JP2017188561A - 発光装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ光のピーク波長の変化の抑制とスペックルノイズの抑制とを両立することが可能なレーザ素子の駆動方法を提供する。
【解決手段】レーザ光源と、前記レーザ光源を駆動する駆動手段と、前記駆動手段が前記レーザ光源に印加する駆動電流を基準値を中心として変動させる制御手段と、を備える発光装置であって、前記制御手段は、単位時間当たりの、前記基準値より大きい第1電流を印加する時間が、前記基準値より小さい第2電流を印加する時間より短くなるように、前記駆動電流を変動させることを特徴とする発光装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置及びその制御方法に関するものである。
近年、表示装置の光源としてレーザ素子を用いるものがある。レーザ素子が出力する光(以下、レーザ光)は波長スペクトル幅が狭帯域なので、理想に近い純度の色を出すことができる。これにより、色再現性の高い表示装置を実現できる。しかし、レーザ光にはスペックルノイズが発生する課題がある。スペックルノイズとは、反射面や透過面に微小な凹凸がある場合にレーザ光が互いに干渉して輝点が見えることである。レーザ光は狭帯域であるため発光波長が一定であり干渉しやすくスペックルノイズが発生しやすい。
特許文献1では、このスペックルノイズを解消するためにレーザ素子を駆動させる電流に交流成分を重畳している。レーザ素子は、駆動電流によって発光波長が変化する特徴がある。駆動電流に交流成分を重畳することにより発光波長が時間的に変化するので、レーザ光が互いに干渉して起こるスペックルノイズが見えにくくなる。特許文献2では、駆動電流値がレーザ素子の閾値を下回った場合に再び発光するまでの発光遅延時間を補償するように、駆動電流に重畳する交流波形を変化させている。
特開2002−323675号公報 特開2013−211308号公報
スペックルノイズ抑制のためレーザ素子の駆動電流に正弦波を重畳した場合、基準より駆動電流が多く流れる期間と少なく流れる期間が同じである。レーザ素子は、電流駆動なのでレーザ光の強度は電流の値に比例する。このため駆動電流に正弦波を重畳したレーザ素子の光は、本来のピーク波長から基準より多い駆動電流に対応する波長の方向にピーク波長がシフトしてしまい、意図したピーク波長のレーザ光を出せなくなってしまう課題がある。
そこで、本発明は、レーザ光のピーク波長の変化の抑制とスペックルノイズの抑制とを両立することが可能なレーザ素子の駆動方法を提供することを目的とする。
本発明は、レーザ光源と、
前記レーザ光源を駆動する駆動手段と、
前記駆動手段が前記レーザ光源に印加する駆動電流を基準値を中心として変動させる制御手段と、
を備える発光装置であって、
前記制御手段は、単位時間当たりの、前記基準値より大きい第1電流を印加する時間が、前記基準値より小さい第2電流を印加する時間より短くなるように、前記駆動電流を変動させることを特徴とする発光装置である。
本発明は、レーザ光源と、
前記レーザ光源を駆動する駆動手段と、
前記レーザ光源から発せられる所定の波長の光の強度を検出する検出手段と、
前記駆動手段が前記レーザ光源に印加する駆動電流を所定量、増加又は減少させる制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記検出手段により検出される強度が最大になるように、前記駆動電流を増加させるか減少させるか決定することを特徴とする発光装置である。
本発明は、レーザ光源と、
前記レーザ光源を駆動する駆動手段と、
を備える発光装置の制御方法であって、
前記駆動手段が前記レーザ光源に印加する駆動電流を基準値を中心として変動させる工程と、
単位時間当たりの、前記基準値より大きい第1電流を印加する時間が、前記基準値より小さい第2電流を印加する時間より短くなるように、前記駆動電流を変動させる工程と、を有することを特徴とする発光装置の制御方法である。
本発明は、レーザ光源と、
前記レーザ光源を駆動する駆動手段と、
を備える発光装置の制御方法であって、
前記レーザ光源から発せられる所定の波長の光の強度を検出する工程と、
前記駆動手段が前記レーザ光源に印加する駆動電流を所定量、増加又は減少させる工程と、
前記検出される強度が最大になるように、前記駆動電流を増加させるか減少させるか決定する工程と、
を有することを特徴とする発光装置の制御方法である。
本発明によれば、レーザ光のピーク波長の変化の抑制とスペックルノイズの抑制とを両立することができる。
実施例1の発光装置の全体ブロック構成図 実施例1のピーク波長対電流値、光エネルギー対電流値の関係を表すグラフ 実施例1の発光装置の動作フローチャート 実施例1の各期間の駆動電流を表したグラフ 実施例1の各期間と周期Tでのスペクトラム波形を表したグラフ 実施例2の発光装置の全体ブロック構成図 実施例2の発光装置の動作フローチャート 実施例2の駆動電流とデューティ比を表したグラフ 実施例2の各周回のスペクトラム波形を表したグラフ 変形例にかかる表示装置の構成を示す図
(実施例1)
以下に、本発明の実施例1について図面を用いて説明する。
まず、図1を用いて実施例1の発光装置の全体構成について説明する。発光装置100は、レーザ素子の駆動を制御する装置である。発光装置100は、制御部101、メモリ102、算出部103、駆動部104、レーザ素子105、入力部106を有する。
制御部101は、入力部6から入力される目標ピーク波長λmの値を取得する。入力部
6はユーザが目標ピーク波長を設定する指示の入力を受け付ける外部インターフェースであり、キーボード、マウス、発光装置の本体ボタン、リモコン等を例示できる。
制御部101は、目標ピーク波長λmとその前後の値を算出して算出部103に送る。目標ピーク波長λmとその前後の値の算出方法については後述する。制御部101は、マイコン又はDSP(Digital Signal Processor)によって構成されている。制御部101は、制御部101の機能を実現するプログラムをPC(Personal Computer)のCPU(Central Processing Unit)によって実行することで実現しても良い。
メモリ102は、レーザ素子105のピーク波長(発光波長)と電流値との対応関係の情報と、光エネルギー(強度)と電流値との対応関係の情報とを、それぞれLUTの形式で保持する記憶手段である。図2は、メモリ102が保持するLUTをグラフで示したものである。メモリ102は、不揮発性のメモリによって構成されている。
算出部103は、制御部101から送られる目標ピーク波長λmとその前後の波長のそれぞれと、メモリ102に保持されている図2に示すLUT(Lookup Table)とに基づいて、各波長に対応する電流値及び光エネルギーの値を算出する。なお、LUTに各波長に対応するデータがない場合、算出部103は、各波長の近傍の波長に対応する値に基づく線形補完により各波長に対応する値を求める。
算出部103は、各波長に対応する光エネルギーの値に基づき、各電流値でレーザ素子105を駆動する時間の比率を算出する。算出部103は、単位時間当たりの駆動時間により時間比率を算出する。時間比率の算出方法については後述する。
算出部103は、算出した時間比率で駆動するべき電流値を指令値として駆動部104に送る。算出部103は、マイコン又はDSPによって構成されている。
駆動部104は、算出部103から出力された指令値に基づいてレーザ素子105に駆動電流を流す。駆動部104は、指令値によって出力電流が可変の定電流回路である。
レーザ素子105は、レーザ光を発するレーザ光源であり、波長スペクトル幅が狭い光を発する。レーザ素子105は、印加される駆動電流によって発光波長が変化する特性を有する。
次に図3を用いて発光装置100の動作について説明する。図3は、発光装置100の動作を表したフローチャートである。発光装置100が起動すると、このフローチャートの処理が開始される。
S100において、制御部101は、目標ピーク波長λmが設定されているかを判定する。目標ピーク波長が設定されている場合にはS101へ進む。目標ピーク波長が設定されていない場合にはS100の処理を再度行う。
S101において、制御部101は、目標ピーク波長λmからΔλを引いた波長λaと、目標ピーク波長λmにΔλを足した波長λbを算出する。ここで、Δλは、スペックルノイズを低減するために必要なレーザ素子のピーク波長の変化量である。Δλは、スペックルノイズを低減させたい度合いによって変化させてもよいが、実施例1では固定値として説明する。さらに、制御部101は、λmとλaの中間値であるλcと、λmとλbの中間値であるλdを算出する。制御部101は、λmとλaとλbとλcとλdの値を算出部103に送る。なお、実施例1では、λmとλaとλbとλcとλdの5つの波長を算出する例を示したが、より詳細の制御したい場合には算出する波長の数を増やしてもよい。
S102において、算出部103は、メモリ102に記憶されているLUTを参照して、ピーク波長λmとλaとλbとλcとλdに対応する電流値ImとIaとIbとIcと
Idと、光エネルギーの値LmとLaとLbとLcとLdを算出する。ここで、図2より電流値ImとIaとIbとIcとIdの大小関係はIa<Ic<Im<Id<Ibであり、光エネルギーの値LmとLaとLbとLcとLdの大小関係はLa<Lc<Lm<Ld<Lbである。ここでは、目標ピーク波長λmに対応する電流値Imを基準値として、基準値より大きい第1電流(例えばIb)に対応する波長(λb)と基準値に対応する波長(λm)との差はΔλである。また、基準値より小さい第2電流(例えばIa)に対応する波長(λa)と基準値に対応する波長(λm)との差はΔλである。このように、第1電流に対応する波長と基準値に対応する波長との差と、第2電流に対応する波長と基準値に対応する波長との差と、が等しくなるように駆動電流を制御している。
S103において、算出部103は、S102で算出した各電流値でレーザ素子105を駆動する時間の周期Tにおける比率(時間比率)を算出する。以下、算出方法を説明する。算出部103は、光エネルギーの値Lmが1となるようにLmとLaとLbとLcとLdを正規化する。次に、算出部103は、正規化したLaとLbとLcとLdのそれぞれの逆数NmとNaとNbとNcとNdを算出する。算出したNmとNaとNbとNcとNdが、電流値ImとIaとIbとIcとIdそれぞれの電流値でレーザ素子105を駆動する周期T中の時間比率である。ここでは、基準値より大きい第1電流(例えばIb)に対応する発光エネルギーの逆数と基準値より小さい第2電流(例えばIa)に対応する発光エネルギーの逆数との比を求めている。そしてこの比に基づき、単位時間当たりの第1電流を印加する時間(Tb)と第2電流を印加する時間(Ta)とを決定している。
S104において、算出部103は、周期Tを時間比率NmとNaとNbとNcとNdに従って分割し、それぞれTm期間とTa期間とTb期間とTc期間とTd期間とする。算出部103は、周期Tにおいて、Tm期間中は、電流値Imを出力する指令値を、駆動部104に出力する。Ta期間中は、電流値Iaを出力する指令値を、駆動部104に出力する。Tb期間中は、電流値Ibを出力する指令値を、駆動部104に出力する。Tc期間中は、電流値Icを出力する指令値を、駆動部104に出力する。Td期間中は、電流値Idを出力する指令値を、駆動部104に出力する。ここで、各期間の大小関係はTa>Tc>Tm>Td>Tbである。
S105において、駆動部104は、算出部103から送られる指令値に基づいてレーザ素子105に駆動電流を流す。図4に駆動部104が出力する駆動電流の時間変化を示す。図4のグラフの横軸は時間、縦軸は駆動電流である。図4に示すように、駆動部104は、周期Tを1周期として、Ta期間中は電流値Iaでレーザ素子105を駆動する。Tc期間中は電流値Icでレーザ素子105を駆動する。Tm期間中は電流値Imでレーザ素子105を駆動する。Td期間中は電流値Idでレーザ素子105を駆動する。Tb期間中は電流値Ibでレーザ素子105を駆動する。図4の例では駆動電流の小さい順にレーザ素子105に印加しているが、5種類の電流値を印加する順序は任意である。
このように、目標ピーク波長λmに対応する電流値Imを基準値として、基準値より大きい第1電流(Ib,Id)と、基準値より小さい第2電流(Ic,Ia)とを印加することにより、基準値を中心として駆動電流を変動させている。これにより、発光波長が目標ピーク波長を中心として変動することになるため、スペックルノイズを抑制できる。このとき、単位時間当たりの、基準値より大きい第1電流(Ib,Id)を印加する時間(Tb,Td)が、基準値より小さい第2電流(Ic,Ia)を印加する時間(Tc,Ta)より短くなるように駆動電流を変動させている。これにより、第1電流を印加した場合の発光エネルギーと、第2電流を印加した場合の発光エネルギーと、が大きく異なることを抑制できるので、発光ピーク波長が目標ピーク波長から大きくずれることを抑制できる。
ここでは、単位時間当たりの、基準値より大きい第1電流(Ib,Id)を印加する時間(Tb,Td)が、基準値の電流(Im)を印加する時間(Tm)より短くなるように、駆動電流を制御している。また、単位時間当たりの、基準値より小さい第2電流(Ic,Ia)を印加する時間(Tc,Ta)が、基準値の電流(Im)を印加する時間(Tm)より長くなるように、駆動電流を制御している。
S106において、制御部101は、発光装置100の電源をオフするかを判定する。制御部101は、入力部106より電源オフ信号を取得した場合、本フローチャートの処理を終了する。電源オフ信号を取得しない場合、S104へ進む。
以上動作によって、図5に示すようなスペクトラム波形のレーザ光がレーザ素子105より出力される。図5は、横軸をレーザ光の波長、縦軸を周期T中の光エネルギーの積算値として、各波長に対応する期間中に出力されるレーザ光のスペクトラム波形と、周期T全体でのスペクトラム波形を表したグラフである。図5中のスペクトラム波形SaはTa期間中に出力されるレーザ光のスペクトラム波形である。スペクトラム波形ScはTc期間中に出力されるレーザ光のスペクトラム波形である。スペクトラム波形SmはTm期間中に出力されるレーザ光のスペクトラム波形である。スペクトラム波形SdはTd期間中に出力されるレーザ光のスペクトラム波形である。スペクトラム波形SbはTb期間中に出力されるレーザ光のスペクトラム波形である。図5中のスペクトラム波形Sa,Sc,Sm,Sd,Sbは全て同じ大きさなので、合成して得られる周期T全体でのスペクトラム波形Sallは、λmをピークとした左右対称なスペクトラム波形になる。
ここでは、第1電流(例えばIb)を印加した場合の光エネルギー(Sb)と、第2電流(例えばIa)を印加した場合の光エネルギー(Sa)とを求める。そして、これらが、同等となるように、単位時間当たりの第1電流を印加する時間(Ta)及び第2電流を印加する時間(Tb)を決定している。また、基準値の電流(Im)を印加した場合の発光エネルギー(Sm)と、第1電流(Ib)を印加した場合の発光エネルギー(Sb)と、第2電流(Ia)を印加した場合の発光エネルギー(Sa)とを求める。そして、これらが等しくなるように、単位時間当たりの基準値の電流を印加する時間(Tm)と、第1電流を印加する時間(Tb)と、第2電流を印加する時間(Ta)を決定している。
ここでは、第1電流(Ib)を印加した場合の発光スペクトル(Sb)と第2電流(Ia)を印加した場合の発光スペクトル(Sa)とが基準値に対応する波長(λm)に対して対称となるように駆動電流を制御している。すなわち、単位時間当たりの第1電流を印加する時間(Tb)及び第2電流を印加する時間(Ta)を決定している。
実施例1のレーザ素子の発光装置によれば、レーザ素子に印加する駆動電流を変化させてスペックルノイズを抑制しつつも、出力されるレーザ光のピーク波長が目標ピーク波長からシフトすることを抑制できる。
なお、実施例1では図5中のスペクトラム波形Sa,Sc,Sm,Sd,Sbが全て同じ大きさになるように算出部103にてNmとNaとNbとNcとNdを算出する例を説明した。しかし、目標ピーク波長の前後の波長に対応するスペクトラム波形はこれに限らない。例えば、目標ピーク波長の前後の波長に対応するスペクトラム波形が目標ピーク波長に対応するスペクトラム波形より小さくなるようにすれば、周期T全体でのスペクトラム波形Sallの半値幅を小さくすることができる。そのためには、NaとNcとNbとNdにそれぞれ1以下の補正係数を乗算すれば良い。目標ピーク波長の前後の波長に対応する駆動時間比率は、レーザ素子105により出力される光のスペクトラム波形が目標ピーク波長を中心として略対称となるように定められれば良く、実施例1で説明したように全てのスペクトラム波形が均一になる必要はない。実施例1では、LUTを参照して目標
ピーク波長及びその前後の波長に対応する電流値及び光エネルギーを取得する例を示したが、演算式を記憶しておき、演算により求めても良い。
(実施例2)
以下に、本発明の実施例2について図面を用いて説明する。
まず、図6を用いて実施例2の発光装置の全体構成について説明する。発光装置200は、レーザ素子の駆動を制御する装置である。発光装置200は、制御部201、駆動部104、レーザ素子105、カラーフィルタ202、受光素子203、受光素子204を有する。駆動部104とレーザ素子105は、実施例1に記載したものと同様である。
制御部201は、山登り法アルゴリズムに基づいて受光素子203からの出力が最大になるような指令値を算出し駆動部104へ出力する。また、制御部201は、受光素子204の出力が一定になるように指令値を出力する期間を決定する。制御部201はマイコン又はDSPによって構成されている。
カラーフィルタ202は、所定の波長として目標ピーク波長λmの光のみを透過させる狭帯域のカラーフィルタである。カラーフィルタ202は、レーザ素子105と受光素子203の間で、受光素子203に入射する光が必ず通過する位置に配置される。
受光素子203は、カラーフィルタ202を透過して入力された所定の波長の光の強度を検出する検出手段であり、強度に比例した電圧を制御部201に出力する。受光素子203は、例えばフォトダイオードである。
受光素子204は、レーザ素子105から出力される光が入力され、入力された光の強度を検出する第2の検出手段であり、強度に比例した電圧を制御部201に出力する。受光素子204は、例えばフォトダイオードである。
次に図7を用いて発光装置200の動作について説明する。図7は発光装置200の動作を表したフローチャートである。発光装置200が起動すると、このフローチャートの処理が開始される。
S200において、制御部201は、図8に示すような、駆動電流値Icを中央値とする正弦波をデューティ比Dcの比率でレーザ素子105に印加する指令値を駆動部104へ送る。図8は実施例2におけるレーザ素子105の駆動電流を表したグラフである。駆動電流に正弦波を重畳することにより、レーザ素子105に印加される駆動電流が時間変化するので、スペックルノイズを抑制できる。ここで、正弦波の振幅は、スペックルノイズを低減させたい度合いによって変化させてもよいが、実施例2では固定値として説明する。駆動電流値Icとデューティ比Dcは、発光装置200の起動直後は所定の初期値に設定される。
S201において、制御部201は、受光素子204の出力電圧Vacを検出する。制御部201は、予め持っている目標電圧Vamを検出した電圧Vacで除算した結果を現状のデューティ比Dcに乗算し、得られた値を新たなデューティ比Dcとして以降の制御で用いる。デューティ比Dcと、レーザ素子105の発光強度と、受光素子204の出力電圧Vacとは、全て正比例の関係にある。目標電圧Vamを検出電圧Vacで除算した結果をデューティ比Dcに乗算することで得られた新たなデューティ比Dcでレーザ素子105を駆動した場合、レーザ素子105の発光強度が調整されて、受光素子204の出力電圧は目標電圧Vamと等しくなる。これにより、受光素子204で検出される光の強度が一定になるように駆動電流のデューティ比が決定される。
S202において、制御部201は、前回の動作でS205とS206どちらのステッ
プを実行したかを判定する。制御部201は、内部のレジスタfpを参照してどちらを通過したか判定する。レジスタfpは、S205を実行した場合、値0に設定され、S206を実行した場合、値1に設定される。
制御部201は、内部のレジスタfpが0であれば、S203へ進み、内部のレジスタfpが1であれば、S204へ進む。なお、発光装置200の起動直後は、内部のレジスタfpには初期値0が設定されている。
S203において、制御部201は、受光素子203の出力電圧Vfcを検出し、前回検出した受光素子203の出力電圧VfcpとVfcとを比較する。前回検出した受光素子203の出力電圧Vfcpは、発光装置200の起動直後には所定の初期値とされる。VfcがVfcpより大きい場合はS205へ進む。VfcがVfcp以下の場合はS206へ進む。
S204において、制御部201は、受光素子203の出力電圧Vfcを検出し、前回検出した受光素子203の出力電圧VfcpとVfcとを比較する。前回検出した受光素子203の出力電圧Vfcpは、発光装置200の起動直後には所定の初期値とされる。VfcがVfcpより大きい場合はS206へ進む。VfcがVfcp以下の場合はS205へ進む。
S205において、制御部201は、駆動電流値Icに対して所定量ΔIだけ増加させる。ΔIは駆動部104の駆動電流値の最小の可変幅である。なお、駆動電流値Icに加算する電流値を駆動部104の駆動電流値の最小の可変幅としたのは一例であって、それより大きい値でも良い。また、制御部201は、検出したVfcを次回の比較対象のVfcpとして用いるために保持する。さらに制御部201は、内部のレジスタfpの値を0にする。この処理の後、制御部201は、S207へ進む。
S206において、制御部201は、駆動電流値Icに対して所定量ΔIだけ減少させる。また、制御部201は、検出したVfcを次回の比較対象のVfcpとして用いるために保持する。さらに制御部201は、内部のレジスタfpの値を1にする。この処理の後、制御部201は、S207へ進む。
S207において、制御部201は、動作を停止するかどうかを判定する。動作を停止する場合は終了ステップへ進む。動作を継続する場合はS200へ進む。
以上のS200からS207までの処理を繰り返すことで、図9に示したようなスペクトラム波形のレーザ光がレーザ素子105より出力される。
図9において、発光装置200の起動直後にS200からS207までの処理を行った際のレーザ素子105のスペクトラム波形をloop1とする。次にS200からS207までの処理を行った際のスペクトラム波形をloop2とする。図9は、S200からS207の処理の周回毎のスペクトラム波形を表したグラフである。
図9において、発光装置200は起動直後の1周回目から(N+1)周回目までS202の処理でS203へ進み、S203の処理でS205へ進む動作を繰り返す。この間、fp=0である。
発光装置200は、(N+2)周回目のS203においてS206へ進む動作を行う。これによりレジスタfp=1になる。
発光装置200は、(N+3)周回目の動作で(N+1)周回目のスペクトラム波形loop(n+1)と同一のスペクトラム波形を出力して、S202においてS204へ進み、S204ではS206へ進む動作を行う。よってレジスタfp=1となる。
発光装置200は、(N+4)周回目の動作で(N)周回目のスペクトラム波形loop(n)と同一のスペクトラム波形を出力して、S202においてS204へ進み、S204ではS205へ進む動作を行う。よってレジスタfp=0となる。
以降は(N+1)周回目から(N+4)周回目の動作を繰り返す。
このように、受光素子203により検出される光の強度が最大になるように、駆動電流を増加させるか減少させるか決定される。このとき、駆動電流を変化させた後に受光素子203により検出される光の強度の変化の方向に基づき、次に駆動電流を増加させるか減少させるか決定している。具体的には、駆動電流を増加させた後に受光素子203により検出される強度が不変又は増加した場合、次に駆動電流を増加させ、駆動電流を増加させた後に受光素子203により検出される強度が減少した場合、次に駆動電流を減少させる。駆動電流を減少させた後に受光素子203により検出される強度が不変又は増加した場合、次に駆動電流を減少させ、駆動電流を減少させた後に受光素子203により検出される強度が減少した場合、次に駆動電流を増加させる。
以上の動作によって、レーザ素子105の波長は、目標ピーク波長の前後の波長で繰り返し変動するので、スペックルノイズを抑制することができる。また、目標ピーク波長の透過光強度の検出値に基づく山登り法アルゴリズムのフィードバック制御により駆動電流を繰り返し変化させるので、レーザ素子105の出力光のピーク波長が目標ピーク波長からシフトすることを抑制できる。さらに、フィードバック制御による調節を行うので、レーザ素子105の経年変化や温度等の使用環境に起因する特性変化があっても出力光のピーク波長を目標ピーク波長に合わせることができる。
実施例2では駆動電流に正弦波を重畳する動作を説明したが、前述した実施例1も併用して、駆動電流に重畳する交流成分を予め記憶したレーザ素子105の特性より算出しても良い。
(変形例)
上記の各実施例で説明した発光装置をバックライトとして備える表示装置も本発明に含まれる。図10は、実施例1で説明した発光装置100をバックライトとして備え、このバックライトによって照明される表示パネルとして液晶パネル1001を有する表示装置1000の構成を示す図である。この表示装置1000によれば、レーザ光源を用いた発光装置をバックライト1000として用いることで、広色域表示が可能になる。また、上記の実施例1で説明したようにバックライト1000はスペックルノイズが抑制されるとともに、目標ピーク波長からのずれも抑制される。よって、図10の表示装置によれば、色純度が高く、かつ色精度が高く、スペックルノイズに起因する輝点が抑制された、高画質表示が可能となる。
なお、このように表示装置のバックライトとして本発明を実施する場合、実施例1の図1では駆動部104とレーザ素子105をそれぞれ1つしか記載していないが、同様に構成される複数のレーザ光源を有するバックライトとしても良い。バックライトが複数のレーザ光源から構成される場合、複数のレーザ光源の発光を独立に制御可能な構成とすることにより、表示画像の輝度に応じて局所的にバックライトの輝度を下げるローカルディミング制御も可能となる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100、200:発光装置、101、201:制御部、103:算出部、104:駆動部、105:レーザ素子

Claims (16)

  1. レーザ光源と、
    前記レーザ光源を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段が前記レーザ光源に印加する駆動電流を基準値を中心として変動させる制御手段と、
    を備える発光装置であって、
    前記制御手段は、単位時間当たりの、前記基準値より大きい第1電流を印加する時間が、前記基準値より小さい第2電流を印加する時間より短くなるように、前記駆動電流を変動させることを特徴とする発光装置。
  2. 前記制御手段は、単位時間当たりの、
    前記基準値より大きい第1電流を印加する時間が、前記基準値の電流を印加する時間より短くなり、かつ、
    前記基準値より小さい第2電流を印加する時間が、前記基準値の電流を印加する時間より長くなるように、前記駆動電流を変動させる請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記第1電流に対応する波長と前記基準値に対応する波長との差と、前記第2電流に対応する波長と前記基準値に対応する波長との差と、は等しい請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1電流を印加した場合の前記レーザ光源の発光エネルギーと、前記第2電流を印加した場合の前記レーザ光源の発光エネルギーとが、等しくなるように、単位時間当たりの前記第1電流を印加する時間及び前記第2電流を印加する時間を決定する請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光装置。
  5. 前記レーザ光源に印加する電流と発光波長との対応関係の情報と、前記レーザ光源に印加する電流と発光エネルギーとの対応関係の情報と、を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記第1電流に対応する発光エネルギーの逆数と前記第2電流に対応する発光エネルギーの逆数との比に基づき、単位時間当たりの前記第1電流を印加する時間と前記第2電流を印加する時間とを決定する請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光装置。
  6. 前記制御手段は、前記基準値の電流を印加した場合の発光エネルギーと、前記第1電流を印加した場合の発光エネルギーと、前記第2電流を印加した場合の発光エネルギーと、が等しくなるように、単位時間当たりの前記基準値の電流を印加する時間と、前記第1電流を印加する時間と、前記第2電流を印加する時間を決定する請求項1〜5のいずれか1項に記載の発光装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1電流を印加した場合の発光スペクトルと前記第2電流を印加した場合の発光スペクトルとが前記基準値に対応する波長に対して対称となるように、単位時間当たりの前記第1電流を印加する時間及び前記第2電流を印加する時間を決定する請求項1〜6のいずれか1項に記載の発光装置。
  8. 前記レーザ光源の目標ピーク波長を設定する指示の入力を受け付ける入力手段をさらに備え、
    前記駆動電流の基準値は前記目標ピーク波長に対応する電流である請求項1〜7のいずれか1項に記載の発光装置。
  9. レーザ光源と、
    前記レーザ光源を駆動する駆動手段と、
    前記レーザ光源から発せられる所定の波長の光の強度を検出する検出手段と、
    前記駆動手段が前記レーザ光源に印加する駆動電流を所定量、増加又は減少させる制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記検出手段により検出される強度が最大になるように、前記駆動電流を増加させるか減少させるか決定することを特徴とする発光装置。
  10. 前記制御手段は、前記駆動電流を変化させた後に前記検出手段により検出される強度の変化の方向に基づき、次に前記駆動電流を増加させるか減少させるか決定する請求項9に記載の発光装置。
  11. 前記制御手段は、
    前記駆動電流を増加させた後に前記検出手段により検出される強度が不変又は増加した場合、次に前記駆動電流を増加させ、
    前記駆動電流を増加させた後に前記検出手段により検出される強度が減少した場合、次に前記駆動電流を減少させ、
    前記駆動電流を減少させた後に前記検出手段により検出される強度が不変又は増加した場合、次に前記駆動電流を減少させ、
    前記駆動電流を減少させた後に前記検出手段により検出される強度が減少した場合、次に前記駆動電流を増加させる請求項10に記載の発光装置。
  12. 前記レーザ光源から発せられる光の強度を検出する第2の検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記第2の検出手段により検出される強度が一定になるように、駆動電流のデューティ比を決定する請求項9〜11のいずれか1項に記載の発光装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の発光装置と、
    前記発光装置により照明される表示パネルと、
    を備える表示装置。
  14. レーザ光源と、
    前記レーザ光源を駆動する駆動手段と、
    を備える発光装置の制御方法であって、
    前記駆動手段が前記レーザ光源に印加する駆動電流を基準値を中心として変動させる工程と、
    単位時間当たりの、前記基準値より大きい第1電流を印加する時間が、前記基準値より小さい第2電流を印加する時間より短くなるように、前記駆動電流を変動させる工程と、を有することを特徴とする発光装置の制御方法。
  15. レーザ光源と、
    前記レーザ光源を駆動する駆動手段と、
    を備える発光装置の制御方法であって、
    前記レーザ光源から発せられる所定の波長の光の強度を検出する工程と、
    前記駆動手段が前記レーザ光源に印加する駆動電流を所定量、増加又は減少させる工程と、
    前記検出される強度が最大になるように、前記駆動電流を増加させるか減少させるか決定する工程と、
    を有することを特徴とする発光装置の制御方法。
  16. 請求項14又は15に記載の発光装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させる
    プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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