JP2017201845A - 永久磁石同期機、及びそれを用いた圧縮機、空調機 - Google Patents
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Description
固定子鉄心は、軸方向の渦電流損を低減する目的で、片面もしくは両面に絶縁皮膜を塗布した薄板材である電磁鋼板を軸方向に積み重ねることで形成される。
この絶縁皮膜による電気絶縁が不十分であると、渦電流損の増大を招き、モータ効率の低下の要因となる。
また、モータの損失は、固定子に施されたエナメル巻線に電流が流れることにより生じる銅損と、前記渦電流損を含む鉄心に生じる鉄損に大別される。
特に、非常に残留磁束密度の高いNd−B−Fe系等の磁石を用いた永久磁石同期機においては、鉄損が損失の中で支配的となるケースが多い。
電磁鋼板の薄肉化は、電磁鋼板の固有抵抗値の増加がのぞめるため、渦電流損の低減が見込め、一般的にモータコアに使用する電磁鋼板は板厚が薄いほど磁気的に高性能であるといえる。
現在、空調機器等の冷媒を用いた圧縮機駆動用の永久磁石同期機には0.30mm〜0.35mmの板厚の電磁鋼板が広く用いられている。
また、モータは、絶縁皮膜が形成された電磁鋼板を所定の形状に打ち抜くか、もしくは剪断した後、積層し、この積層体をTIG溶接またはカシメにより固定することで固定子鉄心は形成されるが、その過程で、鉄心には加工による歪が残る場合があり、特性劣化(鉄損増大)の原因となり、その歪取のため焼鈍処理(歪取焼鈍)を施す場合がある。
焼き付き(sticking)を生じた積層体内では、電磁鋼板の層間が短絡し、渦電流が流れて渦電流損の増大を招いてしまう。
焼鈍は、不活性雰囲気での実施が理想であり、理想状態では焼き付きは生じないとされるが、実際には、例えば窒素雰囲気における処理でも少量の酸素の混入は避けられないことが多く、そのために焼き付きを生じることがある。
本願の明細書における占積率とは、鉄と絶縁皮膜全てを含めた電磁鋼板の厚みの内、鉄が占める割合をいう。この占積率の数値が高いほど製品(モータ)となったときにトルクを得やすくなる。
逆に占積率が低いとトルクを得づらくなり、電流で補うことが求められるため、銅損が増加する要因となる。その反面、占積率が低いと積層体の層間の絶縁が高く保たれ、焼き付き(sticking)に対して信頼性の高い鋼板になるといえる。
また、電磁鋼板板厚が薄いものほど、絶縁皮膜厚の増減が占積率へ及ぼす影響度合いが大きいため、電磁鋼板のユーザとしては、薄手の電磁鋼板においては絶縁皮膜を薄めに形成することが理想であるが、焼き付きを生じる危険性が高くなる。
特許文献1の要約書の解決手段には、「電磁鋼板の表面に第1層として厚さ0.2〜1μmのリン化合物を含む皮膜を形成し、更にその上層に第2層として厚さ0.1〜2μmのケイ酸塩と粒子径が0.3〜2.5μmである有機樹脂エマルジョンを含む皮膜を形成した複層皮膜を有することを特徴とする塩素イオン存在下での耐食性、歪取り焼鈍後の密着性に優れた絶縁皮膜付き電磁鋼板。前記リン化合物は、無機リン酸、無機リン酸塩、有機リン酸、有機リン酸塩の中から選ばれる1種また2種以上を含む。」と記載され、電磁鋼板の皮膜に関する技術が開示されている。
すなわち、絶縁皮膜の厚みが絶対的に薄ければ、焼き付き(sticking)を生じる危険性は残る。また、絶縁皮膜の厚みがモータの性能に及ぼす技術的な示唆もなく、特許文献1に開示された技術では、モータとして信頼性、性能を両立するために好適な絶縁皮膜厚を選択できない可能性がある。
すなわち、本発明の永久磁石同期機は、電磁鋼板が積層され焼鈍処理された積層体の固定子を備える永久磁石同期機であって、前記電磁鋼板の両面もしくは片面に絶縁皮膜を有し、前記電磁鋼板の板厚が0.30mm以下であり、前記絶縁皮膜の厚みが1.17μm以上である、ことを特徴とする。
また、その他の手段は、発明を実施するための形態のなかで説明する。
図1〜図3を参照して第1実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る永久磁石同期機1の横断面の一例を示す図である。
図1において、永久磁石同期機1は、三相6極からなるブラシレスDCモータである。
永久磁石同期機1は、固定子2と回転子3とを備えて構成されている。
固定子鉄心6は、環状のヨークコア5と、ヨークコア5の周方向に沿って等間隔で配列されヨークコア5からその径方向に突出るように構成された複数本のティース4とを備えて構成されている。
電機子巻線8は、ティース4を取り囲むように集中巻の方法で巻かれ、ティース4の間に形成されたスロット7内に巻装されている。
回転子鉄心9は、回転軸となるシャフト12に取り付けられる。回転子3には、シャフト12が挿入、装着されるシャフト孔11が形成されている。
永久磁石10は、回転子3の表面に等間隔に装着される表面磁石型、もしくは回転子鉄心9内に等間隔に埋め込まれている磁石埋込型のいずれかの構成をとる。すなわち、図1に示す永久磁石同期機1は、磁石埋込型電動機である。
図2は、図1におけるII−II部の断面を拡大して、固定子鉄心6のティース4における電磁鋼板(絶縁皮膜を含む)21の断面構造、およびその電磁鋼板21を流れる電流i1、i2や磁束(Flux B)の例を模式的に示した図である。なお、電機子巻線8(図1)については、図示するのを省略している。
図2において、固定子鉄心6(図1)のティース4における電磁鋼板21は、複数枚が積層されている。積層された電磁鋼板21は、それぞれ片面もしくは両面をリン酸塩と有機樹脂エマルジョンを主成分とする有機無機混合の絶縁皮膜20によって電気的に絶縁されている。
なお、図2に示すように、1枚の電磁鋼板21の絶縁皮膜を除く鉄(鋼)部分の厚みをtsteel、絶縁皮膜20の厚みをtinsとしている。ただし、電磁鋼板21を積層して重ねた部分における絶縁皮膜20の厚みは2倍の2tinsとなっている。
また、図2における方向を表すZ軸は、図1における方向を表すZ軸に対応している。
そのため、電流i1と、電流i1が流れる経路の電気抵抗(R)に対応したジュール熱損(i2 1・R)が渦電流損となって、モータの損失として現れる。
絶縁皮膜20を有する固定子鉄心6に対して焼鈍処理を施すと、絶縁皮膜20がある所定の値よりも薄い場合に、電磁鋼板21同士の焼き付き(sticking)を生じることがある。
図2において、焼き付きが生じた場合のコア内の電流の経路は、絶縁皮膜20を通り抜けて、電流i2として示す経路となる。
すなわち、電磁鋼板21の積層体の層間が短絡し、積層体全体に生じる渦電流(電流i2)による渦電流損が増大する。
この焼鈍処理による電磁鋼板21同士の焼き付きを回避するためには、絶縁皮膜20を所定の厚みより、厚くすることが必要である。
図3は、電磁鋼板21の絶縁皮膜厚tinsと固定子鉄心6に焼鈍処理を施したモータの鉄損の関係の一例を示す図であり、(a)は絶縁皮膜厚tinsと鉄損の関係を示す特性図であり、(b)は絶縁皮膜厚tinsと鉄損の関係示す実験データである。
図3(a)において、横軸は絶縁皮膜厚tins[μm]、縦軸は鉄損[%]を示している。また、N1、N2、N3、N4は測定したポイントを示している。なお、縦軸の鉄損の100[%]は、絶縁皮膜厚tins[μm]の増加に対して、鉄損の減少が飽和するN3、N4での測定値を基準(100%)としている。この基準に対して、絶縁皮膜厚tins[μm]が薄くなって鉄損が増加する領域のN1の測定値と特性を表記している。
また、図3(b)において、N1、N2、N3、N4の測定したポイントにおける絶縁皮膜厚tins[μm]と鉄損[%]の実験データを示している。
しかし、ある絶縁皮膜厚tinsを境(N2)に焼き付きを生じ、鉄損値が跳ね上がる(N1)。
図3(a)、(b)から、その境となる絶縁皮膜厚tinsは、概ね1.17μmであることがわかる。
そして、1.17μm以上に設定すれば、焼鈍処理によって焼き付き(sticking)を生じる危険性は非常に小さくなることがわかる。
したがって、第1実施形態では、焼鈍処理された電磁鋼板21の積層体において、絶縁皮膜20の絶縁皮膜厚tinsは、1.17μm以上に設定されている。
以上より、本発明の第1実施形態は、永久磁石同期機における固定子鉄心6の積層された電磁鋼板21が焼鈍処理される場合において、絶縁皮膜厚tinsは1.17μm以上であって、焼き付き(sticking)が起こりにくく、鉄損が少ないという効果がある。
図4を参照して第2実施形態を説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る永久磁石同期機1(図1)の固定子鉄心6(図1)の電磁鋼板21(図2)と絶縁皮膜20(図2)との占積率と絶縁皮膜厚みの関係の例を示す図である。
なお、永久磁石同期機1(図1)の構造と、積層された電磁鋼板21(図2)の構造は、第1実施形態で説明したことと同じであるので、重複する説明は省略する。
なお、電磁鋼板呼称板厚とは、電磁鋼板を製作する際、もしくは発注する際の目標値であり仕様値である。しかし実際には製造上のバラツキ(誤差)があるので、実物の電磁鋼板の板厚とは、多少の差がでることはあるが、以下では、電磁鋼板呼称板厚と電磁鋼板の板厚とを同一として説明する。
すなわち、図2に示すように絶縁皮膜を有する電磁鋼板の積層数が大きい場合には、近似的に次に示す(式1)となる。
占積率={tsteel/(tsteel+2×tins)}×100 ・・・ (式1)
また、絶縁皮膜厚tinsと電磁鋼板厚tsteelとの比率[%]は、近似的に次に示す(式2)となる。
絶縁皮膜厚と電磁鋼板厚との比率=tins/tsteel×100 ・・・ (式2)
しかし、絶縁皮膜20が厚すぎると占積率が低下し、銅損の増加を招く。そのため、絶縁皮膜(tins)を厚くしすぎることはモータ効率の面から好ましくない。
占積率は、経験上98.0%以上であることが好ましい。
図4において、絶縁皮膜厚tins(表の各値)と、パラメータとして0.30mm、0.25mm、0.20mmとした電磁鋼板呼称板厚(電磁鋼板厚)との各組み合わせに対して、占積率[%]とtins/tsteel[%]が計算されて表記されている。
前記のように、占積率は、経験上98.0%以上であることが好ましい。
同様に電磁鋼板呼称板厚(電磁鋼板厚)0.25mmに対して、絶縁皮膜厚は2.55μmを超すこと望ましくない。
同様に電磁鋼板呼称板厚(電磁鋼板厚)0.20mmに対して、絶縁皮膜厚は2.04μmを超すこと望ましくない。
この3組の組み合わせは、tins/tsteel[%]の観点からみると、tins/tsteel[%]=1.02と見ることができる。
すなわち、占積率が98.0%以上を確保する別の観点としては、tins/tsteel[%]が1.02以下であることを確保する必要がある。
また、百分率ではなく、tins/tsteelとの関係では、次に示す(式3)となる。
tins<0.0102tsteel ・・・ (式3)
この値(1.17μm以上)は、電磁鋼板呼称板厚(電磁鋼板厚)のパラメータである0.30mm、0.25mm、0.20mmの値に関係なく、絶縁皮膜20の厚みtinsが確保することが要請される値である。
この組み合わせの場合において、永久磁石同期機における固定子鉄心6の積層された電磁鋼板21が焼鈍処理される場合において、焼き付き(sticking)が起こりにくく、鉄損および銅損が少ないという効果がある。
なお、図4において、占積率が98.00[%]の値、絶縁皮膜厚が1.17[μm]の値、tins/tsteelが1.02[%]となる箇所が境界となるので、これらの箇所には、斜線を施して強調して示している。
また、占積率が98.00[%]、tins/tsteelが1.02[%]で、絶縁皮膜厚が最も厚く(焼き付きが起こりにくく信頼性が高い)できる絶縁皮膜厚3.06[μm]、2.55[μm]、2.04[μm](それぞれ電磁鋼板呼称板厚の0.30mm、0.25mm、0.20mmのパラメータに対応)の箇所には、斜線を施して強調して示している。
第1実施形態、および第2実施形態で説明した永久磁石同期機(モータ、永久磁石同期電動機)1を圧縮機に搭載することが有効である。
図5は、本発明の第3実施形態に係る圧縮機30の断面の構成例を示す図である。
図5において、圧縮機(スクロール圧縮機)30は、「チャンバ」と称される密閉容器31と、密閉容器31の内部に配置された電動機(永久磁石同期機1:図1)32と、密閉容器31の内部に配置され電動機32によって駆動される圧縮機構部36と、を備えている。
密閉容器31は、円筒状の筒チャンバ31aと、筒チャンバ31aの上部に溶接される蓋チャンバ31bと、筒チャンバ31aの下部に溶接される底チャンバ31cとで構成されている。
密閉容器31には、吸入管34と吐出管35が接続されている。吸入管34から供給される冷媒は、前記の圧縮機構部36で圧縮され、吐出管35より吐出される。
ここで用いられる冷媒は、R32(HFC、代替フロン、フレオン)、二酸化炭素、R410A、R22を用いることができる。
また、前記の密閉容器31の下部には潤滑用の油をためておく潤滑油スペース37がある。
また、電動機(永久磁石同期機)32は、回転軸33に固定された円筒形状の回転子32bとこの回転子32bの外周側をとり囲むように配置された固定子32aとを有するインナーロータ型のモータである。
第3実施形態においては、第1実施形態、および第2実施形態で説明した永久磁石同期機(モータ、永久磁石同期電動機)1を圧縮機30に搭載することの有効性について説明した。
さらに、この圧縮機30を空調機(空気調和機)40に搭載することが有効であることを次に説明する。
図6は、本発明の第4実施形態に係る空調機40の構成例を示す図である。
図6において、空調機(空気調和機)40は、圧縮機30と、四方弁42と、膨張器等の冷暖房絞り装置43と、室内熱交換器44と、室外熱交換器45とを備えており、これらが所定の配管41で環状に接続された構成になっている。
空調機40は、冷房運転時に、室内熱交換器44を蒸発器として使用すると共に、室外熱交換器45を凝縮器として使用する。具体的には、まず、空調機40は、圧縮機30で冷媒を圧縮する。このとき、冷媒は、圧縮されることにより、高温高圧状態になる。空調機40は、四方弁42を介して、その状態の冷媒を室外熱交換器45に送り込む。
また、暖房運転時に、空調機40の四方弁42を切替え、室内熱交換器44を凝縮器として使用すると共に、室外熱交換器45を蒸発器として使用する。
図6において、実線矢印Xは冷房運転時におけるガス状の冷媒(作動流体)の循環方向を示しており、また、破線矢印Yは暖房運転時における冷媒の循環方向を示している。
したがって、第4実施形態の空調機(空気調和機)40によって、高い効率と信頼性を有する空調機を提供することが出来る。
以上、本発明は、前記した実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
以下に、その他の実施形態や変形例について、さらに説明する。
第1実施形態、および第2実施形態の説明においては、モータ(電動機)を永久磁石同期機(永久磁石同期電動機)1として説明したが、これに限定されない。
モータが誘導電動機の場合でも、焼鈍処理をした電磁鋼板の積層体において、電磁鋼板の厚みと、絶縁皮膜の厚みの関係を第1実施形態、および第2実施形態の説明でした関係と同様、あるいは類する関係とすることで、モータの高い信頼性と高効率化が得られる。
また、第1実施形態、および第2実施形態においては、永久磁石同期機1を回転子が内側にあるインナー型で説明したが、外側にあるアウター型でも同様の技術が有効である。
第1実施形態、および第2実施形態の説明においては、永久磁石同期機1をモータとして説明したが、発電機の場合でも電磁鋼板が積層され焼鈍処理された積層体の電磁鋼板厚と絶縁皮膜厚とにおいて、同様の技術が有効である。
第3実施形態においては、図5を参照して、圧縮機をスクロール圧縮機の例で説明したが、これに限定されない。例えば、レシプロ圧縮機やロータリー圧縮機の原動力に、第1実施形態、および第2実施形態で説明した永久磁石同期機(モータ、永久磁石同期電動機)1を搭載しても有効である。すなわち、圧縮機が高い信頼性と高効率化を得られる効果がある。
第4実施形態においては、図6を参照して、空調機を冷暖房用の空調機(空気調和機)の例で説明したが、これに限定されない。例えば、冷凍機や給湯機に、第1実施形態、および第2実施形態で説明した永久磁石同期機(モータ、永久磁石同期電動機)1を搭載しても有効である。すなわち、空調機に類する冷凍機や給湯機が高い信頼性と高効率化を得られる効果がある。
2 固定子
3 回転子
4 ティース
5 ヨークコア
6 固定子鉄心
7 スロット
8 電機子巻線
9 回転子鉄心
10 永久磁石
11 シャフト孔
12 シャフト
20 絶縁皮膜
21 電磁鋼板
30 圧縮機(スクロール圧縮機)
31 密閉容器
31a 筒チャンバ
31b 蓋チャンバ
31c 底チャンバ
32 電動機(永久磁石同期電動機)
32a 固定子
32b 回転子
33 回転軸
34 吸入管
35 吐出管
36 圧縮機構部
37 潤滑油スペース
40 空調機(空気調和機)
41 配管
42 四方弁
43 冷暖房絞り装置
44 室内熱交換器
45 室外熱交換器
Claims (5)
- 電磁鋼板が積層され焼鈍処理された積層体の固定子を備える永久磁石同期機であって、
前記電磁鋼板の両面もしくは片面に絶縁皮膜を有し、
前記電磁鋼板の板厚が0.30mm以下であり、
前記絶縁皮膜の厚みが1.17μm以上である、
ことを特徴とする永久磁石同期機。 - 請求項1において、
前記絶縁皮膜の厚みtinsと、前記電磁鋼板の厚みtsteelが、
tins<0.0102tsteel
の関係である、
ことを特徴とする永久磁石同期機。 - 請求項1または請求項2において、
前記絶縁皮膜はリン酸塩と有機樹脂エマルジョンを主成分とする有機無機混合の材料から形成される、
ことを特徴とする永久磁石同期機。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の永久磁石同期機を備えることを特徴とする圧縮機。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の永久磁石同期機を備えることを特徴とする空調機。
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