JP2017187595A - ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 広画角、大口径比で、全ズーム範囲で高い光学性能が得られるズームレンズを得ること。【解決手段】 物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力を有する第1レンズ群から構成される前群と、複数のレンズ群を含み全体として正の屈折力を有する後群より構成され、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて、後群に含まれる複数のレンズ群には、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第2aレンズ群、負の屈折力の第2bレンズ群、正の屈折力の第2cレンズ群が含まれており、第2bレンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、負レンズLN1、正レンズLP1、負レンズLN2より構成され、負レンズLN1の焦点距離fN1、広角端における全系の焦点距離fwを各々適切に設定すること。【選択図】 図1

Description

本発明は、ズームレンズに関し、例えばデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、TVカメラ、監視用カメラ等の撮像装置の撮像光学系として好適なものである。
近年、固体撮像素子を用いた撮像装置に用いる撮像光学系としては、広画角で画面周辺まで高い光学性能を有し、明るい(Fナンバーが小さい)ズームレンズであることが要求されている。撮像全画角が100度程度の広画角のズームレンズとして、負の屈折力のレンズ群が先行する(最も物体側に位置する)ネガティブリード型のズームレンズが知られている(特許文献1、2)。
特許文献1では物体側より像側へ順に、負、正、負、正の屈折力の第1レンズ群乃至第4レンズ群よりなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群間隔が変化する4群ズームレンズを開示している。特許文献1は、広角端における撮像画角が105度で、ズーム比が2.1、Fナンバーが2.9のズームレンズを開示している。
特許文献2では、物体側より像側へ順に、負、正、正、負、正の屈折力の第1レンズ群乃至第5レンズ群よりなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する5群ズームレンズを開示している。特許文献2は、広角端における撮像画角が105度で、ズーム比が2.1倍、Fナンバーが2.9〜4.1のズームレンズを開示している。
特開2008−046208号公報 特開2014−206674号公報
負の屈折力のレンズ群が先行するネガティブリード型のズームレンズは、広画角化が比較的容易であり、また長いバックフォーカスが容易に得られるという特徴がある。しかしながらネガティブリード型のズームレンズはレンズ構成が開口絞りに対して非対称となるため、諸収差の補正が難しく、広画角化を図りつつ高い光学性能を得ることが大変難しい。広画角化を図ったときの諸収差の発生を軽減し、良好なる光学性能を得るにはズームレンズを構成する各レンズ群のレンズ構成、ズームタイプ等を適切に設定することが重要になってくる。
例えば、ネガティブリード型の大口径(Fナンバーの小さい)のズームレンズにおいては、軸上光線の入射高が後群(負の屈折力の第1レンズ群よりも像側に配置されるレンズ系)で高くなる。このため、広画角化、大口径比を図るためには、後群のレンズ構成を適切に設定することが重要になってくる。後群のレンズ構成が不適切であると、諸収差、特に球面収差が増大し、広画角化を図りつつ、高い光学性能を得るのが大変困難になってくる。
本発明は、広画角、大口径比で、全ズーム範囲で高い光学性能が得られるズームレンズ及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。
本発明のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力有する第1レンズ群から構成される前群と、複数のレンズ群を含み全体として正の屈折力を有する後群より構成され、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて、
前記後群に含まれる複数のレンズ群には、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第2aレンズ群、負の屈折力の第2bレンズ群、正の屈折力の第2cレンズ群が含まれており、
前記第2bレンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、負レンズLN1、正レンズLP1、負レンズLN2より構成され、
前記負レンズLN1の焦点距離をfN1、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
1.0<−fN1/fw<2.8
なる条件式を満足することを特徴としている。
本発明によれば、広画角、大口径比で、全ズーム範囲で高い光学性能が得られるズームレンズが得られる。
本発明における実施例1のレンズ断面図 (A)、(B) 実施例1の物体距離無限遠時の広角端と望遠端における縦収差図 本発明における実施例2のレンズ断面図 (A)、(B) 実施例2の物体距離無限遠時の広角端と望遠端における縦収差図 本発明における実施例3のレンズ断面図 (A)、(B) 実施例3の物体距離無限遠時の広角端と望遠端における縦収差図 本発明の撮像装置の要部説明図
以下に本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。本発明のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力を有する第1レンズ群から構成される前群と、複数のレンズ群を含み全体として正の屈折力を有する後群より構成されている。ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する。後群に含まれる複数のレンズ群には、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第2aレンズ群、負の屈折力の第2bレンズ群、正の屈折力の第2cレンズ群が含まれている。
図1は本発明の実施例1のズームレンズの広角端(短焦点距離端)におけるレンズ断面図である。図2(A)、(B)はそれぞれ実施例1のズームレンズの広角端、望遠端(長焦点距離端)における収差図である。実施例1は広角端における撮像画角105.4度、Fナンバー2.91、ズーム比2.06の5群ズームレンズである。
図3は本発明の実施例2のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図4(A)、(B)はそれぞれ実施例2のズームレンズの広角端、望遠端における収差図である。実施例2は広角端における撮像画角105.4度、Fナンバー2.90〜2.93、ズーム比2.06の5群ズームレンズである。
図5は本発明の実施例3のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図6(A)、(B)はそれぞれ実施例3のズームレンズの広角端、望遠端における収差図である。実施例3は広角端における撮像画角105.7度、Fナンバー4.12、ズーム比2.42の5群ズームレンズである。図7は本発明のズームレンズを備えるデジタルスチルカメラ(撮像装置)の要部概略図である。レンズ断面図において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。
レンズ断面図において、LFは前群である。前群LFは負の屈折力の第1レンズ群L1よりなる。LRは1以上のレンズ群を含み全体として正の屈折力を有する後群である。後群LRは正の屈折力の第20レンズ群L20、正の屈折力の第2aレンズ群L2a、負の屈折力の第2bレンズ群L2b、正の屈折力の第2cレンズ群L2cを有している。SPは開放Fナンバー(Fno)光束を決定(制限)する開口絞りの作用をするFナンバー決定部材(以下「開口絞り」と呼ぶ)である。
VSP、VSP1、VSP2はフレアー光をカットするズーミングによって開口径が変化するフレアーカット絞りである。VSはフレアー光をカットする開口径が一定のフレアーカット絞りである。IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面が置かれる。
又、銀塩フィルム用カメラの撮影光学系として使用する際にはフィルム面に相当する感光面が置かれている。球面収差図において、実線のdはd線(波長587.6nm)、二点鎖線のgはg線(波長435.8nm)である。非点収差図において点線のMはd線のメリディオナル像面、実線のSはd線のサジタル像面を表している。また、倍率色収差は、d線を基準とした際のg線の差分を表している。
FnoはFナンバーである。ωは撮影半画角(度)である。尚、以下の各実施例において広角端と望遠端は変倍用レンズ群が機構上、光軸上移動可能な両端に位置したときのズーム位置をいう。レンズ断面図において、矢印は広角端から望遠端へのズーミングに際しての各レンズ群の移動軌跡を示している。またFocusに関する矢印は無限遠から近距離へのフォーカシングに際してのレンズ群の移動方向を示している。
本発明のズームレンズは、前群LFと後群LRのレンズ構成を適切に設定することで、最大撮像画角が100°を超え、ズーム比2以上で大口径比のズームレンズを達成している。
本発明のズームレンズは、物体側から像側へ順に、負の屈折力のレンズ群よりなる前群LF、1以上のレンズ群を有し、全体として正の屈折力を有する後群LRからなっている。広角端に比べ、望遠端において前群LFと後群LRの間隔が小さくなる。ズーミングに際して、隣り合うレンズ群の間隔が変化する。そして広角端においてレトロフォーカス型の屈折力配置をとることで、広角端において所定の長さのバックフォーカスを得ている。
後群LRは物体側から像側へ順に、正の屈折力の第20レンズ群L20、正の屈折力の第2aレンズ群L2a、負の屈折力の第2bレンズ群L2b、正の屈折力の第2cレンズ群L2cを有する。広角端に比べて望遠端において、第20レンズ群L20と第2aレンズ群L2aの間隔が変化する。第2aレンズ群L2aと第2bレンズ群L2bが大きく、第2bレンズ群L2bと第2cレンズ群L2cの間隔が小さくなるように各レンズ群が移動してズーミングを行う。
これにより後群LRに変倍効果を持たせて、所定のズーム比を確保している。また後群LRに変倍効果を持たせることで、変倍に伴う前群LFと後群LRの相対移動量を小さくしている。無限遠から近距離へのフォーカシングに際して第20レンズ群L20は像側へ移動する。
本発明のズームレンズは、広画角で大口径でありながら、諸収差、特に球面収差が良好に補正されている。広画角化を図るには、基本的に物体側に負の屈折力の前群、像側に正の屈折力の後群を配置したレトロフォーカス型が有利となる。ここで前群の屈折力をφ1、後群の屈折力をφ2、前群と後群の主点間隔をeとする。このとき、全系の屈折力Φは、下記となる。
Φ=Φ1+Φ2−e×Φ1×Φ2
屈折力Φ1と屈折力Φ2を同時に弱くし(絶対値を小さくし)、間隔eを広げていけば、全系の屈折力を確保しながら各群の屈折力を弱められる。
次に本発明のズームレンズの正の屈折力の後群のレンズ構成について説明する。後群の屈折力Φ2を弱くすると、収束性の屈折力が弱まるため、後群が像面から離れた位置に配置されることになる。また後群は、高い変倍比を得るために、連続して正の屈折力の第2aレンズ群L2a、負の屈折力の第2bレンズ群L2b、正の屈折力の第2cレンズ群L2cで構成する。そしてズーミングに際し、第2aレンズ群L2aと第2bレンズ群L2bの間隔を広げ、第2bレンズ群L2bと第2cレンズ群L2cの間隔を狭めている。
そうなると、広角端において第2aレンズ群L2aと第2bレンズ群L2bの間隔をなるべく物理的に限界まで詰めて配置することが、望遠端においてレンズ設計をする上で、有利になる。しかしながら、負の屈折力の第2bレンズ群L2bが正の屈折力の第2cレンズ群L2cに詰めて配置されると、正の屈折力の後群の主点が像側に寄ってしまい、屈折力も強くなってくる。
そこで本発明者は、レトロフォーカス型のズームレンズにおいて、第2aレンズ群L2aと第2bレンズ群L2bの間隔を物理的には限界まで詰めつつ、主点間隔を確保することが各レンズ群の屈折力を緩くする。そして諸収差、特に球面収差を小さくする上で重要になることを見出した。
具体的には、負の屈折力の第2bレンズ群L2bを、物体側より像側へ順に配置された、負レンズLN1、正レンズLP1、負レンズLN2のレンズ構成としている。そして負レンズLN1の焦点距離をfN1、広角端における全系の焦点距離をfwとする。このとき、
1.0<−fN1/fw<2.8 ・・・(1)
なる条件式を満たすのが良いことを見出した。
そうすることで、負の屈折力の第2bレンズ群L2bの前側主点位置を像側に位置することが出来、実質的に第2aレンズ群L2aと第2bレンズ群L2bの間隔を広げたことになる。そして正の屈折力の後群LRの屈折力を弱め、更には像面から離れた位置に配置し易くなるようにしている。
ここで、負の屈折力の第2bレンズ群L2bの物体側に、更に負のレンズ要素を配置したり、像側に正のレンズ要素を配置したりすることで、主点位置を更に離すことは容易となる。しかしながらそうなると、レンズ群厚が厚くなり、第2bレンズ群L2bと第2cレンズ群L2cの間隔の変化量が小さくなってしまうため、好ましくない。
条件式(1)の上限値を逸脱して、負レンズLN1の負の屈折力が緩すぎると、負の屈折力の第2bレンズ群L2bの主点位置が物体側に寄ってしまうため、好ましくない。条件式(1)の下限値を超えると、望遠端における球面収差や広角端における像面湾曲が過剰に補正されるため好ましくない。
より好ましくは、条件式(1)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.2<−fN1/fw<2.5 ・・・(1a)
更に好ましくは、条件式(1a)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.3<−fN1/fw<2.3 ・・・(1b)
次に、本発明を実施するにあたり、より好ましい構成について説明する。広角端におけるバックフォーカスをSkとする。広角端から望遠端へのズーミングに際しての第2bレンズ群L2bと第2cレンズ群L2cの間隔の変化量をDpnwtとする。
負レンズLN1の材料の屈折率とアッベ数を各々Ndn1、νdn1とする。正レンズLP1の材料の屈折率とアッベ数を各々Ndp1、νdp1とする。負レンズLN2の材料の屈折率とアッベ数を各々Ndn2、νdn2とする。第1レンズ群L1の焦点距離をf1、第2bレンズ群L2bの焦点距離をf2b、第2cレンズ群L2cの焦点距離をf2cとする。
このとき、次の条件式のうち1つ以上を満足するのが良い。
1.5<Sk/fw<5.0 ・・・(2)
0.2<−Dpnwt/fw<2.0 ・・・(3)
1.7<Ndn1<2.1 ・・・(4)
1.7<Ndp1<2.0 ・・・(5)
1.7<Ndn2<2.1 ・・・(6)
25.0<νdn1<50.0 ・・・(7)
18.0<νdp1<30.0 ・・・(8)
30.0<νdn2<45.0 ・・・(9)
0.8<−f1/fw<2.5 ・・・(10)
1.2<−f2b/fw<5.0 ・・・(11)
1.5<f2c/fw<5.0 ・・・(12)
次に前述の各条件式と技術的意味について説明する。条件式(2)は、ズームレンズの像側にクイックリターンミラー、フィルター等の光学部材を配置するスペースを十分に確保するためのものである。条件式(2)の下限値を逸脱して、バックフォーカスが短すぎると、光学部材を配置するのが困難となる。条件式(2)の上限値を逸脱して、バックフォーカスが長すぎると、各レンズ群の移動範囲が制限されるため、各レンズ群の屈折力が強くなり、諸収差、特に球面収差が増加するため好ましくない。
更に好ましくは条件式(2)の数値範囲を、次の如く設定するのが良い。
1.8<Sk/fw<4.0 ・・・(2a)
更に好ましくは、条件式(2a)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
2.0<Sk/fw<3.0 ・・・(2b)
条件式(3)は、広角端から望遠端へのズーミングに際して第2bレンズ群L2bと第2cレンズ群L2cの間隔を適切にし、ズーミングに際しての諸収差の変動、特に球面収差の変動を小さくしつつ、全系の小型化を図るためのものである。条件式(3)の上限値を逸脱して、間隔Dpnwtが広すぎると、全系が大型化するため好ましくない。条件式(3)の下限値を逸脱して、間隔Dpnwtが狭すぎると、各レンズ群の屈折力が強くなり球面収差が増加するため好ましくない。
より好ましくは、条件式(3)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
0.3<−Dpnwt/fw<1.6 ・・・(3a)
更に好ましくは、条件式(3a)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
0.4<−Dpnwt/fw<1.2 ・・・(3b)
条件式(4)、(5)、(6)は、主にペッツバール和を小さくしつつ、諸収差、特に球面収差を良好にするためのものである。条件式(4)、(6)の上限値を逸脱する材料はレンズ加工が困難になるため好ましくない。条件式(4)、(6)の下限値を逸脱すると、全系のペッツバール和が増大してくるため好ましくない。条件式(5)の上限値を逸脱すると、球面収差が増大するため好ましくない。条件式(5)の下限値を逸脱すると、球面収差が補正不足になるため好ましくない。
条件式(7)、(8)、(9)は、負の屈折力の第2bレンズ群L2bより生じる色収差を軽減するためのものであり、正レンズに高分散の材料を用い、負レンズに比較的低分散の材料を用いることを規定している。条件式(7)、(9)の上限値を逸脱すると、色収差が補正不足になるため好ましくない。条件式(7)、(9)の下限値を逸脱すると、色収差が過補正になるため好ましくない。条件式(8)の上限値を逸脱すると、正レンズLP1での色収差量が不足するため好ましくない。条件式(8)の下限値を逸脱すると、正レンズLP1での色収差が増大するため好ましくない。
条件式(10)、(11)、(12)は、第1レンズ群L1の屈折力、第2bレンズ群L2bの屈折力、第2cレンズ群L2cの屈折力を最適にし、全系の小型化を図りつつ、諸収差を良好に補正するためのものである。条件式(10)の上限値を逸脱して、第1レンズ群L1の負の屈折力が弱過ぎると(負の屈折力の絶対値が小さくなりすぎると)、全系が大型化するためこのましくない。
条件式(10)の下限値を逸脱して、第1レンズ群L1の負の屈折力が強過ぎると、歪曲収差の発生が増大するため、好ましくない。条件式(11)の上限値を逸脱して、第2bレンズ群L2bの負の屈折力が弱過ぎると、変倍効果が弱まり、全系が大型化するため、好ましくない。
条件式(11)の下限値を逸脱して、第2bレンズ群L2bの負の屈折力が強過ぎると、ズーミングに際する球面収差の変動が大きくなるため好ましくない。
条件式(12)の上限値を逸脱して、第2cレンズ群L2cの正の屈折力が弱過ぎると、全系が大型化するため好ましくない。条件式(12)の下限値を逸脱して、第2cレンズ群L2cの正の屈折力が強過ぎると、ズーム全域で球面収差が増大するため好ましくない。
より好ましくは条件式(4)乃至(12)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.75<Ndn1<2.00 ・・・(4a)
1.75<Ndp1<1.95 ・・・(5a)
1.75<Ndn2<2.00 ・・・(6a)
28.0<νdn1<46.0 ・・・(7a)
19.0<νdp1<28.0 ・・・(8a)
32.0<νdn2<43.0 ・・・(9a)
1.0<−f1/fw<2.0 ・・・(10a)
1.5<−f2b/fw<4.0 ・・・(11a)
2.0<f2c/fw<4.0 ・・・(12a)
より更に好ましくは条件式(4a)乃至(12a)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.80<Ndn1<1.95 ・・・(4b)
1.78<Ndp1<1.90 ・・・(5b)
1.80<Ndn2<1.95 ・・・(6b)
30.0<νdn1<44.0 ・・・(7b)
20.0<νdp1<25.0 ・・・(8b)
34.0<νdn2<40.0 ・・・(9b)
1.2<−f1/fw<1.8 ・・・(10b)
1.8<−f2b/fw<3.5 ・・・(11b)
2.2<f2c/fw<3.0 ・・・(12b)
本発明のズームレンズは、収差補正上、負レンズLN1が両凹形状、正レンズLP1が両凸形状で負レンズLN2が両凹形状であるのが良い。そして正レンズLP1と負レンズLN2を接合した接合レンズとするのが良い。負レンズLN1を両凹形状とすることで、負レンズLN1の負の屈折力を強くするのが容易になる。また正レンズLP1と負レンズLN2を接合することで、接合レンズ面の曲率を強くすることができ、色収差の補正が容易になる。
各条件式において、前群LFと後群LRのレンズ構成は次のとおりである。後群LRは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第20レンズ群L20、正の屈折力の第2aレンズ群L2a、負の屈折力の第2bレンズ群L2b、正の屈折力の第2cレンズ群L2cより構成される。そして広角端から望遠端へのズーミングに際して、第1レンズ群L1は像側へ凸状の軌跡で移動し、第20レンズ群L20は、物体側へ凸状の軌跡で移動し、第2aレンズ群L2aと第2bレンズ群L2bと第2cレンズ群L2cは、いずれも物体側へ移動する。
無限遠から近距離へのフォーカシングに際して、第20レンズ群L20は、像側へ移動する。第1レンズ群L1は、物体側から像側へ順に配置された、負レンズ、負レンズ、負レンズ、正レンズより構成される。第20レンズ群L20は、物体側から像側へ順に配置された正レンズ、負レンズと正レンズを接合した接合レンズより構成される。第2aレンズ群L2aは、負レンズと正レンズを接合した接合レンズより構成される。又は第2aレンズ群L2aは、正レンズより構成される。
第2cレンズ群L2cは、物体側から像側へ順に、正レンズと負レンズを接合した接合レンズ、負レンズと正レンズを接合した接合レンズより構成される。又は第2cレンズ群L2cは、物体側から像側へ順に、正レンズ、負レンズと正レンズを接合した接合レンズより構成される。
本発明においては、各レンズ群を以上の如く構成することにより、大口径比で広画角で全ズーム範囲にわたり高い光学性能を得ている。
次に本発明のズームレンズを撮像光学系として用いたデジタルスチルカメラ(撮像装置)の実施例を図7を用いて説明する。
図7において20は実施例1乃至3のいずれかのズームレンズ1を有する撮像装置である。10はレンズ本体である。ズームレンズ1は保持部材である鏡筒2に保持されている。20はカメラ本体であり、ズームレンズ1からの光束を上方に反射するクイックリターンミラー3、ズームレンズ1の像形成装置に配置された焦点板4より構成されている。更に焦点板4に形成された逆像を正立像に変換するペンタダハプリズム5、その正立像を観察するための接眼レンズ6などによって構成されている。
7は感光面であり、CCDセンサやCMOSセンサ等のズームレンズによって形成される像を受光する固体撮像素子(光電変換素子)や銀塩フィルムが配置される。撮影時にはクイックリターンミラー3が光路から退避して、感光面7上にズームレンズ1によって像が形成される。実施例1乃至3にて説明した利益は本実施例に開示したような撮像装置において効果的に享受される。撮像装置としてクイックリターンミラー3のないミラーレスの一眼レフカメラにも同様に適用できる。
以上、本発明の好ましい光学系の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことは言うまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
次に本発明の各実施例の数値データを示す。各数値データにおいてiは物体側からの面の順序を示し、riはレンズ面の曲率半径、diは第i面と第i+1面との間のレンズ肉厚および空気間隔、ndi、νdiはそれぞれ第i番目のレンズの材料のd線に対する屈折率、アッベ数を示す。レンズ全長は第1レンズ面から像面までの距離である。非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、Kを円錐定数、A4、A6、A8、A10、A12、A14、A16を各々非球面係数としたとき、
なる式で表している。また[e-X]は[×10-x]を意味している。非球面は面番号の後に*を付加して示す。また、各光学面の間隔dが(可変)となっている部分は、ズーミングに際して変化するものである。また前述の各条件式と数値データの関係を表1に示す。
(数値データ1)

単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1* ∞ 2.80 1.76385 48.5 55.29
2* 19.352 11.19 40.40
3* -209.346 2.50 1.85135 40.1 38.85
4* 161.540 7.00 33.32
5 -36.936 1.65 1.59282 68.6 33.09
6 178.705 0.15 34.25
7 74.365 5.56 1.90366 31.3 34.86
8 -89.381 (可変) 34.85
9(VSP1) ∞ 1.32 (可変)
10 92.188 2.81 1.80610 33.3 28.91
11 -233.016 0.15 29.09
12 53.209 1.40 1.84666 23.8 29.50
13 24.135 6.68 1.57501 41.5 28.77
14 244.360 (可変) 28.86
15 52.491 1.50 1.84666 23.8 29.50
16 32.501 7.68 1.51633 64.1 28.95
17 -55.396 (可変) 28.89
18(SP) ∞ 3.78 24.88
19 -54.190 1.20 1.91082 35.3 24.08
20 70.512 0.20 24.25
21 40.230 6.85 1.80809 22.8 24.72
22 -29.488 1.20 1.91082 35.3 24.57
23 95.534 3.00 24.52
24(VSP2) ∞ (可変) (可変)
25 35.229 10.56 1.49700 81.5 25.43
26 -20.032 1.20 1.83481 42.7 25.27
27 -27.733 0.15 26.45
28* 112.974 1.00 1.90366 31.3 26.67
29 27.389 6.52 1.49700 81.5 26.72
30 -126.670 (可変) 27.50
31(VS) ∞ 30.62
非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.11165e-005 A 6=-1.42849e-008
A 8= 1.67028e-011 A10=-1.51871e-014 A12= 2.56707e-017
A14=-2.90115e-020 A16= 1.37287e-023

第2面
K =-1.17677e+000 A 4=-3.41307e-006 A 6=-2.47447e-009
A 8= 6.17798e-011 A10=-7.84864e-013 A12= 1.56510e-015
A14= 2.15678e-019 A16=-1.47934e-021

第3面
K = 0.00000e+000 A 4=-3.78859e-005 A 6= 1.22896e-007
A 8=-1.14049e-010 A10= 7.05411e-015 A12= 2.26904e-016
A14=-1.05550e-018 A16= 1.27458e-021

第4面
K = 3.04868e+001 A 4=-1.84103e-005 A 6= 1.51041e-007
A 8=-1.80511e-010 A10= 6.29199e-013 A12=-2.22187e-016
A14=-3.17665e-018 A16= 3.18691e-021

第28面
K = 0.00000e+000 A 4=-8.91990e-006 A 6= 1.15693e-008
A 8=-2.72913e-010 A10= 1.72938e-012 A12=-3.65448e-015
A14=-1.21272e-017 A16= 5.18134e-020
各種データ
ズーム比 2.06

広角 中間 望遠
焦点距離 16.48 24.00 33.95
Fナンバー 2.91 2.91 2.91
半画角(度) 52.70 42.03 32.51
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 170.40 165.53 165.61
BF 38.20 47.65 62.15

d 8 28.97 11.43 0.64
d14 5.02 10.34 5.00
d17 1.20 6.08 10.13
d24 8.96 2.00 -0.38
d30 0.00 9.45 23.95

ea 9 22.86 25.88 27.37
ea24 16.16 19.46 25.00

入射瞳位置 19.12 19.62 19.27
射出瞳位置 -65.78 -47.93 -56.26
前側主点位置 32.99 36.93 41.02
後側主点位置 21.72 14.20 4.25

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -22.76 30.85 1.20 -26.58
2 9 67.20 12.36 0.61 -7.29
3 15 66.62 9.18 3.13 -2.93
4 18 -43.07 16.23 6.25 -5.60
5 25 42.97 19.43 4.46 -8.94

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -25.33
2 3 -106.77
3 5 -51.49
4 7 45.66
5 10 82.26
6 12 -53.35
7 13 46.06
8 15 -104.39
9 16 40.89
10 19 -33.49
11 21 22.02
12 22 -24.63
13 25 27.44
14 26 -93.01
15 28 -40.23
16 29 45.96
(数値データ2)

単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1* ∞ 2.70 1.77250 49.6 56.35
2* 23.222 6.29 41.95
3* 32.416 2.40 1.85400 40.4 41.38
4* 22.207 10.33 35.29
5 -51.469 1.80 1.80400 46.6 35.20
6 297.301 1.93 35.78
7 71.476 7.20 1.62588 35.7 36.89
8 -55.168 (可変) 36.94
9 74.183 2.88 2.00100 29.1 29.59
10 -1228.374 0.15 29.38
11 51.570 1.50 1.84666 23.8 29.37
12 18.892 6.14 1.72047 34.7 27.92
13 51.045 (可変) 27.67
14 44.661 4.87 1.49700 81.5 28.23
15 -100.985 (可変) 27.76
16(SP) ∞ 3.49 (可変)
17 -75.083 1.30 1.83481 42.7 23.11
18 33.957 1.14 23.03
19 38.253 3.93 1.84666 23.8 23.66
20 -154.375 1.30 1.91082 35.3 23.68
21 134.495 3.50 23.71
22(VSP) ∞ (可変) (可変)
23 23.338 8.86 1.43875 94.9 27.78
24 -43.221 0.15 27.80
25* 80.174 1.60 1.91082 35.3 26.96
26 18.618 8.87 1.49700 81.5 26.01
27 -93.952 26.99
非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.56496e-005 A 6=-2.19764e-008
A 8= 1.73809e-011 A10=-6.82156e-015 A12= 2.34290e-018

第2面
K = 0.00000e+000 A 4=-6.67858e-006 A 6= 1.84002e-008
A 8=-8.12830e-012 A10=-3.35187e-013 A12= 2.34815e-016

第3面
K = 0.00000e+000 A 4=-2.58947e-005 A 6= 3.64076e-008
A 8=-7.13919e-011 A10=-8.68294e-014 A12= 2.26270e-016

第4面
K =-1.09072e+000 A 4=-3.88760e-006 A 6= 2.17363e-008
A 8=-9.97731e-011 A10= 2.46184e-013 A12= 4.04592e-017

第25面
K = 0.00000e+000 A 4=-9.66009e-006 A 6=-4.68072e-009
A 8=-1.16803e-010 A10= 3.82514e-013 A12=-8.48378e-016
各種データ
ズーム比 2.06

広角 中間 望遠
焦点距離 16.48 24.40 33.95
Fナンバー 2.90 2.90 2.93
半画角(度) 52.70 41.56 32.51
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 172.20 160.31 156.36
BF 38.00 44.75 55.33

d 8 31.89 11.72 1.00
d13 8.24 11.35 7.37
d15 0.50 7.96 12.83
d22 11.24 2.20 -2.50

ea16 17.53 19.88 23.89
ea22 16.85 19.63 24.29

入射瞳位置 20.51 20.97 21.02
射出瞳位置 -67.53 -35.63 -25.95
前側主点位置 34.42 37.96 40.79
後側主点位置 21.52 20.36 21.38

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -26.71 32.65 -0.10 -32.36
2 9 85.24 10.67 -6.14 -11.24
3 14 63.00 4.87 1.01 -2.28
4 16 -48.83 14.66 3.93 -7.63
5 23 43.84 19.48 2.07 -11.56

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -30.06
2 3 -92.60
3 5 -54.44
4 7 50.86
5 9 69.97
6 11 -35.97
7 12 38.55
8 14 63.00
9 17 -27.86
10 19 36.55
11 20 -78.74
12 23 36.00
13 25 -26.96
14 26 32.10
(数値データ3)

単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1* ∞ 2.70 1.77250 49.6 51.01
2* 20.329 6.37 37.38
3* 33.057 2.00 1.85400 40.4 36.83
4* 22.694 8.68 31.92
5 -46.187 1.60 1.80400 46.6 31.85
6 -659.842 0.23 32.43
7 59.759 5.73 1.62588 35.7 33.01
8 -75.064 (可変) 32.86
9 156.389 1.96 2.00100 29.1 20.98
10 -159.435 0.15 21.03
11 68.022 1.10 1.84666 23.8 21.17
12 20.312 4.83 1.72047 34.7 20.94
13 456.752 (可変) 20.96
14 36.320 3.72 1.49700 81.5 21.42
15 -94.159 (可変) 21.21
16(SP) ∞ 0.99 (可変)
17 -84.807 0.90 1.83481 42.7 16.71
18 26.723 1.08 16.48
19 29.822 2.97 1.84666 23.8 16.90
20 -167.878 0.90 1.91082 35.3 16.83
21 54.210 1.00 16.77
22(VSP) ∞ (可変) (可変)
23 24.695 7.86 1.43875 94.9 26.74
24 -37.571 0.15 26.84
25* 101.590 1.40 1.91082 35.3 26.33
26 19.411 9.09 1.49700 81.5 25.82
27 -59.912 26.95
非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.65876e-005 A 6=-2.22547e-008
A 8= 1.85368e-011 A10=-6.33361e-015 A12= 3.52893e-018

第2面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.31443e-005 A 6= 1.93489e-008
A 8=-4.44235e-011 A10=-4.45049e-013 A12=-1.20204e-017

第3面
K = 0.00000e+000 A 4=-3.03298e-005 A 6= 2.59719e-008
A 8=-7.87386e-011 A10=-6.92763e-014 A12= 4.37902e-016

第4面
K =-1.15446e+000 A 4=-4.61358e-006 A 6= 1.99661e-008
A 8=-1.47061e-010 A10= 6.95272e-013 A12= 2.94439e-018

第25面
K = 0.00000e+000 A 4=-9.18468e-006 A 6=-6.81819e-009
A 8=-1.01825e-010 A10= 4.54525e-013 A12=-1.12900e-015
各種データ
ズーム比 2.42

広角 中間 望遠
焦点距離 16.30 24.40 39.50
Fナンバー 4.12 4.12 4.12
半画角(度) 52.83 41.38 28.56
像高 21.50 21.50 21.50
レンズ全長 155.52 144.14 143.37
BF 38.00 43.79 60.01

d 8 27.53 12.21 1.00
d13 3.78 7.28 4.22
d15 2.50 7.53 12.24
d22 18.30 7.92 0.50

ea16 11.34 12.74 16.91
ea22 10.88 12.38 16.73

入射瞳位置 18.31 18.72 18.96
射出瞳位置 -88.70 -38.03 -21.90
前側主点位置 32.52 35.85 39.41
後側主点位置 21.70 19.39 20.51

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -22.33 27.32 1.50 -22.70
2 9 57.28 8.04 0.14 -4.36
3 14 53.24 3.72 0.70 -1.81
4 16 -33.46 7.84 2.07 -3.45
5 23 41.46 18.49 3.48 -9.78

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -26.32
2 3 -93.04
3 5 -61.84
4 7 54.04
5 9 79.12
6 11 -34.57
7 12 29.37
8 14 53.24
9 17 -24.25
10 19 30.12
11 20 -44.90
12 23 35.32
13 25 -26.56
14 26 30.67
LF 前群 LR 後群 L1 第1レンズ群 L20 第20レンズ群
L2a 第2aレンズ群 L2b 第2bレンズ群 L2c 第2cレンズ群
LN1 負レンズ LP1 正レンズ LN2 負レンズ

Claims (19)

  1. 物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力を有する第1レンズ群から構成される前群と、複数のレンズ群を含み全体として正の屈折力を有する後群より構成され、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズにおいて、
    前記後群に含まれる複数のレンズ群には、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第2aレンズ群、負の屈折力の第2bレンズ群、正の屈折力の第2cレンズ群が含まれており、
    前記第2bレンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、負レンズLN1、正レンズLP1、負レンズLN2より構成され、
    前記負レンズLN1の焦点距離をfN1、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
    1.0<−fN1/fw<2.8
    なる条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 広角端における前記ズームレンズのバックフォーカスをSkとするとき、
    1.5<Sk/fw<5.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 広角端に比べて望遠端において、前記第2bレンズ群と前記第2cレンズ群の間隔は増大し、
    広角端における前記第2bレンズ群と前記第2cレンズ群の間隔と望遠端における前記第2bレンズ群と前記第2cレンズ群の間隔との差をDpnwtとするとき、
    0.2<Dpnwt/fw<2.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。
  4. 前記負レンズLN1は両凹形状であり、前記正レンズLP1は両凸形状であり、前記負レンズLN2は両凹形状であり、前記正レンズLP1と前記負レンズLN2は接合されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  5. 前記負レンズLN1の材料の屈折率をNdn1、前記正レンズLP1の材料の屈折率をNdp1、前記負レンズLN2の材料の屈折率をNdn2とするとき、
    1.7<Ndn1<2.1
    1.7<Ndp1<2.0
    1.7<Ndn2<2.1
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 前記負レンズLN1の材料のアッベ数をνdn1、前記正レンズLP1の材料のアッベ数をνdp1、前記負レンズLN2の材料のアッベ数をνdn2とするとき、
    25.0<νdn1<50.0
    18.0<νdp1<30.0
    30.0<νdn2<45.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  7. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1とするとき、
    0.8<−f1/fw<2.5
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  8. 前記第2bレンズ群の焦点距離をf2bとするとき、
    1.2<−f2b/fw<5.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  9. 前記第2cレンズ群の焦点距離をf2cとするとき、
    1.5<f2c/fw<5.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  10. 前記第1レンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、負レンズ、負レンズ、負レンズ、正レンズより構成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  11. 前記第2aレンズ群は、負レンズと正レンズを接合した接合レンズより構成されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  12. 前記第2aレンズ群は、正レンズより構成されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  13. 前記第2cレンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズより構成されることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  14. 前記第2cレンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、正レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズより構成されることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  15. 前記後群は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、負の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群より構成されることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  16. 広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記第1レンズ群は像側へ凸状の軌跡で移動し、前記第2レンズ群は物体側へ凸状の軌跡で移動し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群と前記第5レンズ群は、いずれも物体側へ移動することを特徴とする請求項15に記載のズームレンズ。
  17. 無限遠から近距離へのフォーカシングに際して、前記第2レンズ群は、像側へ移動することを特徴とする請求項15又は16に記載のズームレンズ。
  18. 前記第2レンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、正レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズより構成されることを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  19. 請求項1乃至18のいずれか1項に記載のズームレンズと、該ズームレンズによって形成された像を受光する撮像素子を有することを特徴とする撮像装置。
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