JP2014233138A - 自動車 - Google Patents
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Abstract
【課題】昇降可能で且つ車外の電源装置に非接触で電源装置から受電してバッテリを充電可能な充電装置を備えるものにおいて、充電装置の異常時に充電装置が大きな衝撃を受けるのを抑制する。
【解決手段】非接触充電装置に異常が生じているときには、非接触充電装置に異常が生じていないときに比して小さなトルクを要求トルクTr*に設定する。そして、要求トルクTr*によって走行するようモータを制御する。これにより、非接触充電装置の異常時に、走行中に非接触充電装置が大きな衝撃を受けるのを抑制することができる。この結果、非接触充電装置の保護をより図ることができる。
【選択図】図4
【解決手段】非接触充電装置に異常が生じているときには、非接触充電装置に異常が生じていないときに比して小さなトルクを要求トルクTr*に設定する。そして、要求トルクTr*によって走行するようモータを制御する。これにより、非接触充電装置の異常時に、走行中に非接触充電装置が大きな衝撃を受けるのを抑制することができる。この結果、非接触充電装置の保護をより図ることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、自動車に関する。
従来、この種の自動車としては、走行用のモータジェネレータと、モータジェネレータと電力をやりとりする蓄電装置と、例えば車体底面に設けられて駐車場の床面などに設けられた送電装置からの電力を非接触で受電して蓄電装置を充電する受電装置と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
こうした自動車において、受電装置による送電装置からの受電性能を向上させる(蓄電装置の充電効率を向上させる)ために、受電装置を昇降可能(送電装置に接近可能)とすることが考えられる。この場合、受電装置の異常によって受電装置が下降したままの状態で走行すると、受電装置が路面の障害物と接触して衝撃を受ける可能性がある。受電装置の保護の観点から、こうした状況のときに受電装置が大きな衝撃を受けないようにすることが要請される。
本発明の自動車は、昇降可能で且つ車外の電源装置に非接触で電源装置から受電してバッテリを充電可能な充電装置を備えるものにおいて、充電装置の異常時に充電装置が大きな衝撃を受けるのを抑制することを主目的とする。
本発明の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
走行用のモータと、前記モータと電力をやりとり可能なバッテリと、を備える自動車であって、
昇降可能で、且つ、車外の電源装置に非接触で該電源装置から受電して前記バッテリを充電可能な充電装置と、
前記充電装置の異常時には、該充電装置の正常時に比して、走行用の駆動力が制限されるよう前記モータを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
走行用のモータと、前記モータと電力をやりとり可能なバッテリと、を備える自動車であって、
昇降可能で、且つ、車外の電源装置に非接触で該電源装置から受電して前記バッテリを充電可能な充電装置と、
前記充電装置の異常時には、該充電装置の正常時に比して、走行用の駆動力が制限されるよう前記モータを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の自動車では、昇降可能で且つ車外の電源装置に非接触で電源装置から受電してバッテリを充電可能な充電装置を備えるものにおいて、充電装置の異常時には、充電装置の正常時に比して、走行用の駆動力が制限されるようモータを制御する。充電装置の異常時には、充電装置が十分に上昇していない(下降したままである)可能性があり、走行中に充電装置が路面の障害物と衝突するなどして充電装置が衝撃を受ける可能性がある。したがって、充電装置の異常時に、正常時に比して走行用の駆動力を制限することにより、充電装置が大きな衝撃を受けるのを抑制することができる。この結果、充電装置の保護をより図ることができる。ここで、非接触による受電方式としては、磁界共鳴方式や電磁誘導方式などを用いることができる。
こうした本発明の自動車において、前記制御手段は、前記充電装置の異常時には、該充電装置の正常時に比して、走行用の駆動力の最大値の制限,最高車速の制限,アクセル開度に対する走行用の駆動力の制限のいずれかによって走行用の駆動力が制限されるよう制御する手段である、ものとすることもできる。
また、本発明の自動車において、前記充電装置は、前記電源装置から受電して前記バッテリを充電可能な装置本体と、前記装置本体を昇降させる昇降部と、前記装置本体と前記昇降部とを制御する制御部と、を備える装置であり、前記充電装置の異常時は、前記制御部と前記制御手段との間の通信異常時である、ものとすることもできる。
さらに、本発明の自動車において、前記制御手段は、前記充電装置による前記バッテリの充電後の発進時に前記充電装置が異常であるときには、走行中に前記充電装置が異常となったときに比して、走行用の駆動力が小さな値に制限されるよう制御する手段である、ものとすることもできる。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1や図2は、本発明の一実施例としての電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図1や図2に示すように、駆動輪26a,26bにデファレンシャルギヤ24を介して接続された駆動軸22に動力を入出力可能なモータ32と、モータ32を駆動するためのインバータ34と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ34を介してモータ32と電力をやりとり可能な高電圧バッテリ36と、例えば鉛蓄電池として構成された低電圧バッテリ42と、高電圧系電力ライン38aの電力を降圧して低電圧バッテリ42が接続された低電圧系電力ライン38bに供給するDC/DCコンバータ44と、高電圧系電力ライン38aにリレー48を介して接続された充電用電力ライン38cに接続されると共にシステム停止中に車外の電源装置95に非接触で電源装置95から受電して高電圧バッテリ36を充電するのに用いられる非接触充電装置60と、低電圧バッテリ42からの電力供給を受けて作動して車両全体をコントロールするメイン電子制御ユニット(以下、メインECUという)70と、を備える。なお、電源装置95は、家庭用電源などの電源96や駐車場の床面などに設けられた1次コイル97,電源96の電力を高周波数(例えば100kHz〜10MHz程度)の電力に変換するなどして1次コイル97に供給する変換器98,1次コイル97と共に共振回路を形成するための図示しないコンデンサなどを備え、1次コイル97から非接触充電装置60の2次コイル64に電磁共鳴によって送電するタイプの周知の電源装置として構成されている。なお、磁気共鳴による送電方式(いわゆる磁界共鳴方式)とは、電源装置95の共振LC回路の1次コイル97と非接触充電装置60の共振LC回路の2次コイル64との磁場の共鳴を用いて1次コイル97から2次コイル64に送電する方式である。この方式については周知であることから、詳細な説明は省略する。
非接触充電装置60は、充電用電力ライン38cに接続された非接触充電器62と、非接触充電器62に接続された2次コイル64と、非接触充電器62や2次コイル64を含む装置本体61を昇降させる昇降機構66と、低電圧バッテリ42からの電力供給受けて作動して装置本体61や昇降機構66を駆動制御する非接触充電用電子制御ユニット(以下、非接触充電ECUという)68と、を備える。ここで、2次コイル64は、電源装置95の1次コイル97と略対向している状態で磁気共鳴によって1次コイル97から受電できるよう構成されている。非接触充電器62は、2次コイル64と共に共振回路を形成するためのコンデンサ,2次コイル64が受電した電力を調整して充電用電力ライン38cに供給するための電圧変換器や整合器や整流器などを有する周知の充電器として構成されている。昇降機構66は、装置本体61を昇降させる機構に限定されるものではなく、2次コイル64だけを昇降させる機構を用いるものとしてもよい。非接触充電ECU68は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。非接触充電ECU68には、充電用電力ライン38cの電圧や電流,装置本体61の位置などが入力ポートを介して入力されており、非接触充電ECU68からは、非接触充電器62や昇降機構66への駆動制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、非接触充電ECU68は、メインECU70とCAN(Controller Area Network)通信によってデータのやりとりを行なっている。この非接触充電装置60では、昇降機構66の駆動制御により、装置本体61が、非接触充電装置60を用いて高電圧バッテリ36を充電する非接触充電を行なわないときには車体底部に相当する位置(以下、車体底部相当位置という)となり、非接触充電を行なうときに、その開始前に車体底部相当位置から下降する(2次コイル64を1次コイル97に接近させる)と共にその終了後に車体底部相当位置まで上昇するようになっている。なお、非接触充電の開始前に装置本体61を下降させる(2次コイル64を1次コイル97に接近させる)のは、2次コイル64による1次コイル97からの受電性能を向上させるためである。
メインECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。メインECU70には、モータ32のロータの回転位置を検出する回転位置検出センサ32aからのモータ32のロータの回転位置θmや、モータ32の三相コイルの各相に流れる相電流を検出する電流センサからの相電流Iu,Iv,Iw,高電圧バッテリ36の電圧,電流,温度を検出する電圧センサ,電流センサ,温度センサからの端子間電圧Vb1,充放電電流Ib1,電池温度Tb1,低電圧バッテリ42の電圧,電流,温度を検出する電圧センサ,電流センサ,温度センサからの端子間電圧Vb2,充放電電流Ib2,電池温度Tb2,イグニッションスイッチ(スタートスイッチ)80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,システム停止中の非接触充電装置60による高電圧バッテリ36の充電を運転者が指示するための非接触充電用スイッチ89からのスイッチ信号SWなどが入力ポートを介して入力されている。メインECU70からは、インバータ34の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。メインECU70は、非接触充電ECU68とCAN通信によってデータのやりとりを行なっている他、電源装置95と無線通信によってデータのやりとりを行なっている。なお、メインECU70は、回転位置検出センサ32aにより検出されたモータ32のロータの回転位置θmに基づいてモータ32のロータの電気角θeや回転角速度ωm,回転数Nmを演算したり、電流センサにより検出された高電圧バッテリ36の充放電電流Ib1に基づいてそのときの高電圧バッテリ36から放電可能な電力量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tb1とに基づいて高電圧バッテリ36を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、メインECU70は、アクセル開度Accや車速Vに応じて駆動軸22に要求される要求トルクTr*を設定し、高電圧バッテリ36の入出力制限Win,Woutをモータ32の回転数Nmで除してモータ32から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを設定し、要求トルクTr*をトルク制限Tmin,Tmaxで制限してモータ32から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm*を設定し、設定したトルク指令Tm*でモータ32が駆動されるようインバータ34のスイッチング素子をスイッチング制御する。こうした制御により、高電圧バッテリ36の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*を駆動軸22に出力して走行することができる。
また、実施例の電気自動車20では、自宅や予め設定された充電ポイントで、非接触充電が可能な非接触充電用位置(非接触充電装置60の2次コイル64が電源装置95の1次コイル97に略対向する位置)に車両が駐車されてイグニッションスイッチ80がオフとされると、リレー48をオンとすると共に、非接触充電装置60の昇降機構66によって装置本体61を下降させることによって装置本体61の2次コイル64を電源装置95の1次コイル97に接近させる。これは、1次コイル97と2次コイル64とを接近させることによって、2次コイル64による1次コイル64からの受電性能を向上させるためである。そして、非接触充電が行なわれるよう非接触充電器62を駆動制御することによって、高電圧バッテリ36の蓄電割合SOCが充電を終了する閾値Sref(例えば、80%や85%,90%など)以上に至るまで高電圧バッテリ36を充電する。その後、高電圧バッテリ36の蓄電割合SOCが閾値Sref以上に至ると、非接触充電器62を駆動停止すると共にリレー48をオフとすることによって高電圧バッテリ36の充電を終了し、昇降機構66によって装置本体61を上昇させて、システム停止する。
次に、こうして構成された実施例の電気自動車20の動作、特に、走行時に要求トルクTr*を設定する際の動作について説明する。図3は、実施例のメインECU70により実行される要求トルク設定処理の一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行される。
要求トルク設定処理では、メインECU70は、車速センサ88からのアクセル開度Accや、非接触充電装置60に異常が生じているか否かを示す異常判定フラグFを入力する(ステップS100)。ここで、異常判定フラグFは、非接触充電装置60に異常が生じていないときには値0が設定され、非接触充電装置60に異常が生じているときには値1が設定されたものを読み込んで入力するものとした。非接触充電装置60に異常が生じているときとしては、非接触充電ECU68とメインECU70との間で通信異常が生じているとき(例えば両者間で所定時間(例えば1秒や2秒など)に亘って通信が途絶しているときなど)や、非接触充電ECU68が差動停止(電源オフ)しているとき,昇降機構66に異常が生じているとき(例えば装置本体61を昇降させることができないときなど)などが考えられる。
こうしてアクセル開度Accと異常判定フラグFとを入力すると、アクセル開度Accと異常判定フラグFとに基づいて要求トルクTr*を設定して(ステップS110)、要求トルク設定処理を終了する。ここで、要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと異常判定フラグFと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとして図示しないROMに記憶しておき、アクセル開度Accと異常判定フラグFとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。要求トルク設定用マップの一例を図4に示す。要求トルクTr*は、図示するように、アクセル開度Accが大きいほど大きくなる傾向に設定され、且つ、異常判定フラグFが値1のとき(非接触充電装置60に異常が生じているとき)に異常判定フラグFが値0のとき(非接触充電装置60に異常が生じていないとき)より小さくなる傾向(例えば異常判定フラグFが値0のときの30%や35%,40%などに相当する値など)に設定される。
いま、非接触充電装置60に異常が生じているときを考える。このときには、非接触充電装置60の装置本体61が下降している状態で走行している(例えば、システム停止時の高電圧バッテリ36の充電後に装置本体61が十分に上昇せずに発進して走行しているなど)可能性があり、走行中に非接触充電装置60(特に装置本体61など)が路面の障害物などに衝突するなどして非接触充電装置60が衝撃を受ける可能性がある。実施例では、非接触充電装置60に異常が生じているときに、非接触充電装置60に異常が生じていないときに比して要求トルクTr*を小さくすることにより、非接触充電装置60が大きな衝撃を受けるのを抑制することができる。この結果、非接触充電装置60の保護をより図ることができる。
図5は、非接触充電装置60の装置本体61が下降している状態で発進して走行するときのアクセル開度Acc,ブレーキペダルポジションBP,要求トルクTr*,車速Vの時間変化の様子の一例を示す説明図である。図中、実線は、非接触充電装置60に異常が生じているときに異常が生じていないときに比して要求トルクTr*を制限する(小さな値とする)実施例の様子を示し、一点鎖線は、非接触充電装置60に異常が生じているときでも異常が生じていないときと同様に要求トルクTr*を設定する比較例の様子を示す。また、図5の例では、実施例と比較例との両方共、時刻t0に運転者がアクセルペダル83を踏み込んで発進し、その後にある程度の時間が経過した時刻t1に運転者が異音や衝撃などによって装置本体61が下降している可能性(または他の異常)に気づいてアクセルペダル83を離してブレーキペダル85を踏み込んだときの様子を示す。比較例では、図中一点鎖線に示すように、アクセル開度Accに応じて要求トルクTr*が大きくなり車速Vが上昇する。このため、非接触充電装置60が路面の障害物に衝突したときに非接触充電装置60が大きな衝撃を受ける可能性がある。一方、実施例では、図中実線に示すように、非接触充電装置60に異常が生じていないとき(図中一点鎖線参照)に比して、アクセル開度Accに対して要求トルクTr*が上昇しにくく車速Vが上昇しにくい。したがって、非接触充電装置60が大きな衝撃を受けるのを抑制することができる。
以上説明した実施例の電気自動車20によれば、非接触充電装置60に異常が生じているときには、非接触充電装置60に異常が生じていないときに比して小さなトルクを要求トルクTr*に設定し、要求トルクTr*によって走行するようモータ32を制御するから、走行中に非接触充電装置60が大きな衝撃を受けるのを抑制することができる。この結果、非接触充電装置60の保護をより図ることができる。
実施例の電気自動車20では、非接触充電装置60に異常が生じているときに、図4の要求トルク設定用マップに示したように、非接触充電装置60に異常が生じていないときに比して小さなトルクを要求トルクTr*に設定するものとしたが、非接触充電装置60に異常が生じていないときに比して最高車速Vmaxを制限するものとしてもよいし、非接触充電装置60に異常が生じていないときに比して要求トルクTr*の最大値としての最大トルクTrmaxを制限するものとしてもよい。
最高車速Vmaxを制限する場合、例えば、非接触充電装置60に異常が生じていないときの最高車速Vmaxが180km/hや185km/h,190km/hなどのときに、非接触充電装置60に異常が生じているときの最高車速Vmaxを30km/hや35km/h,40km/hなどとするものとしてもよい。この場合の制御としては、車速Vが最高車速Vmaxを超えないようにするために、例えば、車速Vが最高車速Vmaxよりマージンα(例えば、10km/hや15km/h,20km/hなど)だけ低い閾値Vref(=Vmax−α)以上の領域で、車速Vが大きいほど小さくなる傾向にトルク制限Tmax2を設定し、上述のトルク制限Tmin,Tmaxとトルク制限Tmax2とで要求トルクTr*を制限してモータ32のトルク指令Tm*を設定してモータ32を制御することを考えることができる。
また、最大トルクTrmaxを制限する場合、例えば、非接触充電装置60に異常が生じていないときにはトルクTrmax1を最大トルクTrmaxとし、非接触充電装置60に異常が生じているときにはトルクTrmax1より小さなトルクTrmax2(例えばトルクTrmax1の30%や35%,40%などに相当する値など)を最大トルクTrmaxとして、この最大トルクTrmax以下の範囲内で要求トルクTr*を設定するものとしてもよい。この場合の要求トルク設定用マップの一例を図6に示す。図6の例では、要求トルクTr*は、アクセル開度Accが閾値Aref(要求トルクTr*がトルクTrmax2に等しいアクセル開度Acc)以下の領域では、異常判定フラグFの値に拘わらず同一でアクセル開度Accが大きいほど大きくなり、アクセル開度Accが閾値Arefより大きい領域では、非接触充電装置60に異常が生じていないとき(異常判定フラグFが値0のとき)にはアクセル開度Accが大きいほど大きくなるが、非接触充電装置60に異常が生じているとき(異常判定フラグFが値1のとき)にはトルクTrmax2で一定となる。
これらの場合でも、実施例と同様に、走行中に非接触充電装置60が大きな衝撃を受けるのを抑制することができ、非接触充電装置60の保護をより図ることができる。
実施例の電気自動車20では、非接触充電装置60に異常が生じているときには、非接触充電装置60に異常が生じていないときに比して小さなトルクを要求トルクTr*に設定するものとしたが、図7の要求トルク設定用マップに示すように、システム停止中の非接触充電装置60による高電圧バッテリ36の充電後の発進時に非接触充電装置60に異常が生じているときに、走行中に非接触充電装置60に異常が生じたときに比して小さなトルクを要求トルクTr*に設定するものとしてもよい。これは、前者の場合には、非接触充電装置60による高電圧バッテリ36の充電後に昇降機構66によって装置本体61を上昇させることができずに発進している可能性が高いが、後者の場合には、装置本体61が上昇している可能性が高い(下降している可能性は低い)と考えられる、との理由に基づく。このように要求トルクTr*を設定することにより、前者の場合には、非接触充電装置60の保護をより図ることができ、後者の場合には、走行性能をある程度確保することができる。
実施例の電気自動車20では、非接触充電の方式として、磁界共鳴方式を用いるものとしたが、電磁誘導方式などを用いるものとしてもよい。
実施例では、駆動輪26a,26bに接続された駆動軸22に動力を入出力可能なモータ32を備える電気自動車20に適用するものしたが、例えば、図8の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、プラネタリギヤ126を介して駆動軸22に接続されたエンジン122およびモータ124と、駆動軸22に動力を入出力可能なモータ32と、を備えるハイブリッド自動車120に適用するものとしてもよい。また、図9の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン122のクランクシャフトに接続されたインナーロータ232と駆動輪26a,26bに連結された駆動軸22に接続されたアウターロータ234とを有しエンジン122からの動力の一部を駆動軸22に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。さらに、図10の変形例のハイブリッド自動車320に例示するように、駆動軸22に変速機330を介してモータ32を取り付けると共に、モータ32の回転軸にクラッチ329を介してエンジン122を接続する構成とし、エンジン122からの動力をモータ32の回転軸と変速機330とを介して駆動軸22に出力すると共にモータ32からの動力を変速機330を介して駆動軸22に出力するハイブリッド自動車320に適用するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ32が「モータ」に相当し、高電圧バッテリ36が「バッテリ」に相当し、非接触充電装置60が「充電装置」に相当し、図3の要求トルク設定処理を実行したり要求トルクTr*に基づいてモータ32のトルク指令Tm*を設定して制御したりするメインECU70が「制御手段」に相当する。
ここで、「モータ」としては、同期発電電動機として構成されたモータ32に限定されるものではなく、誘導電動機など、如何なるタイプのモータであっても構わない。「バッテリ」としては、リチウムイオン二次電池として構成された高電圧バッテリ36に限定されるものではなく、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池,鉛蓄電池など、モータと電力をやりとり可能なものであれば如何なるタイプのバッテリであっても構わない。「充電装置」としては、非接触充電装置60に限定されるものではなく、昇降可能で且つ車外の電源装置に非接触で電源装置から受電してバッテリを充電可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、非接触充電装置60に異常が生じているときには、非接触充電装置60に異常が生じていないときに比して小さなトルクを要求トルクTr*に設定し、要求トルクTr*によって走行するようモータ32を制御するものに限定されるものではなく、充電装置の異常時には、充電装置の正常時に比して、走行用の駆動力が制限されるようモータを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22 駆動軸、24 デファレンシャルギヤ、26a,26b 駆動輪、32,124 モータ、32a 回転位置検出センサ、34 インバータ、36 高電圧バッテリ、38a 高電圧系電力ライン、38b 低電圧系電力ライン、38c 充電用電力ライン、42 低電圧バッテリ、44 DC/DCコンバータ、48 リレー、60 非接触充電装置、62 非接触充電器、64 2次コイル、66 昇降機構、68 非接触充電用電子制御ユニット(非接触充電ECU)、70 メイン電子制御ユニット(メインECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 非接触充電用スイッチ、95 電源装置、96 電源、97 1次コイル、98 変換器、120,220,320 ハイブリッド自動車、122 エンジン、126 プラネタリギヤ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、329 クラッチ、330 変速機。
Claims (4)
- 走行用のモータと、前記モータと電力をやりとり可能なバッテリと、を備える自動車であって、
昇降可能で、且つ、車外の電源装置に非接触で該電源装置から受電して前記バッテリを充電可能な充電装置と、
前記充電装置の異常時には、該充電装置の正常時に比して、走行用の駆動力が制限されるよう前記モータを制御する制御手段と、
を備える自動車。 - 請求項1記載の自動車であって、
前記制御手段は、前記充電装置の異常時には、該充電装置の正常時に比して、走行用の駆動力の最大値の制限,最高車速の制限,アクセル開度に対する走行用の駆動力の制限のいずれかによって走行用の駆動力が制限されるよう制御する手段である、
自動車。 - 請求項1または2記載の自動車であって、
前記充電装置は、前記電源装置から受電して前記バッテリを充電可能な装置本体と、前記装置本体を昇降させる昇降部と、前記装置本体と前記昇降部とを制御する制御部と、を備える装置であり、
前記充電装置の異常時は、前記制御部と前記制御手段との間の通信異常時である、
自動車。 - 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の自動車であって、
前記制御手段は、前記充電装置による前記バッテリの充電後の発進時に前記充電装置が異常であるときには、走行中に前記充電装置が異常となったときに比して、走行用の駆動力が小さな値に制限されるよう制御する手段である、
自動車。
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