JP2017197506A - 脱色・脱染剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上記課題を解決するために、(A)酸化剤、(B)ヨウ化物を含有することを特徴とする脱色・脱染剤組成物を提供する。ヨウ化物を含有することにより、脱染性能に優れた脱色・脱染剤組成物を提供することができる。
【選択図】なし
Description
毛髪脱色剤は、酸化剤を含有しており、メラニンを酸化脱色するものである。一方、毛髪脱染剤は、染料を脱染する作用として、酸化作用により染料を脱染する毛髪脱色・脱染剤と、還元作用により染料を脱染する毛髪脱染剤がある。
すなわち、本発明は、以下の脱色・脱染剤組成物およびその使用方法である。
この脱色・脱染剤組成物によれば、(B)ヨウ化物を含有するため、毛髪の脱染性能が向上するという効果を奏する。
この特徴によれば、毛髪の脱染性能が向上するという本発明の効果がより発揮される。
この脱色・脱染剤組成物の使用方法によれば、脱染効果に優れた脱染処理方法を提供することができる。
本発明の脱色・脱染剤組成物は、(A)酸化剤、(B)ヨウ化物を含有する脱色・脱染剤組成物である。ここで、「脱色・脱染剤組成物」とは、酸化作用により染料を脱染する機能だけでなく、毛髪のメラニンを酸化分解する機能も有するものである。よって、本発明の脱色・脱染剤組成物は、脱染剤としての利用だけでなく、脱色剤としても利用することができる。また、ヨウ化物の含有量を増加すると、メラニンを酸化分解する機能(脱色力)が低下し、染料を脱染する機能(脱染力)は高まるため、ヨウ化物の含有量を調整することにより、所望の脱色力および脱染力を備えた脱色・脱染剤組成物を提供することができる。
なお、粉末や錠剤等の固体状の剤型は、液状等の水分を含有する剤型からなる他の剤や、水に溶解して使用する。
酸化剤は、毛髪の内部のメラニン及び染料を分解する作用を有するものであり、酸化力を有する物質であればよい。例えば、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物、過酢酸及びその塩、過ギ酸及びその塩、過マンガン酸塩、臭素酸塩等が例示される。これらの中でも、過酸化水素が好ましい。
ヨウ化物は、ヨウ素を含有する化合物であり、脱染性能を促進する作用を有する。ヨウ化物としては、例えば、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化リチウム等のヨウ化物のアルカリ金属塩や、ヨウ化水素、ヨウ化セシウム、ヨウ化銀等の化合物の他、ヨウ化ニンニクエキス等のヨウ化物を含有するエキス等が挙げられる。好ましくは、ヨウ化物のアルカリ金属塩であり、より好ましくは、ヨウ化カリウム又はヨウ化ナトリウムであり、特に好ましくはヨウ化カリウムである。
本発明の脱色・脱染剤組成物は、上記成分(A)、(B)以外にも、必要に応じて以下の成分を含有してもよい。
その他の成分としては、例えば、アルカリ剤、油性成分、界面活性剤、アスコルビン酸、無水亜硫酸ナトリウム等の酸化防止剤、フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウム等の防腐剤、エタノール等の有機溶剤、ソルビトール、マルトース等の糖類、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム液、塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース等のカチオン化水溶性高分子、ポリエチレングリコール、ジグリセリン、ジプロピレングリコール等の多価アルコール、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸三ナトリウム二水塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム液等のキレート剤、塩化ナトリウム、炭酸ナトリウム等の無機塩、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、クエン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、ピロリン酸、グルコン酸、グルクロン酸、炭酸水素アンモニウム等のpH調整剤、育毛成分、植物抽出物、生薬抽出物、アミノ酸・ペプチド、尿素、ビタミン類、香料、及び紫外線吸収剤が挙げられる。
アルカリ剤は、毛髪を膨張させて、酸化剤やヨウ化物の浸透を促進する作用を有するものである。アルカリ剤としては、例えば、アンモニア、アルカノールアミン、ケイ酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、メタケイ酸塩、リン酸塩、塩基性アミノ酸、水酸化物等が例示される。具体的には、アルカノールアミンとしてはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、アミノメチルプロパノール、イソプロピルアミン等が例示され、ケイ酸塩としてはケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等が例示され、炭酸塩としては炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸マグネシウム、炭酸グアニジン等が例示され、炭酸水素塩としては炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等が例示され、メタケイ酸塩としてはメタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム等が例示され、リン酸塩としてはリン酸第1アンモニウム、リン酸第2アンモニウム、リン酸一水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム等が例示され、塩基性アミノ酸としてはアルギニン、リジン及びそれらの塩等が例示され、水酸化物としては水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等が例示される。これらの中でも、アンモニア及びアルカノールアミンが好ましい。アルカリ剤は、通常、第1剤に含まれる。
油性成分は、例えば、高級アルコール、油脂、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、エステル類、シリコーン油、フッ素油等が例示される。これらの油性成分から、1種又は2種以上を選んで用いることができる。油性成分を含有することにより、毛髪の感触(指通り)を向上することができる。
界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。
なお、以下の記載において、POEはポリオキシエチレン鎖、POPはポリオキシプロピレン鎖を示し、これに続くカッコ内の数字は、その付加モル数を示している。また、アルキルに続くカッコ内の数字は、脂肪酸鎖の炭素数を示している。
アミノ酸型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム(ラウロアンホ酢酸Na)、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N'−カルボキシエチル−N'−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N'−カルボキシエトキシエチル−N'−カルボキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N'−カルボキシメトキシエチル−N'−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、パーム油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムなどのグリシン型両性界面活性剤;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミンなどのアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;などが挙げられる。
ベタイン型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、ヤシ油アルキルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタインなどのアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;ラウリルヒドロキシスルホベタインなどのスルホベタイン型両性界面活性剤などが挙げられる。
[脱色・脱染剤組成物(液状)の調製]
以下の表1に示す組成の第1剤、及び、第2剤からなる2剤式の脱色・脱染剤組成物を調製した。
<脱染性>
(染毛毛束の調製)
ホーユー(株)製「プロマスター(A−9/8)」(第1剤)と「プロオキサイド(6%)」(第2剤)を1:1で混合して酸化染毛剤組成物を調製した。この酸化染毛剤組成物を用いて白毛毛束を染毛処理した(浴比1:1、染毛処理時間30分間)。染毛処理された各毛束を水洗した後、シャンプーで洗浄し、酸化染毛剤組成物を洗い落した。次に、各毛束にコンディショナーを塗布した。各毛束をすすいでコンディショナーを洗い流した後、各毛束の水分をタオルで拭き取り、最後にドライヤーで乾燥した。
(脱染処理方法)
表1に示す第1剤と第2剤を1:1で混合して脱色・脱染剤組成物を調製した。この脱色・脱染剤組成物を用いて上記染毛毛束を脱染処理した(浴比1:50、脱染処理時間30分間)。脱染処理された各毛束を水洗した後、シャンプーで洗浄し、脱色・脱染剤組成物を洗い落した。次に、各毛束にコンディショナーを塗布した。各毛束をすすいでコンディショナーを洗い流した後、各毛束の水分をタオルで拭き取り、最後にドライヤーで乾燥した(以下、「脱染毛束」という。)。
上記の染毛毛束、並びに、実施例および比較例で得られた各脱染毛束について、分光測色計(ミノルタ株式会社製「CM−600d」)を用いてL*a*b*値を測定した。染毛毛束と各脱染毛束のL*a*b*値を対比して、色差式(CIE2000)に基づいて色差ΔEを算出した。また、ΔEについて以下の基準により、脱染性を評価した。得られたΔEおよび脱染性の評価を、表1の下段に示す。
◎:色差ΔEが10以上
○:色差ΔEが9以上10未満
△:色差ΔEが8.5以上9未満
×:色差ΔEが8.5未満
また、ヨウ化物の含有量が0.1質量%以上では、特に優れた脱染性が認められた。
以下の表2に示す組成の第1剤、及び、以下に示す組成の第2剤からなる2剤式の脱色・脱染剤組成物を調製した。また、脱染性の評価については、脱染処理の浴比を1:3とした以外は、前述の液状の脱色・脱染剤組成物と同様に評価した。
セタノール 1.2質量%
POE(30)セチルエーテル 0.3質量%
POE(10)セチルエーテル 0.3質量%
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.25質量%
(A)過酸化水素(35%) 15.0質量%
ヒドロキシエタンジホスホン酸(40%) 0.1質量%
ヒドロキシエタンジホスホン酸4Na(40%) 0.2質量%
フェノキシエタノール 0.1質量%
精製水 残部
合計 100質量%
処方例として、実施例6のヨウ化カリウムの含有量を0.4質量%(脱色・脱染剤組成物における含有量として0.2質量%)に変更した第1剤を調製し、実施例6と同様にクリーム状の脱色・脱染剤組成物を調製した。脱染性は、目視により評価した。その結果、比較例2より優れた脱染性を示した。
本発明の脱色・脱染剤組成物は、美容室用又は理容室用の脱色・脱染剤組成物、セルフブリーチ用の脱色・脱染剤組成物に利用することができる。
Claims (3)
- (A)酸化剤、(B)ヨウ化物を含有することを特徴とする脱色・脱染剤組成物。
- 前記(B)ヨウ化物の含有量が、0.001〜10質量%であることを特徴とする請求項1の脱色・脱染剤組成物。
- 請求項1又は2に記載の脱色・脱染剤組成物を毛髪へ適用することを特徴とする脱色・脱染剤組成物の使用方法。
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