JP2017190006A - 運転支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転中における操作部への操作を効率的に行うことにある。【解決手段】車両20のインストゥルメントパネル周辺に設けられた操作部30への物体の接近が検知された場合に、カメラ50で撮影された操作部30周辺の画像をフロントガラス42周辺に設けられたヘッドアップディスプレイ40に投影する。このとき、車両20の走行状態の安定性を判定し、走行状態が安定していると判断された場合に、ヘッドアップディスプレイ40への画像の投影を行う。【選択図】図4

Description

本発明は、車両の運転を支援する運転支援装置に関する。
従来、車両の多機能化に伴って、運転席周辺の操作部(スイッチ等)の数が増加している。一方で、運転者は運転中には進行方向や自車両周辺に注意を払う必要があり、これら操作部への操作を行いにくい場合がある。すなわち、一般に運転中の運転者の視線は車両前方(進行方向)に向いているが、運転席周辺に設けられた操作部を操作するためには視線を移動させる必要があり、操作が困難な場合がある。
このため、運転中における操作部への操作を補助するための技術が開発されている。
例えば、下記特許文献1は、ナビゲーション装置の操作性を向上させるための技術であり、ナビゲーション装置の操作パネルをカメラで撮影し、撮影した画像をヘッドアップディスプレイ等のディスプレイに投影する技術が開示されている。
特開2007−237954号公報
上述した従来技術は、運転者の正面など運転者の視線方向にディスプレイを設けて操作部を投影しているが、車両の走行状態によっては投影された画像を見ながらの操作も困難な場合がある。一方で、運転者自身は走行開始から継続して運転を行っているため、現在の車両の走行状態がどのような状態であるのか、すなわち操作部への操作を行いやすい状態であるのかを客観的に把握できない場合がある。
上述した従来技術では、車両の走行速度や前方車両との車間距離などに応じて表示の可否を切り替えているが、走行速度が大きい場合や前方車両との車間距離が短い場合に表示を行うようにしている。このような走行状態が安定しない状態での操作を補助しても、誤作動が多くなり、また操作に時間がかかり非効率である。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、運転中における操作部への操作を効率的に行うことにある。
上述の目的を達成するため、請求項1の発明にかかる運転支援装置は、車両のインストゥルメントパネル周辺に設けられた操作部と、前記操作部周辺を撮影する撮影部と、前記車両のフロントガラス周辺に設けられるヘッドアップディスプレイと、前記操作部への物体の接近が検知された場合に、前記撮影部で撮影された前記操作部周辺の画像を前記ヘッドアップディスプレイに投影する投影部と、前記車両の走行状態の安定性を判定する走行安定性判断部と、を備え、前記投影部は、前記走行安定性判断部により前記車両の走行状態が安定していると判断された場合に、前記ヘッドアップディスプレイへの前記画像の投影を行う、ことを特徴とする。
請求項2の発明にかかる運転支援装置は、前記走行安定性判断部は、前記車両の加速度が略0の場合に前記走行状態が安定していると判断する、ことを特徴とする。
請求項3の発明にかかる運転支援装置は、前記走行安定性判断部は、前記車両のクルーズコントロール機能が作動している場合に前記走行状態が安定していると判断する、ことを特徴とする。
請求項4の発明にかかる運転支援装置は、前記走行安定性判断部は、前記車両の進行方向の所定距離以内に交差点が存在しない場合に前記走行状態が安定していると判断する、ことを特徴とする。
請求項5の発明にかかる運転支援装置は、前記投影部は、前記物体が前記車両の運転者の手以外である場合には前記ヘッドアップディスプレイへの前記画像の投影を行わない、ことを特徴とする。
請求項6の発明にかかる運転支援装置は、前記ヘッドアップディスプレイは、前記フロントガラス周辺に前記車幅方向に延び、前記投影部は、車室内の前記操作部の車幅方向の位置と前記画像上の車幅方向の前記操作部の位置とが前記運転者の体の中心線に対して同方向に位置するように前記ヘッドアップディスプレイに前記画像を投影する、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、車両の走行状態が安定している場合にのみヘッドアップディスプレイに操作部の画像を投影し、操作を補助する。これにより、運転者に対して車両の走行状態が安定している状態での操作を促すことができ、誤作動の可能性を低減し、また操作時間の短縮を図ることができ、運転中の操作を効率的に行う上で有利となる。
請求項2の発明によれば、車両が定速走行(または停止)し、運転者の操作的な負担が小さいと予測されるタイミングでの操作を補助する上で有利となる。
請求項3の発明によれば、車両のクルーズコントロール機能が作動し、運転者の操作的な負担が小さいと予測されるタイミングでの操作を補助する上で有利となる。
請求項4の発明によれば、車両の進行方向の所定距離以内に交差点が存在せず、運転者の操作的な負担が小さいと予測されるタイミングでの操作を補助する上で有利となる。
請求項5の発明によれば、運転者の手が操作部に接近した場合にのみヘッドアップディスプレイへの画像の投影を行うことができ、画像の表示が運転の妨げになるのを防止する上で有利となる。
請求項6の発明によれば、実際の操作部の車幅方向の位置と、投影画像上の操作部の車幅方向の位置とが略一致するため、運転者が自身の手を(特に車幅方向に対して)どの方向に動かせばよいかを直感的に把握することができ、操作時間を短縮する上で有利となる。
車両20の内部の左側面視を示す説明図である。 車両20の内部の前部空間を示す説明図である。 運転支援装置10の構成を示すブロック図である。 ヘッドアップディスプレイ40への画像の表示例を示す説明図である。 運転支援装置10による処理を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる運転支援装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1および図2は、実施の形態にかかる運転支援装置10が搭載された車両20の内部構成を示す説明図であり、図1は車両20の内部の左側面視、図2は車両20の内部の前部空間を図示している。
車両20の内部空間には、運転席22および助手席24の他、図示しない後部座席が配置されている。運転席22の前部にあるインストゥルメントパネル32周辺は、ステアリングホイール2202他、車両20に対する各種操作を行うための操作部30が設けられている。
図2に示すように、操作部30は、ナビゲーション装置3202やエアコン操作部3204、デフロスター操作部3206、送風口3208、シフトレバー3210などを含んでいる。
また、操作部30は、運転席22の右側、すなわち運転席22の車幅方向の端部側に設けられていてもよい。図2では、運転席22の右側にパワーウインドやドアミラー角度を操作するためのウインド類操作部3212が設けられている。
車両20の天井28には撮影部であるカメラ50が設置されている。カメラ50は車室内の中央位置から前方向を撮影範囲とし、操作部30周辺、少なくともインストゥルメントパネル32の中央部付近を撮影可能である。
カメラ50はパン・チルト・ズーム等の機能を有していてもよい。
また、カメラ50による撮影は、車両20の起動中常時行ってもよいし、操作部30に物体(運転者の手)が近づいたことを検知した場合に開始してもよい。
運転席22および助手席24の前方には、フロントガラス42が設けられている。フロントガラス42のうち下側の一部領域は、ヘッドアップディスプレイ40となっている。ヘッドアップディスプレイ40は、図示しないヘッドアップディスプレイ用ユニット内の液晶パネルに表示された画像をミラーで反射してコンバイナに投影し、虚像を表示するものである。
フロントガラス42にヘッドアップディスプレイ40を設けることにより、運転中の運転者が視線を移動させることなく各種の情報を得ることができる。
本実施の形態では、ヘッドアップディスプレイ40には車両20のスピードメータやタコメータの表示、およびカメラ50で撮影した操作部30周辺の画像が表示される。
また、本実施の形態では、ヘッドアップディスプレイ40はフロントガラス42の下部に車幅方向に延びて設けられている。より詳細には、ヘッドアップディスプレイ40はフロントガラス42の右端から、操作部30のうち最も左側にあるものを含む位置まで延びている。図2の例では、操作部30のうち最も左側にある左側の送風口3208の位置までヘッドアップディスプレイ40が延びている。
また、本実施の形態では、ヘッドアップディスプレイ40がフロントガラス42と一体となっているが、これに限らず、例えば運転者から見てフロントガラス42の手前側に透明な板状スクリーンを設けて画像を投影するようにしてもよい。
図3は、運転支援装置10の構成を示すブロック図である。
運転支援装置10は、ECU60を中心に、ヘッドアップディスプレイ40、カメラ50、接近検知センサ2102、車輪速センサ2104、クルーズコントロール操作部2106、GPSユニット2108、地図データ記録部2110を含んで構成される。
接近検知センサ2102は、操作部30への物体の接近を検知する。物体とは、具体的には運転者の手を想定しているが、助手席24や後部座席の搭乗者の手などが近づいた場合も検知される。接近検知センサ2102は、例えば発光部および受光部を備え、発光部から投光した光の反射光を受光部で受光することによって、所定箇所(操作部30近傍)への物体の接近を検知する。
なお、接近検知センサ2102を設けずに、例えばカメラ50で常時操作部30周辺を撮影し、画像解析によって運転者や他の搭乗者の手が操作部30に接近したことを検知してもよい。
車輪速センサ2104は、車両20の各車輪に設けられ、各車輪の回転速度を検出する。車輪速センサ2104の検出値はECU60に入力され、ECU60は各車輪の回転速度やタイヤサイズなどに基づいて車両20の走行速度を算出する。
クルーズコントロール操作部2106は、車両20のクルーズコントロール機能を有効または無効に切り換える際に切り換え操作を受け付ける。クルーズコントロール機能がオンになった場合、車両20は、運転者がアクセルペダルを踏み続けなくても一定速度を維持して走行する。また、クルーズコントロール機能によりブレーキ機構を作動可能とし、前方車両との車間距離を一定距離以上に保って走行できるようにしてもよい。
GPSユニット2108は、GPS衛星からのGPS信号を受信し、GPS信号に基づいて車両20の現在位置を特定する。
地図データ記録部2110は、車両20の現在位置周辺を含む地図データを記録する。地図データには、道路の形状を示す道路形状情報の他、道路周辺に存在する地物(交差点における信号機の有無や建物の種類など)の情報、道路の制限速度情報などが含まれている。
GPSユニット2108および地図データ記録部2110は、車両20に搭載されたナビゲーション装置であってもよい。
ECU60は、車両20全体を制御する制御部である。
ECU60は、CPU、制御プログラムなどを格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成される。
ECU60は、上記CPUが上記制御プログラムを実行することにより、走行安定性判断部602および投影部604を実現する。
走行安定性判断部602は、車両20の走行状態の安定性を判定する。車両20の走行状態が安定している、とは例えば運転者によるステアリングやブレーキ、アクセルの操作量が少なく、運転者の負担が少ない状態である。
走行安定性判断部602は、例えば車両20の加速度が略0の場合に走行状態が安定していると判断する。これは、車両20の加速度が略0である場合、車両20は定速走行(または停止)しており、運転者はアクセルペダルの踏み込み量を一定にしており、操作的な負担が小さいと予測されるためである。また、急なカーブや坂道、他車両が近くを走行している場合などは定速走行が困難であるため、車両20の走行道路は直線に近く、周囲に他車両が少ない状況が予測されるためである。
車両20の加速度は、例えば車輪速センサ2104の検出値を用いて算出した走行速度を時間微分することにより算出する。
また、走行安定性判断部602は、例えば車両20のクルーズコントロール機能が作動している場合に走行状態が安定していると判断する。クルーズコントロール機能が作動している際には、運転者はアクセル操作の必要がなく、操作的な負担が小さいと予測されるためである。また、クルーズコントロール機能を作動させるのは、例えば市街地の信号の多い道路などではなく、高速道路等の一定速度で走行できる区間が長い道路と予測されるためである。
車両20のクルーズコントロール機能が作動しているか否かは、例えばクルーズコントロール操作部2106への操作状態を監視することにより判断する。
また、走行安定性判断部602は、車両20の進行方向の所定距離以内に交差点(踏切や合流地点を含んでもよい)が存在しない場合に走行状態が安定していると判断する。これは、車両20の進行方向の所定距離以内に交差点が存在する場合には、所定時間以内に車両20の減速や停止、方向変換などの操作が必要になると予測されるが、交差点が存在しない場合にはこれらの操作を行う可能性が低く、運転者の負担が比較的少ないと予測されるためである。
車両20の進行方向の所定距離以内に交差点が存在するか否かは、例えばGPSユニット2108で特定した車両20の現在位置、および地図データ記録部2110のうち車両20の現在位置周辺の地図データを用いて判断する。
この他、走行安定性判断部602は、例えば車両20の走行速度が所定速度以下の場合(高速走行時ではない場合)、周辺の所定距離以内に他車両が存在しない場合(車外カメラの画像等を用いて判定)、車両20の走行する道路が進行方向に向かって曲率が所定値以下の区間が所定距離以上ある場合(GPSユニット2108で特定した車両20の現在位置および地図データを用いて判定)に走行状態が安定していると判断してもよい。
投影部604は、操作部30への物体の接近が検知された場合に、撮影部であるカメラ50で撮影された操作部30周辺の画像をヘッドアップディスプレイ40に投影する。ここで、投影部604は、走行安定性判断部602により車両20の走行状態が安定していると判断された場合に、ヘッドアップディスプレイ40への画像の投影を行う。
ヘッドアップディスプレイ40に操作部30周辺の画像を投影することにより、運転中の運転者が操作部30そのものに視線を移動させることなく操作を行うことができ、誤操作を防止し、また操作時間も短時間にすることができる。
また、車両20の走行状態が安定していると判断された場合にのみ、ヘッドアップディスプレイ40への画像の投影を行うことにより、運転者に対して車両20の走行状態が安定している状態での操作を促すことができ、より効率的に操作を実施することができる。すなわち、車両20の走行状態が安定していない状態では、車両20の運転操作および他車両や歩行者等の挙動を監視するために運転者の認知能力が使われ、操作部30への操作効率が低下する(誤操作が増加し、操作時間が長くなる)。一方で、車両20の走行安定性は、様々な要因によって判断されるため、運転者自身で判断するのが困難な場合がある。運転支援装置10により車両20の走行安定性を判断し、走行安定性に基づいてヘッドアップディスプレイ40への画像の投影の可否を判断することによって、操作部30への操作をより効率的に行うことができる。
投影部604は、操作部30に接近する物体が運転者の手以外の物体である場合にはヘッドアップディスプレイ40への画像の投影を行わないようにしてもよい。運転者の手以外の物体とは、例えば助手席24や後部座席の搭乗者の手や、手以外の体の部位、カバンなどである。
例えば接近物体が助手席24や後部座席の搭乗者の手である場合、運転者以外の搭乗者は運転操作の必要がなく、操作部30そのものを見て操作を行っても何ら支障がなく、またヘッドアップディスプレイ40は一般に運転者の視野で視認効率が最大となるように設置されており、他の搭乗者による操作状態を投影すると運転者に煩わしさを感じさせる可能性があるためである。
物体が運転者の手以外の物体であるか否かは、例えばカメラ50の撮影画像を画像解析して判断する。
また、本実施の形態では、ヘッドアップディスプレイ40がフロントガラス42周辺に車幅方向に延びている。これ利用して、投影部604は、車室内の操作部30の位置と画像上の操作部30の位置とが運転者の体の中心線に対して同方向に位置するようにヘッドアップディスプレイ40に画像を投影するようにしてもよい。
すなわち、操作部30のうち、ナビゲーション装置3202やエアコン操作部3204等は運転者の体の中心線に対して左側に位置している、すなわち運転者の左手で操作すると予測される。また、ウインド類操作部3212は、運転者の体の中心線に対して右側に位置している、すなわち運転者の左手で操作すると予測される。
よって、ナビゲーション装置3202やエアコン操作部3204等の画像を投影する際は、車幅方向に広がるヘッドアップディスプレイ40の領域のうち、運転者の体の中心線に対して左側に画像を投影する。また、ウインド類操作部3212の画像を投影する際は、車幅方向に広がるヘッドアップディスプレイ40の領域のうち、運転者の体の中心線に対して右側に画像を投影する。
このようにすることで、運転者の体の中心線に対する実際の操作部30の位置方向と、画像上の操作部30の位置方向とが一致し、運転者がどの方向に手を動かせばよいかを、より直感的に把握しやすくなり、操作の効率をより向上させることができる。
図4は、ヘッドアップディスプレイ40への画像の表示例を示す説明図である。
図4Aは、操作部30への物体の接近が検知されていない場合の表示例であり、ヘッドアップディスプレイ40には、車両20のスピードメータ表示4402およびタコメータ表示4404が表示されている。スピードメータ表示4402およびタコメータ表示4404の表示位置は、運転者の体の中心線Cを中心に左右に配置され、運転者が正面を向いている際に視認しやすくなっている。
図4Bは、操作部30への物体の接近が検知された場合の表示例であり、ヘッドアップディスプレイ40には、車両20のスピードメータ表示4402、タコメータ表示4404およびカメラ50の撮影画像4406が表示されている。
図4Bの撮影画像4406は、エアコン操作部3204周辺を撮影したものであり、接近物体である運転者の左手Hも映っている。図4Bにおける撮影画像4406の表示位置は、スピードメータ表示4402およびタコメータ表示4404の間、すなわち運転者の体の中心線C付近である。この場合、撮影画像4406は運転者が正面を向いている際に視認しやすい位置に表示されている。また、ヘッドアップディスプレイ40の車幅方向の大きさを大きくしなくてもよく、コスト面で有利である。
一方で、例えば撮影画像4406の右側に映っているボタンBRは、その投影位置が運転者の体の中心線Cよりも右側となっているが、実際のボタンBRは運転者の体の中心線Cよりも左側に位置している。このようなずれにより、運転者はとっさにどの方向に手を動かしてよいかわからなくなる場合があり、操作時間が長くなる可能性がある。
図4Cは、操作部30への物体の接近が検知された場合の他の表示例であり、カメラ50の撮影画像4406がタコメータ表示4404の左側、すなわち運転者の体の中心線Cに対して左側に位置している。これは、撮影画像4406の撮影位置であるエアコン操作部3204が、運転者の体の中心線Cに対して左側に位置しているためである。この場合、運転者は撮影画像4406を見るために視線をやや左に移す必要はあるものの、実際のエアコン操作部3204を見る場合と比べれば視線移動量ははるかに小さくて済む。
図4Cのような投影方法では、実際のボタンBRの車幅方向の位置と、撮影画像4406上のボタンBRの車幅方向の位置とが略一致するため、運転者が自身の手を(特に車幅方向に対して)どの方向に動かせばよいかを直感的に把握することができ、操作時間を短縮できる可能性が高くなる。
なお、撮影画像4406の投影倍率を実際の操作部30と一致させるようにして、車室内の操作部30の車幅方向の位置と画像上の操作部30の車幅方向の位置とを一致させるように撮影画像4406を表示させれば、運転者の手の車幅方向の移動量と撮影画面4406上の車幅方向の移動量を一致させることができ、更に効果的である。
図5は、運転支援装置10による処理を示すフローチャートである。
運転支援装置10は、まず車両20の走行状態を取得する(ステップS500)。より詳細には、走行安定性判断部602によって、車輪速センサ2104、クルーズコントロール操作部2106、GPSユニット2108からの検出情報を取得する。
つぎに、走行安定性判断部602は、ステップS500で取得した情報を用いて車両20の走行状態が安定しているかを判断する(ステップS502)。
より詳細には、走行安定性判断部602は、例えば車両20の加速度が略0であるか、車両20のクルーズコントロール機能が作動しているか、車両20の進行方向の所定距離以内に交差点が存在しないか、を判断し、これらの条件すべてがYesの場合に車両20の走行状態が安定していると判断する。なお、これらの条件のいずれか1つでもYesの場合に車両20の走行状態が安定していると判断してもよい。
また、ステップS500およびステップS502の処理は、以降の処理中も常時継続して行う。すなわち、車両20の走行状態は刻々と変化するため、走行安定性判断部602はその時々の走行安定性を常時判断している。
投影部604は、接近検知センサ2102により操作部30への物体の接近が検知されたか否かを判断する(ステップS504)。物体の接近が検知されていない場合は(ステップS504:No)、ステップS500に戻り、以降の処理をくり返す。
物体の接近が検知された場合は(ステップS504:Yes)、カメラ50の撮影画像を画像解析して、接近している物体が運転者の手であるか否かを判断する(ステップS506)。接近している物体が運転者の手以外である場合は(ステップS506:No)、ステップS500に戻り、以降の処理をくり返す。
また、接近している物体が運転者の手である場合は(ステップS506:Yes)、ステップS502で走行状態が安定していると判断されたか否かを判断する(ステップS508)。走行状態が安定している場合には(ステップS508:Yes)、物体が接近している操作部30の撮影画像をヘッドアップディスプレイ40に投影する(ステップS510)。また、走行状態が安定していない場合には(ステップS508:No)、ヘッドアップディスプレイ40への投影を行わず、ステップS500に戻り、以降の処理をくり返す。
物体が操作部30から離れるまでは(ステップS512:No)、ステップS508に戻り、以降の処理をくり返す。例えばヘッドアップディスプレイ40への撮影画像の投影中にステップS508に戻った際、車両20の走行状態が安定していないと判断された場合には、撮影画像の投影を中止する。
物体が操作部30から離れると(ステップS512:Yes)、ヘッドアップディスプレイ40への撮影画像の投影を停止して(ステップS514)、本フローチャートによる処理を終了する。
以上説明したように、実施の形態にかかる運転支援装置10は、車両20の走行状態が安定している場合にのみヘッドアップディスプレイ40に操作部30の画像を投影し、操作を補助する。これにより、運転者に対して車両20の走行状態が安定している状態での操作を促すことができ、誤作動の可能性を低減し、また操作時間の短縮を図ることができ、運転中の操作を効率的に行う上で有利となる。
また、運転支援装置10は、車両20が定速走行(または停止)している場合やクルーズコントロール機能が作動している場合、車両20の進行方向の所定距離以内に交差点が存在しない場合など、運転者の操作的な負担が小さいと予測されるタイミングでの操作を補助する上で有利となる。
また、運転支援装置10において、運転者の手が操作部30に接近した場合にのみヘッドアップディスプレイ40への画像の投影を行うようにすれば、画像の表示が運転の妨げになるのを防止する上で有利となる。
また、運転支援装置10において、実際の操作部の車幅方向の位置と、投影画像上の操作部30の車幅方向の位置とを略一致させれば、運転者が自身の手を(特に車幅方向に対して)どの方向に動かせばよいかを直感的に把握することができ、操作時間を短縮する上で有利となる。
10……運転支援装置、20……車両、22……運転席、24……助手席、28……天井、30……操作部、32……インストゥルメントパネル、40……ヘッドアップディスプレイ、42……フロントガラス、50……カメラ、60……ECU、602……走行安定性判断部、604……投影部、2102……接近検知センサ、2104……車輪速センサ、2106……クルーズコントロール操作部、2108……GPSユニット、2110……地図データ記録部。

Claims (6)

  1. 車両のインストゥルメントパネル周辺に設けられた操作部と、
    前記操作部周辺を撮影する撮影部と、
    前記車両のフロントガラス周辺に設けられるヘッドアップディスプレイと、
    前記操作部への物体の接近が検知された場合に、前記撮影部で撮影された前記操作部周辺の画像を前記ヘッドアップディスプレイに投影する投影部と、
    前記車両の走行状態の安定性を判定する走行安定性判断部と、を備え、
    前記投影部は、前記走行安定性判断部により前記車両の走行状態が安定していると判断された場合に、前記ヘッドアップディスプレイへの前記画像の投影を行う、
    ことを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記走行安定性判断部は、前記車両の加速度が略0の場合に前記走行状態が安定していると判断する、
    ことを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
  3. 前記走行安定性判断部は、前記車両のクルーズコントロール機能が作動している場合に前記走行状態が安定していると判断する、
    ことを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
  4. 前記走行安定性判断部は、前記車両の進行方向の所定距離以内に交差点が存在しない場合に前記走行状態が安定していると判断する、
    ことを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
  5. 前記投影部は、前記物体が前記車両の運転者の手以外である場合には前記ヘッドアップディスプレイへの前記画像の投影を行わない、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の運転支援装置。
  6. 前記ヘッドアップディスプレイは、前記フロントガラス周辺に前記車幅方向に延び、
    前記投影部は、車室内の前記操作部の車幅方向の位置と前記画像上の車幅方向の前記操作部の位置とが前記運転者の体の中心線に対して同方向に位置するように前記ヘッドアップディスプレイに前記画像を投影する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の運転支援装置。
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