JP2017186837A - 鋼板セルの据え付け方法およびシステム - Google Patents

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【課題】水底の所定位置に据え付ける鋼板セルの平面位置をリアルタイムで一段と精度よく把握することができる鋼板セルの据え付け方法およびシステムを提供する。【解決手段】クレーン11により吊り下げた筒状の鋼板セル10の移動工程では、鋼板セル10の平面位置Pを光波距離計3により逐次検知し、移動工程後の位置決め工程では、複数の非プリズムレーザ距離計4により平面位置Pを逐次検知し、鋼板セル10の傾斜角度Aを傾斜角度検知手段5により逐次検知し、鋼板セル10の筒軸心CLを中心にした回転角度Rを回転角度検知手段6により逐次検知して、平面位置Pを水底の所定位置Dに位置決めし、設置工程では、位置決めした位置で鋼板セル10を下方移動させて所定位置Dに据え付ける。【選択図】図1

Description

本発明は、鋼板セルの据え付け方法およびシステムに関し、さらに詳しくは、水底の所定位置に据え付ける鋼板セルの平面位置をリアルタイムで一段と精度よく把握することができる鋼板セルの据え付け方法およびシステムに関するものである。
海域の所定範囲を区画したり、護岸を構築する等の目的で、水底地盤に対して筒状の鋼板セルを据え付ける工法が知られている(例えば、特許文献1参照)。鋼板セルを据え付ける方式には、水底地盤上に鋼板セルを設置する置きセル方式と、水底地盤中に鋼板セルを打ち込む根入れ方式がある。この鋼板セルは、作業船に搭載されたクレーンを用いて順次、予め設定した位置に位置決めして、隣り合う鋼板セルを所定間隔あけて据え付ける必要がある。
そこで、鋼板セルを据え付ける際には、クレーンにより吊り下げた鋼板セルの平面位置、傾斜角度および筒軸心を中心にした回転角度を検知しながら作業を行う。従来、鋼板セルの平面位置を計測するには、例えば光波距離計を備えた自動追尾型トータルステーションを用いている。この光波距離計は、陸上側に設置された計測器と、鋼板セル側に設置された反射器(光波用プリズム)とを有している(例えば、特許文献2参照)。この自動追尾型トータルステーションでは、計測器が反射器で反射された反射光を逐次、検知して計測器と反射器との距離を測定するとともに、参照点に対する反射器の方向角を検知して、鋼板セルの平面位置を計測する。
ところで、鋼板セルを据え付ける現場海域が例えば外洋の場合は、波動や風等の環境条件に起因して鋼板セルが大きく動揺し、また、その動揺が頻繁に変化することがある。このような現場では、鋼板セルの水平位置を高精度でリアルタイムに把握しなければ、鋼板セルを予め設定された位置に据え付けることが困難になる。しかしながら、上述した光波距離計による測定では、反射光を検知する検知周期が2〜3秒間隔(0.3Hz〜0.5Hz程度)である。この検知周期では、頻繁に動揺する鋼板セルの平面位置をリアルタイムで精度よく把握するには不十分であり、改善の余地がある。
特開2015−105468号公報 特開2012−92590号公報
本発明の目的は、水底の所定位置に据え付ける鋼板セルの平面位置をリアルタイムで一段と精度よく把握することができる鋼板セルの据え付け方法およびシステムを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の鋼板セルの据え付け方法は、クレーンにより吊り下げた筒状の鋼板セルの平面位置、傾斜角度および筒軸心を中心にした回転角度を検知しながら水底の所定位置に据え付ける鋼板セルの据え付け方法において、前記鋼板セルの位置決め工程では、前記平面位置を複数の非プリズムレーザ距離計により逐次検知することを特徴とする。
本発明の鋼板セルの据え付けシステムは、クレーンにより吊り下げた筒状の鋼板セルの平面位置を逐次検知する位置検知手段と、前記鋼板セルの傾斜角度を逐次検知する傾斜角度検知手段と、前記鋼板セルの筒軸心を中心にした回転角度を逐次検知する回転角度検知手段と、前記位置検知手段、前記傾斜角度検知手段および前記回転角度検知手段による検知データが逐次入力される演算装置と、この演算装置により算出された結果が表示されるモニタとを備えた鋼板セルの据え付けシステムにおいて、前記鋼板セルの位置決め工程で用いる前記位置検知手段として複数の非プリズムレーザ距離計を有することを特徴とする。
本発明によれば、水底の所定位置に据え付ける鋼板セルの位置決め工程では、クレーンにより吊り下げた鋼板セルの平面位置を、従来の光波距離計よりも検知周期を短くすることができる複数の非プリズムレーザ距離計により逐次検知する。これにより、鋼板セルの動揺の変化が頻繁な現場であっても、鋼板セルの平面位置をリアルタイムで一段と精度よく把握することが可能になる。
本発明の鋼板セルの据え付けシステムの使用状況を側面視で例示する説明図である。 図1の鋼板セルおよび陸上に設置された本システムの構成装置を平面視で例示する説明図である。 傾斜した鋼板セルを正面視で例示する説明図である。 図2の非プリズムレーザ距離計により、最初に据え付ける鋼板セルの平面位置を検知する方法を例示する説明図である。 既に据え付けた鋼板セルに隣接して鋼板セルを位置決めする工程を例示する説明図である。 モニタの表示を例示する説明図である。
以下、本発明の鋼板セルの据え付け方法およびシステムを図に示した実施形態に基づいて説明する。本発明は、鋼板セルを据え付ける方式が置きセル方式でも根入れ方式でも適用できるが、以下の実施形態では、置きセル方式を例にして説明する。
図1〜図3に例示するように、本発明の鋼板セルの据え付けシステム1(以下、システム1という)は、筒状の鋼板セル10を海や河川等の水底の所定位置Dに据え付ける際に使用する。複数の鋼板セル10が横並びになって、隣り合う鋼板セル10は予め設定された所定間隔をあけて据え付けられる。
鋼板セル10の据え付け作業には、作業船13に搭載されたクレーン11を用いる。この実施形態では、円筒状の鋼板セル10の上端面に円環状の据付治具9を接続して、据付治具9を介してクレーン11の吊りワイヤ12によって鋼板セル10を吊り下げる。尚、根入れ方式においては、据付治具9はベースリングと称されている。システム1では、鋼板セル10(鋼板セル10の筒軸心CL)の平面位置P、傾斜角度Aおよび筒軸心CLを中心にした回転角度Rを逐次、検知する。
このシステム1は、鋼板セル10の平面位置Pを逐次検知する位置検知手段2と、鋼板セル10の傾斜角度Aを逐次検知する傾斜角度検知手段5と、鋼板セル10の筒軸心CLを中心にした回転角度Rを逐次検知する回転角度検知手段6と、演算装置7(7a、7b)と、モニタ8とを備えている。
演算装置7には、位置検知手段2、傾斜角度検知手段5および回転角度検知手段6による検知データが逐次入力される。傾斜角度検知手段5としては、種々の傾斜センサを用いることができる。演算装置7としては、各種のコンピュータ等を用いることができる。モニタ8には、演算装置7により算出された結果が逐次表示される。表示内容としては、鋼板セル10の平面視の形状(移動軌跡)、鋼板セル10の側面視の形状(移動軌跡)、平面位置Pや所定位置Dを示す図形(点)や数値、傾斜角度Aおよび回転角度Rの数値等を例示できる。モニタ8は、クレーン11の操作を行うオペレータ室に設置される。
位置検知手段2としては、光波距離計3と非プリズムレーザ距離計4の2種類を備えている。この実施形態では、光波距離計3による検知データが逐次入力される演算装置7aと、非プリズムレーザ距離計4による検知データが逐次入力される演算装置7bとが別々になっているが、共通の1つの演算装置7にすることもできる。光波距離計3は、陸上14に設置される2つの計測器3aと、鋼板セル10側に設置される複数の反射器3bとを有している。反射器3bとしては、光波用プリズムが用いられる。反射器3bは、例えば据付治具9に周方向に間隔をあけて設置される。
それぞれの計測器3aは別々の反射器3bに光を照射し、その反射器3bで反射された光を逐次、検知する。これにより、光波距離計3は計測器3aと反射器3bとの距離を計測し、また、その反射器3bの方向角を計測する。これに基づいて鋼板セル10の平面位置Pが検知される。また、光波距離計3は、後述するように回転角度検知手段6として機能する。
それぞれの計測器3aは、その向きが、光を照射する反射器3bの動き(即ち、鋼板セル10の動き)に合わせて、その反射器3bの方向に向くように制御されていて、いわゆる自動追尾型トータルステーションになっている。計測器3aが、反射器3bで反射された反射光を逐次、検知する検知周期は、例えば、0.3Hz〜0.5Hz程度である。この検知周期をさらに短くすることは現状では困難である。
そこで、本発明のシステム1は、複数の非プリズムレーザ距離計4を備えている。それぞれの非プリズムレーザ距離計4は陸上14に設置されて、鋼板セル10の外周面の任意の位置にレーザ光を照射し、鋼板セル10で反射したレーザ光を逐次、検知する。これにより、非プリズムレーザ距離計4は、非プリズムレーザ距離計4と鋼板セル10との距離を計測するとともに、鋼板セル10のレーザ光を反射した位置の方向角を計測し、これに基づいて鋼板セル10の平面位置Pが検知される。平面位置Pを検知(算出)する方法は、従来の自動追尾型トータルステーションと同様である。
非プリズムレーザ距離計4によるレーザ光の検知周期は、光波距離計3による反射光の検知周期よりも短くすることができる。例えば、非プリズムレーザ距離計4によるレーザ光の検知周期は2Hz以上にすることができ、100Hzまで短くすることが可能である。
以下、このシステム1を用いて鋼板セル10を水底の所定位置に据え付ける際の本発明の据え付け方法の手順の一例を説明する。
鋼板セル10は、順に移動工程、位置決め工程、設置工程を経て、水底の所定位置Dに据え付けられる。移動工程では、クレーン11の吊りワイヤ12により鋼板セル10を吊り下げて所定領域に移動させる。この移動工程は、鋼板セル10を目標とする所定位置Dを含むある所定領域に移動させる工程なので、鋼板セル10の平面位置Pを高精度で把握する必要はない。そのため、位置検知手段2として、非プリズムレーザ距離計4ではなく、光波距離計3を用いることもできる。位置検知手段2により平面位置Pを把握する手順は後述する。
位置検知手段2により逐次検知された検知データに基づいて、演算装置7により鋼板セル10の平面位置Pが逐次算出される。算出された平面位置Pは、図6に例示するようにモニタ8に表示される。図6では、最新の鋼板セル10の下端における平面視の形状が実線で表示され、それ以前の直近の複数時点の鋼板セル10の平面視の形状が二点鎖線で表示されている。また、それぞれの時点の鋼板セル10の下端における平面位置Pおよびその軌跡と、所定位置Dも表示されている。クレーン11のオペレータは、モニタ8を参照して、鋼板セル10の下端における平面位置Pを所定位置Dに近づけるようにクレーン11を操作する。
鋼板セル10の平面位置Pが所定位置Dを含む所定領域に移動した後は、位置決め工程になる。位置決め工程では、クレーン11により吊り下げた鋼板セル10の平面位置P、傾斜角度Aおよび回転角度Rを検知しながら作業を行う。
最初に据え付ける鋼板セル10の位置決め工程では、図4に例示するように、2つの非プリズムレーザ距離計4を用いて平面位置Pを検知する。それぞれの非プリズムレーザ距離計4から、鋼板セル10の外周面の同じ高さ位置の任意の位置Pa、Pbに向かってレーザ光を照射して、反射したレーザ光を逐次検知する。これにより、それぞれの非プリズムレーザ距離計4と位置Pa、位置Pbとの距離を計測する。ここで、平面座標が既知の参照点Prを用いて、平面位置Pの座標を以下のとおり算出する。
一方の非プリズムレーザ距離計4と位置Paを結ぶ線分と、この非プリズムレーザ距離計4と参照点Prとを結ぶ線分との間の方向角(角度θ1)は把握することができる。それ故、一方の非プリズムレーザ距離計4と位置Paとの距離と、角度θ1と、参照点Prの平面座標とに基づいて位置Paの平面座標を算出できる。同様に、他方の非プリズムレーザ距離計4と位置Pbを結ぶ線分と、この非プリズムレーザ距離計4と参照点Prとを結ぶ線分との間の方向角(角度θ2)は把握することができる。それ故、他方の非プリズムレーザ距離計4と位置Pbとの距離と、角度θ2と、参照点Prの平面座標とに基づいて位置Pbの平面座標を算出できる。
位置Paと位置Pbとの距離Lは、これらの平面座標に基づいて算出することができる。また、鋼板セル10の筒軸心CLと位置Pa、Pbとの距離は、鋼板セル10の既知の半径rである。距離Lおよび半径rに余弦定理を適用すると、位置Paと筒軸心CLとを結ぶ線分と、位置paと位置Pbとを結ぶ線分との間の角度θ3を算出できる。角度θ3が判明すると、位置Paの平面座標と半径rが判明しているので、非プリズムレーザ距離計4により照射したレーザ光を反射させた高さ位置における鋼板セル10の平面位置P(平面座標)を算出することができる。
傾斜角度Aは、傾斜角度検知手段5により逐次、検知される。図3に例示するように、鋼板セル10が傾斜角度Aで傾いている場合、鋼板セル10の下端における平面位置Pは鋼板セル10での高さ位置によって変化する。非プリズムレーザ距離計4により検知した位置Paの高さ位置での平面位置Pは把握できる。また、位置Paと鋼板セル10の下端までの距離も把握できる。例えば、光波距離計3を用いた従来の自動追尾型トータルステーションによる検知データにより、鋼板セル10の高さ位置を把握することができ、これに伴い、位置Paと鋼板セル10の下端までの距離が把握できる。それ故、位置Paの高さ位置での平面位置Pと、位置Paと鋼板セル10の下端までの距離と、傾斜角度Aに基づいて、鋼板セル10の下端での平面位置Pを把握することができる。鋼板セル10が傾斜している場合は、鋼板セル10の下端での平面位置Pを所定位置Dに一致させるように位置決めする。
回転角度Rは、鋼板セル10の所望部分の周方向位置を予め設定した位置にするために逐次、検知する。基準位置からの回転角度Rを計測することで、鋼板セル10の所望部分が基準位置に対して周方向にどの程度ずれているのかを把握できる。
回転角度Rを計測するには、例えば2組の光波距離計3を使用する。それぞれの光波距離計3の計測器3aから、鋼板セル10側に設置された別々の反射器3bに向かって光を照射して、反射した光を逐次検知する。これにより、それぞれの計測器3aと反射器3bとの距離を計測する。
上述した非プリズムレーザ距離計4による平面位置Pを算出する手順と同様に、参照点Prを利用して、それぞれの反射器3bの平面座標および鋼板セル10の平面位置Pを算出することができる。それぞれの反射器3bは鋼板セル10と一体的に動くので、算出した平面位置Pを中心とした反射器3bの平面座標の相対的な位置の変化を把握することにより、鋼板セル10の筒軸心CLを中心にした回転角度Rを算出することができる。
位置決め工程では、このようにしてクレーン11により吊り下げた鋼板セル10の平面位置P、傾斜角度Aおよび回転角度Rを検知しながら、モニタ8の表示を参照してクレーン11を操作する。これにより、鋼板セル10の下端における平面位置Pを所定位置Dに一致させ、かつ、鋼板セル10の所望部分を予め設定した周方向位置に位置決めする。
図5に例示するように、既に据え付けた鋼板セル10に対して、順次、鋼板セル10を横並びで据え付ける場合も、位置決め工程の内容は上述した内容と同様である。この場合は、隣り合う鋼板セル10どうしを予め設定された所定間隔をあけて位置決めする必要がある。
次いで、設置工程では、吊りワイヤ12を繰り出すことにより、鋼板セル10を位置決めした位置で下方移動させて水底に着底させる。鋼板セル10の下方移動量は、例えば、吊りワイヤ12の繰り出し量に基づいて把握することができる。着底させた鋼板セル10の内部に、中詰砂等を投入することにより、鋼板セル10を水底の所定位置Dに据え付ける作業が完了する。
本発明によれば、非プリズムレーザ距離計4を用いることにより、クレーン11により吊り下げている鋼板セル10の下端における平面位置Pを、従来に比して短い検知周期で検知できる。それ故、非プリズムレーザ距離計4による検知データに基づいて算出された下端における平面位置Pを、タイムラグを最小にしてモニタ8に表示できる。これに伴い、リアルタイムで一段と精度よく平面位置Pを把握するには有利になっている。クレーン11のオペレータは、モニタ8の表示を参照することで、より正確かつ容易に、下端における平面位置Pを所定位置Dに位置決めできる。
算出した平面位置Pが許容範囲(閾値)を超えそうな場合には、オペレータは位置ずれを是正するようにクレーン11を操作する。これにより、鋼板セル10の動揺の変化が頻繁な現場であっても、鋼管セル10を水底の所定位置Dに精度よく据え付けるには有利になる。
鋼板セル10の平面位置Pを高精度で把握するには、非プリズムレーザ距離計4による平面位置Pの検知周期を2Hz以上にするとよい。好ましい検知周期の範囲は例えば、2Hz以上100Hz以下である。
位置決め工程だけでなく移動工程においても非プリズムレーザ距離計4を用いて鋼板セル10の平面位置Pを計測することができる。しかし、移動工程では、位置決め工程のような高精度で平面位置Pを把握する必要がないので、光距離計3により平面位置Pを逐次検知してもよい。
非プリズムレーザ距離計4により検知した平面位置Pのうち、直近の複数時点の平面位置Pを重複させてモニタ8に図示表示し、この図示表示の色を現時点に近い程、濃くするとよい。これにより、クレーン11のオペレータは、モニタ8の表示を見れば、平面位置Pの移動軌跡を即座に把握することができる。これに伴い、モニタ8に同時に表示されている所定位置Dに平面位置Pを一致させる位置決め作業がさらに容易になる。
鋼板セル10の下端における平面位置Pが所定位置Dと見なせる許容範囲になった場合に、その平面位置Pが許容範囲内にあることを知らせる警告を発する構成にすることもできる。この警告として、例えば、モニタ8に、その平面位置Pが許容範囲内にあることを知らせる文字を表示したり、モニタ8に特定の色を表示させる。或いは、警報を発したり、警告灯を点灯させることにより、警告を発する構成にすることもできる。この警告の有無に基づいてクレーン11のオペレータはクレーン操作をすればよいので、位置決め作業が容易になる。
1 システム
2 位置検知手段
3 光波距離計
3a 計測器
3b 反射器
4 非プリズムレーザ距離計
5 傾斜角度検知手段
6 回転角度検知手段
7、7a、7b 演算装置
8 モニタ
9 据付治具
10 鋼板セル
10a、10b 接続部
11 クレーン
12 吊りワイヤ
13 作業船
14 陸上

Claims (6)

  1. クレーンにより吊り下げた筒状の鋼板セルの平面位置、傾斜角度および筒軸心を中心した回転角度を検知しながら水底の所定位置に据え付ける鋼板セルの据え付け方法において、
    前記鋼板セルの位置決め工程では、前記平面位置を複数の非プリズムレーザ距離計により逐次検知することを特徴とする鋼板セルの据え付け方法。
  2. 前記非プリズムレーザ距離計による前記平面位置の検知周期を2Hz以上にする請求項1に記載の鋼板セルの据え付け方法。
  3. 前記位置決め工程の前に行う前記鋼板セルの移動工程では、光距離計により前記平面位置を逐次検知する請求項1または2に記載の鋼板セルの据え付け方法。
  4. 前記非プリズムレーザ距離計により検知した前記平面位置のうち、直近の複数時点の平面位置を重複させて、前記所定位置とともにモニタに図示表示し、この図示表示の色を現時点に近い程、濃くする請求項1〜3のいずれかに記載の鋼板セルの据え付け方法。
  5. 前記平面位置が前記所定位置と見なせる許容範囲になった場合に、前記平面位置が前記許容範囲内にあることを知らせる警告を発する請求項1〜4のいずれかに記載の鋼板セルの据え付け方法。
  6. クレーンにより吊り下げた筒状の鋼板セルの平面位置を逐次検知する位置検知手段と、前記鋼板セルの傾斜角度を逐次検知する傾斜角度検知手段と、前記鋼板セルの筒軸心を中心にした回転角度を逐次検知する回転角度検知手段と、前記位置検知手段、前記傾斜角度検知手段および前記回転角度検知手段による検知データが逐次入力される演算装置と、この演算装置により算出された結果が表示されるモニタとを備えた鋼板セルの据え付けシステムにおいて、
    前記鋼板セルの位置決め工程で用いる前記位置検知手段として、複数の非プリズムレーザ距離計を有することを特徴とする鋼板セルの据え付けシステム。
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