JP2017189966A - ミキサ車及びミキサ車管理システム - Google Patents

ミキサ車及びミキサ車管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】生コンへの加水の有無を判定することが可能なミキサ車及びミキサ車管理システムを提供する。
【解決手段】本発明の一形態に係るミキサ車100は、ミキサドラム2と、駆動装置4と、圧力センサ4aと、スランプ評価部111とを具備する。駆動装置4は、ミキサドラム2を回転させる駆動力を発生する流体回路を含む。圧力センサ4aは、上記駆動力に関連する情報(ミキサドラムの駆動圧力)を検出する。スランプ評価部111は、圧力センサ4aの出力に基づき、ミキサドラム2の生コンのスランプの時間変化を評価する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、ミキサドラムの内容物の品質を適正に管理することが可能なミキサ車及びミキサ車管理システムに関する。
従来から、モルタルやレディミクスコンクリート等の生コンクリート(以下、「生コン」という)を収容可能なミキサドラムを搭載したトラックミキサあるいはアジテータトラック(以下、ミキサ車という)は、生コン工場からコンクリート打設現場への生コンの運搬に広く用いられている。生コンは、例えば、所定量のセメント、砂、砂利、水等を生コン工場のミキサ装置で混練して製造される。製造された生コンはミキサドラムに投入され、投入完了後は指定されたコンクリート打設現場まで輸送される。
一方、打設現場からは、常に、高品質の生コンが提供されることが求められている。生コン工場にてミキサドラムに投入された生コンは、所定回転数で正回転するミキサドラム内で撹拌されながら運搬される。これにより、セメントや骨材(砂、砂利等)、水が均一に混練された状態が維持され、これら原料の比重の違いによる分離が防止される。そして、生コンは、原料を混合した時点から凝結により固化を開始する。このため、打ち込みに適したスランプ(硬さ)の生コンを打設現場へ提供できるように、生コンの混練からミキサドラムへの投入、運搬、打設現場での排出を含むミキサ車の運行スケジュールが管理されている(例えば特許文献1参照)。
コンクリートの強度は、主としてセメントと水との配合比で決まり、セメントに対する水の比率が小さくなるほど、コンクリートの強度は高まる傾向にある。コンクリートの必要強度はコンクリート製品の種類等に応じて異なり、要求される生コンの品質(スランプの基準値)も打設現場によって異なることが多い。打設現場へ運搬された生コンのスランプが基準値を満たしていないとき、最悪の場合には使用不能となることがある。このような事情から、生コンの運搬中あるいは打設現場において、ミキサドラム内の生コンへの加水によりスランプが不正に操作されること(不法加水)が問題となっている。
そこで、特許文献1には、不法加水を監視するため、ミキサ車の荷重を検出するセンサをミキサ車に装着し、当該センサの出力に基づいてセメントや水の混合比を管理するように構成されたミキサ車支援管理システムが記載されている。
特開2003−346295号公報
しかしながら、ミキサ車の積載重量を検出して加水の有無を確認する方法では、生コン運搬中におけるミキサ車の走行振動等により積載荷重を安定に測定することができない。このため、上記方法で加水の有無を判定することは困難であるという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、生コンへの加水の有無を判定することが可能なミキサ車及びミキサ車管理システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るミキサ車は、内容物を収容するミキサドラムと、駆動装置と、検出部と、評価部とを具備する。
上記駆動装置は、上記ミキサドラムを回転させる駆動力を発生する。
上記検出部は、上記駆動力及び上記内容物の温度のうち少なくとも1つに関連する情報を検出する。
上記評価部は、上記検出部の出力に基づき、上記内容物の流動性の時間変化を評価する。
上記ミキサ車において、評価部は、ミキサドラムを回転させる駆動力及びミキサドラムの内容物の温度のうち少なくとも1つに関連する情報に基づいて上記内容物の流動性の時間変化を評価するように構成されている。これにより、運搬中の走行振動の影響を受けることなく上記流動性の時間変化を正確に把握し、異常の有無を含む当該内容物の品質を適正に評価することが可能となる。
上記内容物は、典型的には、モルタル、レディミクスコンクリート等の生コンクリート(生コン)であり、内容物の流動性は、典型的には、生コンのスランプ又はスランプフローを含む。
上記評価部は、典型的には、上記検出部の出力の時間変化に基づき、上記内容物の流動性の時間変化を評価するように構成される。これにより、例えば生コンへの加水の有無を適正に監視することが可能となる。
この場合、上記評価部は、上記検出部の出力の増加量が所定値より大きいときは、上記内容物の流動性の時間変化が正常であると判定し、上記検出部の出力の増加量が上記所定値以下のときは、上記内容物の流動性の時間変化が異常であると判定するように構成されてもよい。
あるいは、上記評価部は、上記駆動力の変化量が所定値より大きいときは、上記内容物の流動性の時間変化が正常であると判定し、上記駆動力の変化量が上記所定値以下のときは、上記内容物の温度が低下したときに限って、上記内容物の流動性の時間変化が異常であると判定するように構成されてもよい。
上記ミキサ車は、上記内容物を構成する原料の配合比を記憶する第1の記憶部をさらに具備してもよい。この場合、例えば、上記評価部は、上記原料の配合比に基づいて所定時間後の上記ミキサドラムの駆動力又は上記内容物の温度の推定値を算出し、上記検出部の出力と上記推定値との差分が所定の範囲内にあるときは、上記内容物の流動性の時間変化が正常であると判定し、上記検出部の出力と上記推定値との差分が上記所定の範囲内にないときは、上記内容物の流動性の時間変化が異常であると判定するように構成される。
上記ミキサ車は、上記評価部による評価結果を記憶可能な第2の記憶部をさらに具備してもよい。この場合、例えば、上記評価部は、上記内容物の流動性の時間変化が異常であると判定した場合、当該異常と判定された時刻を含むその前後の所定時間にわたる当該流動性に関する情報を上記第2の記憶部へ記憶するように構成される。
これにより、上記異常を事後的に分析することが可能となるとともに、記憶部に記憶されるデータ量の削減を図ることができる。
上記ミキサ車は、上記評価部による上記内容物の流動性の時間変化の評価結果を記載した書面を発行する発行装置をさらに具備してもよい。これにより、利用者や顧客の求めに応じて、内容物の品質の証明をその場で提供することが可能となる。
上記駆動力に関連する情報としては、典型的には、駆動圧力、駆動トルク等が挙げられる。この場合、上記検出部は、上記ミキサドラムの駆動圧力を検出する圧力センサ又は上記ミキサドラムの駆動トルクを検出するトルクセンサを含む。
あるいは上記検出部は、上記ミキサドラムに取り付けられ上記内容物の温度を検出する温度センサを含んでもよい。
上記ミキサ車は、管理サーバと通信することが可能な通信部をさらに具備してもよい。この場合、例えば、上記評価部は、上記内容物の流動性の時間変化が異常であると評価したとき、その評価結果を上記管理サーバへ送信するように上記通信部を制御するように構成される。
これにより、ミキサ車の管理システムに内容物の品質監視機能をもたせることができる。
上記ミキサ車は、車両状態を判定する判定部をさらに具備してもよい。上記評価部は、上記判定部において車両状態が安定していると判定されたとき、上記検出部の出力に基づく前記内容物の流動性の評価を実行してもよい。
信号待ちのときなど車両が一時停止中は、エンジン回転数や車両振動が落ち着いているため、評価部における内容物の流動性評価の信頼性が高められる。
上記評価部は、典型的には、上記ミキサドラムによる上記内容物の撹拌回転時に、上記内容物の流動性の時間変化を評価するように構成される。
一方、本発明の一形態に係るミキサ車管理システムは、ミキサ車と、管理サーバとを具備する。
上記ミキサ車は、内容物を収容するミキサドラムと、上記ミキサドラムを回転させる駆動力を発生する駆動装置と、上記駆動力及び前記内容物の温度のうち少なくとも1つに関連する情報を検出する検出部と、上記管理サーバと通信可能なミキサ車通信部と、上記検出部の出力に基づき、上記内容物の流動性の時間変化を取得可能であり、取得された上記流動性の時間変化を上記管理サーバへ送信するように上記ミキサ車通信部を制御可能なミキサ車制御部とを有する。
上記管理サーバは、上記ミキサ車と通信可能なサーバ通信部と、送信された上記流動性の時間変化を受信するように上記サーバ通信部を制御可能であり、受信された上記流動性の時間変化が正常であるか否かを判定するように構成されたサーバ制御部と、を有する。
本発明によれば、ミキサドラムの内容物の流動性の時間変化を正確に把握することができるため、加水の有無を含む当該内容物の品質を適正に評価することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るミキサ車の平面図である。 上記ミキサ車のハードウェア構成を示すブロック図である。 上記ミキサ車における駆動装置の概略構成図である。 生コン撹拌時におけるミキサドラムの駆動圧力の時間変化を示す模式図であり、Aは正常時、Bは異常時をそれぞれ示す。 上記ミキサ車による生コンのスランプ評価処理の一例を示すフローチャートである。 上記ミキサ車による生コンのスランプ評価処理の他の例を示すフローチャートである。 上記ミキサ車による生コンのスランプ評価処理のさらに他の例を示すフローチャートである。 上記ミキサ車による証明書の発行処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るミキサ車管理システムの概要を示す図である。 上記システムにおける管理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 上記管理サーバによる生コンのスランプ評価処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係るミキサ車の平面図であり、図2は、上記ミキサ車のハードウェア構成を示すブロック図である。以下、図1及び図2を参照して、本実施形態のミキサ車100の全体構成について説明する。
[ミキサ車の構成]
ミキサ車100は、モルタルやレディミクストコンクリート等の生コンクリート(生コン)を収容してそれを土木や建築の工事現場へ運搬するミキサドラム2を備える。ミキサ車100は、運転室11と、架台1と、架台1に搭載されて生コンを収容可能なミキサドラム2と、ミキサドラム2を回転駆動する駆動装置4と、ミキサ車100の各ブロックを制御するコントローラ10とを有する。
ミキサドラム2は、生コンを撹拌及び排出することが可能なように、架台1に回転可能に搭載された有底円筒形の容器である。ミキサドラム2は、回転軸が車両の前後方向を向くように搭載される。ミキサドラム2は、車両の後部に向かって徐々に高くなるように、前後に傾斜して搭載される。
ミキサドラム2の後端には開口部が形成され、開口部から生コンの投入と排出とが可能に構成される。ミキサドラム2は、ミキサ車100に搭載された走行用のエンジン3を動力源として回転駆動される。
なお走行用のエンジン3以外にミキサドラム専用のエンジンが装備されてもよく、この場合は当該専用のエンジンを動力源としてミキサドラムが回転駆動される。
ミキサドラム2には、内部に収容された生コンの温度に関連する情報を検出する温度検出器(第2の検出部)としての温度センサ2aが設けられている。温度センサ2aの構成や設置場所は、生コンの温度を直接的又は間接的に検出することができれば特に限定されない。例えば温度センサ2aは、ミキサドラム2の内部に設置された単数又は複数の熱電素子で構成される。図2に示すように、温度センサ2aは、検出した生コンの温度に関連する生コン温度信号をコントローラ10に送信する。
駆動装置4は、エンジン3の回転によって駆動され、作動流体の流体圧によってミキサドラム2を回転させる駆動力を発生する流体回路を含む。エンジン3におけるクランクシャフトの回転運動は、エンジン3から動力を常時取り出すための動力取り出し機構9(PTO:Power Take-Off)と、動力取り出し機構9と駆動装置4とを連結するドライブシャフト8とによって、駆動装置4に伝達される。
図2に示すように、動力取り出し機構9には、その回転数を検出し、検出した回転数に応じた回転数信号をコントローラ10に送信する回転センサ9aが設けられる。回転センサ9aは、ドライブシャフト8の回転数を検出するように設けられてもよい。
駆動装置4では、作動流体として作動油が用いられる。作動油ではなく、他の非圧縮性流体が作動流体として用いられてもよい。駆動装置4は、エンジン3によって駆動されて作動流体を吐出する流体圧ポンプとしての油圧ポンプ5と、油圧ポンプ5によって駆動されてミキサドラム2を回転駆動する流体圧モータとしての油圧モータ6とを有する。駆動装置4は、ミキサドラム2を正逆転及び増減速させることが可能である。
油圧ポンプ5は、動力取り出し機構9を介してエンジン3から常時取り出される動力によって回転駆動される。そのため、油圧ポンプ5の回転数は、車両の走行状態に伴うエンジン3の回転数の変化に、大きく影響を受ける。そこで、ミキサ車100は、エンジン3の回転速度に応じてミキサドラム2が目標回転状態となるように、コントローラ10によって油圧ポンプ5と油圧モータ6との動作を制御している。
油圧ポンプ5は、例えば容量が可変な斜板型アキシャルピストンポンプである。油圧ポンプ5は、コントローラ10からの指令信号を受信してポンプの傾転角を調整して吐出量を可変とし、バルブによって吐出方向(ドラムの回転方向)を切り替える。
これ以外にも、油圧ポンプ5は、コントローラ10からの指令信号を受信してポンプの傾転角を正転方向又は逆転方向に切り換えるように構成されてもよい。この場合、油圧ポンプ5は、その傾転角を調整するための電磁弁を有する。この電磁弁が切り換えられることによって、油圧ポンプ5の吐出方向と吐出容量が調整される。
油圧ポンプ5から吐出された作動油は油圧モータ6に供給され、これにより油圧モータ6が回転する。油圧モータ6には、減速機7を介してミキサドラム2が連結される。これにより、ミキサドラム2が、油圧モータ6の回転に伴って回転する。
油圧ポンプ5によってミキサドラム2が正転運転されるときには、ミキサドラム2内の生コンが攪拌される。一方、油圧ポンプ5によってミキサドラム2が逆転運転されるときには、ミキサドラム2内の生コンが後端の開口部から外部へと排出される。
油圧ポンプ5から吐出される作動油の油圧は、ミキサドラム2内に収容される生コンの積載量とスランプ(生コンの流動性を示す数値)とに応じて変化する。そこで、ミキサ車100は、ミキサドラム2を回転させる駆動装置4の駆動力に関連する情報を検出する第1の検出部を有する。上記第1の検出部としては、ミキサドラム2の駆動圧力を検出する圧力センサ、あるいは、ミキサドラム2の駆動トルクを検出するトルクセンサが用いられる。本実施形態では、圧力センサ4aが用いられる。図2に示すように、圧力センサ4aは、検出した作動油の圧力に相当する負荷圧力信号をコントローラ10に送信する。
圧力センサ4aは、油圧ポンプ5の吐出圧を検出することが可能に設けられてもよいし、油圧モータ6の吐出圧を検出することが可能に設けられてもよい。あるいは、圧力センサ4aは、油圧ポンプ5から油圧モータ6へ供給される作動油の圧力を検出することが可能に設けられてもよい。
図3は、圧力センサ4a(4a1,4a2)の設置例を示す駆動装置4の概略構成図である。
油圧ポンプ5及び油圧モータ6は、第1の管路4b1及び第2の管路4b2を介して相互に接続されている。第1の管路4b1は、油圧ポンプ5の第1の出口と油圧モータ6の第1の入口との間に接続され、第2の管路4b2は、油圧ポンプ5の第2の出口と油圧モータ6の第2の入口との間に接続される。本実施形態では、ミキサドラム2を正回転させるときは、第1の管路4b1を介して油圧ポンプ5から油圧モータ6へ油圧が供給され、第2の管路4b2を介して油圧モータ6から油圧ポンプ5へ作動油が戻される。一方、ミキサドラム2を逆回転させるときは、第2の管路4b2を介して油圧ポンプ5から油圧モータ6へ油圧が供給され、第1の管路4b1を介して油圧モータ6から油圧ポンプ5へ作動油が戻される。
圧力センサ4aは、第1の管路4b1に設けられた第1の圧力センサ4a1と、第2の管路4b2に設けられた第2の圧力センサ4a2とを含む。第1の圧力センサ4a1は、主として、ミキサドラム2を正回転させるときの油圧(駆動圧力)を検出し、第2の圧力センサ4a2は、主として、ミキサドラム2を逆回転させるときの油圧(駆動圧力)を検出する。本実施形態において、第1の圧力センサ4a1は、生コン撹拌時にミキサドラム2を正回転させる駆動圧力を検出する。したがって以下の説明では、圧力センサ4aの出力とは、特別に断った場合を除き、第1の圧力センサ4a1の出力を意味するものとする。なお勿論、上記駆動圧力の検出に際しては第1の圧力センサ4a1の出力だけでなく、第2の圧力センサ4a2の出力も参照されてもよい。また、第2の圧力センサ4a2は、必要に応じて省略されてもよい。
油圧モータ6は、例えば容量が可変な斜板型アキシャルピストンモータである。油圧モータ6は、油圧ポンプ5から吐出された作動油の供給を受けて回転駆動される。油圧モータ6は、コントローラ10からの指令信号を受信してモータの傾転角を調整する電磁弁を備える。この電磁弁が切り換えられることによって、油圧モータ6の容量が、高速回転用の小容量と通常回転用の大容量との二段階に切り換えられる。
コントローラ10(ミキサ車制御部)は、駆動装置4及びその他のミキサ車100の各ブロックを制御する。コントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)110、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)120、及びRAM(Random Access Memory)130を有するマイクロコンピュータである。
CPU110は、必要に応じてEEPROM120及びRAM130等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながらミキサ車100の各ブロック全体を統括的に制御する。
EEPROM120は、フラッシュメモリ(SSD;Solid State Drive)、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリである。EEPROM120は、CPU110に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。EEPROM120は、後述するスランプ評価部111において実行される評価処理の結果を記憶可能な記憶部として機能する。EEPROM120には、スランプ評価部111における上記流動性の評価処理を実行するためのプログラム、ミキサドラム2に投入される生コンを構成する原料の配合比等も記憶される。なお、上記記憶部として、EEPROM120以外の他の記憶装置が用いられてもよい。
RAM130は、CPU110の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
CPU110は、スランプ評価部111を有する。スランプ評価部111は、油圧ポンプ5の駆動時において、所定時間毎に圧力センサ4aの出力を取得してミキサドラム2内の生コンの流動性の時間変化を評価するように構成される。
具体的には、スランプ評価部111は、ミキサドラム2の回転開始からタイマを起動し、所定時間(例えば数秒〜数分)毎に圧力センサ4aから受信される負荷圧力信号をEEPROM120又はRAM130に記憶し、当該負荷圧力信号に基づいてミキサドラム2の駆動圧力の変化を監視する。そして、スランプ評価部111は、ミキサドラム2の駆動圧力の時間変化(例えば変化率)又はその変化量に基づいて、ミキサドラム2内の生コンの流動性(スランプ)の時間変化を評価する。得られた評価結果は、例えばEEPROM120又はRAM130に記憶(保存)される。
ミキサドラム2に投入された生コンは、所定の一定回転数で正回転するミキサドラム2によって撹拌される。生コンは、セメントと水との水和反応により凝固するため、反応の進行に応じて(時間の経過に伴って)生コンの流動性が徐々に低下する。したがって、ミキサドラム2を所定回転数で一定に回転駆動するために必要な駆動圧力は、時間の経過に伴って徐々に大きくなることになる。
図4Aに、生コン撹拌時におけるミキサドラム2の駆動圧力の時間変化の例を模式的に示す。実線で示す直線Fs1は、比較的低スランプの生コンを収容したミキサドラム2の駆動圧力変化を示し、二点鎖線で示す直線Fs2は、比較的高スランプの生コンを収容したミキサドラム2の駆動圧力変化を示している。
ここで、直線Fs1,Fs2は、圧力センサ4a1の出力に基づいて取得されるミキサドラム2の駆動圧力に関する情報の時間変化であり、必ずしも直線的であるとは限られないが、近似的に直線で表すことができる。また、スランプの初期値は、典型的には、打設現場(施工者)から指示される示方配合(セメント、骨材、水等の配合割合)で決まり、打設時に当該生コンのスランプが基準値(打設現場で要求されるスランプ値)となるような値に設定される。
上述のように、スランプ評価部111は、圧力センサ4aの出力に基づき、ミキサドラムの内容物(生コン)の流動性の時間変化を評価する。典型的には、スランプ評価部111は、圧力センサ4aの出力の変化に基づき、生コンのスランプの変化を評価する。これにより、時間変化に応じて生コンのスランプが正常に変化しているか否かを把握することができるため、例えば、生コンに対して不正な加水操作が行われていないかどうかを監視することが可能となる。
例えば図4Bに示すように、ミキサドラム2の回転中に生コンへの加水操作が実行されると、典型的にはスランプが大きくなるためミキサドラム2に対する駆動圧力が急激に低下する。このような不自然又は異常な圧力変化(ΔP)を伴う駆動圧力の時間変化Fsがあるかどうかをスランプ評価部111において監視する。
本実施形態において、スランプ評価部111は、スランプの時間変化が異常であると判定した場合、当該異常と判定された時刻を含むその前後の所定時間にわたる当該スランプに関する情報(例えばミキサドラム2の駆動圧力データ)をEEPROM120へ記憶するように構成される。これにより、上記異常を事後的に分析することが可能となるとともに、EEPROM120に記憶されるデータ量の削減を図ることができる。
スランプ評価部111は、典型的には、圧力センサ4aの出力の変化量又は増加量が所定値より大きいときは、スランプの時間変化が正常であると判定し、圧力センサ4aの出力の変化量又は増加量が上記所定値以下のときは、スランプの時間変化が異常であると判定するように構成される。これらの判定結果は、上述のように「異常」と判定した場合のみEEPROM120に記憶されるが、これに限られず、スランプ評価が実行される毎に評価結果が時系列的にEEPROM120に記憶されてもよい。
スランプ評価部111は、ミキサドラム2の所定回転における圧力センサ4aの出力の平均値に基づいて、生コンのスランプの時間変化を評価するように構成されてもよい。
ミキサドラム2の所定回転とは、例えば、半回転や1回転などが挙げられる。例えば、ミキサドラム2の内周面に生コン撹拌用のブレードが位相差180°で一対(計2枚)設けられている場合、少なくとも半回転分の圧力センサ4aの出力の平均値によって生コンの流動性を評価することで、安定的な結果を得ることができる。ブレードの誤差を考慮すれば、少なくとも1回転分の平均値を用いることで検出精度がより向上する。なお、ミキサドラム2の半回転又は1回転の判断は、回転センサ9aの出力等を用いてコントローラ10において実行可能である。
さらに、スランプ評価部111は、温度センサ2aの出力(生コン温度信号)をも参照して、ミキサドラム2内の生コンのスランプの時間変化を評価することが可能に構成される。具体的には、スランプ評価部111は、ミキサドラム2の回転開始から上記所定時間毎に温度センサ2aから受信される温度信号をEEPROM120又はRAM130に記憶して、当該温度信号に基づいて取得される生コンの温度の時間変化を監視する。
すなわち、生コンの水和反応は発熱を伴うため、その発熱が継続的に検出されているかどうかを監視することで、生コンのスランプの時間変化が正常かどうかを評価することが可能となる。例えば、生コンに一定以上の量の加水操作が実行されると、生コンのセメントに対する水の重量比が増加するため、発熱量が急激に減少したり発熱が一時的に停止したりする。このような事象を検出した場合には、スランプ評価部111は、その時刻や温度センサ2aの出力の変化量あるいは変化率等をEEPROM120に記憶するように構成される。
圧力センサ4aの出力と温度センサ2aの出力とを参照するスランプ評価の一例としては、例えば、圧力センサ4aの出力の変化量が上記所定値以下と評価されたとき、温度センサ2aの出力が生コンの温度の低下を示したときに限って、スランプの時間変化が異常であると判定される。したがって、温度センサ2aの出力が低下しない限りは、スランプの時間変化は正常であると判定される。これにより、例えばミキサ車100が悪路を走行しているとき等、非定常的な負荷が駆動装置4に発生した場合等においても、スランプ評価を適正に行うことが可能となる。
なお、スランプ評価部111は、温度センサ2aの出力のみを参照してミキサドラム2内の生コンの流動性の時間変化を評価するように構成されてもよい。
この場合、スランプ評価部111は、ミキサドラム2の回転開始からタイマを起動し、所定時間(例えば数秒〜数分)毎に温度センサ2aから受信される温度信号をEEPROM120又はRAM130に記憶し、当該温度信号に基づいてミキサドラム2内の生コン温度の変化を監視する。そしてスランプ評価部111は、ミキサドラム2内の生コン温度の時間変化(例えば変化率)又はその変化量に基づいて、ミキサドラム2内の生コンの流動性(スランプ)の時間変化を評価する。より具体的に、スランプ評価部111は、温度センサ2aの出力の変化量又は増加量が所定値より大きいときは、スランプの時間変化が正常であると判定し、温度センサ2aの出力の変化量又は増加量が上記所定値以下のときは、スランプの時間変化が異常であると判定するように構成される。得られた評価結果は、例えばEEPROM120又はRAM130に記憶(保存)される。
また上述のように、EEPROM120には、ミキサドラム2に投入される生コンを構成する原料の配合比が記憶されている。スランプ評価部111は、上記配合比に基づいて所定時間後のミキサドラム2の駆動力又は生コンの温度の推定値を算出するように構成されてもよい。上記所定時間後のミキサドラム2の駆動力は、例えば、生コンの投入後からミキサ車100が打設現場へ到着するまでの、推定されるミキサドラム2の駆動圧力(推定駆動力)の時間変化とされる。上記所定時間後の生コンの温度は、例えば、生コンの投入後からミキサ車100が打設現場へ到着するまでの、推定される生コンの温度(推定温度)の時間変化とされる。この場合、例えばスランプ評価部111は、所定時間毎に、現時点における圧力センサ4a又は温度センサ2aの出力と現時点に対応する上記推定駆動力又は推定温度との差分が所定の範囲内にあるか否かを評価し、上記所定の範囲内にあるときは、スランプの時間変化が正常であると判定し、上記所定の範囲内にないときは、スランプの時間変化が異常であると判定するように構成される。
CPU110は、判定部112をさらに有してもよい。判定部112は、例えば回転センサ9aから出力される回転数信号やパーキングブレーキ31から出力される停車信号等に基づいて、ミキサ車100の車両状態(典型的には、ミキサ車10が走行中か停止中か)を判定する。この場合、スランプ評価部111は、判定部112において車両状態が安定していると判定されたとき、上述のように圧力センサ4aや温度センサ2aの出力に基づく生コンの流動性評価を実行するように構成される。スランプ評価部111は、典型的には、ミキサドラム2による生コンの撹拌回転時に、当該生コンの流動性の時間変化を評価するように構成される。
例えば信号待ちのときなど車両が一時停止中はエンジン回転数や車両振動が落ち着いているため、このときの圧力センサ4aや温度センサ2aの出力に基づいてスランプ評価部111における生コンの流動性評価が実行されることで、評価の精度あるいは評価結果の信頼性が高められることになる。
また、車両状態が安定しているときの圧力センサ4aや温度センサ2aの出力を取得、蓄積することで、生コンの流動性変化の傾向の推定が可能となり、さらに生コンの品質向上に寄与し得るデータベースの構築が可能となる。
ここで、「車両状態が安定している」ときとは、信号待ちの等の停車時以外にも、夜間走行時や高速道路走行時など所定速度でほぼ一定に走行しているときも含まれる。特にミキサ車においては、JIS(Japanese Industrial Standards:日本工業規格)によって『レディーミクストコンクリートの運搬時間は、生産者が練混ぜを開始してから運搬車が荷卸地点に到着するまでの時間とし、その時間は1.5時間以内とする(JIS A 5308 8.4b)』となっていることから、市街地などでプラントから打設現場までの一般道を走行することを考慮すると、信号待ちがある程度規則的な間隔で測定できる。複数台で運搬する場合などは、ロット管理がしやすくなる。
具体的には、エンジン回転数やドラム回転数の変動が小さい場合や、走行振動による圧力変動が小さい場合に、「車両状態が安定している」と判断することができる。信号待ちなどの停車中の判断には、パーキングブレーキ31の操作状態、ドラム回転数の変動量、車両振動(加速度)のほか、GPS/ナビゲーション、タイヤ回転、プラント側から送信される位置情報などが参照されてもよい。判定の手順としては、例えば、エンジン回転数の所定時間内の変化量が予め設定された所定の基準値よりも小さく、かつ、車両振動の変化量が予め設定された他の基準値よりも小さい場合に、停車中と判定する。
コントローラ10には、通信部21(ミキサ車通信部)、LCD(Liquid Crystal Display)22、スピーカ23、発行装置50、GPS装置等が接続されている。
通信部21は、例えば無線LAN等の無線通信規格をサポートする無線通信部であり、無線通信網又はインターネットを介して、典型的には生コン工場(プラント)が管理する所定の管理サーバと通信することが可能に構成される。コントローラ10(スランプ評価部111)は、スランプの時間変化が異常であると評価したとき、その評価結果を上記管理サーバへ送信するように通信部21を制御するように構成される。これにより、ミキサ車の管理システムに内容物の品質監視機能をもたせることができる。なお、上記以外にも、コントローラ10に入力されるミキサ車100に関する種々の情報(ミキサドラム2の回転情報、エンジン3の回転数情報、圧力センサ4aからの負荷圧力信号、温度センサ2aから生コン温度情報、ミキサ車100の運転状態に関連する情報)等が定期的に上記管理サーバへ送信されるように構成されてもよい。
LCD22は、例えば運転室11内に設けられ、コントローラ10あるいは上記管理サーバ等から送信された報知情報に応じて、例えば所定色の点灯処理や点滅処理、画像の表示処理等を行う。
スピーカ23は、例えば運転室11内に設けられ、コントローラ10あるいは上記管理サーバから送信された報知情報に応じて、音量の異なる所定のアラーム音を出力する。
図2に示すように、コントローラ10には、運転者が運転室11内のイグニッションスイッチを操作することによってエンジン3が始動すると、イグニッション電源が入力される。これにより、バッテリ(図示せず)からの電源がコントローラ10に供給されることによって、コントローラ10が起動する。
また、ミキサ車100は、水が溜められる水タンク12と、水タンク12内の水を吸い込んで吐出する水圧ポンプ13と、水圧ポンプ13とミキサドラム2との間に設けられる開閉弁14とを有する。水タンク12内の水は、主として、生コン排出後にミキサドラム等を洗浄するための洗浄水として用いられる。
運転室11内には、パーキングブレーキ31と、ミキサドラム2を操作するための操作装置32とが設けられる。
操作装置32には、ミキサドラム2の回転方向及び回転数を切り換えるためのつまみ型の操作スイッチ32aと、ミキサドラム2の回転を非常停止させるための停止スイッチ32bと、ミキサドラム2を自動的に攪拌回転させるための自動攪拌スイッチ32cとが設けられる。
なお、生コンの材料をミキサドラム2内に投入可能な投入モードに切り換える投入モードスイッチや、ミキサドラム2内の生コンを排出可能な排出モードに切り換える排出モードスイッチ、ミキサドラム2内の生コンを所定時間だけ混練する混練スイッチ等が設けられてもよい。
運転者が各スイッチ32a〜32fを操作することに基づいて、操作装置32からコントローラ10に対して指令信号が出力される。コントローラ10は、その指令信号に基づいて、ミキサドラム2の目標回転状態、具体的には回転方向と回転数を決定する。
ミキサ車100の後部には、ミキサ車100の外部にてミキサドラム2の操作を可能とするための後部操作装置38が配置される。後部操作装置38には、操作装置32と同様に、ミキサドラム2の回転方向及び回転数を切り換えるためのつまみ型の操作スイッチ38aと、ミキサドラム2の回転を非常停止させるための停止スイッチ38bと、が設けられる。
発行装置50は、スランプ評価部111による生コンの流動性の時間変化の評価結果を記載した書面を発行することが可能に構成される。これは、利用者や顧客の求めに応じて、内容物の品質の証明をその場で提供するためのものである。発行装置50は、例えば、打設現場において施工者からの要求に応じて、ミキサ車100の運転手により又は生コン工場から送信される発行許可信号の受信により、上記証明書を発行する。コントローラ10は、証明書に印字する必要なデータを発行装置50へ送信する。
[ミキサ車の動作]
次に、以上のように構成されるミキサ車100の典型的な動作について説明する。以降の説明においては、ミキサ車100のCPU110を主な動作主体として説明するが、その動作は、CPU110の制御下において実行されるプログラムとも協働して行われる。
(ミキサ車のスランプ評価処理例1)
図5は、ミキサ車100(スランプ評価部111)によるスランプ評価処理の一例を示すフローチャートである。
同図に示すように、ミキサ車100のCPU110は、生コンの運搬中においてミキサドラム2が撹拌回転中か否かを判断する(ステップ11)。ミキサドラム2の撹拌回転は、油圧モータ6からの回転方向や回転数、圧力センサ4aの出力(負荷圧力信号)などの少なくとも1つの信号を基に判断される。
ここで、生コンの運搬中とは、本実施形態では、生コン工場を出発してから排出するまで、もしくは生コン工場へ帰還するまでの間をいう。また、ミキサドラム2が撹拌回転中でないと判断されるケースとしては、生コンの混練中(高速回転モード)、生コンの排出中(逆回転モード)、ミキサドラムの洗浄中(洗浄処理モード)、生コン排出後のミキサ車の帰路途上等が挙げられる。
次に、スランプ評価部111は、圧力センサ4aの出力に基づき、ミキサドラム2の駆動圧力の変化量(ΔP)が所定の(ここでは負の)閾値(−Pth)より大きいか否かを判定し、ΔPの値が閾値より大きい場合(ΔP>−Pth)には、生コンのスランプの変化が正常であると評価して「加水なし」と判定する(ステップ12,13)。
図4Aを参照して説明したように、ミキサドラム2の駆動圧力は、生コンのスランプの低下によって徐々に増加する。ΔPは、現在の駆動圧力から、所定の第1の時間(T1)前の駆動圧力を差し引いた値であるため、典型的には、正の値(駆動圧力増加)となる。したがって、典型的にはΔPの値は上記閾値よりも大きいため(ΔP>−Pth)、加水なしと判定される(ステップ13)。
なお、上記第1の時間(T1)前の駆動圧力は、典型的には、前回のサイクルで取得した圧力データが用いられるが、これに限られず、数サイクル前に取得した圧力データであってもよい。また、スランプ評価部111は、最初にΔPの値を評価するときは、所定時間前の駆動圧力のデータを取得していないため、ΔP>−Pthと判定する(ステップ13)。
一方、スランプ評価部111は、ΔPの値が上記閾値以下の場合(ΔP≦−Pth)、生コンのスランプの変化が異常であると評価して「加水あり」と判定する(ステップ14)。ΔPの値が上記閾値以下になる場合とは、駆動圧力の変化がマイナス方向に変化する、すなわち、駆動圧力が所定以上低くなる(減少する)ことを意味する。これは、図4Bを参照して説明したように、加水等によって生コンの流動性が上昇すると、ミキサドラム2の駆動圧力は一時的に低下する。このときの低下量が所定以上となると、ΔPは上記閾値以下の値となるため、スランプ評価部111は、ΔP≦−Pthと評価したときは「加水あり」と判定し(ステップ14)、さらに、通信部21を介して生コン工場(プラント)の管理サーバへ当該事象を通報する(ステップS15)。
そして、スランプ評価部111は、「加水あり」と判定した時刻から所定の第2の時間(T2)継続して、駆動圧力のデータをEEPROM120へ保存する(ステップS16)。上記第2の時間(T2)にわたってΔP≦−Pthの関係を満たすと判定したとき、「加水あり」の判定の確実性を高めることができる。したがって、上記第2の時間(T2)は、「加水あり」の判定の確実性を高めるのに必要な時間に設定されればよい。
あるいは、スランプ評価部111は、上記第2の時間(T2)以内に、ΔP≦−Pthから、ΔP>−Pthへ変化した場合に、「加水あり」の判定を「加水なし」の判定に訂正するように構成されてもよい。これにより、一時的かつ急激な圧力変動に起因するスランプ評価の誤判定を防止して、信頼性の高いスランプ評価を実行することが可能となる。
スランプ評価部111は、以上の処理を所定時間ごとに周期的に実行することで、ミキサドラム2内の生コンのスランプの変化を監視し、生コンの品質を適正に管理する。なおスランプ評価部111は、判定部112においてミキサ車100の車両状態が安定していると判定されたときのみ上記処理を実行してもよい。
本実施形態においては、生コンを撹拌するミキサドラム2に対する駆動圧力の時間変化から生コンのスランプの時間変化を推定し、当該スランプの時間変化に所定の異常が検出されたときに生コンに対する加水操作があったとみなすようにしている。ミキサドラム2の駆動圧力は、生コン運搬中(ミキサ車100の走行中)でも比較的安定した値となるため、走行振動による影響を受けにくい。このため、ミキサ車100の積載荷重で加水操作の有無を判定する従来の方法と比較して、加水の有無を正確に把握することが可能となる。
(ミキサ車のスランプ評価処理例2)
図6は、ミキサ車100(スランプ評価部111)によるスランプ評価処理の他の例を示すフローチャートである。
上述の処理例1と同様に、ミキサ車100のCPU110は、生コンを運搬中においてミキサドラム2が撹拌回転中か否かを判断する(ステップ21)。次に、スランプ評価部111は、圧力センサ4aの出力に基づき、ミキサドラム2の駆動圧力の変化量(ΔP)が所定の閾値(−Pth)より大きいか否かを判定し(ステップ22)、ΔPの値が閾値より大きい場合(ΔP>−Pth)には、生コンのスランプの変化が正常であると評価して「加水なし」と判定する(ステップ23)。
一方、ミキサドラム2の駆動圧力の変化量(ΔP)が上記閾値以下の場合(ΔP≦−Pth)には、スランプ評価部111は、温度センサ2aから受信する生コン温度信号に基づき、生コンのスランプの変化を評価する。具体的に、スランプ評価部111は、第1の時間(T1)前に取得した生コン温度と比較して今回取得した生コン温度が低下しているか否かを判定し、生コン温度が低下している場合は、生コンのスランプの変化が異常であると評価して「加水あり」と判定する(ステップ25)。
このようにミキサドラム2の駆動圧力情報だけでなく生コンの温度情報をも参照することによって、生コンの流動性及び温度の両面から総合的にスランプの変化を評価することが可能となる。これにより、ミキサ車100が悪路を走行しているとき等、非定常的な負荷が駆動装置4に発生した場合等においても、スランプ評価を適正に行うことが可能となる。
スランプ評価部111は、ΔP≦−Pthと評価したときは、上述の処理例1と同様に、通信部21を介して生コン工場(プラント)の管理サーバへ当該事象を通報し(ステップS26)、さらに、「加水あり」と判定した時刻から所定の第2の時間(T2)継続して、駆動圧力のデータをEEPROM120へ保存する(ステップS27)。
本例においても、上述のスランプ評価処理例1と同様の作用効果を得ることができる。
(ミキサ車のスランプ評価処理例3)
図7は、ミキサ車100(スランプ評価部111)によるスランプ評価処理の他の例を示すフローチャートである。
この処理例3では、スランプ評価部111は、EEPROM120に記憶された生コンを構成する原料の配合比(生コン情報)を取得するとともに(ステップ31)、温度センサ2aの出力に基づいてミキサドラム2内の生コン温度とを計測して(ステップ32)、所定時間後のミキサドラム2の駆動圧力を予測する(ステップ33)。
上記生コン情報は、ミキサドラム2への生コンの投入前、投入時あるいは投入後に、生コン工場あるいは運転手によりEEPROM120へ格納される。上記所定時間後の駆動圧力は、本例では、生コンの投入後からミキサ車100が打設現場へ到着するまでの、推定されるミキサドラム2の駆動圧力(推定駆動力)の時間変化とされる。上記推定駆動力は、上記生コン情報と生コン温度情報とに基づき、スランプ評価部111において算出される。なお、上記推定駆動力は、生コンの原料配合比と生コン温度、環境温度・湿度等によりほぼ予測することができるため、生コン情報と同時にEEPROM120に格納されてもよい。この場合、スランプ評価部111は、生コンのスランプ評価の際、EEPROM120に格納された上記推定駆動力を読み出せばよい。
スランプ評価部111は、所定時間毎に、圧力センサ4aの出力に基づいて取得される現在の駆動圧力(実駆動圧力)と、上記推定される駆動圧力データから取得される現時点での推定駆動圧力との差分を測定する。そして、スランプ評価部111は、上記差分が所定の範囲内(±Pw)にあるか否かを評価し(ステップ34)、上記差分が±Pwの範囲内にあるときは、スランプの時間変化が正常である(加水なし)と判定し(ステップ35)、上記差分が±Pwの範囲内にないときは、スランプの時間変化が異常である(加水あり)と判定する(ステップ36)。
スランプ評価部111は、スランプの時間変化が異常であると判定したときは、上述の処理例1と同様に、通信部21を介して生コン工場(プラント)の管理サーバへ当該事象を通報し(ステップS37)、さらに、異常と判定した時刻から所定の第2の時間(T2)継続して、駆動圧力のデータをEEPROM120へ保存する(ステップS38)。
本例においても、上述のスランプ評価処理例1,2と同様の作用効果を得ることができる。
(生コン品質証明書の発行処理例)
図8は、発行装置50において発行される生コンの品質証明書の発行処理の一例を示すフローチャートである。
スランプ評価部111における上述の処理例1〜3によって、生コン工場から打設現場へ到着するまでの間、生コンへの加水の有無がチェックされる(ステップ41,42)。ミキサ車100が打設現場へ到着したか否かは、例えば、ミキサ車100に装備されたGPS装置を用いてコントローラ10によって判断される。
そして、ミキサ車100が打設現場へ到着するまでの間に加水操作が認められなかった場合、打設現場からの要求に応じて、コントローラ10は、生コンに不法の加水操作が行われなかったことを証明するための証明書を発行装置50に発行させる(ステップ43)。当該証明書は、生コンのスランプの時間変化に関する評価結果を記載した書面であり、その書式や内容は特に限定されない。その後、ミキサドラム2から生コンが排出される(ステップ44)。
一方、ミキサ車100が打設現場へ到着するまでの間に一回でも加水操作が認められた場合、コントローラ10は、ミキサ車100のLCD22等に加水操作を表示し、運転者等に所定の警告をし、必要に応じて、ミキサドラム2からの生コンの排出操作を不能とする排出禁止指令を出力する(ステップ45)。このように品質を保証することができない生コンの排出が制限されるため、品質不良の生コンの提供を阻止することが可能となる。また、必要に応じてコントローラ10は、発行装置50から生コンの不正操作が行われたことを証明する証明書を発行してもよい。さらに発行装置50は、証明書を電子印付の電子データにより出力し、あるいはLCD22等のモニタに単に表示するのみであってもよい。
<第2の実施形態>
[システムの概要]
図9は、本発明の一実施形態に係るミキサ車管理システムの概要を示す図である。本実施形態では、生コンのスランプの時間変化の評価を管理サーバで行う点で、第1の実施形態と異なる。
同図に示すように、本システムは、ミキサ車100と、管理サーバ200とを有する。ミキサ車100は、図1及び図2を参照して説明した第1の実施形態と同様に構成されるため、ここでは詳細な説明を省略する。
ミキサ車100は、例えば無線基地局(図示せず)及びインターネット60を介して管理サーバ200と通信可能とされている。ミキサ車100は、コントローラ10において取得されたエンジンの回転数信号、駆動装置4の負荷圧力信号、生コンの温度信号等のミキサ車100に関する種々の状態信号が通信部21を介して所定時間毎に管理サーバ200へ送信するように構成される。
管理サーバ200は、例えばミキサ車100により運搬される生コンの製造工場(プラント)によって運用されるサーバであり、インターネット60を介して、ミキサ車100と通信可能とされている。また、ミキサ車100の製造会社やレンタル会社が運営する他のユーザサーバがインターネット60を介して、ミキサ車100あるいは管理サーバ200と通信可能に接続されていてもよい。
本実施形態において、管理サーバ200は、ミキサ車100が運搬する生コンの品質を管理し、必要に応じて品質を証明する証明書を発行し、あるいは品質異常を報知するために設置される。なお上記以外にも、本システムは、ミキサ車100の稼働状況、メンテナンス時期等の管理に用いられてもよい。
[管理サーバのハードウェア構成]
図10は、上記管理サーバ200のハードウェア構成を示したブロック図である。
同図に示すように、管理サーバ200は、CPU210(サーバ制御部)、ROM220、RAM230、通信部240(サーバ通信部)、記憶部250及びタイマ260を有する。
CPU210は、必要に応じてEEPROM120及びRAM130等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながら管理サーバ200の各ブロック全体を統括的に制御する。
ROM220は、CPU210に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。
RAM230は、CPU210の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
通信部240は、例えばEthernet用のNIC(Network Interface Card)であり、ミキサ車100との間の通信処理を担う。
記憶部250は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、フラッシュメモリ(SSD;Solid State Drive)、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリである。当該記憶部250には、各種アプリケーション、各種データが記憶される。また、記憶部250には、スランプ評価部211における生コンのスランプの評価処理を実行するためのプログラムも記憶される。
タイマ260は、管理サーバ200の各種動作の開始及び終了等に用いられる。
CPU210は、スランプ評価部211を有する。スランプ評価部211は、所定時間毎にミキサ車100から圧力センサ4aの出力を取得してミキサドラム2内の生コンの流動性を評価するように構成される。具体的には、第1の実施形態で説明したスランプ評価部111と同様の処理を実行することで、生コンのスランプの時間変化を評価するように構成される。
[システムの動作]
図11は、管理サーバ200のスランプ評価部211が実行する生コンのスランプ評価処理の一例を示すフローチャートである。
同図に示すように、スランプ評価部211は、生コンを運搬するミキサ車100のミキサドラム2が撹拌回転中か否かを判断する(ステップ51)。ミキサドラム2の撹拌回転は、ミキサ車100から送信される圧力センサ4aの出力を基に判断される。
次に、スランプ評価部211は、ミキサ車100から送信される圧力センサ4aの出力に基づき、第1の実施形態と同様に、ミキサドラム2の駆動圧力の変化量(ΔP)が所定の閾値(−Pth)より大きいか否かを判定し、ΔPの値が閾値より大きい場合(ΔP>−Pth)には、生コンのスランプの変化が正常であると評価して「加水なし」と判定する(ステップ52,53)。一方、スランプ評価部211は、ΔPの値が上記閾値以下の場合(ΔP≦−Pth)、第1の実施形態と同様に、生コンのスランプの変化が異常であると評価して「加水あり」と判定する(ステップ54)。
さらに、スランプ評価部211は、通信部240を介してミキサ車100へ当該事象を通報する(ステップS55)。そして、スランプ評価部211は、「加水あり」と判定した時刻から所定の第2の時間(T2)継続して、駆動圧力のデータを記憶部250へ保存する(ステップS56)。そして、必要に応じて、生コンの品質を証明する証明書の発行コマンドをミキサ車100に送信する。
スランプ評価部211は、以上の処理を所定時間ごとに周期的に実行することで、当該ミキサ車100のミキサドラム2内の生コンのスランプの変化を監視する。スランプ評価手順は、上述の例に限られず、第1の実施形態で説明した評価例2又は3が採用されてもよい。
以上のように本実施形態においては、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、上述のような生コンのスランプ評価を、当該ミキサ車100だけでなく、管理サーバ200と通信可能に接続された複数のミキサ車によって運搬される生コンに対しても同様に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の各実施形態では、ミキサドラムの内容物として、混練済の生コンを例に挙げて説明したが、これに限られず、混練前の生コン原料であってもよい。この場合、運搬中あるいは打設現場においてミキサドラムを混練回転させて上記原料の混練が行われる。このときの材料の流動性の時間変化をミキサ車あるいは管理サーバのスランプ評価部において監視するようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、生コンのスランプ評価にミキサドラムの駆動圧力あるいは駆動トルクを参照する例を説明したが、これに加えて、ミキサドラムの回転数の時間変化をも参照してもよい。例えば、加水操作の後、生コンを混練するためにミキサドラムの回転数を増加させる場合があるため、運搬途上における不自然なドラム回転数の上昇を検出することによっても、加水の有無を評価することができる。
さらに以上の実施形態では、ミキサドラム2を回転させる駆動装置4は、エンジン3の動力で作動する油圧ポンプ5や油圧モータ6を含む油圧回路で構成されたが、電動モータ、あるいは電動モータと油圧回路との組み合わせで上記駆動装置が構成されてもよい。
2…ミキサドラム
2a…温度センサ
4…駆動装置
4a…圧力センサ
10…コントローラ
100…ミキサ車
111,211…スランプ評価部
200…管理サーバ

Claims (14)

  1. 内容物を収容するミキサドラムと、
    前記ミキサドラムを回転させる駆動力を発生する駆動装置と、
    前記駆動力及び前記内容物の温度のうち少なくとも1つに関連する情報を検出する検出部と、
    前記検出部の出力に基づき、前記内容物の流動性の時間変化を評価する評価部と
    を具備するミキサ車。
  2. 請求項1に記載のミキサ車であって、
    前記評価部は、前記検出部の出力の時間変化に基づき、前記内容物の流動性の時間変化を評価するように構成される
    ミキサ車。
  3. 請求項2に記載のミキサ車であって、
    前記評価部は、
    前記検出部の出力の増加量が所定値より大きいときは、前記内容物の流動性の時間変化が正常であると判定し、
    前記検出部の出力の増加量が前記所定値以下のときは、前記内容物の流動性の時間変化が異常であると判定するように構成される
    ミキサ車。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のミキサ車であって、
    前記評価部は、
    前記駆動力の変化量が所定値より大きいときは、前記内容物の流動性の時間変化が正常であると判定し、
    前記駆動力の変化量が前記所定値以下のときは、前記内容物の温度が低下したときに限って、前記内容物の流動性の時間変化が異常であると判定するように構成される
    ミキサ車。
  5. 請求項1に記載のミキサ車であって、
    前記内容物を構成する原料の配合比を記憶する第1の記憶部をさらに具備し、
    前記評価部は、
    前記原料の配合比に基づいて所定時間後の少なくとも前記ミキサドラムの駆動力又は前記内容物の温度の推定値のいずれか一方を算出し、
    前記検出部の出力と前記推定値との差分が所定の範囲内にあるときは、前記内容物の流動性の時間変化が正常であると判定し、
    前記検出部の出力と前記推定値との差分が前記所定の範囲内にないときは、前記内容物の流動性の時間変化が異常であると判定するように構成される
    ミキサ車。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のミキサ車であって、
    前記評価部は、前記ミキサドラムによる前記内容物の撹拌回転時に、前記内容物の流動性の時間変化を評価する
    ミキサ車。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載のミキサ車であって、
    前記評価部による評価結果を記憶可能な第2の記憶部をさらに具備し、
    前記評価部は、前記内容物の流動性の時間変化が異常であると判定した場合、当該異常と判定された時刻を含むその前後の所定時間にわたる当該流動性に関する情報を前記第2の記憶部へ記憶するように構成される
    ミキサ車。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載のミキサ車であって、
    前記評価部による前記内容物の流動性の時間変化の評価結果を記載した書面を発行する発行装置をさらに具備する
    ミキサ車。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載のミキサ車であって、
    前記検出部は、前記ミキサドラムの駆動圧力を検出する圧力センサ又は前記ミキサドラムの駆動トルクを検出するトルクセンサを含む
    ミキサ車。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載のミキサ車であって、
    前記検出部は、前記ミキサドラムに取り付けられ前記内容物の温度を検出する温度センサを含む
    ミキサ車。
  11. 請求項1〜10のいずれか1つに記載のミキサ車であって、
    管理サーバと通信することが可能な通信部をさらに具備し、
    前記評価部は、前記内容物の流動性の時間変化が異常であると評価したとき、その評価結果を前記管理サーバへ送信するように前記通信部を制御するように構成される
    ミキサ車。
  12. 請求項1〜11のいずれか1つに記載のミキサ車であって、
    前記内容物は、モルタル又はレディミクスコンクリートである
    ミキサ車。
  13. 請求項1〜12のいずれか1つに記載のミキサ車であって、
    車両状態を判定する判定部をさらに具備し、
    前記評価部は、前記判定部において車両状態が安定していると判定されたとき、前記検出部の出力に基づく前記内容物の流動性の評価を実行する
    ミキサ車。
  14. ミキサ車と管理サーバとを具備するミキサ車管理システムであって、
    前記ミキサ車は、
    内容物を収容するミキサドラムと、
    前記ミキサドラムを回転させる駆動力を発生する駆動装置と、
    前記駆動力及び前記内容物の温度のうち少なくとも1つに関連する情報を検出する検出部と、
    前記管理サーバと通信可能なミキサ車通信部と、
    前記検出部の出力に基づき、前記内容物の流動性の時間変化を取得可能であり、取得された前記流動性の時間変化を前記管理サーバへ送信するように前記ミキサ車通信部を制御可能なミキサ車制御部と、を有し、
    前記管理サーバは、
    前記ミキサ車と通信可能なサーバ通信部と、
    送信された前記流動性の時間変化を受信するように前記サーバ通信部を制御可能であり、受信された前記流動性の時間変化が正常であるか否かを判定するように構成されたサーバ制御部と、を有する
    ミキサ車管理システム。
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