JPH06313715A - 地上断面のプロフィールおよび離隔測定方法および装置 - Google Patents

地上断面のプロフィールおよび離隔測定方法および装置

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JPH06313715A
JPH06313715A JP10413893A JP10413893A JPH06313715A JP H06313715 A JPH06313715 A JP H06313715A JP 10413893 A JP10413893 A JP 10413893A JP 10413893 A JP10413893 A JP 10413893A JP H06313715 A JPH06313715 A JP H06313715A
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scanning
distance
ground
prism
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JP10413893A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Arakane
昌克 荒金
Akio Mineyama
秋夫 嶺山
Masahito Shimizu
雅仁 清水
Yoshiaki Takahashi
佳昭 高橋
Nobuyuki Mizutani
信之 水谷
Minoru Komiya
穣 小宮
Noritoshi Iijima
礼利 飯島
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AISIA AIR SURVEY CO Ltd
ASIA KOSOKU KK
Chubu Electric Power Co Inc
Original Assignee
AISIA AIR SURVEY CO Ltd
ASIA KOSOKU KK
Chubu Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送電線に接近する樹木や建設物等の間の離隔
を簡単且つ短時間にて安価に正確に測定できるような方
法および装置を提供することである。 【構成】 ノンプリズム光波測距儀を含む離隔測定部、
位置情報表示部、データ記録部、システム制御部等をヘ
リコプターに搭載して、ノンプリズム光波測距儀による
非画像方式により、送電線に接近する樹木、建設物を含
む地上断面のプロフィールを連続的に収集し、電子計算
機等を用いて離隔測定を行なう。 【効果】 送電線に接近する樹木や建設物等の間の離隔
を簡単且つ短時間にて安価に正確に測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地上断面のプロフィー
ルおよび離隔測定方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】日本においては、その国土面積の約70
%以上は山地であり、水力発電はもとより、原子力発電
などでも、その立地条件から送電ルートは山地を通り、
その総延長は数万Kmにもおよんでいる。山地を通る送
電線路については、その保守、点検に多くの時間と労力
を費やしている。特に、送電線路周辺の樹木について
は、「送電線と離れていなければならない距離(離
隔)」が法律で定められており、保守、点検作業では、
この離隔の確保に厳重な注意がはらわれている。
【0003】現在、この山地を通る送電線路についての
離隔の調査作業には、地上からの徒歩による巡視と上空
からの航空写真による調査が行われている。しかし、こ
れら2種類の調査方法には、いずれも一長一短がある。
特に、人力による山地の徒歩巡視は、人員の老齢化と省
力化とにより極めて近い将来にその実施が困難になると
みられている。
【0004】したがって、これら2種類の調査方法以外
の方法が種々の機関と組織で模索され検討されている
が、決定的な調査法や調査手段であると思われるものは
まだ提案されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような調査手段と
して、決定的なものであるためには、調査コストの低
減、調査時間の短縮、等が判定基準となる。
【0006】先ず、調査コストの低減という点では、現
在の航空写真による航空測量の手法では送電線路1km
当り約80〜100万円の費用であるので、この調査コ
ストより安いコストで調査を行えるものでなければなら
ない。
【0007】次に、調査時間の短縮という点では、対象
が山岳地帯なので人力による徒歩巡視は時期、天候など
気象条件に大きく左右されやすく、既存の送電線路をす
べて調査するには膨大な時間がかかり、このような問題
を解消して常に短時間にて調査を行なうことができるも
のでなければならない。
【0008】また、調査結果を得る時間の短縮という点
では、現在の航空写真による航空測量の手法では、航空
写真を撮影してから調査結果を得るまでに要する時間が
1ケ月から数ケ月であり、機上でデータ収集、記録し調
査飛行を終え着陸した後、管理事務所にあるコンピュー
タ(EWS)を用いて所望個所の調査結果を得ることが
できるようなものであるのが好ましい。
【0009】本発明の目的は、前述したような要求に十
分に応えうるような、地上断面のプロフィールおよび離
隔測定方法および装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの特徴によ
れば、送電線、樹木、建物等を含む地上断面のプロフィ
ールを測定する方法において、機上に搭載したノンプリ
ズム光波測距儀からのレーザー光を、機の進行方向に対
して測距軸を鉛直方向にスキャンさせることにより光切
断面を作成し、地上面の測距データと測距時のスキャン
角のデータを得ることにより、地上断面の座標を連続的
に得る。
【0011】本発明の別の1つの特徴によれば、架空送
電線とその周辺にある樹木、建物等の間の離隔を測定す
る方法において、機上に搭載したノンプリズム光波測距
儀からのレーザー光を、機の進行方向に対して測距軸を
鉛直方向にスキャンさせることにより光切断面を作成
し、地上面の測距データと測距時のスキャン角のデータ
を得ることにより、地上断面の座標を連続的に得て、そ
れら座標から前記離隔を算出する。
【0012】本発明のさらに別の1つの特徴によれば、
送電線、樹木、建物等を含む地上断面のプロフィールを
測定する装置において、ノンプリズム光波測距儀と、回
転ミラーと、スキャニング手段と、映像撮影手段と、位
置情報表示手段と、データ記録手段と、メイン制御手段
とを備えており、前記メイン制御手段は、前記スキャニ
ング手段を制御して、前記ノンプリズム光波測距儀から
のレーザー光を前記回転ミラーにより、機の進行方向に
対して測距軸を鉛直方向にスキャンさせることにより光
切断面を作成し、地上面の測距データと測距時のスキャ
ン角のデータを得るようにして、これら各データを前記
データ記録手段に記憶させるように、前記ノンプリズム
光波測距儀および回転ミラーを制御し、前記位置情報表
示手段は、機のGPS受信機からの測定値を用いて機の
位置座標を表示し且つ前記データ記録手段に記憶させ、
前記映像撮影手段は、機の鉛直下方のビデオ撮影を行い
その映像を記録するとともにスキャニングデータと同期
がとれるようにタイムコードを記録する。
【0013】本発明のもう1つ別の特徴によれば、地上
の送電線、樹木、建物等の間の離隔を測定する装置にお
いて、ノンプリズム光波測距儀と、回転ミラーと、スキ
ャニング手段と、映像撮影手段と、位置情報表示手段
と、データ記録手段と、離隔計算手段と、メイン制御手
段とを備えており、前記メイン制御手段は、前記スキャ
ニング手段を制御して、前記ノンプリズム光波測距儀か
らのレーザー光を前記回転ミラーにより、機の進行方向
に対して測距軸を鉛直方向にスキャンさせることにより
光切断面を作成し、地上面の測距データと測距時のスキ
ャン角のデータを得るようにして、これら各データを前
記データ記録手段に記憶させるように、前記ノンプリズ
ム光波測距儀および回転ミラーを制御し、前記位置情報
表示手段は、機のGPS受信機からの測定値を用いて機
の位置座標を表示し且つ前記データ記録手段に記憶さ
せ、前記映像撮影手段は、機の鉛直下方のビデオ撮影を
行いその映像を記録するとともにスキャニングデータと
同期がとれるようにタイムコードを記録し、前記離隔計
算手段は、前記データ記録手段に記憶された各データに
基づいて地上の所望個所の離隔値を算出する。
【0014】
【作用】本発明によれば、例えば、送電線に沿って飛行
するヘリコプター等の機上から目視により危険と判断で
きる接近樹木について機上から地上の断面形状を測定
し、その測定値から地上で送電線と接近樹木との離隔を
計算、表示できる。離隔測定用のセンサーとしては、ノ
ンプリズム光波測距儀と回転ミラー等を組み合わせたス
キャニングシステムが用いられ、従って、航空写真やビ
デオ等を用いない非画像方式により離隔を測定できる。
また、本発明によれば、スキャニングシステムによる離
隔測定と同時に測定地点周辺の状況を把握するために、
機体から垂直方向にビデオ映像を撮影し、地上の断面形
状と合わせてモニタ表示を行なう。また、飛行中のヘリ
コプターの位置座標をGPS受信機により測定し、その
座標を地形画面等の上にリアルタイムで表示する位置情
報表示サブシステムが設けられる。
【0015】
【実施例】次に、添付図面に基づいて、本発明の実施例
について本発明をより詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明による離隔の測定方法を説
明するための概略図である。図1に示した実施例では、
プラットフォーム部を構成するヘリコプターに搭載した
ノンプリズム光波測距儀10および回転ミラー20で構
成するスキャニングシステムを用いて、地上における架
空送電線1と接近樹木2との離隔を計算、表示しようと
している。
【0017】先ず、本発明による測定原理について、特
に、図2を参照して説明する。本発明による測定原理
は、ノンプリズム光波測距儀10から能動的に出力され
るレーザー光を、回転ミラー20等により測距軸を進行
方向に対して鉛直方向にスキャンさせることにより光切
断面を作成し、地上面の測距データと測距時のスキャン
角とのデータを得ることにより、送電線を含む地上断面
の座標を連続的に得るものである。
【0018】今、図2に示すように、レーザー発振点か
ら鉛直方向をZ軸、進行方向に対して水平方向をY軸と
し、一断面の測距値をL1 、L2 ・・・・Ln 、測距時
のスキャン角をそれぞれθ1 、θ2 ・・・・θn とする
と、以下の式により各測距点の断面上の座標(Y,Z)
を計算することができる。 Yn =Ln ×cos θnn =Ln ×sin θn (n:一断面中の測距回
数)
【0019】算出された(Y1 ・・・Yn ,Z1 ・・・
n )を展開し、各点を結び付けることにより、地上の
一断面のプロフィールを得ることができる。これらの処
理をヘリコプターの移動速度から算出した進行方向に対
する位置(X)毎に、連続的にデータを収集できれば送
電線付近の地上の三次元的形状を把握することができる
こととなる(図1参照)。したがって、送電線の位置座
標を、(Ys ,Zs )とし、樹木の位置座標を、
(YT ,ZT )とすると、求めるべき離隔(S)の測定
は、それら送電線の位置座標と樹木の位置座標との座標
差から、以下の式に基づいて求めることができる。 S=√〔(Ys −YT 2 +(Zs −ZT 2
【0020】次に、図3および図4を参照して、本発明
による測定装置の全体構成について説明する。図3およ
び図4に略示するように、本発明の一実施例としてのヘ
リボーン型離隔測定システムは、主として、プラットフ
ォーム部3と、スキャニングサブシステム4と、位置情
報表示サブシステム5と、離隔計算サブシステム6と、
映像撮影部7と、データ記録およびメイン制御部8とか
らなっている。
【0021】先ず、プラットフォーム部3について説明
する。本システムの測定対象である接近樹木は、山岳地
帯の鉄塔周辺に見られるために、地形形状の変化が大き
いエリアとなる。そのために、本システムで使用するプ
ラットフォーム部は、送電線から距離をほぼ一定に保つ
ことが必要であることや、また、目視により接近樹木の
状況を確認するために低速移動、あるいは、上空停止を
行える能力が必要となる。この条件を満足するために
は、固定翼航空機では、対応できず、機動性、運動性に
優れたヘリコプターをプラットフォームとして使用して
いる。
【0022】本システムのプラットフォーム3には、測
距を行なうためのノンプリズム光波測距儀10を含めた
スキャニングサブシステム4と、プラットフォーム3の
位置情報を得るためのGPS受信機30と、測定地点周
辺の状況を撮影するための後述するようなビデオ撮影架
台とが取り付けられる。スキャニングサブシステム4
と、ビデオ撮影架台とは、後述するように、機体の揺れ
にかかわらず水平を保持できるジャイロ制御構造を有す
るようにしている。また、機内には、プラットフォーム
の位置情報表示サブシステム5と、ビデオ映像の制御記
録を行なう映像撮影部7と、全体の制御を行い且つ測定
値等のデータを記録するデータ記録およびメイン制御部
8とが搭載されている。
【0023】次に、スキャニングサブシステム4につい
て説明する。スキャニングサブシステム4は、メインコ
ントローラ80からのスキャニング制御命令(開始、終
了)を専用のコントロールユニットが受け、測距レーザ
ー光による光切断面により地上面の連続測定を行なうも
のである。地上面を連続測距する方法としては、ノンプ
リズム光波測距儀10と、回転ミラー20とを組み合わ
せスキャニング方式としている。
【0024】次に、位置情報表示サブシステム5につい
て説明する。この位置情報表示サブシステム5は、ヘリ
コプター3の現在位置の情報を得るために、GPS受信
機30からの測定値を用いてリアルタイムでヘリコプタ
ー3の位置座標(X,Y)を表示する。本システムは、
あらかじめ作成しておいた地形図データを専用コントロ
ーラであるノート型パーソナルコンピュータ50のCR
T上に表示し、測定されたヘリコプター3の現在位置を
逐次地形図データ上の中心に表示する。なお、本サブシ
ステムの制御は、メインコントローラ80からの開始、
終了命令により、専用のコントローラであるノート型パ
ーソナルコンピュータ50が行い、位置情報のデータ
は、専用コントローラのハードディスク等に記録する。
【0025】次に、映像撮影部7について説明する。こ
の映像撮影部7では、機体の鉛直下方のビデオ撮影を行
なう。後述するように、ビデオカメラ70は、スキャニ
ングサブシステム4の架台に組み込み、撮影方向は機内
からリモートコントロールし、内蔵された3軸のジャイ
ロ構造によりカメラの傾きや揺れを防止し、安定した映
像を得るようにする。なお、後述するように、映像収録
用のビデオデッキ71は、パーソナルコンピュータから
制御可能のものを用い、スキャニングデータと同期が取
れるようにタイムコードを記録する。
【0026】次に、データ記録およびメイン制御部8に
ついて説明する。このデータ記録部は、ヘリコプター3
の機上でのGPSデータを除いたデータを記録する。機
上のメインコントローラ(EWS)80のメモリにリア
ルタイムで測定時刻、測距値、スキャン角、GPS受信
機30の位置データを取り込み測定終了時に、記録装置
(光磁気ディスク)81に記録、保存する。また、メイ
ンコントローラ(EWS)80によりシステム全体の制
御を行なう。
【0027】最後に、離隔計算サブシステム6について
説明する。この離隔計算サブシステム6は、地上の管理
事務所において、機上で記録したデータより離隔計算、
表示を行なうシステムである。本サブシステムは、調査
を行った路線の輝跡を表示し、離隔測定を行った地点を
マウスで選択することにより、断面形状を三次元的にメ
インコントローラのCRT82上に表示する。その表示
画面から、送電線の位置と最も接近した樹木の位置をカ
ーソルで指定し、その離隔値を計算する。なお、選択し
た地点の断面形状を表示する際に、同期して撮影したビ
デオ映像をモニタに表示し、相互の関係が把握できるよ
うにする。
【0028】次に、前述したような各サブシステムのよ
り詳細な構成、動作について、順を追って説明してい
く。
【0029】先ず、スキャニングサブシステム4の詳細
構成および動作について説明する。このスキャニングサ
ブシステム4は、回転ミラー方式を使用しており、この
回転ミラー方式は、高速回転させたミラーにノンプリズ
ム光波測距儀からの測距レーザー光を照射することによ
り、地上面に対して鉛直方向に光切断面を作成し地上の
一断面を得る方式である。
【0030】図5および図6は、回転ミラー方式による
スキャニングサブシステム4をヘリコプター3に取り付
ける方法の一例を示している。なお、スキャニングサブ
システム4をヘリコプター3に搭載する場合は、構造と
部材の強度と空力学的な計算等による検討を行った上
で、運輸省の耐空検査を受ける必要がある。図5は、ヘ
リコプター3を下から見た概略図であり、図6は、ノン
プリズム用ジャイロ架台の部分を示す側面図である。こ
れら図に示すように、ヘリコプター3に制御用モータ4
1を有したノンプリズム用ジャイロ架台40を取り付
け、このノンプリズム用ジャイロ架台40に、ノンプリ
ズム光波測距儀10、回転ミラー20およびビデオカメ
ラ70を取り付けている。
【0031】図7は、このスキャニングサブシテム4の
制御動作を示すブロック図である。この図7に示すよう
に、メインコントローラ80によって制御される専用コ
ントロールユニット42からの制御信号により測距儀1
0が連続測距を開始し、測距値を順次専用コントローラ
ユニット42に転送する。同時に、回転ミラー20を回
転させるためのモータに駆動開始命令を出し、光切断面
を作成する。なお、モータの回転数から回転ミラーのス
キャン角θを算出し、測距値とスキャン角の一対のデー
タとして、データ記録用EWS80に転送する。
【0032】次に、本サブシステム4におけるスキャニ
ング方法について詳述する。本サブシステム4による測
定諸元の目標を以下のように設定している。 測定高度 :対地70m〜100m前後 ただし、グランド線からヘリコプターまでの距離が20
m以下になる場合には、更に安全距離を加えるものとす
る。 測定スピード:ホバーリング状態、または微速移動 測定距離 :鉄塔中心より片側25mの50m範囲 測定間隔 :進行方向に対して1m毎、また地上分解
能は5cmとする。
【0033】以上の諸元に対する本サブシステム4によ
るスキャン角θは、図8に略示するように、測定範囲を
Sとし、測定高度をHとすると、以下の式により求める
ことができる。 θ=2tan -1(S/H)
【0034】したがって、以上の測定諸元の際のスキャ
ンニング角θは、以下のとおりになる。 θ=2×tan -1(25(m)/100(m)) θ≒28度
【0035】しかし、本サブシステムでは、レーザービ
ームを走査するために回転ミラーを等速で且つ高速回転
させなければならない。そこで、測距レートが4000
Hz級のノンプリズム光波測距儀を使用する場合には、
図9に略示するように、1台のノンプリズム光波測距儀
10Aと、等間隔に8個のミラー面21Aを有する回転
ミラー20Aとの組み合わせにて、レーザービームの走
査を行なうようにする。また、測距レートが1000H
z級のノンプリズム光波測距儀を使用する場合には、図
10に略示するように、4台のノンプリズム光波測距儀
10Bと、等間隔に16個のミラー面21Bを有する回
転ミラー20Bとの組み合わせにて、レーザービームの
走査を行なうようにする。
【0036】また、図11に示すように、測定間隔を進
行方向(DX)に1m、地上分解能(DY)を5cmでス
キャニングさせると仮定すると、本サブシステム4に必
要となるスキャニングスピード(CS)と、ノンプリズ
ム光波測距儀10の測定レート(PR)は、以下の式で
求めることができる。 CS=S/DX PR=(L×DY)×CS ただし、S:移動速度(m/秒) L:測定範囲(L<88m)
【0037】なお、本サブシステムに必要となるヘリコ
プターの対地速度別のスキャニングスピードと測定レー
トとの関係を、図12に例示している。この図12の関
係から明らかであるように、測定時間を速めるために、
ヘリコプターの対地速度を上げて10Km/hとする
と、測定レートを、4480Hzとする必要があり、現
在のノンプリズム光波測距儀だと1000Hz程度が限
界であるので、図10に例示した構成の如く、4台のノ
ンプリズム光波測距儀をもって対処しなけれなならな
い。
【0038】次に、位置情報表示サブシステム5の構成
および動作について詳述する。図13は、その位置情報
表示サブシステム5のハードウエア構成を示す概略図で
ある。この図13に示すように、この位置情報表示サブ
システム5は、GPS受信機30を用いて得られる位置
座標データとスキャナーによりA/D変換された1/5
万地形図画像データ等よりヘリコプターの現在位置をパ
ーソナルコンピュータ50のCRT上にリアルタイムに
表示し、必要に応じて位置データを記録する機能を有す
るものである。
【0039】図14は、GPS受信機30の主な仕様を
例示しており、このGPS受信機30は、RS−232
Cインターフェースにより、コンピュータへのデータ出
力が可能で小型軽量なものが好ましい。
【0040】図15は、パーソナルコンピュータ50の
主な仕様を例示しており、そのためのソフトウエアとし
ては、次のことが考えられる。
【0041】(1)動作環境 OS :MS−DOS(Ver5.0以上)で動作す
るもの 開発言語 :C言語 コンパイラ:TURBO−CまたはMS−C
【0042】(2)起動方法 MS−DOSシステムのコマンドライン(プロンプトが
表示されている)時に次のようにシステムの実行ファイ
ル名をキーボードより入力する。A>実行ファイル名
【0043】(3)操作 操作は、キーボードによる入力を前提とし、主にファン
クションキーにより制御を行なう。
【0044】(4)地形図データの入力 図16に例示するような送電線、鉄塔および変電所等を
送電線路経過地図の凡例に従ってトレースした1/5万
地形図をスキャナーによりA/D変換し、2値化処理
(白黒化)したものを地形図データとして用いる。ま
た、地形図データの解像度は、スキャナーの読み取りピ
ッチによって異なる。図17は、スキャナーの読み取り
ピッチと1画素に対応する実距離との関係を示してい
る。なお、ヘリコプターに本サブシステムを搭載したと
きの地形図データは、パーソナルコンピュータのハード
ディスクの空き容量を考えて必要なエリアのデータのみ
とする。
【0045】(5)GPSデータ処理 GPSより現地点の位置座標データをRS232Cによ
り取得する。取得するデータは、現在位置の緯度、経
度、進行方向である。そのデータをもとに地形図をCR
Tに表示するものである。図18は、本サブシステムに
よるデータ処理の概略の流れを示している。
【0046】次に、図18のフローチャートを参照し
て、本システムの各処理内容について簡単に説明してお
く。
【0047】(1)初期設定 図18におけるステップ101にて、以下の項目をシス
テム起動後に設定する。 ・データを書き込むファイル名 GPSデータを書き込むファイル名を指定する。 ・座標系(第○系) GPSより受け取る緯度、経度を測地座標系に直すため
に平面直角座標系を予め指定しておく。 ・システムスタート時の地形図の表示座標値 オープニング時に表示する地形図を指定するために、シ
ステムをスタートすると思われる地点の測地座標を入力
する。
【0048】なお、システムスタート時に以上の項目を
テキスト形式でファイルに保存する。ファイル名は、ス
タートデータとして、次回システム起動時のデフォルト
値とする。
【0049】(2)座標系の変換 本システムでは、測地座標系に基づいた地形図データを
使用する。しかし、GPSより送られてくるデータは、
経度、緯度である。そこで、ステップ103にて、現在
位置の緯度、経度を測地座標系(X,Y)に変換する必
要がある。
【0050】(3)地形図の表示 本システムに使用する地形図画像は、小さく分割した複
数のファイルとなる。したがって、ステップ104にお
いて、本システムでは、表示範囲に必要な地形図画像フ
ァイルを、座標変換によって算出された現在位置をもと
に自動検索し、それらの画像ファイルの表示すべき部分
をつないで画面に表示する。表示範囲は、現在位置を表
示画像上の中央とし、ヘリコプターの移動に伴うGPS
のデータにより地形図画像がスクロールするようにす
る。
【0051】(4)現在位置マークの表示 前記(3)項の方法で表示された地形図画像上に、ヘリ
コプターの現在位置にマークをつける。ただし、現在位
置のマークは、表示画面上の中央にGPSの測定精度を
考慮した大きさで表示し、現在位置移動は、地形図のス
クロールによって表現する。また、離隔測定を行った場
所については、●黒丸、測定を行っていない場合は、○
白丸とする。
【0052】(5)移動方位の表示 ステップ105にて、移動方位の表示を行なうのである
が、図19にそのためのCRTのレイアウトを例示して
いる。GPS30より得られる位置座標データの現在の
一つ前のデータを用いて、その2点を結びつけることに
より、現在の進行方向をモニターにグラフィック(矢
印)で表示する。方位データは、計算された値としてG
PS30からパーソナルコンピュータ50へ送られる。
データは、北を0°として東廻りを「正」、西廻りを
「負」の値で表現する。
【0053】(6)データのセーブ ステップ106および107にて、GPS30から得ら
れるデータ(位置情報、移動方位等)をテキスト方式で
セーブする。データのセーブは、f・1(ファンクショ
ンキー)によりスタートし、f・2(ファンクションキ
ー)により中断する。また、セーブ中断時にf・3(フ
ァンクションキー)を入力することでデータを書き込む
ファイル名を変更できるようにする。セーブするデータ
を以下に示す。 ・時刻(**:**:**) ・測地X座標(***.**) ・測地Y座標(***.**) ・移動方位(±***.**度) なお、位置座標データをセーブしている状態では、その
データの位置の地形図画像上にマークを付け、スクロー
ルと共に移動し、ヘリコプターの軌跡を残すような機能
を持たせる。
【0054】(7)データの検索 セーブされたデータを、f・5(ファンクションキー)
を入力することによりサブウインドウに表示する。ま
た、サブウインドウ内のデータにカーソルを合わせ、
・6(ファンクションキー)を入力するとその位置の地
形画像および移動方位を画面に表示する。また、f・7
(ファンクションキー)を入力するとセーブされている
データの時間に注目して、カーソルのあるデータ以降を
デモ表示する。また、デモ表示を行っている状態でもう
一度f・7(ファンクションキー)を入力するとデモ表
示を中止する。
【0055】(8)ファンクションキー 図20に各ファンクションキーの役割を例示している。
【0056】(9)エラーメッセージの表示 指定したドライブにおいて、データの書き込みができな
い時や異常が起こった時、エラーメッセージをサブウイ
ンドウに表示する。
【0057】次に、映像撮影部7の詳細構成および動作
について説明する。図21は、この映像撮影部7の構成
を示すブロック図である。この図21に示されるよう
に、この映像撮影部7は、ジャイロ機能付き架台40に
取り付けられた制御ボックス70Aを有するビデオカメ
ラ70と、パーソナルコンピュータで制御可能なビデオ
デッキ71と、ビデオカメラを制御するためのカメラコ
ントロールユニット72と、ビデオカメラの方向、ズー
ム、絞り等の調整を行なうための専用のリモートコント
ロール(ハンドコントロール)73とを、主として備え
ている。この映像撮影部7は、離隔を測定する周辺状況
をモニタするためのものであり、市販の装置を用いるこ
とができる。
【0058】次に、データ記録およびメイン制御部8の
詳細構成および動作について説明する。図22は、その
ハードウエア構成を示す概略図である。図22に示され
るように、このデータ記録およびメイン制御部8は、大
容量のハードディスク83付きの制御信号用ボード80
Aと、メインコントローラ(EWS)80と、光磁気記
録装置81とを、主として備えている。本システムにお
いて使用するメインコントローラ80は、各サブシステ
ムのメイン制御を行なうのと、スキャニングサブシスム
4から転送されてくる測距値とスキャン角のデータをハ
ードディスク83等に一時記録し、測定終了時に光磁気
記録装置81へ転送記録する。また、このメインコント
ローラ80と光磁気記録装置81は、測定後には、後述
するように、離隔測定サブシステム6に利用する。
【0059】次に、本システムのメイン制御用ソフトウ
ェアについて、説明しておく。このメイン制御用ソフト
ウェアは、映像撮影部7のビデオデッキ71、スキャニ
ングサブシステム4の専用コントロールユニット42、
データ記録部8を制御するためのプログラムである。図
23は、メイン制御用のフローチャートを示しており、
以下その各ステップの内容について簡単に説明してお
く。
【0060】(1)データ記録プログラムスタート 本システムをヘリコプターに搭載し、予定された送電線
ルート沿いに飛行し、接近樹木が送電線に対して危険と
思われる箇所を発見したならば、ステップ201におい
て、メイン制御用のプログラムを起動する。
【0061】(2)ビデオ収録スタート ステップ202にて、ビデオ収録キーを押すことによ
り、ビデオ録画を開始する。ビデオデッキ71は、パソ
コンにより制御可能のもので、さらに、タイムコード
(フレームの絶対番地)を、ビデオテープに記録できる
ものを用いる。ビデオ録画の開始および終了は、任意に
行えるものとする。ただし、スキャニングする間は、必
ず録画状態となるようなな設定とする。
【0062】(3)スキャニングスタート 接近樹木のある場所で、ステップ203において、スキ
ャニングスタートキーを押すことにより、測定を開始す
る。スキャニングサブシステム4のコントロールユニッ
ト42にスキャン開始命令を送り、測距と、スキャン角
の算出を開始する。
【0063】(4)スキャンナンバー付与 スキャンナンバーは、スキャニングを開始する毎にデー
タの最初に与える通し番号であり、例えば、ヘリコプタ
ーが一回飛行した時に、5箇所接近危険地点があり、ス
キャンニングを5回起動したら、ステップ204にて、
1、2、3、4、5と与えられるものである。
【0064】(5)時刻付与 ステップ205にて、スキャンを開始した絶対時刻をメ
イン制御部80内部のクロックから読み込み、データと
する。この時刻は、離隔計算サブシステム6で離隔を計
算する際に、位置情報表示サブシステム5による位置座
標データを検索する時に必要なデータである。また、ビ
デオデッキ71から現在のタイムコード値を取り込み、
データとする。このタイムコードは、離隔計算サブシス
テム6で離隔を計算する際にスキャン地点のビデオフレ
ームを検索するのに必要なデータである。
【0065】(6)データの取り込み ステップ206にて、スキャニングにより測定、計算さ
れたデータ(測距値、走査角、1ライン終了を示すフラ
グ)を順次取り込む。データは、メイン制御部80のメ
モリ83に蓄えられる。
【0066】(7)スキャニングストップキーを押す 接近樹木のある場所を通り過ぎたら、ステップ207に
て、ストップキーによりスキャニングを終了する。終了
命令がスキャニングサブシステム4のコントロールユニ
ット42に送られる。データの最後に必ずストップフラ
グが立つ。
【0067】(8)データの記録 ステップ208にて、スキャニングストップキーを入力
したと同時にメモリ83に蓄えられた全データを光磁気
ディスク81に記録する。データの並びを図24に示し
ている。
【0068】(9)ビデオ収録の終了 ステップ209にて、ビデオ収録終了キーを押すことに
より録画が終了する。
【0069】(10)プログラム終了キーを押す ステップ210にて、プログラム終了キーを押すことに
より、本プログラムは終了する。
【0070】次に、離隔計算サブシステム6の詳細構成
および動作について説明する。図25は、この離隔計算
サブシステム6のハードウエア構成を略示している。こ
の図25に示されるように、離隔計算サブシステム6
は、メインコントローラ(EWS)、光磁気記録装置、
制御信号用ボード、ビデオデッキ、モニタおよびノート
型パーソナルコンピュータから構成される。これらは、
データ記録およびメイン制御部8において使用したメイ
ンコントローラ(EWS)80、光磁気記録装置81、
制御信号用ボード80A、映像撮影部7にて使用したビ
デオデッキ71およびモニタ74、位置情報表示サブシ
ステム5にて使用したノート型パーソナルコンピュータ
50を利用することができる。図26は、この離隔計算
サブシステム6にて、メインコントローラ80のモニタ
82に表示される内容を例示している。図26に示すよ
うに、本サブシステム6は、モニタ82に表示画面に、
地上面の鳥瞰図と、測定場所の位置データと、離隔測定
箇所の一断面を表示させる。
【0071】図27は、この離隔計算サブシステム6の
ソフトウェアのフローチャートを示しており、各ステッ
プの内容について、以下簡単に説明しておく。
【0072】(1)離隔計算プログラムスタート ビデオデッキ71と光磁気記録装置81とに記録した測
定データをセットし、ステップ301にて、離隔計算プ
ログラムを起動する。
【0073】(2)スキャンナンバー入力 ステップ302にて、離隔測定を行なうスキャンナンバ
ーを入力する。スキャンナンバーは、スキャニングを開
始する毎に記録される番号である。スキャンナンバーを
入力することにより、指定したナンバーのデータファイ
ルをメインコントローラ80に取り込む。
【0074】(3)スキャン開始、終了時刻検索 ステップ303にて、スキャンを開始した時刻を読み出
す。
【0075】(4)スキャン開始、終了タイムコード検
索 ステップ304にて、データファイルよりスキャンを開
始したビデオのタイムレコードと終了したタイムコード
を読み出す。離隔計算時にスキャンデータの1ライン毎
にビデオフレームを平均して対応させる。例えば、スキ
ャンしたライン数が100回、開始時のタイムコードが
50、終了時のタイムコードが250とすると、離隔計
算時にn番目のラインを指定したらそのビデオフレーム
は、以下のとおりになる。ビデオフレーム=50+(2
50−50)n/100図28は、このようなスキャン
ラインとビデオフレームの対応関係を分かり易く示す図
である。
【0076】(5)ビデオフレーム検索 ステップ305にて、スキャンを開始したタイムコード
よりビデオフレームを検索する。検索は、RS−232
Cよりビデオデッキに指令する。
【0077】(6)スキャン開始地点座標検索 ステップ306にて、位置情報表示サブシステム5のデ
ータファイルより、スキャニングを開始したGPS受信
機30の位置座標を読み込む。
【0078】(7)スキャン地点地図表示 ステップ307にて、スキャニングを開始した位置座標
が中心となるように、位置座標表示サブシステム5から
地図データを読み出し、位置座標にオーバーレイする。
【0079】(8)スキャンデータのロード ステップ308にて、スキャニングデータである測距値
とスキャニング角をファイルより読み出す。
【0080】(9)鳥瞰図表示 ステップ309にて、読み出したデータから測距値に基
づき各測定点のYZ座標を算出し、ディスプレイ上に鳥
瞰図として表示する。図29は、その様子を例示してい
る。図29において、参照符号1Aおよび1Bは、鉄塔
に支持された送電線の表示位置を示しており、参照符号
2Aおよび2Bは、接近樹木の頂部の表示位置を示して
いる。従って、この地上断面における送電線1Aと接近
樹木2Aとの間の離隔は、参照符号SA で示されるもの
であり、送電線1Bと接近樹木2Bとの間の離隔は、参
照符号SB で示されるものである。
【0081】(10)離隔測定箇所選定 ステップ310にて、ディスプレイ表示した鳥瞰図よ
り、送電線に樹木が接近しているラインをカーソルで指
定する。カーソルで指定したラインのビデオフレーム番
号を計算し、そのフレーム番号を検索し、静止画表示す
る指令を出す。
【0082】(11)ライン表示 ステップ311にて、カーソルで指示した1ラインの測
定データを断面図表示する。
【0083】(12)離隔測定点の入力 ステップ312にて、ビデオ映像を見ながら、断面図上
で離隔を測定したい送電線位置と接近樹木の位置をカー
ソルで指定する。
【0084】(13)離隔値の計算、表示 ステップ313にて、指定した位置の座標差から接近樹
木の離隔を計算し、その結果を表示する。
【0085】(14)スキャンナンバー入力 ステップ314にて、別の測定データをみる場合、再度
スキャンナンバーを入力し、鳥瞰図を表示させる。
【0086】(15)離隔計算プログラムエンド ステップ315にて、離隔計算プログラムを終了する。
【0087】なお、前述の実施例では、送電線と接近樹
木との離隔を測定する場合について説明したのである
が、本発明は、このような特定の離隔の測定に限らず、
その他の種々な物体間の離隔を測定するのにも適用で
き、また、送電線の空間位置はもとより送電線路周辺の
樹木も含めた地形断面情報を上空から連続的に得る等の
用途に適用しても、同様の効果を得ることができるもの
である。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、ノンプリズム光波測距
儀を基本センサーとして使用する非画像方式としたの
で、航空写真による場合に比べて、調査コストを低減す
ることができる。例えば、本発明の方法によれば、送電
線路1km当り従来の航空写真による航空測量の手法で
は、約80〜100万円も掛かっていたコストを大幅に
低減することができることが期待できる。
【0089】前述の実施例のヘリコプターを利用するこ
とにより調査時間も短縮できる。例えば、飛行1時間当
りの調査で約20〜30kmの調査が可能となり、一回
当りの飛行を約2時間とすると、送電線路約40〜60
kmについて調査が行える。
【0090】現在の航空写真による航空測量の手法で
は、航空写真を撮影してから調査結果を得るまでに1ケ
月から数ケ月の時間を要しているが、本発明によれば、
機上でデータ収集、記録し、管理事務所にてコンピュー
タ(EMS)を用いて離隔判定処理が行えるので、調査
結果を得る時間を大幅に短縮することができる。
【0091】本発明によれば、収集、記録したデータ
を、保存するためにデジタルデータとしてファイリング
を行えると共に、過去のデータ検索が行える管理システ
ムも用意できるため、膨大な図面の保管が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による離隔の測定方法を説明するための
概略図である。
【図2】本発明の測定原理を説明するための図である。
【図3】本発明の測定装置の一実施例の構成の全体を略
示する図である。
【図4】本発明の測定装置の一実施例の構成の全体を示
すブロック図である。
【図5】本発明の測定装置を搭載したヘリコプターを下
方から見て示す概略図である。
【図6】図5のヘリコプターに取り付けたノンプリズム
用ジャイロ架台の部分を示す側面図である。
【図7】図3に示した測定装置のスキャニングサブシテ
ムの制御動作を示すブロック図である。
【図8】図3に示した測定装置のスキャニングサブシス
テムによるスキャン角について説明するための概略図で
ある。
【図9】図3に示した測定装置のスキャニングサブシス
テムにおけるノンプリズム光波測距儀と回転ミラーとの
組み合わせ構成例を示す概略図である。
【図10】図3に示した測定装置のスキャニングサブシ
ステムにおけるノンプリズム光波測距儀と回転ミラーと
の組み合わせ構成の別の例を示す概略図である。
【図11】図3に示した測定装置のスキャニングサブシ
ステムに必要となるスキャニングスピードと、ノンプリ
ズム光波測距儀の測定レートとの関係を説明するための
概略図である。
【図12】図3に示した測定装置のスキャニングサブシ
ステムに必要となるヘリコプターの対地速度別のスキャ
ニングスピードと測定レートとの関係を示す図である。
【図13】図3に示した測定装置の位置情報表示サブシ
ステムのハードウエア構成を示す概略図である。
【図14】図3に示した測定装置の位置情報表示サブシ
ステムにおけるGPS受信機の主な仕様を例示している
図である。
【図15】図3に示した測定装置の位置情報表示サブシ
ステムに使用するパーソナルコンピュータの主な仕様を
例示している図である。
【図16】送電線、鉄塔および変電所等を送電線路経過
地図の凡例を例示する図である。
【図17】図3に示した測定装置におけるスキャナーの
読み取りピッチと1画素に対応する実距離との関係を示
す図である。
【図18】図3に示した測定装置における位置情報表示
システムの各処理内容を示すフローチャートを示す図で
ある。
【図19】図3に示した測定装置における位置情報表示
サブシステムにおいて使用するパーソナルコンピュータ
のCRT上に表示される内容の一例を示す図である。
【図20】図3に示した測定装置における位置情報表示
サブシステムにおいて使用するパーソナルコンピュータ
の各ファンクションキーの役割を例示している図であ
る。
【図21】図3に示した測定装置の映像撮影部の構成を
示すブロック図である。
【図22】図3に示した測定装置のデータ記録およびメ
イン制御部のハードウエア構成を示す概略図である。
【図23】図3に示した測定装置のためのメイン制御用
のフローチャートを示す図である。
【図24】図3に示した測定装置のデータ記録部におけ
るデータの並びを例示する図である。
【図25】図3に示した測定装置の離隔計算サブシステ
ムのハードウエア構成を略示する図である。
【図26】図3に示した測定装置の離隔計算サブシステ
ムにて、メインコントローラのモニタに表示される内容
を例示する図である。
【図27】図3に示した測定装置の離隔計算サブシテム
のソフトウエアのフローチャートを示す図である。
【図28】図3に示した測定装置におけるスキャンライ
ンとビデオフレームの対応関係を分かり易く示す図であ
る。
【図29】図3に示した測定装置においてディスプレイ
上にその離隔が鳥瞰図として表示される様子を例示して
いる図である。
【符号の説明】
1 架空送電線 2 樹木 3 プラットフォーム部 4 スキャニングサブシステム 5 位置情報表示サブシステム 6 離隔計算サブシステム 7 映像撮影部 8 データ記録およびメイン制御部 10 ノンプリズム光波測距儀 20 回転ミラー 30 GPS受信機 42 スキャニングコントロールユニット 50 ノート型パーソナルコンピュータ 70 ビデオカメラ 71 ビデオデッキ 72 カメラコントローラ 80 メインコントローラ 81 光磁気記録装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】また、図11に示すように、測定間隔を進
行方向(DX)に1m、地上分解能(DY)を5cmで
スキャニングさせると仮定すると、本サブシステム4に
必要となるスキャニングスピード(CS)と、ノンプリ
ズム光波測距儀10の測定レート(PR)は、以下の式
で求めることができる。 CS=S/DX PR=(L/DY)×CS ただし、S:移動速度(m/秒) L:測定範囲(L<88m)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 雅仁 愛知県名古屋市千種区田代本通1−32 田 代寮406 (72)発明者 高橋 佳昭 神奈川県厚木市下荻野829−10 (72)発明者 水谷 信之 東京都町田市玉川学園1−25−21 B− 207 (72)発明者 小宮 穣 神奈川県海老名市勝瀬74 コーポ菊205 (72)発明者 飯島 礼利 東京都立川市富士見町6−5−503

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架空送電線とその周辺にある樹木、建物
    等を含む地上断面のプロフィールを測定する方法におい
    て、機上に搭載したノンプリズム光波測距儀からのレー
    ザー光を、機の進行方向に対して測距軸を鉛直方向にス
    キャンさせることにより光切断面を作成し、地上面の測
    距データと測距時のスキャン角のデータを得ることによ
    り、地上断面の座標を連続的に得ることを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 架空送電線とその周辺にある樹木、建物
    等の間の離隔を測定する方法において、機上に搭載した
    ノンプリズム光波測距儀からのレーザー光を、機の進行
    方向に対して測距軸を鉛直方向にスキャンさせることに
    より光切断面を作成し、地上面の測距データと測距時の
    スキャン角のデータを得ることにより、地上断面の座標
    を連続的に得て、それら座標から前記離隔を算出するこ
    とを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 送電線、樹木、建物等を含む地上断面の
    プロフィールを測定する装置において、ノンプリズム光
    波測距儀と、回転ミラーと、スキャニング手段と、映像
    撮影手段と、位置情報表示手段と、データ記録手段と、
    メイン制御手段とを備えており、前記メイン制御手段
    は、前記スキャニング手段を制御して、前記ノンプリズ
    ム光波測距儀からのレーザー光を前記回転ミラーによ
    り、機の進行方向に対して測距軸を鉛直方向にスキャン
    させることにより光切断面を作成し、地上面の測距デー
    タと測距時のスキャン角のデータを得るようにして、こ
    れら各データを前記データ記録手段に記憶させるよう
    に、前記ノンプリズム光波測距儀および回転ミラーを制
    御し、前記位置情報表示手段は、機のGPS受信機から
    の測定値を用いて機の位置座標を表示し且つ前記データ
    記録手段に記憶させ、前記映像撮影手段は、機の鉛直下
    方のビデオ撮影を行いその映像を記録するとともにスキ
    ャニングデータと同期がとれるようにタイムコードを記
    録することを特徴とする装置。
  4. 【請求項4】 地上の送電線、樹木、建物等の間の離隔
    を測定する装置において、ノンプリズム光波測距儀と、
    回転ミラーと、スキャニング手段と、映像撮影手段と、
    位置情報表示手段と、データ記録手段と、離隔計算手段
    と、メイン制御手段とを備えており、前記メイン制御手
    段は、前記スキャニング手段を制御して、前記ノンプリ
    ズム光波測距儀からのレーザー光を前記回転ミラーによ
    り、機の進行方向に対して測距軸を鉛直方向にスキャン
    させることにより光切断面を作成し、地上面の測距デー
    タと測距時のスキャン角のデータを得るようにして、こ
    れら各データを前記データ記録手段に記憶させるよう
    に、前記ノンプリズム光波測距儀および回転ミラーを制
    御し、前記位置情報表示手段は、機のGPS受信機から
    の測定値を用いて機の位置座標を表示し且つ前記データ
    記録手段に記憶させ、前記映像撮影手段は、機の鉛直下
    方のビデオ撮影を行いその映像を記録するとともにスキ
    ャンニングデータと同期がとれるようにタイムコードを
    記録し、前記離隔計算手段は、前記データ記録手段に記
    憶された各データに基づいて地上の所望個所の離隔値を
    算出することを特徴とする装置。
  5. 【請求項5】 前記ノンプリズム光波測距儀は、1台ま
    たは複数台が設けられ、前記回転ミラーは、多面体ミラ
    ーである請求項3または4記載の装置。
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