JP2017199475A - ヒューズユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーを開閉するために必要となる空間を出来る限り小さくすることが可能なカバーを備えたヒューズユニットを提供すること。【解決手段】ヒューズユニット100は、電源200と外部負荷とをヒューズ113を介して接続するユニット本体110と、ユニット本体110に装着されるカバー120と、を備える。ユニット本体110は、電源200に接続されることになる電源側接続部111と、外部負荷に接続されることになる負荷側接続部112と、を有する。カバー120は、ユニット本体110に対してスライドするように移動可能である。カバー120は、電源側接続部111を覆うことによって電源200と電源側接続部111との接続箇所の露出を防ぐ本係止位置と、接続箇所の露出を許す仮係止位置と、を切り替え可能である。【選択図】図4

Description

本発明は、電源と外部負荷とをヒューズを介して接続するユニット本体と、ユニット本体に装着されるカバーと、を備えたヒューズユニットに関する。
従来から、バッテリポストとヒューズユニットとの接続箇所などの露出を防ぐことによって短絡および腐食を避ける等の目的から、ヒューズユニットにカバーを設けることが提案されている。例えば、従来のカバーの一つ(以下「従来カバー」という。)は、ヒューズユニットの本体を覆う第1カバーと、第1カバーにヒンジ部を介して繋がる第2カバーと、を有している。そして、従来カバーの装着時、第1カバーをヒューズユニットの本体に取り付けた後、第2カバーをヒンジ部を中心に回動させることにより、バッテリポストとヒューズユニットとの接続箇所を第2カバーによって覆うようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2002−270082号公報
ところで、実際に従来カバーを使用する際、従来カバーの作動原理上、第2カバーの回動時に第2カバーが周辺部材に干渉することがないよう(第2カバーの回動軌跡上に周辺部材が存在しないよう)、バッテリポスト及びヒューズユニットの周囲に空間を要することになる。換言すると、第2カバーを開閉するために、本来的には不要な(第2カバーを閉じた後には必要のない)空間を、バッテリポスト等の周辺に準備する必要がある。周辺部材の配置などの設計自由度を高める等の観点から、そのような空間は出来る限り小さいことが望ましい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カバーを開閉するために必要となる空間を出来る限り小さくすることが可能なカバーを備えたヒューズユニット、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るヒューズユニットは、下記(1)〜(4)を特徴としている。
(1)
電源と外部負荷とをヒューズを介して接続するユニット本体と、前記ユニット本体に装着されるカバーと、を備えたヒューズユニットであって、
前記ユニット本体は、
前記電源に接続されることになる電源側接続部と、前記外部負荷に接続されることになる負荷側接続部と、を有し、
前記カバーは、
前記ユニット本体に対してスライドするように移動可能であると共に、前記電源側接続部を覆うことによって前記電源と前記電源側接続部との接続箇所の露出を防ぐ第1状態と、前記第1状態とは異なる第2状態であって前記接続箇所の露出を許す第2状態と、を切り替え可能である、
ヒューズユニットであること。
(2)
上記(1)に記載のヒューズユニットにおいて、
前記カバーが、
前記第2状態にあるときに前記電源側接続部に対面する側の側面において、前記電源側接続部から離れる向きに窪んだ凹部を有する、
ヒューズユニットであること。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載のヒューズユニットにおいて、
前記ユニット本体が、
前記負荷側接続部において、前記外部負荷に繋がる相手側コネクタが内挿されることになる中空フード状のハウジングを有すると共に、
該ユニット本体の外壁面において、前記カバーを前記スライドの方向に案内する凸条形状のリブを、前記リブの一端が前記ハウジングの外壁面に存在するように有する、
ヒューズユニットであること。
(4)
上記(1)〜上記(3)の何れか一つに記載のヒューズユニットにおいて、
前記カバーが、
前記第1状態にあるとき、前記ヒューズの溶断部を覆わない位置にある、
ヒューズユニットであること。
上記(1)の構成のヒューズユニットによれば、カバーがユニット本体に対してスライドして移動可能となっている。そのため、従来カバーのようにヒンジ部を中心にカバーを回動させる場合に比べ、カバーを開閉するために必要となる空間を小さくし得る。より具体的には、従来カバーにおける第2カバーの回動軌跡はヒンジ部を中心に第1カバーから離れる向きに扇型に広がるものの、本構成におけるカバーの移動軌跡は、ユニット本体に沿った範囲(例えば、ユニット本体の表面の近傍範囲)に留まる。よって、従来カバーに比べ、周辺部材をヒューズユニットに近づけても、カバーの開閉時における干渉が生じ難いことになる。
したがって、本構成のヒューズユニットは、カバーを開閉するために必要となる空間を出来る限り小さくすることが可能である。
なお、更なる効果として、本構成のヒューズユニットには、従来カバーを備えたヒューズユニットに比べ、外力に対する耐性に優れる。具体的には、従来カバーでは、第2カバーに回動方向とは異なる方向から外力が及んだ場合(例えば、開いた状態の第2カバーを捻るような外力が及んだ場合)、ヒンジ部に過度な応力集中が生じると、ヒンジ部が破損する可能性がある。これに対し、本構成のヒューズユニットでは、カバーがユニット本体に対してスライドして移動する(例えば、ユニット本体の表面に沿って移動する)ようになっているため、カバーの移動方向とは異なる方向から外力が及んでも、その外力をユニット本体によって支える等の対処が可能であり、従来カバーのような過度な応力集中は生じ難い。よって、本構成のヒューズユニットは、外力に対する耐性に優れる。
なお、本構成のヒューズユニットは、電源の柱状端子(バッテリポスト)に直接的に接続されてもよく、電源の柱状端子(バッテリポスト)とヒューズユニットとの間に中継具を介在させると共にその中継具に接続されてもよい。
上記(2)の構成のヒューズユニットによれば、カバーの側面(第2状態にあるときに電源側接続部に対面する側の側面)に凹部が形成されている。そのため、カバーが第2状態(接続箇所が露出する状態)にあるときに電源側接続部に対して各種の作業(例えば、バッテリポストと電源側接続部とを繋ぐためのナット締め等)を行う際、そのような凹部が形成されていない場合に比べ、作業に用いる工具類を電源側接続部に近付けるとき、カバーと工具類との干渉が生じ難い。別の言い方をすると、そのような凹部が形成されていない場合に比べ、干渉を避けるためのカバーの退避量(スライド量)を小さくできる。よって、本構成のヒューズユニットによれば、カバーを開閉する(カバーを退避させる)ために必要となる空間を更に小さくすることが可能である。
上記(3)の構成のヒューズユニットによれば、カバーのスライドに用いる(即ち、カバーのスライド範囲に亘って延びる)凸条形状のリブの一端が、ハウジングの外壁面に存在している。換言すると、リブが、ハウジングの外壁面からカバーのスライド方向に延びている。そのため、リブがハウジングを補強する補強材としても機能することになる。よって、カバーのスライド用のリブと、ハウジングの補強材と、を別々の部材として設ける場合に比べ、ユニット本体(ひいては、ヒューズユニット)の構造を単純化・小型化できる。よって、本構成のヒューズユニットは、構造が単純化されることから、製造コストを低減できる。
上記(4)の構成のヒューズユニットによれば、カバーが第1状態(接続箇所を覆う状態)にあるとき、カバーがヒューズの溶断部を覆わない位置にある。そのため、ヒューズユニットのメンテナンス等の際、必要に応じて、カバーを第1状態に維持したまま(第2状態に変更することなく)、ヒューズの溶断部の状態を確認できる。よって、本構成のヒューズユニットは、メンテナンス性に優れる。
なお、ヒューズの溶断部は、カバーによって覆われていないときに外部に露出する必要はなく、カバーとは別の部材(蓋)によって覆われていてもよい。メンテナンス等の際は、その別の部材(蓋)を取り外すことにより、溶断部の状態を確認し得る。
本発明によれば、カバーを開閉するために必要となる空間を出来る限り小さくすることが可能なカバーを備えたヒューズユニットを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係るヒューズユニットの斜視図であり、図1(a)はヒューズユニットのカバーがユニット本体に装着された状態を示し、図1(b)はヒューズユニットのカバーが本係止位置(第1状態)にある状態を示す。 図2は、ヒューズユニットのユニット本体を示す図であり、図2(a)はユニット本体の平面図であり、図2(b)はユニット本体の背面図であり、図2(c)はユニット本体の側面図である。 図3は、ヒューズユニットのカバーを示す図であり、図3(a)はカバーの平面図であり、図3(b)はカバーの正面図であり、図3(c)はカバーの背面図であり、図3(d)は図3(a)のA−A断面図である。 図4は、ユニット本体に対するカバーの係止状態を説明するための図であり、図4(a)はカバーが仮係止位置(第2状態)にある場合におけるヒューズユニットの平面図、側面図、及び、B−B断面図であり、図4(b)はカバーが本係止位置(第1状態)にある場合におけるヒューズユニットの平面図、側面図、及び、C−C断面図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るヒューズユニット100について説明する。
図1に示すように、ヒューズユニット100は、バッテリ200(電源)と外部負荷(図示省略)から延びる電線300とを電気的に接続すると共に、電線300に定格を超える電流が流れたときにバッテリ200と電線300との電気的接続を断つ機能を有する。
具体的には、ヒューズユニット100は、ユニット本体110と、ユニット本体110にスライド可能に装着されるカバー120と、を備える。以下、説明の便宜上、図1に示すように、互いに直交するx軸、y軸及びz軸を定義する。必要に応じ、x軸方向、y軸方向及びz軸方向を、それぞれ「幅方向」、「前後方向」及び「上下方向」と称呼する。
図2に示すように、ユニット本体110は、金属製の電源側接続部111と、電源側接続部111に対して後方(図中の右側。y軸負方向側)に配置される金属製の負荷側接続部112と、電源側接続部111と負荷側接続部112との間に配置される金属製のヒューズ部113と、これらを収容する樹脂製のハウジング114と、を備える。
ハウジング114は、主として電源側接続部111及び負荷側接続部112を収容する略直方体状のハウジング本体115と、ハウジング本体115の後方に繋がると共に負荷側接続部112を収容する中空フード状のハウジングフード部116と、を備える。
電源側接続部111は、バッテリ200と電気的に接続される板状部分(バスバ)である。本例では、電源側接続部111に2つの貫通孔111aが形成されている。2つの貫通孔111aは、バッテリ200の上面に配置された2つのバッテリポスト210(柱状端子。図1(a)を参照)にそれぞれ挿通されてナット締めされる。これにより、電源側接続部111が、バッテリポスト210(ひいてはバッテリ200)に対して電気的に接続された状態にて固定される。
負荷側接続部112は、電線300と電気的に接続される端子部分である。本例では、負荷側接続部112は、3つのオス端子として構成されている(図2(b)を参照)。電線300の先端部に接続された3つのメス端子(図示省略)を収容するメスコネクタ310(相手側コネクタ。図1を参照)を、ハウジングフード部116の内側に挿入(内挿)して固定することにより、負荷側接続部112(3つのオス端子)が、3つのメス端子(ひいては電線300)と電気的に接続された状態にて固定されることになる(図1(b)を参照)。
ヒューズ部113は、電源側接続部111と負荷側接続部112とを電気的に接続する部分である。ヒューズ部113は、負荷側接続部112(3つのオス端子)にそれぞれ対応する3つの溶断部113aを備える。溶断部113aは、対応する負荷側接続部112(オス端子)に定格を超える電流が流れたとき、ジュール熱によって溶断されるようになっている。これにより、溶断した溶断部113aに対応する負荷側接続部112(オス端子)と電源側接続部111との電気的接続が断たれる。本例では、電源側接続部111、負荷側接続部112及びヒューズ部113は、ハウジング114と一体成形(インサート成形)されているが、別体として成形された後に組み合わされてもよい。なお、図2では、説明の便宜上、ヒューズ部113を覆うカバー400(蓋)の図示を省略している。
ハウジング本体115は、主として電源側接続部111及び負荷側接続部112の周囲を覆っている。ハウジング本体115の上下面には、電源側接続部111とバッテリポスト210との電気的接続を妨げないよう、貫通孔111aと同心的に開口する2つの円形開口部115aが設けられている。その結果、電源側接続部111の上下面における貫通孔111aの周囲部分(金属部分)が、外部に露出している。
更に、ハウジング本体115の上面には、ヒューズ部113のメンテナンスを容易にするべく、ヒューズ部113に対応する部分に開口する矩形の開口部115bが形成されている。その結果、ヒューズ部113の上面が外部に露出している。なお、ヒューズ部113の上面には、カバー120とは別の蓋状のカバー400が装着されている(図4(b)を参照)。カバー400は、カバー400が装着された状態でもヒューズ部113を外部から視認可能であるように、透明な樹脂製の部材であることが好ましい。
ハウジングフード部116は、後方に開口する断面矩形の中空フード状の形状を有している。ハウジングフード部116は、内部に収容されている負荷側接続部112(3つのオス端子)を保護する機能、及び、メスコネクタ310(図1を参照)を嵌合・固定する機能を有する。ハウジング本体115の上面(平面)と、ハウジングフード部116の上面(平面)とは、同一平面上に位置している。ハウジングフード部116は、ハウジング本体115と一体成形されているが、別体であってもよい。
ハウジング本体115の幅方向(x軸方向)の両側側面には、それぞれ、幅方向外側に突出すると共に前後方向(y軸方向)に延びるリブ117が形成されている。リブ117は、ハウジング本体115の前方(y軸正方向側)の端部に位置する前端部117aから、ハウジングフード部116の前後方向(y軸方向)中央部付近に位置する後端部117bまでに亘って連続して形成されている。別の言い方をすると、リブ117の一端(後端部117b)が、ハウジングフード部116の外壁面に存在するように、リブ117が形成されている。
ハウジング本体115の上面には、幅方向の中央部にて上方に突出すると共に前後方向の前方から中央部付近まで延びる板状のロックリブ118が形成されている。ロックリブ118の上面の前端部付近には、ハウジング本体115の上面に向けて下がった段差部118bが設けられている。更に、ハウジング本体115の上面とハウジングフード部116の上面との境界部付近には、幅方向の中央部にて上方に突出する突起状のロックビーク119が形成されている。
図3に示すように、カバー120は、矩形平板状の天板部121と、天板部121の幅方向両端部から天板部121の前後方向全域に亘って下方(z軸負方向)へ延びる一対の側面部122と、を備える。換言すると、カバー120は、下方に開口する断面U字状の形状を有している。カバー120は樹脂製である。
天板部121の下面(z軸負方向側の面)には、幅方向中央部にて上方(z軸正方向)に向けて窪むと共に前後方向(y軸方向)に延びる溝部123が形成されている。溝部123の前方(y軸正方向側)の端部は前方に向けて開放されており、溝部123の後方(y軸負方向側)の端部は、後壁124によって部分的に塞がれている。溝部123の底面(z軸正方向側の面)には、前後方向の前方にて下方(z軸負方向)に突出する突起125が設けられている。なお、溝部123には、後にロックリブ118が挿入されることになる。
天板部121の前端面(y軸正方向側の面)には、幅方向において上述した2つの円形開口部115a(図2(a)を参照)に対応する位置に、後方側(y軸負方向側)に窪んだ円弧状の凹部126が形成されている。
各側面部122の内側面には、幅方向内側に突出すると共に、上下方向(z軸方向)に所定の間隔を空けて前後方向(y軸方向)に平行に延びる2本のリブ127,128が形成されている。この結果、2本のリブ127,128の間には、前後方向(y軸方向)に延びる溝部129が形成されている。各リブ127,128(したがって、各溝部129)は、側面部122の前後方向(y軸方向)の全域に亘って連続して形成されている。なお、溝部129には、ユニット本体110のリブ117が挿入されることになる。
以下、上述したように構成されるヒューズユニット100について、ユニット本体110に対するカバー120の装着に関して説明する。
図4に示すように、ユニット本体110に形成された一対のリブ117に、カバー120に形成された一対の溝部129(図3(b)を参照)を、リブ117の後端部117b側から挿入する。これにより、カバー120は、ユニット本体110に対して、前後方向(y軸方向)に相対的にスライド可能に装着されることになる。
そして、一対の溝部129を一対のリブの後端部117bに挿入した状態から、カバー120をユニット本体110に対して前方(図4における左向き。y軸正方向側)に徐々にスライドさせていくと、まず、ロックリブ118の後端部118aが溝部123に挿入される。この状態からスライドが更に進行すると、後壁124がロックビーク119の後方(y軸負方向側)に当接する。この状態からスライドが更に進行すると、カバー120が弾性変形することによって後壁124がロックビーク119を乗り越え、図4(a)に示すように、後壁124がロックビーク119の前方(左向き)に移動する。なお、カバー120は、弾性復帰する。
図4(a)に示す状態(図1(a)も参照)では、ロックビーク119と後壁124との係合により、カバー120の後方へのスライドが規制されると共に、突起125とロックリブ118の後端部118aとの係合により、カバー120の前方へのスライドが規制される。これにより、カバー120は、図4(a)に示す位置(以下「仮係止位置」という。)にあるとき、ユニット本体110に対して前後方向に係止される。
図4(a)に示すように、カバー120が仮係止位置にある状態では、カバー120が電源側接続部111を覆っていないため、電源側接続部111に対して各種の作業(例えば、バッテリポスト210と電源側接続部111とを接続するためのナット締め等)を行うことができる。ここで、カバー120の天板部121には2つの凹部126が形成されている。各凹部126は、電源側接続部111から離れる向きに窪んでいる。よって、凹部126が無い場合に比べ、作業に用いる工具類を容易に電源側接続部111に近付けることができる。なお、この仮係止位置は、本発明の「第2状態」に対応する。
カバー120が仮係止位置にある状態から、カバー120をユニット本体110に対して前方に更にスライドさせていくと、カバー120が弾性変形することで突起125がロックリブ118の上面を移動するようになり。その後、図4(b)に示すように、突起125はロックリブ118の段差部118bに進入する。
図4(b)に示す状態(図1(b)も参照)では、突起125と段差部118bとの係合により、カバー120の後方へのスライドが規制されると共に、後壁124とロックリブ118の後端部118aとの係合により、カバー120の前方へのスライドが規制される。なお、カバー120は、図4(b)に示す位置(以下「本係止位置」という。)にあるとき、ユニット本体110に対して前後方向に係止される。
図4(b)に示すように、カバー120が本係止位置にある状態(第1状態)では、電源側接続部111がカバー120によって覆われている。これにより、電源側接続部111及びバッテリポスト210が周辺部材などと接触することに起因する短絡(ショート)、及び、外部からの水分の侵入による腐食などの発生を防ぐことができる。更に、この状態では、カバー120がヒューズ部113を覆っていないので、ヒューズ部113のメンテナンス等の際、カバーを本係止位置に維持したまま、ヒューズ部113の各溶断部113aの状態を確認できる。なお、図4(b)では、ヒューズ部113の上面に、上述したカバー400(蓋)が装着されている(図1(b)を参照)。この本係止位置は、本発明の「第1状態」に対応する。
以上に説明したように、ヒューズユニット100は、カバー120がユニット本体110に対してスライドして移動可能であるように構成されている。そのため、従来カバーのようにヒンジ部を中心にカバーを回動させる場合に比べ、カバーを開閉するために必要となる空間を小さくできる。より具体的には、従来カバーにおける第2カバーの回動軌跡はヒンジ部を中心に第1カバーから離れる向きに扇型に広がるものの、カバー120の移動軌跡は、ユニット本体110に沿った範囲(ユニット本体110の表面の近傍範囲)に留まる。よって、従来カバーに比べ、周辺部材をヒューズユニット100に近づけても、カバー120の開閉時における干渉が生じ難い。したがって、ヒューズユニット100は、カバーを開閉するために必要となる空間を出来る限り小さくすることが可能である。
更に、ヒューズユニット100は、従来カバーを備えたヒューズユニットに比べ、外力に対する耐性に優れる。具体的には、従来カバーでは、第2カバーに回動方向とは異なる方向から外力が及んだ場合(例えば、開いた状態の第2カバーを捻るような外力が及んだ場合)、ヒンジ部に過度な応力集中が生じると、ヒンジ部が破損する可能性がある。これに対し、ヒューズユニット100では、カバー120がユニット本体110に対してスライドして移動する(ユニット本体110の表面に沿って移動する)ようになっているため、カバー120の移動方向とは異なる方向から外力が及んでも、その外力をユニット本体110によって支え得る。そのため、従来カバーのような過度な応力集中は生じ難い。よって、ヒューズユニット100は、外力に対する耐性に優れる。
更に、カバー120の側面(第2状態にあるときに電源側接続部111に対面する側の側面)に、凹部126が形成されている。そのため、カバー120が第2状態(電源側接続部111が露出する状態)にあるときに電源側接続部111に対して各種の作業(例えば、バッテリポスト210と電源側接続部111とを繋ぐためのナット締め等)を行う際、凹部126が形成されていない場合に比べ、作業に用いる工具類を電源側接続部111に近付けるとき、カバー120と工具類との干渉が生じ難い。別の言い方をすると、凹部126が形成されていない場合に比べ、干渉を避けるためのカバー120の退避量(スライド量)を小さくできる。よって、ヒューズユニット100は、カバー120を開閉する(カバー120を退避させる)ために必要となる空間を更に小さくすることが可能である。
更に、カバー120のスライドに用いる(即ち、カバー120のスライド範囲に亘って延びる)凸条形状のリブ117の一端(後端部117b)が、ハウジングフード部116の外壁面に存在している。換言すると、リブ117が、ハウジングフード部116の外壁面からカバー120のスライド方向に延びている。そのため、リブ117がハウジングフード部116を補強する補強材としても機能することになる。よって、カバー120のスライド用のリブ117と、ハウジングフード部116の補強材と、を別々の部材として設ける場合に比べ、ユニット本体110(ひいては、ヒューズユニット100)の構造を単純化・小型化できる。よって、ヒューズユニット100は、構造が単純化されることから、製造コストを低減できる。
更に、カバー120が第1状態(電源側接続部111を覆う状態)にあるとき、カバー120は、ヒューズ部113の溶断部113aを覆わない位置にある。そのため、ヒューズユニット100のメンテナンス等の際、必要に応じて、カバー120を第1状態に維持したまま(第2状態に変更することなく)、溶断部113aの状態を確認できる。よって、ヒューズユニット100は、メンテナンス性に優れる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、ヒューズユニット100は、バッテリポスト210に直接的に接続されている。しかし、バッテリポスト210とヒューズユニット100との間に中継具(いわゆるバッテリターミナル等)を介在させてもよい。
更に、上記実施形態では、カバー120の天板部121の前端面に凹部126が形成されている。しかし、凹部126は、必ずしもカバー120に形成されなくてもよい。凹部126が形成されない場合、凹部126がある場合に比べてメンテナンス等の際のカバー120のスライド量(退避量)が大きくなるものの、ヒューズユニット100の主要な機能(カバー開閉に必要な空間の縮小)に大きな影響はない。
更に、上記実施形態では、カバー120のスライド用のリブ117の後端部117bがハウジングフード部116の外壁面まで延在している。しかし、リブ117は、ハウジングフード部116まで延在せず、ハウジング本体115の前後方向の範囲内のみに存在してもよい。
加えて、上記実施形態では、カバー120が本係止位置(第1状態)にある場合にはカバー120がヒューズ部113を覆わないようになっている。しかし、カバー120は、本係止位置(第1状態)にある場合にヒューズ部113を覆うように構成されてもよい。
ここで、上述した本発明に係るヒューズユニットの実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(4)に簡潔に纏めて列記する。
(1)
電源(200)と外部負荷とをヒューズを介して接続するユニット本体(110)と、前記ユニット本体(110)に装着されるカバー(120)と、を備えたヒューズユニットであって、
前記ユニット本体(110)は、
前記電源(200)に接続されることになる電源側接続部(111)と、前記外部負荷に接続されることになる負荷側接続部(112)と、を有し、
前記カバー(120)は、
前記ユニット本体(110)に対してスライドするように移動可能であると共に、前記電源側接続部(111)を覆うことによって前記電源(200)と前記電源側接続部(111)との接続箇所の露出を防ぐ第1状態(図4b)と、前記第1状態とは異なる第2状態であって前記接続箇所の露出を許す第2状態(図4a)と、を切り替え可能である、
ヒューズユニット。
(2)
上記(1)に記載のヒューズユニットにおいて、
前記カバー(120)が、
前記第2状態(図4b)にあるときに前記電源側接続部(111)に対面する側の側面において、前記電源側接続部(111)から離れる向きに窪んだ凹部(126)を有する、
ヒューズユニット。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載のヒューズユニットにおいて、
前記ユニット本体(110)が、
前記負荷側接続部(112)において、前記外部負荷に繋がる相手側コネクタ(310)が内挿されることになる中空フード状のハウジング(116)を有すると共に、
該ユニット本体(110)の外壁面において、前記カバー(120)を前記スライドの方向に案内する凸条形状のリブ(117)を、前記リブの一端(117b)が前記ハウジング(116)の外壁面に存在するように有する、
ヒューズユニット。
(4)
上記(1)〜上記(3)の何れか一つに記載のヒューズユニットにおいて、
前記カバー(120)が、
前記第1状態(図4a)にあるとき、前記ヒューズの溶断部(113a)を覆わない位置にある、
ヒューズユニット。
100 ヒューズユニット
110 ユニット本体
111 電源側接続部
112 負荷側接続部
113 ヒューズ部(ヒューズ)
113a 溶断部
116 ハウジングフード部(ハウジング)
117 リブ
117b 後端部(リブの一端)
120 カバー
126 凹部
200 バッテリ(電源)
310 メスコネクタ(相手側コネクタ)

Claims (4)

  1. 電源と外部負荷とをヒューズを介して接続するユニット本体と、前記ユニット本体に装着されるカバーと、を備えたヒューズユニットであって、
    前記ユニット本体は、
    前記電源に接続されることになる電源側接続部と、前記外部負荷に接続されることになる負荷側接続部と、を有し、
    前記カバーは、
    前記ユニット本体に対してスライドするように移動可能であると共に、前記電源側接続部を覆うことによって前記電源と前記電源側接続部との接続箇所の露出を防ぐ第1状態と、前記第1状態とは異なる第2状態であって前記接続箇所の露出を許す第2状態と、を切り替え可能である、
    ヒューズユニット。
  2. 請求項1に記載のヒューズユニットにおいて、
    前記カバーが、
    前記第2状態にあるときに前記電源側接続部に対面する側の側面において、前記電源側接続部から離れる向きに窪んだ凹部を有する、
    ヒューズユニット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のヒューズユニットにおいて、
    前記ユニット本体が、
    前記負荷側接続部において、前記外部負荷に繋がる相手側コネクタが内挿されることになる中空フード状のハウジングを有すると共に、
    該ユニット本体の外壁面において、前記カバーを前記スライドの方向に案内する凸条形状のリブを、前記リブの一端が前記ハウジングの外壁面に存在するように有する、
    ヒューズユニット。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のヒューズユニットにおいて、
    前記カバーが、
    前記第1状態にあるとき、前記ヒューズの溶断部を覆わない位置にある、
    ヒューズユニット。
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