JP2017196892A - 成形加工用フラットヤーンラミネートシート及び成形加工品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ほぼ直角に近い角の曲面を有する成形品であっても意匠性と曲面強度を確保できる、フラットヤーン織布を用いた成形加工用フラットヤーンラミネートシート、及びそれを用いて金型で成形加工した成形加工品を提供する。【解決手段】成形金型による成形加工に用いられるフラットヤーンラミネートシートであって、ポリプロピレンからなる複数枚のフラットヤーン織布が、低融点ポリプロピレン系樹脂からなるラミネート層を介して接着された積層シートからなり、当該積層シートが可撓性を有することを特徴とするフラットヤーンラミネートシート、及びそれを用いて金型で成形加工した成形加工品である。【選択図】図1

Description

本発明は、金型による成形加工に用いられるフラットヤーンラミネートシート、及びそれを用いた成形加工品に関する。
自動車、船舶、航空機、家電または建築等に使用される部材として、ガラス繊維や炭素繊維に代表される強化繊維を複合した繊維強化樹脂(FRP)を成形加工したものが使用されている。しなしながら、このFRPはリサイクルや廃棄が非常に難しいという欠点を備えている。そこで、近年、ポリオレフィンフラットヤーン織布を用いたシートを成形することで、FRPを代替するような研究が行われている。このフラットヤーン織布を用いた成形品は、廃棄が容易である上に、軽量に仕上がることが期待されている。
このようなフラットヤーン織布およびその成形に関しては、例えば特許文献1に、中間層に対し表面層が積層された一軸延伸フラットヤーンを織成した布状体を複数枚用いて、これを加熱圧縮することで一体化したクロス積層体が記されており、特許文献2には、ABA構造の共押出テープを材料とするファブリックを使用した熱可塑性複合材料の形成方法が記されている。
特許文献1、2は、いずれも二種三層構造(ABA構造)の共押出により得られたフラットヤーンの織物を利用するものであり、これを利用したものをプレート状にするには特段、問題ない状況であるが、成形金型を用いての成形加工、特に深絞りをした場合には、成形品のシール部や曲面部分で課題を有していた。例えば、当該フラットヤーンの織物を重ねた状態で深絞りの成形加工をしようとすると、曲面部分ではフラットヤーン織物間がほとんど接着していない部分が生じ、曲面強度もなく、型通りの形とも異なる見た目になってしまう。また、一旦、熱を掛けながら押圧してプレート状に成形した後に、深絞りの成形加工を行うと、曲面にシワが発生しやすい状況であり、シワが入ると、意匠性を損ねる他、曲面強度も得られない状況であった。
特開2014−019074号公報 特表2009−516603号公報
上記、深絞り成形における不具合の原因の一つと考えられるのが、ポリオレフィンを延伸したフラットヤーンを材料として用いることにより生じる熱収縮である。フラットヤーンの表面層を溶融させるほどの高熱を掛けるために、曲面の内側に向かって小さくなるように、フラットヤーンが大きく熱収縮することで、層間の接着不良や変形が生じていることが推測される。
この熱収縮については、熱を掛けながら押圧して一旦プレート状にすれば、ヒートセット効果によりフラットヤーンの熱収縮はある程度抑えられると考えられる。しかしながら、一旦プレート状にすると、フラットヤーン織物内部やフラットヤーン織物同士にあった隙間が圧縮された上で、さらに織目等の隙間もフラットヤーンの表面層であった樹脂が埋めることになるため、フラットヤーンが拘束されすぎて曲面に沿いにくい。また、プレート状にすると、フラットヤーンの表面層の樹脂が織目等の隙間に移動していることで、曲面に沿うよう形を変えようとした場合に、その形に合わせて再度樹脂が移動することが難しいものと考えられる。
本発明は、これらの原因で生じる課題を解決し、ほぼ直角に近い角の曲面を有する成形品であっても、意匠性と曲面強度を確保できるフラットヤーン織布を用いた成形加工用フラットヤーンラミネートシート、及びそれを用いた成形加工品を提供することを目的とする。
本発明は、フラットヤーンラミネートシートによる検討結果から得られた知見、すなわちポリプロピレンからなるフラットヤーン織布を、低融点ポリプロピレン系樹脂からなるラミネート層を介して接着させた、可撓性を有する積層シートが、成形金型による成形加工に好適である、との知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)金型による成形加工に用いられるフラットヤーンラミネートシートであって、ポリプロピレンからなる複数枚のフラットヤーン織布が、低融点ポリプロピレン系樹脂からなるラミネート層を介して接着された積層シートからなり、当該積層シートが可撓性を有することを特徴とするフラットヤーンラミネートシート。
(2)フラットヤーン織布を形成するフラットヤーンが、130℃の熱風温度下に10分間晒したとき、5%以下の熱収縮率である上記(1)に記載のフラットヤーンラミネートシート。
(3)ラミネート層を形成する低融点ポリプロピレン系樹脂が、MFR(JIS K 7210に準拠し、230℃、2.16kgfで測定)4〜50g/10minである上記(1)または(2)に記載のフラットヤーンラミネートシート。
(4)ラミネート層の目付重量が、70〜300g/mである上記(1)〜(3)のいずれかに記載のフラットヤーンラミネートシート。
(5)さらに表層に、接着性樹脂層を介して表層材が積層されてなる上記(1)〜(4)のいずれかに記載のフラットヤーンラミネートシート。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のフラットヤーンラミネートシートを用いて形成された成形加工品。
本発明のフラットヤーンラミネートシートを用いることにより、ほぼ直角に近い角の曲面を有する成形であっても、ほとんどシワを発生させることなく、成形加工を行うことができる。
本発明のフラットヤーンラミネートシート構造例を示す断面図である。 成形金型の一例を示す模式図である。
以下、本発明のフラットヤーンラミネートシート及びこれを用いて得られる成形加工品について、詳しく説明する。
図1は本発明のフラットヤーンラミネートシートの構成例を示す図である。フラットヤーンラミネートシート1は、ポリプロピレンからなる複数枚のフラットヤーン織布2が、低融点ポリプロピレン系樹脂からなるラミネート層3を介して接着された積層シートからなる。図1の構成例では、4枚のフラットヤーン織布2が、3層のラミネート層3を介して接着、積層された例を示している。図1の構成例では、前記積層シートにさらに表層材4が接着性樹脂層5を介して積層されている。
本発明のフラットヤーンは、長手方向に延伸が施されたテープ状の糸をいう。主に、Tダイ法、インフレーション法など公知の方法で作られたフィルムに対し、細断および延伸を行うことで得られる糸である。当該延伸は、熱ロール、熱板、及び/または熱風などを用いて加熱しながら、ロール間の速比により加重を掛けながら長手方向に延ばすことによって強度を付与することが一般的であり、さらに熱を掛け、延伸状態を緩和することで、延び戻りを防ぐアニーリング処理が選択的に行われる。
本発明のフラットヤーンの主原料は、ポリプロピレンである。ポリプロピレンは、ポリオレフィンの中では、比較的、高融点であり、硬さが得られやすく、クリープ性に優れ、かつ強度が得られやすい。このポリプロピレンは、ホモポリプロピレンであることが好ましく、アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン等の種類があるが、高結晶で、かつ高強度が得られやすいアイソタクチックポリプロピレンであることが好ましい。結晶融点は延伸状態等によっても異なるが160〜170℃にあるものが一般的である。
フラットヤーンでは、共押出フィルムを利用して製造することで、表面層に低融点樹脂を供えた多層糸にできることが知られているが、本発明では多層糸を用いる必要はなく、単層糸であってよい。多層糸には、表面層に低融点樹脂を供える関係上、延伸や特にアニーリング処理において十分な加熱をすることが難しく、成形加工の際、熱収縮しやすくなる問題がある。熱収縮を重視すれば、表面層の融点は内層に比べ、さほど低融点にすることができないことにもなる。また、多層糸は、主に共押出フィルムから作られる関係上、表面層の樹脂のメルトフローレート(MFR)等の溶融特性を内層の樹脂に近づけなければならない制約も生じる。
フラットヤーンの繊度は、適宜選択されるが、500〜3000dtexの間で選択されることが好ましく、800〜2000dtexの間で選択されることがより好ましい。また、フラットヤーンの糸幅は、適宜選択されるが、タテヨコ共に1〜20mmの範囲にあることが好ましく、2〜10mmの範囲にあることがより好ましい。
本発明のフラットヤーンの引張強さは、成形後の成形品の目的に応じ適宜選択される。その強度は、4cN/dtex以上であることが好ましい。成形後の成形品の強度に影響することから、より高強度であることが望まれるものの、高度に延伸を行えば行うほど、強度は得られるが、伸びを損なうことになり、結果として成形品の耐衝撃性や成形金型への適用性を損なってしまう。従って、引張強さは15cN/dtexまでに留めることが好ましい。特に直角に近い曲面に沿わせるには、伸びを重視した設計にする方が好ましく、本発明のフラットヤーンの引張伸び率は、10〜30%の範囲であることが好ましい。
本発明では、成形加工時に高熱を掛け、後述の通りラミネート層を溶融させる関係上、フラットヤーンの熱収縮性に留意する必要があり、ラミネート層の溶融温度に近い温度域で大きく収縮することは避けなければならない。そのため、フラットヤーンは、130℃の熱風温度下に10分間晒したときに5%以下の熱収縮率であることが好ましく、3%以下の熱収縮率であることがより好ましい。
上記のようにして得られたフラットヤーンは、織成されフラットヤーン織布となる。織布の織組織については、特に制約はなく、平織、綾織、朱子織などいずれを採用してもよいが、糸同士の拘束が強すぎると、フラットヤーンラミネートシートを成形金型に沿わせることが難しくなる観点で、綾織が好ましい。
織密度については、特に制限はないが、タテヨコ共に5〜20本/25.4mmであることが好ましい。5本/25.4mmを下回ると織布として見た目が悪くなりすぎる。織密度は大きい方が織布としては美麗にみえるといえるが、大きくなるほど糸同士の拘束が強くなり、フラットヤーンラミネートシートを成形金型に沿わせることが難しくなる。そのため織密度は、タテヨコ共に20本/25.4mmまでに留めることが好ましく、12本/25.4mmまでに留めることがより好ましい。また、フラットヤーンはなるべく折畳まれていない状態で織られている方が、糸の拘束が小さく、その引張強さも発揮しやすい観点では、以下の[数1]及び[数2]で求められるC及びCが共に0mmより大きいことが好ましい。このCはタテのフラットヤーン同士の隙間を示し、Cはヨコのフラットヤーン同士の隙間を示す。それぞれの隙間が広すぎると成形加工後に凹凸を残してしまう可能性がある観点では、C及びCは共に0.5mm以下であることが好ましい。
[数1] C=(25.4/D)−W
[数2] C=(25.4/D)−W
但し、上記、W=タテ糸幅(mm)、W=ヨコ糸幅(mm)、D=タテ織密度(本/25.4mm)、D=ヨコ織密度(本/25.4mm)を示す。
本発明のフラットヤーン織布の目付重量は、目的に応じて適宜選択されるが、50〜250g/mの間で選択されることが好ましい。本発明でフラットヤーン織布は、成形品の強度に関係するものにつき、目付重量が小さすぎると、より高い強度を得るには、より多く枚数のフラットヤーン織布を積層する必要が生じる。その結果、フラットヤーンラミネートシートが厚くなりすぎることで成形金型に沿わせるには硬すぎる、あるいは成形品が薄くならないといった問題が生じかねない。逆に目付重量が大きすぎると、個々のフラットヤーン織布が硬くなり過ぎることで、フラットヤーンラミネートシートの柔らかさが損なわれ、成形金型に沿わせることが難しくなる。係る目付重量は、70g/m以上の範囲、180g/m以下の範囲で選択することがより好適である。
上記のようにして得られたフラットヤーン織布は複数枚用意され、ラミネート層を介して接着することになる。このフラットヤーン織布の枚数は目標とする成形品の強度や厚みによって適宜選択される。本発明では、2〜10枚の範囲であることが好ましく、あまり枚数を増やしすぎると硬くなりすぎてしまう観点では、3〜8枚の範囲であることが好ましい。なお、織布の枚数が3枚以上である場合、本発明のラミネート層は織布の間毎に配置される。
本発明では、金型による成形加工を行う前に、予めラミネート層を介してフラットヤーン織布同士を接着させて積層シートとする。フラットヤーン織布同士を予め接着させる理由は、織布とラミネート層を確実に接触させるためと、成形時に生じる織布の熱収縮に対抗するためである。フラットヤーンは延伸されているため、その織布は熱を掛けるとどうしても縮みが生じてしまうが、本発明のラミネート層は、溶融させた後、延伸工程を経ることなく織布に接着させることになるため、ほとんど延伸が掛かっていない状態、いわば未延伸状態である。接着させずに熱を掛けると織布は収縮し、ラミネート層は収縮しないことで、成形により得られた成形品に接着ムラやシワを起こしやすくなる。接着していれば、ラミネート層によって織布の熱収縮を抑えることになり、ある程度フラットヤーンにおいて熱収縮が抑えられていれば、広い温度領域で積層シートがほとんど熱収縮しない状態にすることもできる。
本発明では、金型による成形加工を容易にするために、積層シートが可撓性を有する状態にする。そのためにはフラットヤーン織布同士の接着において、糸同士が完全に固着されていない状態にする必要がある。この状態にするためのフラットヤーン織布同士の接着方法としては、押出ラミネート法を用いることが好ましい。押出ラミネート法による接着では、Tダイ押出機を使って、ラミネート層をなす樹脂を高温下で溶融状態とした上で、フラットヤーン織布の間にその溶融樹脂を落とし込み、冷却固化させ、フラットヤーン織布同士を接着させる。押出ラミネート法による接着は、フラットヤーン織布の表面をわずかに溶融させて接着するため、接着の際、さほど大きな加圧を要さず、フラットヤーン織布を過剰に圧縮せず、さらにラミネート層をなす樹脂がフラットヤーン織布間に過剰に食い込ませなくてもよくなる。そのため、得られた積層シートはほどよく柔軟性を残した状態である、可撓性を有する状態に仕上がる。
本発明のラミネート層には、低融点ポリプロピレン系樹脂を主原料として用いる。この低融点ポリプロピレン系樹脂は、ポリプロピレン構造を含む樹脂で、フラットヤーンに用いるポリプロピレンより低融点の樹脂をいう。低融点ポリプロピレン系樹脂を用いる理由としては、フラットヤーンを構成するポリプロピレンとの溶融接着による良好な接着性を得る上で、同じポリプロピレン系の樹脂であるのが好ましいこと、また本発明では成形時に織布を溶融させずにラミネート層を溶融させる関係で、フラットヤーンに用いるポリプロピレンより融点が低い樹脂であることが必要であること、が挙げられる。
このような低融点ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレンと、エチレン、ブテン−1等のその他のモノマーとの共重合体や、立体規則性を制御したポリプロピレン系樹脂(例えば、低立体規則性ポリプロピレン)等が挙げられる。中でも、モノマーによる接着性の阻害が少なく、好適な融点が選択しやすい観点から、エチレン−プロピレン共重合体樹脂を用いることが好ましい。エチレン−プロピレン共重合体樹脂の融点は125〜150℃の範囲で選択できる。
ラミネート層の樹脂は、成形時に溶融させ織布に浸透させる関係上、溶融特性としてMFRを考慮して選定することが好ましい。フラットヤーンに用いるポリプロピレンが一般的には3g/10min未満であるが、ラミネート層に用いる樹脂のMFRはこれより当然高いものを用いることになる。好適なMFR(JIS K 7210に準拠し、230℃、2.16kgfで測定)は4〜50g/10minであり、MFRが4g/10minを下回ると、成形時に織布に樹脂を浸透させることが困難になることで、成形後に成形品の硬さが得られにくい上に、成形時のシワの原因になりやすい。より好適には、MFRは10g/10min以上である。また、MFRが50g/10minを上回るとフラットヤーン織布同士の接着を行う際に既に樹脂が浸透しすぎ、結果として積層シートの可撓性を損なう恐れがある。より好適には35g/10min以下に留めることが好ましく、高温下になっても粘りを残すことで、より高い温度域でもフラットヤーン織布の熱収縮に対抗することができる。
本発明のラミネート層の目付重量は、70〜300g/mの範囲にあることが好ましい。本発明においてラミネート層は、成形時に織布の間に入り込みフラットヤーンラミネートシートに硬さをもたらせる役目を担い、かつ、上記の通り成形時の織布の熱収縮を抑える役目を担う他、成形金型に沿いやすくするために厚みで緩衝をもたらす役目を担っている。70g/mを下回ると、成形後に得られる成形品の硬さが不足する可能性がある上に、熱収縮が抑えきれない可能性がある。一方、300g/mを超えると、ラミネート層に対し、織布が少ないことで強度が不足してくる可能性がある。なお、上記、目付重量はラミネート層1層あたりの目付重量を指す。
上記のようにしてフラットヤーン織布にラミネート層を備えた積層シートは、成形後に外観をより美麗にみせるため、機能性を付与するため、あるいはその性能を補うため、積層シートの表層に別途、低融点ポリプロピレン系樹脂からなるラミネート層を設けてもよく、表層材として不織布、織物、またはフィルム等を備えたものとしてもよい。このラミネート層や表層材は、それぞれ2層以上の複数層で構成されていてもよい。
上記の表層材は、ポリプロピレンを主原料とするものであってよいが、ポリプロピレンに限らず、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド等を主原料とするものであってもよく、アルミ箔、炭素繊維製品(炭素繊維織物、炭素繊維フィルム等)といった無機物を主原料とするものであってもよい。これらの表層材を2種以上積層して用いてもよい。表層材は、前記ラミネート層の樹脂よりも高い融点(非晶性樹脂の場合、ラミネート層の樹脂より高い軟化点)を有するものが好ましく、表層であるために成形時に高熱に最も晒される観点では、フラットヤーンよりも高い融点を有するものがより好ましい。
この表層材を用いる場合についても、フラットヤーンラミネートシートは、金型による成形加工を行う前の段階で予め積層シートと接着されていることが好ましい。成形加工の直前にエマルションになった接着性樹脂等を塗布し、該接着性樹脂を介在させて貼り付けたものでも構わないが、ラミネート層と同様、押出ラミネート法で接着性樹脂層を介して積層されていることが好ましい。ここでいう接着性樹脂は、表層材と積層シートとが十分に接着するものが好ましく、ラミネート層のように織布に樹脂を浸透させることを考慮する必要はない。そのため、接着性樹脂層の樹脂は使用される表層材に応じて、積層シートとの接着性を考慮しながら選択される。
表層材がポリオレフィン以外の原材料である場合、接着性樹脂は、極性を重視してラミネート層に用いた原材料とは異なる樹脂を用いることが好ましい。押出ラミネート法によって表層材を接着させる場合、オレフィンに極性基を有するモノマーを共重合あるいはポリオレフィンに極性を付与した、極性ポリオレフィンが好適に用いられる。極性ポリオレフィンとしては、例えば、「アドマー」、「タフマー」Mシリーズ(三井化学社製)、「バイネル」、「フサボンド」(デュポン社製)、「オレヴァック」(アルケマ社製)、「プレクサー」(イクイスター社製)、「モディックAP」(三菱化学社製)といった市販の極性基変性ポリオレフィンの他、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンアクリル酸共重合体(EAA)、エチレンメタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレンメチルメタクリレート共重合体(EMMA)、エチレンエチルアクリレート共重合体(EEA)等が挙げられる。
本発明では、上記のようにしてフラットヤーンラミネートシートが得られる。なお、本発明のフラットヤーンラミネートシートの各構成をなす材料には、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、着色剤、耐候安定剤、滑剤、酸化防止剤、充填材、その他合成樹脂等を適宜目的に合わせて添加してもよい。
本発明のフラットヤーンラミネートシートは、公知の熱プレス成形、真空成形、圧空成形など金型を使用するいずれの成形加工に用いられてもよい。中でも真空成形が、ラミネート層の樹脂を織布内に浸透させやすく、良好な成形品を得ることができる。
本発明のフラットヤーンラミネートシートを用いて得られた成形品は、軽量かつシワのない外観に優れた成形品となり、例えば、スーツケース、アタッシュケース等のカバン類;カメラケース、楽器ケース等のケース類;各種カバー類;ドアトリム、トランクサイドを形成するトリム材、フロアマットやトランクマット等のマット材、天井材等の自動車部品;壁材、天井材等の建築部材;家電製品の筐体等の用途に利用することができる。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例にのみ限定されない。
なお、実施例等において、融点は、JIS K 7121に準じ、示差走査熱量測定(DSC)により測定し、最大ピーク(Tm)を融点とした。
〔フラットヤーンの作製例1〕
融点165℃のホモポリプロピレンを原材料としてインフレーション法を用いてフィルムを作り、細断後、延伸及びアニーリング処理を行うことで、糸幅:3mm、繊度:1500dtexのフラットヤーンXを得た。このフラットヤーンXのJIS L 1013法で測定される引張強さは、6cN/dtexで、引張伸び率は20%であった。また、130℃の温度下に保った熱風式恒温槽を用意し、1mの長さに切断したフラットヤーンXをこの恒温槽内に10分間晒し、その熱収縮率を求めたところ、1.8%の熱収縮率を示した。
〔フラットヤーンの作製例2〕
融点165℃のホモポリプロピレンを内層、融点146℃のエチレン−プロピレンランダム共重合体樹脂を表層の原材料とした2種3層の共押出フィルムを用い、細断後、延伸することで、糸幅:3mm、繊度:1500dtexのフラットヤーンYを得た。このフラットヤーンYのJIS L 1013法で測定される引張強さは、5cN/dtexで、引張伸び率は18%であった。また、130℃の温度下に保った熱風式恒温槽を用意し、1mの長さに切断したフラットヤーンYをこの恒温槽内に10分間晒し、その熱収縮率を求めたところ、9.5%の熱収縮率を示した。なお、このフラットヤーンYの層比は1:8:1で構成した。
〔フラットヤーン織布の作製例1〕
上記フラットヤーンXをタテ糸およびヨコ糸として用い、タテヨコ共に、織密度8本/25.4mmで、綾織組織に製織し、フラットヤーン織布Aを作製した。
〔フラットヤーン織布の作製例2〕
上記フラットヤーンXをフラットヤーンYに変更した以外は、フラットヤーン織布の作製例1と同様にして、フラットヤーン織布Bを作製した。
〔実施例1〕
融点135℃のエチレン−プロピレンランダム共重合体樹脂を、押出ラミネート機を用い、溶融した状態とした上で、2枚のフラットヤーン織布Aの間に挟み込むことで織布同士を接着・積層し、さらに、ここで積層したもの同士を当該エチレン−ポリプロピレンランダム共重合体樹脂を用いて同様に接着・積層することで、フラットヤーン織布Aを4枚備えた積層シートXを得た。なお、積層に用いたエチレン−プロピレンランダム共重合体樹脂のMFR(230℃/2.16kgf)は14g/10minであり、目付重量は各層150g/mとした。積層シートXは、紙管に巻き取れるほどの柔らかさを有していた。
さらに、表層材として厚さ50μmの市販のポリエステルフィルムAを用意し、市販の極性ポリオレフィンを用いて、押出ラミネート機にて、80g/mの目付重量で、積層シートXの表面に接着・積層させ、積層体Aを得た。
〔比較例1〕
実施例1のポリエステルフィルムAとフラットヤーン織布Aとを、実施例1で用いた極性ポリオレフィンを用いて、押出ラミネート機にて、80g/mの目付重量で接着・積層した積層シートYを用意した。次いで、融点135℃のエチレン−プロピレンランダム共重合体樹脂を原材料とした目付重量約150g/mのフィルムBを用意した。積層シートY、フィルムB、フラットヤーン織布A、フィルムB、フラットヤーン織布A、フィルムB、フラットヤーン織布Aの順に重ねることで、積層体Bを得た。当該積層体Bにおいて、積層シートYとフィルムBの間、フィルムBとフラットヤーン織布Aの間は、接着していなかった。
〔比較例2〕
比較例1で得た積層体Bに熱プレス加工を行うことで、積層体Cを得た。熱プレスの条件は、温度150℃、圧力20MPaで約3分間プレスした後、温度約35℃、圧力20MPaで約3分間プレスする条件とした。積層体Cは全ての層間が接着し、硬さのある板状であった。
〔実施例2〕
フラットヤーン織布Aをフラットヤーン織布Bに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、積層シートZを得た。積層シートZは、積層シートXよりやや硬かったが、紙管に巻き取れるほどの柔らかさを有していた。さらに、実施例1と同様にして、表層材として厚さ50μmの市販のポリエステルフィルムAを、市販の極性ポリオレフィンを用いて、押出ラミネート機にて、80g/mの目付重量で、積層シートZの表面に接着・積層させ、積層体Dを得た。
〔比較例3〕
比較例1で用いた積層シートYの下にフラットヤーン織布Bを3枚重ねることで、積層体Eを得た。
〔比較例4〕
積層体Eに熱プレス加工を行うことで、積層体Fを得た。熱プレスの条件は、比較例2と同様にした。積層体Fは全ての層間が接着し、硬さのある板状であった。
実施例1、2、比較例1〜4で得た積層体A〜Fを、600mm×800mmの大きさに裁断した上で、図2に図示する形状で吸引機能を有する上型(雌型)と下型(雄型)からなる成形金型を用い、真空成形法で加熱しながら真空吸引を行うことで、成形加工品を作製した。真空度は0.5atm〜0.9atmの間で、加熱条件は100〜150℃の間で、積層体の構成に合わせながら適宜調節を行い加工した。
〔成形品の評価方法〕
成形品の外観の状態を3段階で評価した。
○:成形品にシワがない。織模様等も美麗である。
△:成形品に若干のシワが見られるが、成形品として問題ない。
×:成形品に多数のシワや層間の接着ムラがあり、成形品として問題がある。
上記の方法による評価結果は、実施例1が○、実施例2が△、比較例1〜4が×であった。
実施例1の積層体Aを用いた成形加工品は、織模様も綺麗な状態であった。比較例1の積層体Bを用いた成形加工品は、曲面部分で層間が接着していないところがみられた。比較例2の積層体Cを用いた成形加工品は、層間はよく接着していたが、曲面部分では織模様が歪み、シワが入っていた。
実施例2の積層体Dを用いた成形加工品は、織模様の歪みが見られ、いくらかシワが入る状態であったが、成形品としては使えそうな状態であった。比較例3の積層体Eを用いた成形加工品は、層間で接着していない部分がかなり目立つ状態であった。比較例4の積層体Fを用いた成形加工品は、曲面部分に大きなシワが入っていた。
1 フラットヤーンラミネートシート
2 フラットヤーン織布
3 ラミネート層
4 表層材
5 接着性樹脂層

Claims (6)

  1. 金型による成形加工に用いられるフラットヤーンラミネートシートであって、ポリプロピレンからなる複数枚のフラットヤーン織布が、低融点ポリプロピレン系樹脂からなるラミネート層を介して接着された積層シートからなり、当該積層シートが可撓性を有することを特徴とするフラットヤーンラミネートシート。
  2. フラットヤーン織布を形成するフラットヤーンが、130℃の熱風温度下に10分間晒したとき、5%以下の熱収縮率である請求項1に記載のフラットヤーンラミネートシート。
  3. ラミネート層を形成する低融点ポリプロピレン系樹脂が、MFR(JIS K 7210に準拠し、230℃、2.16kgfで測定)4〜50g/10minである請求項1または2に記載のフラットヤーンラミネートシート。
  4. ラミネート層の目付重量が、70〜300g/mである請求項1〜3のいずれかに記載のフラットヤーンラミネートシート。
  5. さらに表層に、接着性樹脂層を介して表層材が積層されてなる請求項1〜4のいずれかに記載のフラットヤーンラミネートシート。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のフラットヤーンラミネートシートを用いて形成された成形加工品。
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