JP2017194583A - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型でありながら、耐衝撃性を確保したレンズ鏡筒及びそれを用いた撮像装置を提供する。
【解決手段】駆動用カムピン170の中心から光軸AXに下ろした中心線NLに直交し且つ光軸AXを通る平面で、レンズ鏡筒を駆動用カムピン170が存在する側を近側部NSDとし、近側部NSDと反対の側を遠側部FSDとする。衝撃力を受けて第3保持枠115が矢印B方向に変位した場合、第3保持枠115と第4保持枠117とは、そのうち少なくとも一方が近側部NSDにおける最先当接部に、最初に衝接する。
【選択図】図9

Description

本発明は、レンズ鏡筒及び撮像装置に関し、特に耐衝撃性を有するレンズ鏡筒及びそれを用いた撮像装置に関する。
撮像装置であるデジタルスチルカメラ等に用いられるレンズ鏡筒は、一般的に複数のレンズ群をそれぞれ保持する枠部材を含み、これら枠部材は、カムピンとカム溝との係合等によって光軸方向に駆動可能とされ、各枠部材がレンズ群と共に光軸方向に適宜相対移動することで、ズーム動作(変倍動作)等を実現している。例えば特許文献1に示すレンズ鏡筒では、このような枠部材を光軸方向に案内するためにガイド軸を設けている。ガイド軸は一般的に金属製とすることが多い。
特開2015−14136号公報
ところで、デジタルスチルカメラは、ユーザーがポケットや鞄に携帯し、撮像を所望する際に取り出して使用することが多い。ここで、ユーザーがデジタルスチルカメラを取り出す際に、誤って床面等に落下させてしまうことがあり、その際に大きな衝撃力がレンズ鏡筒に印加されることがある。
このとき、レンズ鏡筒の光軸直交方向に、特にカム溝からカムピンが離れる方向へ衝撃力が印加された場合、枠部材の慣性に起因した強い荷重がガイド軸に付与されることとなる。一方、レンズ鏡筒の光軸方向に衝撃力が印加された場合には、カム溝とカムピンとが光軸方向に相対移動する。このとき、カム溝のテーパ状の斜面にカムピンが押しつけられると、光軸直交方向に向かう成分として比較的強い荷重が生じるが、かかる荷重は、このカムピンが取り付けられた部位及びガイド軸に係合する軸受部を介してガイド軸に伝達され,更には移動枠全体に付与されることとなる。
しかるに、レンズ鏡筒において設置スペースを節約するためには、ガイド軸の径を比較的細くする必要があるが、細径のガイド軸に強い荷重が印加されると、その撓み変形が大きくなり、荷重を除去しても変形が戻らない塑性変形が生じる恐れがある。ガイド軸に塑性変形が生じると、枠部材のスムーズな案内が困難となる恐れがあり、更にはカム溝からのカムピンの脱落や枠部材の各部への干渉などが生じ、ズーム動作不良を招く恐れがある。又、干渉するほどではないが、変形などをすると、レンズ間距離の変動やレンズの偏芯を招く恐れがあり、それにより光学性能が劣化してしまうという問題がある。特に、近年のズーム比の高倍率化や撮像素子の大型化の要請により、レンズ鏡筒自体が大型化し、レンズ鏡胴や枠部材自体の重量も増加する傾向があり、これにより落下時等の衝撃力が顕著に増大することが分かった。
本発明は、上述の課題を解決することを目的としたものであり、小型でありながら、耐衝撃性を確保したレンズ鏡筒及びそれを用いた撮像装置を提供することを目的とする。
本発明のレンズ鏡筒は、撮像装置のボディに取り付けられるレンズ鏡筒であって、
光軸方向に沿って延在する第1ガイド軸と第2ガイド軸を取り付けた固定筒と、
周面にカム溝を形成し、前記固定筒に対して回転するカム筒と、
前記第1ガイド軸に案内されつつ光軸方向に移動可能に配置され、前記カム筒のカム溝に係合するカムピンを備えた、レンズを保持する第1移動枠と、
前記第2ガイド軸に案内されつつ光軸方向に移動可能に配置された第2移動枠と、を有し、
前記カムピンの中心から光軸に下ろした中心線に直交し且つ光軸を通る平面で、前記レンズ鏡筒を区分けした場合において、前記カムピンが存在する側を近側部とし、前記近側部と反対の側を遠側部とすると、前記レンズ鏡筒に対して衝撃力が付与されることにより、前記第1ガイド軸と前記第1移動枠が前記中心線に沿った方向に変位したときは、そのうち少なくとも一方が前記近側部における前記第2移動枠の最先当接部に最初に接するものである。
本発明のレンズ鏡筒は、撮像装置のボディに取り付けられるレンズ鏡筒であって、
光軸方向に沿って延在するガイド軸を取り付けた固定筒と、
周面にカム溝を形成し、前記固定筒に対して回転するカム筒と、
前記ガイド軸に案内されつつ光軸方向に移動可能に配置され、前記カム筒のカム溝に係合するカムピンを備えた、レンズを保持する移動枠と、を有し、
前記カムピンの中心から光軸に下ろした中心線に直交し且つ光軸を通る平面で、前記レンズ鏡筒を区分けした場合において、前記カムピンが存在する側を近側部とし、前記近側部と反対の側を遠側部とすると、前記レンズ鏡筒に対して衝撃力が付与されることにより、前記ガイド軸と前記移動枠が前記中心線に沿った方向に変位したときは、そのうち少なくとも一方が前記近側部における前記固定筒の最先当接部に最初に接するものである。
本発明によれば、小型でありながら、耐衝撃性を確保したレンズ鏡筒及びそれを用いた撮像装置を提供することができる。
本実施の形態に係るレンズ鏡筒を備えた撮像装置の一例であるデジタルスチルカメラの外観図である。 デジタルスチルカメラ1に取り付けられる本実施の形態にかかるレンズ鏡筒100の斜視図である。 レンズ鏡筒100を光軸方向物体側から見た正面図である。 図3のレンズ鏡筒100をIV-IV線で切断して矢印方向に見た図である。 図3のレンズ鏡筒100をV-V線で切断して矢印方向に見た図である。 内側固定筒を取り出して示す斜視図である。 第3保持枠を取り出して示す斜視図である。 第4保持枠を取り出して示す斜視図である。 図4の構成をIX-IX線で切断して矢印方向に見た図である。 第3保持枠と第4保持枠を組み合わせた状態を示す斜視図である。 図9の構成をXI-XI線で切断して矢印方向に見た図である。 軸受部115bと支持部117cとの隙間を拡大して示す図である。 比較例にかかるレンズ鏡筒の図9と同様な図である。 比較例にかかるレンズ鏡筒の図10と同様な図である。 本実施の形態の変形例であって、図5の断面において第3保持枠と第4保持枠とガイド軸とを切り出して示す図である。 図15の構成の矢印XVIで示す部位を拡大して示す図である。 第2の実施の形態にかかるレンズ鏡筒の図9と同様な図である。 第2の実施の形態にかかるレンズ鏡筒の図10と同様な図である。 第3の実施の形態にかかるレンズ鏡筒の図9と同様な図である。 第3の実施の形態にかかるレンズ鏡筒の図10と同様な図である。 第4の実施の形態にかかる撮影時のレンズ鏡筒100を、図3のV-V線の位置で切断して矢印方向に見た図である。 第4の実施の形態にかかる沈胴時のレンズ鏡筒100を、図3のV-V線の位置で切断して矢印方向に見た図である。 図23は、図20の構成において矢印XXIIIで示す部位を拡大して示す図である。 本実施の形態の変形例において、沈胴時のレンズ鏡筒100において、理解しやすいように外側固定筒及び内側固定筒の一部をカットすると共に、第4保持枠を外した状態を示す断面図である。 図24の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係るレンズ鏡筒を備えた撮像装置の一例であるデジタルスチルカメラの外観図である。図1(a)は、デジタルスチルカメラ1の前面図であり、図1(b)は背面図である。
図1に示す様に、デジタルスチルカメラ1は、レンズ鏡筒と撮像素子を有する撮像部2、及び、レンズ鏡筒を取り付けるカメラ本体部(ボディ)3よりなる。
撮像部2は、ズーム動作可能なレンズ鏡筒及びCCD等の固体撮像素子からなり、レンズ鏡筒を介して結像された被写体像を固体撮像素子で画像信号に変換できる。
カメラ本体部3は、LCD(Liquid Crystal Display;液晶表示素子)からなるLCD表示部6、EVF(Electronic View Finder;電子ビューファインダ)7、デジタルスチルカメラ1を図示しないパーソナルコンピュータに接続する外部接続端子を有しており、撮像部2で取り込まれた画像信号に所定の信号処理を施し、LCD表示部6やEVF7への画像表示、不図示のメモリカードなどの記録媒体への画像記録、あるいはパーソナルコンピュータへの画像の転送といった処理を行う。
カメラ本体部3の前面には、上部適所にフラッシュ発光部4が設けられている。また、カメラ本体部3の背面には撮影画像の表示や記録画像の再生表示を行うLCD表示部6とEVF7が設けられている。
カメラ本体部3の上面には、シャッタボタン5と、シャッタボタン5の近くに「記録モード」と「再生モード」とを切換設定する、不図示の撮影モード切換スイッチが設けられている。記録モードは、撮影待機状態から露光制御のプロセスを経て撮影にいたる写真撮影を行うモードであり、再生モードは、メモリカードに記録された撮影画像をLCD表示部6やEVF7に再生表示するモードである。
カメラ本体部3の背面には、再生画像のコマ送りや、撮影時にズーム操作を行うための再生コマ送りスイッチ/ズームスイッチ9が設けられている。再生コマ送りスイッチ/ズームスイッチ9における再生画像のコマ送りとは、カメラを再生モードに設定しメモリカード13に記録された画像をコマ番号とともにLCD表示部6に順次表示する様にしたものである。なお、LCD表示部6への画像表示を昇順方向(撮影順の方向)若しくは降順方向(撮影順と逆の方向)に変更指示することも可能である。また、撮影時のズーム操作は、再生コマ送りスイッチ/ズームスイッチ9を操作することにより、ズームレンズである撮像光学系をテレ方向若しくはワイド方向に変倍させる。
さらに、カメラ本体部3の背面には、画像表示を行うためのLCD表示部6とEVF7とを選択するEVF切換スイッチ8が設けられている。
また、カメラ本体部3の底面内部には、デジタルスチルカメラ1の動作用電源としての電池(図示せず)が設けられている。
(第1の実施の形態)
図2は、デジタルスチルカメラ1に取り付けられる本実施の形態にかかるレンズ鏡筒100の斜視図であり、図3は、レンズ鏡筒100を光軸方向物体側から見た正面図であり、図4は、図3のレンズ鏡筒100をIV-IV線で切断して矢印方向に見た図であり、撮影時の状態を示す。図5は、図3のレンズ鏡筒100をV-V線で切断して矢印方向に見た図であり、カメラ本体部への沈胴時の状態を示す。図6は、内側固定筒を取り出して示す斜視図である。
本実施の形態にかかるレンズ鏡筒100を、5群構成のズームレンズを例にとって説明する。レンズ鏡筒100は、物体側から順に第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4、第5レンズ群L5からなる光学系を有する。第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4は互いの群間距離を変化させながら光軸方向に移動してズーミングを行う。また、第4レンズ群L4は独立して光軸方向に移動してフォーカシングも行う。第5レンズ群L5は撮像時に光軸方向に移動しないレンズ群である。
図4を参照して、レンズ鏡筒100の概略構成を説明する。レンズ鏡筒100は、光軸直交方向外方から、外側固定筒110,直進筒120、回転筒(カム筒)130、内側固定筒140を同軸に設けており、これら全てが樹脂製である。端部をカメラ本体部3に固定される外側固定筒110は、光軸方向に延在する一対のガイド溝111を内側面に設けている。直進筒120の外周には、ガイド溝111に係合する突起121が設けられており、これにより直進筒120は、回転することなく外側固定筒110に対して光軸方向に移動可能となっている。直進筒120の物体側端(図4で左端)の内周には、第1レンズ群L1を保持する第1保持枠112が取り付けられている。ここで、外側固定筒110,内側固定筒140,及びこれらに固定された部材を、固定筒という。
直進筒120の内周には、金属製のピン150が設けられている。光軸中心に回転のみ可能なように保持された回転筒130の外周には、ピン150をそれぞれ収容するカム溝131が形成されている。図4,6に示すように、第2レンズ群L2を保持する第2保持枠113は、光軸方向に延在する2本のガイド軸114A,114Bの端部に固定されている。ガイド軸114A,114Bは、内側固定筒140の孔140aに係合しており、孔140aに対して摺動することで第2保持枠113とともに光軸方向に移動可能となっている。
図7は、第3保持枠を取り出して示す斜視図であり、図8は第4保持枠を取り出して示す斜視図であるが、それぞれレンズ群は取り外して示している。図9は、図4の構成をIX-IX線で切断して矢印方向に見た図であるが、第3保持枠と第4保持枠のみを主として示し、回転筒130と内側固定筒140の内周はハッチングで示している。図10は、第3保持枠と第4保持枠を組み合わせた状態を示す斜視図である。
図4,5において、内側固定筒140(図4,6参照)内に設けられた第3レンズ群L3は、光軸直交方向に移動可能な移動枠125を介して、第3保持枠(第1移動枠)115により保持されている。詳細は省略するが、移動枠125は、像ブレ防止用の磁力機構を用いて第3保持枠115に対して光軸直交方向に移動可能に支持されている。後述するシャッタ機構119,移動枠125及び第3レンズ群L3と一体的になった第3保持枠115の重さは、10g以上である。
第3保持枠115の外周に形成されたブロック状の支持部115cから、駆動用カムピン170と衝撃吸収用カムピン171が、径方向外側に突出するようにして固定配置されている。
図11は、図9の構成をXI-XI線で切断して矢印方向に見た図である。駆動用カムピン170のテーパ状の頭部170aは、回転筒130の内周に形成された駆動用カム溝132に係合している。図11に示すように、駆動用カム溝132は、底壁132aと、テーパ状の両側面132bとを有している。図示していないが、衝撃吸収用カムピン171も、回転筒130の内周に,駆動用カム溝132に対して並行して形成された衝撃吸収用カム溝に係合している。通常、衝撃吸収用カムピン171は衝撃吸収用カム溝に係合しておらず、その衝撃力を受けたときに両者が接して、衝撃力を緩和するようになっている。
図7〜10において、第3保持枠115は、光軸を間に挟んで、それぞれ軸受部115a、115bを形成している。軸受部115aは、間隔を開けて設けた2カ所の環状部に、光軸方向に延在するガイド軸116A(第1ガイド軸)を摺動可能に嵌合させており、その環状部間はガイド軸116Aに接していない。又、軸受部115bは、間隔を開けて設けた2カ所の環状部に、光軸方向に延在するガイド軸116Bを摺動可能に嵌合させており、その環状部間はガイド軸116Bに接していない。ガイド軸116A,116Bは金属製であって,その両端を内側固定筒140に固定している。尚、ガイド軸116A,116Bの長さは、50mm以上であり、径はφ1.8mm以下である。
一方、内側固定筒140内に設けられた第4レンズ群L4は、第4保持枠(第2移動枠)117により保持されている。第4保持枠117は、光軸を間に挟んで、それぞれ軸受部117a、117bを形成している。軸受部117aは、間隔を開けて設けた2カ所の環状部に、光軸方向に延在するガイド軸116C(第2ガイド軸)を摺動可能に嵌合しており、その環状部間はガイド軸116Cに接していない。又、環状の軸受部117bは、ガイド軸116Bに摺動可能に嵌合している。ガイド軸116Aは第3保持枠115を案内する為に用いられ、ガイド軸116Bは、第3保持枠115及び第4保持枠117を共通して案内する為に用いられ、ガイド軸116Cは第4保持枠117を案内する為に用いられる。ガイド軸116Cも金属製であり,その両端を内側固定筒140に固定している。本実施の形態にかかる第4保持枠117においては、図9に示すように、第3保持枠115の環状の軸受部115aの外周に近接して、支持部(最先当接部)117cを形成している。
内側固定筒140に取り付けられたモータMT2の駆動により、動力伝達機構TM(図8)を介して、第4保持枠117と共に第4レンズ群L4が光軸方向に変位するようになっている。
図9において、駆動用カムピン170の中心から光軸AXに下ろした中心線NLに直交し且つ光軸AXを通る平面NPで、レンズ鏡筒100を区分けすることを考える。このとき、区分けされたレンズ鏡筒100において、駆動用カムピン170が存在する側を近側部NSDとし、近側部NSDと反対の側を遠側部FSDとする。本実施の形態では、遠側部FSDに第3保持枠115を駆動するカムピンを設けていない。中心線NLに沿った方向において、第3保持枠115の軸受部115aと、第4保持枠117の支持部117cとの隙間Δ1は、ガイド軸116A及び第3保持枠115と、支持部117c以外の部位(固定筒を含む全ての部位)との隙間より小さくなっており、すなわち隙間Δ1は最小である。尚、隙間Δ1は、図12に示すように、沈胴状態においても最小となる。
更に図4において、第5レンズ群L5は、第5保持枠118により外側固定筒110の端部に固定されている。なお、第3レンズ群L3の物体側には、シャッタ機構119が配置されている。
レンズ鏡筒100の動作について説明する。ズーム動作時には、図2に示すモータMT1が回転することで、不図示の動力伝達機構を介して回転筒130が回転する。すると、回転筒130のカム溝131が回転移動することで、ピン150が光軸方向及び回転方向に駆動力を受けるが、直進筒120はガイド溝111に係合する突起121により直進のみが可能とされているので、回転筒130の回転に応じて光軸方向に移動することとなる。これにより第1レンズ群L1は、光軸方向の所定位置へと変位する。
更に、第2保持枠113は、回転筒130の内周に設けられたカム溝(不図示)に係合するピン(不図示)をそれぞれ有しており、回転筒130の回転に応じて、ガイド軸114A,114Bが摺動する孔140aに沿って光軸方向に移動する。これにより第2レンズ群L2は、光軸方向の所定位置へと変位する。
又、第3保持枠115は、回転筒130の内周に設けられた駆動用カム溝132から駆動用カムピン170を介して駆動力を受けるから、ガイド軸116A,116Bに案内されつつ、第3レンズ群L3は光軸方向の所定位置へと変位する。
第4保持枠117は、モータMT2により動力伝達機構TMを介して光軸方向に変位されるようになっている。回転筒130を回転させるためのモータMT1及び第4保持枠117を駆動するモータMT2は、ズーム動作時にはデジタルスチルカメラ1からの信号に応じて連動する。以上により、第1レンズ群L1〜第4レンズ群L4をズームに適した位置へとそれぞれ変位させることができる。但し、第5レンズ群L5は移動しない。尚、第4保持枠117を駆動するモータMT2は、デジタルスチルカメラ1からの信号に応じて独立して駆動されるので、フォーカシング時に第4レンズ群L4のみを光軸方向に変位させることができる。尚、不図示のパワースイッチをオフ操作することで、レンズ鏡筒100は図5に示す沈胴状態となる。
(比較例)
図13は、比較例にかかるレンズ鏡筒の図9と同様な図であり、図14は、比較例にかかるレンズ鏡筒の図10と同様な図である。この比較例では、上述した実施の形態に対し、第4保持枠117の形状が異なる。より具体的には、図に示すように,第4保持枠117は、第3保持枠115の環状の軸受部115aの外周に近接する部位が切り取られており、すなわち支持部を形成していない。
従って本比較例では、遠側部FSDにおいて、中心線NLに沿った方向において、第3保持枠115の外周と、内側固定筒140の内周との隙間Δ0(図13)が、それ以外の部位の隙間より小さくなっており、すなわち隙間Δ0は最小となっている。それ以外の構成は、上述した実施の形態と同様である。
ここで、カメラ本体部3に取り付けられたレンズ鏡筒100を、誤って落下させた場合を考える。例えばレンズ鏡筒100を床に落下させたような場合、移動枠125及び第3レンズ群L3と一体となった第3保持枠115に過大な慣性力が作用する。このとき、図13において光軸直交方向で矢印A方向に慣性力が作用した場合、駆動用カムピン170(及び衝撃吸収用カムピン171)が、駆動用カム溝132(及び衝撃吸収用カム溝)に当接して位置固定されるので、ガイド軸116Aに過大な応力が生じることを抑制できる。
一方、第3保持枠115に対して図13において光軸直交方向で矢印B方向に慣性力が作用した場合、駆動用カムピン170(及び衝撃吸収用カムピン171)が、駆動用カム溝132(及び衝撃吸収用カム溝)から離間する方向へと移動する。すると、最小の隙間Δ0の位置で、第3保持枠115の外周と内側固定筒140の内周が衝接することとなり、それに応じてガイド軸116A,116Bも大きな撓み変形を生じることとなる。この撓み変形が弾性変形領域を超えると、ガイド軸116A,116Bが塑性変形を起こし、慣性力除去後も曲がりが残存することで第3保持枠115のスムーズな移動を妨げたる恐れがある。又、遠側部FSDにおいて、第3保持枠115の外周と内側固定筒140の内周が衝接すると、第3保持枠115全体に過度な応力が発生し、第3保持枠の歪み変形などを引き起こし、これにより第3レンズ群L3の位置が変動して光学性能の劣化を招く恐れもある。
更に、レンズ鏡筒100を床に落下させたとき、光軸方向に過大な慣性力が作用する場合もある。すなわち、図11を参照して、矢印C方向に慣性力が作用すると、駆動用カムピン170の頭部170aが、駆動用カム溝132における片側の側面132bに過大な押圧力で付勢され、それにより側面132bから大きな反力Fが生じることとなる。ここで、光軸直交方向に対する側面132bの傾き角をθとすると、それに応じて大きな光軸直交方向成分F・sinθが駆動用カムピン170に付勢されるから、同様にガイド軸116A,116Bが塑性変形や、第3保持枠115の歪み変形などを引き起こす恐れがある。
これに対し本実施の形態によれば、中心線NLに沿った方向において、第3保持枠115の軸受部115aと、第4保持枠117の支持部117cとの隙間Δ1(<Δ0)が最小となっているから、第3保持枠115に対して、図9において光軸直交方向で矢印B方向に慣性力が作用した場合、或いは図11において矢印C方向に慣性力が作用した場合、まず最初に第3保持枠115の軸受部115aと、第4保持枠117の支持部117cとが衝接することとなる。
ここで、第4保持枠117はガイド軸116Cでも支持されているので、第3保持枠115の慣性力等は、ガイド軸116A〜116Cの3本で支持されることとなり、これにより各ガイド軸が弾性変形領域内に留まる程度に撓み変形を抑制できる。しかも、最初に衝接する軸受部115aと支持部117cとが近側部NSDに設けられているので、遠側部FSDで衝接する場合に比べ、第3保持枠115及び第4保持枠117の歪み変形を有効に抑制できる。又、第3保持枠115に対して、図9において光軸直交方向で矢印A方向に慣性力が作用した場合には、比較例と同様に、駆動用カムピン170(及び衝撃吸収用カムピン171)が、駆動用カム溝132(及び衝撃吸収用カム溝)に当接して位置固定されるので,特に問題はない。更に隙間Δ1は、図12に示すように、沈胴状態においても最小であり、落下が生じやすいとされる沈胴時においても、本実施の形態は有効である。
図15は、本実施の形態の変形例を示す図であり、図5の断面において第3保持枠と第4保持枠とガイド軸とを切り出して示す図である。図16は、図15の構成の矢印XVIで示す部位を拡大して示す図である。上述した実施の形態では、第4保持枠117の支持部117cにおける軸受部115bに対向する面全体が、軸受部115bに当接している。これに対し、本変形例では、支持部117cを延長し、更にその端部に径方向外側に突出する突起117pを形成している。突起117pは、光軸方向において第3保持枠115(シャッタ機構119、移動枠125,レンズ群L3を含む)の重心Gと、駆動用カムピン170の中心との間の範囲D内に存在する。
上述した実施の形態と同様に、中心線NL(図9参照)に沿った方向において、第3保持枠115の軸受部115aと、第4保持枠117の突起117pとの隙間Δ1は、それ以外の部位との隙間より小さくなっており、すなわち隙間Δ1は最小である。従って、衝撃力を受けて、第3保持枠115が図15に示す矢印B方向に変位した場合、まず最初に第3保持枠115の軸受部115aと、突起117pとが衝接することとなる。このとき、上述した効果に加えて、図15に示すように、範囲D内で軸受部115bが突起117pにより支持されるので、第3保持枠115を最も荷重がかかる位置で安定した状態で支持できる。
(第2の実施の形態)
図17は、第2の実施の形態にかかるレンズ鏡筒の図9と同様な図であり、図18は、第2の実施の形態にかかるレンズ鏡筒の図10と同様な図であるが、内側固定筒と回転筒は省略している。この第2の実施の形態では、上述した実施の形態に対し、第4保持枠117の形状が異なる。より具体的には、図に示すように,第4保持枠117は、第3保持枠115の環状の軸受部115aの外周に近接する部位が切り取られている代わりに、カムピンの支持部115cに近接して、支持部(最先当接部)117dを形成している点が異なる。
図17に示すように、駆動用カムピン170の中心から光軸AXに下ろした中心線NLに沿った方向において、近側部NSDにおける、第3保持枠115の支持部115cと、第4保持枠117の支持部117dとの隙間Δ2は、ガイド軸116A及び第3保持枠115と、支持部117d以外の部位との隙間より小さくなっており、すなわち隙間Δ2は最小である。それ以外の構成は上述した実施の形態と同様である。
本実施の形態によれば、第3保持枠115に対して、図17において光軸直交方向で矢印B方向に慣性力が作用した場合、或いは図11を参照して矢印C方向に慣性力が作用した場合、まず最初に第3保持枠115の軸受部115aと、第4保持枠117の支持部117dとが衝接することとなる。これにより上述した実施の形態と同様に、ガイド軸の塑性変形や第3保持枠115の歪み変形等を抑制できる。
(第3の実施の形態)
図19は、第3の実施の形態にかかるレンズ鏡筒の図9と同様な図であり、図20は、第3の実施の形態にかかるレンズ鏡筒の図10と同様な図であるが、内側固定筒と回転筒は省略している。この第3の実施の形態でも、第1の実施の形態に対し、第4保持枠117の形状が異なる。より具体的には、図に示すように,第4保持枠117は、第3保持枠115の環状の軸受部115aの外周に近接し、更にカムピンの支持部115cに近接する支持部(最先当接部)117eを形成している点が異なる。
図19に示すように、駆動用カムピン170の中心から光軸AXに下ろした中心線NLに沿った方向において、近側部NSDにおける、第3保持枠115の軸受部115a及び支持部115cと、第4保持枠117の支持部117eとの隙間Δ3は、ガイド軸116A及び第3保持枠115と、支持部117e以外の部位との隙間より小さくなっており、すなわち隙間Δ3は最小である。それ以外の構成は上述した実施の形態と同様である。
本実施の形態によれば、第3保持枠115に対して、図19において光軸直交方向で矢印B方向に慣性力が作用した場合、或いは図11を参照して矢印C方向に慣性力が作用した場合、まず最初に第3保持枠115の軸受部115a及び支持部115cと、第4保持枠117の支持部117eとが衝接することとなる。これにより上述した実施の形態と同様に、ガイド軸の塑性変形や第3保持枠115の歪み変形等を抑制できる。
尚、以上の実施の形態では、所定の方向に慣性力が付与された場合、最初に第3保持枠115の軸受部115aと、第4保持枠117の支持部117c、117d、117eのいずれかを衝接させるようにしているが、これに限らず、例えば最初にガイド軸116Aと、第4保持枠117のいずれかの部位(最先当接部となる)とを衝接させるようにしても良い。これは、ガイド軸116Aと第4保持枠117の最先当接部との隙間を最小とすることで実現できる。
(第4の実施の形態)
図21は、第4の実施の形態にかかる撮影時のレンズ鏡筒100を、図3のV-V線の位置で切断して矢印方向に見た図であり、図22は、第4の実施の形態にかかる沈胴時のレンズ鏡筒100を、図3のV-V線の位置で切断して矢印方向に見た図である。図23は、図20の構成において矢印XXIIIで示す部位を拡大して示す図である。図24は、本実施の形態の変形例において、沈胴時のレンズ鏡筒100において、理解しやすいように外側固定筒及び内側固定筒の一部をカットすると共に、第4保持枠を外した状態を示す断面図であり、図25は、図24の構成を示す斜視図である。
第1の実施の形態にかかる図4と比較すると明らかであるが、図21,22に示すように、本実施の形態では、外側固定筒110の像側に形成された環状板部110aの内縁から光軸方向に沿ってカンチレバー状に延在する支持部(最先当接部)110bを形成している。
図20〜22を参照して、本実施の形態のレンズ鏡筒100は、カメラ本体部3への沈胴時に、駆動用カムピン170の中心から光軸AXに下ろした中心線に沿った方向において、近側部NSDにおける、第3保持枠115の軸受部115aと、外側固定筒110の支持部110bとの隙間Δ4(図23)は、ガイド軸116A及び第3保持枠115と、支持部110b以外の部位との隙間より小さくなっており、すなわち隙間Δ4は最小である。尚、中心線に沿った方向において、ガイド軸116A及び第3保持枠115と、最先当接部である支持部110bとの隙間は、ガイド軸116A及び第3保持枠115と、最先当接部以外の部位(すなわち支持部110b以外の固定筒、及び全ての他部品との隙間)より小さくなっている。それ以外の構成は上述した実施の形態と同様である。
本実施の形態によれば、沈胴時において、第3保持枠115に対して、図24において上方から下方に向けて慣性力が作用した場合、或いは図11を参照して矢印C方向に慣性力が作用した場合、まず最初に第3保持枠115の軸受部115aと、外側固定筒110の支持部110bとが衝接することとなる。これにより上述した実施の形態と同様に、ガイド軸の弾性変形領域を超えた塑性変形や第3保持枠115の歪み変形等を抑制できる。このとき、上述した効果に加えて、図24に示すように、範囲D内で軸受部115bが支持部110により支持されるようにすると、第3保持枠115を最も荷重がかかる位置で安定した状態で支持できる。
尚、本実施の形態では、図21に示すように、撮影状態では、第3保持枠115の軸受部115aの径方向内側から支持部110bが離脱しているが、支持部110bを延長することで、撮影状態でも軸受部115aと支持部110bとの隙間Δ4が最小になるように設定しても良い。
尚、第4の実施の形態では、所定の方向に慣性力が付与された場合、最初に第3保持枠115の軸受部115aと、外側固定筒110の支持部110bとを衝接させるようにしているが、これに限らず、例えば最初にガイド軸116Aと、外側保持枠110のいずれかの部位(最先当接部となる)とを衝接させるようにしても良い。これは、ガイド軸116Aと外側保持枠110の最先当接部との隙間を最小とすることで実現できる。又、沈胴時に、ガイド軸116A又は軸受部115aと支持部110bとを当接させるようにしても良い。
本発明は、明細書に記載の実施例に限定されるものではなく、他の実施例・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施例や思想から本分野の当業者にとって明らかである。明細書の記載及び実施例は、あくまでも例証を目的としており、本発明の範囲は後述するクレームによって示されている。例えば、最先当接部は、駆動用カムピンの近傍(例えば駆動用カムピンから第3保持枠の最外径の1/4以下の範囲)に設けられているのが好ましい。
1 デジタルスチルカメラ
2 撮像部
3 カメラ本体部
4 フラッシュ発光部
5 シャッタボタン
6 表示部
8 切換スイッチ
9 ズームスイッチ
13 メモリカード
100 レンズ鏡筒
110 外側固定筒
110a 環状板部
110b 支持部
111 ガイド溝
112 第1保持枠
113 第2保持枠
114A、114B ガイド軸
115 第3保持枠
115a 軸受部
115b 軸受部
115c 支持部
116A−116C ガイド軸
117 第4保持枠
117a 軸受部
117b 軸受部
117c 支持部
117d 支持部
117e 支持部
117p 突起
118 第5保持枠
119 シャッタ機構
120 直進筒
121 突起
125 移動枠
130 回転筒
131 カム溝
132 駆動用カム溝
132a 底壁
132b 側面
140 内側固定筒
140a 孔
150 ピン
170 駆動用カムピン
170a 頭部
171 衝撃吸収用カムピン
G 重心
L1-L5 レンズ群
MT1 モータ
MT2 モータ
NSD 近側部
FSD 遠側部
TM 動力伝達機構

Claims (17)

  1. 撮像装置のボディに取り付けられるレンズ鏡筒であって、
    光軸方向に沿って延在する第1ガイド軸と第2ガイド軸を取り付けた固定筒と、
    周面にカム溝を形成し、前記固定筒に対して回転するカム筒と、
    前記第1ガイド軸に案内されつつ光軸方向に移動可能に配置され、前記カム筒のカム溝に係合するカムピンを備えた、レンズを保持する第1移動枠と、
    前記第2ガイド軸に案内されつつ光軸方向に移動可能に配置された第2移動枠と、を有し、
    前記カムピンの中心から光軸に下ろした中心線に直交し且つ光軸を通る平面で、前記レンズ鏡筒を区分けした場合において、前記カムピンが存在する側を近側部とし、前記近側部と反対の側を遠側部とすると、前記レンズ鏡筒に対して衝撃力が付与されることにより、前記第1ガイド軸と前記第1移動枠が前記中心線に沿った方向に変位したときは、そのうち少なくとも一方が前記近側部における前記第2移動枠の最先当接部に最初に接するレンズ鏡筒。
  2. 前記中心線に沿った方向において、前記第1ガイド軸又は前記第1移動枠と、前記第2移動枠の最先当接部との隙間は、前記第1ガイド軸又は前記第1移動枠と、前記固定筒との最小隙間より小さい請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記レンズ鏡胴は、前記撮像装置のボディに対して沈胴可能であって、前記レンズ鏡胴が沈胴したときに、前記中心線に沿った方向において、前記第1ガイド軸又は前記第1移動枠と、前記第2移動枠の最先当接部との隙間が、前記第1ガイド軸又は前記第1移動枠と、前記固定筒との最小隙間より小さくなる請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記第2ガイド軸は、前記近側部に配置されている請求項1〜3のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記第1ガイド軸において、前記第1ガイド軸又は前記第1移動枠が前記第2移動枠の最先当接部に最初に接するまでに生じる歪みは、その弾性変形領域内に収まる請求項1〜4のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  6. 光軸方向において、前記第1移動枠の重心と前記カムピンとの間で、前記第1ガイド軸又は前記第1移動枠が前記第2移動枠の最先当接部に接する請求項1〜5のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記第1ガイド軸の長さは50mm以下である請求項1〜6のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記第1移動枠の重さは10g以上である請求項1〜7のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  9. 撮像装置のボディに取り付けられるレンズ鏡筒であって、
    光軸方向に沿って延在するガイド軸を取り付けた固定筒と、
    周面にカム溝を形成し、前記固定筒に対して回転するカム筒と、
    前記ガイド軸に案内されつつ光軸方向に移動可能に配置され、前記カム筒のカム溝に係合するカムピンを備えた、レンズを保持する移動枠と、を有し、
    前記カムピンの中心から光軸に下ろした中心線に直交し且つ光軸を通る平面で、前記レンズ鏡筒を区分けした場合において、前記カムピンが存在する側を近側部とし、前記近側部と反対の側を遠側部とすると、前記レンズ鏡筒に対して衝撃力が付与されることにより、前記ガイド軸と前記移動枠が前記中心線に沿った方向に変位したときは、そのうち少なくとも一方が前記近側部における前記固定筒の最先当接部に最初に接するレンズ鏡筒。
  10. 前記中心線に沿った方向において、前記ガイド軸又は前記移動枠と、前記固定筒の最先当接部との隙間は、前記ガイド軸又は前記移動枠と、前記固定筒の最先当接部以外の部位との隙間より小さい請求項9に記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記レンズ鏡胴は、前記撮像装置のボディに対して沈胴可能であって、前記レンズ鏡胴が沈胴したときに、前記中心線に沿った方向において、前記ガイド軸又は前記移動枠と、前記固定筒の最先当接部との隙間が、前記ガイド軸又は前記移動枠と、前記固定筒の最先当接部以外の部位との隙間より小さくなる請求項9又は10に記載のレンズ鏡筒。
  12. 前記ガイド軸において、前記ガイド軸又は前記移動枠が前記固定筒の最先当接部に最初に接するまでに生じる歪みは、その弾性変形領域内に収まる請求項9〜11のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  13. 光軸方向において、前記移動枠の重心と前記カムピンとの間で、前記ガイド軸又は前記移動枠が前記固定筒の最先当接部に接する請求項9〜12のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  14. 前記ガイド軸の長さは50mm以下である請求項9〜13のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  15. 前記移動枠の重さは10g以上である請求項9〜14のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  16. 前記遠側部には前記カム溝に係合する他のカムピンを設けていない請求項1〜15のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載のレンズ鏡筒を有することを特徴とする撮像装置。
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