JP5116823B2 - 電子機器 - Google Patents
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Description
図16に示すように、特許文献1に記載の携帯電話100では、リアケース部101に、カメラのレンズユニット102が設けられており、リアケース部101の裏面に設けられたスライド領域104に、レンズユニット102を開放および遮蔽自在に覆うレンズカバー103がスライド可能に設けられている。スライド領域104には、スライド移動方向Pに沿った凹溝を有する擦れ傷緩和部105が設けられている。
これにより、レンズカバー103との擦れ合いによりスライド領域104にスライド移動方向Pに沿った擦り傷がついたとしても、スライド移動方向Pに沿った微細な凹溝により擦り傷が目立たないようになっている。
しかし、このようにカバーを大型化する場合には、他の部分よりも突出し易いカメラ部分が、カバーのソリや変形の影響で浮きやすいため、その対策としてカメラ部分周辺のカバーを爪等で固定するのが好ましい。しかし、この場合、上述のようにスライドによって開閉するよう構成すると、固定用の爪により、カメラのレンズ部分を擦って傷付けるおそれがあるという問題があった。
図1に示すように、本発明に係る実施形態の電子機器としての携帯端末10は、矩形箱状のケース20と、ケース20の表面201の全面を覆うカバー30とを有し、カバー30に設けられているカメラ用開口部31から、カメラユニット40が露出している。
なお、ケース20のカバー30とは反対側面には、表示板や操作部等を有する表カバー(図示省略)が取り付けられている。
また、以後の説明において、上側とはカバー30側をいい、下側とはケース20側をいう。
また、電池パック保持部材22は、弾性部材である保持部材用スプリング23によって、電池パック11の端面11Bに向かって常時付勢されている。
そして、電池パック11が電池パック係止爪221の下側に移動すると、電池パック保持部材22が保持部材用スプリング23により押し出されて、電池パック係止爪221が電池パック11の上面11Aを係止する。
規制部材32は、電池パック11を保持している状態にある電池パック保持部材22が、電池パック11から離れる方向(図5(B)において左側)への移動を規制する。
従って、電池パック11を電池収容部21から取り外す際に、片手で、容易に電池パック11を取り外すことができる。
一方、カメラユニット40はカメラ凹部24に収容され、カメラユニット40の先端に位置するカメラレンズ41の頂部が、縁リブ241よりも低く位置するように配置されている(図7(A)参照)。
従って、カバー30を取付開始位置P1と取付完了位置P0との間でスライドさせても、カバー30の枠部材33のカメラ用開口部31から見えるカメラレンズ41は常に真円形状となるので、外観を良好に保つことができる。
なお、ここでは、当接部36として、L字形状のリブを設けたが、この他、例えば矩形の平板状とすることもできる。
一方、図4(A)に示すように、ケース20の表面201には、カバー30が取付完了位置P0に摺動したときに、係合突起35が挿入される係合孔部25が設けられている。
図4(A)にも示すように、スピーカ42の上方に対応するケース20の表面201には、カメラレンズ41に隣接した位置にスピーカ42からの音をケース20の外部に放音する第1音孔431が開口している。第1音孔431の途中位置には桟434が2カ所設けられており、第1音孔431を三分割している。
さらに、図4(A)に示すように、ケース20の表面201において、第1音孔431を囲うように音孔壁部433が形成されており、カバー30が取付完了位置にあるときに、第1音孔431から出た音を第2音孔432に導く。
図3に示すように、フラッシュライト44はケース20の表面201に取り付けられており、カバー30において対応する位置には、長円形状をしたライト孔45が設けられている。
中間層442は、例えば透明な樹脂製であり、カバー30が取付開始位置P1にあるときにはカバー30に隠蔽されるとともに、カバー30が取付完了位置P0にある使用時には露出する。
発光層443は、中間層442と一体的に透明な樹脂で形成され、表面を波板状に形成して、発光体444からの光を所定の範囲に拡散する。
一方、図11(A)に示すように、カバー30が取付完了位置P0にある使用時には、ベース層441はライト孔45に露出しないで、中間層442の一部がライト孔45から露出する。
ケース20の側面202には長円形状の鍔部材47が設けられており、鍔部材47の内部でシャッタースイッチ46が押圧可能に設けられている。
一方、図3に示すように、カバー30の側面303には、鍔部材47の形状に対応して縁部371が設けられており、縁部371の内側にはシャッタースイッチ用切欠37が設けられている。
一方、図12(B)に示すように、カバー30が取付開始位置P1にある場合には、シャッタースイッチ用切欠37は鍔部材47の外側に露出する。
一方、図4(B)に示すように、カバー30の裏面301には、カバー30が取付開始位置P1と前記取付完了位置P0との間を摺動するときに、第1突起26を沈ませながら通過する第2突起38が設けられている。
これにより、カバー30の取付時には容易にカバー30をスライドでき、カバー30の取外しの際には、取付時に比して力がいるので、不用意にカバー30が外れるのを防止できる。
なお、傾斜面の角度が急峻なほど、カバー30のスライド時に第1突起用スプリング27を押圧する方向への分力が小さくなるため、ライドに要する力が大きくなり、かつ、スライドによって第1突起28が削れ易くなる。一方、角度が平坦なほど、スライドに要する力が小さくなり、かつ、第1突起28が削れにくくなる。
そのため、第1突起用スプリング27の付勢力が強い場合には角度を平坦に、付勢力が弱い場合には角度を急峻にすることが望ましい。
これにより、カバー30が取付完了位置P0にあるときに、第1突起用スプリング271により上方へ付勢されている第1突起26が、第2突起38を介して、カバー30を押し上げるのを防止する。
また、舌部39と舌挿入部28との組も2組には限られず、1組であってもよいし、3組以上あってもよい。
また、ケース20においてカバー側壁304と略平行なケース側壁203には、カバー30側に突出するケース側壁突起204が設けられている(図3および図4(A)参照)。
なお、規制突起205の突出寸法は、ケース側壁突起204の突出寸法よりも小さく設定する。これにより、規制突起205がカバー側壁突起305に当接して,カバー30のスライドを停止させるのを防止できる。
なお、図15においては、カバー側壁突起305およびケース側壁突起204の形状を半円断面としている。
なお、第1突起26の耐摩耗性が、カバー側壁突起305の耐摩耗性よりも高いものとするのが望ましい。これは、第1突起26が筐体の厚み方向のスペースを要するため、筐体内部の回路基板等と干渉しないよう、配置できる数および位置が限定されるのに対し、カバー側壁突起305は、これらの制約が薄く、磨耗に備えて複数の突起を配置したりすることが容易であるためである。
また、規制部材32と電池パック係止爪221との係合が不十分な場合には、カバー30が適正に取り付けられないので、電池パック11の取付けが不十分であると容易に発見できる。
なお、上述した実施形態では、係止凹部12の近傍に凸部を設けているが、これも同様の目的を達成するためのものである。また、係止凹部12を設けず、凸部のみを設けたり、凸部を設けず係止凹部12のみを設けるとしても良い。すなわち、係止凹部は、必ずしも電池パックの他の面全体から見て凹んでいる必要はなく、相対的に凹んでいれば十分である。近傍に凸部があれば相対的に指を掛けられる係止凹部が存在することとなるため、本明細書では、指掛けを行う部分の近傍に凸部のみを設けることも、係止凹部を設ける一手段であると見做す。
また、カメラレンズ41は、頂部がケース20の表面201に設けられたカメラ凹部24の縁リブ241よりも低い位置となるように配置されており、カバー30の係合突起35に隣接して設けられた当接部36が、係合突起35の先端位置よりもケース20に向かって突出している。このため、カバー30をスライドさせる際に、何らかの力でカバー30をケース20に押し付けても、当接部36がカメラ凹部24の縁リブ241と当接して、係合突起35はカメラレンズ41に達しないので、カメラレンズ41を傷つけるのを確実に防止できる。
なお、第2音孔432は、ケース20に対するカバー30の取付け形態に依存せずに設けることができる。
なお、第2音孔432はカバー30から突出しているため、カバー30の取り外し時に指が第2音孔432に挿入され、第2音孔432に無理な力がかかり破損する虞がある。そのため、桟435を設けることで、指が第2音孔432の奥に入り込むことを防ぐことも可能となる。
従って、カバー30を繰り返しスライドすることにより、第1突起26は第2突起38に接触して上下に繰り返し移動するが、第1突起26は第1突起用スプリング271の弾性力により上下移動するため、樹脂の劣化を伴わず、十分な保持力を長期間維持できる。
また、カバー30を取付完了位置P0から取付開始位置P1にスライドさせて取り外す際に、第1突起26は第2突起38に接触するが、このとき、第1突起26に設けられている第1取外し傾斜面265に沿って第2突起38が移動するので、第1突起26をスムーズに押し下げることができ、接触部の摩耗を低減できる。
なお、カバー側壁突起305とケース側壁突起204とは、摺接によって磨耗する虞があるが、第1突起用スプリング271により機械的にケース20側に付勢されている第1突起26の耐摩耗性を、樹脂製のカバー側壁突起305およびケース側壁突起204の耐摩耗性よりも高くしておけば、樹脂製のカバー側壁突起305およびケース側壁突起204が磨耗しても、第1突起26および第2突起38によってスライド方向への位置規制を行うことができ、使用感の変化を感じにくくすることが出来る。
以上、実施形態に基づいて本発明に係る電子機器を説明した。しかし、本発明は上述した実施形態に限られるものではない。
上述した実施形態では、第1突起26および第2突起38を1組設けていたがこれに限られるものではない。複数組設けるとしてもよい。
このような構成にすれば、第2突起38を介してスライド方向と異なる方向の位置規制も行うことが可能となる。
なお、本発明の電子機器は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
20 ケース
201 表面
24 カメラ凹部(凹部)
241 縁リブ(縁部,リブ)
25 係合孔部
30 カバー
33 枠部材(筒部)
35 係合突起
36 当接部
41 カメラレンズ
42 スピーカ
431 第1音孔
432 第2音孔
433 音孔壁部
434,435 桟
44 フラッシュライト
441 ベース層
442 中間層
443 発光層
45 ライト孔
P0 取付完了位置
P1 取付開始位置
Claims (7)
- ケースと、
前記ケースの表面に設けられた凹部と、
前記凹部に収容され、頂部が前記凹部の縁部よりも低い位置に配置されたレンズと、
前記ケースの表面の一部を覆う取付開始位置から、前記ケースの表面の全部を覆う取付完了位置まで、前記ケースに対して相対的に摺動することにより前記ケースに取り付けられるカバーと、
前記カバーにおける前記ケース側に設けられ、前記取付開始位置において前記レンズに対向する係合突起と、
前記ケースの前記表面に設けられ、前記カバーが前記取付完了位置に摺動したときに前記係合突起が挿入される係合孔部と、
前記係合突起の近傍に設けられ、前記係合突起の先端位置よりも前記ケースに向かって突出する当接部と、を備える電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器において、
前記当接部が前記係合突起を挟んで一対設けられている電子機器。 - 請求項1または請求項2に記載の電子機器において、
前記ケースの前記表面に枠状のリブを形成することにより前記凹部が設けられ、
前記リブの先端位置が前記レンズの前記カバー側の端面よりも、前記カバー側に突出している電子機器。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載の電子機器において、
前記ケースに収容されたスピーカと、
前記レンズの位置に対応して前記カバーの外側に突設された筒部と、
前記筒部の側部に設けられ、前記カバーの内外を連通し、前記スピーカからの音を放音する音孔と、を備える電子機器。 - 請求項4に記載の電子機器において、
前記取付完了位置において前記筒部の側面に設けられた音孔を囲むことにより、前記スピーカのからの音を前記ケースの外へ放音する音孔、および、前記筒部の側面に設けられた音孔間を略筒状の連通路とする音孔壁部を備える電子機器。 - 請求項4または請求項5に記載の電子機器において、
前記筒部の側面に設けられた音孔に、当該音孔を横断する桟が設けられている電子機器。 - 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1項に記載の電子機器において、
前記ケースの前記表面に設けられ、前記表面から突出するフラッシュライトと、
前記カバーに設けられ、前記取付開始位置から前記取付完了位置まで前記フラッシュライトを収容するライト孔と、を備え、
前記フラッシュライトが、
前記ライト孔よりも大きなベース層と、
前記ベース層に積層され、前記カバーが前記取付開始位置にあるときに前記カバーに隠蔽されるとともに前記取付完了位置にあるときに露出する中間層と、
前記中間層に積層され、前記カバーが前記取付開始位置および前記取付完了位置にあるときに前記ライト孔から露出する発光層と、を有する電子機器。
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