JP2017194513A - 光学デバイス、光変調器、及び光学デバイスの製造方法 - Google Patents

光学デバイス、光変調器、及び光学デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストの増大を抑制しつつ、外部環境の温度変化に応じた光損失の増大を抑制可能な光学デバイスと提供する。【解決手段】光学デバイス(1)において、保持部材(30)と光ファイバ(10)とは、保持部材(30)の保持面(33a)と光ファイバ(10)の表面との間に介在する第1樹脂層(41)により接着固定されており、基板型導波路(20)と保持部材(30)とは、基板型導波路(20)の上面(20a)と保持部材(30)の下面の保持面(33a)外の領域(接着面31)との間に介在する第2樹脂層(42)により接着固定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、基板型導波路と、当該基板型導波路に接続された光ファイバとを備えた光学デバイスに関する。また、その光学デバイスの製造方法に関する。
光通信の分野においては、光信号を送受信する通信用トランシーバーを小型化することが要望されている。通信用トランシーバーを小型化することによって、その占有空間をコンパクト化できることに加えて、その製造コスト及び消費電力を抑制できるためである。この要望を満たすために、半導体基板に光導波路(基板型導波路)や発光素子、光変調器などを集積した光集積回路に関する技術が盛んに研究されている。
このような光集積回路の1つの課題として、光集積回路を構成する基板型導波路と光ファイバとを結合する場合に光損失が大きくなりやすいことが挙げられる。
これは、基板型導波路を構成する半導体材料の屈折率と、光ファイバを構成する誘電体材料の屈折率とが大きく異なることに起因する。それぞれの材料の屈折率が大きく異なるため、基板型導波路を導波する光のモードフィールドと、光ファイバを導波する光のモードフィールドとは大きく異なる。このようにモードフィールドが大きく異なる光を直接結合させた場合、その光損失は増大する。
この光損失の増大を抑制するために、一方の光のモードフィールドを他方の光のモードフィールドに近づけるように変換する技術、例えば、レンズドファイバを用いることが知られている。レンズドファイバは、光ファイバ端部の形状をくさび型や円錐形などに微細加工したものであり、そのモードフィールドは、端部に近づくにしたがって徐々に変換される。この構成によれば、基板型導波路と光ファイバとを結合する場合に生じる光損失を抑制可能である。換言すれば、高い結合効率を実現することができる。
特表2005−509186号公報(2005年4月7日公表) 米国特許第8326100号明細書(2012年12月4日)
しかしながら、上述のような基板型導波路とレンズドファイバと備えた光学デバイスには、外部環境の温度変化に応じて光損失が増大するという別の課題がある。以下にその理由を説明する。
基板型導波路とレンズドファイバとを備えた光学デバイスは、基板型導波路と通常の光ファイバ(端部を微細加工していない光ファイバ)とを備えた光学デバイスと比較して、トレランスが非常に狭くなる傾向を有する。とはいえ、光学デバイスは、基板型導波路の光軸とレンズドファイバの光軸とを合わせる(調心を取る)調整工程と、調心を取った状態でレンズドファイバを基板型導波路に対して固定する固定工程とを経て製造されている。したがって、製造直後の光学デバイスは、低い光損失を実現している。
レンズドファイバを基板型導波路に固定する固定手段としては、樹脂部材が多く用いられる。樹脂部材自体のコストが安く、樹脂部材を用いた接着に要する工程も簡易であるためである。
このようにレンズドファイバが樹脂部材を用いて基板型導波路に固定された光学デバイスにおいては、外部環境の温度が固定工程を実施したときの温度から変化した場合に、樹脂部材が膨張又は収縮することに起因して調心がずれる。調心がずれた場合、トレランスが非常に狭いため、基板型導波路とレンズドファイバとの結合効率が著しく低下し、基板型導波路とレンズドファイバとを備えた光学デバイスの光損失が著しく増加する。
このような外部環境の温度変化に応じた光損失の増大を防止するために、樹脂部材を用いずにレンズドファイバを基板型導波路に対して固定する構成が考えられる。
例えば特許文献1の図1には、基板型導波路を構成するシリコン基板に対して樹脂部材を用いることなく光ファイバを固定した光学構造が記載されている。具体的には、(1)基板型導波路の表面に幅が光ファイバの直径(125μm)よりもわずかに狭く(例えば124.8〜124.9μm)、深さが光ファイバの半径よりも深い(70μm)スロットをドライエッチングにより形成しておき、(2)光ファイバを液体窒素中で冷却することによってその直径を上記スロットの幅より細く(例えば124.65μm)なるように収縮させ、(3)上記スロットの幅より細くなった光ファイバをスロット内に挿入することによって固定した光学構造が記載されている。
光ファイバの温度が液体窒素温度から室温に戻ることによって収縮していた光ファイバの直径が膨張するため、光ファイバは、スロット側部によって把持される(固定される)。このように、熱収縮(又は熱膨張)によるサイズの変化を利用して2つの部材を嵌合させる手法は、熱嵌めとして知られている。
また、特許文献1の図3〜図6には、上述したスロットと同様のスロットが形成されたチップに対して光ファイバを熱嵌めし、そのチップをシリコン基板上にペグを用いて固定した光学構造が記載されている。ペグは、シリコン基板に対する光ファイバの位置を決めるために用いる。
また、特許文献1の図7には、シリコン基板の表面に形成したスロット(幅126μm)に光ファイバを挿入し、その状態でシリコン基板を熱酸化することにより光ファイバをシリコン基板に固定した光学構造が記載されている。熱酸化によって、スロットの内壁を構成するシリコンは、より密度が低い二酸化ケイ素に変換される。その結果、スロットの内壁がスロットの内側に向かって成長することになるため、光ファイバは、スロットの内壁に成長した二酸化ケイ素によってスロット内に固定される。
これらの光学構造は、外部環境の温度変化に応じた光損失の増大を防止できる反面、製造コストの増大を招く。これらの光学構造における光損失の増大を抑制するためには、精度よく成形された光ファイバと、精度よく形成されたスロットとが必要不可欠であるためである。特に、スロットを形成するためのドライエッチング及び二酸化ケイ素を成長させるための熱酸化は、樹脂部材を用いた接着(固定)と比較して、著しく複雑であり高コストな手法である。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造コストの増大を抑制しつつ、外部環境の温度変化に応じた光損失の増大を抑制可能な光学デバイスと提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る光学デバイスは、上面に第1凹部が形成された基板型導波路と、前記基板型導波路の上面に載置された保持部材と、そのコアが前記基板型導波路のコアと対向するように、その一部が前記第1凹部に収容された光ファイバと、を備え、前記保持部材と前記光ファイバとは、前記保持部材の下面の一部である保持面と前記光ファイバの表面との間に介在する第1樹脂層により接着固定されており、前記基板型導波路と前記保持部材とは、前記基板型導波路の上面と前記保持部材の下面の前記保持面外の領域との間に介在し、且つ、前記第1樹脂層の熱膨張率と同じ符号の熱膨張率を有する第2樹脂層により接着固定されている、ことを特徴とする。
光学デバイスの製造時と比較して外部環境の温度が変化した場合、第1樹脂層及び第2樹脂層の体積は、その温度変化に応じて膨張または収縮する。第1樹脂層と第2樹脂層とは、何れも符号が同じ熱膨張率を有する、すなわち、体積と外部環境の温度との間に同様の相関を有する。例えば、第1樹脂層及び第2樹脂層が温度上昇に伴い体積が膨張する樹脂により構成されている場合(第1樹脂層及び第2樹脂層の熱膨張率の符号がともに正である場合)、外部環境の温度の上昇に伴い、第1樹脂層の体積及び第2樹脂層の体積の各々は、それぞれ膨張する。その結果、第1の樹脂層の厚さ及び第2の樹脂層の厚さの各々は、何れも厚くなる。
光ファイバのコアは、第1樹脂層の厚さが厚くなるにしたがって基板型導波路の上面から下面へ向かう方向へ移動し、第2樹脂層の厚さが厚くなるにしたがって基板型導波路の下面から上面へ向かう方向へ移動する。
また、例えば、第1樹脂層及び第2樹脂層が温度上昇に伴い体積が収縮する樹脂により構成されている場合(第1樹脂層及び第2樹脂層の熱膨張率の符号がともに負である場合)、外部環境の温度の上昇に伴い、第1樹脂層の体積及び第2樹脂層の体積の各々は、それぞれ収縮する。その結果、第1の樹脂層の厚さ及び第2の樹脂層の厚さの各々は、何れも薄くなる。
光ファイバのコアは、第1樹脂層の厚さが薄くなるにしたがって基板型導波路の下面から上面へ向かう方向へ移動し、第2樹脂層の厚さが薄くなるにしたがって基板型導波路の上面から下面へ向かう方向へ移動する。
このように、第1樹脂層が厚くなる(あるいは薄くなる)ことによって光ファイバのコアが移動する方向と、第2樹脂層が厚くなる(あるいは薄くなる)ことによって光ファイバのコアが移動する方向とが互いに逆方向であるため、上記の構成によれば、外部環境の温度変化に起因する基板型導波路のコアに対する光ファイバのコアの位置ズレを打ち消すことができる。
また、この光学デバイスにおいて、基板型導波路に対する光ファイバの位置を固定するために、保持部材、第1樹脂層、及び第2樹脂層を用いている。これらの部材を採用するためのコストは、特許文献1に記載された熱嵌めを実現するためのコストに比べて大幅に低い。
したがって、上記の構成によれば、製造コストの増大を抑制しつつ、外部環境の温度変化に応じた光損失の増大を抑制可能な光学デバイスと提供することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る光学デバイスの製造方法は、上面に第1凹部が形成された基板型導波路と、前記基板型導波路の上面に載置された保持部材と、そのコアが前記基板型導波路のコアと対向するように、その一部が前記第1凹部に収容された光ファイバと、を備えた光学デバイスの製造方法であって、前記保持部材と前記光ファイバとを、前記保持部材の下面の一部である保持面と前記光ファイバの表面との間に介在する第1樹脂層により接着固定する第1接着工程と、前記基板型導波路と前記保持部材とを、前記基板型導波路の上面と前記保持部材の下面の前記保持面外の領域との間に介在し、且つ、前記第1樹脂層の熱膨張率と同じ符号の熱膨張率を有する第2樹脂層により接着固定する第2接着工程と、を含んでいる、を含んでいることを特徴とする。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る光学デバイスの製造方法は、本発明の一態様に係る光学デバイスと同様の効果を奏する。
また、本発明の一態様に係る光学デバイスにおいて、前記第1樹脂層の厚さ及び前記第2樹脂層の厚さの各々は、それぞれ、10μm以上30μm以下である、ことが好ましい。
第1樹脂層の厚さ及び第2樹脂層の厚さの各々が10μm以上であることによって、第1樹脂層及び第2樹脂層の各々は、十分な固定力を発揮することができる。第1樹脂層の厚さ及び第2樹脂層の厚さの各々が30μm以下であることによって、温度変化が生じた場合の第1樹脂層の厚さの変化量及び第2樹脂層の厚さの変化量を小さくすることができる。したがって、上記の構成によれば、外部環境の温度変化に起因する基板型導波路のコアに対する光ファイバのコアの位置ズレを更に抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る光学デバイスにおいて、前記第1樹脂層の厚さと前記第2樹脂層の厚さとはほぼ等しい、ことが好ましい。
上記の構成によれば、外部環境の温度変化により生じる第1樹脂層の厚さの変化量は、外部環境の温度変化により生じる第2樹脂層の厚さの変化量と同程度になる。したがって、外部環境の温度変化に応じた光損失の増大を十分に抑制することができる。なお、第1樹脂層の厚さと第2樹脂層の厚さとの差が製造工程における公差の範囲内である場合、それぞれの樹脂層の厚さは、ほぼ等しいと見做すことができる。
また、本発明の一態様に係る光学デバイスにおいて、前記第1樹脂層を構成する材料と前記第2樹脂層を構成する材料とは同一である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、第1樹脂層を構成する材料の膨張率と、第2樹脂層を構成する材料の膨張率とは、等しくなる。したがって、外部環境の温度変化により生じる第1樹脂層の厚さの変化量は、外部環境の温度変化により生じる第2樹脂層の厚さの変化量と同程度になる。したがって、外部環境の温度変化に応じた光損失の増大を十分に抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る光学デバイスにおいて、前記保持部材を構成する材料は、紫外線透過性を有する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、基板型導波路の一方の表面側から第2樹脂層に対して紫外線を照射することができるので、第2樹脂層を構成する材料として紫外線硬化型の樹脂材料を用いることができる。したがって、第1樹脂層を構成する材料として熱硬化型の樹脂材料を用いる場合と比較して、加熱のための加熱装置を必要とせず、容易に第1樹脂層を硬化させることができる。また、第1樹脂層を構成する材料として湿気硬化型の樹脂材料を用いる場合と比較して、硬化に要する時間を短縮することができる。
また、本発明の一態様に係る光学デバイスにおいて、前記基板型導波路の前記コアが延伸されている方向から見た場合、当該コアは、前記光ファイバの前記コアに包含されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、基板型導波路と光ファイバとの結合効率を高めることができる。
また、本発明の一態様に係る光学デバイスにおいて、前記保持部材の下面には、前記基板型導波路の前記第1凹部とともに連続した空間を構成する第2凹部が形成されており、前記光ファイバの一部は、前記空間に収容されており、前記第1凹部の深さは、前記光ファイバの半径よりも深く、前記第2凹部の深さは、前記光ファイバの前記半径よりも浅く構成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、基板型導波路のコアの中心軸と、光ファイバのコアの中心軸とを一致させることができる。したがって、基板型導波路と光ファイバとの結合効率を更に高めることができる。
また、本発明の一態様に係る光学デバイスにおいて、上記光ファイバは、レンズドファイバである、ことが好ましい。
上記の構成によれば、基板型導波路と光ファイバとの結合効率を更に高めることができる。また、上記の構成によれば、特定の温度のみならず幅広い温度領域において、結合効率の低下を抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る光変調器は、マッハツェンダ干渉計を構成するコア及び当該コアを埋設するクラッドを備え、一方の表面が前記クラッドで覆われている光変調デバイスと、前記光変調デバイスの前段に配置された請求項1〜7の何れか1項に記載の第1の光学デバイスであって、基板型導波路のコアが前記光変調デバイスの前記コアの一方の端部に接続されている第1の光学デバイスと、前記光変調デバイスの後段に配置された請求項1〜7の何れか1項に記載の第2の光学デバイスであって、基板型導波路のコアが前記光変調デバイスの前記コアの他方の端部に接続されている第2の光学デバイスと、を備えている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、光変調デバイスと光ファイバとを結合する構成として本発明の一態様に係る光学デバイスを採用しているため、製造コストの増大を抑制しつつ、外部環境の温度変化に応じた光損失の増大を抑制可能な光変調器を提供することができる。
本発明は、製造コストの増大を抑制しつつ、外部環境の温度変化に応じた光損失の増大を抑制可能な光学デバイスを提供することができる。
(a)は、本発明の第1の実施形態に係る光学デバイスの三面図である。(b)は、(a)に示した光学デバイスが備えている保持部材の斜視図である。 図1に示した光学デバイスが備えている基板型導波路及び光ファイバの矢視図である。 図1に示した光学デバイスが備えている光ファイバの変形例を示す平面図である。 図1に示した光学デバイスの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る光変調器の平面図である。
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態に係る光学デバイス1について、図1〜図2を参照して以下に説明する。図1の(a)は、光学デバイス1の三面図である。図1の(a)において、平面図は、z軸正方向側から見た場合に得られたものであり、正面図は、y軸負方向側から見た場合に得られるものであり、右側面図は、x軸正方向側から見た場合に得られたものである。図1の(b)は、光学デバイス1が備えている保持部材30の斜視図である。図1の(b)において、保持部材30は、図1の(a)に示した保持部材30をx軸を中心として180°回転させた状態で図示されている。図2は、光学デバイス1が備えている光ファイバ10及び基板型導波路20の矢視図である。
(光学デバイス1の概要)
図1に示すように、光学デバイス1は、光ファイバ10と基板型導波路20と保持部材30とを備えている。図2に示すように、光ファイバ10は、コア11及びコア11を取り囲むクラッド12を備えている。また、光ファイバ10の先端以外の部分には、クラッド12を取り囲む被覆(例えば樹脂製)が形成されている。
基板型導波路20は、コア21及びコア21を埋設するクラッド22、クラッド22の下層に設けられた半導体層23を備え、上面20aがクラッド22で覆われている。すなわち、コア21は、基板型導波路20が備えている2つの表面(上面20a及び下面20b)のうち、上面20aの近傍に形成されている。
クラッド22は、下部クラッド22a及び上部クラッド22bにより構成されている。コア21は、下部クラッド22aの表面上に形成されており、かつ、下部クラッド22a及び下部クラッド22aの表面上に堆積された上部クラッド22bによって周囲を取り囲まれている。
例えば、半導体層23としてシリコン(Si)製の半導体基板を用いる場合、光学デバイス1を製造するための基板としてSOI(Silicon on Insulator)基板を好適に用いることができる。この場合、半導体層23としてSOI基板のSi支持層を用い、下部クラッド22aとして、SOI基板の埋め込み酸化層(BOX:Buried Oxide)を用い、コア21として、SOI基板のSi活性層を用いる。上部クラッド22bは、Si活性層をコア21のパターンに加工(エッチング)したのち、下部クラッド22a及びコア21の上に、例えば二酸化シリコン(SiO)を堆積することによって得られる。
なお、コア21を構成する半導体は、Siに限定されるものではなく、クラッド22を構成する誘電体は、SiOに限定されるものではない。例えば、コア21を構成する半導体としてInPやGaAs等の化合物半導体を採用してもよいし、クラッド22を構成する誘電体材料としてSiN等を採用してもよい。また、ビーム変換構造として特許文献2に記載されているように、コア21を構成する材料としてSiOを採用してもよいし、クラッド22の上部クラッド22bを空気で代替する構成を採用してもよい。
保持部材30は、基板型導波路20の上面20aに載置され、かつ、樹脂層41(請求の範囲に記載の第1樹脂層)を介して固定されている。また、保持部材30は、樹脂層42(請求の範囲に記載の第2樹脂層)を介して光ファイバ10を保持する。樹脂層41の熱膨張率及び樹脂層42の熱膨張率は、何れも同じ符号(本実施形態ではともに正)を有する。
光学デバイス1は、光ファイバ10のコア11を伝搬する光のモードと、基板型導波路20のコア21を伝搬する光のモードとを高い結合効率で結合するデバイスである。光ファイバ10のコア11を伝搬する光のモードと、基板型導波路20のコア21を伝搬する光のモードとの結合効率のことを、以下では、単に光ファイバ10と基板型導波路20との結合効率とも表現する。
そのために、コア11の一方の端部とコア21の一方の端部とが対向するように、基板型導波路20に対する光ファイバ10の相対位置が定められている。この相対位置は、保持部材30により保持されている。具体的には、コア11とコア21とが近接する部分をコア21の中心軸C2に沿う方向(コア21が延伸されている方向:y軸方向)から見た場合、例えば中心軸C2と中心軸C1とは互いに沿っており、中心軸C2は、コア11に包含されている。上記の構成によれば、光ファイバ10と基板型導波路20とを高い結合効率で結合することができる。なお、本実施形態において、コア11のMFD(モードフィールド径)は9μmであり、クラッド12の半径Rは62.5μmである。また、基板型導波路20において、コア21の高さ(z軸方向の長さ)は0.25μmであり、コア21の幅(y軸方向の長さ)は0.5μmである。
なお、コア21とコア11との相対関係は、樹脂層41,42の厚さT1,T2に応じて変化する。すなわち、コア21とコア11との相対関係は、光学デバイス1の外部環境の温度変化に応じて変化する。したがって、コア21とコア11との相対関係を規定する場合には、基準となる温度を定めることが好ましい。この基準となる温度は、光学デバイス1が使用される環境における典型的な温度(例えば25℃)であってもよいし、光学デバイス1の製造時の外部環境の温度、すなわち、光学デバイス1の製造ラインにおける温度であってもよい。又、発熱部品を搭載している光学デバイスにおいては、基準の温度を高温(例えば50℃)にしても良い。本実施形態では、上記基準となる温度を20℃として説明する。また、以下において特に断りがない場合には、光学デバイス1の外部環境の温度は、20℃である。
なお、図1及び図2に図示する座標系は、(1)中心軸C1,C2に沿う方向のうち、光ファイバ10から基板型導波路20へ向かう方向をy軸正方向とし、(2)y軸方向に対して直交する方向のうち、基板型導波路20の上面20aの法線に沿う方向であって下面20bから上面20aへ向かう方向をz軸正方向とし、(3)y軸方向及びz軸方向の各々に対して直交する方向のうち、y軸方向及びz軸方向とともに右手系の直交座標系をなす方向をx軸正方向とするように定められている。
(光学デバイス1の構成)
以下に、基板型導波路20及び保持部材30の具体的な構成、並びに、保持部材30を用いて光ファイバ10を保持する態様について説明する。
(基板型導波路20)
コア21は、基板型導波路20の上面20aの近傍であって、上面20aに沿った(本実施形態においては平行な)面内に形成されている。上部クラッド22bの厚さが薄い(本実施形態においては2μm)ため、図1の(a)の側面図において、コア21は、基板型導波路20の上面20aと同じ平面内に形成されているかのように見える。実際には、コア21が形成されている平面は、上面20aの下側(z軸負方向側)に位置する。
図1の(a)に示すように、基板型導波路20の上面20a(xy平面に沿った底面のうちz軸正方向側の面)には、凹部24(請求の範囲に記載の第1凹部)が上面20aから下面20b(xy平面に沿った底面のうちz軸負方向側の面)へ向かって(z軸負方向へ向かって)形成されている。凹部24の深さD1(z軸方向に沿って測った場合の長さ)は、光ファイバ10の半径Rよりも深い。すなわち、半径R及び深さD1は、R<D1の関係を満たす。本実施形態において、半径Rは62.5μmであり、深さD1は100μmである。
凹部24は、保持部材30の下面に形成されている凹部33とともに、光ファイバ10の一部を収容する連続した空間を構成する。基板型導波路20を平面視した場合に(図1の(a)の平面図参照)、凹部24は、コア21の中心軸C2に沿った方向に、光ファイバ10の直径を上回る幅(x軸方向に沿って測った場合の長さ)で形成されている。本実施形態において凹部24の形状は、直方体である。しかし、その形状は、直方体に限定されるものではなく、光ファイバ10の下半分を収容可能な形状であれば如何なる形状であってもよい。
図1の(a)の平面図及び正面図に示すように、凹部24は、xy平面に沿った上面20aに加えて、zx平面に沿った基板型導波路20の端面に対して開口している。したがって、本実施形態における凹部24は、上面20aを下面20bへ向かう方向(z軸負方向)へ掘り込むことによって形成された凹部とも表現できるし、zx平面に沿った基板型導波路20の端面をコア21が延設された方向(y軸正方向)へ向かって掘り込むことによって形成された凹部とも表現できる。
基板型導波路20を平面視した場合、凹部24は、その開口がコア21の中心軸C2の延長線と重畳する位置に形成されている。したがって、凹部24の内壁を構成する3つの側面のうち、zx平面に沿った側面には、コア21の中心軸C2に交わる(本実施形態では直行する)断面が露出している。
このように構成された凹部24によれば、上記側面に露出したコア21に対して光ファイバ10のコア11を対向させ、且つ、コア21の中心軸C2に対して中心軸C1が沿うように配置することができる。したがって、基板型導波路20と光ファイバ10との結合効率を高めることができる。
なお、深さD1が半径Rよりも深いことによって、光ファイバ10の下半分を凹部24の内部に収容することができ、コア21の中心軸C2を包含する位置に光ファイバ10を配置することができる。なお、光ファイバ10のz軸方向に対する調整幅を十分に確保するために、光ファイバ10の外周部と凹部24の底部とは、少なくとも上記調整幅の分だけ離間していることが好ましい。
(保持部材30)
図1の(b)に示すように、保持部材30の下面(xy平面に沿った底面のうちz軸負方向側の面)には、凹部33(請求の範囲に記載の第2凹部)が下面から上面(xy平面に沿った底面のうちz軸正方向側の面)へ向かって(z軸正方向へ向かって)形成されている。したがって、保持部材30の下面には凹部33の開口32が形成されている。凹部33の深さD2(z軸方向に沿って測った場合の長さ)は、光ファイバ10の半径Rよりも浅い。すなわち、半径R及び深さD2は、R>D2の関係を満たす。本実施形態において、深さD2は50μmである。なお、凹部24及び凹部33がともに形成する連続する空間の高さ(z軸方向の長さ、D1+D2+T2)は、光ファイバ10の直径と樹脂層41の厚さT1との和(2R+T1)を上回るように構成されている。
なお、図1の(b)では保持部材30を、x軸を中心として180°回転させた状態で図示しているため、保持部材30の上面と下面との位置関係が反転している。また、保持部材30の下面のうち凹部33内の領域を保持面33aと称し、保持部材30の下面のうち凹部33外の領域を接着面31と称する。
凹部33は、凹部24とともに、光ファイバ10の一部を収容する連続した空間を構成する。保持部材30をその下面側(z軸負方向側)から平面視した場合に、凹部33は、光ファイバ10の直径を上回る幅(x軸方向に沿って測った場合の長さ)で形成されている。本実施形態において凹部33の形状は、直方体である。しかし、その形状は、直方体に限定されるものではなく、光ファイバ10を収容可能な形状であれば如何なる形状であってもよい。
図1の(b)に示すように、凹部33は、保持部材30の下面に加えて、zx平面に沿った保持部材30の端面に対して開口している。したがって、本実施形態における凹部33は、保持部材30の下面を上面へ向かう方向(z軸正方向)へ掘り込むことによって形成された凹部とも表現できるし、zx平面に沿った保持部材30の端面をコア21の延長線に沿う方向(y軸方向)へ向かって掘り込むことによって形成された凹部とも表現できる。
保持部材30と光ファイバ10とは、保持面33aとクラッド12との間に介在する樹脂層41により接着固定されている。保持面33aの少なくとも光ファイバ10が固定されている領域は、平面によって構成されていることが好ましい。本実施形態では、保持面33aの全領域が平面によって構成されている。
また、本実施形態では、保持面33aのy軸方向に沿った全区間に樹脂層41を設けている。しかし、保持面33aのy軸方向に沿った区間のうち一部区間にのみ樹脂層41を設ける構成であってもよい。
本実施形態において、光ファイバ10の端面(基板型導波路20のコア21に近接する側の端面)と保持部材30のy軸正方向側の端面とが同一平面内に位置するように、光ファイバ10は、保持面33aに対して固定されている。この構成によれば、光ファイバ10の端面を保持面33aに対して確実に固定することができ、且つ、光ファイバ10の端面の位置(特にy軸方向における位置)を容易に把握することができる。この構成によれば、後述する調整工程S13の初期段階において、目視にて保持部材30を上面20a上に配置することが容易になる。
なお、光ファイバ10の端面と保持部材30のy軸正方向側の端面とは、必ずしも同一平面内に位置しなくてもよい。すなわち、光ファイバ10の端面は、保持部材30のy軸正方向側の端面と比較して、y軸正方向側に突出していてもよいし、y軸負方向側に引っ込んでいてもよい。
基板型導波路20と保持部材30とは、基板型導波路20の上面20aと接着面31との間に介在する樹脂層42(請求の範囲に記載の第2樹脂層)により接着固定されている。本実施形態では、接着面31の全領域を上面20aに対して接着固定している。しかし、接着面31のうち一部領域を上面20aに対して接着固定する構成であってもよい。また、本実施形態において、凹部33の幅を凹部24の幅より広いものとして図示しているが、凹部33の幅と凹部24の幅とが等しく構成してもよいし、凹部33の幅を凹部24の幅より狭く構成してもよい。
なお、保持部材30の接着面31が基板型導波路20に対して固定される領域は、上面20aに限定されるものではない。しかし、コア21の中心軸C2に対するコア11の中心軸C1の調整の精度を高めるために、上記固定される領域は、その表面の平滑性が高く、かつ、コア21との相対関係が高精度に保たれていることが好ましい。本実施形態において保持部材30を固定する上面20aは、基板型導波路20を構成する領域のなかで、平滑性が高い平面であり、かつ、コア21が形成されている平面に対して平行な平面である。また、上面20aは、コア21が形成されている平面に対して上部クラッド22bの膜厚に対応する距離だけ(例えば数μm)上方に位置する。上部クラッド22bの膜厚は、成膜装置によって制御され、寸法公差を小さく制御可能である。以上のことから、上面20aは、コア21との相対関係が高精度に保たれている領域である。したがって、上面20aは、接着面31を固定するための領域として好適である。
保持部材30を構成する材料は、特に限定されるものではなく、例えばガラスや、セラミックスや、金属などを用いることができる。後述する樹脂層42を構成する樹脂として紫外線硬化型の樹脂を用いる場合には、保持部材30は、紫外線透過性を有する材料によって構成されていることが好ましい。この観点から、保持部材30は、ホウケイ酸ガラス製であることが好ましい。なお、ホウケイ酸ガラスは、熱膨張率が低いという点においても保持部材30を構成する材料として好適である。ホウケイ酸ガラスは、例えば、TEMPAX Float(日本での登録商標)又はBOROFLOAT(日本以外での登録商標)として知られている。
以上のように、保持部材30は、基板型導波路20の上面20aに対して固定されており、光ファイバ10は、保持部材30の保持面33aに対して固定されている。
このように構成された光学デバイス1を基板型導波路20のコア21の中心軸C2に沿う方向(y軸負方向)から見た場合、基板型導波路20のコア21の中心軸C2は、光ファイバ10のコア11に包含されている。
なお、本実施形態では、光ファイバ10のコア11と基板型導波路20のコア21との間に介在する部材がない構成を採用している。しかし、コア11とコア21との間には、コア11とコア21と結合効率を高めるモード変換器が介在してもよい。
また、本実施形態では、保持部材30の下面に凹部33が形成されており、その凹部33内の保持面33aに光ファイバ10が接着されている構成を採用している。しかし、保持部材30の下面には、凹部33が形成されていなくてもよい。すなわち、保持部材30の下面は、平坦な面によって構成されていてもよいし、その一部に凸部が形成されていてもよい。
(光学デバイス1の効果)
光学デバイス1の製造時と比較して、外部環境の温度が変化した場合、樹脂層41及び樹脂層42は、それぞれの熱膨張率及び外部環境の温度変化に応じて膨張または収縮する。本実施形態において樹脂層41の熱膨張率及び樹脂層42の熱膨張率の各々は、何れも正であるため、外部環境の温度の上昇に伴い、樹脂層41の体積及び樹脂層42の体積の各々は、それぞれ膨張する。その結果、樹脂層41の厚さT1及び樹脂層42の厚さT2の各々は、何れも厚くなる。
コア11は、樹脂層41の厚さT1が厚くなるにしたがって基板型導波路20の上面20aから下面20bへ向かう方向(z軸負方向)へ移動し、樹脂層42の厚さT2が厚くなるにしたがって基板型導波路20の下面20bから上面20aへ向かう方向(z軸正方向)へ移動する。
また、例えば、樹脂層41の熱膨張率及び樹脂層42の熱膨張率の各々が何れも負である場合、外部環境の温度の上昇に伴い、樹脂層41の体積及び樹脂層42の体積の各々は、それぞれ収縮する。その結果、厚さT1及び厚さT2の各々は、何れも薄くなる。
コア11は、樹脂層41の厚さT1が薄くなるにしたがって基板型導波路20の下面20bから上面20aへ向かう方向(z軸正方向)へ移動し、樹脂層42の厚さT2が薄くなるにしたがって基板型導波路20の上面20aから下面20b(z軸負方向)へ向かう方向へ移動する。
このように、樹脂層41の厚さT1が厚くなる(あるいは薄くなる)ことによって光ファイバのコアが移動する方向と、樹脂層42の厚さT2が厚くなる(あるいは薄くなる)ことによって光ファイバのコアが移動する方向とが互いに逆方向であるため、光学デバイス1は、外部環境の温度変化に起因する基板型導波路のコアに対する光ファイバのコアの位置ズレを打ち消すことができる。
また、光学デバイス1において、光ファイバ10を基板型導波路20に対して固定するために、保持部材30、樹脂層41、及び樹脂層42を用いている。これらの部材を採用するためのコストは、特許文献1に記載された熱嵌めを実現するためのコストに比べて大幅に低い。
したがって、光学デバイス1は、製造コストの増大を抑制しつつ、外部環境の温度変化に応じた光損失の増大を抑制することができる。なお、樹脂層の体積変化は、外部環境の温度変化だけでなく外部環境の湿度変化及び平年変化によっても生じる。光学デバイス1は、樹脂層41,42の各々の体積変化に起因する基板型導波路のコアに対する光ファイバのコアの位置ズレを抑制することができるので、外部環境の湿度変化及び樹脂層41,42の経年変化に応じた光損失の増大を抑制することができる。
なお、光ファイバ10と基板型導波路20との結合効率をさらに高めるために、中心軸C2に沿う方向が見た場合、コア21の全領域はコア11に包含されていることが好ましく、中心軸C2は中心軸C1と一致していることがより好ましい。
(樹脂層41,42)
樹脂層41及び樹脂層42の各々は、それぞれ、液状の樹脂材料を硬化させることによって得られる。硬化前の液状の樹脂材料としては、接着剤として知られている樹脂材料、例えばウレタン樹脂やエポキシ樹脂などを好適に利用することができる。
液状の樹脂材料は、硬化するときのメカニズムに応じて、紫外線硬化型や、熱硬化型や、湿気硬化型などに分類することができる。樹脂層41及び樹脂層42を構成する樹脂材料としては、紫外線硬化型、熱硬化型、及び湿気硬化型の何れのタイプの樹脂であっても利用することができる。
また、後述する製造方法において説明するように、樹脂層42を構成する樹脂材料は、調整工程S13の実施中には硬化せず、調整工程S13の終了後に実施する接着工程S14では迅速に硬化する樹脂材料であることが好ましい。すなわち、樹脂層42を構成する樹脂材料は、任意のタイミングで迅速に硬化させることができる樹脂材料であることが好ましい。この観点から、樹脂層42を形成する樹脂材料は、紫外線硬化型の樹脂材料であることが好ましい。
なお、樹脂層41を構成する樹脂材料及び樹脂層42を構成する樹脂材料の各々は、符号が同じ熱膨張率を有し、それぞれの体積と外部環境の温度との間に同様の相関を有する。熱膨張率が正である場合、温度の上昇に伴い樹脂層41の厚さT1及び樹脂層42の厚さT2の各々は、それぞれ厚くなる。また、熱膨張率が負である場合、温度の上昇に伴い樹脂層41の厚さT1及び樹脂層42の厚さT2の各々は、それぞれ薄くなる。このように、熱膨張率の符号が同じであれば、樹脂層41を構成する樹脂材料及び樹脂層42を構成する樹脂材料は、同じであっても異なっていてもよい。
樹脂層41の厚さT1及び樹脂層42の厚さT2の各々は、それぞれ、10μm以上30μm以下であることが好ましい。なお、保持面33aに形成された樹脂層41を、光ファイバ10と接している領域に形成された接触部分41aと、それ以外の非接触部分41bとに区別した場合に、接触部分41aにおける樹脂層41の厚さを平均したものを厚さT1と定義する。非接触部分41bにおける樹脂層41の厚さは、z軸方向における光ファイバ10の位置に影響を及ぼさないため、考慮しなくてよい。また、保持部材30の接着面31と基板型導波路20の上面20aとの間隔をxy面内において平均した平均間隔を樹脂層42の厚さT2と定義する。本実施形態において、厚さT1は平均値で15μmであり、厚さT2は15μmである。なお、光ファイバ10の側面のうち保持面33aに最も近接した部分と保持面33aとの間隔は、y軸方向に沿ってできるだけ均一であることが好ましい。また、保持部材30の接着面31と基板型導波路20の上面20aとの間隔は、xy面内においてできるだけ均一であることが好ましい。
樹脂層41の厚さT1及び樹脂層42の厚さT2の各々が10μm以上であることによって、樹脂層41及び樹脂層42の各々は、十分な固定力を発揮することができる。厚さT1及び厚さT2の各々が30μm以下であることによって、外部環境の温度変化が生じた場合の厚さT1の変化量及び厚さT2の変化量を小さくすることができる。したがって、上記の構成によれば、外部環境の温度変化に起因する基板型導波路のコアに対する光ファイバのコアの位置ズレを更に抑制することができる。
樹脂層42の厚さT2は、樹脂層41の厚さT1と等しい、ことが好ましい。なお、厚さT1と厚さT2との差が製造工程における公差の範囲内である場合、厚さT1及び厚さT2は、ほぼ等しいと見做すことができる。
上記の構成によれば、外部環境の温度変化により生じる樹脂層41の厚さT1の変化量は、外部環境の温度変化により生じる樹脂層42の厚さT2の変化量と同程度になる。したがって、外部環境の温度変化に応じた光損失の増大を十分に防止することができる。
樹脂層41を構成する樹脂材料(請求の範囲に記載の材料)は、樹脂層42を構成する樹脂材料(請求の範囲に記載の材料)と同一であることが好ましい。
上記の構成によれば、樹脂層41を構成する樹脂材料の膨張率と、樹脂層42を構成する樹脂材料の膨張率とは、等しくなる。したがって、外部環境の温度変化により生じる厚さT1の変化量は、外部環境の温度変化により生じる厚さT2の変化量と同程度になる。したがって、外部環境の温度変化に応じた光損失の増大を十分に防止することができる。特に、厚さT1と厚さT2とが等しく構成されている場合、厚さT1の変化量は、厚さT2の変化量と等しくなる。この場合には、外部環境の温度変化に応じた光損失の増大を完全に防止することができる。
(光ファイバ10の変形例)
光学デバイス1が備えている光ファイバ10の変形例であるレンズドファイバ10を図3に示す。すなわち、変形例の光学デバイス1は、光ファイバ10をレンズドファイバ10に置換することによって得られる。なお、レンズドファイバは、光ファイバの一種である。しかし、本願明細書において、光ファイバは、端部が平面で形成された光ファイバのことを指し、レンズドファイバは、端部が平面以外の立体形状を有する光ファイバのことを指すものとして区別する。
図3は、レンズドファイバ10の平面図である。なお、図3においてレンズドファイバ10のクラッド12の図示を省略している。また、図3は、基板型導波路20のコア21とレンズドファイバ10のコア11とが一致する場合を示している。
図3の示すように、レンズドファイバ10のコア21に近接する側の端部は、円錐形状に加工されている。この円錐形状に加工された端部は、コア11を伝搬する光のモードを、コア21を伝搬する光のモードに近づけるように変換するモード変換部11aとして機能する。
光学デバイス1が備えている光ファイバ10としてレンズドファイバ10を採用することによって、基板型導波路20と光ファイバ10との結合効率を更に高めることができ、光学デバイス1における光損失の増大を抑制することができる。
なお、基板型導波路20とレンズドファイバ10との結合効率は、基板型導波路20と図1に示した光ファイバ10(モード変換部11aを備えていない光ファイバ10)との結合効率と比較して、コア21に対するコア11の位置ズレの影響をより強く受ける。換言すれば、基板型導波路20と、レンズドファイバ10との結合効率は、光ファイバ10との結合効率と比較して、トレランスが狭い。したがって、基板型導波路とレンズドファイバとを光学的に結合させる光学デバイスとして、本変形例の光学デバイス1は好適に用いることができる。
また、本変形例の光学デバイス1は、外部環境の温度変化に起因するコア21に対するコア11の位置ズレを抑制することができるため、結果として、上記位置ズレを幅広い温度領域において所望のレベル以下に抑制することができる。したがって、本変形例の光学デバイス1は、レンズドファイバ10を採用しているにも関わらず、幅広い温度領域において光損失が増大することを抑制することができる。
なお、モード変換部11aの形状は、円錐形状に限られるものではなく、半球形状であってもよいし、凸レンズ形状であってもよいし、くさび型の形状であってもよい。
なお、本実施形態中に記載した光学デバイス1の各サイズは、あくまでも光学デバイス1の構成の一例を示すにすぎず、記載したサイズに限定されない。これらの各サイズは、光学デバイス1を構成する光ファイバ10や基板型導波路20に応じて適宜定めることができる。
〔製造方法〕
図1〜図2に示した光学デバイス1の製造方法について、図4を参照して説明する。図4は、光学デバイス1の製造方法の一部を示すフローチャートである。なお、ここでは、基板型導波路20及び保持部材30の各々には、それぞれ、凹部24及び凹部33がすでに形成されているものとして本製造方法を説明する。図4に示すように、本製造方法は、以下のステップS11〜S14を含んでいる。
収容工程S11:光ファイバ10の一方の端部を保持部材30の凹部33に収容する。
接着工程S12:保持部材30と光ファイバ10とを、保持部材30の保持面33aと光ファイバ10のクラッド12との間に介在する樹脂層41により接着固定する。本工程は、請求の範囲に記載の第1接着工程に対応する。
調整工程S13:基板型導波路20のコア21の中心軸C2に沿う方向(図2に図示した座標系におけるy軸負方向)から見た場合に、光ファイバ10のコア11が基板型導波路20のコア21と対向するように基板型導波路20に対する保持部材30の位置を調整する。
接着工程S14:調整工程S13において調整された状態を保ったまま、基板型導波路20と保持部材30とを、基板型導波路20の上面20aと保持部材30の接着面31との間に介在する樹脂層42により接着固定する。本工程は、請求の範囲に記載の第2接着工程に対応する。
樹脂層41,42の各々は、液状の樹脂材料を塗布した後に硬化させることによって形成される。樹脂層41を形成する樹脂材料を塗布するタイミングは、収容工程S11の前であることが好ましいが後であってもよい。樹脂層42を構成する樹脂材料を形成する樹脂材料を塗布するタイミングは、調整工程S13の前であることが好ましいが後であってもよい。
接着工程S12において樹脂材料を硬化させるために、樹脂材料のタイプに応じた硬化方法を採用すればよい。例えば、樹脂材料が熱硬化型樹脂である場合には樹脂材料を加熱すればよいし、樹脂材料が紫外線硬化型樹脂である場合には樹脂材料に対して紫外線を照射すればよいし、樹脂材料が湿気硬化型樹脂である場合には樹脂材料を湿気を含む環境下において所定の時間放置すればよい。
接着工程S14において第2樹脂材料を硬化させる場合にも同様である。なお、第2樹脂材料として紫外線硬化型樹脂を用いる場合には、保持部材30を構成する材料として紫外線透過性を有する材料を用いることが望ましい。この構成によれば、保持部材30の上面側(図1に図示した座標系におけるz軸正方向側)から紫外線を照射することによって、第2樹脂材料を硬化させることができる。
収容工程S11及び接着工程S12は、保持部材30を図1の(b)に示した状態、すなわち、z軸正方向が鉛直下向きとなる状態で実施することが好ましい。図1の(a)に示した状態と比較して、図1の(b)に示した状態の方が、容易に収容工程S11及び接着工程S12を実施できるためである。
調整工程S13においては、基板型導波路20に対する光ファイバ10の結合効率を、光ファイバ10の他方の端部(保持部材30の凹部33に収容される側と逆側の端部)に光を入射させ、基板型導波路20の一方の端部(光ファイバ10の他方の端部に近接していない方の端部)から出射される光の強度を検出することによって評価する。基板型導波路20をステージに固定した状態で結合効率をモニタリングしながら、保持部材30をx軸方向、y軸方向、及びz軸方向の各々に独立して走査することによって、満足な結合効率を得られる位置に光ファイバ10を調整することができる。
保持部材30を走査する場合、真空吸着することによって保持部材30を保持するコレット(例えば丸形コレット)を用いることによって、精度良く保持部材30を走査することができ、且つ、任意の位置で保持部材30を確実に静止させることができる。
接着工程S14が完了するまでの間、すなわち、第2樹脂材料が硬化するまでの間、保持部材30は、調整工程S13において調整された位置のまま静止させられている。
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態に係る光変調器5について、図5を参照して説明する。光変調器5は、光変調デバイス50と、光変調デバイス50の前段に配置された光学デバイス1と、光変調デバイス50の後段に配置された光学デバイス1とを備えている。
光変調デバイス50の前段及び後段に配置された光学デバイス1の各々を区別するために、光変調デバイス50の前段に配置された光学デバイス1を光学デバイス1Aと称し、光変調デバイス50の後段に配置された光学デバイス1を光学デバイス1Bと称する。光学デバイス1A,1B及び光変調デバイス50の各々は、共通のSOI基板を用いて製造されている。したがって、光学デバイス1A,1B及び光変調デバイス50の各々に対して、下部クラッド22a及び上部クラッド22bによって構成されたクラッド22と半導体層23とは、共通して設けられている。クラッド22は、基板型導波路20A,20Bの表面及び光変調デバイス50の表面を覆っている。
光変調デバイス50は、コア51、コア51を埋設するクラッド22、及びクラッド22の下層に設けられた半導体層23を備え、その一方の表面がクラッド22で覆われている。光変調デバイス50は、基板型導波路20の一態様であるとも言える。
コア51は、図1に示した光学デバイス1が備えている基板型導波路20のコア21と同様に、SOI基板のSi活性層を加工(エッチング)することによって形成されている。
図5に示すように、光変調デバイス50が備えているコア51は、光入力部51dと、光干渉部51b,51cと、光出力部51aとにより構成されている。このように構成されたコア51は、マッハツェンダ干渉計を構成する。光干渉部51b,51cの各々には、それぞれ、光干渉部51b,51cが導波する光を変調するための1対の電極が設けられている(図5には不図示)。
光学デバイス1Aが備えている基板型導波路20Aのコア21Aは、光変調デバイス50の一方の端部を構成する光入力部51dに接続されている。
光学デバイス1Bが備えている基板型導波路20Bのコア21Bは、光変調デバイス50の他方の端部を構成する光出力部51aに接続されている。
このように構成された光変調器5は、光変調デバイス50と光ファイバ10A,10Bの各々とを結合するための構成として、光学デバイス1A,1Bを採用しているため、製造コストの増大を抑制しつつ、外部環境の温度変化に応じた光損失の増大を抑制可能な光変調器を提供することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1,1A,1B 光学デバイス
10 光ファイバ
11 コア
12 クラッド
20 基板型導波路
20a 上面
20b 下面
21 コア
22 クラッド
23 半導体層
24 凹部(第1凹部)
30 保持部材
31 接着面(下面の第2凹部外の領域)
33 凹部(第2凹部)
33a 保持面(下面の第2凹部内の領域)
41 樹脂層(第1樹脂層)
42 樹脂層(第2樹脂層)
5 光変調器
50 光変調デバイス
51 コア

Claims (10)

  1. 上面に第1凹部が形成された基板型導波路と、
    前記基板型導波路の上面に載置された保持部材と、
    そのコアが前記基板型導波路のコアと対向するように、その一部が前記第1凹部に収容された光ファイバと、を備え、
    前記保持部材と前記光ファイバとは、前記保持部材の下面の一部である保持面と前記光ファイバの表面との間に介在する第1樹脂層により接着固定されており、
    前記基板型導波路と前記保持部材とは、前記基板型導波路の上面と前記保持部材の下面の前記保持面外の領域との間に介在し、且つ、前記第1樹脂層の熱膨張率と同じ符号の熱膨張率を有する第2樹脂層により接着固定されている、
    ことを特徴とする光学デバイス。
  2. 前記第1樹脂層の厚さ及び前記第2樹脂層の厚さの各々は、それぞれ、10μm以上30μm以下である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学デバイス。
  3. 前記第1樹脂層の厚さと前記第2樹脂層の厚さとはほぼ等しい、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学デバイス。
  4. 前記第1樹脂層を構成する材料と前記第2樹脂層を構成する材料とは同一である、ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の光学デバイス。
  5. 前記保持部材を構成する材料は、紫外線透過性を有する、ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の光学デバイス。
  6. 前記基板型導波路の前記コアが延伸されている方向から見た場合、前記基板型導波路の前記コアは、前記光ファイバの前記コアに包含されている、
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の光学デバイス。
  7. 前記保持部材の下面には、前記基板型導波路の前記第1凹部とともに連続した空間を構成する第2凹部が形成されており、
    前記光ファイバの一部は、前記空間に収容されており、
    前記第1凹部の深さは、前記光ファイバの半径よりも深く、
    前記第2凹部の深さは、前記光ファイバの前記半径よりも浅い、
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の光学デバイス。
  8. 上記光ファイバは、レンズドファイバである、
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の光学デバイス。
  9. マッハツェンダ干渉計を構成するコアを含む光変調デバイスと、
    前記光変調デバイスの前段に配置された請求項1〜8の何れか1項に記載の第1の光学デバイスと、
    前記光変調デバイスの後段に配置された請求項1〜8の何れか1項に記載の第2の光学デバイスと、を備えている、
    ことを特徴とする光変調器。
  10. 上面に第1凹部が形成された基板型導波路と、前記基板型導波路の上面に載置された保持部材と、そのコアが前記基板型導波路のコアと対向するように、その一部が前記第1凹部に収容された光ファイバと、を備えた光学デバイスの製造方法であって、
    前記保持部材と前記光ファイバとを、前記保持部材の下面の一部である保持面と前記光ファイバの表面との間に介在する第1樹脂層により接着固定する第1接着工程と、
    前記基板型導波路と前記保持部材とを、前記基板型導波路の上面と前記保持部材の下面の前記保持面外の領域との間に介在し、且つ、前記第1樹脂層の熱膨張率と同じ符号の熱膨張率を有する第2樹脂層により接着固定する第2接着工程と、を含んでいる、
    ことを特徴とする光学デバイスの製造方法。
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