JP2017191141A - カバー付筐体および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーと筐体との間に入り込んだ異物を外部に排出する。【解決手段】筐体(1)とカバー(2)との間に配置されるクッション材(5)を備え、クッション材(5)は、少なくとも筐体(1)に対するカバー(2)のスライド方向に垂直な方向に対するカバー(2)の一方の端部の近傍から他方の端部の近傍まで延在して配置されており、当接する異物に対して作用する力の成分であって、上記スライド方向に対して垂直な方向の力の成分、が生じるように形成された傾斜面(5a)が、少なくともクッション材(5)の上記スライド方向に対する一方の端部に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、筐体と、該筐体に対してスライド可能に取付けられるカバーと、を備えたカバー付筐体、および該カバー付筐体を備えた電子機器に関する。
従来、携帯電話機は、本来の電話機能に加え、メール等の各種の機能が搭載されている。また、携帯電話機のほとんどの機種には、カメラが搭載されている。このようなカメラが搭載された携帯電話機の場合、カメラが露出していると、カメラレンズに塵や埃などの異物が付着してしまい撮影時にそれを拭わなければならないという問題点がある。
このような問題点を解消すべく、特許文献1には、カメラ使用時にカメラレンズを露出させ、カメラ不使用時にカメラレンズを覆うレンズカバーが設けられたカメラ付携帯電話が開示されている。このカメラ付携帯電話では、筐体の背面にカメラとカメラのレンズを保護するレンズカバーとが設けられている。また、レンズカバーの両端は筐体に設けられたレールに嵌合しており、レンズカバーは、筐体に対してスライドしながら移動するようになっている。
特開2005−323049号公報(2005年11月17日公開)
ところで、上記特許文献1に記載の技術では、レンズカバーと筐体との間に空間があり、この空間にレンズカバーの開閉動作に伴って小さな異物(ごみ)が入り込んでしまうという問題点がある。しかしながら、上記特許文献1には、レンズカバーと筐体との間の空間に入り込んだ異物を外部に排出する工夫については何も開示されていない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、カバーと筐体との間に入り込んだ異物を外部に排出することができるカバー付筐体などを実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るカバー付筐体は、筐体と、該筐体に対してスライド可能に取付けられるカバーと、を備えたカバー付筐体であって、上記筐体と上記カバーとの間に配置される柔軟性部材を備え、上記柔軟性部材は、少なくとも上記筐体に対する上記カバーのスライド方向に垂直な方向に対する上記カバーの一方の端部の近傍から他方の端部の近傍まで延在して配置されており、当接する異物に対して作用する力の成分であって、上記スライド方向に対して垂直な方向の力の成分、が生じるように形成された作用面が、少なくとも上記柔軟性部材の上記スライド方向に対する一方の端部に形成されていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、カバーと筐体との間に入り込んだ異物を外部に排出することができるという効果を奏する。
(a)は、本発明の実施形態1に係るスマートフォンの背面を示す図であり、(b)は、上記スマートフォンのスライド方向に対する断面図であり、(c)は、上記スマートフォンにおける異物排出の原理を説明するための図である。 (a)は、カバーを閉じた状態における上記スマートフォンの外観を示す図であり、(b)は、カバーを開いた状態における上記スマートフォンの外観を示す図であり、(c)は、上記スマートフォンのカバー部分の分解構造図であり、(d)は、レールユニットの構造を示す図である。 (a)は、本発明の実施形態2に係るスマートフォンの上下方向に対する断面図であり、(b)は、(a)に示す破線の丸で囲まれた部分の拡大図であり、(c)および(d)は、その変形例の構造を示す図である。 (a)〜(e)は、それぞれ本発明の実施形態3〜7に係るスマートフォンの背面図である。 (a)は、本発明の実施形態8に係るスマートフォンの背面図であり、(b)は、(a)に示す破線の丸で囲まれた部分の拡大図であり、(c)は、その変形例の構造を示す図である。
本発明の実施の形態について図1〜図5に基づいて説明すれば、次の通りである。以下、説明の便宜上、特定の項目にて説明した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付記し、その説明を省略する場合がある。
〔実施形態1〕
まず、図1および図2に基づき、本発明の実施形態1に係るスマートフォン(カバー付筐体,電子機器)10の構成について説明する。図2の(a)〜(c)に示すように、スマートフォン10は、筐体1と、後述するレールユニット4を介して筐体1に対してスライド可能に取付けられるカバー2と、を備えている。図2の(a)は、カバー2を閉じた状態におけるスマートフォン10の外観を示す図である。一方、図2の(b)は、カバー2を開いた状態におけるスマートフォン10の外観を示す図である。図2の(c)は、本実施形態のスマートフォン10のカバー部分の分解構造図である。
なお、以下に説明する実施形態では、筐体1と、筐体1に対してスライド可能に取付けられるカバー2と、を備えた電子機器としてスマートフォン10を例にとって説明する。しかしながら、本発明を適用することが可能な電子機器は、スマートフォンに限定されない。本発明を適用することが可能な電子機器として、例えば、デジタルカメラ、カメラ機能を備えた携帯電話機およびタブレットPC(Personal Computer)などを例示することができる。
次に、図2の(b)に示すように、筐体1の背面には撮像部(撮像用受光部)3(カメラ)が設けられており、カバー2の開閉動作により、撮像部3が露出したり〔図2の(b)〕、隠れたりする〔図2の(a)〕ようになっている。カバー2は、カメラ使用時に撮像部3を露出させ、カメラ不使用時に撮像部3を覆うレンズカバーである。
次に、図2の(d)は、スマートフォン10の構成要素の1つであるレールユニット4の構造を示す図である。レールユニット4は、筐体1に対してカバー2をスライド移動させるためのユニットである。
まず、レールユニット4の固定部4bが、筐体1の背面に対してねじ止め、ボンドによる接着、または両面テープによる接着などの手段で固定される。
次に、レールユニット4の可動部4aに対してカバー2を固定する。レールユニット4およびカバー2の固定方法は多様な方法が考えられるが、筐体1に対してカバー2がスライド可能に取付けられるという要件を満たせば方法は問わない。
レールユニット4は複数部品からなり、少なくとも可動部4aと固定部4bとを備えており、可動部4aは固定部4bに対して図2の(d)の矢印で示す方向へスライド移動が可能となっている。また、レールユニット4内には図示しないコイル状のバネが設置されており、カバー2を閉じた状態と、開いた状態とに保持することが可能となっている。
カバー2の動作としては、初動は手動で行い可動方向へバネ荷重が発生する部分はバネ荷重により移動することになる。なお、バネの詳細形状は本発明の本質には影響しないためここでは説明を省略する。また、上述のバネは必須の構成ではなく、カバー2の開閉を全て手動で行う構成を採用しても良い。
以上のように、レールユニット4の可動部4aの移動によりカバー2は、筐体1に対してスライドが可能になっている。なお、以上で説明した手法以外にもスライドするカバーを可能とする構造は考えられるが本発明の本質とはあまり関係がないので、ここでは説明を省略する。
次に、図1に基づき、本実施形態のスマートフォン10の特徴的な構成について説明する。図1の(a)は、スマートフォン10の背面を示す図である。また、図1の(b)は、スマートフォン10のスライド方向(紙面に対して上下方向)に対する断面図である。
図1の(a)および(b)に示すように、筐体1とカバー2との間に、ある程度柔軟性のある部材であるクッション材(柔軟性部材)5を配置する。具体的には、本実施形態のクッション材5は、少なくとも筐体1に対するカバー2のスライド方向に垂直な方向に対するカバー2の一方の端部の近傍から他方の端部の近傍まで延在して配置する。
より具体的には、クッション材5は、スマートフォン10(電子機器)の外観から容易に見えないまたは見える場合でも外観を損なわない範囲でカバー2のスライド方向に垂直な方向に対する端部まで配置されている。すなわち、(カバー2の横幅)≧(クッション材5の横幅)となっている。このような構成とすることにより、クッション材5の横幅に応じてカバー2から異物を除去できる。
なお、クッション材5のスライド方向に垂直な方向に対する横幅は、異物を除去したい部分に応じて下記のように設定することが考えられる。
(1)(撮像部3のカメラレンズ範囲)≦(クッション材5の横幅)とすることにより、カメラレンズ部(撮像範囲)から異物を除去できる。
(2)(レールユニット4の横幅)≦(クッション材5の横幅)とすることにより、レールユニット4から異物を除去できる。
また、クッション材5の配置についてはカバー2が開いた際に開口(露出)される部分からの異物混入のケースが最も多くなると予想されることからクッション材5の配置に最も良いのはカバー2が開いたときに開口(露出)される部分に一番近い部分となる図1の(a)に示すクッション材5の位置となる(クッション材5が、カバー2のスライド方向に対する一方の端部の近傍に配置されている)。但し、カバー2の範囲内であればどの位置にクッション材5を配置しても異物排出の効果を期待することができる。
クッション材5はあらかじめカバー2もしくはレールユニット4の可動部4aに両面テープなどの手段で取り付けられていてカバー2のスライドに合わせてスライド移動可能となっている。
また、図1の(b)に示すようにクッション材5はカバー2の凹部2aに貼り付けられている。クッション材5の周囲または周囲の少なくとも一部には、クッション材5の貼り付け面から突出するリブ2bが設けられており、カバー2のスライド時にクッション材5がずれたり移動したりしないように考慮されている。
クッション材5は筐体1とカバー2との間に挟まれた状態で配置されなおかつクッション材5の柔軟性により常に押しつぶされた状態を保持することができるようになっている。
図1の(a)に示すように、クッション材5には傾斜面(作用面,平面)5aが設けられている。この傾斜面5aは、クッション材5の上記スライド方向に対する一方の端部(紙面に対して上側の端部)に設けられている。また、傾斜面5aは、当接する異物に対して作用する力の成分であって、上記スライド方向に対して垂直な方向(紙面に対して左右方向)の力の成分、が生じるように形成されている。なお、本実施形態のクッション材5の傾斜面5aは、平面で構成されているが、このような形態に限定されず、後述するように、クッション材5の作用面の筐体1の表面に平行な平面で切った断面が円弧状(凸状)である形態を採用しても良い。
クッション材5は、常に筐体1の表面に接触させているため、表面に傷を付けない材質としてあり、また繰り返しのスライドにより磨り減らない(難い)材質としている。具体的には、クッション材5の材料としては、発泡ウレタンやシリコンゴムなどを挙示することができる。
なお、上記にクッション材5の材料の具体例を示したが、これはクッション材5の材料を限定するものではない。これ以外の材料であっても上述した要件を満たす材質であれば特に制限はない。
次に、図1の(c)に基づき、上述したクッション材5による異物排出効果について説明する。図1の(c)は、スマートフォン10における異物排出の原理を説明するための図である。
図1の(c)は、カバー2に配置されたクッション材5がカバー2の開閉に連動して紙面に対して上下方向にスライドしている状態を示している。クッション材5のスライド方向に対する一方の端部に形成された傾斜面5aに異物が当接すると、スライド方向に対して垂直な方向の力の成分が異物に作用する。このため、傾斜面5aが形成されたクッション材5がカバー2と一緒に上下方向へスライドすることにより、異物は、スライド方向に対して略垂直な方向に傾斜面5a上を移動していく。また、クッション材5は、少なくともスライド方向に垂直な方向(左右方向)に対するカバー2の一方の端部の近傍から他方の端部の近傍まで延在して配置されている。このため、異物は、カバー2の開閉動作に伴って、カバー2のスライド方向に垂直な方向に対する一方の端部の近傍および他方の端部の近傍まで移動し、最終的に外部に排出される〔図1の(c)において矢印に示す方向に導かれる〕。よって、スマートフォン10によれば、カバー2と筐体1との間に入り込んだ異物を外部に排出することができる。
なお、クッション材5の縦幅についてはクッション材5がカバー2のスライドによりずれることや剥がれることを防止するために可能な限り広く取ることが望ましい。
〔実施形態2〕
次に、図3に基づき、本発明の実施形態2に係るスマートフォン10の構造について説明する。図3の(a)は、本実施形態のスマートフォン10のスライド方向(紙面に対して上下方向)に対する断面図である。また、図3の(b)は、図3の(a)に示す破線の丸で囲まれた部分の拡大図である。
図3の(b)に示す形態では、クッション材5の筐体1に接触する面と、作用面とのなす角が鋭角となっている。換言すれば、クッション材5のスライド方向(または上下方向)に沿う断面のカバー2の端部に近い方の端部に、高さが筐体1の側(左側)からカバー2の側(右側)に向けて低くなる傾斜5bが存在している。これにより、筐体1の表面に付着した異物が持ち上げられるような形状の傾斜5bを形成することで異物を移動させ易くすることができる。
〔変形例〕
図3の(c)および(d)は、それぞれ、図3の(b)に示した構造の変形例である。クッション材5の作用面は、スライド方向に沿う断面が凹状であっても良い。
例えば、図3の(c)に示す形態のように、クッション材5のスライド方向(または上下方向)に沿う断面のカバー2の端部に近い方の端部に、断面V字状の凹部5cを形成しても良い。これにより凹部5cを異物が移動することにより異物が筐体1の表面に再付着することを抑制することができる。
また、図3の(d)に示す形態のように、クッション材5のスライド方向に沿う断面のカバー2の端部に近い方の端部に、断面円弧状の凹部5dを形成しても良い。これにより凹部5dを異物が移動することにより異物が筐体1の表面に再付着することを抑制することができる。
〔実施形態3〕
次に、図4の(a)に基づき、本発明の実施形態3に係るスマートフォン10の構造について説明する。図4の(a)は、本実施形態のスマートフォン10の背面図である。
同図に示すように、本実施形態では、クッション材(柔軟性部材)51のスライド方向に対する両方の端部(クッション材51のスライド方向上下)のそれぞれに、傾斜面(作用面,平面)51aおよび傾斜面(作用面,平面)51bを設けている。このように、クッション材51のスライド方向に対する両方の端部に傾斜面51aおよび傾斜面51bを設けることで、スライド方向に対するカバー2の両側から混入する異物に対して異物排出効果を得ることができる。
〔実施形態4〕
次に、図4の(b)に基づき、本発明の実施形態4に係るスマートフォン10の構造について説明する。図4の(b)は、本実施形態のスマートフォン10の背面図である。クッション材(柔軟性部材)52は、作用面の筐体1の表面に平行な平面で切った断面が凸状であっても良い。例えば、本実施形態では、クッション材52の作用面の筐体1の表面に平行な平面で切った断面が円弧状(凸状)となっている。換言すれば、クッション材52の作用面を筐体1の表面に平行な平面で切った断面が円弧形状の曲面(作用面)52aとしている。曲面52aは、クッション材52のスライド方向に対する少なくとも一方の端部(図ではクッション材51の上側)に形成されている。以上のように、クッション材の作用面は、曲面であっても良い。なお、円弧形状の曲面の頂点は撮像部3と重なる配置としている。
〔実施形態5〕
次に、図4の(c)に基づき、本発明の実施形態5に係るスマートフォン10の構造について説明する。図4の(c)は、本実施形態のスマートフォン10の背面図である。
同図に示すように、本実施形態では、傾斜面(作用面)53aは、筐体1に搭載される撮像部(撮像用受光部)3に向けて突出している(突出部53bが形成されている)。本実施形態では、撮像部3の部分から優先的に異物を移動させるべく、クッション材(柔軟性部材)53の傾斜頂点(突出部53b)を撮像部3の位置に合わせて移動させている。上記構成によれば、撮像部3の近傍以外の他の場所から撮像部3に対して異物が移動してこない。このため、撮像部3の近傍を清浄な状態に保つことができる。
レンズのような特に清浄にしておくべき部材がある場合、そこに上記のような突出部を配置することが好ましい。
なお、本発明は、筐体1に撮像部が設けられていない場合にも適用可能である。その場合、突出部の位置は、混入した異物全体を効率的に排出できる位置が好ましく、例えば、クッション材の中央に設けることが考えられる。
〔実施形態6〕
次に、図4の(d)に基づき、本発明の実施形態6に係るスマートフォン10の構造について説明する。図4の(d)は、本実施形態のスマートフォン10の背面図である。
同図に示すように、本実施形態では、クッション材(柔軟性部材)54を、カバー2の四方の辺に(外周に)沿って配置している。具体的には、クッション材54は、上部クッション材(柔軟性部材)54u、下部クッション材(柔軟性部材)54d、左側クッション材(柔軟性部材)54l、および右側クッション材(柔軟性部材)54rの4つのパートで構成されている。これにより、筐体1とカバー2との間の空間(特にレールユニット4)への異物侵入の抑制効果を高めることができる。なお、クッション材54の上部には傾斜面(作用面,平面)54aを設けている。搭載する機器の大きさによりクッション材54の配置や大きさが左右されることになるが同図に示すようにクッション材54をカバー2の四方の辺に沿って配置することが可能な場合、レールユニット4に対する異物進入抑制効果は高い。
〔実施形態7〕
次に、図4の(e)に基づき、本発明の実施形態7に係るスマートフォン10の構造について説明する。図4の(e)は、本実施形態のスマートフォン10の背面図である。
同図に示すように、本実施形態では、筐体1に対するカバー2のスライド方向が上述した形態と異なっているが、カバー2のスライド方向に合わせてクッション材55の傾斜面(作用面,平面)55aの配置を適応させている。具体的には、本実施形態では、カバー2のスライド方向が、筐体1の背面の短手方向に沿っているため、クッション材55の上記短手方向に沿う方向の端部に傾斜面55aを設けている。
〔実施形態8〕
次に、図5に基づき、本発明の実施形態8に係るスマートフォン10の構造について説明する。図5の(a)は、本実施形態のスマートフォン10の背面図である。また、図5の(b)は、図5の(a)に示す破線の丸で囲まれた部分の拡大図である。
クッション材は可能な限りカバー2の端面まで配置することが異物を外部に導く場合には望ましいがクッション材が外から見えてしまう位置まで広げることは見栄えが悪くなり現実的ではない。
このような場合に、図5の(b)の拡大図に示すように、クッション材(柔軟性部材)56のスライド方向に垂直な方向に対する少なくとも一方の端部を筐体1の表面に平行な平面で切った断面に、V字状の凹部56cを形成しても良い。凹部56cは傾斜面56bと傾斜面56dとによりV字状の凹部を形成している。
まず、傾斜面(作用面,平面)56aにより傾斜面56bまで集められた異物は傾斜面56bと傾斜面56dによって生じる凹部56cの底に一旦集められる。その後カバー2の閉じ動作により傾斜面56bに対して直角方向へ異物がはじき出される。
カバー2はコイルバネが搭載されている場合には開閉の際ある程度勢い良くスライドさせることができる。このカバー2の開閉動作により傾斜面56bに対して垂直方向へ(本体外方向へ)異物がはじき飛ばされることになりクッション材56がカバー2の左右方向の両端ぎりぎりまで配置できない場合であっても異物を本体外に出すことが可能となる。傾斜面56bは異物を本体外に飛び出させやすい角度に、傾斜面56dは異物を一旦留めて集める効果が発生するよう傾斜面56bとは逆の傾斜を持つようにしている。
〔変形例〕
図5の(c)は、図5の(b)に示した構造の変形例である。図5の(c)に示す形態のように、クッション材(柔軟性部材)57のスライド方向に垂直な方向に対する少なくとも一方の端部を筐体1の表面に平行な平面で切った断面に、円弧状の凹部57bを形成しても良い。これにより、異物は、クッション材57のスライド方向に垂直な方向に対する少なくとも一方の端部に形成された凹部57bに集まり、集まった異物は、カバー2の開閉動作に伴って外部に弾き出される。このため、クッション材57をカバー2の端部ぎりぎりまで配置できない場合であっても、異物を外部に排出することが可能になる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るカバー付筐体(スマートフォン10)は、筐体(1)と、該筐体に対してスライド可能に取付けられるカバー(2)と、を備えたカバー付筐体であって、上記筐体と上記カバーとの間に配置される柔軟性部材(クッション材5)を備え、上記柔軟性部材は、少なくとも上記筐体に対する上記カバーのスライド方向に垂直な方向に対する上記カバーの一方の端部の近傍から他方の端部の近傍まで延在して配置されており、当接する異物に対して作用する力の成分であって、上記スライド方向に対して垂直な方向の力の成分、が生じるように形成された作用面(傾斜面5a)が、少なくとも上記柔軟性部材の上記スライド方向に対する一方の端部に形成されている構成である。
上記構成によれば、柔軟性部材のスライド方向に対する一方の端部に形成された作用面に異物が当接すると、スライド方向に対して垂直な方向の力の成分が異物に作用する。このため、カバーの開閉動作を繰り返すことにより、異物は、スライド方向に対して略垂直な方向に作用面上を移動していく。また、上記構成によれば、柔軟性部材は、少なくともスライド方向に垂直な方向に対するカバーの一方の端部の近傍から他方の端部の近傍まで延在して配置されている。このため、異物は、カバーの開閉動作に伴って、カバーのスライド方向に垂直な方向に対する一方の端部の近傍または他方の端部の近傍まで移動し、最終的に外部に排出される。よって、上記構成によれば、カバーと筐体との間に入り込んだ異物を外部に排出することができる。
本発明の態様2に係るカバー付筐体は、上記態様1において、上記柔軟性部材が、上記カバーの上記スライド方向に対する少なくとも一方の端部の近傍に配置されていることが好ましい。異物混入は、カバーが開いた際に開口(露出)される部分から異物が混入するケースが最も多くなると予想される。よって、柔軟性部材の配置についてはカバーが開いたときに開口(露出)される部分に一番近い部分とすることが好ましい。このため、上記構成では、柔軟性部材を、カバーのスライド方向に対する少なくとも一方の端部の近傍に配置している。
本発明の態様3に係るカバー付筐体は、上記態様1または2において、上記柔軟性部材の上記作用面は、平面であっても良い。
本発明の態様4に係るカバー付筐体は、上記態様1または2において、上記柔軟性部材の上記作用面の上記筐体の表面に平行な平面で切った断面が凸状であっても良い。上記構成によれば、作用面の凸状の断面の頂上から、スライド方向に垂直な方向に対するカバーの一方の端部または他方の端部に向けて異物を移動させることができる。
本発明の態様5に係るカバー付筐体は、上記態様1〜4の何れかにおいて、上記作用面が、上記柔軟性部材の上記スライド方向に対する両方の端部に形成されていても良い。上記構成によれば、柔軟性部材のスライド方向に対する両方の端部に作用面を設けることで、スライド方向に対するカバーの両側から混入する異物に対して異物排出効果を得ることができる。
本発明の態様6に係るカバー付筐体は、上記態様1〜5の何れかにおいて、上記柔軟性部材が、上記カバーの四方の辺に沿って配置されていても良い。上記構成によれば、筐体とカバーとの間の空間への異物侵入の抑制効果を高めることができる。
本発明の態様7に係るカバー付筐体は、上記態様3において、上記作用面は、上記筐体に搭載される撮像用受光部(撮像部3)に向けて突出していることが好ましい。上記構成によれば、撮像部の近傍以外の他の場所から撮像部に対して異物が移動してこない。このため、撮像部の近傍を清浄な状態に保つことができる。
本発明の態様8に係るカバー付筐体は、上記態様1〜7の何れかにおいて、上記柔軟性部材の上記筐体に接触する面と、上記作用面とのなす角が鋭角であっても良い。上記構成によれば、筐体の表面に付着した異物が持ち上げられるように作用面を傾斜させることで異物を移動させ易くすることができる。
本発明の態様9に係るカバー付筐体は、上記態様1〜7の何れかにおいて、上記柔軟性部材の上記作用面は、上記スライド方向に沿う断面が凹状であっても良い。上記構成によれば、凹状の部分を異物が移動することにより異物が筐体の表面に再付着することを抑制することができる。
本発明の態様10に係るカバー付筐体は、上記態様1〜7の何れかにおいて、上記柔軟性部材の上記作用面は、上記延在方向の両端に凹部(56c,57b)が形成されていても良い。上記構成によれば、異物は、柔軟性部材のスライド方向に垂直な方向に対する少なくとも一方の端部に形成された凹部に集まり、集まった異物は、カバーの開閉動作に伴って外部に弾き出される。これにより、柔軟性部材をカバーの端部ぎりぎりまで配置できない場合であっても、異物を外部に排出することが可能になる。
本発明の態様11に係る電子機器は、上記態様1〜10の何れかのカバー付筐体を備えていることが好ましい。上記構成によれば、カバーと筐体との間に入り込んだ異物を外部に排出することができる電子機器を実現することができる。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 筐体
2 カバー
3 撮像部(撮像用受光部)
5 クッション材(柔軟性部材)
5a 傾斜面(作用面,平面)
5b 傾斜
5c 凹部
5d 凹部
10 スマートフォン(電子機器)
51 クッション材(柔軟性部材)
51a 傾斜面(作用面,平面)
51b 傾斜面(作用面,平面)
52 クッション材(柔軟性部材)
52a 曲面(作用面)
53 クッション材(柔軟性部材)
53a 傾斜面(作用面,平面)
54 クッション材(柔軟性部材)
54a 傾斜面(作用面,平面)
54d 下部クッション材(柔軟性部材)
54l 左側クッション材(柔軟性部材)
54r 右側クッション材(柔軟性部材)
54u 上部クッション材(柔軟性部材)
55 クッション材(柔軟性部材)
55a 傾斜面(作用面,平面)
56 クッション材(柔軟性部材)
56a 傾斜面(作用面,平面)
56c 凹部
57 クッション材(柔軟性部材)
57a 傾斜面(作用面,平面)
57b 凹部

Claims (11)

  1. 筐体と、該筐体に対してスライド可能に取付けられるカバーと、を備えたカバー付筐体であって、
    上記筐体と上記カバーとの間に配置される柔軟性部材を備え、
    上記柔軟性部材は、少なくとも上記筐体に対する上記カバーのスライド方向に垂直な方向に対する上記カバーの一方の端部の近傍から他方の端部の近傍まで延在して配置されており、
    当接する異物に対して作用する力の成分であって、上記スライド方向に対して垂直な方向の力の成分、が生じるように形成された作用面が、少なくとも上記柔軟性部材の上記スライド方向に対する一方の端部に形成されていることを特徴とするカバー付筐体。
  2. 上記柔軟性部材が、上記カバーの上記スライド方向に対する少なくとも一方の端部の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカバー付筐体。
  3. 上記柔軟性部材の上記作用面が、平面であることを特徴とする請求項1または2に記載のカバー付筐体。
  4. 上記柔軟性部材は、上記作用面の上記筐体の表面に平行な平面で切った断面が凸状であることを特徴とする請求項1または2に記載のカバー付筐体。
  5. 上記作用面が、上記柔軟性部材の上記スライド方向に対する両方の端部に形成されていることを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載のカバー付筐体。
  6. 上記柔軟性部材が、上記カバーの四方の辺に沿って配置されていることを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載のカバー付筐体。
  7. 上記作用面は、上記筐体に搭載される撮像用受光部に向けて突出していることを特徴とする請求項3に記載のカバー付筐体。
  8. 上記柔軟性部材の上記筐体に接触する面と、上記作用面とのなす角が鋭角であることを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載のカバー付筐体。
  9. 上記柔軟性部材の上記作用面は、上記スライド方向に沿う断面が凹状であることを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載のカバー付筐体。
  10. 上記柔軟性部材の上記作用面は、上記延在方向の両端に凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載のカバー付筐体。
  11. 請求項1から10までの何れか1項に記載のカバー付筐体を備えていることを特徴とする電子機器。
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