JP2017187086A - 制振軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変速機の軸系の振動を低減する。【解決手段】転がり軸受10と、ハウジング20と、シール部材30とを備え、変速機用オイルポンプPからの潤滑油を利用したスクイズフィルムダンパを設けることが可能な制振軸受装置を構成する。転がり軸受10の外輪11と、ハウジング20のリング部21との間の径方向すきまg1へ、ハウジング20の油路部22が変速機用オイルポンプPからの潤滑油を供給する。シール部材30は、油路部22からの潤滑油によって径方向すきまg1が満たされるように当該潤滑油の漏洩を防止する。これにより、転がり軸受10を介して軸40の振動を吸収、減衰させるスクイズダンパフィルムを設ける。【選択図】図1

Description

この発明は、変速機の軸系の振動を抑える制振軸受装置に関する。
自動車に搭載される変速機は、自動車の動力源であるエンジン又は電動モータからの動力によって回転する軸と、その軸を回転自在に支持する転がり軸受と、その軸を中心として回転するギアと、ギア等に供給する潤滑油をオイルポンプで循環させる潤滑油循環経路とを有する。オイルポンプは、エンジン又は電動モータからの動力によって駆動される(例えば、特許文献1)。
特開2015−64039号公報
変速機の軸が電動モータやエンジンからの回転変動を受けると、軸にねじり振動が発生し、ギアから振動が発生するが、近年、自動車のHEV・EV化や、ダウンサイジングターボの採用に伴う気筒数減少により、変速機の振動低下への要求が高まっている。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、変速機の軸系の振動を低減することにある。
上記の課題を達成するため、この発明は、外輪を有する転がり軸受と、前記外輪と径方向に向き合うリング部と、これら外輪及びリング部間の径方向すきまへ変速機用オイルポンプからの潤滑油を供給する油路部とを有するハウジングと、前記油路部から供給された前記潤滑油によって前記径方向すきまが満たされるように当該潤滑油の漏洩を防止するシール部材と、を備える制振軸受装置、という構成を採用した。
上記構成によれば、変速機からの潤滑油を油路部から、外輪とリング部間の径方向すきまへ供給し、ここからの潤滑油の漏洩をシール部材で抑えて外輪及びリング部間に潤滑油を満たすと、外輪及びリング部間にスクイズフィルムダンパが設けられる。スクイズフィルムダンパは、外輪をリング部に対して支持する油膜のスクイズ効果によって当該外輪の振動を吸収、減衰させるオイルダンパ効果を奏する。このため、その外輪を有する転がり軸受で変速機の軸を支持すると、転がり軸受を介して軸の振動を吸収、減衰させることができる。そのスクイズフィルムダンパは、変速機のオイルポンプからの潤滑油を利用しているので、高回転になるにつれて、油膜圧が高くなり、剛性が増すため、動的に振動低減効果を発揮する。
したがって、この発明に係る制振軸受装置は、上記構成の採用により、変速機の軸系の振動を低減することができる。
この発明の第一実施例に係る制振軸受装置を示す断面図 図1のリング部付近の拡大図 この発明の第二実施例に係る制振軸受装置を示す断面図 図3のリング部付近の拡大図 この発明の第三実施例に係る制振軸受装置を示す断面図 図5の外観を示す斜視図
この発明に係る実施形態を説明する。
第一実施形態では、前記転がり軸受に支持された状態で前記ハウジングに対して回転する軸を備え、前記転がり軸受が、前記軸に取り付けられた内輪を有し、前記軸が、前記内輪と軸方向に突き当り、かつ前記外輪と軸方向に向き合う軸肩部を有し、前記外輪及び前記軸肩部間の軸方向すきまと、前記径方向すきまとが連通している。第一実施形態によれば、油路部からの潤滑油を外輪及び軸肩部間の軸方向すきまにも供給し、その潤滑油を転がり軸受に供給することができる。このため、外輪に油穴を形成することが不要である。
また、第一実施形態においては、前記内輪の幅が前記外輪の幅よりも大きく設定されているとよい。このようにすると、内輪と外輪の幅差に応じて軸肩部と外輪間の軸方向すきまを形成し、軸肩部を簡単な形状にすることができる。
第一実施形態においては、軸肩部及び外輪間から潤滑油を転がり軸受に供給するようにしたが、ハウジング側の工夫で潤滑油を転がり軸受に供給するようにしてもよい。
例えば、第二実施形態では、前記ハウジングが、前記外輪と軸方向に向き合う肩部を有し、前記外輪及び前記肩部間の軸方向すきまと、前記径方向すきまとが連通している。第二実施形態によれば、油路部からの潤滑油を外輪及び肩部間の軸方向すきまにも供給し、その潤滑油を転がり軸受に供給することができる。このため、外輪に油孔を形成することが不要である。
第二実施形態においては、前記肩部が、前記外輪の内方に形成された軸受内部空間とも軸方向に向き合っているとよい。このようにすると、外輪及び肩部間の軸方向すきまに供給された潤滑油を肩部で転がり軸受の内部へ向かい易くすることができる。
第二実施形態においては、前記転がり軸受に支持された状態で前記ハウジングに対して回転する軸を備え、前記転がり軸受が、前記軸に取り付けられた内輪を有し、前記軸が、前記軸方向すきまと径方向に対向する位置で前記内輪と軸方向に突き当る軸肩部を有するようにしてもよい。このようにすると、外輪及び肩部間の軸方向すきまに供給された潤滑油を軸肩部で転がり軸受に向かい易くすることができる。
以下、この発明の第一実施例に係る制振軸受装置を図1、図2に基づいて説明する。図1に第一実施例に係る制振軸受装置の断面を示す。図示のように、第一実施例に係る制振軸受装置は、転がり軸受10と、ハウジング20と、シール部材30と、軸40とで構成されている。以下、「軸方向」とは、転がり軸受10の中心軸に沿った方向のことをいう。また、「径方向」とは、その中心軸に直角な方向のことをいう。また、「周方向」とは、その中心軸周りの円周方向のことをいう。
転がり軸受10は、軸40をハウジング20に対して回転自在に支持する。転がり軸受10は、外輪11と、軸40に取り付けられた内輪12と、外輪11及び内輪12間に介在する複数の転動体13とを有する。外輪11は、環状部品であって、その内周に形成された軌道面をもっている。内輪12は、環状部品であって、その外周に軌道面が形成された軌道面をもっている。転がり軸受10として非分離形の玉軸受を例示したが、ころ軸受にしてもよく、円すいころ軸受のような分離形の軸受にしてもよい。
転がり軸受10は、開放形軸受になっている。外輪11の内方に形成された軸受内部空間14は、外輪11の一端の幅面15と内輪12との間で軸方向に開放し、外輪11の一端と反対の他端の幅面16と内輪12との間でも軸方向に開放している。ここで、外輪11の両端の幅面15、16は、外輪11の軸方向の幅を規定する側面部のことをいう。
ハウジング20は、軸方向に貫通した筒状になっている。ハウジング20は、自動車に搭載される変速機のミッションケースTMCに取り付けられている。
ミッションケースTMCは、潤滑油を変速機用オイルポンプP(以下、単に「オイルポンプP」と呼ぶ。)で循環させる油循環路をもっている。循環させる潤滑油は、図示省略のオイルフィルタによって濾過される。
ハウジング20は、その内周に円筒面状に形成されたリング部21と、ハウジング20の内部に形成された油路部22と、その内周にリング部21よりも小径に形成された肩部23とを有する。
図2に図1のリング部21付近の拡大図を示す。図1、図2に示すように、ハウジング20のリング部21は、外輪11と径方向に向き合う。外輪11及びリング部21間には、径方向すきまg1が設定されている。
肩部23は、外輪11の幅面16及び軸受内部空間14と軸方向に向き合う。肩部23及び外輪11の幅面16間に軸方向すきまg2が設定されており、肩部23と外輪11が離れている。
油路部22は、ハウジング20の外周から径方向に穿たれた入口路24と、入口路24と交差する出口路25とで構成されている。入口路24は、ミッションケースTMCの油循環路に接続されている。出口路25は、径方向すきまg1と軸方向に向き合う環状の流路になっている。出口路25の外径側流路壁面は、リング部21と軸方向に連続しており、肩部23との間に油路部22の出口を形成している。油路部22の出口の流路断面積は、入口路24よりも細く、径方向すきまg1と同等に設定されている。
オイルポンプPからの潤滑油は、入口路24から油路部22に流入し、入口路24から出口路25に向かう。比較的細い出口路25は、潤滑油の油圧を入口路24での油圧よりも上昇させる。そして、油路部22の出口から吐出された潤滑油は、その出口と対向する径方向すきまg1に向かい、また、吐出された潤滑油の一部は、径方向すきまg1に入り切れず、油路部22及び径方向すきまg1に連通する軸方向すきまg2へ向かう。このように、油路部22は、オイルポンプPからの潤滑油を外輪11の他端側から外輪11及びハウジング20のリング部21間の径方向すきまg1へ供給すると共に、油路部22からの潤滑油が、外輪11及び肩部23間の軸方向すきまg2にも供給されるようになっている。軸方向すきまg2に供給された潤滑油の一部は、軸方向すきまg2から吹き出る際、連通する軸受内部空間14へ向かう。
また、軸方向すきまg2から潤滑油が吹き出る際、軸受内部空間14に面する肩部23が壁となるので、潤滑油が軸受内部空間14へ向かい易い。
なお、ハウジング20は、上下に二分割かつ下側で軸方向に二分割の構造のものを例示したが、一体の部品で構成してもよい。
シール部材30は、外輪11の外周一端部とリング部21間に介在するリング体からなる。外輪11の外周一端部は、径方向すきまg1に面する外周中央部よりも小径になっており、シール部材30に対する外輪11の径方向の振動を許容している。径方向すきまg1と油路部22を軸方向に連通させるため、シール部材30は、外輪11の一端側のみに設けられている。オイルポンプPの停止時、潤滑油は径方向すきまg1に充満していない。変速機の運転が始まり、オイルポンプPの回転数が上昇するにつれて、油路部22が潤滑油を径方向すきまg1へ供給する。シール部材30が径方向すきまg1の一端側からの潤滑油の漏洩を防止するため、径方向すきまg1に潤滑油が満たされる。この充満状態になると、外輪11及びリング部21間にスクイズフィルムダンパが設けられる。スクイズフィルムダンパは、外輪11がリング部21に対して振動した際、外輪11をリング部21に対して支持する油膜の圧力変動(スクイズ効果)によって外輪11の振動を吸収、減衰させるオイルダンパ効果を奏する。オイルポンプPが高回転になるにつれて、油路部22への潤滑油の供給量が多くなって油路部22の油圧が高くなり、径方向すきまg1での油膜圧も高くなり、スクイズフィルムダンパの剛性が増す。
シール部材30は、油路部22から供給された潤滑油によって径方向すきまg1が満たされるように径方向すきまg1からの潤滑油の漏洩を防止し、径方向すきまg1に許容する最大圧力まで径方向すきまg1の潤滑油充満状態を保てるシール部材性能及び取付け構造であればよい。なお、シール部材30を抜け止めするシール押えを追加してもよい。
軸40は、ミッションケースTMCに固定されたハウジング20に対して回転する。軸40は、自動車の動力源であるエンジン、電動モータ等からの動力によって回転し、変速用のギア(図示省略)の回転軸となる。軸40に係る軸系は、軸40と、軸40を回転軸とするギア等の他部材とで構成される。
軸40は、肩部23及び外輪11間の軸方向すきまg2と径方向に対向する位置で内輪12と軸方向に突き当る軸肩部41を有する。軸方向すきまg2を通過した潤滑油は、軸肩部41の外周にも吹きかけられる。回転する軸40は、触れた潤滑油に遠心力を与えて潤滑油を跳ねる。軸肩部41の外径が内輪12との嵌め合い部よりも大きく、軸肩部41は、軸受内部空間14に近いところで潤滑油を跳ねることになる。このため、軸肩部41で跳ねられた潤滑油が軸受内部空間14に向かい易くなる。
第一実施例に係る制振軸受装置は、上述のようなものであり、変速機からの潤滑油を油路部22で外輪11とハウジング20のリング部21間の径方向すきまg1へ供給し、シール部材30で径方向すきまg1からの潤滑油の漏洩を抑えて外輪11及びリング部21間に潤滑油を満たすため、外輪11の振動を吸収、減衰させるスクイズフィルムダンパが設けられる。軸40が回転変動を受けて軸40に係る軸系に振動が発生すると、その振動は、軸40から転がり軸受10に伝わって外輪11を振動させる。その外輪11の振動が前述のスクイズフィルムダンパによって吸収、減衰させられるので、転がり軸受10を介して軸40の振動が吸収、減衰させられる。そのスクイズフィルムダンパは、変速機のオイルポンプPからの潤滑油を利用しているので、オイルポンプPが高回転になるにつれて(このとき、オイルポンプPと同じ駆動源からの動力を伝達する軸40も高回転になって軸系に大きな振動が発生し易くなる。)、油膜圧が高くなり、剛性が増すため、動的に振動低減効果を発揮する。したがって、第一実施例に係る制振軸受装置は、変速機の軸40に係る軸系の振動を低減することができる。
また、第一実施例に係る制振軸受装置は、ハウジング20が外輪11と軸方向に向き合う肩部23を有し、外輪11及び肩部23間の軸方向すきまg2と、径方向すきまg1とが連通しているので、油路部22からの潤滑油を軸方向すきまg2にも供給し、その潤滑油を転がり軸受10に供給することができる。このため、転がり軸受10内を軸方向すきまg2からの潤滑油で潤滑することができ、外輪11に油孔を形成することが不要である。
また、第一実施例に係る制振軸受装置は、ハウジング20の肩部23が軸受内部空間14とも軸方向に向き合っているので、軸方向すきまg2に供給された潤滑油を肩部23で転がり軸受10の内部へ向かい易くすることができる。
また、第一実施例に係る制振軸受装置は、転がり軸受10に支持された状態でハウジング20に対して回転する軸40を備え、転がり軸受10が軸40に取り付けられた内輪12を有し、軸40が軸方向すきまg2と径方向に対向する位置で内輪12と軸方向に突き当る軸肩部41を有するので、軸方向すきまg2に供給された潤滑油を軸肩部41で跳ねて転がり軸受10に向かい易くすることができる。
第二実施例に係る制振軸受装置を図3、図4に基づいて説明する。なお、以下では、第一実施例との相違点を述べるに留める。
図示のように、第二実施例に係る転がり軸受100は、外輪101と内輪102の幅を比較すると、内輪102の幅Bが外輪101の幅Cよりも大きく設定されている。
ハウジング110は、閉塞された底部を有する筒状になっている。肩部は省略されており、リング部111及び外輪101間の径方向すきまg1は、ハウジング110の底部と軸方向に向き合っている。油路部112は、ハウジング110の内外径間を貫通している入口路113と、ハウジング110の底部からリング部111まで連続する出口路114とで構成されている。
シール部材120は、外輪101の外周一端側に形成された周溝部103に嵌め込まれている。
軸130は、内輪102と軸方向に突き当り、かつ外輪と軸方向に向き合う軸肩部131を有する。軸肩部131は、軸130の端部に形成されている。外輪101及び軸肩部131間に軸方向すきまg3が設定されており、外輪101と軸肩部131が離れている。
軸肩部131は、径方向に沿った面で外輪101及び内輪102の幅面と軸方向に面する。このため、軸肩部131に突き当てられた内輪102の幅Bと、軸肩部131と軸方向に向き合う外輪101の幅Cとの幅差に応じた軸方向すきまg3となっている。
軸方向すきまg3と径方向すきまg1とが、油路部112の出口路114を介して連通している。したがって、油路部112の出口路114は、径方向すきまg1と軸方向すきまg3のそれぞれに潤滑油を供給する。軸方向すきまg3に供給された潤滑油は、軸肩部131に導かれて軸受内部空間や内輪102へ向かう。内輪102へ向かった潤滑油も転がり軸受100の潤滑に寄与することになる。
このように、第二実施例に係る制振軸受装置は、軸130が内輪102と軸方向に突き当り、かつ外輪101と軸方向に向き合う軸肩部131を有し、外輪101及び軸肩部131間の軸方向すきまg3と、径方向すきまg1とが連通しているので、油路部112からの潤滑油を軸方向すきまg3にも供給し、その潤滑油を転がり軸受100に供給することができる。このため、外輪101に油穴を形成することが不要である。
また、第二実施例に係る制振軸受装置は、内輪102の幅Bが外輪101の幅Cよりも大きく設定されているので、幅差(B−C)に応じて軸方向すきまg3を形成することができ、軸肩部131の転がり軸受100側の面を簡単な形状にすることができる。
第三実施例に係る制振軸受装置を図5、図6に基づいて説明する。
図示のように、第三実施例に係る転がり軸受200は、同幅の外輪201及び内輪202を有する。外輪201は、外輪201の内外径間を貫通する油穴部203と、外輪201の外周一端部に形成された段付き部204と、外輪201の外周他端側に形成された周溝部205とを有する。
ハウジング210は、閉塞された底部を有する筒状になっている。リング部211及び外輪201間に潤滑油を供給する油路部212は、ハウジング210の底部から軸方向に延びる入口路213と、リング部211から入口路213と交差するように径方向に延びる出口路214とで構成されている。出口路214は、外輪201の段付き部204と周溝部205との間の外周中央部に径方向に向き合っている。
リング体のシール部材220は、外輪201の周溝部205に嵌め込まれている。ハウジング210の側面に締結されたプレート状のシール部材230は、段付き部204に嵌合している。なお、シール部材230を締結するねじ部の図示は省略した。
軸240は、内輪202と軸方向に突き当る軸肩部241を有する。軸肩部241は、軸240の端部に形成されており、内輪202と同等の外径をもっている。
油路部212の出口路214からリング部211及び外輪201間に供給された潤滑油の一部は、外輪201の油穴部203から転がり軸受200の軸受内部空間へ供給される。油穴部203からの流出量に対して出口路214からの流入量の方が十分に多くなるように設定されており、スクイズフィルムダンパを設けることに支障はない。
今回開示された実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10、100、200 転がり軸受
11、101、201 外輪
12、102、202 内輪
13 転動体
14 軸受内部空間
15、16 幅面
20、110、210 ハウジング
21、111、211 リング部
22、112、212 油路部
23 肩部
24、113、213 入口路
25、114、214 出口路
30、120、220、230 シール部材
40、130、240 軸
41、131、241 軸肩部
103、205 周溝部
203 油穴部
204 段付き部
g1 径方向すきま
g2、g3 軸方向すきま
B 内輪の幅
C 外輪の幅
P 変速機用オイルポンプ
TMC ミッションケース

Claims (6)

  1. 外輪を有する転がり軸受と、
    前記外輪と径方向に向き合うリング部と、これら外輪及びリング部間の径方向すきまへ変速機用オイルポンプからの潤滑油を供給する油路部とを有するハウジングと、
    前記油路部から供給された前記潤滑油によって前記径方向すきまが満たされるように当該潤滑油の漏洩を防止するシール部材と、を備える制振軸受装置。
  2. 前記転がり軸受に支持された状態で前記ハウジングに対して回転する軸を備え、
    前記転がり軸受が、前記軸に取り付けられた内輪を有し、
    前記軸が、前記内輪と軸方向に突き当り、かつ前記外輪と軸方向に向き合う軸肩部を有し、
    前記外輪及び前記軸肩部間の軸方向すきまと、前記径方向すきまとが連通している請求項1に記載の制振軸受装置。
  3. 前記内輪の幅が前記外輪の幅よりも大きく設定されている請求項2に記載の制振軸受装置。
  4. 前記ハウジングが、前記外輪と軸方向に向き合う肩部を有し、
    前記外輪及び前記肩部間の軸方向すきまと、前記径方向すきまとが連通している請求項1に記載の制振軸受装置。
  5. 前記肩部が、前記外輪の内方に形成された軸受内部空間とも軸方向に向き合っている請求項4に記載の制振軸受装置。
  6. 前記転がり軸受に支持された状態で前記ハウジングに対して回転する軸を備え、
    前記転がり軸受が、前記軸に取り付けられた内輪を有し、
    前記軸が、前記軸方向すきまと径方向に対向する位置で前記内輪と軸方向に突き当る軸肩部を有する請求項4又は5に記載の制振軸受装置。
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