JP2017196351A - 反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】反復使用する金属製医療器具への生体成分の付着(吸着)を抑制し、使用済み医療器具の洗浄性を改善させる金属製医療器具用の防汚性コーティング剤を提供する。【解決手段】カルボキシル基を含有する特定の単量体と、ホスホリルコリン基または(ポリ)エチレングリコール基を含有する特定の単量体との共重合体が上記の課題を解決することの知見を見出し、本発明を完成するに至った。【選択図】なし
Description
本発明は、反復使用する金属製の医療器具に用いて、生体成分の付着を抑制する、親水性高分子を用いた防汚性コーティング剤に関する。より詳しくは、共重合成分として、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位と、ホスホリルコリン基含有構成単位または(ポリ)エチレングリコール基含有(メタ)アクリレート構成単位とを用いた親水性高分子を用いた防汚性コーティング剤に関する。
メスや鉗子などの反復使用する金属製医療器具は、使用後、付着した血液などの生体成分への接触による二次感染を防ぐために、感染性の汚れを確実に除去する必要がある。従来、使用済み医療器具は、ウォッシャーディスインフェクターのような自動洗浄機により洗浄、滅菌され再使用されている。日本医療機器学会では、使用済み医療器具の洗浄評価基準として、洗浄後の残存蛋白質量値を許容値200μg/器具以下、目標値100μg/器具以下と定めている。しかしながら、生体成分は、複雑な形状をした医療器具の細部にまで入り込み、長時間の放置や熱により変性、固着する。このような生体成分を医療器具から完全に除去し、学会の定める基準値を満たすことは困難である。そのため、医療器具の手洗いや洗浄剤への浸漬による予備洗浄が必要となる場合が多く、予備洗浄工程による二次感染のリスクや医療従事者への負担を軽減する手段が求められている。これまでに様々なアルカリ洗浄剤や酵素洗浄剤が開発されているものの(特許文献1、2)、変性、固着した生体成分への洗浄作用は不十分であり、予備洗浄なく除去することは未だ困難となっている。
一方で、細胞培養容器やピペットチップなどのディスポーサブルな生化学機器の多くは、ポリプロピレンやポリスチレンなどの本来生体親和性に乏しい高分子基材により製造されている。そのため、生体親和性を有する重合体によりコーティングすることで基材表面を生体親和性表面に改質し、血液などの生体成分の吸着を抑制させている。なかでも、ホスホリルコリン基含有重合体やアルコキシエチル(メタ)アクリレート重合体は、血液適合性や蛋白質吸着抑制に代表される優れた生体親和性を有するために、様々な医療機器への表面処理剤に応用されている。
しかしながら、反復使用するメスや鉗子などの金属製医療器具に対して、防錆効果、潤滑効果、乾燥促進効果を付与する処理剤はあるものの(特許文献3)、血液等の生体成分の付着を抑制し、洗浄性を改善させることを目的とする処理剤はこれまでになかった。
すなわち本発明の課題は、反復使用する金属製医療器具への生体成分の付着(吸着)を抑制し、使用済み医療器具の洗浄性を改善させる金属製医療器具用の防汚性コーティング剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、カルボキシル基を含有する特定の単量体と、ホスホリルコリン基または(ポリ)エチレングリコール基を含有する特定の単量体との共重合体が上記の課題を解決することの知見を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記の〔1〕および〔2〕である。
すなわち、本発明は下記の〔1〕および〔2〕である。
〔1〕重量平均分子量が5,000〜1,000,000であり、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)と、ホスホリルコリン基含有構成単位(B1)または(ポリ)エチレングリコール基含有(メタ)アクリレート構成単位(B2)とを有する共重合体(P)を含有してなる、
反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤。
反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤。
〔2〕カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)が、(メタ)アクリル酸または2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸に基づく構成単位である、前記の〔1〕に記載の反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤。
本発明のカルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)を導く単量体と、ホスホリルコリン基含有構成単位(B1)を導く単量体または(ポリ)エチレングリコール基含有(メタ)アクリレート構成単位(B2)を導く単量体との共重合体を含む、反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤は、生体成分に対する吸着抑制能を有するため、金属製の医療器具への生体成分の吸着を抑制することができ、さらに洗浄性を著しく改善することができる。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
[共重合体(P)]
本発明の反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤は、反復使用する金属製医療器具用に用いられ、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)と、ホスホリルコリン基含有構成単位(B1)および/または(ポリ)エチレングリコール基含有(メタ)アクリレート構成単位(B2)とを有する共重合体(P)を含有してなる。
[共重合体(P)]
本発明の反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤は、反復使用する金属製医療器具用に用いられ、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)と、ホスホリルコリン基含有構成単位(B1)および/または(ポリ)エチレングリコール基含有(メタ)アクリレート構成単位(B2)とを有する共重合体(P)を含有してなる。
[カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)]
共重合体(P)は、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)を共重合体構造中に含む。共重合体構造中、カルボキシル基は、金属と配位結合を形成することができる。カルボキシル基を共重合体(P)中に導入することで、共重合体(P)が医療器具の金属表面に配位結合され、共重合体(P)を医療器具表面にコーティングすることができる。カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)は、より具体的には下記の式(1)で表される構造である。
共重合体(P)は、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)を共重合体構造中に含む。共重合体構造中、カルボキシル基は、金属と配位結合を形成することができる。カルボキシル基を共重合体(P)中に導入することで、共重合体(P)が医療器具の金属表面に配位結合され、共重合体(P)を医療器具表面にコーティングすることができる。カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)は、より具体的には下記の式(1)で表される構造である。
共重合体(P)におけるカルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)を導く単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸等が挙げられる。
[水溶性構成単位(B)]
本発明の共重合体(P)は、水溶性構成単位(B)として、ホスホリルコリン基含有構成単位(B1)および/または(ポリ)エチレングリコール基含有(メタ)アクリレート構成単位(B2)を含む。共重合体構造中、これらの構成単位は、生体成分の吸着を抑制することができる。ホスホリルコリン基含有構成単位(B1)または(ポリ)エチレングリコール基含有(メタ)アクリレート構成単位(B2)は、より具体的には下記式(3)で表される構造である。
本発明の共重合体(P)は、水溶性構成単位(B)として、ホスホリルコリン基含有構成単位(B1)および/または(ポリ)エチレングリコール基含有(メタ)アクリレート構成単位(B2)を含む。共重合体構造中、これらの構成単位は、生体成分の吸着を抑制することができる。ホスホリルコリン基含有構成単位(B1)または(ポリ)エチレングリコール基含有(メタ)アクリレート構成単位(B2)は、より具体的には下記式(3)で表される構造である。
共重合体(P)におけるホスホリルコリン基含有構成単位(B1)を導く単量体としては、例えば、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン等が挙げられる。
共重合体(P)における(ポリ)エチレングリコール基含有(メタ)アクリレート構成単位(B2)を導く単量体としては、例えば、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、アルコキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
共重合体(P)における(ポリ)エチレングリコール基含有(メタ)アクリレート構成単位(B2)を導く単量体としては、例えば、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、アルコキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
共重合体(P)におけるカルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)の組成比は、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)および水溶性構成単位(B)のモル比の合計を100とすると、1〜80が好ましい。組成比が該範囲内であれば、金属に効率的に吸着する。
また、共重合体(P)における水溶性構成単位(B)の組成比は、構成単位(A)および(B)のモル比の合計を100とすると、99〜20が好ましく、より好ましくは95〜30である。組成比が該範囲内であれば、生体成分の吸着の抑制が良好となる。
以上より、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)、水溶性構成単位(B)の組成比は、A/B=1/99〜80/20が好ましく、A/B=5/95〜70/30がより好ましい。
また、共重合体(P)における水溶性構成単位(B)の組成比は、構成単位(A)および(B)のモル比の合計を100とすると、99〜20が好ましく、より好ましくは95〜30である。組成比が該範囲内であれば、生体成分の吸着の抑制が良好となる。
以上より、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)、水溶性構成単位(B)の組成比は、A/B=1/99〜80/20が好ましく、A/B=5/95〜70/30がより好ましい。
さらに、共重合体(P)には、(A)、(B1)または(B2)以外に、疎水性置換基含有(メタ)アクリル酸アルキルエステルに基づく構成単位(以下、「その他の構成単位」と称する)を含有させることができる。共重合体(P)におけるその他の構成単位を導く単量体としては、具体的には、メタクリル酸ブチル(BMA)、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸トリデシル、メタクリル酸ステアリル(SMA)等の疎水性置換基を有するメタクリル酸エステルが挙げられる。
共重合体(P)におけるその他の構成単位の組成比は、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)、水溶性構成単位(B)およびその他の構成単位のモル比の合計を100とすると、20以下が好ましい。組成比が該範囲内であれば、生体成分の吸着抑制作用および水への溶解性に悪影響を与えない。
すなわち、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)、水溶性構成単位(B)およびその他の構成単位の組成比は、A+B/その他=80/20〜100/0が好ましい。
共重合体(P)におけるその他の構成単位の組成比は、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)、水溶性構成単位(B)およびその他の構成単位のモル比の合計を100とすると、20以下が好ましい。組成比が該範囲内であれば、生体成分の吸着抑制作用および水への溶解性に悪影響を与えない。
すなわち、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)、水溶性構成単位(B)およびその他の構成単位の組成比は、A+B/その他=80/20〜100/0が好ましい。
さらに、共重合体(P)は、ランダム共重合体であってもよく、ブロック共重合体であってもよく、あるいは、ランダム部とブロック部が混在する共重合体であってもよい。また、交互共重合体部が存在してもよい。なお、ブロック共重合体は、ポリメリックペルオキシドを重合開始剤とした公知の製造プロセス(特開昭59−202261号公報、特開昭60−221410号公報)により製造することができる。
ポリメリックペルオキシドとは、1分子中に2個以上のペルオキシ結合を有する化合物である。ポリメリックペルオキシドとしては、特公平5−59942号記載の各種ポリメリックペルオキシドを一種または二種以上を使用することができる。例えば、下記式(5)、(6)または(7)で示されるものを好ましく使用することができる。
ポリメリックペルオキシドとは、1分子中に2個以上のペルオキシ結合を有する化合物である。ポリメリックペルオキシドとしては、特公平5−59942号記載の各種ポリメリックペルオキシドを一種または二種以上を使用することができる。例えば、下記式(5)、(6)または(7)で示されるものを好ましく使用することができる。
共重合体(P)の製造方法としては、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等の公知の重合方法が挙げられる。具体的な重合方法としては、例えば、溶液重合の場合、単量体組成物を水または低級アルコール等の有機溶媒中に溶解し、窒素、アルゴン等不活性ガス雰囲気下、過酸化物やアゾ化合物(例えば、4,4'−アゾビス(4−シアノ吉草酸))等のラジカル重合開始剤を添加して加熱、攪拌することにより得ることができる。また、ブロック共重合体の製造方法としては、前記のポリメリックペルオキシドを重合開始剤として用い、順次単量体を添加することでブロック共重合体を得ることができる。なお、これらの共重合体(P)を精製する場合は、再沈殿法、透析法、限外濾過法等の一般的な精製方法により行うことができる。
共重合体(P)の重量平均分子量は、5,000〜1,000,000の範囲であり、好ましくは20,000〜800,000である。重量平均分子量が低すぎると共重合体の精製が困難となり、高すぎると製造時の粘性が高くなり過ぎ、取り扱いが困難となる。
本発明の反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤は、共重合体(P)を含有してなる。本発明の反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤中の共重合体(P)の含有量は、0.005〜5質量%の範囲である。共重合体(P)の濃度が0.005質量%未満では、血液などの生体成分の吸着抑制能が十分ではなく、また、5質量%を超えるとコーティング処理された医療器具の使用感が悪くなる。
本発明の反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤は、反復使用する金属製医療器具の使用後に洗浄、濯ぎを行って乾燥させる際、その乾燥前に医療器具に対して低濃度の溶媒希釈液(溶媒としては、例えば、水、生理食塩液、有機溶媒等が挙げられる)として付与するものであり、前記洗浄後の濯ぎ工程での最終濯ぎ液、もしくは濯ぎ後の別工程としての浸漬あるいは噴霧法等による処理液として用いる。
本発明の反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤は、共重合体(P)以外に、例えば水を含有するが、さらに、生体成分の吸着抑制能に悪影響を与えない範囲において、医療器具の潤滑、防錆、乾燥促進に使われる有機防錆剤や界面活性剤を含有することができる。
有機防錆剤としては、有機酸またはその塩、アミノ酸またはその塩、ポリペプチドが挙げられる。例えば、有機酸またはその塩としては、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酢酸、安息香酸、これらのアルカリ金属塩等が挙げられる。アミノ酸またはその塩としては、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリン、ヒスチジン、リジン、アルギニン、チロシン、これらの塩等が挙げられる。ポリペプチドとしては、ポリリジンが挙げられる。これらは単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
有機防錆剤としては、有機酸またはその塩、アミノ酸またはその塩、ポリペプチドが挙げられる。例えば、有機酸またはその塩としては、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酢酸、安息香酸、これらのアルカリ金属塩等が挙げられる。アミノ酸またはその塩としては、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリン、ヒスチジン、リジン、アルギニン、チロシン、これらの塩等が挙げられる。ポリペプチドとしては、ポリリジンが挙げられる。これらは単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。例えば、非イオン界面活性剤として、グリセリン脂肪酸エステル、グリセリン酢酸脂肪酸エステル、グリセリン乳酸脂肪酸エステル、グリセリンコハク酸脂肪酸エステル、グリセリンジアセチル酒石酸脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、レシチン等が挙げられる。これらは単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤で処理した医療器具の滅菌方法としては、高圧蒸気滅菌、乾熱滅菌、EOG滅菌、放射線滅菌等が挙げられる。
以下、実施例に基づき本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、合成例における重量平均分子量の測定は、以下に示す方法に従って実施した。
<重量平均分子量の測定>
〔実施例の共重合体(P)〕
得られた共重合体1mgを、0.1mol/L硫酸ナトリウム水溶液1gへ溶解し、GPCにより重量平均分子量を測定した。測定条件は以下の通りである。
装置:RI−8020、DP−8020、SD−8022、AS−8020(以上、東ソー(株)製)、865−CO(日本分光(株)製)、カラム:Shodex OHpak SB−802.5 HQ、OHpak SB−802.5M HQ(昭和電工(株)製)、移動相:pH7.4の20mMリン酸緩衝液、標準物質:ポリエチレングリコール、検出:視差屈折率計、重量平均分子量(Mw)の算出:分子量計プログラム(SC−8020用GPCプログラム)、流速:0.5mL/分、カラム温度:45℃、試料溶液注入量:100μL、測定時間:30分間
〔実施例の共重合体(P)〕
得られた共重合体1mgを、0.1mol/L硫酸ナトリウム水溶液1gへ溶解し、GPCにより重量平均分子量を測定した。測定条件は以下の通りである。
装置:RI−8020、DP−8020、SD−8022、AS−8020(以上、東ソー(株)製)、865−CO(日本分光(株)製)、カラム:Shodex OHpak SB−802.5 HQ、OHpak SB−802.5M HQ(昭和電工(株)製)、移動相:pH7.4の20mMリン酸緩衝液、標準物質:ポリエチレングリコール、検出:視差屈折率計、重量平均分子量(Mw)の算出:分子量計プログラム(SC−8020用GPCプログラム)、流速:0.5mL/分、カラム温度:45℃、試料溶液注入量:100μL、測定時間:30分間
<共重合体の合成>
〔合成例1〕
メタクリル酸(MA)0.45gおよびMPC29.55gを水(PW)168.13gに溶解し、温度計、攪拌機および還流冷却管を付けた300mLの4ツ口ナスフラスコに入れて30分間窒素を吹き込んだ。その後、75℃でV−501(商品名、和光純薬工業(株)製;化学名として、4,4'−アゾビス(4−シアノ吉草酸))を1.87g加えて6時間反応させた。1H−NMR測定における各単量体の二重結合ピークの消失から、各単量体の定量的な反応を確認した。反応後、ジエチルエーテルを用いて沈殿精製し、共重合体P1の白色粉末を得た。得られた共重合体P1について、重量平均分子量の測定結果を表1に示す。
〔合成例1〕
メタクリル酸(MA)0.45gおよびMPC29.55gを水(PW)168.13gに溶解し、温度計、攪拌機および還流冷却管を付けた300mLの4ツ口ナスフラスコに入れて30分間窒素を吹き込んだ。その後、75℃でV−501(商品名、和光純薬工業(株)製;化学名として、4,4'−アゾビス(4−シアノ吉草酸))を1.87g加えて6時間反応させた。1H−NMR測定における各単量体の二重結合ピークの消失から、各単量体の定量的な反応を確認した。反応後、ジエチルエーテルを用いて沈殿精製し、共重合体P1の白色粉末を得た。得られた共重合体P1について、重量平均分子量の測定結果を表1に示す。
〔合成例2〜7〕
表1に示す単量体の種類、単量体の量および反応時間以外は、合成例1と同じ手順によって合成を行い、それぞれ本発明に用いる共重合体P2〜P7の白色粉末を得た。各合成例および合成結果を表1に示す。
表1に示す単量体の種類、単量体の量および反応時間以外は、合成例1と同じ手順によって合成を行い、それぞれ本発明に用いる共重合体P2〜P7の白色粉末を得た。各合成例および合成結果を表1に示す。
〔合成例8〜10、比較合成例1、2〕
表2に示す単量体の種類、単量体の量および反応温度以外は、合成例1と同じ手順によって合成を行い、それぞれ本発明に用いる共重合体P8〜P10、および本発明に用いる共重合体(P)でない重合体Q1(カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)を有せず、ホスホリルコリン基含有構成単位(B1)のみからなる重合体)、Q2(カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)を有せず、ホスホリルコリン基含有構成単位(B1)およびその他の構成単位を有する共重合体)の白色粉末を得た。各合成例、比較合成例およびそれらの合成結果を表2に示す。
表2に示す単量体の種類、単量体の量および反応温度以外は、合成例1と同じ手順によって合成を行い、それぞれ本発明に用いる共重合体P8〜P10、および本発明に用いる共重合体(P)でない重合体Q1(カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)を有せず、ホスホリルコリン基含有構成単位(B1)のみからなる重合体)、Q2(カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)を有せず、ホスホリルコリン基含有構成単位(B1)およびその他の構成単位を有する共重合体)の白色粉末を得た。各合成例、比較合成例およびそれらの合成結果を表2に示す。
〔合成例11〕
温度計、攪拌機および還流冷却管を備えた500mLの4ツ口ナスフラスコに、エタコール7(商品名、三協化学(株)製、変性アルコール)を40.00g仕込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、76.76gのMPCおよび69.45gのエタコール7の混合液と19.39gのポリメリックペルオキシド(PPO;(日油(株)製))および68.54gのエタコール7の混合液を1時間で滴下した。その後70℃で3時間反応を続けた。次いで、26.32gのMPC、1.92gのMAおよび47.62gのエタコール7の混合液を30分間で滴下した。その後70℃で2時間、80℃で2.5時間反応を行うことで、MPC重合体セグメントとMPCとMAのランダム共重合体セグメントからなるブロック共重合体を得た。1H−NMR測定における各単量体の二重結合ピークの消失から、各単量体の定量的な反応を確認した。反応後、ジエチルエーテルを用いて沈殿精製し、本発明に用いる共重合体P11の白色粉末を得た。得られた共重合体P11について、重量平均分子量の測定結果を表2に示す。
温度計、攪拌機および還流冷却管を備えた500mLの4ツ口ナスフラスコに、エタコール7(商品名、三協化学(株)製、変性アルコール)を40.00g仕込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、76.76gのMPCおよび69.45gのエタコール7の混合液と19.39gのポリメリックペルオキシド(PPO;(日油(株)製))および68.54gのエタコール7の混合液を1時間で滴下した。その後70℃で3時間反応を続けた。次いで、26.32gのMPC、1.92gのMAおよび47.62gのエタコール7の混合液を30分間で滴下した。その後70℃で2時間、80℃で2.5時間反応を行うことで、MPC重合体セグメントとMPCとMAのランダム共重合体セグメントからなるブロック共重合体を得た。1H−NMR測定における各単量体の二重結合ピークの消失から、各単量体の定量的な反応を確認した。反応後、ジエチルエーテルを用いて沈殿精製し、本発明に用いる共重合体P11の白色粉末を得た。得られた共重合体P11について、重量平均分子量の測定結果を表2に示す。
〔合成例12〕
表2に示す単量体の種類および単量体の量以外は、合成例11と同じ手順によって合成を行い、本発明に用いる共重合体P12の白色粉末を得た。合成結果を表2に示す。
表2に示す単量体の種類および単量体の量以外は、合成例11と同じ手順によって合成を行い、本発明に用いる共重合体P12の白色粉末を得た。合成結果を表2に示す。
実施例および比較例において共重合体の合成に用いた材料の詳細を次に示す(表中に略号で記載)。
MA: メタクリル酸
HO−MS: 2−メタクリロイルオキシエチルコハク酸
MPC: 2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
HEMA: メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)
PEGMA: ポリエチレングリコールモノメタクリレート(式(4a)中、n=2:合成例4、n=8:合成例5)
MPEGMA: メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート(式(4a)中、n=2:合成例6、n=23:合成例7)
BMA: メタクリル酸ブチル
SMA: メタクリル酸ステアリル
PW: 水
EtOH: エタノール
エタコール7: 変性エタノール(三協化学(株)製)
V−501: 4,4'−アゾビス(4−シアノ吉草酸)(和光純薬工業(株)製)
AIBN: アゾビスイソブチロニトリル
PPO: ポリメリックペルオキシド、前記の式(5)[n=3、m=5]で表される構造を有する(日油(株)製)
MA: メタクリル酸
HO−MS: 2−メタクリロイルオキシエチルコハク酸
MPC: 2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
HEMA: メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)
PEGMA: ポリエチレングリコールモノメタクリレート(式(4a)中、n=2:合成例4、n=8:合成例5)
MPEGMA: メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート(式(4a)中、n=2:合成例6、n=23:合成例7)
BMA: メタクリル酸ブチル
SMA: メタクリル酸ステアリル
PW: 水
EtOH: エタノール
エタコール7: 変性エタノール(三協化学(株)製)
V−501: 4,4'−アゾビス(4−シアノ吉草酸)(和光純薬工業(株)製)
AIBN: アゾビスイソブチロニトリル
PPO: ポリメリックペルオキシド、前記の式(5)[n=3、m=5]で表される構造を有する(日油(株)製)
<反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤の評価方法>
下記の方法で、所定濃度の種々の共重合体を用いてポリマーコーティングを行った基板プレート上に、擬似汚染物によって汚れを付着させ、洗浄操作後の汚れの残存を蛋白質濃度の測定から判断した。共重合体によるポリマーコーティングについては、水溶液濃度0.5質量%、0.05質量%の2水準において評価を行った(下記の方法では、水溶液濃度0.5質量%の場合を示した)。実施例1〜12においては、それぞれ合成例1〜12で得られた共重合体P1〜P12を用いた。また、比較例1、2においては、それぞれ比較合成例1、2で得られた重合体Q1、Q2を、比較例3では下記に詳細を示す市販の重合体Acr−ASを用い、比較例4においてはブランク試験として共重合体水溶液に代えて、精製水を用いてポリマーコーティングの操作を行った。結果を表3および表4に示す。
Acr−AS: ポリアクリル酸、重量平均分子量800,000、日本触媒(株)製「アクアリックAS−58」
下記の方法で、所定濃度の種々の共重合体を用いてポリマーコーティングを行った基板プレート上に、擬似汚染物によって汚れを付着させ、洗浄操作後の汚れの残存を蛋白質濃度の測定から判断した。共重合体によるポリマーコーティングについては、水溶液濃度0.5質量%、0.05質量%の2水準において評価を行った(下記の方法では、水溶液濃度0.5質量%の場合を示した)。実施例1〜12においては、それぞれ合成例1〜12で得られた共重合体P1〜P12を用いた。また、比較例1、2においては、それぞれ比較合成例1、2で得られた重合体Q1、Q2を、比較例3では下記に詳細を示す市販の重合体Acr−ASを用い、比較例4においてはブランク試験として共重合体水溶液に代えて、精製水を用いてポリマーコーティングの操作を行った。結果を表3および表4に示す。
Acr−AS: ポリアクリル酸、重量平均分子量800,000、日本触媒(株)製「アクアリックAS−58」
(基板プレート)
縦76mm、横27mm、厚さ0.2mmからなるステンレス(SUS304)基板を準備し、トルエンに浸積して脱脂後、乾燥したものを基板プレートとした。
縦76mm、横27mm、厚さ0.2mmからなるステンレス(SUS304)基板を準備し、トルエンに浸積して脱脂後、乾燥したものを基板プレートとした。
(ポリマーコーティング)
合成例1で得られた共重合体P1を用いて、共重合体濃度0.5質量%の水溶液を調製した。基板プレートを該水溶液に30秒浸積し、軽く振って余剰の該水溶液を除去後、50℃の乾燥機で4時間乾燥させた。乾燥後の基板プレートをポリマーコート基板プレートとした。
合成例1で得られた共重合体P1を用いて、共重合体濃度0.5質量%の水溶液を調製した。基板プレートを該水溶液に30秒浸積し、軽く振って余剰の該水溶液を除去後、50℃の乾燥機で4時間乾燥させた。乾燥後の基板プレートをポリマーコート基板プレートとした。
(擬似汚染物塗布プレートの作製)
擬似汚染物として、ヘパリン添加ヒツジ全血10部と1%硫酸プロタミン1部を混合させたもの50μLを上記のポリマーコート基板プレートの片側の面積の2/3に塗布し、室温で24時間乾燥させて擬似汚染物塗布プレートを調製した。
擬似汚染物として、ヘパリン添加ヒツジ全血10部と1%硫酸プロタミン1部を混合させたもの50μLを上記のポリマーコート基板プレートの片側の面積の2/3に塗布し、室温で24時間乾燥させて擬似汚染物塗布プレートを調製した。
(洗浄操作)
擬似汚染物塗布プレートは流水中で30分洗浄後、流水中から取り出し、軽く振って余剰の水を除去後、洗浄済みプレートをチャック付きポリエチレン製の袋(ユニパックE−4、(株)生産日本社製)に入れた。さらに、汚れ抽出液として5mLの0.2NのNaOH/1%SDSを該袋に加え、チャックをした後に50℃の恒温水槽に袋ごと浸漬、4時間抽出操作を行った。抽出操作後、抽出液を取り出し、抽出液中の蛋白質濃度をマイクロBCAプロテインアッセイキット(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)で蛋白質濃度を測定した。なお、蛋白質濃度測定のブランクとしては、擬似汚染物を塗布乾燥する以外は同じ処理をした抽出液を用いた。蛋白質濃度測定の蛋白質標準物質としては、牛血清アルブミンを用いた。結果を表3に示す。
擬似汚染物塗布プレートは流水中で30分洗浄後、流水中から取り出し、軽く振って余剰の水を除去後、洗浄済みプレートをチャック付きポリエチレン製の袋(ユニパックE−4、(株)生産日本社製)に入れた。さらに、汚れ抽出液として5mLの0.2NのNaOH/1%SDSを該袋に加え、チャックをした後に50℃の恒温水槽に袋ごと浸漬、4時間抽出操作を行った。抽出操作後、抽出液を取り出し、抽出液中の蛋白質濃度をマイクロBCAプロテインアッセイキット(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)で蛋白質濃度を測定した。なお、蛋白質濃度測定のブランクとしては、擬似汚染物を塗布乾燥する以外は同じ処理をした抽出液を用いた。蛋白質濃度測定の蛋白質標準物質としては、牛血清アルブミンを用いた。結果を表3に示す。
表3および表4から明らかなように、実施例1〜12では、本発明に用いる共重合体P1〜P12を含むコーティング剤で金属製の基板プレートを処理することにより、流水洗浄後の残存蛋白質を日本医療機器学会の定める使用済み医療器具の洗浄評価基準の許容値である200μg/器具以下まで抑えることができた。なお、各実施例および各比較例は、5mLの汚れ抽出液を用いているから、表3および表4において、40μg/mL以下であれば、前記の許容値200μg/器具以下を満たしている。
一方、表4から明らかなように、比較例1および比較例2(重合体Q1(カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)を有せず、ホスホリルコリン基含有構成単位(B1)のみからなる重合体)、および重合体Q2(カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)を有せず、ホスホリルコリン基含有構成単位(B1)およびその他の構成単位を有する共重合体))、比較例3(Acr−AS:生体成分の吸着を抑制する水溶性構成単位(B)を有しない重合体)、および比較例4(いかなる重合体も用いていない)においては、基板プレート表面に生体成分の吸着を抑制する表面が形成されないために、流水洗浄後においても生体成分が日本医療機器学会の定める使用済み医療器具の洗浄評価基準の許容値(200μg/器具以下)以上に残存してしまう結果となった。
これらの結果より、本発明の反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤は、生体成分の吸着を抑制できることが確認され、反復使用する金属製医療器具の洗浄性を改善する防汚性コーティング剤として使用可能であることが確認された。
これらの結果より、本発明の反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤は、生体成分の吸着を抑制できることが確認され、反復使用する金属製医療器具の洗浄性を改善する防汚性コーティング剤として使用可能であることが確認された。
反復使用する金属製医療器具の洗浄性を改善する防汚性コーティング剤を提供することができる。
Claims (2)
- 重量平均分子量が5,000〜1,000,000であり、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)と、ホスホリルコリン基含有構成単位(B1)または(ポリ)エチレングリコール基含有(メタ)アクリレート構成単位(B2)とを有する共重合体(P)を含有してなる、
反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤。 - カルボキシル基含有(メタ)アクリレート構成単位(A)が、(メタ)アクリル酸または2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸に基づく構成単位である請求項1に記載の反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤。
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JP2016092133A JP2017196351A (ja) | 2016-04-28 | 2016-04-28 | 反復使用する金属製医療器具用の防汚性コーティング剤 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018173508A1 (ja) * | 2017-03-23 | 2018-09-27 | 東京応化工業株式会社 | 表面処理液、及び表面処理方法 |
JP2020002252A (ja) * | 2018-06-28 | 2020-01-09 | 小林製薬株式会社 | トイレ便器用コーティング剤 |
CN115089770A (zh) * | 2022-07-21 | 2022-09-23 | 江苏康进医疗器材有限公司 | 一种抗凝血润滑涂层及其制备方法 |
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2016
- 2016-04-28 JP JP2016092133A patent/JP2017196351A/ja active Pending
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