JP2017194027A - 自動車 - Google Patents

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武志 元古
Takeshi Motofuru
武志 元古
辰哉 藤井
Tatsuya Fujii
辰哉 藤井
小島 正清
Masakiyo Kojima
正清 小島
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Abstract

【課題】燃料カットしたエンジンを間欠停止した後の再始動時にリッチ制御を確実に行なえるようにする。【解決手段】エンジン22を燃料カットする場合にFC後リッチフラグをオンとし(時刻t1)、燃料カット後にエンジン22が回転停止している間はFC後リッチフラグをオンで保持しておき(時刻t2〜t3)、燃料カットから復帰する際に、FC後リッチフラグがオンであることに基づいて目標空燃比AF*を所定のリッチ空燃比にするFC後リッチ制御を実行する(時刻t3〜t5)。【選択図】図4

Description

本発明は、自動車に関する。
従来、この種の自動車としては、エンジン運転中に走行に要求される要求パワーが停止用閾値未満になるなどの所定の停止条件が成立するとエンジンを回転停止し、エンジン停止中に要求パワーが始動用閾値以上になるなどの所定の始動条件が成立するとエンジンを再始動するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−71367号公報
ところで、このような自動車において、エンジンの燃料カットから復帰する際に、空燃比をリッチ空燃比にするリッチ制御を行なうことで、エンジンの排気系に設けられた排気浄化触媒が燃料カット中にリーン雰囲気に晒されて酸素吸蔵量が増加しているために復帰時にNOxを十分に浄化できなくなるのを防止するものがある。上述した特許文献1のような自動車においても、エンジンを再始動する際にリッチ制御を行なうことが望ましく、そのリッチ制御の実行を要求するためのフラグを、燃料カットする際などにオンにセットしておくことが考えられる。しかしながら、エンジンの回転停止に伴ってシステム状態を確認するために各種フラグなどのリセットを行なうものがある。そのような自動車では、リッチ制御の実行を要求するフラグがリセットされて、エンジンの再始動時にリッチ制御が適切に行われない場合がある。
本発明の自動車は、燃料カットしたエンジンを回転停止した後の再始動時にリッチ制御を確実に行なえるようにすることを主目的とする。
本発明の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
エンジンと、
前記エンジンを燃料カットする際にフラグをオンとし、前記燃料カットから復帰する際に前記フラグがオンであることを条件として空燃比をリッチ空燃比にする復帰後リッチ制御を実行する制御装置と、
を備える自動車であって、
前記制御装置は、前記燃料カットした後に前記エンジンが回転停止したときでも、前記フラグをオンで保持する
ことを要旨とする。
本発明の自動車では、エンジンを燃料カットする際にフラグをオンとし、その後に燃料カットから復帰する際にフラグがオンであることを条件として空燃比をリッチ空燃比にする復帰後リッチ制御を実行する。また、燃料カットした後にエンジンが回転停止したときでも、フラグをオンで保持する。これにより、燃料カットから復帰してエンジンを再始動する際に、復帰後リッチ制御を確実に実行することができるから、エンジンを再始動する際の排気エミッションの悪化を抑制することができる。なお、所定の終了条件の成立に基づいて復帰後リッチ制御を終了する際には、フラグをオフとするものとする。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 実施例のエンジンECU24により実行される空燃比関連制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジン22の回転数NeとFCフラグとフィードバック状態とFC後リッチフラグと目標空燃比AF*との時間変化の様子の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。図2は、エンジン22の構成の概略を示す構成図である。エンジン22は、図示するように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126から燃料を噴射して空気と燃料とを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃焼室に吸入する。そして、エンジン22は、吸入した混合気を点火プラグ130による電気火花により爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元触媒)134aを有する浄化装置134を介して外気へ排出される。浄化触媒(三元触媒)134aは、白金(Pt)やパラジウム(Pd)などの酸化触媒と、ロジウム(Rh)などの還元触媒と、セリア(CeO2)などの助触媒などで構成される。排気管の浄化装置134よりも上流側には、空燃比センサ135aが取り付けられている。空燃比センサ135aは、排気管の空燃比を検出するための検出部と、検出部を加温するためのヒータとにより構成されている。
このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により運転制御されている。エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。
・クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランク角θcr
・エンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Tw
・スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度TH
・吸気管に取り付けられた圧力センサ147からの吸気管圧力Pm
・吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量Qa
・吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温Ta
・空燃比センサ135aからの空燃比AF
・酸素センサ135bからの酸素信号O2
エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。種々の制御信号としては、以下のものを挙げることができる。
・スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号
・燃料噴射弁126への駆動信号
・イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号
・空燃比センサ135aのヒータへの制御信号
エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、エンジンECU24は、クランク角θcrに基づいて、クランクシャフト26の回転数、即ち、エンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、エンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40によってインバータ41,42の図示しないスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。モータECU40には、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2が入力ポートを介して入力されている。
モータECU40からは、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の駆動状態に関するデータをHVECU70に出力する。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、インバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりする。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52により管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、電圧センサからの電池電圧Vbや電流センサからの電池電流Ib,温度センサからの電池温度Tbが入力ポートを介して入力されている。また、バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをHVECU70に出力する。バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいて入出力制限Win,Woutを演算したりしている。入出力制限Win,Woutは、バッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号
・シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP
・アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc
・ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP
・車速センサ88からの車速V
HVECU70は、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36の要求トルクを設定し、この要求トルクに基づいて車両に要求される要求パワーを設定し、この要求パワーが出力されるようにエンジン22とモータMG1とモータMG2とを制御する。また、エンジン22の運転中に所定車速以上でアクセル開度Accがオフされたなどの所定の燃料カット条件が成立すると、エンジン22を燃料カット(FC)してモータMG1によりエンジン22をモータリングすることで制動トルク(エンジンブレーキ)を駆動軸36に作用させる場合がある。この燃料カット中に、アクセル開度Accがオンされたなどの所定の復帰条件が成立すると、エンジン22の燃料供給を再開(燃料カットから復帰)する。また、エンジン22の運転中に要求パワーが所定の停止用閾値未満に至ったなどの所定のエンジン停止条件が成立すると、エンジン22を燃料カット(FC)してエンジン22を回転停止し、エンジン22の回転停止中に要求パワーが所定の始動用閾値以上に至ったなどの所定のエンジン始動条件が成立すると、エンジン22の燃料供給を再開(燃料カットから復帰)してエンジン22を始動する。
ここで、エンジン22の燃料噴射制御について説明する。燃料噴射制御では、エンジンECU24は、エアフローメータ148からの吸入空気量Qaに基づいて、空燃比を目標空燃比AF*(例えば理論空燃比)とするための基本燃料噴射量Qftmpを設定する。そして、空燃比フィードバック制御を実行可能な状態であれば、空燃比センサ135aからの空燃比AFが目標空燃比AF*となるように空燃比フィードバック制御によって基本燃料噴射量Qftmpを補正した目標燃料噴射量Qf*を設定して燃料噴射弁126を制御する。また、空燃比フィードバック制御を実行可能な状態でなければ、基本燃料噴射量Qftmpを目標燃料噴射量Qf*に設定して燃料噴射弁126を制御する。
本実施例では、空燃比フィードバック制御の実行可否に関する状態(以下、フィードバック状態)として、例えば、システム故障判定状態と、暖機待ち状態と、実行可能状態との3つの状態を有する。システム故障判定状態は、空燃比フィードバック制御に関するシステム故障の有無を判定するための状態であり、例えば、空燃比センサ135aのヒータに異常がないことや吸気管内の圧力に異常がないことなどを判定する。なお、エンジン22を回転停止した場合には、フィードバック状態がシステム故障判定状態となる。このシステム故障判定状態でシステム故障がないと判定しエンジン22が始動されると、暖機待ち状態に遷移する。暖機待ち状態は、空燃比フィードバック制御に必要な各種センサの活性化(暖機)を待つための状態であり、例えば、水温が所定の開始水温(例えば5℃など)以上であるかやエンジン22を始動してから所定時間(例えば2秒や3秒など)以上経過したか、空燃比センサ135aの抵抗値が所定の活性抵抗値となったかなどの各種条件が成立するのを待つ。この暖機待ち状態にて、各種条件の成立が判定されると、実行可能状態に遷移する。この実行可能状態は空燃比フィードバック制御を実行可能な状態であり、実行可能状態以外の状態は空燃比フィードバック制御を実行不能な状態である。なお、フィードバック状態として有する3つの状態は例示であり、2つの状態を有するものでもよいし、4つ以上の状態を有するものでもよい。
また、本実施例では、燃料カット(FC)から復帰する際の目標空燃比AF*を、理論空燃比よりもリッチ空燃比(例えば値12.5や値13.5など)として燃料噴射制御が行なわれる。燃料カット中は、排気系に設けられた浄化触媒134aがリーン雰囲気に晒されることにより酸素吸蔵量が増加する状態となる。このような酸素吸蔵量が増加する状態は、特に燃料カットしたエンジン22をモータリングしている場合に発生しやすいが、燃料カット後にエンジン22を回転停止した場合にも発生し得る。酸素吸蔵量が増加した状態で、エンジン22の燃焼が再開されると、NOxを十分に浄化できなくなる場合がある。そこで、燃料カットからの復帰時には、目標空燃比AF*をリッチ空燃比とするFC後リッチ制御(復帰後リッチ制御)を実行することにより、浄化触媒134aを還元してNOx浄化能力を回復させている。また、このFC後リッチ制御を実行するために、本実施例では燃料カットする際に、燃料カットから復帰する際のFC後リッチ制御の実行を要求するためのフラグ(以下、FC後リッチフラグ)をオンとしている。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に目標空燃比AF*の設定に関する処理を行なう場合の動作について説明する。図3は、エンジンECU24により実行される空燃比関連制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
空燃比関連制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24は、まず、上述したフィードバック状態がシステム故障判定状態であるか否かを判定し(ステップS100)、システム故障判定状態であると判定すると、エンジン22が回転停止中であるか否かを判定する(ステップS110)。システム故障判定状態であって且つエンジン22が回転停止中でなく回転中(運転中)であると判定すると、FC後リッチフラグをオフとしFC後リッチ制御をクリアして(ステップS120)、本ルーチンを終了する。このように、FC後リッチフラグは、システム故障判定状態でエンジン22が回転中の場合にオフとされるのである。なお、上述したように、エンジン22を回転停止した場合にシステム故障判定状態となり、システム故障判定状態でシステム故障がないと判定しエンジン22が始動されると暖機待ち状態に遷移する。このため、通常は、エンジン22の始動後(回転中)にシステム故障判定状態となっていることはなく、ステップS100〜S120でFC後リッチフラグをオフとすることは殆どない。また、フィードバック状態がシステム故障判定状態でないと判定したり、エンジン22が回転中であると判定したりすると、他のFC後リッチ制御クリア条件が成立するか否かを判定する(ステップS130)。なお、他のFC後リッチ制御クリア条件については後述する。
ステップS130で他のFC後リッチ制御クリア条件が成立していないと判定すると、FC後リッチ制御の実行条件が成立するか否かを判定する(ステップS140)。このFC後リッチ制御の実行条件は、FC後リッチフラグがオンであって、燃料カットから復帰後に(後述するFCフラグがオフ)、フィードバック状態が暖機待ち状態または実行可能状態のいずれかの状態である場合に成立する条件などとすることができる。FC後リッチ制御の実行条件が成立すると判定すると、FC後リッチ制御(復帰後リッチ制御)を実行して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。
こうしてFC後リッチ制御が実行された後、ステップS130で他のFC後リッチ制御クリア条件が成立するか否かを再び判定する。他のFC後リッチ制御クリア条件としては、FC後リッチフラグがオンの状態で、燃料カットから復帰して所定時間が経過し且つ酸素センサ135bからの酸素信号O2がリッチを示す値となる条件など、浄化触媒134aの酸素吸蔵量が所定値以下となることを判別できる条件とすることができる。ステップS130で他のFC後リッチ制御クリア条件が成立すると判定すると、浄化触媒134aのNOx浄化能力が回復したとして、ステップS120でFC後リッチフラグをオフとしFC後リッチ制御をクリア(終了)して、本ルーチンを終了する。また、FC後リッチフラグをオフとすると、ステップS130で他のFC後リッチ制御クリア条件が成立しないと判定し、ステップS140でFC後リッチ制御の実行条件が成立していないと判定して、目標空燃比AF*を例えば理論空燃比とするなどの通常制御を実行して(ステップS160)、本ルーチンを終了する。
図4にエンジン22の回転数NeとFCフラグとフィードバック状態とFC後リッチフラグと目標空燃比AF*との時間変化の様子の一例を示す。図中、FC後リッチフラグと目標空燃比AF*については、実線は実施例を示し、一点鎖線は比較例を示す。時刻t1で燃料カットが行なわれると(FCフラグがオンとされると)、上述したようにFC後リッチフラグがオンとされる。また、フィードバック状態が実行可能状態(C)から暖機待ち状態(B)になる。そして、時刻t2でエンジン22の回転数Neが値0となってエンジン22が回転停止すると、フィードバック状態が暖機待ち状態(B)からシステム故障判定状態(A)になる。本実施例では、図3のステップS100〜S120で説明したように、時刻t2でシステム故障判定状態となってもエンジン22の回転停止中であるためFC後リッチフラグをオフとすることなくオンで保持することになる。このため、時刻t3で燃料カットから復帰して(FCフラグがオフとされて)エンジン22を再始動する際に、FC後リッチ制御を行なうことができる。また、時刻t3でフィードバック状態がシステム故障判定状態(A)から遷移して、暖機待ち状態(B)になっている間は、例えば目標空燃比AF*を値12.5などとして空燃比フィードバック制御を伴わないFC後リッチ制御が行なわれる。そして、フィードバック状態が暖機待ち状態(B)から実行可能状態(C)になると空燃比フィードバック制御が可能となるから、例えば目標空燃比AF*を値13.5などとして空燃比フィードバック制御を伴うFC後リッチ制御が行なわれる。そして、時刻t5でFC後リッチ制御クリア条件が成立してFC後リッチフラグをオフとすると、以降は目標空燃比AF*を理論空燃比(値14.6など)として通常制御が行なわれる。なお、リッチ空燃比を値12.5と値13.6との2段階に段階的に変更するのは、浄化触媒134aのNOx浄化能力を早期に回復させつつ過度なリッチ雰囲気となるのを抑制するためである。勿論、リッチ空燃比を2段階に変更するものに限られず、3段階以上に変更してもよいし、1段階のみとしてもよい。
一方、比較例として、実施例と異なりフィードバック状態がシステム故障判定状態になるとエンジン22の運転状態(回転状態)に拘わらずFC後リッチフラグをオフとするものを考える。この場合、時刻t2でフィードバック状態がシステム故障判定状態(A)になると、FC後リッチフラグがオフとされるため、時刻t3で燃料カットから復帰する際にFC後リッチ制御が行われずに、通常制御が行なわれることになる。このため、浄化触媒134aのNOx浄化能力を回復させることができず、燃料カットからの復帰時にNOxを十分に浄化できなくなって排気エミッションが悪化することになる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22を燃料カットする際にFC後リッチフラグをオンとし、燃料カット後にエンジン22が回転停止してもFC後リッチフラグをオンで保持しておき、燃料カットから復帰する際に、FC後リッチフラグがオンであることに基づいてリッチ空燃比にするFC後リッチ制御を実行する。これにより、燃料カット後にエンジン22が回転停止しても、燃料カットから復帰してエンジン22を再始動する際にFC後リッチ制御を確実に実行することができるから、浄化触媒134aのNOx浄化能力を回復させて排気エミッションの悪化を抑制することができる。
実施例では、本発明をハイブリッド自動車20に適用する場合を例示したが、エンジン22の間欠運転とFC後リッチ制御を実行可能であればハイブリッド自動車に限られず、アイドルストップシステムを搭載する自動車などに適用するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン12が「エンジン」に相当し、エンジンECU24が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、134a 浄化触媒、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136,スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、147 圧力センサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. エンジンと、
    前記エンジンを燃料カットする際にフラグをオンとし、前記燃料カットから復帰する際に前記フラグがオンであることを条件として空燃比をリッチ空燃比にする復帰後リッチ制御を実行する制御装置と、
    を備える自動車であって、
    前記制御装置は、前記燃料カットした後に前記エンジンが回転停止したときでも、前記フラグをオンで保持する
    自動車。
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