検出される送電用共振回路132の端子間電圧Vtrとを用いて演算された値を用いることができる。また、受電ユニット31の受電電力Preは、電流センサ50により検出される受電用共振回路32の電流Ireと電圧検出ユニット52により検出される受電用共振回路32の端子間電圧Vre1とを用いて演算された値(受電用共振回路32の受電電力)を車両ECU70から通信ユニット80,180を介して通信により入力して用いるものとしたり、電圧センサ27aにより検出される電池電圧Vbと電流センサ27bにより検出される電池電流Ibとを用いて演算された値(バッテリ26の入出力電力Pb)を受電電力として車両ECU70から通信ユニット80,180を介して通信により入力して用いるものとしたりすることができる。
こうしてデータを入力すると、入力した送電電力Ptrから受電電力Preを減じて損失Ploを計算し(ステップS130)、計算したPloを閾値Plorefと比較する(ステップS140)。ここで、閾値Plorefは、損失がある程度大きいか否かを判定するために用いられるものであり、送電ユニット131や受電ユニット31の仕様などに基づいて定められる。損失Plossが大きいときには、送電用コイル134と受電用コイル34との位置のズレなどによって送電用コイル134からの磁束が受電用コイル34の周囲(フロアパネルなど)を通ることによりその部分が比較的高温となったり、受電ユニット31の各構成要素(受電用共振回路32など)の熱損失などによって各構成要素が比較的高温となったりする可能性がある。ステップS140の処理は、こうした可能性があるか否かを判定する処理である。
ステップS140で損失Ploが閾値Ploref以下のときには、損失Ploはそれほど大きくないと判断し、前回に本ルーチンを実行したときに設定した目標送電電力(前回Ptr*)を今回の目標送電電力Ptr*に設定し(ステップS150)、設定した目標送電電力Ptr*が送電用コイル134に供給されるように高周波電源回路140を制御して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。
ステップS140で損失Ploが閾値Plorefより大きいときには、損失がある程度大きいと判断し、損失Ploに値0より大きく値1以下の係数kを乗じて送電電力Ptrの低減量ΔPtrを計算すると共に(ステップS160)、計算した低減量ΔPtrを
前回本ルーチンを実行したときに設定した目標送電電力(前回Ptr*)から減じて今回の目標送電電力Ptr*を計算し(ステップS170)、設定した目標送電電力Ptr*が送電用コイル134に供給されるように高周波電源回路140を制御して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。このようにして送電ユニット131の送電電力Ptrを低減させることにより、受電用コイル34の周囲(フロアパネルなど)や受電ユニット31の各構成要素(受電用共振回路32など)の発熱を抑制してこれらが比較的高温となるのを抑制することができる。しかも、これらの冷却用に冷却装置を設けるものに比して、受電装置30などの大型化や部品点数の増加を抑制することができる。
なお、実施例では、本ルーチンを繰り返し実行することにより、損失Ploが閾値Ploref以下に至るまで、送電ユニット131の目標送電電力Ptr*を徐々に低減させることになる。これにより、上述の各部分の発熱をより抑制することができる。
以上説明した実施例の非接触送受電システム10によれば、送電装置130の送電ユニット131の送電電力Ptrと受電装置30の受電ユニット31の受電電力Preとの電力差として得られる損失Ploが閾値Plorefより大きいときには、損失Ploが閾値Ploref以下のときに比して小さな値を目標送電電力Ptr*に設定して高周波電源回路140を制御するから、受電用コイル34の周囲(フロアパネルなど)や受電ユニット31の各構成要素(受電用共振回路32など)の発熱を抑制してこれらが比較的高温となるのを抑制することができる。しかも、これらの冷却用に冷却装置を設けるものに比して、受電装置30などの大型化や部品点数の増加を抑制することができる。
実施例の非接触送受電システム10では、損失Ploが閾値Plorefより大きいときには、送電ユニット131の目標送電電力Ptr*を、損失Ploが閾値Ploref以下に至るまで徐々に低減させるものとしたが、損失Ploが大きいほど小さくなる傾向に1回で低減させるものとしてもよい。
実施例の非接触送受電システム10では、損失Ploが閾値Plorefより大きいときには、送電ユニット131の目標送電電力Ptr*を、損失Ploに係数kを乗じて得られる低減量ΔPtrだけ低減させるものとしたが、予め定められた低減量ΔPtrset(固定値)だけ低減させるものとしてもよい。
実施例の非接触送受電システム10では、送電ECU170は、損失Ploが閾値Plorefより大きいときには、送電ユニット131の目標送電電力Ptr*を損失Ploが閾値Ploref以下に至るまで徐々に低減させるものとしたが、これによって目標送電電力Ptr*が比較的小さい閾値Ptrref未満になったときには、送電用コイル134と受電用コイル34との位置のズレが許容範囲より大きいなどと判断して車両の位置(送電用コイル134の位置)の修正信号を通信ユニット180,80を介して車両ECU70に送信し、これを受信した車両ECU70が、この旨をディスプレイに表示するなどして、運転者に車両の位置の修正を促すものとしてもよい。
実施例の非接触送受電システム10では、送電ECU170が、図3の送電電力制御ルーチンの実行により、損失Ploに応じて目標送電電力Ptr*を設定して高周波電源回路140を制御するものとしたが、車両ECU70が、図3のルーチンと同様に、損失Ploに応じて目標送電電力Ptr*を設定して送電ECU170に送信し、送電ECU170が、車両ECU70から受信した目標送電電力Ptr*を用いて高周波電源回路140を制御するものとしてもよい。
実施例の非接触送受電システム10では、自動車20の受電装置30の受電ユニット31は、受電用共振回路32側からバッテリ26側に、受電用共振回路32,リレー44お
よび抵抗46,充電用リレー42,充電回路40の順に配置されるものとしたが、受電用共振回路32,リレー44および抵抗46,充電回路40,充電用リレー42の順に配置されるものとしてもよいし、受電用共振回路32,充電回路40,リレー44および抵抗46,充電用リレー42の順に配置されるものとしてもよい。
実施例では、自動車20は、電気自動車としたが、バッテリや受電装置を備えるものであればよく、ハイブリッド自動車や燃料電池自動車などとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、送電ユニット131と送電ECU170と通信ユニット180とを有する送電装置130が「送電装置」に相当し、バッテリ26が「バッテリ」に相当し、受電ユニット31と車両ECU70と通信ユニット80とを有する受電装置30が「受電装置」に相当し、自動車20が「車両」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、非接触送受電システムの製造産業などに利用可能である。
10 非接触送受電システム、20 自動車、22 モータ、24 インバータ、26 バッテリ、27a 電圧センサ、27b 電流センサ、28 システムメインリレー、30 受電装置、31 受電ユニット、32 受電用共振回路、34 受電用コイル、36 コンデンサ、40 充電回路、42 充電用リレー、44 リレー、46 抵抗、50 電流センサ、52,54,56 電圧検出ユニット、70 車両用電子制御ユニット(車両ECU)、80 通信ユニット、130 送電装置、131 送電ユニット、132 送電用共振回路、134 送電用コイル、136 コンデンサ、140 高周波電源回路、150 電流センサ、152 電圧検出ユニット、170 送電用電子制御ユニット(送電ECU)、180 通信ユニット、190 交流電源。

Claims (1)

  1. 送電装置と、
    バッテリと前記送電装置から非接触で受電して前記バッテリを充電可能な受電装置とを有する車両と、
    を備える非接触送受電システムであって、
    前記送電装置から前記受電装置に非接触で送電される電力により前記バッテリを充電する際、前記送電装置の送電電力と前記受電装置の受電電力との電力差が閾値より大きいときには、前記電力差が前記閾値以下のときに比して、前記送電装置の送電電力を小さくする、
    ことを特徴とする非接触送受電システム。
JP2017092871A 2017-05-09 2017-05-09 非接触送受電システムおよび車両 Active JP6384566B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017092871A JP6384566B2 (ja) 2017-05-09 2017-05-09 非接触送受電システムおよび車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017092871A JP6384566B2 (ja) 2017-05-09 2017-05-09 非接触送受電システムおよび車両

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014189063A Division JP6359924B2 (ja) 2014-09-17 2014-09-17 非接触送受電システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017201879A true JP2017201879A (ja) 2017-11-09
JP6384566B2 JP6384566B2 (ja) 2018-09-05

Family

ID=60264728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017092871A Active JP6384566B2 (ja) 2017-05-09 2017-05-09 非接触送受電システムおよび車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6384566B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10894483B2 (en) 2018-08-31 2021-01-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power transmission device, power reception device, and control method for power transmission device

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008092704A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Toyota Motor Corp 路車間電力供給システム
JP2013119275A (ja) * 2011-12-06 2013-06-17 Panasonic Corp 車輌案内装置
JP2013192411A (ja) * 2012-03-15 2013-09-26 Denso Corp 異物検出装置および非接触電力授受システム
JP2013240132A (ja) * 2012-05-11 2013-11-28 Toyota Motor Corp 車両、受電装置、送電装置および非接触給電システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008092704A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Toyota Motor Corp 路車間電力供給システム
JP2013119275A (ja) * 2011-12-06 2013-06-17 Panasonic Corp 車輌案内装置
JP2013192411A (ja) * 2012-03-15 2013-09-26 Denso Corp 異物検出装置および非接触電力授受システム
JP2013240132A (ja) * 2012-05-11 2013-11-28 Toyota Motor Corp 車両、受電装置、送電装置および非接触給電システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10894483B2 (en) 2018-08-31 2021-01-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power transmission device, power reception device, and control method for power transmission device

Also Published As

Publication number Publication date
JP6384566B2 (ja) 2018-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6359924B2 (ja) 非接触送受電システム
US8755964B2 (en) Hybrid vehicle
JP5454697B2 (ja) 車両用電源装置およびそれを備える車両ならびに車載充電器の制御方法
US10384547B2 (en) Vehicle
EP2197086A1 (en) Accumulator charge control device and charge control method
US11014452B2 (en) Electrically driven vehicle
JP2016067149A (ja) 非接触送受電システム
JP5257318B2 (ja) 電気自動車
US9030164B2 (en) Vehicle
JP2015070661A (ja) 電力供給制御装置
JP6384566B2 (ja) 非接触送受電システムおよび車両
JP2013038996A (ja) 車両用充電装置、充電線通信システム
JP6252433B2 (ja) 非接触送受電システム
JP2015011886A (ja) 自動車
JP2016140190A (ja) 電動車両の制御装置
JP2015045561A (ja) 電力装置
JP6248883B2 (ja) 受電装置
JP5682509B2 (ja) 車両用充電装置、充電線通信システム
JP2016086575A (ja) 受電装置
JP2014230439A (ja) 自動車
JP2014233138A (ja) 自動車
JP2016063600A (ja) 受電装置
JP2017153220A (ja) 車両
JP2015186364A (ja) 車両用電力装置
JP7544074B2 (ja) 車両

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180710

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180723

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6384566

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151