JP2017190133A - 乗り物用シート装置 - Google Patents
乗り物用シート装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017190133A JP2017190133A JP2017122607A JP2017122607A JP2017190133A JP 2017190133 A JP2017190133 A JP 2017190133A JP 2017122607 A JP2017122607 A JP 2017122607A JP 2017122607 A JP2017122607 A JP 2017122607A JP 2017190133 A JP2017190133 A JP 2017190133A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- damper
- weight
- elastic support
- case
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
り付けることが可能な乗り物用シート装置を提供する。
【解決手段】乗り物に設置されるシートSのフレーム12にダイナミックダンパDを付設
してなる,乗り物用シート装置において,ダイナミックダンパDを,重錘15と,この重
錘15を弾性部材16を介して支持するダンパケース17とで構成し,ダンパケース17
に,フレーム12にスナップ係合してダンパケース17を保持させる複数の弾性支持部2
4A,24Bを設け,これら弾性支持部24A,24Bは,これらのフレーム12へのス
ナップ係合のための押し込み方向が同一方向となるように構成される。
【選択図】 図3
Description
,乗り物用シート装置の改良に関する。
,この重錘に一端を接続すると共に他端部をボルトでフレームに固着されるばねとで構成
されている。このように,ばねのフレームへの取り付けにボルトを使用すると,多数のボ
ルトが必要となることから,その取り付け作業に可なり長い時間を要し,これがシート装
置の製作コストの低減を阻害する。
簡単にダイナミックダンパをフレームに取り付けることが可能で,製作コストを低減し得
る前記乗り物用シート装置を提供することを目的とする。
ミックダンパを付設してなる,乗り物用シート装置において,前記ダイナミックダンパを
,重錘と,この重錘を弾性部材を介して支持するダンパ支持体とで構成し,前記ダンパ支
持体に,前記フレームにスナップ係合して該ダンパ支持体を保持させる複数の弾性支持部
を設け,これら弾性支持部は,これらの前記フレームへのスナップ係合のための押し込み
方向が同一方向となるように構成されることを第1の特徴とする。
び第2骨部材と,これら第1及び第2骨部材間を連結する第3骨部材を有し,前記ダンパ
支持体には,前記第1及び第2骨部材にスナップ係合する一対の弾性支持部を設け,これ
ら一対の弾性支持部は,これらの前記第1及び第2骨部材へのスナップ係合のための押し
込み方向が前記ヘッドレストフレームの外側から内側に向かうように構成されることを第
2の特徴とする。
当接して前記第1及び第2弾性支持部の前記第1及び第2骨部材に対するスナップ係合位
置を規定する位置決め支持部を設けたことを第3の特徴とする。
合される第1及び第2ケース半体よりなるダンパケースで構成して,このダンパケースに
,前記弾性部材で包んだ前記重錘を収容し,前記第2ケース半体に,前記弾性支持部及び
前記位置決め支持部を一体に形成したことを第4の特徴とする。
,前記弾性支持部の前記第1及び第2骨部材に対する押し込み方向と,前記位置決め支持
部の前記第3骨部材に対する押し込み方向とが同一方向となるように構成されることを第
5の特徴とする。
材を介して支持するダンパ支持体とで構成し,前記ダンパ支持体に,前記フレームにスナ
ップ係合して該ダンパ支持体を保持させる複数の弾性支持部を設けたので,ねじ類を用い
ることなく,ダンパ支持体をシートのフレームに簡単,容易に取り付けることができる。
しかも,複数の弾性支持部は,これらの前記フレームへのスナップ係合のための押し込み
方向が同一方向となるように構成されるので,複数の弾性支持部をシートのフレームに一
挙にスナップ係合することができ,ダンパ支持体の取り付け作業の迅速化を図ることがで
きる。
骨部材と,これら第1及び第2骨部材間を連結する第3骨部材を有し,前記ダンパ支持体
には,前記第1及び第2骨部材にスナップ係合する一対の弾性支持部を設け,これら一対
の弾性支持部は,これらの前記第1及び第2骨部材へのスナップ係合のための押し込み方
向が前記ヘッドレストフレームの外側から内側に向かうように構成されるので,ダンパ支
持体をヘッドレストフレームの外側から内側へ押し込むことにより,一対の弾性支持部を
ヘッドレストフレームの第1及び第2骨部材に一挙にスナップ係合することができる。
前記第1及び第2弾性支持部の前記第1及び第2骨部材に対するスナップ係合位置を規定
する位置決め支持部を設けたので,ヘッドレストフレーム上でのダンパ支持体の定位置を
簡単に決定することができる。
及び第2ケース半体よりなるダンパケースで構成して,このダンパケースに,前記弾性部
材で包んだ前記重錘を収容したので,ダンパケースに重錘を弾性部材を介して簡単に支持
させることができる。しかも,前記第1及び第2ケース半体の一方に,前記弾性支持部及
び前記位置決め支持部を一体に形成したので,第1及び第2ケース半体の一方に弾性支持
部及び位置決め支持部を一挙に形成することができる。その際,弾性支持部及び位置決め
支持部を有する一方のケース半体の形状は複雑となるが,他方のケース半体の形状は単純
化されるので,総合的に第1及び第2ケース半体の成形を容易に行うことができる。
持部の前記第1及び第2骨部材に対する押し込み方向と,前記位置決め支持部の前記第3
骨部材に対する押し込み方向とが同一方向となるように構成されるので,弾性支持部の前
記第1及び第2骨部材に対するスナップ係合と,位置決め支持部の前記第3骨部材に対す
る係合当接とを一挙に行うことができ,ダンパ支持体の取り付け作業の迅速化を図ること
ができる。
,左右とは,本発明を適用する乗り物としての自動車を基準にしていうことにする。
レスト4とよりなっている。シートクッション2は,下部に複数の支持脚7,7を形成し
たシートクッションフレーム6を有しており,その支持脚7,7が自動車の床Fに固着さ
れる。
設され,これらブラケット8に,シートバック3が有するシートバックフレーム10が枢
軸9を介してリクライニング可能に連結される。
ており,これら支持筒11,11によってヘッドレスト4が昇降及び固定可能に支持され
る。
持される発泡ウレタン製のクッション部材13と,その表面を被覆する表皮14とよりテ
ィアドロップ型に構成され,そのヘッドレストフレーム12にダイナミックダンパDが取
り付けられる。
1,11に支持される左右一対の主骨部材12a,12aと,これら主骨部材12a,1
2aの上端から前方へ屈曲した上骨部材12b,12bと,これら上骨部材12b,12
bの前端から下方へ屈曲して延びる左右一対の前縦骨部材12c,12cと,これら前縦
骨部材12c,12cの下端部を相互に一体に連結する前横骨部材12dとで構成され,
左右の前縦骨部材12c,12cには,上記パイプ材より小径の補強用クロスバー19が
橋渡されるように溶接される。而して,主骨部材12a,12aの上部から前横骨部材1
2dに亙りヘッドレストフレーム12を包むようにクッション部材13が形成され,この
クッション部材13は表皮14で被覆される。
利用してダイナミックダンパDが取り付けられる。そのダイナミックダンパDは,重錘1
5と,この重錘15を,その外面に重なるように包むシート状の弾性部材16と,これら
重錘15及び弾性部材16を収容するダンパケース17とよりなる。
面体をなしており,その前面15fは,平面もしくはそれに近い凸状の湾曲面に形成され
,後面15rは,前面15fより大きく突出した湾曲面に形成される。さらに重錘15は
,その前後方向の肉厚が上方に向かって漸増するように形成され,これによって重錘15
の重心Gは,重錘15の中心Cよりも上方位置を占めることになる。
部16aから四枚のシート片16b〜16eを張り出してなるもので,この弾性部材16
により重錘15を包むに当たっては,弾性部材16の中央部16aに重錘15の前面15
fを載せた後,四枚のシート片16b〜16eをそれぞれ起立させてから重錘15の後面
15r側に折って,その前面15fに両面接着テープ18を介して接着する。こうして弾
性部材16で包んだ重錘15は,前後二つ割りのダンパケース17内に収容される。而し
て,重錘15は,弾性部材16を介してダンパケース17に支持されることになる。
なすもので,したがって前後方向に偏平な箱型をなしており,その前壁17fは,重錘1
5の前面15fに対応して平面もしくはそれに近い湾曲面に形成され,後壁17rは,重
錘15の後面15rに対応して後方へ大きく突出するように湾曲した湾曲面に形成される
。
第1ケース半体17Aと,後側の第2ケース半体17Bとに二分割され,各ケース半体1
7A,17Bは,それぞれ合成樹脂で成形される。両ケース半体17A,17Bの対向面
の一方と他方には,互いに嵌合し得る方形の嵌合溝20と嵌合突壁21とがそれぞれ形成
され,また嵌合突壁21の先端部には,外側方へ突出する複数の連結爪22,22…が形
成され,これら連結爪22,22…が弾性的にスナップ係合し得る複数の連結孔23,2
3…が嵌合溝20の底部に形成される。
形成される。これら第1及び第2弾性支持部24A,24Bは,それぞれ第2ケース半体
17Bの左右両側壁から外方へ突出する板状のアーム25a,25bと,このアーム25
a,25bの先端に連設されて前記前縦骨部材12c,12cに,それを把持するように
スナップ係合し得る優弧状の把持爪26a,26bとで構成される。即ち,優弧状の把持
爪26a,26bは,前縦骨部材12c,12cを,それぞれの半周を超えて弾性的に把
持することができる。この優弧状の把持爪26a,26bは,前縦骨部材12c,12c
に前方から係合するように,各開口部27a,27bを後方へ向けている。したがって,
乗員の頭部からの後向き荷重は,第1及び第2弾性支持部24A,24Bの把持爪26a
,26bを前縦骨部材12c,12cに係合させる方向に作用することになり,把持爪2
6a,26bの離脱を防ぐことができる。またアーム25a,25bの長さの選定により
,両把持爪26a,26bの中心間距離を,両前縦骨部材12c,12cの中心間距離に
一致させ,把持爪26a,26bの前縦骨部材12c,12cへの係合を的確に行わせる
ことができる。
される。図示例では,第2弾性支持部24Bの把持爪26bの内径D2は,第1弾性支持
部24Aの把持爪26aの内径D1より大きく設定される。また優弧状の把持爪26a,
26bは,それらの剛性が互いに異なるように形成される。図示例では,第1弾性支持部
24Aの把持爪26aの剛性を,第2弾性支持部24Bの把持爪26bより低くするよう
に,第1弾性支持部24Aの把持爪26aの先端部に切欠き28が設けられ,或いは把持
爪26aの肉厚が把持爪26bより薄く設定される。また上記第1及び第2弾性支持部2
4A,24Bは,前記重錘15の重心Gを挟むように配置される。
6a,26bと前縦骨部材12c,12cとの係合状態を目視で確認し得るようになって
いる。
位置決め支持部30は,第2ケース半体17Bの下側壁から下方へ突出する板状のアーム
30aと,このアーム30aの下端に連設されて前記前横骨部材12dに当接係合し得る
U字状の当接爪30bとで構成され,この当接爪30bが,前横骨部材12dに前方から
係合当接することで,前記把持爪26a,26bと左右の前縦骨部材12c,12cとの
係合位置が規定される。こうしてヘッドレストフレーム12上でのダンパケース17の取
り付け位置が決定される。
b,30aの根元には,その根元の剛性を強化する増肉部31が形成され,さらに,第1
,第2弾性支持部24A,24Bのアーム25a,25bに当接してそれらの前方への撓
み,即ち把持爪26a,26bの開口部27a,27bと反対側へアーム25a,25b
の撓みを規制する一対のストッパ32,32が第1ケース半体17Aの左右両側壁に形成
される。各ストッパ32は,対応する把持爪26a,26bの背面に直線的に当接する中
央壁部32aと,この中央壁部32aの両側端に連なっていて対応するアーム25a,2
5bから把持爪26a,26bの背面にわたる湾曲面に当接する一対の側壁部32b,3
2bとで,断面コ字状に構成される。このような構成のストッパ32は,剛性が高い上,
対応するアーム25a,25bから把持爪26a,26bにわたる背面との当接面積を広
く確保し得るので,集中応力を極力回避しつゝ,アーム25a,25bの撓みを効果的に
規制することができる。したがって,乗員の頭部からダンパケース17に大きな後向きの
荷重が作用しても,ストッパ32,32がアーム25a,25bの前面に当接して,アー
ム25a,25bの前方への撓みを規制することになり,ダンパケース17の無用な後方
移動を規制することができる。
0の外側壁の剛性強化に寄与することにもなる。
爪30bとの間を連結する複数条の補強リブ33が形成される。
説明する。
るキャビティ36を形成する,上下開閉可能な成形型37a,37bが取り付けられてお
り,そのキャビティ36の内面には,予めヘッドレスト4の表皮14を張設しておく。
成形台35の上面に固定される支持板39には,発泡材流し込み口38に挿入されるノズ
ルガイド筒40が設けられる。また支持板39には,ノズルガイド筒40にノズル41を
挿入させる発泡材供給装置40を取り付ける。さらに支持板39上に設けられるブラケッ
ト43には,ノズルガイド筒40内に配置されるヘッドレストフレーム12の主骨部材1
2a,12aを支持させる。而して,表皮14内において,ヘッドレストフレーム12の
前縦骨部材12c,12cに支持されるダイナミックダンパDは,発泡材流し込み口38
の一側方へオフセットして配置されることになる。
ティ36内面に密着した袋状の表皮14内に注入し,それを発泡させることにより,表皮
14内に,ヘッドレストフレーム12及びダイナミックダンパDを包むクッション部材1
3を形成することができる。その際,前縦骨部材12c,12cに支持されるダイナミッ
クダンパDは,発泡材流し込み口38の一側方にオフセットして配置されることで,発泡
材流し込み口38への発泡材44の流し込み圧力がダイナミックダンパDに直接作用する
ことはなく,したがってその流し込み圧力によるダイナミックダンパDの弾性支持部24
A,24Bの前縦骨部材12c,12cからの離脱の心配はない。また第1及び第2ケー
ス半体17A,17Bは,その結合に際して,相対向面の嵌合溝20及び嵌合突壁21を
互いに嵌合させているので,発泡材44が両ケース半体17A,17Bの接合面から浸入
することをラビリンス効果により確実に阻止することができ,ダイナミックダンパDの適
正な制振機能を維持することができる。
,型外に取り出すことができる。
錘15をダンパケース17の第1ケース半体17A又は第2ケース半体17Bに嵌め込ん
でから,両ケース半体17A,17Bの開口部を合わせて,一方の開口部の嵌合溝20に
他方の開口部の嵌合突壁21を深く嵌入すると,連結爪22,22…と係止孔23,23
…との係合により,両ケース半体17A,17Bをねじ類を用いることなく,簡単に結合
することができ,同時に重錘15を,その全方向において弾性部材16を介してダンパケ
ース17に支持させることができる。
当たっては,先ず,第1及び第2弾性支持部24A,24Bの把持爪26a,26bをヘ
ッドレストフレーム12の左右の前縦骨部材12c,12cに,また位置決め支持部30
を前横骨部材12dにそれぞれ対向させた後,ダンパケース17を前方から後方へ押し込
むと,把持爪26a,26bの前縦骨部材12c,12cへのスナップ係合と,位置決め
支持部30の前横骨部材12dへの係合当接とを一挙に行うことができる。したがって,
ねじ類を用いることなく,ダンパケース17をヘッドレストフレーム12に簡単,容易,
迅速に取り付けることができ,しかも把持爪26a,26bのスナップ係合のために,左
右の前縦骨部材12c,12cに特別な加工を施す必要もない。
Bの把持爪26bの内径D2が大きく設定され,把持爪26a,26bは,その剛性が互
いに異なっているので,左右の前縦骨部材12c,12cの中心間距離と,左右の把持爪
26a,26bの中心間距離との製作誤差を,左右の把持爪26a,26bの比較的少な
い弾性変形により吸収することができ,したがって前記製作誤差にも拘らず,両把持爪2
6a,26bを両前縦骨部材12c,12cに容易,確実に取り付けることができる。
,図示例では,第2ケース半体17Bに,第1及び第2弾性支持部24A,24Bのみな
らず,位置決め支持部30が一体に形成されるので,第1及び第2弾性支持部24A,2
4B及び位置決め支持部30を有する第2ケース半体17Bの形状は複雑となるが,他方
の第1ケース半体17Aの形状は単純化され,総合的に第1及び第2ケース半体17A,
17Bの成形を容易に行うことができる。
3及びヘッドレスト4に伝達したとき,ダイナミックダンパDにおいて重錘22が弾性部
材16の弾性変形を伴って共振して,シートバック3及びヘッドレスト4の振動エネルギ
を代替吸収することになり,シートバック3及びヘッドレスト4を制振することができる
。
抑えられので,乗員に違和感を与えない。
置されるので,重錘15の振動衝撃力を第2ケース半体17Bを介して安定良く支承する
ことができる。
で,重錘22の重心Gは,シートクッション2及びヘッドレスト4よりなる振動系の支持
点より極力離れた位置を占めることになり,したがって比較的小質量の重錘22をもって
ダイナミックダンパDの制振機能を付与することができる。
の前壁17fは,重錘15の前面15fに対応して平面もしくはそれに近い湾曲面に形成
され,後壁17rは,重錘15の後面15rに対応して後方に凸側を向けて前壁17fよ
り大きく湾曲した湾曲面に形成されるので,乗員の頭部がクッション部材13を介してダ
ンパケース17の前壁17fに強く押しつけられるときでも,ダンパケース17の前壁1
7fの比較的広い面積で乗員の頭部を支承することになり,乗員に違和感を与えない。一
方,大きく湾曲した重錘15の後面及びダンパケース17の後壁17rは,ヘッドレスト
4内のスペースを有効に利用して重錘15の肉厚増を許容し,ダイナミックダンパDの制
振機能の向上に寄与し得る。
24A〜24Cが重錘15の重心Gを囲む多角形34の頂点に位置するようにダンパケー
ス17に形成されるもので,具体的には,ダンパケース17に,三個の第1〜第3弾性支
持部24A〜24Cが逆三角形34の三頂点に配置されるように形成され,その逆三角形
34の領域に重錘15の重心Gが位置するように重錘15が形成される。第3弾性支持部
24Cは,第1及び第2弾性支持部24A,24Bと同様に,第2ケース半体17Bに一
体に形成されるもので,その構成も,第1及び第2弾性支持部24A,24Bと同様にア
ーム25cと優弧状の把持爪26cとよりなっている。
態の場合と同様に,ダンパケース17をヘッドレストフレーム12の前方から後方へ押し
込むことにより,第1及び第2弾性支持部24A,24Bを左右の前縦骨部材12c,1
2cに,第3弾性支持部材24Cを前横骨部材12dにそれぞれ一挙にスナップ係合する
ことができる。
は同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
持部24A〜24Cが重錘15の重心Gを囲む多角形34の頂点に位置するようにダンパ
ケース17に形成されることで,重錘15の振動衝撃力をダンパケース17を介して全部
の弾性支持部24A〜24Cに略均等に分散させて,ダンパケース17の振動を効果的に
小さく抑え,乗り心地の向上に寄与し得る。
レーム12の左右の上骨部材12b,12bに取り付けられる。即ち,ダンパケース17
の第1及び第2弾性支持部24A,24Bは,左右の上骨部材12b,12bに上方から
スナップ係合され,位置決め支持部30は,左右の上骨部材12b,12bの後端部間を
連結するクロスメンバ46に上方から係合当接する。したがって,ダンパケース17をヘ
ッドレストフレーム12の上方から下方へ向かって押し込むことにより,ダンパケース1
7をヘッドレストフレーム12に位置決めして取り付けることができる。
する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
クダンパDの設置に有効利用することで,ヘッドレスト4のクッション部材13において
,乗員の頭部が当接する前部の肉厚を充分に確保すると共に,シートクッション2及びヘ
ッドレスト4よりなる振動系の支持点から重錘22の重心Gまでの距離を充分に得て,ダ
イナミックダンパDの制振機能を高めることができる。
部の左右の角部の内隅に,正面視で略直角三角形状のダンパケース17を備えたダイナミ
ックダンパDを配置し,そのダンパケース17の上面及び一側面に形成される一対の弾性
支持部24A,24Bがシートバックフレーム10の縦骨部材10a及び横骨部材10b
にそれぞれスナップ係合される。この場合も,ダンパケース17の一方向への押し込みに
より,一対の弾性支持部24A,24Bをシートバックフレーム10に一挙にスナップ係
合することができる。ダイナミックダンパDの構造は,ダンパケース17及びそれに収容
される重錘15の形状が第1実施形態のものと異なるのみで,基本的には同一である。
ックダンパDの作用により,シートバック3の制振を効果的に行うことができる。しかも
シートバックフレーム10の上部角部の内隅のデッドスペースをダイナミックダンパDの
設置に有効利用することができる。尚,上記ダイナミックダンパDは,シートバックフレ
ーム10の上部の左右何れか一方の角部の内隅のみに配設することもある。
上部間を一体に連結する波状骨部材49の中央部で互いに反対方向へ傾斜した一対の傾斜
骨部49a,49aに,ダンパケース17の左右両側面に形成される一対の弾性支持部2
4A,24Bがそれぞれスナップ係合される。その際,一対の弾性支持部24A,24B
は,一対の傾斜骨部49a,49aに対応して斜めに配置され,これにより一対の弾性支
持部24A,24Bは,一対の傾斜骨部49a,49aでの上下動が阻止される。この場
合も,ダンパケース17の一方向への押し込みにより,一対の弾性支持部24A,24B
を波状骨部材49に一挙にスナップ係合することができる。ダイナミックダンパDの基本
構造は,第1実施形態のものと同じである。こうしてシートバックフレーム10の上部且
つ中央部に取り付けられる一個のダイナミックダンパDの作用により,シートバック3の
制振を効果的に行うことができる。
ム6の前部に溶接されて左右方向に延びる前部補強板6aにダイナミックダンパDのダン
パケース17が取り付けられる。この場合のダンパケース17には,その上面に一対の弾
性支持部50,50が形成される。各弾性支持部50は,ダンパケース17の外側面から
突出する軸部50aと,この軸部50aの先端に形成される矢尻状の係止突起50bとで
構成され,係止突起50bの弾性的な縮径を可能にすべく,係止突起50bの先端から軸
部50aに亙りスリット50cが設けられる。また軸部50aには,ゴム製の弾性カラー
52が嵌装される。一方,前部補強板6aには,上記一対の弾性支持部50,50に対応
して一対の係止孔51,51が穿設され,これら係止孔51,51に弾性支持部50,5
0の係止突起50bを下方から押し込むことで,各係止突起50bは弾性的に縮径しない
が対応する係止孔51を通過した後,原形に拡径し,即ちスナップ係合して係止孔51か
らの離脱が阻止される。その際,軸部50aに嵌装された弾性カラー52が前部補強板6
aとダンパケース17との間で圧縮され,その反発力により,係止突起50bは前部補強
板6aの前面にガタ無く保持される。したがって,この場合も,ダンパケース17を一方
向へ押し込むことにより,一対の弾性支持部50,50を前部補強板6aに一挙にスナッ
プ係合することができる。
それを包む弾性部材16の構造は,前記第1実施形態のものと基本的に同一である。した
がって,図13中,第1実施形態と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する
説明を省略する。
ミックダンパDの作用により,シートクッション2の制振を効果的に行うことができる。
しかもシートクッションフレーム6の前端の前部補強板6a下方のデッドスペースをダイ
ナミックダンパDの設置に有効利用することができ,さらに単純な押し込み操作により弾
性支持部50,50を前部補強板6aの係止孔51,51にスナップ係合させることがで
き,ダンパケース17の取り付けを容易に行うことができる。
設計変更が可能である。例えば,第1〜第3実施形態に,第4及び第5実施形態を併用す
ることもできる。またダンパケース17を構成する第1及び第2半体17A,17Bの一
方を,開口部を有する箱状に,他方を,上記開口部を閉鎖する蓋状に形成することもでき
る。また本発明のシート装置は,自動車用に限らず,鉄道車両,航空機等にも適用可能で
ある。またシートSは,乗り物の壁面から張り出して設置することもできる。
S・・・・・・シート
6・・・・・・フレーム(シートクッションフレーム)
10・・・・・フレーム(シートバックフレーム)
12・・・・・フレーム(ヘッドレストフレーム)
12b・・・・第1骨部材(上骨部材)
12c・・・・第2骨部材(前縦骨部材)
12d・・・・第3骨部材(前横骨部材)
15・・・・・重錘
16・・・・・弾性部材
17・・・・・ダンパ支持体(ダンパケース)
24A,24B,24C・・・弾性支持部
30・・・・・位置決め支持部
46・・・・・第3骨部材(クロスメンバ)
50・・・・・弾性支持部
S・・・・・・シート
6・・・・・・フレーム(シートクッションフレーム)
10・・・・・フレーム(シートバックフレーム)
12・・・・・フレーム(ヘッドレストフレーム)
12b・・・・第1骨部材(上骨部材)
12c・・・・第2骨部材(前縦骨部材)
12d・・・・連結部材(前横骨部材)
15・・・・・重錘
16・・・・・弾性部材
17・・・・・ダンパ支持体(ダンパケース)
24A、24B、24C・・・弾性支持部
30・・・・・位置決め支持部
46・・・・・第3骨部材(クロスメンバ)
50・・・・・弾性支持部
Claims (5)
- 乗り物に設置されるシート(S)のフレーム(6,10,12)にダイナミックダンパ
(D)を付設してなる,乗り物用シート装置において,
前記ダイナミックダンパ(D)を,重錘(15)と,この重錘(15)を弾性部材(1
6)を介して支持するダンパ支持体(17)とで構成し,前記ダンパ支持体(17)に,
前記フレーム(6,10,12)にスナップ係合して該ダンパ支持体(17)を保持させ
る複数の弾性支持部(24A,24B,24C,50)を設け,これら弾性支持部(24
A,24B,24C,50)は,これらの前記フレーム(6,10,12)へのスナップ
係合のための押し込み方向が同一方向となるように構成されることを特徴とする,乗り物
用シート装置。 - 請求項1記載の乗り物用シート装置において,
ヘッドレストフレーム(12)が,互いに並列する第1及び第2骨部材(12b,12
b;12c,12c)と,これら第1及び第2骨部材(12b,12b;12c,12c
)間を連結する第3骨部材(46,12d)を有し,前記ダンパ支持体(17)には,前
記第1及び第2骨部材(12b,12b;12c,12c)にスナップ係合する一対の弾
性支持部(24A,24B)を設け,これら一対の弾性支持部(24A,24B)は,こ
れらの前記第1及び第2骨部材(12b,12b;12c,12c)へのスナップ係合の
ための押し込み方向が前記ヘッドレストフレーム(12)の外側から内側に向かうように
構成されることを特徴とする,乗り物用シート装置。 - 請求項2記載の乗り物用シート装置において,
前記ダンパ支持体(17)には,前記第3骨部材(46,12d)に係合当接して前記
第1及び第2弾性支持部(24A,24B)の前記第1及び第2骨部材(12b,12b
;12c,12c)に対するスナップ係合位置を規定する位置決め支持部(30)を設け
たことを特徴とする,乗り物用シート装置。 - 請求項3記載の乗り物用シート装置において,
前記ダンパ支持体を,互いに分離可能に結合される第1及び第2ケース半体(17A,
17B)よりなるダンパケース(17)で構成して,このダンパケース(17)に,前記
弾性部材(16)で包んだ前記重錘(15)を収容し,前記第1及び第2ケース半体(1
7A,17B)の一方に,前記弾性支持部(24A,24B)及び前記位置決め支持部(
30)を一体に形成したことを特徴とする,乗り物用シート装置。 - 請求項4記載の乗り物用シート装置において,
前記弾性支持部(24A,24B)及び前記位置決め支持部(30)は,前記弾性支持
部(24A,24B)の前記第1及び第2骨部材(12b,12b;12c,12c)に
対する押し込み方向と,前記前記位置決め支持部(30)の前記第3骨部材(46,12
d)に対する押し込み方向とが同一方向となるように構成されることを特徴とする,乗り
物用シート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017122607A JP6389303B2 (ja) | 2017-06-22 | 2017-06-22 | 乗り物用シート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017122607A JP6389303B2 (ja) | 2017-06-22 | 2017-06-22 | 乗り物用シート装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013092947A Division JP6166581B2 (ja) | 2012-07-06 | 2013-04-25 | 乗り物用シート装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017190133A true JP2017190133A (ja) | 2017-10-19 |
JP6389303B2 JP6389303B2 (ja) | 2018-09-12 |
Family
ID=60086253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017122607A Active JP6389303B2 (ja) | 2017-06-22 | 2017-06-22 | 乗り物用シート装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6389303B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60151135A (ja) * | 1984-01-18 | 1985-08-09 | Nissan Motor Co Ltd | シ−トバツクの振動抑制装置 |
JPH10226255A (ja) * | 1997-02-17 | 1998-08-25 | Aichi Mach Ind Co Ltd | ヘッドレスト |
JP2005280528A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Toyota Boshoku Corp | ヘッドレスト |
JP2010095054A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Daihatsu Motor Co Ltd | 車両用シート |
JP2013010416A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Toyota Boshoku Corp | 乗物用シート |
-
2017
- 2017-06-22 JP JP2017122607A patent/JP6389303B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60151135A (ja) * | 1984-01-18 | 1985-08-09 | Nissan Motor Co Ltd | シ−トバツクの振動抑制装置 |
JPH10226255A (ja) * | 1997-02-17 | 1998-08-25 | Aichi Mach Ind Co Ltd | ヘッドレスト |
JP2005280528A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Toyota Boshoku Corp | ヘッドレスト |
JP2010095054A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Daihatsu Motor Co Ltd | 車両用シート |
JP2013010416A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Toyota Boshoku Corp | 乗物用シート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6389303B2 (ja) | 2018-09-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6523523B2 (ja) | 乗り物用シート | |
WO2014007082A1 (ja) | 乗り物用シート装置 | |
JP2018154330A5 (ja) | ||
JP6166581B2 (ja) | 乗り物用シート装置 | |
JP6120364B2 (ja) | 乗り物用シート装置 | |
JP6110609B2 (ja) | 乗り物用シート装置 | |
JP6510622B2 (ja) | 乗り物用シート装置 | |
JP6389303B2 (ja) | 乗り物用シート装置 | |
JP5989428B2 (ja) | 乗り物用シート装置 | |
JP6731140B2 (ja) | ダイナミックダンパ装置、そのダイナミックダンパ装置を備えたヘッドレスト装置、並びにそのダイナミックダンパ装置を備えた車両用シート装置 | |
JP7365557B2 (ja) | 乗り物用シート装置 | |
JP7369923B2 (ja) | ダイナミックダンパ、ヘッドレスト及び乗物用シート | |
JP7312351B2 (ja) | ダイナミックダンパ、ヘッドレスト及び乗物用シート | |
JP6254731B2 (ja) | 乗り物用シート装置 | |
JP5989439B2 (ja) | 乗り物用シート装置 | |
JP2020179847A5 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170720 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170720 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180419 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180425 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180619 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180725 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180816 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6389303 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |