〔1.情報処理〕
まず、図1を用いて、実施形態にかかる情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態にかかる情報処理装置100によって行われる情報処理の一例を示す図である。
実施形態にかかる情報処理装置100は、電子ポイントに関する各種制御を行うサーバ装置である。具体的には、情報処理装置100は、ユーザによる所定の電子ポイントの利用にあたって、比較的厳しい利用制限を加える対価として、ユーザにインセンティブを与えるといったポイント処理を行う。
まず、電子ポイントについて説明する。例えば、ユーザは、商品を購入する際に、その商品を販売する店舗が加盟しているポイント事業者が発行しているカードを提示することにより、そのポイント事業者専用の電子ポイントを貯める。また、ユーザは、ある程度電子ポイントが貯まると、その電子ポイントを利用可能な店舗で、現金の代わりに電子ポイントを利用して商品を購入する。
次に、実施形態にかかる情報処理装置100について一例を用いて説明する。なお、本実施形態では、電子ポイントの名称を「ポイントY」とする。情報処理装置100は、ポイントYの利用先の指定を受け付けるとともに、指定された利用先でポイントYをどれだけ利用するかといったポイント数(以下、「利用ポイント」とする)の指定を受け付ける。そして、情報処理装置100は、受付が完了した後、ユーザにより指定された利用ポイントに対応する利息であって、所定の有効期間でのみユーザにより指定された利用先で利用可能な利息(以下、「利息ポイント」とする)を付与する。
ここで、情報処理装置100によって利用ポイントが受け付けられることは、情報処理装置100を管理する管理会社(以下、「管理会社T1」とする)に、利用ポイントが預け入れられることを示す。つまり、ユーザは、管理会社T1に預け入れるポイント数を、利用ポイントとして指定する。
そして、情報処理装置100は、所定の有効期間が経過すると、利用ポイントおよび利息ポイントのうち利用されずに残ったポイント数を失効させる。
このように、情報処理装置100は、利用ポイントについて、利用場所と利用期限を設定し、また、利用場所と利用期間が定められた利息ポイントを付与する。このように、情報処理装置100は、利用ポイントや利息ポイントに各種利用制限をかける対価として、利率による利息ポイントを付与する。以下では、図1を用いて、情報処理装置100による情報処理の一例について具体的に説明する。
例えば、ユーザ端末10は、ユーザU1の操作に従って、ポイントYに関するログインページからトップページへとアクセスし、さらに、ポイントYに関する情報設定を行うためのウェブページP1aへアクセスしたとする。つまり、ユーザ端末10は、ウェブページP1aの取得要求を情報処理装置100に送信したとする。
情報処理装置100は、ウェブページP1aの取得要求を受け付けると、ポイントYにおけるユーザU1のポイント情報や、ポイントYの管理および運営を行うポイント事業者(以下、「ポイント事業者T2」とする)に加盟する加盟店に関する情報を含むウェブページP1aを生成する。そして、情報処理装置100は、生成したウェブページP1aを取得要求送信元のユーザ端末10に配信する。そして、ユーザ端末10は、情報処理装置100から受け付けたウェブページP1aを表示する。
なお、加盟店とは、ポイントYの管理および運営を行うポイント事業者(以下、「ポイント事業者T2」とする)に加盟する店舗である。
また、情報処理装置100によってウェブページP1aの取得要求が受け付けられた時点では、ユーザU1は、ポイントYに関する情報設定(後述する加盟店や利用ポイントの指定)を行っていないものとする。
ここで、図1(a)は、ユーザ端末10の表示画面に表示されたウェブページP1aの一例である。図1(a)の例では、ウェブページP1aは、アクセス元ユーザ(ここでは、ユーザU1)のポイントYにおける現在のポイント数の内訳情報を表示する領域AR1と、アクセス元ユーザに情報設定を行わせるための領域AR2とを含む。
領域AR1に表示される情報について説明する。情報処理装置100は、ウェブページP1aの取得要求を受け付けると、後述するポイント情報記憶部121から、ユーザU1に対応付けられる「通常ポイント」、「通常ポイントの有効期限」、「利用ポイント」、「利用ポイントの有効期限」、「利息ポイント」および「利息ポイントの有効期間」を取得する。
通常ポイントは、利用ポイントおよび利息ポイント以外のポイントであり、特定の利用制限等が定められておらずユーザが自由なタイミングで自由に利用することができるポイントである。ここでは、情報処理装置100は、ユーザU1の通常ポイント「5,000pt」を取得したものとする。また、情報処理装置100は、通常ポイント「5,000pt」の有効期限として、「2017年04月01日」を取得したものとする。
また、ユーザによるポイントYに関する情報設定が行われていないため、情報処理装置100は、ユーザU1の利用ポイント「0pt」、利用ポイントの有効期限「未設定」、利息ポイント「0pt」、利息ポイントの有効期間「未設定」を取得する。そして、情報処理装置100は、このように取得したポイント情報を内訳情報として、領域AR1に表示させる。
次に、領域AR2に表示される情報について説明する。図1(a)に示すように、領域AR2には、ポイントYの利用先である加盟店の指定を受け付けるための加盟店情報が一覧表示される領域AR21と、ポイントYを指定された加盟店でどれだけ利用するかといった利用ポイントの指定を受け付けるための利用ポイント情報が一覧表示される領域AR22とを含む。
情報処理装置100は、ウェブページP1aの取得要求を受け付けると、後述する加盟店情報記憶部122から、加盟店の名称と、かかる加盟店により設定された利率とを対応付けて取得する。図1(a)の例では、情報処理装置100は、加盟店の名称「SH1」と、加盟店「SH1」により設定された利率「10%」とを対応付けて取得する。また、情報処理装置100は、同様に、加盟店の名称「SH2」と、加盟店「SH2」により設定された利率「20%」とを対応付けて取得する。他の加盟店についても、図示する通りであるため説明を省略する。
そして、情報処理装置100は、加盟店の名称「SH1」と利率「10%」とを矩形で囲った加盟店情報をユーザが指定可能な状態で領域AR21に表示させる。また、情報処理装置100は、同様の処理を加盟店「SH2」〜加盟店「SH6」についても行うことで、加盟店「SH2」〜加盟店「SH6」それぞれの加盟店情報をユーザが指定可能な状態で領域AR21に一覧表示させる。なお、加盟店情報は、必ずしもこのような形態で表示される必要はない。
また、情報処理装置100は、ウェブページP1aの取得要求を受け付けると、利用ポイントの値、具体的には、「100pt」、「500pt」、「1,000pt」、「2,000pt」、「3,000pt」、「4,000pt」、「5,000pt」、「全ポイント」をそれぞれ矩形で囲った利用ポイント情報を、ユーザが指定可能な状態で領域AR22に一覧表示させる。なお、利用ポイント情報は、必ずしもこのような形態で表示される必要はない。
さて、ここまで、情報処理装置100が、ウェブページP1aの取得要求を受け付けた場合の処理について説明した。以下では、情報処理装置100が、ウェブページP1aを介して、利用先および利用ポイントの指定を受け付けることによりウェブページP1bを生成し、ポイントを付与するまでの一連のポイント付与処理について説明する。
例えば、ユーザU1は、図1(a)に示すように、ユーザ端末10を用いて、利用先として「加盟店SH2」を指定するとともに、指定した「加盟店SH2」で利用する利用ポイントとして「3,000pt」を指定したとする。また、ユーザU1は、上記のように指定した後、「内容確認画面へ」を押下したとする。
かかる場合に、ユーザ端末10は、ユーザU1によって、利用先「加盟店SH2」および利用ポイント「3,000pt」が指定された旨の指定情報を情報処理装置100に送信する。例えば、ユーザ端末10は、ユーザU1のユーザIDと、加盟店SH2の加盟店IDと、利用ポイント「3,000pt」を示す情報とを含む指定情報を情報処理装置100に送信する。
情報処理装置100は、ポイントYの利用先とする加盟店の指定と、指定された加盟店で利用する利用ポイントの指定とを受け付けると、指定された加盟店でのみ利用可能な利息ポイントを算出する。また、情報処理装置100は、利用ポイントおよび利息ポイントに所定の利用制限を設定する。そして、情報処理装置100は、設定した情報をユーザU1に確認させるための内容確認ページP1bを生成し、生成した内容確認ページP1bをユーザ端末10に配信する。そして、情報処理装置100は、設定した情報に対してユーザU1が同意した場合には、ユーザU1に利息ポイントを付与する処理を開始する。この点について図1を用いて説明する。
ここで、図1(b)は、ユーザ端末10の表示画面に表示されたウェブページP1bの一例である。図1(b)の例では、ウェブページP1bは、領域AR1と、ユーザに指定された情報に基づき設定された情報が表示される領域AR3とを含む。
領域AR1に表示される情報ついて説明する。情報処理装置100は、加盟店および利用ポイントの指定を受け付けると、ユーザU1により利用ポイント「3,000pt」が指定されたことにより、通常ポイント「5,000pt」のうち「3,000pt」を利用ポイントとする。
ここで、通常ポイント「5,000pt」を保有するユーザU1が、利用ポイント「3,000pt」を指定するということは、通常ポイント「5,000pt」のうち「3,000pt」を、情報処理装置100の管理会社T1に預け入れることを示す。そして、後述するが、情報処理装置100によって、利用先および利用ポイントの指定の受付が確定されることは、この預け入れが確定されることを示す。
また、情報処理装置100は、ユーザU1により指定された加盟店SH2が設定している利率「20%」と、ユーザU1により指定された利用ポイント「3,000pt」とに基づいて、利息ポイント「600pt」(0.2×3,000pt=600pt)を算出する。
ここで、情報処理装置100は、算出した利息ポイント「600pt」を実際にユーザU1に付与する時期である「満期」と、ユーザU1により指定された加盟店SH2でのみ利用可能な利息ポイント「600pt」を利用可能な期間である「有効期間」を設定する。また、情報処理装置100は、利用ポイント「3,000pt」に対して、加盟店SH2で利用可能な最終期日である「有効期限」を設定する。
例えば、情報処理装置100は、加盟店および利用ポイントの指定を受け付けた日時を基準に、「満期」、「有効期間」、「有効期限」を設定する。例えば、情報処理装置100は、「2016年04月01日」に加盟店および利用ポイントの指定を受け付けたとすると、「2016年04月01日」から1ヶ月後の「2016年05月01日」を、利息ポイント「600pt」をユーザU1に付与する期日である「満期」として設定する。
また、情報処理装置100は、満期「2016年05月01日」から2週間、すなわち、「2016年05月01日」〜「2016年05月14日」を、利息ポイント「600pt」の「有効期間」として設定する。また、情報処理装置100は、かかる有効期間の最終日である「2016年05月14日」を、利用ポイント「3,000pt」の「有効期限」として設定する。
そして、情報処理装置100は、このように設定した各ポイントの利用制限に関する情報、また利用ポイントや利息ポイントの値を内訳情報として、領域AR1に表示させる。また、情報処理装置100は、ユーザU1により指定された情報と、上記のように設定した利用制限に関する情報とを設定情報として、領域AR3に表示させる。
ここで、ユーザU1は、例えば、ウェブページP1bに表示された利用制限等に同意し、利息ポイントの付与を望む場合には、ポイント付与処理の開始を指示するための開始ボタンB1を押下する。開始ボタンB1が押下された場合には、ユーザ端末10は、ユーザU1のユーザIDを含む同意情報を情報処理装置100に送信する。
情報処理装置100は、ユーザ端末10から同意情報を受け付けると、ユーザU1により指定された加盟店「SH2」および利用ポイント「3,000pt」の受付を確定させる。そして、情報処理装置100は、時間経過を監視し、満期「2016年05月01日」となった時点で、利息ポイント「600pt」を実際に付与するポイント付与処理を実行する。具体的には、情報処理装置100は、満期「2016年05月01日」から2週間である「2016年05月01日」〜「2016年05月14日」の間に利用可能な利息ポイント「600pt」を付与するポイント付与処理を実行する。
さらに、情報処理装置100は、時間経過を監視し、「2016年05月14日」が過ぎた時点で、利息ポイント「600pt」のうち、「2016年05月01日」〜「2016年05月14日」の間に利用されずに残っているポイント数を失効させる。また、情報処理装置100は、「2016年5月14日」が過ぎた時点で、利用ポイント「3,000pt」のうち、これまでに利用されずに残っているポイント数を失効させる。
以上をまとめると、情報処理装置100は、ユーザからポイントYの利用先の指定と、かかる利用先でポイントYをどれだけ利用するかといった利用ポイントの指定とを受け付ける。そして、情報処理装置100は、指定された利用先が設定している利率を用いて、利用ポイントに対応する利息ポイントであって、指定された利用先でのみ利用可能な利息ポイントを算出する。
さらに、情報処理装置100は、算出した利息ポイントに対して利用可能な期間である有効期間を設定することにより、利息ポイントのうち有効期間に利用されなかったポイント数を失効させるものとする。例えば、情報処理装置100は、ユーザから利用先および利用ポイントの指定を受け付けてから1ヶ月後を利息ポイントを付与する満期とするとともに、満期から2週間を有効期間として設定する。
また、情報処理装置100は、指定された利用先でのみ利用可能とする利用ポイントに対して利用可能な最終期日である有効期限を設定することにより、利用ポイントのうち有効期限を過ぎても利用されなかったポイント数を失脚させるものとする。例えば、情報処理装置100は、利息ポイントに設定した有効期間の最終日を利用ポイントの有効期限として設定する。
このように、情報処理装置100は、利用ポイントおよび利息ポイントに対して利用先を限定するとともに、利用期限を設定する。さらに、情報処理装置100は、設定した利用期限を過ぎた場合には、利用ポイントおよび利息ポイントを失効させる。このように比較的厳しく、かつ、複数の利用制限をユーザに与える代わりに、情報処理装置100は、比較的高めと考えられる利率に基づく利息ポイントを付与する。
ユーザは、利用先や利用ポイントの指定により、指定した分のポイントYについて、利用制限により自由に使うことができなくなるうえに、指定した分のポイントYが失効される恐れがある。さらに、ユーザは、付与される利息ポイントについても利用制限により自由に使うことができないうえに、同様に失効される恐れがある。このように、ユーザは、利用先や利用ポイントの指定によりリスクを負うことになるが、その分、利率は、ユーザにとって魅力的なものとなっている。
このため、利率の魅力にかられて、利用先および利用ポイントを指定したユーザは、利用制限の中で、なるべく利用ポイントおよび利息ポイントを消化するために指定した利用先で買い物をしようとする。このようなことから、情報処理装置100は、ユーザの購買意欲を高めることができる。
また、情報処理装置100は、ポイントYを非常に多く貯め込んでいながら、ポイントYを使用する機会を逃していたユーザに対して効果的にポイントYを利用させることができるため、加盟店の収益を高めることができる。
また、より多くの利息ポイントを得るためには、より多くのポイントYを貯める必要がある。このため、情報処理装置100は、ポイントYを貯めるために加盟店でより買い物をしようとするユーザの購買意欲を高めることができる。
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態にかかる情報処理システムの構成について説明する。図2は、実施形態にかかる情報処理システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態にかかる情報処理システム1には、ユーザU1〜Unによって利用されるユーザ端末10−1〜10−nと、加盟店SH1〜SHnによって利用される加盟店サーバ20−1〜20−nおよび加盟店端末200−1〜200−nと、ポイント事業者T2によって利用されるポイント事業者サーバ30と、管理会社T1によって利用される情報処理装置100とを含む。
ユーザ端末10−1〜10−nと、加盟店サーバ20−1〜20−nと、加盟店端末200−1〜200−nと、ポイント事業者サーバ30と、情報処理装置100とは、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、情報処理システム1には、複数台のポイント事業者サーバ30と、複数台の情報処理装置100とが含まれてよい。
なお、ユーザ端末10−1〜10−nを区別しない場合には、単にユーザ端末10と表記する場合がある。また、加盟店サーバ20−1〜20−nを区別しない場合には、単に加盟店サーバ20と表記する場合がある。また、加盟店端末200−1〜200−nを区別しない場合には、単に加盟店端末200と表記する場合がある。
ユーザ端末10は、例えば、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。例えば、ユーザ端末10は、ユーザの操作に従って、利用先および利用ポイントが指定された旨の情報を情報処理装置100に送信する。
加盟店サーバ20は、売り上げの一部をポイントYとして蓄積するとともに、商品購入の際にポイントYを貯めるためのカード(以下、「カードYY」とする)が提示された場合には、蓄積しているポイントYから商品代金に応じたポイント分を還元する。例えば、加盟店サーバ20は、100円につき1pt(還元率1%)といった形でポイントを還元する。
加盟店端末200は、商品販売による売上実績を単品単位で集計する装置であり、pos(point of sales system)端末と呼ばれる。例えば、加盟店端末200は、店員の操作に従って、ユーザによる購入商品の価格を1つ1つ読み取り、合計価格を算出する。そして、加盟店端末200は、カードYYが提示された場合には、カードYYから読み取ったユーザIDとともに、合計価格を加盟店サーバ20に送信する。
ポイント事業者サーバ30は、カードYYを提示して商品購入したユーザのユーザ情報を管理するサーバ装置である。このような加盟店サーバ20は、例えば、加盟店サーバ20から送信される。
情報処理装置100は、図1を用いて説明した情報処理を行うサーバ装置である。例えば、情報処理装置100は、利用先および利用ポイントの指定を受け付けると、利息ポイントを算出するとともに、利用ポイントおよび利息ポイントに利用制限を設定する。そして、情報処理装置100は、利用制限に従って、利息ポイントを付与する。
〔3.情報処理システムによる収支関係〕
次に図3を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100を管理する管理会社T1の収支モデルについて説明する。図3は、実施形態にかかる情報処理装置100による収支モデルを説明する説明図である。図3において、実線矢印は、管理会社T1の収入を示す。また、点線矢印は、管理会社T1の支出を示す。
まず、収入R1について説明する。図1で説明したように、情報処理装置100は、ユーザにより利用ポイントが指定されることにより、かかるユーザが保有している通常ポイントから、指定された利用ポイントの預け入れを受け付ける。情報処理装置100は、ユーザから預け入れられた利用ポイントを収入として蓄積する。
収入R2について説明する。後述するが、情報処理装置100は、加盟店から受け付けた広告コンテンツの配信も行う。このため、情報処理装置100は、広告配信手数料を収入として加盟店から得る。また、情報処理装置100は、ポイント付与処理にかかる決済手数料を収入として加盟店から得る。例えば、太矢印に示すように、加盟店SHnは、利用ポイントや利息ポイントを用いたユーザUによる商品購入により収入を得る。加盟店がこのような収入を得られるのは、情報処理装置100が、図1で示した処理を行うからである。そこで、情報処理装置100は、加盟店による収入の一部を手数料として得る。
支出R3について説明する。情報処理装置100は、満期になると予算として蓄積しているポイントYから利息ポイントを支出(付与)する。
支出R4について説明する。情報処理装置100は、ポイントYの決済手数料をポイント事業者T2に支払う。
このように、情報処理装置100は、収入として得たポイントYを支出に回すことで、ポイントYを循環させてバランスをとっている。
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100について説明する。図4は、実施形態にかかる情報処理装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、例えば、ユーザ端末10、加盟店サーバ20、加盟店端末200、ポイント事業者サーバ30との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、ポイント情報記憶部121と、加盟店情報記憶部122と、広告コンテンツ記憶部123とを有する。
(ポイント情報記憶部121について)
ポイント情報記憶部121は、ポイントYに関する情報を記憶する記憶部である。具体的には、ポイント情報記憶部121は、ポイントYにおいて、通常ポイント、利用ポイントおよび利息ポイントに関する情報を記憶する。ここで、図5に実施形態にかかるポイント情報記憶部121の一例を示す。
また、図5(a)は、情報処理装置100によって、利用先および利用ポイントの受付が確定される前のポイント情報記憶部121の一例を示すものである。また、図5(b)は、情報処理装置100によって、利用先および利用ポイントの受付が確定されたことにより更新されたポイント情報記憶部121の一例を示すものである。
図5の例では、ポイント情報記憶部121は、「ユーザID」、「通常ポイント」、「通常ポイントの有効期限」、「加盟店ID」、「利用ポイント」、「利用ポイントの有効期限」、「利息ポイント」、「満期」、「利息ポイントの有効期間」といった項目を有する。以下では、各項目について、図5(a)を用いて説明する。
「ユーザID」は、ユーザ(具体的には、ポイントYの利用者)またはユーザ端末10を識別するための識別情報を示す。「通常ポイント」は、利用ポイントおよび利息ポイント以外のポイントであり、特定の利用制限等が定められておらずユーザが自由なタイミングで自由に利用することができるポイントである。
ここで、図5(a)は、情報処理装置100が、いずれのユーザからも利用先および利用ポイントの指定を受け付けていない状態のポイント情報記憶部121である。このため、例えば、ユーザU1は、これまでの買い物でポイントYを「5,000pt」貯めていることを示す。
「通常ポイントの有効期限」は、対応する「通常ポイント」の有効期限を示す。本実施形態では、カードYYを提示してポイントYを貯めた日から1年後を「通常ポイントの有効期限」とする。そして、この「通常ポイントの有効期限」は、ポイントが貯められる度に更新される。
例えば、ユーザU1が、加盟店Xにおいて「2016年04月01日」に1000円の商品を購入するとともに、購入時にカードYYを提示したとする。かかる場合、加盟店サーバ20は、加盟店Xの加盟店端末200から「ユーザID:U1、日時:2016年04月01日、合計価格:1,000円」といった購入情報を受け付ける。そして、加盟店サーバ20は、付与する通常ポイント「10pt」を算出し、「ユーザID:U1、通常ポイント:10pt、日時:2016年04月01日」といったユーザ情報を情報処理装置100に送信する。
情報処理装置100は、加盟店サーバ20からユーザ情報を受け付けると、ポイント情報記憶部121において、ユーザID「U1」に対応付けて、「2016年04月01日」から1年後の「2017年04月01日」を「通常ポイントの有効期限」として記憶する。また、情報処理装置100は、さらに「ユーザID:U1、日時:2016年04月02日」といったユーザ情報を加盟店サーバ20から受け付けると、これまで設定していた通常ポイントの有効期限「2017年04月01日」を、「2017年04月02日」に更新する。このような更新処理は、後述するポイント制御部132によって行われる。
「加盟店ID」は、ポイントYの利用先であって、ユーザによって指定された利用先である加盟店の識別情報を示す。図5(a)に示すポイント情報記憶部121は、情報処理装置100がユーザから指定を受け付けていない場合のものであるため、「加盟店ID」には「未設定」が入力されている。情報処理装置100は、ユーザにより指定された利用先および利用ポイントの受付を確定した場合には、ユーザにより指定された加盟店の「加盟店ID」をポイント情報記憶部121に記憶する。
「利用ポイント」は、ユーザによって指定された利用先である加盟店において、どれだけポイントYを利用するかといったポイント数であって、ユーザによって指定されたポイント数を示す。また、「利用ポイント」は、情報処理装置100によって利用先および利用ポイントの受付が確定された時点で、かかる利用先である加盟店でのみ利用可能となるポイントである。図5(a)に示すポイント情報記憶部121は、情報処理装置100がユーザから指定を受け付けていない場合のものであるため、「利用ポイント」には「0pt」が入力されている。情報処理装置100は、ユーザにより指定された利用先および利用ポイントの受付を確定した場合には、ユーザにより指定された「利用ポイント」をポイント情報記憶部121に記憶する。
「利用ポイントの有効期限」は、対応する「利用ポイント」の有効期限を示す。例えば、情報処理装置100は、「利息ポイントの有効期間」の最終日を「利用ポイントの有効期限として設定する。図5(a)に示すポイント情報記憶部121は、情報処理装置100がユーザから指定を受け付けていない場合のものであるため、「利用ポイントの有効期限」には「未設定」が入力されている。情報処理装置100は、ユーザにより指定された利用先および利用ポイントの受付を確定した場合には、ポイント情報記憶部121に「利用ポイントの有効期限」を設定する。
「利息ポイント」は、ユーザによって指定された利用先が設定する利率と、ユーザによって指定された利用ポイントとに基づいて算出されるポイント数である。つまり、「利息ポイント」は、ユーザによって指定された利用ポイントに対応するポイント数である。また、「利息ポイント」は、ユーザによって指定された利用先でのみ利用可能なポイントである。図5(a)に示すポイント情報記憶部121は、情報処理装置100がユーザから指定を受け付けていない場合のものであるため、「利息ポイント」には「0pt」が入力されている。情報処理装置100は、ユーザにより指定された利用先および利用ポイントの受付を確定した場合には、算出した「利息ポイント」をポイント情報記憶部121に記憶する。
「満期」は、情報処理装置100が利息ポイントを付与する期日を示す。例えば、情報処理装置100は、利用先および利用ポイントの指定を受け付けた日から1ヶ月後を「満期」として設定する。図5(a)に示すポイント情報記憶部121は、情報処理装置100がユーザから指定を受け付けていない場合のものであるため、「満期」には「未設定」が入力されている。情報処理装置100は、ユーザにより指定された利用先および利用ポイントの受付を確定した場合には、ポイント情報記憶部121に「満期」を設定する。
「利息ポイントの有効期間」は、ユーザによって指定された利用先において利息ポイントを利用可能な期間を示す。例えば、情報処理装置100は、満期から2週間を「利息ポイントの有効期間」として設定する。図5(a)に示すポイント情報記憶部121は、情報処理装置100がユーザから指定を受け付けていない場合のものであるため、「利息ポイントの有効期間」には「未設定」が入力されている。情報処理装置100は、ユーザにより指定された利用先および利用ポイントの受付を確定した場合には、ポイント情報記憶部121に「利息ポイントの有効期間」を設定する。
(加盟店情報記憶部122について)
加盟店情報記憶部122は、ポイントYを管理するポイント事業者T2に加盟する加盟店に関する情報を記憶する。ここで、図6に実施形態にかかる加盟店情報記憶部122の一例を示す。図6の例では、加盟店情報記憶部122は、「加盟店ID」、「加盟店の名称」、「利率」といった項目を有する。
「加盟店ID」は、ポイント事業者T2に加盟する加盟店のうち、「利率」を設定している加盟店を識別するための識別情報を示す。「加盟店の名称」は、「利率」を設定している加盟店の名称を示す。なお、本実施形態では、説明を簡単にするために、「加盟店ID」および「加盟店の名称」を同一とする。
「利率」は、対応する加盟店によって設定される利率であって、情報処理装置100による利息ポイントの算出に用いられる。例えば、加盟店端末200は、かかる加盟店端末200を利用する従業員等の操作に従って、情報処理装置100に対して「利率」を送信することにより「利率」を設定させる。なお、情報処理装置100は、各加盟店に対して、利率「10%」以上を設定することを予め通知しておいてもよい。
また、本実施形態では、このように「利率」を設定する加盟店は、商品を販売するためのウェブサイト(ECサイト)であって、ポイントYを貯めたり利用することが可能なウェブサイトを有しているものとするが、これに限らず実店舗を展開していてもよい。
(広告コンテンツ記憶部123について)
広告コンテンツ記憶部123は、広告コンテンツに関する各種情報を記憶する。広告コンテンツは、各加盟店によって入稿され、後述する配信部136によって所定のタイミングでユーザに配信される。ここで、図7に実施形態にかかる広告コンテンツ記憶部123の一例を示す。図7の例では、広告コンテンツ記憶部123は、「加盟店ID」、「広告ID」、「広告コンテンツ」といった項目を有する。
「加盟店ID」は、「広告コンテンツ」を入稿している加盟店を識別するための識別情報を示す。「広告ID」は、広告コンテンツを識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、対応する加盟店によって入稿された広告コンテンツを示す。図7では、「広告コンテンツ」に概念的な情報が格納される例を示すが、実際には、静止画像、動画像、テキストデータ、または、これらの格納場所を示すファイルパス名等が記憶される。
すなわち、図7の例では、加盟店ID「SH1」によって識別される加盟店が、広告ID「AD11」によって識別される広告コンテンツとして、当該広告コンテンツのデータ「XX11」を入稿した例を示す。
(制御部130について)
図4に戻り、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部130は、第1受付部131と、ポイント制御部132と、第2受付部133と、ページ生成部134と、付与部135と、配信部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(第1受付部131について)
第1受付部131は、加盟店端末200から利率の指定や、広告コンテンツの入稿を受け付ける。また、第1受付部131は、加盟店端末200から利率を受け付けると、加盟店IDに対応付けて加盟店情報記憶部122に設定する。
一例を示すと、例えば、加盟店端末200は、加盟店SH1の従業員の操作に従って、加盟店ID「SH1」と、加盟店の名称「SH1」と、利率「10%」とを送信したとする。かかる場合、第1受付部131は、受け付けた加盟店ID「SH1」と、加盟店の名称「SH1」と、利率「10%」とを対応付けて加盟店情報記憶部122に格納する。
また、例えば、加盟店端末200は、加盟店SH1の従業員の操作に従って、加盟店ID「SH1」と、広告コンテンツのデータ「XX11」とを送信したとする。かかる場合、第1受付部131は、広告IDを割り出し、加盟店ID「SH1」と、割り出した広告ID「AD11」と、広告コンテンツのデータ「XX11」とを対応付けて広告コンテンツ記憶部123に格納する。
なお、第1受付部131は、利率の指定と、広告コンテンツの入稿を同時に受け付けてもよいし、別々に受け付けてもよい。
(ポイント制御部132について)
ポイント制御部132は、ユーザの有するポイントYに関する各種制御を行う。例えば、ポイント制御部132は、商品購入によって通常ポイントが貯められることに応じて、ポイント情報記憶部121における記憶情報を更新する。この点について、図5を用いて説明する。
例えば、現時点で通常ポイント「4,990pt」を保有するユーザU1が、加盟店Xにおいて「2016年04月01日」に1000円の商品を購入するとともに、購入時にカードYYを提示したとする。かかる場合、加盟店サーバ20は、加盟店Xの加盟店端末200から「ユーザID:U1、日時:2016年04月01日、合計価格:1,000円」といった購入情報を受け付ける。そして、加盟店サーバ20は、付与する通常ポイント「10pt」を算出し、「ユーザID:U1、通常ポイント:+10pt、日時:2016年04月01日」といったユーザ情報を情報処理装置100に送信する。
ポイント制御部132は、加盟店サーバ20からユーザ情報を受け付けると、ポイント情報記憶部121において、ユーザID「U1」に対応付けられる通常ポイント「4,990pt」に、付与された通常ポイント「10pt」を加算して、通常ポイント「5,000pt」として更新する。
また、ポイント制御部132は、ユーザID「U1」に対応付けられる「通常ポイントの有効期限」を、商品購入日「2016年04月01日」から1年後の「2017年04月01日」として更新する。
また、ポイント制御部132は、ユーザU1が「2016年4月2日」に、ポイントYを利用して商品購入したことにより、「ユーザID:U1、通常ポイント:−1,000pt、日時:2016年4月2日」といったユーザ情報を受け付けたとすると、通常ポイント「5,000pt」から「4,000pt」へと更新する。また、ポイント制御部132は、通常ポイントの有効期限「2017年4月1日」を「2017年4月2日」に更新する。
(第2受付部133について)
第2受付部133は、ユーザから利用先および利用ポイントの指定を受け付ける。具体的には、第2受付部133は、ポイントYの利用先とする加盟店の指定と、指定された加盟店でどれくらいポイントYを利用するかといったポイント数である利用ポイントの指定とを受け付ける。
例えば、第2受付部133は、図1に示すポイント設定ページであるウェブページP1aを介して、加盟店の指定と利用ポイントの指定とを受け付ける。また、第2受付部133は、ポイントYに関する各種ウェブページ(例えば、ログインページやトップページ)の取得要求も受け付けてよい。
また、第2受付部133は、受け付けた利用先および利用ポイントに基づいてポイント付与処理を開始するよう指示する同意情報を受け付ける。例えば、第2受付部133は、図1に示す内容確認ページであるウェブページP1bを介して同意情報を受け付ける。
(ページ生成部134について)
ページ生成部134は、ポイントYに関する各種ウェブページを生成する。例えば、ページ生成部134は、第2受付部133によりウェブページP1aの取得要求が受け付けられた場合には、ウェブページP1aに表示するための情報をポイント情報記憶部121および加盟店情報記憶部122から取得し、取得した情報が表示されるようなウェブページP1aを生成する。
また、ページ生成部134は、第2受付部133により利用先および利用ポイントの指定が受け付けられた場合には、ウェブページP1bに表示するための情報をポイント情報記憶部121および加盟店情報記憶部122から取得する。また、ページ生成部134は、指定された利用先が設定している利率を用いて、指定された利用ポイントに対応する利息ポイントであって、かかる利用先でのみ利用可能な利息ポイントを算出する。
そして、ページ生成部134は、算出した利息ポイントに対して、利用可能な期間である有効期間を設定する。また、ページ生成部134は、指定された利用ポイントを、指定された利用先でのみ利用可能なものとして、かかる利用ポイントの利用期限を設定する。例えば、ページ生成部134は、ユーザから利用先および利用ポイントの指定を受け付けてから1ヶ月後を利息ポイントを付与する満期とするとともに、満期から2週間を有効期間として設定する。また、例えば、ページ生成部134は、利息ポイントに設定した有効期間の最終日を利用ポイントの有効期限として設定する。このようなことから、ページ生成部134は、設定部に対応する処理部である。
そして、ページ生成部134は、ポイント情報記憶部121および加盟店情報記憶部122から取得した情報や、上記のように設定した有効期間や有効期限が表示されるようなウェブページP1bを生成する。
(付与部135について)
付与部135は、利用ポイントに対応する利息ポイントであって、所定の有効期間に、指定された利用先で利用可能な利息ポイントを付与する。例えば、付与部135は、第2受付部133により利用先の指定が受け付けられてから所定期間が経過した後の有効期間に、指定された利用先で利用可能な利息ポイントを付与する。なお、ここでの有効期間は、ページ生成部134により設定された有効期間に対応する。
また、付与部135は、時間経過を監視し、利息ポイントのうち有効期間に利用されなかったポイント数を失効させる。また、付与部135は、利用ポイントのうち有効期限を過ぎても利用されなかったポイント数を失脚させる。以下では、第2受付部133、ページ生成部134、付与部135の処理の一例について、図1等を用いて説明する。
なお、利息ポイントの算出、満期、有効期限、有効期間の設定は、付与部135によって行われてもよい。かかる場合、付与部135は、利息ポイント、満期、有効期限、有効期間が表示されるようなウェブページP1bを生成するようページ生成部134に指示する。
例えば、第2受付部133は、ユーザU1のユーザ端末10からウェブページP1aの取得要求を受け付けたとする。かかる場合に、ページ生成部134は、ポイント情報記憶部121にアクセスしポイント情報を取得する。具体的には、第2受付部133は、ユーザID「U1」に対応付けられる「通常ポイント」、「通常ポイントの有効期限」、「利用ポイント」、「利用ポイントの有効期限」、「利息ポイント」、「満期」および「利息ポイントの有効期間」を取得する。
図5(a)の例では、ページ生成部134は、通常ポイント「5,000pt」、通常ポイントの有効期限「2017年04月01日」、利用ポイント「0pt」、利用ポイントの有効期限「未設定」、利息ポイント「0pt」、満期「未設定」、利息ポイントの有効期間「未設定」を取得する。
また、ページ生成部134は、加盟店情報記憶部122にアクセスし、「加盟店の名称」と「利率」とを取得する。図6の例では、ページ生成部134は、加盟店の名称「SH1」〜「SH6」と、これら各加盟店に対応付けられる「利率」とを対応付けて取得する。
そして、ページ生成部134は、ポイント情報記憶部121から取得したポイント情報が、領域AR1においてポイントの内訳情報として表示されるようなウェブページP1aを生成する。また、ページ生成部134は、加盟店情報記憶部122から取得した「加盟店の名称」と「利率」とを、加盟店毎に矩形で囲った加盟店情報をユーザが指定可能な状態で領域AR2に表示されるようなウェブページP1aを生成する。例えば、ページ生成部134は、図1(a)に示すように、加盟店の名称「SH1」と利率「10%」とを矩形で囲った加盟店情報をユーザが指定可能な状態で領域AR2に表示されるようなウェブページP1aを生成する。そして、ページ生成部134は、生成したウェブページP1aを取得要求送信元のユーザ端末10に配信する。
ここで、ユーザU1は、配信されたウェブページP1aを参照し、ユーザ端末10を用いて、利用先として「加盟店SH2」を指定するとともに、指定した「加盟店SH2」で利用する利用ポイントとして「3,000pt」を指定したとする。また、ユーザU1は、「内容確認画面へ」を押下したとする。かかる場合に、ユーザ端末10は、ユーザU1によって、利用先「加盟店SH2」および利用ポイント「3,000pt」が指定された旨の指定情報を情報処理装置100に送信する。
これにより、第2受付部133は、利用先および利用ポイントの指定を受け付けると、受け付けた旨をページ生成部134に出力する。ここでは、第2受付部133は、「2016年04月01日」に指定を受け付けたものとする。
これにより、ページ生成部134は、加盟店情報記憶部122から、ユーザU1により指定された加盟店SH2が設定している利率「20%」を取得し、利率「20%」と利用ポイント「3,000pt」とに基づいて、利息ポイント「600pt」(0.2×3,000pt=600pt)を算出する。
そして、ページ生成部134は、指定を受け付けた「2016年04月01日」を基準に、1ヶ月後の「2016年05月01日」を、利息ポイント「600pt」をユーザU1に付与する期日である「満期」として設定する。また、ページ生成部134は、満期「2016年5月1日」から2週間、すなわち、「2016年05月01日」〜「2016年05月14日」を、利息ポイント「600pt」の「有効期間」として設定する。また、ページ生成部134は、かかる有効期間の最終日である「2016年05月14日」を、利用ポイント「3,000pt」の「有効期限」として設定する。
なお、ページ生成部134は、指定を受け付けた日を基準に満期等を設定するのではなく、指定を受け付けた月の月末を基準に、満期、有効期間、および有効期限を設定してもよい。
そして、ページ生成部134は、このように設定した各ポイントの利用制限に関する情報、また利用ポイントや利息ポイントの値が、領域AR1においてポイントの内訳情報として表示されるようなウェブページP1bを生成する。また、ページ生成部134は、ユーザU1により指定された情報と、上記のように設定した利用制限に関する情報とが、領域AR3において設定情報として表示されるようなウェブページP1bを生成する。そして、ページ生成部134は、生成したウェブページP1bをユーザ端末10に配信する。
ここで、ユーザU1は、例えば、ウェブページP1bに表示された利用制限等に同意し、ポイント付与処理の開始を指示するための開始ボタンB1を押下したとする。開始ボタンB1が押下された場合には、ユーザ端末10は、ユーザU1のユーザIDを含む同意情報を情報処理装置100に送信する。
付与部135は、第2受付部133によって同意情報が受け付けられると、ユーザU1により指定された加盟店「SH2」および利用ポイント「3,000pt」の受付を確定させる。そして、付与部135は、ポイント情報記憶部121において、ユーザID「U1」に対応する記憶情報を更新する。ここで、図5(b)は、付与部135により更新された更新後のポイント情報記憶部121である。
利用ポイント「3,000pt」の指定が確定されたということは、通常ポイント「5,000pt」のうち「3,000pt」を利用ポイントとして、管理会社T1に預け入れることを示す。このため、付与部135は、通常ポイント「5,000pt」から、利用ポイント「3,000pt」分を差し引いて、通常ポイント「2,000pt」とする。また、付与部135は、加盟店ID「SH2」、利用ポイントの有効期限「2016年05月14日」、利息ポイント「600pt」、満期「2016年05月01日」、利息ポイントの有効期間「2016年05月01日」〜「2016年05月14日」として更新する。
なお、例えば、第2受付部133は、指定を受け付けた日時と、同意情報を受け付けた日時とが異なる場合には、同意情報を受け付けた日時に基づき満期、有効期間、有効期限を再計算して、ポイント情報記憶部121に記憶するよう付与部135に指示してもよい。
そして、付与部135は、時間経過を監視し、満期「2016年05月01日」となった時点で、利息ポイント「600pt」を実際に付与するポイント付与処理を実行する。具体的には、付与部135は、満期「2016年05月01日」から2週間である「2016年05月01日」〜「2016年05月14日」の間にのみ加盟店「SH2」で利用可能な利息ポイント「600pt」を付与するポイント付与処理を実行する。
また、付与部135は、時間経過を監視し、「2016年5月14日」が過ぎた時点で、利息ポイント「600pt」のうち、「2016年5月1日」〜「2016年5月14日」の間に利用されずに残っているポイント数を失効させる。また、付与部135は、「2016年5月14日」が過ぎた時点で、利用ポイント「3,000pt」のうち、これまでに利用されずに残っているポイント数を失効させる。
なお、ページ生成部134は、利用ポイントに対して、有効期限ではなく利息ポイントと同様の有効期間を設定してもよい。上記例では、ページ生成部134が、利息ポイントの有効期間を満期から2週間の「2016年05月01日」〜「2016年05月14日」と設定し、利用ポイントについてはその有効期限を利息ポイントの有効期間の最終日「2016年05月14日」と合わせる例を示したが、これに限らず、ページ生成部134は、利用ポイントに利息ポイントと同様の有効期間「2016年05月01日」〜「2016年05月14日」を設定してもよい。また、ページ生成部134は、利用ポイントの有効期限を、使用する度に更新される通常ポイントと同様の有効期限としてもよい。すなわち、ページ生成部134は、利用ポイントについては実質的に利用期限を設定しなくてもよい。
(配信部136について)
配信部136は、広告コンテンツを配信する。具体的には、配信部136は、利用先を指定したユーザのユーザ端末10に対して、当該利用先により入稿された広告コンテンツを配信する。例えば、配信部136は、第2受付部133により利用先の指定が受け付けられてから所定期間中に広告コンテンツを配信する。
例えば、配信部136は、第2受付部133により利用先の指定が受け付けられてから満期までの1ヶ月の間に、利用先を指定したユーザのユーザ端末10に対して、当該利用先により入稿された広告コンテンツを配信する。以下では、配信部136の処理の一例について説明する。
例えば、ユーザ端末10は、ユーザU1の操作に従って、管理会社T1によって管理される所定のウェブページにアクセスした場合に、かかる所定のウェブページに広告コンテンツを表示する広告枠が含まれていたとする。かかる場合、ユーザ端末10は、広告コンテンツの取得要求を情報処理装置100に送信する。
配信部136は、広告コンテンツの取得要求を受け付けると、ポイント情報記憶部121にアクセスし、ユーザID「U1」に対応付けられる加盟店ID「SH2」と、満期「2016年05月01日」を確認する。そして、配信部136は、現在日時が満期「2016年05月01日」までの1ヶ月に含まれる場合には、加盟店情報記憶部122から加盟店ID「SH2」に対応付けられる広告コンテンツAD21のデータ「XX21」を取得し、取得したデータ「XX21」をユーザ端末10に配信する。
ユーザが、利用先を指定する場合、普段から利用頻度の高い利用先や、サービス内容に好印象を持っている利用先等を指定する傾向にあると考えられる。情報処理装置100は、このような利用先の広告コンテンツを利息ポイントが付与されるまでの期間に配信することができるため、広告コンテンツの訴求力を高めることができる。
なお、配信部136は、第2受付部133により利用先の指定が受け付けられてから満期までの1ヶ月に広告配信するのではなく、第2受付部133により利用先の指定が受け付けられてから利用ポイントの有効期限(利息ポイントの有効期間の最終日)までの間に広告配信してもよい。
また、配信部136は、付与部135により、ユーザに指定された情報の受付が確定された場合に、利用先、利用ポイント、利用ポイントの有効期限、利息ポイント、満期、利息ポイントの有効期間が実際にどのように設定されたかを確認させるための電子メールを、かかるユーザに配信してもよい。また、配信部136は、利息ポイントが付与されたことや、有効期限が近づいたことをユーザに知らせる電子メールを、かかるユーザに配信してもよい。さらに、配信部136は、このような電子メールにユーザに指定された利用先により入稿された広告コンテンツを載せて配信してもよい。
さらに、配信部136は、利用先および利用ポイントを指定したユーザが所定のコンテンツ(例えば、メルマガ)に会員登録している場合には、かかる所定のコンテンツに当該利用先の広告コンテンツが表示されるよう配信してもよい。
〔5.処理手順〕
次に、図8を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100が実行する情報処理のうち、ユーザから受け付けた指定を確定させるまでの受付処理の手順について説明する。図8は、実施形態にかかる情報処理装置100による受付処理手順を示すフローチャートである。
まず、情報処理装置100の第2受付部133は、ユーザから利用先および利用ポイントに指定を受け付けるためのウェブページP1aの取得要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。第2受付部133は、取得要求を受け付けていない場合には(ステップS101;No)、受け付けるまで待機する。一方、ページ生成部134は、第2受付部133により取得要求が受け付けられた場合には(ステップS101;Yes)、ポイント情報記憶部121からポイント情報を取得し、加盟店情報記憶部122から加盟店情報を取得する(ステップS102)。
そして、ページ生成部134は、取得したポイント情報および加盟店情報が表示されるようなウェブページP1aを生成し、生成したウェブページP1aを配信する(ステップS103)。
そして、第2受付部133は、ユーザから利用先および利用ポイントに指定を受け付けたか否かを判定する(ステップS104)。第2受付部133は、指定を受け付けていない場合には(ステップS104;No)、受け付けるまで待機する。一方、ページ生成部134は、第2受付部133により指定が受け付けられた場合には(ステップS104;Yes)、指定された利用ポイントに対応する利息ポイントであって、指定された利用先でのみ利用可能な利息ポイントを算出する(ステップS105)。また、ページ生成部134は、利息ポイントを付与する満期と、利息ポイントを利用可能な有効期間を設定し、さらに、利用ポイントの有効期限を設定する(ステップS106)。
そして、ページ生成部134は、設定した情報が表示されるようなウェブページP1bを生成し、生成したウェブページP1bを配信する(ステップS107)。
また、第2受付部133は、ウェブページP1bに表示された利用制限に同意し、ポイント付与処理の開始を指示するための同意情報を受け付けた否かを判定する(ステップS108)。第2受付部133は、同意情報を受け付けていない場合には(ステップS108;No)、受け付けるまで待機する。一方、付与部135は、第2受付部133により同意情報が受け付けられた場合には(ステップS108;Yes)、利息ポイントを付与するためのポイント付与処理を開始する(ステップS109)。
次に、図9を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100が実行する情報処理のうち、ポイント付与処理の手順について説明する。図9は、実施形態にかかる情報処理装置100によるポイント付与処理手順を示すフローチャートである。
付与部135は、時間経過を監視し、図8のステップS106で設定された満期になったか否かを判定する(ステップS201)。付与部135は、満期となっていない場合には(ステップS201;No)、満期となるまで待機する。一方、付与部135は、満期となった場合には(ステップS201;Yes)、図8のステップS105で設定された利息ポイントを付与する(ステップS202)。
付与部135は、時間経過を監視し、図8のステップS106で設定された有効期間および有効期限が過ぎたか否かを判定する(ステップS203)。付与部135は、有効期間および有効期限が過ぎていない場合には(ステップS203;No)、過ぎるまで待機する。一方、付与部135は、有効期間および有効期限が過ぎた場合には(ステップS203;Yes)、この時点での残っている分の利用ポイントおよび利息ポイントを失効させる(ステップS204)。
〔6.変形例〕
上記実施形態にかかる情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
〔6−1.月毎に利息ポイント付与〕
上記実施形態では、情報処理装置100の付与部135が、ユーザに指定された利用ポイントに対応する利息ポイントを、所定期間(例えば、1ヶ月)後に一度だけ一括で付与する例を示した。しかし、付与部135は、ユーザに指定された利用ポイントに対応する利息ポイントを、所定期間毎に付与してもよい。
具体的には、付与部135は、指定された利用ポイントに対応する利息ポイントであって、所定の有効期間において、指定された利用先で利用可能な利息ポイントを所定期間(例えば、1ヶ月)毎に付与する。例えば、付与部135は、第2受付部133により利用先の指定が受け付けられてから所定期間(例えば、1ヶ月)が経過する度に、当該所定期間が経過した後の有効期間に、指定された利用先で利用可能な利息を付与する。この点について、図10を用いて説明する。
図10は、変形例にかかるポイント付与処理を概念的に示す図である。例えば、第2受付部133が「2015年12月01日」に、利用先として加盟店「SH1」の指定と、利用ポイント「2,000pt」との指定をユーザU1から受け付けたとする。また、加盟店「SH1」は、月毎の利率(月利)として「1%」を設定しているものとする。
かかる場合、付与部135は、利用先および利用ポイントが指定された「2015年12月01日」から1ヶ月後の「2016年01月01日」に、この日から2週間、加盟店「SH1」でのみ利用可能な利息ポイント「20pt」(2,000pt×0.01=20pt)をユーザU1に付与する。そして、付与部135は、利息ポイント「20pt」を付与した「2016年01月01日」から2週間経過後に、付与した利息ポイント「20pt」のうち利用されずに残った分のポイントを失効させる。
また、付与部135は、「2016年01月01日」から1ヶ月後の「2016年02月01日」に、この日から2週間、加盟店「SH1」でのみ利用可能な利息ポイント「20pt」をユーザU1に付与する。そして、付与部135は、利息ポイント「20pt」を付与した「2016年02月01日」から2週間経過後に、付与した利息ポイント「20pt」のうち利用されずに残った分のポイントを失効させる。
また、付与部135は、「2016年02月01日」から1ヶ月後の「2016年03月01日」に、この日から2週間、加盟店「SH1」でのみ利用可能な利息ポイント「20pt」をユーザU1に付与する。そして、付与部135は、利息ポイント「20pt」を付与した「2016年03月01日」から2週間経過後に、付与した利息ポイント「20pt」のうち利用されずに残った分のポイントを失効させる。
そして、付与部135は、例えば、このような1ヶ月毎における利息ポイント「20pt」の付与を1年間(12ヶ月)行い、トータルで「240pt」をユーザU1に付与する。また、上記のように、加盟店「SH1」は、月利「1%」を設定しているため、付与部135は、1年間で利率「12%」に基づく利息ポイントを付与することになる。
このように、かかる変形例では、付与部135は、利用先および利用ポイントが指定されてから所定期間として1ヶ月が経過する度に、指定された利用先でのみ利用可能な利息ポイントであって、有効期間が2週間であり、かつ、指定された利用ポイントに対応する利息ポイントを付与する。また、このようなことから、利息ポイントが付与される期日である満期は、利用先および利用ポイントが指定されてから1ヶ月毎に設定される。
また、付与部135は、上記のように有効期間が経過する度に、各有効期間の間に利用されずに残った分の利息ポイントを失効させるが、利用ポイントについては失効させない。以下では、図11を用いて、さらに具体的に説明する。
図11は、変形例にかかる情報処理の一例を示す図である。例えば、第2受付部133は、ユーザU1のユーザ端末10からウェブページP1aの取得要求を受け付けたとする。かかる場合に、ページ生成部134は、通常ポイント「5,000pt」、通常ポイントの有効期限「2017年01月01日」、利用ポイント「0pt」、利用ポイントの有効期間「未設定」、利息ポイント「0pt」、満期「未設定」、利息ポイントの有効期間「未設定」といったポイント情報をポイント情報記憶部121から取得したとする。
また、ページ生成部134は、加盟店情報記憶部122にアクセスし、加盟店の名称「SH1」〜「SH6」と、これら各加盟店に対応付けられる利率とを対応付けて取得する。ここで、加盟店は、月利率を設定している。しかし、情報処理装置100は、加盟店に月利を設定させることなく、所定の月利(例えば、月利「1%」)で統一してもよい。
そして、ページ生成部134は、ポイント情報記憶部121から取得したポイント情報が、領域AR1においてポイントの内訳情報として表示されるようなウェブページP1aを生成する。また、ページ生成部134は、加盟店情報記憶部122から取得した「加盟店の名称」と「利率」とを、加盟店毎に矩形で囲った加盟店情報をユーザが指定可能な状態で領域AR2に表示されるようなウェブページP1aを生成する。例えば、ページ生成部134は、図11(a)に示すように、加盟店の名称「SH1」と利率「1%」とを矩形で囲った加盟店情報をユーザが指定可能な状態で領域AR2に表示されるようなウェブページP1aを生成する。そして、ページ生成部134は、生成したウェブページP1aを取得要求送信元のユーザ端末10に配信する。
ここで、ユーザU1は、配信されたウェブページP1aを参照し、ユーザ端末10を用いて、利用先として「加盟店SH1」を指定するとともに、指定した「加盟店SH1」で利用する利用ポイントとして「2,000pt」を指定したとする。また、ユーザU1は、「内容確認画面へ」を押下したとする。かかる場合に、ユーザ端末10は、ユーザU1によって、利用先「加盟店SH1」および利用ポイント「2,000pt」が指定された旨の指定情報を情報処理装置100に送信する。
これにより、第2受付部133は、利用先および利用ポイントの指定を受け付けると、受け付けた旨をページ生成部134に出力する。ここでは、第2受付部133は、「2015年1月1日」に指定を受け付けたものとする。
これにより、ページ生成部134は、加盟店情報記憶部122から、ユーザU1により指定された加盟店SH1が設定している月利「1%」を取得し、取得した月利「1%」と利用ポイント「2,000pt」とに基づいて、月毎の利息ポイント「20pt」を算出する。
そして、ページ生成部134は、指定を受け付けた「2015年12月01日」を基準に、1ヶ月後の「2016年01月01日」、またここから1ヶ月後の「2016年02月02日」、さらにここから1ヶ月後の「2016年03月03日」といったように1年先まで1ヶ月後毎の「満期」を設定する。
また、ページ生成部134は、設定した各満期から2週間を利息ポイント「2,000pt」の「有効期間」として設定する。ここで、図1を用いた上記実施形態では、ページ生成部134が、有効期間の最終日までの「利用ポイントの有効期限」とする例を示した。しかし、かかる変形例では、ページ生成部134は、「利用ポイントの有効期限」の設定を行わない。つまり、ページ生成部134は、「利用ポイントの有効期限」を「通常ポイントの有効期限」に対応させて「2017年1月1日」とする。
なお、ページ生成部134は、指定を受け付けた日を基準に満期などを設定するのではなく、指定を受け付けた月の月末を基準に、満期および有効期間を設定してもよい。
そして、ページ生成部134は、このように設定した各ポイントの利用制限に関する情報、また利用ポイントや利息ポイントの値が、領域AR1においてポイントの内訳情報として表示されるようなウェブページP1bを生成する。また、ページ生成部134は、ユーザU1により指定された情報と、上記のように設定した利用制限に関する情報とが、領域AR3において設定情報として表示されるようなウェブページP1bを生成する。そして、ページ生成部134は、生成したウェブページP1bをユーザ端末10に配信する。
ここで、ユーザU1は、例えば、ウェブページP1bに表示された利用制限等に同意し、ポイント付与処理の開始を指示するための開始ボタンB1を押下したとする。開始ボタンB1が押下された場合には、ユーザ端末10は、ユーザU1のユーザIDを含む同意情報を情報処理装置100に送信する。
付与部135は、第2受付部133によって同意情報が受け付けられると、ユーザU1により指定された加盟店「SH1」および利用ポイント「3,000pt」の受付を確定させる。そして、付与部135は、ポイント情報記憶部121において、ユーザID「U1」に対応する記憶情報を更新する。
そして、付与部135は、時間経過を監視し、1度目の満期「2016年01月01日」となった時点で、利息ポイント「20pt」を実際に付与するポイント付与処理を実行する。具体的には、付与部135は、1度目の満期「2016年01月01日」から2週間である有効期間「2016年01月01日」〜「2016年01月14日」の間にのみ加盟店「SH1」で利用可能な利息ポイント「20pt」を付与するポイント付与処理を実行する。
また、付与部135は、時間経過を監視し、「2016年01月14日」が過ぎた時点で、利息ポイント「20pt」のうち、「2016年01月01日」〜「2016年01月14日」の間に利用されずに残っているポイント数を失効させる。
さらに、付与部135は、時間経過を監視し、2度目の満期「2016年02月01日」となった時点で、利息ポイント「20pt」を実際に付与するポイント付与処理を実行する。具体的には、付与部135は、2度目の満期「2016年02月01日」から2週間である有効期間「2016年02月01日」〜「2016年02月14日」の間にのみ加盟店「SH1」で利用可能な利息ポイント「20pt」を付与するポイント付与処理を実行する。そして、付与部135は、「2016年02月14日」が過ぎた時点で、利息ポイント「20pt」のうち、「2016年02月01日」〜「2016年02月14日」の間に利用されずに残っているポイント数を失効させる。
さらに、付与部135は、時間経過を監視し、3度目の満期「2016年03月01日」となった時点で、利息ポイント「20pt」を実際に付与するポイント付与処理を実行する。具体的には、付与部135は、3度目の満期「2016年03月01日」から2週間である有効期間「2016年03月01日」〜「2016年03月14日」の間にのみ加盟店「SH1」で利用可能な利息ポイント「20pt」を付与するポイント付与処理を実行する。そして、付与部135は、「2016年03月14日」が過ぎた時点で、利息ポイント「20pt」のうち、「2016年02月01日」〜「2016年02月14日」の間に利用されずに残っているポイント数を失効させる。
このように、情報処理装置100は、所定期間(例えば、1ヶ月)毎に、指定された利用ポイントに対応する利息ポイントであって、指定された利用先でのみ利用可能な利息ポイントを付与する処理を1年間繰り返す。
これにより、情報処理装置100は、毎月ユーザを、当該ユーザが指定した利用先に誘導することができるため、かかる利用先での継続した商品購入を行わせることができる。したがって、情報処理装置100は、かかる利用先の売り上げを向上させることができる。
〔6−2.利用ポイントを予約〕
上記実施形態では、第2受付部133が、既に貯まっている通常ポイントの中から、利用ポイントとするポイント数の指定を受け付ける例を示した。しかし、第2受付部133は、利用先と利用ポイントの予約を受けておき、現在の通常ポイントが予約された利用ポイントに達した場合に、予約された利用先および利用ポイントを自動で指定してもよい。
例えば、第2受付部133は、現在、通常ポイント「2,000pt」を保有するユーザU1から、利用先である加盟店「SH1」および利用ポイント「3,000pt」の予約を受け付けたとする。
かかる場合、第2受付部133は、ポイント情報記憶部121を監視し、通常ポイントが「3,000pt」に更新された場合に、この「3,000pt」を利用ポイントとする旨の指定と、加盟店「SH1」との指定を自動で受け付ける。また、配信部136は、例えば、「以下の、URLにアクセスし、内容確認を行って下さい」といった記載と、これまで説明したウェブページP1bのURLを含む電子メールをユーザU1に配信する。なお、このような配信処理は、第2受付部133によって行われてもよい。
ユーザU1は、例えば、ウェブページP1bに表示された利用制限等に同意した場合には、ポイント付与処理の開始を指示するための開始ボタンB1を押下する。これに応じて、付与部135は、これまで説明してきたポイント付与処理を実行する。
〔6−3.利用制限について〕
上記実施形態では、付与部135が、複数の異なる加盟店で利用可能なポイントYについて、利用先と利用期間が限定された利息ポイントを付与する例を示した。しかし、付与部135は、特定の店舗専用のポイントについて、利用制限付きの利息ポイントを付与してもよい。
一例を示すと、店舗Xで買物した場合にのみ付与され、店舗Xでのみ利用可能なポイントXXがあるとする。かかる場合、付与部135は、店舗Xにおいて、所定の有効期間にのみ利用可能な利息ポイントであって、店舗Xで販売される特定の商品を購入する場合にのみ利用可能な利息ポイントを付与してもよい。つまり、付与部135は、利用先と利用期間に加えて、利用可能な対象商品も制限された利息ポイントを付与する。
このように、情報処理装置100は、利息ポイントの利用制限をより厳しくするかわりに、高い利率に基づく利息ポイントを付与することにより、ユーザの購買意欲を高めることができる。
上記例では、付与部135は、利用先と利用期間に加えて、利用可能な対象商品も制限された利息ポイントを付与する点について示した。しかし、これに限定されず、例えば、付与部135は、所定の有効期間にのみ利用可能な利息ポイントであって、所定の商品を購入する場合にのみ利用可能な利息ポイントを付与してもよい。つまり、付与部135は、利息ポイントの利用先については限定せずに自由であるが、利用期間と、利用可能な対象商品を限定した利息ポイントを付与してもよい。また、付与部135は、所定のショッピングサイトに商品を出品している店舗、すなわち、かかる所定のショッピングサイトに加盟しているオンライン上の加盟店でのみ利用可能なポイントに対応する利息ポイントを、上述してきた利用制限付きで付与してもよい。
また、第2受付部133は、電子ポイントを利用する利用先ではなく、電子ポイントを利用して購入したい商品の指定と、その商品を購入する際にどれだけポイントを利用したいかといった利用ポイントの指定とを受け付けてもよい。かかる場合、付与部135は、指定された利用ポイントに対応する利息ポイントであって、所定の有効期間にのみ利用可能な利息ポイントを付与する。
〔6−4.クーポン配信〕
また、配信部136は、所定数より多く通常ポイントを保有するユーザに対して、利息として、当該ユーザが保有する通常ポイントに応じたクーポンを使用条件付きで配信する。例えば、ポイントを貯め込んでいるユーザは、この先もポイントを使う可能性が低いことが考えられる。このため、例えば、配信部136は、所定数として通常ポイント「5,000pt」以上を保有するユーザに対して、10%分の「500pt」に対応するクーポンを利用制限付きで配信するとともに、かかるクーポンとともに貯め込んでいる通常ポイントも利用するよう提案する。
例えば、配信部136は、利用可能店舗、利用可能な有効期間、購入可能な商品を利用制限として定めたクーポンを配信する。また、配信部136は、かかる500pt分に対応するクーポンを配信することで、通常ポイント「5,000pt」から「500pt」減らしてもよい。
これにより、情報処理装置100は、通常ポイントを貯め込んでいるユーザにポイントYを利用した買い物を効果的に行わせることができる。
〔7.プログラム〕
また、上述してきた実施形態にかかる情報処理装置100は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図12は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態にかかる情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔8.その他〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔9.効果〕
実施形態にかかる情報処理装置100は、受付部(第2受付部133)と、付与部135とを有する。第2受付部133は、所定のポイントを利用する利用先の指定を受け付ける。付与部135は、所定のポイントに対応する利息ポイントであって、所定の有効期間に利用先で利用可能な利息ポイントを付与する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザの購買意欲を高めることができる。また、情報処理装置100は、加盟店にユーザを誘導しユーザがこれまで貯め込んでいたポイントを効果的に利用させることができるため、加盟店の売り上げを高めることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において付与部135は、第2受付部133により利用先の指定が受け付けられてから所定期間が経過した後に、当該所定期間より後の期間である所定の有効期間に利用先で利用可能な利息ポイントを付与する。
例えば、所定期間を設けることなくすぐに利息ポイントが付与された場合、ユーザはすぐさま利息ポイントを使い、それ以降、指定した利用先で買物をしない可能性が有る。これに対し、情報処理装置100は、利息ポイントを付与するまでに期間(例えば、1ヶ月)を設けることにより、この期間にも利用先で様々な買い物をさせることができるため、かかる利用先にユーザを長く留まらせることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において付与部135は、第2受付部133により利用先の指定が受け付けられてから所定期間が経過する度に、利息ポイントを付与する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、所定期間毎(例えば、1ヶ月毎)にユーザを誘導することができるため、ユーザに対しかかる利用先での継続した買い物を行わせることができる。また、このため情報処理装置100は、加盟店の売り上げを高めることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において付与部135は、所定の有効期間に利用されなかった場合に失効される利息ポイントを付与する。
このように、情報処理装置100は、所定の有効期間に利用されなかった利息ポイント失効させるといったリスクを与えることで、所定の有効期間に利用先で必ず買い物をしようという強い購買意欲をユーザに持たせることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100においてページ生成部134は、第2受付部133により所定のポイントを利用する利用先の受け付けが確定された場合に所定の利用制限を設定する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、より強い購買意欲をユーザに持たせることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において付与部135は、所定の有効期間を過ぎても利用されなかった場合に所定のポイント(利用ポイント)も失効させる。
このように、情報処理装置100は、ユーザがこれまで貯めた通常ポイントの一部である利用ポイントも期限が過ぎれば失効させるといったリスクを与える。これにより、情報処理装置100は、所定の有効期間が過ぎるまでに利用先で必ず買い物をしようという強い購買意欲をユーザに持たせることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において第2受付部133は、現在のポイント(通常ポイント)が所定のポイント(利用ポイント)に達した場合に、利用先を自動で指定する旨の予約を受け付ける。
例えば、ユーザは、利息ポイントの付与を希望したとしても、利用ポイントを指定できるまでに通常ポイントが貯められていない場合もある。とはいえ、通常ポイントが十分に貯まったときには、利息ポイントの付与サービスを受けることを忘れてしまっていることもあり得る。このような状況を踏まえて、情報処理装置100は、予約を受け付けることにより、通常ポイントが、予約された利息ポイントに達した場合には、確実に利息ポイントの付与サービスを受けさせることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において配信部136は、利用先を指定したユーザに対して当該利用先により入稿された広告コンテンツを配信する。
ユーザが、利用先を指定する場合、普段から利用頻度の高い利用先や、サービス内容に好印象を持っている利用先等を指定する傾向にあると考えられる。情報処理装置100は、このような利用先の広告コンテンツを配信することができるため、広告コンテンツの訴求力を高めることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において配信部136は、第2受付部133により利用先の指定が受け付けられてから所定期間中に広告コンテンツを配信する。
情報処理装置100は、指定された利用先の広告コンテンツを利息ポイントが付与されるまでの期間に配信することができるため、広告コンテンツの訴求力を高めることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100において配信部136は、所定数より多くポイントを有するユーザに対して、利息として、当該ユーザが有するポイントに応じたクーポンを使用条件付きで配信する。
これにより、情報処理装置100は、通常ポイントを貯め込んでいるユーザにポイントを利用した買い物を効果的に行わせることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、付与部は、付与手段や付与回路に読み替えることができる。