JP2017196054A - 医用画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アルミ標準部材を併置せずに被検体の対象部位を撮影した場合に、骨塩定量測定の信頼性を維持する。【解決手段】 実施形態に係る医用画像処理装置は、記憶手段にアクセス可能となっている。前記医用画像処理装置は、取得手段、読出手段及び測定手段を具備する。前記取得手段は、前記少なくとも2つの厚みとそれぞれ同じ厚みをもつ少なくとも2つのアルミ片と、測定対象の骨部とを含む領域がX線撮影された対象画像を取得する。前記読出手段は、前記対象画像内の前記少なくとも2つのアルミ片の画素値に基づいて、前記記憶手段内のアルミ標準画像を読み出す。前記測定手段は、前記読み出されたアルミ標準画像内の画素値と、前記対象画像内の前記骨部における所定領域の画素値とに基づいて、前記所定領域の骨塩定量の値を測定する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、医用画像処理装置に関する。
骨塩定量の測定法の一つとして、DIP(Digital Image Processing)法が知られている。DIP法では、測定対象の左手第2中手骨を含む被検体を配置し、略長方形状の標準物質であるアルミニウム製の標準部材(以下、アルミ標準部材という)を被検体とは重ならないように被検体の右側に配置する。ここで、アルミ標準部材は、一端の最薄部と他端の最厚部との間で厚さが連続的又は段階的に変化するように形成されており、厚さが連続的に変化する部材がアルミスロープと呼ばれ、厚さが段階的に変化する部材がアルミステップと呼ばれる。このようなアルミ標準部材は、被検体から見て奥側(指の先端側)に最薄部が配置され、手前側(手首側)に最厚部が配置される。
続いて、DIP法では、被検体の左手第2中手骨に関する関心領域を中心にして、アルミ標準部材を含むようにX線絞りを調整した状態で、被検体及びアルミ標準部材を同時に撮影してX線画像を得る。しかる後、このX線画像から関心領域である第2中手骨の画像を抽出し、この第2中手骨の中央部で骨長の10%の範囲の濃度と、アルミ標準部材の濃度とに基づいて、骨塩定量の値を測定(推定)する。
しかしながら、以上のようなDIP法は、関心領域の第2中手骨よりも長いアルミ標準部材を被検体と共に撮影する必要があるため、不要な被曝を生じてしまう心配がある。例えば、左手第2中手骨を中心にしてアルミ標準部材を含むようにX線絞りを調整した場合、アルミ標準部材の長さを一辺とした正方形の領域(被検体の左手の掌全体の領域)が被曝領域となり、不要な被曝を生じる心配がある。
一方、この種の不要被曝をなくす観点から、測定箇所の骨の平均画素値と、撮影条件に対するアルミステップの板厚と画素値の関係のデータベースから骨塩定量を求める方式が提案されている。この方式では、撮影条件に対するデータベースに基づき、アルミステップを併置せず被検体の対象部位を単独で撮影して、骨塩定量を算出可能となっている。
特開2006−334046号公報
しかしながら、以上のような方式は、通常は特に問題ないが、本発明者の検討によれば、撮影系の経時的変化等により、撮影条件に対するデータベースから求めた骨塩定量の精度が下がり、骨塩定量測定の信頼性を低下させてしまう懸念がある。
目的は、アルミ標準部材を併置せずに被検体の対象部位を撮影した場合に、骨塩定量測定の信頼性を維持し得る医用画像処理装置を提供することである。
実施形態に係る医用画像処理装置は、記憶手段にアクセス可能となっている。前記記憶手段は、厚みが連続的又は段階的に変化するアルミニウム製の標準部材がX線撮影されたアルミ標準画像、及び前記アルミ標準画像内の少なくとも2つの厚みの画素値を関連付けて記憶する。
前記画像処理手段は、取得手段、読出手段及び測定手段を具備する。
前記取得手段は、前記少なくとも2つの厚みとそれぞれ同じ厚みをもつ少なくとも2つのアルミ片と、測定対象の骨部とを含む領域がX線撮影された対象画像を取得する。
前記読出手段は、前記対象画像内の前記少なくとも2つのアルミ片の画素値に基づいて、前記記憶手段内のアルミ標準画像を読み出す。
前記測定手段は、前記読み出されたアルミ標準画像内の画素値と、前記対象画像内の前記骨部における所定領域の画素値とに基づいて、前記所定領域の骨塩定量の値を測定する。
図1は、第1の実施形態に係る医用画像処理装置及びその周辺構成を示す模式図である。 図2は、同実施形態におけるアルミ片を説明するための模式図である。 図3は、同実施形態におけるアルミ標準画像のデータベースを説明するための模式図である。 図4は、同実施形態における測定機能を説明するための模式図である。 図5は、同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 図6は、同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 図7は、同実施形態における動作を説明するための模式図である。 図8は、同実施形態における動作を説明するための模式図である。 図9は、同実施形態における動作を説明するための模式図である。 図10は、第2の実施形態におけるアルミ標準画像のデータベースを説明するための模式図である。 図11は、同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 図12は、第3の実施形態における関心領域ROIを説明するための模式図である。 図13は、同実施形態におけるX線検出器の実装例を説明するための模式図である。
以下、実施形態に係る医用画像処理装置などについて図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る医用画像処理装置を備えた画像診断システムの構成を示す模式図であり、図2は、同システムにおけるアルミ片を説明するための模式図である。図3は、同システムにおけるアルミ標準画像のデータベースを説明するための模式図である。
この画像診断システムは、X線診断装置1、画像サーバ装置20及び医用画像処理装置30が互いにネットワーク40を介して通信可能に接続されている。これら各装置1,20,30は、ネットワーク40の代わりに無線で接続されてもよい。
ここで、X線診断装置1は、X線発生部2、X線絞り器3、撮影台4、X線検出器5、移動支持機構6、支持機構駆動回路7、記憶回路8、入力インタフェース回路9、制御回路10、画像生成回路11、表示回路12及びネットワークインタフェース回路13を備えている。
X線発生部2は、X線管と高電圧発生器とを有する。高電圧発生器は、X線管に供給する管電流と、X線管に印加する管電圧とを発生する。高電圧発生器は、X線撮影に適した管電流及び管電圧をX線管に供給する。具体的には、高電圧発生器は、制御回路10による制御に従い、撮影条件に応じて管電圧及び管電流を発生する。
X線管は、高電圧発生器から供給された管電流と、高電圧発生器により印加された管電圧とに基づいて、X線の焦点(以下、管球焦点と呼ぶ)からX線を発生する。発生されたX線は、X線管におけるX線放射窓から放射される。
X線絞り器3は、X線発生部2の前面であって、X線発生部2とX線検出器5との間に設けられる。具体的には、X線絞り器3は、X線発生部2におけるX線放射窓の前面に設けられる。X線絞り器3は、X線可動絞り又は照射範囲限定器とも称される。X線絞り器3は、X線発生部2で発生したX線を、操作者が所望する撮影部位以外に不要な被曝をさせないために、最大口径の照射範囲(以下、最大照射範囲と呼ぶ)を所定の照射範囲に限定する。X線絞り器3は、入力インタフェース回路9により入力された照射範囲の限定指示、または所定の限定条件に従って、鉛製の絞り羽根を移動させることにより、照射範囲を限定する。例えば、X線絞り器3は、照射範囲を挟むように第1の水平方向に移動可能な長方形の複数の第1方向絞り羽根と、照射範囲を挟むように第1の水平方向に直交する第2の水平方向に移動可能な長方形の複数の第2方向絞り羽根とを有していてもよい。なお、X線絞り器3は、被検体Hへの被曝線量の低減および画質の向上を目的として、X線の照射野に挿入される複数のフィルタ(以下、付加フィルタと呼ぶ)を有していてもよい。付加フィルタは、X線フィルタ、濾過板、ビームフィルタ、線質フィルタ、補償フィルタ、またはビームスペクトグラムフィルタとも呼ばれる。
撮影台4は、図2に示すように、X線検出器5上に設けられ、被検体Hが載置される台であり、例えば、透明アクリル板又はガラス板等が適宜、使用可能となっている。撮影台4は、例えば被検体Hの左手人差し指の付け根を挟む位置に、アルミ標準部材と同一材質であるアルミニウム製の少なくとも2つのアルミ片14a,14b,…を設けてもよい。ここで、少なくとも2つのアルミ片14a,14b,…は、データベースDB1にアルミ標準画像内の少なくとも2つの厚みの画素値が記録される場合、当該少なくとも2つの厚みとそれぞれ同じ厚みをもっている。なお、本実施形態では、2つのアルミ片14a,14bを設けた場合を例に挙げて述べる。例えば、アルミ片14aは、アルミ標準部材の最薄部と同じ厚みを有している。アルミ片14bは、アルミ標準部材の最厚部と同じ厚みを有している。但し、アルミ片14a,14bは、互いに置換してもよい。また、アルミ片14a,14bは、それぞれアルミ標準部材の各部分のうち、最薄部及び最厚部とは異なる部分の厚みを有してもよい。また、アルミ片14a,14bの形状は、図2には円柱形状の例を示したが、厚みが一定であれば、楕円状形状又は多角形形状といった任意の形状が使用可能となっている。このようなアルミ片14a,14bは、例えば粘着剤を介して、着脱自在に撮影台4又はX線検出器5に設けてもよい。アルミ片14a,14bを着脱自在又は固定的にX線検出器5に設ける場合、撮影台4は省略される。特に、アルミ片14a,14bを固定的にX線検出器5に設ける場合、X線診断装置1が骨塩定量測定の専用装置として設けられ、後述するステップST1〜ST3の処理が省略される。また、「アルミ片」は、「アルミ構造物」、「アルミサンプル」、「アルミ治具」、「サンプル治具」、「アルミ板」又は「アルミ標準片」のように適宜、読み替えてもよい。
X線検出器5は、X線発生部2から発生され、被検体H及び撮影台4を透過したX線を検出する。X線検出器5は、例えば、フラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector:FPD)としてもよい。FPDは、複数の半導体検出素子を有する。半導体検出素子には、直接変換形と間接変換形とがある。直接変換形とは、入射X線を直接的に電気信号に変換する形式である。間接変換形とは、入射X線を蛍光体で光に変換し、その光を電気信号に変換する形式である。
いずれの形式にしても、複数の半導体検出素子は、X線の入射に伴って電気信号を発生し、この電気信号を、図示しないアナログディジタル変換器(Analog to Digital converter:以下、A/D変換器と呼ぶ)に出力する。A/D変換器は、電気信号をディジタルデータに変換し、このディジタルデータを、図示しない前処理部に出力する。
移動支持機構6は、支持機構駆動回路7に駆動され、例えば、X線発生部2及びX線絞り器3を鉛直方向に移動可能に支持する。なお、移動支持機構6は、撮影台4及びX線検出器5を鉛直方向に移動可能に支持してもよい。いずれにしても、移動支持機構6は、X線管におけるX線発生の焦点とX線検出器5との間の距離(線源受像面間距離(Source Image Distance:以下、SIDと呼ぶ))を変更可能に、X線発生部2、X線絞り器3及びX線検出器5を支持する。
但し、移動支持機構6がX線発生部2、X線絞り器3、撮影台4及びX線検出器5といった各要素の位置を移動させることは必須ではなく、例えばX線診断装置1が骨塩定量測定の専用装置であってSIDを固定する場合には、各要素を固定して支持してもよい。また、移動支持機構6は、被検体Hの第2中手骨に対する骨塩定量測定以外の場合、X線発生部2及びX線絞り器3を、水平方向に沿った水平軸を中心にして回動させてもよい。同様に、移動支持機構6は、被検体Hの第2中手骨に対する骨塩定量測定以外の場合、X線発生部2、X線絞り器3及びX線検出器5を、水平軸を中心にして回転させてもよい。
支持機構駆動回路7は、制御回路10に制御され、前述した鉛直方向への移動又は水平軸中心の回転を行うように、移動支持機構6を駆動する。
図示しない前処理部は、X線検出器5から出力されたディジタルデータに対して、前処理を実行する。前処理とは、X線検出器5におけるチャンネル間の感度不均一の補正、およびデータの脱落に関する補正等である。前処理されたディジタルデータは、画像生成回路11に出力される。
記憶回路8は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hardware Disk Drive)及び画像メモリなど電気的情報を記録するメモリと、それらメモリに付随するメモリコントローラやメモリインタフェースなどの周辺回路から構成されている。記憶回路8は、本X線診断装置1の制御プログラム、診断プロトコル、入力インタフェース回路9から入力された操作者の指示、撮影条件などの各種データ群、画像生成回路11で生成された種々のX線画像などを記憶する。
入力インタフェース回路9は、操作者からの各種指示・命令・情報・選択・設定を入力するためのトラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、及び表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチパネルディスプレイ等によって実現される。入力インタフェース回路9は、制御回路10に接続されており、操作者から受け取った入力操作を電気信号へ変換し制御回路10へと出力する。なお、本明細書において入力インタフェース回路9はマウス、キーボードなどの物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路10へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース回路9の例に含まれる。
制御回路10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)とメモリを備える。制御回路10は、入力インタフェース回路9から入力された操作者の指示、及び記憶回路8内の制御プログラム及び撮影条件などに従って、2つのアルミ片と測定対象の骨部とを含む領域をX線撮影して対象画像を生成するために、本X線診断装置1における各部を制御する。例えば、制御回路10は、制御プログラム、操作者の指示(例、照射範囲、SID)及び撮影条件(例、管電圧、管電流、照射時間)に従って、X線発生部2、X線絞り器3及び支持機構駆動回路7などを制御する。
画像生成回路11は、制御回路10により制御され、図示しない前処理部から受けたディジタルデータに基づいて、X線画像(対象画像)を生成し、当該対象画像を記憶回路8及び表示回路12に出力する。
表示回路12は、医用画像などを表示するディスプレイと、ディスプレイに表示用の信号を供給する内部回路、ディスプレイと内部回路とをつなぐコネクタやケーブルなどの周辺回路から構成されている。表示回路12は、画像生成回路11で生成された各種X線画像を表示可能となっている。
ネットワークインタフェース回路13は、X線診断装置1をネットワーク40に接続して画像サーバ装置20及び医用画像処理装置30と通信するための回路である。ネットワークインタフェース回路13としては、例えば、ネットワークインタフェースカード(NIC)が使用可能となっている。以下の説明では、画像サーバ装置20又は医用画像処理装置30等との通信にネットワークインタフェース回路13が介在する旨の記載を省略する。
画像サーバ装置20は、記憶回路21、処理回路22及びネットワークインタフェース回路23を備えている。
記憶回路21は、ROM、RAM、HDD及び画像メモリなど電気的情報を記録するメモリと、それらメモリに付随するメモリコントローラやメモリインタフェースなどの周辺回路から構成されている。このような記憶回路21は、ネットワークインタフェース回路23及び処理回路22を介して医用画像処理装置30からアクセス可能となっている。また、記憶回路21は、本画像サーバ装置20の制御プログラムと、X線診断装置1又は医用画像処理装置30から転送された対象画像と、図3に示す如き、アルミ標準画像のデータベースDB1等とを記憶する。アルミ標準画像は、一端に最薄部を有し他端に最厚部を有して厚みが連続的又は段階的に変化するアルミニウム製の標準部材(アルミ標準部材)のみがX線撮影されたX線画像であり、アルミ標準画像ファイル名により識別可能となっている。本実施形態では、厚みが連続的に変化するアルミスロープをX線撮影したアルミ標準画像を用いるが、これに限らず、厚みが段階的に変化するアルミステップをX線撮影したアルミ標準画像を用いてもよい。各々のアルミ標準画像は、互いに撮影条件を一定にする観点から、アルミ標準部材の撮影時には照射時間が一定に制御される。例えば、ユーザが撮影スイッチ(曝射スイッチ)を早く離しても、通常撮影とは異なり、アルミ標準部材の撮影時には、撮影条件に設定された照射時間の間、X線が照射される。これは、被検体Hの左手をX線撮影する骨塩定量測定でも同様である。但し、対象画像、及びアルミ標準画像のデータベースDB1は、それぞれ画像サーバ装置20に記憶しない実装形態が可能であり、例えば、医用画像処理装置30の記憶回路31に記憶されてもよい。すなわち、対象画像は、X線診断装置1から画像サーバ装置20を介さずに、医用画像処理装置30に転送されてもよい。データベースDB1は、医用画像処理装置30の処理回路33からアクセス可能な記憶部であれば、任意の記憶部に保存可能である。また、「データベース」の用語は、「管理テーブル」、「属性テーブル」、「管理情報」又は「属性情報」等と読み替えてもよい。
ここで、データベースDB1は、(アルミ標準画像ファイル名を介して)アルミ標準画像、アルミ標準画像内の少なくとも2つの厚みの画素値を関連付けて記録している。本実施形態では、少なくとも2つの厚みの画素値として、最薄部の画素値及び最厚部の画素値を用いている。但し、データベースDB1は、これに限らず、例えば、アルミ標準画像の撮影条件、当該撮影条件のアクチャル値(実データ)を更に関連付けて記録していてもよい。撮影条件としては、例えば、X線管の管電圧[kV]及び管電流[mA]、X線の照射時間[mS]などが適宜、使用可能となっている。アクチャル値は、撮影条件の実際の値であり、例えば、実際の管電圧[kV]、実際の管電流[mA]、実際の照射時間[mS]などが適宜、使用可能となっている。また更に、データベースDB1は、例えば、FPD S/N、SID、FPD温度及びその他情報を関連付けて記録していてもよい。FPD S/Nは、X線検出器5の信号対雑音比である。
処理回路22は、X線診断装置1又は医用画像処理装置30から転送された対象画像を記憶回路21に書き込む機能をもっている。これに加え、処理回路22は、医用画像処理装置30から送信された問い合わせ要求に基づいて、記憶回路21内のデータベースDB1から読み出したアルミ標準画像及びデータベース情報を返信する機能をもっている。
ネットワークインタフェース回路23は、画像サーバ装置20をネットワーク40に接続してX線診断装置1及び医用画像処理装置30と通信するための回路である。ネットワークインタフェース回路23としては、例えば、ネットワークインタフェースカード(NIC)が使用可能となっている。以下の説明では、X線診断装置1又は医用画像処理装置30等との通信にネットワークインタフェース回路23が介在する旨の記載を省略する。
医用画像処理装置30は、記憶回路31、入力インタフェース回路32、処理回路33、表示回路34及びネットワークインタフェース回路35を備えている。
記憶回路31は、ROM、RAM、HDD及び画像メモリなど電気的情報を記録するメモリと、それらメモリに付随するメモリコントローラやメモリインタフェースなどの周辺回路から構成されている。記憶回路31は、本医用画像処理装置30の制御プログラムと、X線診断装置1又は画像サーバ装置20から転送された対象画像と、画像サーバ装置20から検索されたアルミ標準画像及びアルミ標準画像のデータベース情報等とを記憶する。なお、画像サーバ装置20がアルミ標準画像のデータベースDB1を保持しない場合には、記憶回路31は、さらに、アルミ標準画像のデータベースDB1を記憶する。
入力インタフェース回路32は、操作者からの各種指示・命令・情報・選択・設定を医用画像処理装置30に入力するためのトラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、及び表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチパネルディスプレイ等によって実現される。入力インタフェース回路32は、処理回路33に接続されており、操作者から受け取った入力操作を電気信号へ変換し処理回路33へと出力する。なお、本明細書において入力インタフェース回路32はマウス、キーボードなどの物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路33へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース回路32の例に含まれる。
処理回路33は、操作者により入力インタフェース回路32を介してから入力された開始指示に基づいて、記憶回路31に記憶された制御プログラムを読み出し、これらに従って本医用画像処理装置30の動作を制御する。例えば、処理回路33は、記憶回路31から読み出した制御プログラムに従って、各部を制御する。これに加え、処理回路33は、アルミ標準部材を併置せずに被検体の対象部位を撮影した場合に、骨塩定量測定の信頼性を維持するための各機能を実行する。ここで、各機能としては、例えば、取得機能33a、読出機能33b及び測定機能33cなどがある。
取得機能33aは、少なくとも2つのアルミ片と、測定対象の骨部とを含む領域がX線撮影された対象画像を取得する機能である。ここで、少なくとも2つのアルミ片は、データベースDB1に画素値が記録されたアルミ標準部材の少なくとも2つの厚みとそれぞれ同じ厚みをもっている。本実施形態の例では、2つのアルミ片14a,14bが、アルミ標準部材の最薄部及び最厚部とそれぞれ同じ厚みをもっている。対象画像の取得先は、X線診断装置1又は画像サーバ装置20である。取得先がX線診断装置1の場合、取得機能33aは、X線診断装置1から転送された対象画像を取得(受信)する。取得先が画像サーバ装置20の場合、取得機能33aは、問合せ要求を画像サーバ装置20に送信し、画像サーバ装置20から返信された対象画像を取得(受信)する。なお、取得機能33aは、対象画像を取得すると共に、対象画像の撮影条件及びこの撮影条件のアクチャル値を取得してもよい。対象画像の撮影条件及びこの撮影条件のアクチャル値は、例えば、対象画像の付帯情報に含まれている。
読出機能33bは、取得された対象画像内の少なくとも2つのアルミ片の画素値に基づいて、記憶回路21内のアルミ標準画像を読み出す機能である。なお、読出機能33bは、画像サーバ装置20がアルミ標準画像のデータベースを保持せず、記憶回路31がアルミ標準画像のデータベースを記憶する場合には、記憶回路21に代えて、記憶回路31内のアルミ標準画像を読み出す。また、いずれにしても、読出機能33bは、取得された対象画像の撮影条件とアクチャル値と、少なくとも2つのアルミ片の画素値とに基づいて、アルミ標準画像を読み出してもよい。また、アルミ標準画像に対する「読出機能」及び「読み出す」の用語は、対象画像に対する取得機能33aとは混同しない範囲で、それぞれ「取得機能」及び「取得する」等と読み替えてもよい。
測定機能33cは、読出機能33bにより読み出されたアルミ標準画像内の画素値と、対象画像内の骨部における所定領域の画素値とに基づいて、所定領域の骨塩定量の値を測定する機能である。ここで、測定機能33cは、図4に示すように、対象画像tgから少なくとも2つのアルミ片14a,14bの画像を抽出し、少なくとも2つのアルミ片14a,14bの画像を結ぶ直線を少なくとも一辺として骨部に関する関心領域ROIを求めてもよい。なお、2つのアルミ片14a,14bを被検体Hの左手人差し指の付け根を挟む位置に設ける場合、2つのアルミ片14a,14bの画像を結ぶ直線を一辺として関心領域ROIを容易に求めることが可能である。また、測定機能33cは、求めた関心領域ROIから所定領域ARを抽出し、当該抽出した所定領域ARの画素値に基づき、骨塩定量の値を測定してもよい。所定領域ARは、DIP法の場合、第2中手骨の中央部で骨長の10%の範囲である。
図1における実施形態では、処理回路33にて実行される各機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路31に記憶されている。処理回路33はプログラムを記憶回路31から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路は、図1の処理回路33内に示された各機能を有することとなる。なお、図1においては、単一の処理回路33にて各機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能を実現するものとしても構わない。
表示回路34は、医用画像などを表示するディスプレイと、ディスプレイに表示用の信号を供給する内部回路、ディスプレイと内部回路とをつなぐコネクタやケーブルなどの周辺回路から構成されている。表示回路34は、記憶回路31に記憶された対象画像を表示する。また、表示回路34は、対象画像を表示すると共に、記憶回路31内のアルミ標準画像を表示してもよい。この場合、表示回路34は、アルミ標準画像を対象画像に重畳表示してもよく、アルミ標準画像と対象画像とを左右に並列表示してもよい。あるいは、表示回路34は、アルミ標準画像を表示せず、取得された対象画像と、測定された骨塩定量の値とを表示してもよい。
ネットワークインタフェース回路35は、医用画像処理装置30をネットワーク40に接続してX線診断装置1及び画像サーバ装置20と通信するための回路である。ネットワークインタフェース回路35としては、例えば、ネットワークインタフェースカード(NIC)が使用可能となっている。以下の説明では、X線診断装置1又は画像サーバ装置20等との通信にネットワークインタフェース回路35が介在する旨の記載を省略する。
次に、以上のように構成された画像診断システムの動作を図5及び図6のフローチャート並びに図7乃至図9の模式図を用いて説明する。
始めに、X線診断装置1では、被検体Hの左手が撮影台4上に載置され、撮影手法を選択するための選択画面が表示回路12に表示される。この選択画面は、例えば、骨塩定量測定の撮影手法、又は通常撮影の撮影手法がラジオボタン等で選択可能であるとする。また、この選択画面は、X線管の管電圧、管電流及び照射時間といった撮影条件の入力欄を含んでいるとする。
このような選択画面の表示中、入力インタフェース回路9では、図5に示すように、医師等のユーザの操作に応じて、撮影条件が入力され、且つ撮影手法が選択される(ステップST1)。制御回路10は、選択された撮影手法が骨塩定量の測定か否かを判定し(ステップST2)、否の場合には、制御回路10は、通常撮影を実行するように各部を制御する。
ステップST2の判定の結果、骨塩定量の測定の場合には、制御回路10は、入力された撮影条件がデータベースDB1内に登録済みか否かを判定し(ステップST4)、否の場合には表示回路12に警告を表示して(ステップST5)、撮影を禁止する。すなわち、データベースDB1に登録済みのアルミ標準画像の撮影条件以外の条件でX線撮影しようとした場合、撮影前にアルミ標準画像の撮影条件が未登録である旨の警告を表示し、撮影を禁できる。しかる後、制御回路10は、撮影条件及び撮影手法を選択する前の選択画面を表示回路12に表示させ、ステップST1以降の処理を再度、実行する。
一方、ステップST4の判定の結果、入力された撮影条件が登録済みの場合、制御回路10は、当該撮影条件を記憶回路8に設定する(ステップST6)。また、必要によりユーザが入力インタフェース回路9を操作し、制御回路10は、この操作に応じて、線源受像面間距離SIDを支持機構駆動回路7に設定すると共に、X線の照射範囲に対応してX線絞り器3を設定する(ステップST7)。これにより、X線診断装置1は、データベースDB1内の撮影条件及びSIDと同じ状況で、被検体HのX線撮影が可能となる。
続いて、X線診断装置1では、入力インタフェース回路9に含まれる撮影スイッチがユーザにより押下げ操作されると(ステップST8)、記憶回路8内の撮影条件に従って、被検体Hの左手のX線撮影が実行される(ステップST9)。このとき、X線診断装置1は、例えばユーザが撮影スイッチ(曝射スイッチ)を早く離しても通常撮影とは異なり、撮影条件に設定された照射時間の間、X線を照射する。すなわち、X線診断装置1では、X線発生部2が撮影条件である管電圧、管電流及び照射時間に従ってX線を発生し、X線絞り器3がこのX線の照射範囲を絞る。照射範囲が絞られたX線は、被検体Hの左手及び撮影台4を透過してX線検出器5に検出される。X線検出器5は、X線の検出結果に対応する電気信号をA/D変換器(図示せず)に出力する。A/D変換器は、この電気信号をディジタルデータに変換し、このディジタルデータを、図示しない前処理部を介して画像生成回路11に出力する。画像生成回路11は、前処理部から受けたディジタルデータに基づいてX線画像(対象画像)を生成し、当該対象画像を記憶回路8及び表示回路12に出力する。
撮影終了後、X線診断装置1は、ユーザによる入力インタフェース回路9の操作に応じて、X線撮影が失敗したか否かを判定し(ステップST10)、失敗した場合には、メッセージを表示回路12に表示させて処理を終了する(ステップST11)。補足すると、ユーザは、表示回路12に表示された対象画像を視認し、表示回路12に表示された撮影成功ボタン又は撮影失敗ボタンを入力インタフェース回路9の操作によって選択する。制御回路10は、この操作に応じてステップST10の判定を実行する。
一方、ステップST10の判定の結果、X線撮影が成功した場合、制御回路10は、記憶回路8内の撮影条件と、X線発生部2から受けたアクチャル値とを付帯情報に含む対象画像を記憶回路8に保存する。
次に、医用画像処理装置30は、図7に示すように、医師等のユーザによる入力インタフェース回路32の操作により、処理回路33の取得機能33aが、X線診断装置1の記憶回路8にアクセスし、最後に保存した対象画像tgを記憶回路8から取得する。これにより、処理回路33の取得機能33aは、撮影条件、この撮影条件のアクチャル値、及び対象画像tgをそれぞれ取得する(ステップST12〜ST13)。
ステップST13の後、処理回路33は、図6に示すように、取得された対象画像tgから2つのアルミ片14a,14bの画像を抽出したか否かを判定する(ステップST14)。この判定の結果、否の場合には、オートシャッタ機能により、対象画像tgから関心領域ROIを抽出する(ステップST15)。ここで、オートシャッタ機能とは、X線画像のうち、X線の照射範囲を切り出す機能である。ステップST15の後、処理回路33は、図7に示すように、対象画像tgの撮影条件及びアクチャル値を含む問い合わせ要求を画像サーバ装置20に送信する。
画像サーバ装置20では、問い合わせ要求に基づいてデータベースDB1を検索する。検索の結果、対象画像tgの撮影条件及びアクチャル値に一致する撮影条件及びアクチャル値に関連付けられたアルミ標準画像がある場合には(ステップST16:Yes)、当該アルミ標準画像agを医用画像処理装置30に返信する。
これにより、医用画像処理装置30では、処理回路33の読出機能33bが、データベースDB1から、対象画像tgの撮影条件及びアクチャル値に一致する撮影条件及びアクチャル値に関連付けられたアルミ標準画像agを取得する(ステップST17)。ステップST17の後、処理回路33は、ステップST22に移行する。
また、検索の結果、アルミ標準画像agがない場合(ステップST16:No)、画像サーバ装置20は、問い合わせに該当するアルミ標準画像がない旨を医用画像処理装置30に返信する。医用画像処理装置30では、この返信を受けると、処理回路33は、ステップST21に移行する。
一方、ステップST14の判定の結果、否の場合には、処理回路33は、図8に示すように、対象画像tgから2つのアルミ片14a,14bを基点として関心領域ROIを抽出する(ステップST18)。例えば、対象画像tgから抽出した2つのアルミ片14a,14bの画像を結ぶ直線を一辺として骨部に関する関心領域ROIを求めてもよい。図8中、関心領域ROIは、被検体Hの第2中手骨に関する領域である。
処理回路33は、最薄部及び最厚部とそれぞれ同じ厚みをもつ2つのアルミ片14a,14bの各々の画素値に基づき、データベースDB1を検索する(ステップST19)。このとき、処理回路33は、各アルミ片14a,14bの画素値に一致した画素値があるか否かを判定し(ステップST20)、一致した画素値がある場合にはステップST22に移行する。ステップST20の結果、否の場合には、処理回路33の読出機能33bは、対象画像tgの撮影条件及びアクチャル値と、アルミ片14a,14bの画素値とのうち、少なくとも一方に基づく近似を行う。すなわち、処理回路33の読出機能33bは、このような近似により、データベースDB1からアルミ標準画像agを取得する(ステップST21)。
ステップST21でいう「近似」は、各アルミ片14a,14bの画素値に最も近い画素値(又は対象画像の撮影条件及びアクチャル値に最も近い撮影条件及びアクチャル値)をもつアルミ標準画像agを検索する処理としてもよい。あるいは、ステップST21でいう「近似」は、撮影条件及びアクチャル値に基づく近似計算の結果に従ってアルミ標準画像agを検索する処理としてもよい。近似計算としては,例えば、撮影条件とアクチャル値との中間値を求める計算や、撮影条件とアクチャル値とに基づいて補間又は重み付けした画素値を求める計算などが適宜、使用可能となっている。補間又は重み付けした画素値pwの計算は、例えば、撮影条件の管電圧50kV、アクチャル値49kVの場合の画素値がpmだった場合、撮影条件:pw=アクチャル値:pmに基づき、pw=pm×撮影条件/アクチャル値=pm×50/49とすればよい。すなわち、近似計算としては、例えば、アクチャル値に対応する画素値pmを、撮影条件に対応する画素値pwに近似的に修正する演算としてもよい。また、近い値の検索と、近似計算とを組み合わせて、近似計算の結果に最も近い値をもつアルミ標準画像agを検索する処理としてもよい。
いずれにしても、ステップST21の終了後、処理回路33は、ステップST15又はST18で抽出した関心領域ROIから、被検体Hの第2中手骨の骨塩定量の測定に必要な所定領域ARを抽出する(ステップST22)。
次に、処理回路33は、例えば、アルミ標準画像agを並列表示するか否かを問い合わせるメッセージを画面に表示し、ユーザによる入力インタフェース回路9の操作に応じて、アルミ標準画像agを並列表示するか否かを判定する(ステップST23)。並列表示する場合には、図7に示すように、対象画像tgと、アルミ標準画像agとを並列に表示し(ステップST24)、ステップST25に移行する。なお、ステップST23は、予め並列表示の有無を記憶回路8に設定しておき、この設定に基づく判定としてもよい。
ステップST23の判定の結果、否の場合には、処理回路33の測定機能33cは、アルミ標準画像ag内の画素値と、ステップST22で抽出した所定領域ARの画素値とに基づいて、所定領域ARの骨塩定量の値を算出する(ステップST25)。例えば、測定機能33cは、所定領域AR内で骨幅方向に沿った骨の画素値(濃度)の分布を10数箇所程度求め、これらを平均した分布を求める。次に、この平均した分布における骨の画素値を、骨の画素値に一致するアルミ標準画像agの画素値(濃度)に対応するアルミ標準部材の厚さに換算して骨濃度GS(アルミ厚換算値)を得る。ここで、アルミ標準部材は、アルミスロープの場合、長手方向に10mm進むと、厚さが1mm変わるような所定の傾きを有する。アルミステップの場合も同様に、長手方向の位置と厚さとが所定の関係にある段差を有する。このため、アルミ標準画像agの画素値は、当該画素値の位置からアルミ標準部材の厚さに換算可能となっている。続いて、得られた骨濃度GSの積分値ΣGSを骨幅Dで除算し、骨塩定量の値(ΣGS/D(mmAl))を得る。これに限らず、骨塩定量の値の算出には、DIP法に基づく任意の計算手法が使用可能である。例えば、平均した分布における骨の画素値の積分値を骨幅で除算した後、除算結果をアルミ標準部材の厚さに換算してもよい。
いずれにしても、処理回路33は、算出した骨塩定量の値を表示回路34により画面上に表示する(ステップST26)。なお、ステップST24からステップST25に移行した場合、対象画像tg、アルミ標準画像ag及び骨塩定量の値が表示回路34により表示される。また、ステップST23からステップST25に移行した場合、例えば図9に示すように、アルミ標準画像agが表示されず、対象画像tg及び骨塩定量の値が表示回路34により表示される。また、ステップST26において、対象画像tgに代えて、対象画像tgから抽出した関心領域ROIを表示してもよい。
上述したように本実施形態によれば、少なくとも2つの厚みとそれぞれ同じ厚みをもつ少なくとも2つのアルミ片と、測定対象の骨部とを含む領域がX線撮影された対象画像を取得する。対象画像内の少なくとも2つのアルミ片の画素値に基づいて、アルミ標準画像を読み出す。当該読み出されたアルミ標準画像内の画素値と、対象画像内の骨部における所定領域の画素値とに基づいて、所定領域の骨塩定量の値を測定する。
従って、アルミ標準部材を併置せずに被検体の対象部位を撮影した場合に、骨塩定量測定の信頼性を維持することができる。
補足すると、アルミ標準部材を併置せずに撮影した場合でも、対象画像内の少なくとも2つのアルミ片14a,14bの画像により、対象画像の骨部の輝度(画素値)と、データベースDB1で管理されたアルミ標準画像の輝度(画素値)との同一性を向上できる。
また、被検体Hの撮影時にアルミ標準部材を併置しないため、測定対象の骨部(第2中手骨)の長手方向に沿った照射範囲をアルミ標準部材の長辺よりも小さくできる。すなわち、X線の照射範囲を小さくできることから、不要な被曝を低減させることができる。
これに加え、アルミ標準部材を併置せずに測定対象の骨部を含む領域を撮影しても、アルミ標準画像agをデータベースDB1で管理するので、所望により、対象画像tgと、アルミ標準画像agとを並列に表示することができる。
あるいは、所望により、アルミ標準画像agと対象画像tgとを同時に表示せずに、骨塩定量の値を算出及び表示することができる。補足すると、骨塩定量の値がアルミ片14a,14bの画素値とアルミ標準画像agの画素値との比較に基づいて算出可能なので、アルミ標準画像agと関心領域ROIとを同時に表示する必要がない。すなわち、アルミ標準画像agの表示が不要なユーザに対しては、ユーザの所望により、アルミ標準画像agを表示せず、対象画像tgと、骨塩定量の値とを含む画面を表示することができる。
また、本実施形態によれば、処理回路33の読出機能33bが、取得された対象画像tgの撮影条件とアクチャル値と、少なくとも2つのアルミ片14a,14bの画素値とに基づいて、アルミ標準画像agを読み出す機能をもっている。このため、アルミ片14a,14bの画素値からアルミ標準画像agを取得できない場合(ST20:No)、アルミ片14a,14bの画素値と、対象画像の撮影条件及びアクチャル値とに基づく近似により、アルミ標準画像agを取得できる。従って、本実施形態の骨塩定量測定を実施した際に、アルミ片14a,14bの画素値からアルミ標準画像を取得できないという理由での再検査を減らすことができる。
また、本実施形態によれば、処理回路33の測定機能33cは、対象画像tgから少なくとも2つのアルミ片の画像を抽出し、少なくとも2つのアルミ片14a,14bの画像を結ぶ直線を少なくとも一辺として骨部に関する関心領域ROIを求めることができる。そして、関心領域ROIから所定領域ARを抽出し、抽出した所定領域ARの画素値に基づき、骨塩定量の値を測定することができる。従って、処理回路33の測定機能33cは、少なくとも2つのアルミ片14a,14bという識別し易い画像を関心領域ROIの一辺の両端に用いる場合、関心領域ROIを容易に抽出することができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る医用画像処理装置を備えた画像診断システムについて説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、図10に示す如き、対象画像のデータベースDB2を画像サーバ装置20の記憶回路21又は医用画像処理装置30の記憶回路31に記憶している。以下、データベースDB2を画像サーバ装置20の記憶回路21に記憶した場合を例に挙げて述べる。
対象画像は、前述同様に、データベースDB1に画素値が記録された少なくとも2つの厚みとそれぞれ同じ厚みをもつ少なくとも2つのアルミ片と、測定対象の骨部とを含む領域がX線撮影された画像である。本実施形態の2つのアルミ片は、アルミ標準部材の最薄部及び最厚部とそれぞれ同じ厚みをもっている。対象画像は、対象画像ファイル名により識別可能となっている。
ここで、対象画像のデータベースDB2は、(対象画像ファイル名を介して)過去の検査で撮影された対象画像と、過去の検査で撮影された対象画像の撮影条件及びこの撮影条件のアクチャル値とを関連付けて記録している。但し、データベースDB2は、これに限らず、例えば、FPD S/N、SID、FPD温度及びその他情報を関連付けて記録していてもよい。なお、対象画像のデータベースDB2は、前述したデータベースDB1と同様に、画像サーバ装置20に記憶しない実装形態が可能であり、例えば、医用画像処理装置30に記憶されてもよい。
これに伴い、医用画像処理装置30の入力インタフェース回路32は、ユーザの操作により、過去の検査で撮影された対象画像の撮影条件及びこの撮影条件のアクチャル値を入力する。
アルミ標準画像のDB1は、前述同様に、アルミ標準画像、アルミ標準画像の撮影条件、撮影条件のアクチャル値、最薄部の画素値、及び最厚部の画素値、を関連付けて記録している。但し、最薄部の画素値及び最厚部の画素値は、前述同様に、アルミ標準画像内の少なくとも2つの厚みの画素値であればよい。
医用画像処理装置30の処理回路33の取得機能33aは、入力インタフェース回路32により入力された撮影条件及びアクチャル値に基づいて、記憶回路21内のデータベースDB2から対象画像を取得する機能をもっている。
処理回路33の読出機能33bは、入力インタフェース回路32により入力された撮影条件とアクチャル値と、対象画像内の少なくとも2つのアルミ片の画素値とに基づいて、データベースDB1からアルミ標準画像を読み出す機能をもっている。
次に、以上のように構成された画像診断システムの動作について図11のフローチャートを用いて説明する。図11のフローチャートは、図5及び図6と略同一処理には同一のステップ番号を付してその詳しい説明を省略し、ここでは異なる動作について主に述べる。すなわち、図11のフローチャートは、前述したステップST1〜ST13に代えて、破線で囲むステップST12a,ST13aを実行することを示している。
いま、対象画像のデータベースDB2は、画像サーバ装置20の記憶回路21に記憶されているとする。
このとき、医用画像処理装置30では、入力インタフェース回路32が、ユーザの操作により、過去の検査で撮影された対象画像の撮影条件及びこの撮影条件のアクチャル値を処理回路33に入力する(ステップST12a)。
処理回路33の取得機能33aは、入力された撮影条件及びアクチャル値に基づいて、記憶回路21内のデータベースDB2から対象画像を取得する(ステップST13a)。
以下、前述同様にステップST14〜ST26が実行される。例えば、処理回路33の読出機能33bは、ステップST12aで入力された撮影条件とアクチャル値と、対象画像内の2つのアルミ片の画素値とに基づいて、データベースDB1からアルミ標準画像を読み出す(ステップST14〜ST21)。処理回路33の測定機能33cは、所定領域ARを関心領域ROIから抽出し、当該抽出した所定領域ARの画素値に基づいて、骨塩定量の値を測定する(ステップST22,ST25)。また、表示回路34は、対象画像及び骨塩定量の値を表示すると共に、適宜、アルミ標準画像を表示する(ステップST23,ST24,ST26)。
上述したように本実施形態によれば、画像サーバ装置20が、過去の検査で撮影された対象画像と、過去の検査で撮影された対象画像の撮影条件及びこの撮影条件のアクチャル値とを関連付けて記憶する。
医用画像処理装置30では、過去の検査で撮影された対象画像の撮影条件及びこの撮影条件のアクチャル値を入力し、当該入力された撮影条件及びアクチャル値に基づいて、画像サーバ装置から対象画像を取得する。また、医用画像処理装置30は、当該入力された撮影条件とアクチャル値と、対象画像内の少なくとも2つのアルミ片の画素値とに基づいて、アルミ標準画像を読み出す。
このように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の作用効果に加え、過去の検査で撮影された対象画像の撮影条件及びアクチャル値に基づいて、アルミ標準画像を取得することができる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係る医用画像処理装置を備えた画像診断システムについて説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、図12に示すように、少なくとも2つのアルミ片14a,14b,…と、測定対象の骨部とを含む領域が、骨部に関する関心領域ROIとなっている。補足すると、この関心領域ROIを照射範囲3aとするようにX線絞り器3によりX線の照射範囲を絞ることにより、対象画像tg、照射範囲3a及び関心領域ROIを略同一の範囲としている。なお、本実施形態では、少なくとも2つのアルミ片14a,14b,…が2個の場合を例に挙げて述べている。
ここで、処理回路33の測定機能33cは、骨部における所定領域ARを関心領域ROIから抽出し、当該抽出した所定領域ARの画素値に基づいて、骨塩定量の値を測定する機能をもっている。
次に、以上のように構成された画像診断システムの動作について、前述した図5及び図6を参照して説明する。
いま、前述同様に、ステップST1〜ST6が実行される。
続いて、X線診断装置1では、ユーザが入力インタフェース回路9を操作し、制御回路10は、この操作に応じて、線源受像面間距離SIDを支持機構駆動回路7に設定すると共に、X線の照射範囲に対応してX線絞り器3を設定する(ステップST7)。このとき、X線の照射範囲3aは、関心領域ROIの範囲に設定される。これに伴い、対象画像tg、照射範囲3a及び関心領域ROIが略同一の範囲となるので、前述した関心領域ROIを抽出するステップST15,ST18が不要となる。
従って、ステップST7の終了後、ステップST8〜ST26のうち、関心領域ROIを抽出するステップST15及びST18を省略したステップST8〜ST14,ST16〜ST17,ST19〜ST26が前述同様に実行される。
上述したように本実施形態によれば、少なくとも2つのアルミ片14a,14bと、測定対象の骨部とを含む領域を、骨部に関する関心領域ROIとしている。ここで、処理回路33の測定機能33cは、骨部における所定領域ARを関心領域ROIから抽出し、当該抽出した所定領域ARの画素値に基づいて、骨塩定量の値を測定する。
従って、関心領域ROI以外の領域にX線を照射しないため、不要な被曝を低減させることができる。具体的には、X線絞り器3により、X線の照射範囲3aを関心領域ROIと略同一に設定することにより、被曝を低減させている。また、関心領域ROIに近い位置にアルミ片14a,14bを配置することにより、X線の照射範囲3aを関心領域ROIと略同一範囲に絞ることができる。
これに加え、X線検出器5が関心領域ROIと略同一の照射範囲3aをカバーできればよいので、より小さなFPDで実装することができる。なお、図13に示すように、X線検出器5を関心領域ROIと略同一の大きさのFPDで実装した場合、X線診断装置1は、例えば、骨塩定量測定の専用装置として実現される。この場合、前述したステップST15,ST18の省略に加え、骨塩定量以外の撮影手法を選択及び実行するステップST1〜ST3が省略される。
また、X線の照射範囲3aと関心領域ROIとが一致することから、対象画像tgから関心領域ROIを指定することが不要となるため、関心領域ROI内の所定領域ARを容易に抽出することができる。例えば、関心領域ROI内の第2中手骨を特定し、第2中手骨から所定領域ARを抽出する際に、予め関心領域ROIのみを切り出しているので、第2中手骨を容易に特定することができる。
なお、第3の実施形態は、第1の実施形態の変形例とした場合について説明したが、これに限らず、第2の実施形態の変形例としてもよい。これにより、第3の実施形態は、第2の実施形態の効果に加え、過去に撮影した対象画像に関する作用効果を同様に得ることができる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、少なくとも2つの厚みとそれぞれ同じ厚みをもつ少なくとも2つのアルミ片と、測定対象の骨部とを含む領域がX線撮影された対象画像を取得する。対象画像内の少なくとも2つのアルミ片の画素値に基づいて、アルミ標準画像を読み出す。当該読み出されたアルミ標準画像内の画素値と、対象画像内の骨部における所定領域の画素値とに基づいて、所定領域の骨塩定量の値を測定する。
従って、アルミ標準部材を併置せずに被検体の対象部位を撮影した場合に、骨塩定量測定の信頼性を維持することができる。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(central processing unit)、GPU (Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC))、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
第1の実施形態におけるデータベースDB1及び記憶回路21、又はデータベースDB1及び記憶回路31は、特許請求の範囲における記憶手段の一例である。第1の実施形態における取得機能33a、読出機能33b及び測定機能33cは、特許請求の範囲における取得手段、読出手段及び測定手段の一例である。第1の実施形態における表示回路34は、特許請求の範囲における表示手段及び骨塩定量値表示手段の一例である。第2の実施形態におけるデータベースDB2及び記憶回路21、又はデータベースDB2及び記憶回路31は、特許請求の範囲における画像記憶手段の一例である。第2の実施形態における入力インタフェース回路32は、特許請求の範囲における入力手段の一例である。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…X線診断装置、2…X線発生部、3…X線絞り器、4…撮影台、5…X線検出器、6…移動支持機構、7…支持機構駆動回路、8,21…記憶回路、9,32…入力インタフェース回路、10…制御回路、11…画像生成回路、12,34…表示回路、13,23,35…ネットワークインタフェース回路、14a,14b…アルミ片、20…画像サーバ装置、22,33…処理回路、30…医用画像処理装置、33a…取得機能、33b…読出機能、33c…測定機能、40…ネットワーク、DB1,DB2…データベース、tg…対象画像、ag…アルミ標準画像。

Claims (7)

  1. 厚みが連続的又は段階的に変化するアルミニウム製の標準部材がX線撮影されたアルミ標準画像、及び前記アルミ標準画像内の少なくとも2つの厚みの画素値を関連付けて記憶した記憶手段にアクセス可能な医用画像処理装置であって、
    前記少なくとも2つの厚みとそれぞれ同じ厚みをもつ少なくとも2つのアルミ片と、測定対象の骨部とを含む領域がX線撮影された対象画像を取得する取得手段と、
    前記対象画像内の前記少なくとも2つのアルミ片の画素値に基づいて、前記記憶手段内のアルミ標準画像を読み出す読出手段と、
    前記読み出されたアルミ標準画像内の画素値と、前記対象画像内の前記骨部における所定領域の画素値とに基づいて、前記所定領域の骨塩定量の値を測定する測定手段と
    を具備する医用画像処理装置。
  2. 前記記憶手段は、前記アルミ標準画像、前記アルミ標準画像の撮影条件、前記撮影条件のアクチャル値、及び前記少なくとも2つの厚みの画素値を関連付けて記憶し、
    前記取得手段は、前記対象画像を取得すると共に、前記対象画像の撮影条件及びこの撮影条件のアクチャル値を取得し、
    前記読出手段は、前記取得された対象画像の撮影条件とアクチャル値と、前記少なくとも2つのアルミ片の画素値とに基づいて、前記アルミ標準画像を読み出す、
    請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記対象画像と、前記読み出されたアルミ標準画像とを並列に表示する表示手段、
    を備える請求項1又は請求項2に記載の医用画像処理装置。
  4. 過去の検査で撮影された対象画像と、前記過去の検査で撮影された対象画像の撮影条件及びこの撮影条件のアクチャル値とを関連付けて記憶する画像記憶手段と、
    前記過去の検査で撮影された対象画像の撮影条件及びこの撮影条件のアクチャル値を入力する入力手段と、を備え、
    前記記憶手段は、前記アルミ標準画像、前記アルミ標準画像の撮影条件、前記撮影条件のアクチャル値、及び前記少なくとも2つの厚みの画素値を関連付けて記憶し、
    前記取得手段は、前記入力された撮影条件及びアクチャル値に基づいて、前記画像記憶手段から対象画像を取得し、
    前記読出手段は、前記入力された撮影条件とアクチャル値と、前記少なくとも2つのアルミ片の画素値とに基づいて、前記アルミ標準画像を読み出す、
    請求項1に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記アルミ標準画像を表示せず、前記取得された対象画像と、前記測定された骨塩定量の値とを表示する骨塩定量値表示手段、
    を備える請求項1、請求項2及び請求項4のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記少なくとも2つのアルミ片と、前記測定対象の骨部とを含む領域は、前記骨部に関する関心領域であり、
    前記測定手段は、前記骨部における所定領域を前記関心領域から抽出し、当該抽出した所定領域の画素値に基づいて、前記骨塩定量の値を測定する、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記測定手段は、前記対象画像から前記少なくとも2つのアルミ片の画像を抽出し、前記少なくとも2つのアルミ片の画像を結ぶ直線を少なくとも一辺として前記骨部に関する関心領域を求め、前記関心領域から前記所定領域を抽出し、前記抽出した所定領域の画素値に基づき、前記骨塩定量の値を測定する、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
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