JP2017195858A - 魚釣用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、一定のクリック音を発音できる発音装置を備えた魚釣用リールを提供することを課題とする。【解決手段】本発明に係る魚釣用リールは、ハンドル軸6に回動可能に摩擦結合する駆動歯車11と、ハンドル軸6に回り止め嵌合されるとともに、ハンドル軸6方向に摺動自在なドラグワッシャ23と、駆動歯車11とドラグワッシャ23との相対回転により発音する発音装置30とを備え、ドラグワッシャ23に回り止め係合された環状の発音体と、駆動歯車11とともに回動し、発音体の一面側を打撃する打撃部材35と、発音体の他面側に配置された抜け止め部材32とを備え、ドラグワッシャ23は、発音体に対しハンドル軸6方向に移動可能であり、発音体は、打撃部材35により押圧されて抜け止め部材32に当接し、位置決めされていることを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明は、魚釣用リールに関する。
魚釣用リールには、釣糸が巻回されるスプールに制動力を付与するドラグ装置が設けられている。このドラグ装置によれば、魚の急激な引き込みによる釣糸切断の防止、魚の口切れの防止、さらに魚とのファイティング(巻き取りと引き出しとの繰り返し)で魚を弱らせることができる。
また、魚釣用リールには、ドラグ装置の動作状態(ドラグ装置の制動力以上の荷重が作用してスプールが回動した状態)を釣り人に報知する発音装置が搭載されている。
特許文献1の発音装置は、回り止め嵌合によりドラグワッシャに固定された発音体と、駆動歯車に固定され駆動歯車とともに回動する打撃部材と、打撃部材を発音体に向って付勢する付勢部材と、を備える。そして、魚の引き込みにより駆動歯車が回動すると、打撃部材が発音体を打撃し、クリック音が生じる。
特開2015−92830号公報
しかしながら、上記技術によれば、ドラグ装置の制動力の強弱調節によりドラグワッシャがハンドル軸方向(以下、単に「軸方向」と称する)に移動すると、ドラグワッシャに追従して発音体が軸方向に変位する。
このため、打撃部材に作用する付勢力が増減(変化)してしまい、クリック音の大きさや音色が一定にならなかった。この結果、釣り人は、魚による引き具合を正確に把握することが難しかった。
本発明は、このような課題を解決するために創作されたものであり、一定のクリック音を発音できる発音装置を備えた魚釣用リールを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る魚釣用リールは、ハンドル軸に回動可能に摩擦結合する駆動歯車と、前記ハンドル軸に回り止め嵌合されるとともに、前記ハンドル軸方向に摺動自在なドラグワッシャと、前記駆動歯車と前記ドラグワッシャとの相対回転により発音する発音装置と、を備え、前記ドラグワッシャに回り止め係合された環状の発音体と、前記駆動歯車とともに回動し、前記発音体の一面側を打撃する打撃部材と、前記発音体の他面側に配置された抜け止め部材と、を備え、前記ドラグワッシャは、前記発音体に対し前記ハンドル軸方向に移動可能であり、前記発音体は、前記打撃部材により押圧されて前記抜け止め部材に当接し、位置決めされていることを特徴とする。
前記発明によれば、ドラグ装置の制動力の強弱調節を行っても、発音体がドラグワッシャに追従しないため、打撃部材に作用する付勢力が一定となる。よって、クリック音の大きさや音色も一定となり、釣り人は魚の引き具合を正確に把握できる。
また、前記発明において、前記抜け止め部材は、前記駆動歯車に装着されて前記発音体の他面側に当接可能に臨まされているように構成してもよい。
前記構成によれば、駆動歯車から発音体が抜け落ちるおそれを低減できる。
また、前記発明において、前記発音体と前記ドラグワッシャは、互いに分離構成されて凹部と凸部で軸方向移動可能に一体回転するように構成してもよい。
また、前記発明において、前記抜け止め部材は、リング状の弾性材(スナップリング)であることが好ましい。
ここで、抜け止め部材が発音体を覆う蓋部材の場合、発音体が蓋部材により覆われてクリック音が籠り易くなる。
しかしながら、前記スナップリングによれば、発音体の全体を覆わないため、クリック音が響き易く、クリック音の音色が更に高くなる。よって、釣り人は魚の引き具合をより正確に把握できる。
以上、前記する発明によれば、ドラグ装置の制動力の強弱調節の影響を受け難く一定のクリック音を発音できる発音装置を備えた魚釣用リールを提供することができる。
本実施形態の魚釣用リールの概略図である。 駆動歯車、ドラグ装置及び発音装置をハンドル軸に沿って切った断面図である。 ドラグ装置及び発音装置の分解斜視図である。 駆動歯車、ドラグ装置及び発音装置をハンドル側から視た図である。 発音体を打撃部材側から視た斜視図である。 (a)はドラグ力の締付力を調整する前の状態を示す図であり、(b)はドラグ力の制動力を調整した後の状態を示す図である。
本実施形態に係る魚釣用リールについて、適宜図面を参照しながら説明する。実施形態の説明において、「前後」及び「左右」を言うときは、図1に示した方向を基準とする。
図1に示すように、魚釣用リール1のリール本体2は、側部フレームを構成する左フレーム2a,右フレーム2bと、シール材を介して左フレーム2a,右フレーム2bに装着される左側板3a,右側板3bと、を備える。
左フレーム2a,右フレーム2bのそれぞれは、左右方向に延びる複数の支柱(不図示)の両端に固定され、左フレーム2a,右フレーム2bが左右方向に離間した状態で一体になっている。
左フレーム2a,右フレーム2bの間には、釣糸が巻回されるスプール5aが設けられている。
左フレーム2a,右フレーム2bの間であってスプール5aの前方には、スプール5aに巻回される釣糸を均等にするレベルワインド機構50が設けられている。
スプール5aは、軸受によって回転自在に支持されたスプール軸5に取り付けられている。スプール5a軸の右端部は、右フレーム2bと右側板3bとの間の空間(ギヤボックス)内に位置し、係合ピン5bが設けられている。
この係合ピン5bは、スプール軸5を径方向に貫通する棒状部材であり、後述するピニオン12の嵌合部12cと係合した場合、ハンドル6aの回転駆動力がスプール軸5に伝達し、スプール5aが回転する。
レベルワインド機構50は、左フレーム2a、右フレーム2bの間に回転自在に装着された螺軸51と、螺軸51を覆う案内筒52と、案内筒52の外周面を摺動する釣糸案内体53と、を備える。
螺軸51は、外周面に螺旋溝51aが形成された略円柱状の部品である。螺軸51の右端部は、右フレーム2bと右側板3bとの間の空間(ギヤボックス)内に配置され、連動歯車15aが固定されている。この連動歯車15aは、駆動歯車11と一体に回転する伝達ギヤ7に噛合しており、ハンドル6aの操作により螺軸51が回転する。
案内筒52には、軸方向に延びる長孔(不図示)が形成され、内部に収容された螺軸51の螺旋溝51aが長孔から露出している。釣糸案内体53には、案内筒52の長孔に挿通されて螺旋溝51aに係合する摺動子(不図示)が設けられている。
そして、ハンドル6aの操作により螺軸51が回転すると、釣糸案内体53が長孔に沿って左右に往復動する。よって、スプール5aに巻回される釣糸は左右方向に均等に振り分けられる。
ギヤボックス内には、ハンドル6aの回転駆動力をスプール軸5とレベルワインド機構50とに伝達する動力伝達機構10と、動力伝達機構10を動力伝達状態と動力遮断状態とに切り換える公知のクラッチ機構40と、が設けられている。
図1に示すように、動力伝達機構10は、ハンドル6aが固定されたハンドル軸6と、ハンドル軸6に回り止め嵌合されたラチェット8と、連動歯車15aに噛合する伝達ギヤ7と、ハンドル軸6に回転可能に摩擦結合する駆動歯車11と、駆動歯車11と噛合するピニオン12と、を備えている。
図2に示すように、ハンドル軸6の左端部は、右フレーム2bに設けられた軸受9bに支持されている。軸受9bは、リング状の抜け止め部材9aに係止して脱落しないようになっている。また、軸受9bよりもハンドル6a側に配置されたラチェット8、伝達ギヤ7、駆動歯車11もハンドル軸6から脱落しないようになっている。
また、伝達ギヤ7とラチェット8との間には、ライニングワッシャ7aが介在し、伝達ギヤ7にラチェット8が直接当接しないようになっている。これにより、駆動歯車11及び伝達ギヤ7がハンドル軸6に対して相対回転する場合、ラチェット8との摩擦力を受け難くなっている。
ラチェット8は、歯形がのこぎり歯であり、公知のようにハンドル6aの巻き取り操作の回転駆動力を後述するクラッチ機構40に伝達したり、爪部材と係合してハンドル軸6の逆転を防止したりするための歯車である。
また、駆動歯車11の右面には、後述するドラグ装置20と発音装置30を収容する収容部13が形成されている(図2,図3参照)。
図1に示すように、ピニオン12は、右フレーム2bと右側板3bに設けられた軸受によって回動可能に支持され、かつ、スプール軸5と同軸上に配置されている。ピニオン12の端部には、スプール軸5の端部に形成された係合ピン5bに嵌合可能な嵌合部12cが形成されている。
そして、ピニオン12は、ピニオン12内に挿通された押圧軸12aに沿って軸方向に移動可能になっている。このため、ピニオン12の移動により、係合ピン5bと嵌合部12cとが嵌合する動力伝達状態(クラッチON)と、係合ピン5bと嵌合部12cとが嵌合しない動力遮断状態(クラッチOFF)との切り換えが可能となっている。
クラッチ機構40は、クラッチレバー43やハンドル6aの操作に連動して回動するクラッチ駆動部材44と、ピニオン12の円周溝12bに係合する可動部材45と、を備えている。
クラッチ駆動部材44には、可動部材45側に突出するカム面44aが形成されている。このカム面44aは、クラッチレバー43の下方側への押圧操作に連動してクラッチ駆動部材44が回動した場合、可動部材45を右側板3b側に押圧するように構成されている。
そして、可動部材45が右側板3b側に移動すると、可動部材45が係合するピニオン12も右側板3b側に移動して係合ピン5bと嵌合部12cとの嵌合が解除され、動力伝達機構10が動力遮断状態(クラッチOFF)に切り換わる。
また、特に図示しないが、クラッチ駆動部材44は、ハンドル6aの操作によりラチェット8の駆動力が伝達された場合、カム面44aによる押圧が解除される方向に回動するように構成されている。
可動部材45は、右フレーム2bに固定された支持ピン46に沿って左右方向に移動可能となっている。また、支持ピン46には、可動部材45を左側へ付勢するコイルバネ(不図示)が設けられている。
そして、ハンドル6aの操作によりクラッチ駆動部材44が回動してカム面44aによる押圧が解除された場合、可動部材45はコイルバネにより右フレーム2b側に押圧される。すると、ピニオン12は、可動部材45にスプール軸5側に押圧されて嵌合部12cが係合ピン5bに嵌合し、動力伝達機構10が動力伝達状態(クラッチON)に切り換わる。
そして、動力伝達機構10が動力伝達状態(クラッチON)の場合において、魚の引き込みなどによる釣糸に作用した力は、スプール5a、スプール軸5、ピニオン12を介して、駆動歯車11に伝達される。
ここで、駆動歯車11は、ドラグ装置20を介して逆回転が防止されているハンドル軸6に摩擦結合している。よって、駆動歯車11に伝達した力がドラグ装置20との摩擦係合力(制動力)よりも大きい場合、駆動歯車11はハンドル軸6を中心に回転する。
この結果、魚の引き込みなどの力が非常に大きい場合には、スプール5aが回転して釣糸が引き出されるようになり、釣糸の切断が防止される。なお、ハンドル軸6は、ローラー式一方向クラッチK及びラチェット8により、釣糸引き出しに伴う逆回転が防止されている。
つぎに、駆動歯車11に制動力を付与するドラグ装置20と、ドラグ装置20の制動力以上の荷重が作用してスプール5a(駆動歯車11)が回動したことを釣り人に報知する発音装置30と、について説明する。
図1、図2に示すように、ドラグ装置20は、ハンドル軸6に挿通されている部品を駆動歯車11側に押圧するスタードラグ21(図1参照)と、ハンドル軸6に挿通されてスタードラグ21に押圧される制動部22(図2参照)と、を備える。
図1に示すように、スタードラグ21は、ハンドル軸6の外周面に形成されたねじ溝に螺合しており、回転操作により軸方向に移動する。そして、スタードラグ21による押圧力は、軸受21a、円筒部材21b(図2参照)を介して制動部22に伝達される。
図2に示すように、制動部22は、円筒部材21bに押圧されるドラグワッシャ23と、ドラグワッシャ23と駆動歯車11との間に介在するライニング材28と、を備える。
また、ドラグワッシャ23及びライニング材28は、駆動歯車11の収容部13内に配置されている。
なお、制動部22(ドラグワッシャ23,ライニング材28)の外周面と収容部13の内周面13aとは離間しており、その距離がL1になっている。言い換えると、制動部22の外周面と収容部13の内周面13aとの間には、リング状の空間Sが形成されている。
また、この距離L1は、発音装置30の後述するケース33の直径と同じ大きさに形成されている。
つまり、制動部22の外周面と収容部13の内周面13aとの間の空間Sに、ケース33を配置することができる。また、魚の引き込みにより駆動歯車11が回転した場合、ケース33は、制動部22の外周側(空間S)を周回するようになっている。
ドラグワッシャ23は、リング板状の本体部24と、本体部24の中心部から右方に突出する筒状の突出部25と、が一体に形成された部材である。
本体部24は、スタードラグ21の押圧力を受け、ライニング材28を駆動歯車11の収容部13の底面に押圧するための部位である。
本体部24の右面24aには、外周端縁を切り欠いてなる外周溝部26が設けられている。
図3,図4に示すように、外周溝部26は、軸方向(左右方向)から視て円弧状を呈し、周方向に4つ形成されている。よって、本体部24には、各外周溝部26の間で軸方向(左右方向)に延在する突起部27が例えば4つ形成されている。
なお、ドラグワッシャ23の外周部の右側半分は、上記したように外周溝部26と突起部27とが形成されているが、外周部の左側半分は、切り欠かれておらず、ライニング材28を押圧している。以下、ドラグワッシャ23の外周部の左側半分を押圧部26aという。
図4に示すように、突出部25の中心孔25aは、一対の平面25b,25bと、一対の円弧面25c,25cにより形成されている。つまり、中心孔25aの断面形状が略小判形を呈しており、ドラグワッシャ23がハンドル軸6に軸方向移動可能に回り止め嵌合している。
図2,図3に示すように、発音装置30は、リング板状を呈しドラグワッシャ23の外周側に配置された発音体31と、発音体31の右方に配置される抜け止め部材32と、発音体31の左方に配置される有底円筒状のケース33と、ケース33内に収容されたコイルばね34及び打撃部材35と、を備える。
図5、図6に示すように、発音体31の一面側(内側面)は、打撃部材35による打撃によりクリック音を発する発音部36と、発音部36よりも内周側の部位でありドラグワッシャ23と回り止め嵌合する内周部37と、を備える。
また、発音体31の他面側(外側面)は、ハンドル6a側から臨むことができる。このため、発音体31の他面側(外側面)に、後述する抜け止め部材32が当接可能になっている。
発音部36の左面には、左方に突出する凸部36aと右方に凹む凹部36bとが周方向に交互に複数形成されている。
図3、図5に示すように、発音体31の内周部37の内周面には、径方向外側に凹む凹部38が形成されている。また、図4に示すように、凹部38には、ドラグワッシャ23の突起部27(凸部)が入り込でおり、発音部36がドラグワッシャ23に一体回転可能に回り止め係合(凹部と凸部の係合)している。
よって、発音体31に周方向への荷重が作用しても、凹部36bが突起部27に係合し、発音体31が回動しない。
一方で、凹部38と突起部27(凸部)とは、互いに軸方向(左右方向)に移動自在に形成されている。
よって、発音体31とドラグワッシャ23は、分離構成されており、回転方向には共に一体的に回転するが、ドラグワッシャ23が軸方向に移動しても、発音体31は追従しない。
抜け止め部材32は、駆動歯車11の収容部13内から回転自在の発音体31を位置決めして脱落することを防止するための部材である。
図3に示すように、抜け止め部材32はリング状の弾性係止部材であり、棒状部材を4回折り曲げることで4つの曲折部32aが形成されたスナップリングである。
図4に示すように、抜け止め部材32は、4つの曲折部32aと両端部32bとが収容部13の内周面13aの係合溝13bに入り込むことで、駆動歯車11に着脱可能に係合している。
また、抜け止め部材32において、4つの曲折部32aと両端部32bとの間で直線状に延在する直線部32cは、駆動歯車11の収容部13内に位置している。
よって、ハンドル6a側から直線部32cを臨むことができる。
つまり、直線部32は、発音体31の発音部36と重なり、発音部36の他側面(外側面)に当接可能になっている。
図6に示すように、ケース33は、駆動歯車11の底面の穴13cに嵌合し駆動歯車11と一体になっている。よって、魚の引き込みにより駆動歯車11が回転すると、ケース33はハンドル軸6を中心に回動する。
コイルばね34は、軸方向(左右方向)に圧縮された状態でケース33内に収容されている。言い換えると、図6(a)に示すように、発音体31に打撃部材35が当接した状態において、コイルばね34は打撃部材35を右方(図1でハンドル6a側)に付勢している(矢印A参照)。このため、発音体31は、抜け止め部材32の直線部32cに当接した状態となるように位置決めされている。
つぎに、ドラグ装置20及び発音装置30の動作例を説明する。
魚による引き込みより駆動歯車11が回転すると、打撃部材35は駆動歯車11と同方向に回転、つまり、周方向に移動し、発音体31の凸部36aと凹部36bとに交互に当接(接触)する。
ここで、打撃部材35が発音体31の凸部36aに当接した場合、打撃部材35は、凸部36aに押圧されて駆動歯車11側に移動する。そして、駆動歯車11がさらに回転すると、打撃部材35は、凹部36bを打撃し、クリック音が発生する。
また、図6(b)に示すように、スタードラグ21の回転操作により、ドラグワッシャ23が駆動歯車11側に移動すると(矢印B参照)、ライニング材28を駆動歯車11に押し付ける力が大きくなる。このため、ライニング材28と駆動歯車11との摩擦力(制動力)が高まり、駆動歯車11が回転し難くなる。
また、ドラグワッシャ23が軸方向に移動しても発音体31は駆動歯車11に対して軸方向に位置決め規制されてドラグワッシャ23に追従しないため、発音体31は、打撃部材35に押圧され(矢印A参照)、抜け止め部材32に当接した状態で一定に保持される。
以上、本実施形態によれば、ドラグ装置20の制動力の強弱調節に関わらず、コイルばね33の圧縮量が一定に保持され、打撃部材35に作用する付勢力も一定となる。この結果、クリック音の大きさや音色が一定となり、魚の引き具合を釣り人が正確に把握することができる。
また、本実施形態によれば、抜け止め部材32は軸方向の動きを規制するリング状の弾性係止部材、例えば、スナップリングであり、駆動歯車11の収容部13の全体(発音体31の全体)を覆うようになっていない。
ここで、駆動歯車11の収容部13を覆うような蓋部材により発音体31の抜け止めを行うことも可能であるが、発音体31から生じたクリック音が籠った音となるので、音色の面ではあまり好ましくない。
しかしながら、本実施形態の抜け止め部材32によれば、駆動歯車11の収容部13から発音体31が大きく露出しているため、ドラグ装置20の制動力の強弱調節の影響を受けない特徴に加えて更に、クリック音が響き易く、クリック音の音色が更に高くなる。
なお、抜け止め部材32はリング状の弾性係止部材(スナップリング)で述べたが、例えば、駆動歯車11の上部端面の周囲にネジ部材を螺合し、そのネジ部材の頭部内面で発音体31を抜け止めしても良く、抜け止め部材32は発音体31の他面側に係合して軸方向規制するものであれば良く、具体的な係止構造は特に限定されない。
また、本実施形態のドラグワッシャ23は、押圧部26aを備えている(図2、図6参照)。このため、本実施形態のドラグワッシャ23は、押圧部26aを備えていない場合よりも、言い換えると、ドラグワッシャ23の外周部を軸方向に全部切り欠いた場合よりも、ライニング材28を押圧する面積が大きい。このため、優れた制動力を発揮することができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は実施形態の例に限定されない。
本実施形態のドラグ装置20は、ドラグワッシャ23でライニング材28を駆動歯車11に押し付けることで制動力を発揮するように構成されているが、駆動歯車11に係合する制動板を公知のように複数枚で構成して制動力を発揮するようにしても良く、制動部の構成は適宜設定される。
また、本実施形態では、打撃部材35に付勢力を付与するため、コイルばね34を用いているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、打撃部材35に板バネを使用した場合、打撃部材(板バネ)35を変形させてその弾性変形により付勢力を発揮するようにしてもよい。
更に又、発音体31とドラグワッシャ23の係合構成(相互に軸方向移動可能で回り止め一体回転する構成)は、前述の凹部38と突起部27の形状や個数、配置位置等に限定されず、適宜設定される。
1 魚釣用リール
6 ハンドル軸
11 駆動歯車
13 凹陥部
20 ドラグ装置
22 制動部
23 ドラグワッシャ
27 突起部
30 発音装置
31 発音体
32 抜け止め部材
35 打撃部材
36 発音部
38 凹部

Claims (4)

  1. ハンドル軸に回動可能に摩擦結合する駆動歯車と、
    前記ハンドル軸に回り止め嵌合されるとともに、前記ハンドル軸方向に摺動自在なドラグワッシャと、
    前記駆動歯車と前記ドラグワッシャとの相対回転により発音する発音装置と、
    を備え、
    前記ドラグワッシャに回り止め係合された環状の発音体と、
    前記駆動歯車とともに回動し、前記発音体の一面側を打撃する打撃部材と、
    前記発音体の他面側に配置された抜け止め部材と、
    を備え、
    前記ドラグワッシャは、前記発音体に対し前記ハンドル軸方向に移動可能であり、
    前記発音体は、前記打撃部材により押圧されて前記抜け止め部材に当接し、位置決めされていることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記抜け止め部材は、前記駆動歯車に装着されて前記発音体の他面側に当接可能に臨まされていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記発音体と前記ドラグワッシャは、互いに分離構成されて凹部と凸部で軸方向移動可能に一体回転することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用リール。
  4. 前記抜け止め部材は、リング状の弾性係止部材であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
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