JP2017200413A - 制御装置一体型回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】制御回路に対する熱的な影響を抑えることができる制御装置一体型回転電機を提供する。【解決手段】制御装置11は、スイッチング素子モジュール111aと、制御回路115とを備えている。スイッチング素子モジュール111aはケース110内に収容され、リヤハウジング104bと距離を隔てて設けられている。制御回路115は、ケース110内に収容され、スイッチング素子モジュール111aより前側の位置にリヤハウジング104b及びスイッチング素子モジュール111aと距離を隔てて設けられている。つまり、制御回路115は、発熱源であるスイッチング素子モジュール111aと距離を隔てて設けられている。そのため、制御回路115に対する熱的な影響を抑えることができる。【選択図】図1
Description
本発明は、回転電機と、インバータ回路及び制御回路を備えた制御装置とを有する制御装置一体型回転電機に関する。
従来、回転電機と、インバータ回路及び制御回路を備えた制御装置とを有する制御装置一体型回転電機として、例えば以下に示す特許文献1に開示されているインバータ一体型交流モータがある。
このインバータ一体型交流モータは、交流モータと、3相インバータ回路及びコントローラを備えた制御装置とを有している。ここで、交流モータ、3相インバータ回路及びコントローラが、回転電機、インバータ回路及び制御回路に相当する。
3相インバータ回路は、6個のスイッチング素子を備えている。スイッチング素子は、ヒートシンクを構成する底板部に固定されている。コントローラも底板部に固定されている。
スイッチング素子は、コントローラによって制御され、スイッチングすることで交流モータに交流電力を供給する。その際、スイッチング素子に大電流が流れる。その結果、スイッチング素子が発熱し温度が上昇する。しかし、スイッチング素子は、底板部に固定されている。そのため、スイッチング素子で発生した熱は、底板部を介して放熱される。従って、スイッチング素子の温度上昇を抑えることができる。
ところで、前述したインバータ一体型交流モータでは、スイッチング素子以外にコントローラも底板部に固定されている。そのため、スイッチング素子で発生した熱が、底板部を介してコントローラにも伝わってしまう。その結果、コントローラの動作に影響を与える可能性がある。また、コントローラを構成する電子部品の劣化を早める可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、制御回路に対する熱的な影響を抑えることができる制御装置一体型回転電機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の制御装置一体型回転電機は、固定子に設けられる電機子巻線と、回転子に設けられる界磁巻線と、電機子巻線が設けられた固定子の軸方向両端部、及び、界磁巻線が設けられた回転子の軸方向両端部を覆うハウジングとを備えた回転電機と、ハウジングの軸方向後端部に設けられるケースと、ケース内に収容され、ハウジングと距離を隔てて設けられ、インバータ用スイッチング素子によって構成され電機子巻線に電力を供給するスイッチング素子モジュールと、ケース内に収容され、スイッチング素子モジュールよりも軸方向前側の位置にハウジング及びスイッチング素子モジュールと距離を隔てて設けられ、スイッチング素子モジュールを制御する制御回路と、ケース内に収容され、ハウジング、スイッチング素子モジュール及び制御回路と距離を隔てて設けられるとともに、少なくとも一部がスイッチング素子モジュールよりも軸方向前側の位置であって制御回路よりも軸方向後側の位置に設けられ、界磁巻線に電力を供給するブラシとを備えた制御装置と、を有する。この構成によれば、制御回路は、発熱源であるスイッチング素子モジュールと距離を隔てて設けられている。そのため、制御回路に対する熱的な影響を抑えることができる。
請求項2に記載の制御装置一体型回転電機は、ブラシは、少なくとも一部が径方向においてスイッチング素子モジュール又は制御回路と重なる位置に設けられている。この構成によれば、回転電機10の軸方向寸法を抑えることができる。
請求項3に記載の制御装置一体型回転電機は、ブラシは、軸方向においてスイッチング素子モジュール及び制御回路と離間した位置に設けられている。この構成によれば、径方向においてブラシとスイッチング素子モジュール、ブラシと制御回路が重ならない位置に設けられている。そのため、それらの間での熱の授受を抑えることができる。
請求項4に記載の制御装置一体型回転電機は、インバータ用スイッチング素子の反回転電機側でインバータ用スイッチング素子に接触し、インバータ用スイッチング素子で発生した熱を放熱するヒートシンクを有する。インバータ用スイッチング素子で発生した熱は、ヒートシンクへと伝わり放熱される。この構成によれば、インバータ用スイッチング素子で発生した熱が伝わっていく方向とは逆方向の位置に制御回路が設けられている。そのため、制御回路に対する熱的な影響をより抑えることができる。
請求項5に記載の制御装置一体型回転電機は、ブラシは、ヒートシンクの軸方向後端部よりも軸方向前側の位置に設けられている。この構成によれば、制御装置一体型回転電機の軸方向寸法を抑えることができる。
請求項6に記載の制御装置一体型回転電機は、ヒートシンクに冷媒を流通させる第1冷媒流通路と、制御回路とハウジングの間に冷媒を流通させる第2冷媒流通路と、を有する。この構成によれば、第1冷媒流通路を流通する冷媒によって、制御回路に対する熱的な影響の大きいスイッチング素子モジュールを冷却することができる。さらに、第2冷媒流通路を流通する冷媒によって制御回路を冷却することができる。そのため、制御回路に対する熱的な影響をより確実に抑えることができる。
請求項7に記載の制御装置一体型回転電機は、第1冷媒流通路は、ヒートシンクを流通した冷媒を、ハウジング内を通ってハウジング外に流通させる。この構成によれば、第1冷媒流通路の冷媒をスムーズに流通させることができる。第1冷媒流通路を流通した冷媒を、制御回路近傍を流通させることができる。そのため、第1冷媒流通路を流通した冷媒によって、スイッチング素子モジュールだけでなく、制御回路も冷却することができる。
請求項8に記載の制御装置一体型回転電機は、第2冷媒流通路は、制御回路とハウジングの間を流通した冷媒を、ハウジング内を通ってハウジング外に流通させる。この構成によれば、第2冷媒流通路の冷媒をスムーズに流通させることができる。
請求項9に記載の制御装置一体型回転電機は、第1冷媒流通路の冷媒流通量は、第2冷媒流通路の冷媒流通量より多い。この構成によれば、スイッチング素子モジュール及び制御回路の冷却性能を向上させることができる。
請求項10に記載の制御装置一体型回転電機は、第1冷媒流通路の流入口の大きさは、第2冷媒流通路の流入口の大きさより大きい。この構成によれば、第1冷媒流通路の冷媒流通量を第2冷媒流通路の冷媒流通力より確実に多くすることができる。
請求項11に記載の制御装置一体型回転電機は、第1冷媒流通路の流入口及び流出口は、軸方向に並んで設けられ、第1冷媒流通路の流入口は、第1冷媒流通路の流出口より径方向内側に設けられている。この構成によれば、第1冷媒流通路を流通して温度が高くなった冷媒が再度第1冷媒流通路に流れ込むような事態を抑えることができる。また、温度の低い冷媒をより多く第1冷媒流通路に流入させることができる。
請求項12に記載の制御装置一体型回転電機は、第1冷媒流通路の流入口及び流出口は、軸方向に並んで設けられ、ケースは、第1冷媒流通路の流入口と流出口の間に、流入口及び流出口より径方向に突出する壁部を有する。この構成によれば、第1冷媒流通路を流通して温度が高くなった冷媒が再度第1冷媒流通路に流れ込むような事態を抑えることができる。
請求項13に記載の制御装置一体型回転電機は、制御装置は、少なくともいずれかの部分が第1冷媒流通路に沿うように、又は、第1冷媒流通路内に設けられ、スイッチング素子モジュールを構成する配線に用いられるインバータ用バスバーを有する。この構成によれば、第1冷媒流通路を流通した冷媒によってインバータ用バスバーを冷却することができる。
請求項14に記載の制御装置一体型回転電機は、制御装置は、制御回路が実装された制御基板の回転電機側に設けられ、制御回路によって制御され、界磁巻線に電力を供給する界磁用スイッチング素子を有する。界磁巻線に電力を供給するため、スイッチング素子モジュールほどではないが界磁用スイッチング素子も発熱する。この構成によれば、界磁用スイッチング素子は、発熱源であるスイッチング素子モジュールと制御基板を挟んで設けられている。そのため、スイッチング素子モジュールとの熱干渉を抑えることができる。従って、制御回路に対する、スイッチング素子モジュールと界磁用スイッチング素子の熱干渉に伴う熱的な影響を抑えることができる。
請求項15に記載の制御装置一体型回転電機は、界磁用スイッチング素子は、ハウジング及び制御基板と距離を隔てて設けられている。この構成によれば、制御回路に対する界磁用スイッチング素子からの熱的な影響を抑えることができる。
請求項16に記載の制御装置一体型回転電機は、制御装置は、3個のスイッチング素子モジュールを有し、スイッチング素子モジュールは、4個のインバータ用スイッチング素子が一体化されており、ヒートシンクは、スイッチング素子モジュール毎に設けられている。この構成によれば、インバータ用スイッチング素子が個別に設けられ、ヒートシンクがインバータ用スイッチング素子毎に設けられている場合に比べ、放熱性能の低下を抑えながら、占有面積を小さくすることができる。そのため、充分な放熱性能を確保しつつ、制御装置一体型回転電機を小型化することができる。
請求項17に記載の制御装置一体型回転電機は、スイッチング素子モジュール及びヒートシンクは、距離を隔てて隣接して配置され、制御装置は、スイッチング素子モジュールを電機子巻線に配線する電機子巻線用バスバーを有し、電機子巻線用バスバーと電機子巻線の接合端部は、隣接したスイッチング素子モジュール及びヒートシンクの間に設けられている。この構成によれば、隣接したスイッチング素子モジュール及びヒートシンクの間の空きスペースに、電機子巻線用バスバーと電機子巻線の接合端部が設けられている。そのため、電機子巻線用バスバーと電機子巻線の接合端部を設けるスペースを別途設ける必要がない。従って、制御装置一体型回転電機を小型化することができる。
請求項18に記載の制御装置一体型回転電機は、電機子巻線用バスバーと電機子巻線の接合端部は、ヒートシンクの軸方向後端部より回転電機側に設けられている。この構成によれば、制御装置一体型回転電機の軸方向寸法を抑えることができる。
請求項19に記載の制御装置一体型回転電機は、スイッチング素子モジュール及び制御回路は、ケース内において樹脂で封止されている。この構成によれば、熱抵抗を低下させ、スイッチング素子モジュール及び制御回路の放熱性を向上させることができる。
請求項20に記載した制御装置一体型回転電機は、ブラシは、ケース内に設けられたブラシホルダー部に保持され、制御基板は、ブラシホルダー部と距離を隔てて設けられている。この構成によれば、制御回路に対するブラシからの熱的な影響を抑えることができる。
なお、請求項において、軸方向とは回転電機の回転軸心の方向のことであり、径方向とはその軸方向と直交する方向のことである。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る制御装置一体型回転電機を、車両に搭載される制御装置一体型回転電機に適用した例を示す。
まず、図1〜図5を参照して本実施形態の制御装置一体型回転電機の構成について説明する。
図1に示す制御装置一体型回転電機1は、車両に搭載され、バッテリから電力が供給されることで、車両を駆動するための駆動力を発生する装置である。また、車両のエンジンから駆動力が供給されることで、バッテリを充電するための電力を発生する装置でもある。制御装置一体型回転電機1は、回転電機10と、制御装置11とを備えている。
回転電機10は、電力が供給されることで、車両を駆動するための駆動力を発生する機器である。また、エンジンから駆動力が供給されることで、バッテリを充電するための電力を発生する機器でもある。回転電機10は、固定子100と、回転子101と、回転軸102と、ハウジング104とを備えている。
固定子100は、磁路の一部を構成するとともに、電力が供給されることで磁束を発生する部材である。具体的には、交流が供給されることで磁束を発生する部材である。また、回転101子の発生する磁束と鎖交することで交流を発生する部材でもある。固定子100は、固定子コア100aと、電機子巻線100bとを備えている。
固定子コア100aは、磁路の一部を構成するとともに、電機子巻線100bを保持する磁性材からなる円環状の部材である。図示は省略されているが、固定子コア100aは、電機子巻線100bを収容する複数のスロットを備えている。
電機子巻線100bは、交流が供給されことで磁束を発生する部材である。また、回転子101の発生する磁束と鎖交することで交流を発生する部材でもある。電機子巻線100bは、2組のY結線された3相巻線によって構成されている。電機子巻線100bは、固定子コア100aのスロットに収容され保持されている。
回転子101は、磁路の一部を構成するとともに、電力が供給されることで磁束を発生する部材である。具体的には、直流が供給されることで磁束を発生する部材である。回転子101は、電機子巻線100bの発生した磁束と鎖交することで回転力を発生する。また、車両のエンジンから供給される駆動力によって回転することで、発生した磁束が電機子巻線100bと鎖交し、電機子巻線が100b交流を発生する。回転子101は、回転子コア101aと、界磁巻線101bと、ファン101cと備えている。
回転子コア101aは、磁路の一部を構成するとともに、界磁巻線101bを保持する磁性材からなる部材である。いわゆるランデル型ポールコアである。回転子コア101aは、界磁巻線101bを収容する円環状の中空部101dを備えている。また、回転軸102が挿通した状態で固定される貫通孔部101eを備えている。
界磁巻線101bは、直流が供給されることで磁束を発生し、回転子コア101aの外周面に磁極を形成する部材である。界磁巻線101bは、回転子コア101aに形成されている円環状の中空部に収容され保持されている。
ファン101cは、回転子コア101aに設けられ、回転子コア101aとともに回転することで制御装置一体型回転電機1の外部の空気を回転電機10内部及び制御装置11内部に流通させる部材である。ファン101cは、回転子コア101aの前端面及び後端面にそれぞれ設けられている。
回転子101は、回転子コア101aの外周面を、固定子コア100aの内周面と所定間隔を隔てて対向させた状態で設けられている。
回転軸102は、回転子101に固定されるとともにハウジング104に回転可能に支持され、回転子101とともに回転する円柱状の部材である。回転軸102は、回転子101の貫通孔部101eに挿通した状態で、軸方向中央部が回転子コア101aに固定されている。回転軸102は、スリップリング102aを備えている。ここで、軸方向とは、回転電機10の回転軸心の方向のことである。つまり、回転軸102の軸方向のことである。以下同様である。
スリップリング102aは、界磁巻線101bに直流を供給する金属からなる円筒状の部材である。スリップリング102aは、回転軸102の後端部の外周面に絶縁部材102bを介して固定され、配線部材を介して界磁巻線101bに接続されている。
図1及び図2に示すハウジング104は、固定子100及び回転子101の軸方向両端部を覆うとともに、回転軸102を回転可能に支持する部材である。また、制御装置11が固定される部材でもある。ハウジング104は、フロントハウジング104aと、リヤハウジング104bとを備えている。
フロントハウジング104aは、固定子100及び回転子101の軸方向前端部を覆うとともに、回転軸102の前側を回転可能に支持する部材である。フロントハウジング104aは、底部104cと、周壁部104dとを備えている。底部104cには貫通孔部104eが、周壁部104dには貫通孔部104fがそれぞれ形成されている。フロントハウジング104aは、固定子100及び回転子101の軸方向前端部を覆うように、周壁部104dが固定子コア100aの前端部に固定されている。また、回転軸102の前端部を前方に突出させた状態で、軸受104gを介して回転軸102の前側を回転可能に支持している。
リヤハウジング104bは、固定子100及び回転子101の軸方向後端部を覆うとともに、回転軸102の後側を回転可能に支持する部材である。また、制御装置11が固定される部材でもある。リヤハウジング104bは、底部104hと、周壁部104iと備えている。底部104hには貫通孔部104jが、周壁部104iには貫通孔部104kがそれぞれ形成されている。リヤハウジング104bは、固定子100及び回転子101の軸方向後端部を覆うように、周壁部104iが固定子コア100aの後端部に固定されている。また、回転軸102の後端部を後方に突出させた状態で、軸受104lを介して回転軸102の後側を回転可能に支持している。
制御装置11は、回転電機10に駆動力を発生させるために、バッテリから回転電機10に供給される電力を制御する装置である。また、バッテリを充電するために、回転電機10の発生した電力を変換してバッテリに供給する装置でもある。図1、図3及び図4に示すように、制御装置11は、ケース110と、インバータ回路111と、界磁回路113と、ブラシ114と、制御回路115と、インバータ用バスバー116と、電機子巻線用バスバー117とを備えている。
図1及び図2に示すように、ケース110は、リヤハウジング104bの軸方向後端部に設けられ、インバータ回路111、界磁回路113、ブラシ114及び制御回路115を収容する樹脂かなる箱状の部材である。また、インバータ用バスバー116、電機子巻線用バスバー117及びその他の配線用のバスバーを固定する部材でもある。ケース110は、本体部110aと、蓋部110bとを備えている。
本体部110aは、インバータ回路111、界磁回路113及び制御回路115を固定するとともに、ブラシ114を径方向に移動可能に保持する部材である。また、インバータ用バスバー116、電機子巻線用バスバー117及びその他の配線用のバスバーを固定する部材でもある。本体部110aは、中央部に貫通孔部110cを備えている。本体部110aは、リヤハウジング104bの軸方向後端部に固定されている。ここで、径方向とは、回転電機10の回転軸心と直交する方向のことである。つまり、回転軸102の軸方向と直交する方向のことである。以下同様である。
蓋部110bは、本体部110aの後側を覆う部材である。蓋部110bは、底部110dと、周壁部110eとを備えている。周壁部110eのうち、後述するヒートシンク112のフィン部112bと対向する部分には開口部110fが形成されている。
図1に示すインバータ回路111は、電機子巻線100bに交流を供給する回路である。また、電機子巻線100bから供給される交流を直流に変換する回路でもある。インバータ回路111は、3個のスイッチング素子モジュール111aを備えている。インバータ回路111は、ケース110内に収容され、リヤハウジング104bと距離を隔てて設けられている。
電機子巻線100bが2組の3相巻線によって構成されているため、インバータ回路111は、2組の3相インバータによって構成されている。3相インバータが6個のインバータ用スイッチング素子によって構成されるため、インバータ回路111は、12個のインバータ用スイッチング素子によって構成されている。
スイッチング素子モジュール111aは、インバータ回路111を構成するインバータ用スイッチング素子111bのうち、4個のインバータ用スイッチング素子が一体化された素子である。スイッチング素子モジュール111aは、発熱源となる本体部のことであり、配線部は含まない。
ヒートシンク112は、スイッチング素子モジュール111a毎に設けられ、スイッチング素子モジュール111a内のインバータ用スイッチング素子111bで発生した熱を放熱する金属からなる部材である。ヒートシンク112は、本体部112aと、フィン部112bとを備えている。
本体部112aは、矩形板状の部位である。フィン部112bは、本体部112aの一面側に所定間隔を空けて複数形成される薄板状の部位である。
ヒートシンク112は、リヤハウジング104bと距離を隔てた位置に、本体部112aの他面を回転電機側に露出させるとともに、フィン部112bを反回転電機側に露出させた状態で、ケース110の本体部110aにインサート成形されている。スイッチング素子モジュール111aは、ヒートシンク112の回転電機側でヒートシンク112に接触している。つまり、ヒートシンク112は、インバータ用スイッチング素子111bの反回転電機側でインバータ用スイッチング素子111bに接触している。図1及び図3に示すように、スイッチング素子モジュール111a及びヒートシンク112は、周方向に距離を隔てて隣接して配置されている。
図1に示す界磁回路113は、界磁巻線101bに直流を供給する回路である。界磁回路113は、界磁用スイッチング素子113aを備えている。界磁用スイッチング素子113aは、後述する制御回路115が実装された制御基板115aに設けられている。具体的には、制御基板115aに接触させた状態で設けられている。界磁用スイッチング素子113aは、発熱源となる本体部のことであり、配線部を含まない。
ブラシ114は、界磁回路113から界磁巻線101bにスリップリング102aを介して直流を供給する部材である。ブラシ114は、ケース110内に収容されている。具体的には、図5に示すように、本体部110aの中央部に設けられたブラシホルダー部110hに保持されている。そして、リヤハウジング104b、インバータ回路111及び制御回路115と距離を隔てて設けられている。図6に示すように、ヒートシンク112の軸方向後端部よりも軸方向前側の位置に設けられている。前側のブラシ114は、後側の一部がインバータ回路111よりも軸方向前側であって制御回路115よりも軸方向後側の位置に設けられている。また、前側の一部が径方向において制御回路115と重なる位置に設けられている。
図1に示す制御回路115は、インバータ回路111及び界磁回路113を制御する回路である。図1に示す制御回路115は、制御回路を構成する電子部品のことであり、配線部は含まない。制御回路115は、図5に示すように、U字状の制御基板115aに実装されている。制御回路115の実装された制御基板115aは、距離を隔ててブラシホルダー部110hを囲むようにケース110内に収容されている。図1に示すように、インバータ回路111より軸方向前側の位置にリヤハウジング104b及びインバータ回路111と距離を隔てて設けられている。インバータ回路111及び制御回路115は、ケース110内において樹脂110gで封止されている。
インバータ用バスバー116は、インバータ回路111を構成する配線に用いられる金属からなる部材である。インバータ用バスバー116は、接続部を露出させた状態でケース110の本体部110aにインサート成形されている。その一部が、フィン部112bの径方向内側でフィン部112bと対向するようにケース110の本体部110aにインサート成形されている。
図3及び図4に示す電機子巻線用バスバー117は、スイッチング素子モジュール111aを電機子巻線100bに配線する金属からなる部材である。電機子巻線用バスバー117と電機子巻線100bの接合端部は、周方向に隣接したスイッチング素子モジュール111a及びヒートシンク112の間に設けられている。ヒートシンク112の軸方向後端部より回転電機側になるように設けられている。
図1に示すように、制御装置一体型回転電機1は、回転子101にファン101cを備えている。回転子101が回転すると、ファン101cによって空気の流れが発生する。空気を冷媒として制御装置11を冷却することができる。
制御装置一体型回転電機1は、第1冷媒流通路120と、第2冷媒流通路121とを備えている。
第1及び第2冷媒流通路120、121は、冷媒として空気を流通させる通路である。第1及び第2冷媒流通路120、121は、ケース110及びリヤハウジング104bによって構成されている。
第1冷媒流通路120は、ヒートシンク112に空気を流通させるとともに、ヒートシンク112を流通した空気を、リヤハウジング104b内を通ってリヤハウジング104b外に流通させる。具体的には、蓋部110bの開口部110fから、本体部110aの貫通孔部110c及びリヤハウジング104bの端面の貫通孔部104jを経て外周面の貫通孔部104kに至る通路である。
第2冷媒流通路121は、制御回路115とリヤハウジング104bの間に空気を流通させるとともに、制御回路115とリヤハウジング104bの間を流通した冷媒を、リヤハウジング104b内を通ってリヤハウジング104b外に流通させる。具体的には、ケース110とリヤハウジング104bの間の隙間部121aからリヤハウジング104bの端面の貫通孔部104jを経て外周面の貫通孔部104kに至る通路である。
第1冷媒流通路120の冷媒流通量は、第2冷媒流通路121の冷媒流通量より多い。具体的には、第1冷媒流通路120の流入口の大きさは、第2冷媒流通路121の流入口の大きさより大きくなるように設定されている。より具体的には、第1冷媒流通路120の流入口である開口部110fの全面積が第2冷媒流通路121の流入口である隙間部121aの全面積より大きくなるように設定されている。
第1冷媒流通路120の流入口である開口部110fと流出口である貫通孔部104kは、軸方向に並んで設けられている。開口部110fは、貫通孔部104kより径方向内側に設けられている。
次に、図1、図3及び図4を参照して制御装置一体型回転電機の動作について説明する。まず、車両を駆動するための駆動力を発生する際の動作について説明する。
車両のイグニッションスイッチがオン状態になると、図1に示すインバータ用バスバー116等を介してインバータ回路111のスイッチング素子モジュール111aに直流が供給される。また、その他の配線用のバスバー及び制御基板115aを介して、界磁回路113及び制御回路115に直流が供給される。
直流が供給されることで、界磁回路113及び制御回路115は動作を開始する。制御回路115は、外部から入力される指令等に基づいて、インバータ回路111及び界磁回路113を制御する。界磁回路113は、制御回路115によって制御され、ブラシ114及びスリップリング102aを介して界磁巻線101bに直流を供給する。インバータ回路111は、制御回路115によって制御され、インバータ用バスバー116等を介して供給された直流を交流に変換し、図3及び図4に示す電機子巻線用バスバー117等を介して電機子巻線100bに供給する。その結果、回転電機10は、車両を駆動するため駆動力を発生する。
図1に示すインバータ用スイッチング素子111bは、大電流が流れることで発熱し、温度が上昇する。また、界磁用スイッチング素子113a及びブラシ114も発熱し、温度が上昇する。
回転子101が回転すると、ファン101cによって空気の流れが発生する。制御装置一体型回転電機1の外部の空気は、蓋部110bの開口部110fから流入し、第1冷媒流通路120に沿って、本体部110aの貫通孔部110cからリヤハウジング104bの端面の貫通孔部104jを経てリヤハウジング104b内へと流れ、外周面の貫通孔部104kから流出する。また、ケース110とリヤハウジング104bの間の隙間部121aから流入し、第2冷媒流通路121に沿って、リヤハウジング104bの端面の貫通孔部104jを経てリヤハウジング104b内への流れ、外周面の貫通孔部104kから流出する。これにより、制御装置11を冷却することができる。
次に、バッテリを充電するための電力を発生する際の動作について説明する。
エンジンから駆動力が供給されることで、電機子巻線100bは交流を発生する。制御回路115は、スイッチング素子モジュール111aのインバータ用スイッチング素子111bのスイッチングを停止させる。インバータ用スイッチング素子111bに形成されているダイオードによって、電機子巻線100bから図3及び図4に示す電機子巻線用バスバー117等を介して供給される交流を直流に変換し、バッテリに供給する。その結果、バッテリは、回転電機10の発生した電力によって充電される。
この場合、図1に示す界磁回路113からブラシ114を介して界磁巻線101bに直流が供給されている。そのため、界磁用スイッチング素子113a及びブラシ114は発熱し、温度が上昇する。この場合も、駆動力を発生して場合と同様にして、制御装置11を冷却することができる。
次に、本実施形態の制御装置一体型回転電機の効果について説明する。
本実施形態によれば、制御装置11は、スイッチング素子モジュール111aと、制御回路115とを備えている。スイッチング素子モジュール111aは、ケース110内に収容され、リヤハウジング104bと距離を隔てて設けられている。制御回路115は、ケース110内に収容され、スイッチング素子モジュール111aより軸方向前側の位置にリヤハウジング104b及びスイッチング素子モジュール111aと距離を隔てて設けられている。つまり、制御回路115は、発熱源であるスイッチング素子モジュール111aと距離を隔てて設けられている。そのため、制御回路115に対する熱的な影響を抑えることができる。
本実施形態によれば、前側のブラシ114は、前側の一部が径方向において制御回路115と重なる位置に設けられている。そのため、回転電機10の軸方向寸法を抑えることができる。
インバータ用スイッチング素子111bで発生した熱は、ヒートシンク112へと伝わり放熱される。本実施形態によれば、ヒートシンク112は、インバータ用スイッチング素子111bの反回転電機側でインバータ用スイッチング素子111bに接触している。つまり、インバータ用スイッチング素子111bで発生した熱が伝わっていく方向とは逆方向の位置に制御回路115が設けられている。そのため、制御回路115に対する熱的な影響をより抑えることができる。
界磁巻線101bに電力を供給するため、スイッチング素子モジュール111aほどではないがブラシ114も発熱する。本実施形態によれば、ブラシ114は、ヒートシンク112の軸方向端部よりも軸方向前側の位置に設けられている。そのため、制御装置一体型回転電機1の軸方向寸法を抑えることができる。
本実施形態によれば、制御装置一体型回転電機1は、第1冷媒流通路120と、第2冷媒流通路121とを備えている。第1冷媒流通路120は、ヒートシンク112に空気を流通させる通路である。第2冷媒流通路121は、制御回路115とリヤハウジング104bの間に空気を流通させる通路である。そのため、第1冷媒流通路120を流通する空気によって、制御回路115に対する熱的な影響の大きいスイッチング素子モジュール111aを冷却することができる。さらに、第2冷媒流通路121を流通する空気によって制御回路115を冷却することができる。そのため、制御回路115に対する熱的な影響をより確実に抑えることができる。
本実施形態によれば、第1冷媒流通路120は、ヒートシンク112を流通した空気を、リヤハウジング104b内を通ってリヤハウジング104b外に流通させる。そのため、第1冷媒流通路120の空気をスムーズに流通させることができる。第1冷媒流通路120を流通した空気を、制御回路115近傍を流通させることができる。従って、第1冷媒流通路120を流通した空気によって、スイッチング素子モジュール111aだけでなく、制御回路115も冷却することができる。
本実施形態によれば、第2冷媒流通路121は、制御回路115とリヤハウジング104bの間を流通した冷媒を、リヤハウジング104b内を通ってリヤハウジング104b外に流通させる。そのため、第2冷媒流通路121の空気をスムーズに流通させることができる。
本実施形態によれば、第1冷媒流通路120の冷媒流通量は、第2冷媒流通路121の冷媒流通量より多い。そのため、スイッチング素子モジュール111a及び制御回路115の冷却性能を向上させることができる。
本実施形態によれば、第1冷媒流通路120の流入口の大きさは、第2冷媒流通路121の流入口の大きさより大きい。具体的には、第1冷媒流通路120の流入口である開口部110fの全面積が第2冷媒流通路121の流入口である隙間部121aの全面積より大きい。そのため、第1冷媒流通路120の冷媒流通量を第2冷媒流通路121の冷媒流通力より確実に多くすることができる。
本実施形態によれば、第1冷媒流通路120の流入口である開口部110fと流出口である貫通孔部104kは、軸方向に並んで設けられている。開口部110fは、貫通孔部104kより径方向内側に設けられている。そのため、第1冷媒流通路120を流通して温度が高くなった冷媒が再度第1冷媒流通路120に流れ込むような事態を抑えることができる。また、温度の低い冷媒をより多く第1冷媒流通路120に流入させることができる。
本実施形態によれば、制御装置11は、インバータ用バスバー116を備えている。インバータ用バスバー116は、第1冷媒流通路120内に設けられている。そのため、第1冷媒流通路120を流通した冷媒によってインバータ用バスバー116を冷却することができる。
界磁巻線101bに電力を供給するため、スイッチング素子モジュール111aほどではないが界磁用スイッチング素子113aも発熱する。本実施形態によれば、界磁用スイッチング素子113aは、制御回路115が実装された制御基板115aの回転電機側に設けられている。そのため、スイッチング素子モジュール111aとの熱干渉を抑えることができる。従って、制御回路115に対する、スイッチング素子モジュール111aと界磁用スイッチング素子113aの熱干渉に伴う熱的な影響を抑えることができる。
本実施形態によれば、制御装置11は、3個のスイッチング素子モジュール111aを備えている。スイッチング素子モジュール111aは、4個のインバータ用スイッチング素子111bが一体化されている。そして、ヒートシンク112は、スイッチング素子モジュール111a毎に設けられている。そのため、インバータ用スイッチング素子が個別に設けられ、ヒートシンクがインバータ用スイッチング素子毎に設けられている場合に比べ、放熱性能の低下を抑えながら、占有面積を小さくすることができる。従って、充分な放熱性能を確保しつつ、制御装置一体型回転電機1を小型化することができる。
本実施形態によれば、制御装置11は、電機子巻線用バスバー117を備えている。電機子巻線用バスバー117は、スイッチング素子モジュール111aを電機子巻線100bに配線する部材である。スイッチング素子モジュール111a及びヒートシンク112は、周方向に距離を隔てて隣接して配置されている。電機子巻線用バスバー117と電機子巻線100bの接合端部は、隣接したスイッチング素子モジュール111a及びヒートシンク112の間に設けられている。つまり、隣接したスイッチング素子モジュール111a及びヒートシンク112の間の空きスペースに、電機子巻線用バスバー117と電機子巻線100bの接合端部が設けられている。そのため、電機子巻線用バスバー117と電機子巻線100bの接合端部を設けるスペースを別途設ける必要がない。従って、径方向寸法の拡大を抑え、制御装置一体型回転電機1を小型化することができる。
本実施形態によれば、電機子巻線用バスバー117と電機子巻線100bの接合端部は、ヒートシンク112の軸方向後端部より回転電機側に設けられている。そのため、制御装置一体型回転電機1の軸方向寸法を抑えることができる。
本実施形態によれば、スイッチング素子モジュール111a及び制御回路115は、ケース110内において樹脂110gで封止されている。熱抵抗を低下させ、スイッチング素子モジュール111a及び制御回路115の放熱性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、前側のブラシ114の後側の一部がスイッチング素子モジュール111aよりも軸方向前側であって制御回路115よりも軸方向後側の位置に設けられている例を挙げているが、これに限られるものではない。ブラシ114の少なくとも一部が、スイッチング素子モジュール111aよりも軸方向前側であって制御回路115よりも軸方向後側の位置に設けられていればよい。
本実施形態では、前側のブラシ114の前側の一部が径方向において制御回路115と重なる位置に設けられている例を挙げているが、これに限られるものではない。ブラシ114の少なくとも一部が径方向においてスイッチング素子モジュール111a又は制御回路115と重なる位置に設けられていればよい。また、図7に示すように、ブラシ114は、軸方向においてスイッチング素子モジュール111a及び制御回路115と離間した位置に、径方向においてスイッチング素子モジュール111a及び制御回路115と重ならないように設けられていてもよい。この場合、径方向においてブラシ114とスイッチング素子モジュール111a、ブラシ114と制御回路115が重ならない位置に設けられている。そのため、それらの間での熱の授受を抑えることができる。
本実施形態では、界磁用スイッチング素子113aの本体部が制御基板115aに接触した状態で設けられている例を挙げているが、これに限られるものではない。図8に示すように、界磁用スイッチング素子113aの本体部は、制御基板115aと距離を隔てて設けられていてもよい。この場合、制御回路115に対する界磁用スイッチング素子113aからの熱的な影響を抑えることができる。
本実施形態では、開口部110fが貫通孔部104kより径方向内側に設けられている例を挙げているが、これに限られるものではない。図9に示すように、開口部110fと貫通孔部104kの間に、開口部110f及び貫通孔部104kより径方向に突出する壁部110iを設けてもよい。この場合も、第1冷媒流通路120を流通して温度が高くなった空気が再度第1冷媒流通路120に流れ込むような事態を抑えることができる。
本実施形態では、インバータ用バスバー116が第1冷媒流通路120内に設けられている例を挙げているが、これに限られるものではない。インバータ用バスバー116は、少なくともいずれかの部分が第1冷媒流通路120に沿うように設けられていてもよい。効果は多少低下するが、この場合も、第1冷媒流通路120を流通した冷媒によって、インバータ用バスバー116を冷却することができる。
1・・・制御装置一体型回転電機、10・・・回転電機、100・・・固定子、100b・・・電機子巻線、101・・・回転子、101b・・・界磁巻線、104・・・ハウジング、11・・・制御装置、110・・・ケース、111・・・インバータ回路、スイッチング素子モジュール111a、115・・・制御回路
Claims (20)
- 固定子に設けられる電機子巻線(100b)と、回転子に設けられる界磁巻線(101b)と、前記電機子巻線が設けられた前記固定子の軸方向両端部、及び、前記界磁巻線が設けられた前記回転子の軸方向両端部を覆うハウジング(104)とを備えた回転電機(10)と、
前記ハウジングの軸方向後端部に設けられるケース(110)と、前記ケース内に収容され、前記ハウジングと距離を隔てて設けられ、インバータ用スイッチング素子によって構成され前記電機子巻線に電力を供給するスイッチング素子モジュール(111a)と、前記ケース内に収容され、前記スイッチング素子モジュールよりも軸方向前側の位置に前記ハウジング及び前記スイッチング素子モジュールと距離を隔てて設けられ、前記スイッチング素子モジュールを制御する制御回路(115)と、前記ケース内に収容され、前記ハウジング、前記スイッチング素子モジュール及び前記制御回路と距離を隔てて設けられるとともに、少なくとも一部が前記スイッチング素子モジュールよりも軸方向前側の位置であって前記制御回路よりも軸方向後側の位置に設けられ、前記界磁巻線に電力を供給するブラシ(114)とを備えた制御装置(11)と、
を有する制御装置一体型回転電機。 - 前記ブラシは、少なくとも一部が径方向において前記スイッチング素子モジュール又は前記制御回路と重なる位置に設けられている請求項1に記載の制御装置一体型回転電機。
- 前記ブラシは、軸方向において前記スイッチング素子モジュール及び前記制御回路と離間した位置に設けられている請求項1に記載の制御装置一体型回転電機。
- 前記インバータ用スイッチング素子の反回転電機側で前記インバータ用スイッチング素子に接触し、前記インバータ用スイッチング素子で発生した熱を放熱するヒートシンク(112)を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御装置一体型回転電機。
- 前記ブラシは、前記ヒートシンクの軸方向後端部よりも軸方向前側の位置に設けられている請求項4に記載の制御装置一体型回転電機。
- 前記ヒートシンクに冷媒を流通させる第1冷媒流通路(120)と、
前記制御回路と前記ハウジングの間に冷媒を流通させる第2冷媒流通路(121)と、
を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御装置一体型回転電機。 - 前記第1冷媒流通路は、前記ヒートシンクを流通した冷媒を、前記ハウジング内を通って前記ハウジング外に流通させる請求項6に記載の制御装置一体型回転電機。
- 前記第2冷媒流通路は、前記制御回路と前記ハウジングの間を流通した冷媒を、前記ハウジング内を通って前記ハウジング外に流通させる請求項6に記載の制御装置一体型回転電機。
- 前記第1冷媒流通路の冷媒流通量は、前記第2冷媒流通路の冷媒流通量より多い請求項6〜8のいずれか1項に記載の制御装置一体型回転電機。
- 前記第1冷媒流通路の流入口の大きさは、前記第2冷媒流通路の流入口の大きさより大きい請求項9に記載の制御装置一体型回転電機。
- 前記第1冷媒流通路の流入口及び流出口は、軸方向に並んで設けられ、
前記第1冷媒流通路の流入口は、前記第1冷媒流通路の流出口より径方向内側に設けられている請求項6〜10のいずれか1項に記載の制御装置一体型回転電機。 - 前記第1冷媒流通路の流入口及び流出口は、軸方向に並んで設けられ、
前記ケースは、前記第1冷媒流通路の流入口と流出口の間に、流入口及び流出口より径方向に突出する壁部(110i)を有する請求項6〜10のいずれか1項に記載の制御装置一体型回転電機。 - 前記制御装置は、少なくともいずれかの部分が前記第1冷媒流通路に沿うように、又は、前記第1冷媒流通路内に設けられ、前記スイッチング素子モジュールの配線に用いられるインバータ用バスバー(116)を有する請求項6〜12のいずれか1項に記載の制御装置一体型回転電機。
- 前記制御装置は、前記制御回路が実装された制御基板の回転電機側に設けられ、前記制御回路によって制御され、前記界磁巻線に電力を供給する界磁用スイッチング素子(113a)を有する請求項1〜13のいずれか1項に記載の制御装置一体型回転電機。
- 前記界磁用スイッチング素子は、前記ハウジング及び前記制御基板と距離を隔てて設けられている請求項14に記載の制御装置一体型回転電機。
- 前記制御装置は、3個の前記スイッチング素子モジュールを有し、
前記スイッチング素子モジュールは、4個の前記インバータ用スイッチング素子が一体化されており、
前記ヒートシンクは、前記スイッチング素子モジュール毎に設けられている請求項1〜15のいずれか1項に記載の制御装置一体型回転電機。 - 前記スイッチング素子モジュール及び前記ヒートシンクは、距離を隔てて隣接して配置され、
前記制御装置は、前記スイッチング素子モジュールを前記電機子巻線に配線する電機子巻線用バスバー(117)を有し、
前記電機子巻線用バスバーと前記電機子巻線の接合端部は、隣接した前記スイッチング素子モジュール及び前記ヒートシンクの間に設けられている請求項16に記載の制御装置一体型回転電機。 - 前記電機子巻線用バスバーと前記電機子巻線の接合端部は、前記ヒートシンクの軸方向後端部より回転電機側に設けられている請求項17に記載の制御装置一体型回転電機。
- 前記スイッチング素子モジュール及び前記制御回路は、前記ケース内において樹脂で封止されている請求項1〜18のいずれか1項に記載の制御装置一体型回転電機。
- 前記ブラシは、前記ケース内に設けられたブラシホルダー部に保持され、前記制御基板は、前記ブラシホルダー部と距離を隔てて設けられている請求項14又は15に記載の制御装置一体型回転電機。
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