JP2017185674A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクカートリッジ内のインクに濃度ムラが発生することを長期間に渡って抑制できる印刷装置を提供すること。【解決手段】プリンター1(印刷装置)は、インクジェットヘッド2と、インクジェットヘッド2に供給するインクを収容するインクカートリッジ11と、インクジェットヘッド2による印刷位置Aに供給される印刷用紙45を収容する用紙カセット13と、用紙カセット13が着脱可能に装着されるカセット装着部14を備える。また、プリンター1は、カセット装着部14に着脱される用紙カセット13の移動に伴ってインクカートリッジ11を揺動させる揺動機構51を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、沈降成分を有するインクを印刷に用いる印刷装置に関する。
顔料インクは顔料が粒子として溶媒中に分散している。従って、顔料インクを収容したインクカートリッジを長期間放置した場合には、インクカートリッジ内で顔料が沈降することがある。顔料が沈降すると、インクカートリッジに収容された顔料インクには、上側の顔料濃度が薄く下側の顔料濃度が濃くなるという濃度ムラが起こる。ここで、濃度ムラが発生している顔料インクがインクカートリッジから印刷ヘッドに供給されると、印刷結果に意図しない濃淡が現れて、印刷品質が低下することがある。
特許文献1には、沈降成分を有するインクを印刷に用いる印刷装置が記載されている。同文献では、沈降成分の沈降を抑制するために、インクカートリッジ内にマグネットボールを挿入している。また、インクカートリッジを印刷装置にセットする前に、マグネット攪拌機にインクカートリッジを載せている。インクカートリッジがマグネット攪拌機に載せられると、マグネットボールがインクカートリッジ内で移動して、インクを撹拌する。
ここで、インクパックを印刷装置にセットする際にインクカートリッジ内のインクを撹拌しただけでは、インクカートリッジ内のインクに濃度ムラが発生することを長期間に渡って抑制することは難しい。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、インクカートリッジ内のインクに濃度ムラが発生することを長期間に渡って抑制できる印刷装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の印刷装置は、インクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドに供給するインクを収容するインクカートリッジと、前記インクジェットヘッドによる印刷位置に供給される印刷媒体を収容する印刷媒体収容容器と、前記印刷媒体収容容器が着脱可能に装着される装着部と、前記装着部に着脱される前記印刷媒体収容容器の移動に伴って前記インクカートリッジを揺動させる揺動機構と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、印刷装置はインクカートリッジを搖動させる揺動機構を備える。ここで、インクカートリッジが揺動して、その姿勢が変化すれば、インクがインクカートリッジ内で移動する。これにより、インクはインクカートリッジ内で撹拌される。よって、インクが沈降成分を有する顔料インクなどの場合には、インクカートリッジ内のインクに濃度ムラが発生することを抑制できる。また、揺動機構は、装着部に着脱される印刷媒体収容容器の移動に伴ってインクカートリッジを搖動させる。すなわち、揺動機構は、印刷媒体収容容器が装着部に装着される毎に、インクカートリッジを搖動させて、インクを撹拌する。また、揺動機構は、印刷媒体を印刷媒体収容容器に補充するために印刷媒体収容容器が装着部から取り外される毎に、インクカートリッジを搖動させて、インクを撹拌する。これにより、インクカートリッジ内のインクは定期的に撹拌されるので、濃度ムラが発生することを長期間に渡って抑制できる。
本発明において、前記揺動機構は、前記インクカートリッジを着脱可能に保持するホルダーと、前記ホルダーを搖動可能に支持する支持機構と、前記印刷媒体収容容器の着脱方向への移動に伴って前記ホルダーを搖動させるリンク機構と、を備えるものとすることができる。
本発明において、装着部に着脱される印刷媒体収容容器の移動に伴ってインクカートリッジを搖動させるためには、前記支持機構は、前記ホルダーを回動可能に支持する支軸と、前記インクカートリッジを保持した前記ホルダーを前記支軸の軸線回りの所定の位置に支持するバネ部材と、を有し、前記リンク機構は、前記印刷媒体収容容器に設けられたラックと、前記ラックに噛合するピニオンと、前記ピニオンに同軸に接続されたカム部材と、前記ホルダーにおいて前記カム部材のカム面が摺動可能な摺動部とを備えるものとすることができる。
また、本発明において、装着部に着脱される印刷媒体収容容器の移動に伴ってインクカートリッジを搖動させるためには、前記支持機構は、前記ホルダーを回動可能に支持する支軸と、前記インクカートリッジを保持した前記ホルダーを前記支軸の軸線回りの所定の位置に支持するバネ部材と、を有し、前記リンク機構は、ラックと、前記ラックに噛合するピニオンと、前記ピニオンに同軸に接続されたカム部材と、前記ホルダーにおいて前記カム部材のカム面が摺動可能な摺動部と、前記印刷媒体収容容器の着脱方向への移動に伴って前記ラックを移動させるラック移動機構と、を備えるものとすることができる。
この場合において、前記カム部材は、その軸線方向から見た形状が多角形形状であり、前記カム面は、当該カム部材の軸線回りの外周面であるものとすることができる。このようにすれば、カム部材が回転したときに、そのカム面の凹凸によって、ホルダーを搖動させることができる。
本発明において、前記インクは、顔料インクとすることができる。インクカートリッジに顔料インクを収容している場合には、インクカートリッジ内で顔料が沈降して、インクに濃度ムラが発生することがある。かかる問題に対して、揺動機構によってインクカートリッジ内のインクが定期的に撹拌されれば、濃度ムラが発生することを抑制できる。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態であるプリンターを説明する。
図1(a)は本発明を適用したプリンター1の外観図であり、図1(b)はプリンターに装着されるインクカートリッジの概略説明図である。図2は図1のプリンター1の内部構造の説明図である。本例のプリンターは、印刷ヘッド2としてインクジェットヘッドを搭載するインクジェットプリンターである。図1に示すように、プリンター1は直方体形状のケース3を備える。ケース3の前面3aには、インクカートリッジ装着口5、カセット装着口6、および排紙口7が下方から上方にこの順番に設けられている。排紙口7とカセット装着口6との間には排紙トレイ8が取り付けられている。排紙トレイ8はケース3の前面3aから前方に突出する。以下では、互いに直交する方向を前後方向X、幅方向Yおよび上下方向Zとしてプリンター1を説明する。前後方向Xにおける前方X1は、インクカートリッジ装着口5、カセット装着口6、および排紙口7が開口している側であり、後方X2は、その反対側である。
ケース3内において印刷ヘッド2は排紙口7の後方X2に位置する。図2に示すように、ケース3の内部には、インクカートリッジ11を着脱可能に装着するカートリッジ装着部12、用紙カセット(印刷媒体収容容器)13を着脱可能に装着するカセット装着部(装着部)14が設けられている。インクカートリッジ装着口5はカートリッジ装着部12の開口である。カートリッジ装着部12には、インクカートリッジ装着口5を介してインクカートリッジ11が前方X1から挿入される。カセット装着口6はカセット装着部14の開口である。カセット装着部14には、カセット装着口6を介して用紙カセット13が前方X1から挿入される。
また、ケース3の内部には、カセット装着部14の後端部分から印刷ヘッド2による印刷位置Aを経由して排紙口7に至る用紙搬送経路15が設けられている。用紙搬送経路15は、カセット装着部14の後端部分から上方に向かって前方X1に湾曲する湾曲経路部分16と、湾曲経路部分16の上端から排紙口7に向かって前方X1に水平に延びる水平経路部分17を備える。印刷位置Aは水平経路部分17の途中に設けられている。印刷位置Aは印刷ヘッド2と対向配置されたプラテン18によって規定される。
カセット装着部14の後端部分には用紙カセット13内の印刷用紙45を湾曲経路部分16(用紙搬送経路15)に送り出す用紙供給機構21が設けられている。用紙供給機構21は供給ローラー22と、供給ローラー22の駆動源となる供給モーター23を備える。また、水平経路部分17には、用紙供給機構21によって用紙搬送経路15に送り出された印刷用紙45を前方X1に搬送する搬送機構24が設けられている。搬送機構24はプラテン18の後方X2に配置された搬送ローラー対25と、搬送ローラー対25の駆動源となる搬送モーター26を備える。
インクカートリッジ11は、図1(b)に示すように、直方体形状のカートリッジケース31と、カートリッジケース31に収納された複数本のインクパック32を備える。本例では4本のインクパック32がカートリッジケース31に収納されている。カートリッジケース31は、上下方向で対向する一対の矩形板33と、上下方向に延びて一対の矩形板33の各辺の外周縁を接続する4枚の側板34とを備える。4枚の側板34は、2枚の側板34が前後方向Xで互いに対向する。また、残りの2枚の側板34が幅方向Yで互いに対向する。前後方向Xの後端に位置する1枚の側板34には4つの開口部35が設けられている。4つの開口部35は幅方向Yに配列されている。
各インクパック32は、上下方向Zから見た場合に長方形の収容袋37と、収容袋37の後端縁に取り付けられた供給部38を備える。各インクパック32には、それぞれ色彩の異なるインク40が貯留されている。インク40は顔料インクであり、顔料が粒子として溶媒中に分散している。収容袋37は、可撓性であり、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリエチレンなどからなる複数枚のフィルムを積層した多層構造のフィルムである。また、収容袋37は、多層構造のフィルムの中層にアルミニウム製のフィルムを配したものである。
各インクパック32は、その長手方向を前後方向Xに向け、供給部38を後方X2に向けた姿勢で幅方向Yに配列される。また、各インクパック32は、それぞれの供給部38がカートリッジケース31の各開口部35に保持された状態でカートリッジケース31にセットされている。
ここで、カートリッジ装着部12には、カートリッジ装着部12に挿入されたインクカートリッジ11を保持するホルダー39が設けられている。ホルダー39は、前端面に開口を備える直方体形状の箱である。カートリッジ装着部12に挿入されたインクカートリッジ11はホルダー39に挿入される。
ホルダー39の内側にはインク導入針41が設けられている。インク導入針41は印刷ヘッド2に連通するインク流路42の上流端に取り付けられている。インクカートリッジ11がホルダー39に装着されると、インク導入針41はカートリッジケース31の開口部35に保持されたインクパック32の供給部38に挿入される。これにより、インクパック32は、インク導入針41およびインク流路42を介して印刷ヘッド2に連通する。従って、インクパック32内のインク40は印刷ヘッド2に供給可能となる。
次に、用紙カセット13は箱型のトレイ44を備える。トレイ44には単票の印刷用紙45が積層された状態で収納される。用紙カセット13がカセット装着部14に装着されると、用紙カセット13に収納された印刷用紙45が印刷ヘッド2による印刷位置Aに供給可能となる。すなわち、図2に示すように、用紙カセット13がカセット装着部14内における装着位置13Aに配置されると、用紙供給機構21の供給ローラー22が用紙カセット13内の印刷用紙45に当接する。従って、供給モーター23の駆動によって供給ローラー22が駆動されると、用紙カセット13内の印刷用紙45が用紙搬送経路15に供給される。用紙カセット13の底面にはラック47が形成されている。
図2に示すように、インクカートリッジ11および用紙カセット13がプリンター1にセットされた状態で外部の機器からプリンター1に印刷データが供給されると、プリンター1は、供給モーター23および搬送モーター26を駆動して、用紙カセット13内の印刷用紙45を用紙搬送経路15に沿って1枚ずつ搬送する。また、プリンター1は、印刷ヘッド2を駆動して印刷位置Aを通過する印刷用紙45にインク40を吐出する。これにより、プリンター1は印刷用紙45に印刷データを印刷する。そして、印刷が施された印刷用紙45は排紙口7を介して排紙トレイ8に排出される。
ここで、プリンター1は、カートリッジ装着部12に装着されたインクカートリッジ11を搖動せる揺動機構51を備える。
(揺動機構)
図3は揺動機構51の説明図である。図3(a)は用紙カセット13の底面図であり、図3(b)はインクカートリッジ11が装着されたカートリッジ装着部12を上方から見た場合の概略平面図である。揺動機構51は、カートリッジ装着部12に着脱される用紙カセット13の移動に伴ってインクカートリッジ11を揺動させる。
図3は揺動機構51の説明図である。図3(a)は用紙カセット13の底面図であり、図3(b)はインクカートリッジ11が装着されたカートリッジ装着部12を上方から見た場合の概略平面図である。揺動機構51は、カートリッジ装着部12に着脱される用紙カセット13の移動に伴ってインクカートリッジ11を揺動させる。
図2に示すように、揺動機構51は、ホルダー39と、ホルダー39を搖動可能に支持する支持機構52と、用紙カセット13の着脱方向への移動に伴ってホルダー39を搖動させるリンク機構53とを備える。用紙カセット13の着脱方向は前後方向Xである。
支持機構52は、ホルダー39を回動可能に支持する支軸55と、ホルダー39を支軸55回りの所定の位置に支持するバネ部材56とを有する。支軸55はカートリッジ装着部12の前側部分において、ホルダー39の下側を幅方向Yに延びる。ホルダー39の底板の下面には、幅方向Yに延びる筒部57が設けられえており、ホルダー39は筒部57に支軸55を貫通させている。これにより、ホルダー39は支軸55回りに回動可能となる。バネ部材56は、カートリッジ装着部12の後側部分において、ホルダー39の底板とケースの底板との間に設けられている。本例では、バネ部材56はコイルバネである。バネ部材56は、インクカートリッジ11が載置された状態のホルダー39が略水平の姿勢となる回転位置にホルダー39を支持する。
リンク機構53は、用紙カセット13の底板に設けられたラック47と、ラック47に噛合するピニオン59と、ピニオン59に同軸に接続されたカム部材60を備える。図3(a)に示すように、ラック47は、用紙カセット13の幅方向Yの両端部分にトレイ44と一体に設けられている。図3(b)に示すように、ピニオン59はラック47に噛合可能な位置にそれぞれ設けられている。各ピニオン59には、それぞれカム部材60が接続されている。各ピニオン59およびカム部材60は幅方向Yに延びる支軸61に回転可能に支持されている。ピニオン59はラック47と噛合して幅方向Yに延びる軸線回りに回転する。カム部材60はピニオン59と一体に回転する。図2に示すように、ピニオン59およびカム部材60は、ホルダー39の上方に位置するとともに、前後方向Xにおいて支軸55とバネ部材56との間に位置する。
カム部材60は、その軸線方向(幅方向Y)から見た場合の輪郭形状が多角形形状である。本例では6角形である。カム部材60のカム面60aは、その軸線回りの外周面である。
ここで、ホルダー39は、その上面にカム面60aが摺接する摺動部62を備える。摺動部62はカム部材60など共にリンク機構53を構成するものである。摺動部62は、前後方向Xにおいて支軸55とバネ部材56との間に位置する。図2に示すように、カム部材60の輪郭形状の6角形の辺部分に対応するカム面部分が前後方向Xに水平に延びる回転位置にあるときに、ホルダー39は水平姿勢となる。
(撹拌動作)
図4はインクカートリッジ11内のインクを撹拌する撹拌動作の説明図である。図2および図4を参照して撹拌動作を説明する。まず、プリンター1のカートリッジ装着部12(ホルダー39)には、インクカートリッジ11が装着されているものとする。
図4はインクカートリッジ11内のインクを撹拌する撹拌動作の説明図である。図2および図4を参照して撹拌動作を説明する。まず、プリンター1のカートリッジ装着部12(ホルダー39)には、インクカートリッジ11が装着されているものとする。
図4に示すように、用紙カセット13が前方X1からカセット装着口6を介してカセット装着部14に挿入されると、用紙カセット13のラック47とピニオン59とが噛合する。これにより、用紙カセット13の移動に伴って、ピニオン59およびカム部材60が回転する。
ここで、カム部材60が回転してその輪郭形状における6角形の角部に対応するカム面60aの稜線部分が摺動部62を摺動すると、ホルダー39は、カム部材60によって下方に押されて、その姿勢を変化させる。すなわち、ホルダー39は、カム面60aの稜線部分が前後方向Xに移動するのに伴って、後方に向かって下方に傾斜する姿勢となるとともに、その傾斜角度を変化させる。また、カム部材60が更に回転して、カム部材60の輪郭形状における6角形の辺部分に対応する平坦なカム面部分が前後方向Xに水平に延びる姿勢となると、ホルダー39は略水平な姿勢に戻る。その後、用紙カセット13がカセット装着部14内を装着位置13Aに移動するまでの間、カム部材60が回転して、カム面60aが摺動部62を摺動する。従って、ホルダー39は、これらの揺動動作を繰り返す。
また、用紙カセット13がカートリッジ装着部12から引き出される際にも、用紙カセット13のラック47とピニオン59との噛合により、カム部材60が回転する。従って、用紙カセット13がカートリッジ装着部12から外されるまでの間、カム部材60が回転して、カム面60aが摺動部62を摺動する。よって、用紙カセット13がカートリッジ装着部12から外されるまでの間、ホルダー39は揺動動作を繰り返す。
ここで、ホルダー39が揺動すると、ホルダー39に載置されたインクカートリッジ11が揺動する。これにより、インクカートリッジ11のインクパック32に収容されたインク40は撹拌される。よって、インクパック32内のインク40(顔料インク)に濃度ムラが発生することを抑制できる。
また、揺動機構51は、カセット装着部14に着脱される用紙カセット13の移動に伴ってインクカートリッジ11を搖動させる。すなわち、揺動機構51は、用紙カセット13がカセット装着部14に装着される毎に、インクカートリッジ11を搖動させて、インク40を撹拌する。また、揺動機構51は、印刷用紙45を補充するためなどに用紙カセット13がカセット装着部14から取り外される毎に、インクカートリッジ11を搖動させて、インク40を撹拌する。これにより、インクパック32内のインク40が定期的に撹拌されるので、インクカートリッジ11内のインク40に濃度ムラが発生することを長期間に渡って抑制できる。
(変形例1)
なお、揺動機構51のラック47は用紙カセット13と別体に設けることもできる。図5はラック47と用紙カセット13とを別体とした変形例1のプリンターの概略断面図である。なお、変形例のプリンター1Aは揺動機構51Aにおけるラックの構成を除き、上記のプリンター1と同様の構成を備える。従って、同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、揺動機構51のラック47は用紙カセット13と別体に設けることもできる。図5はラック47と用紙カセット13とを別体とした変形例1のプリンターの概略断面図である。なお、変形例のプリンター1Aは揺動機構51Aにおけるラックの構成を除き、上記のプリンター1と同様の構成を備える。従って、同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
本例では、リンク機構53は、ラック47と、ラック47に噛合するピニオン59と、ピニオン59に同軸に接続されたカム部材60と、ホルダー39の上面に設けられた摺動部62を備える。また、リンク機構53は、用紙カセット13の前後方向X(着脱方向)への移動に伴ってラック47を移動させるラック移動機構70を備える。
ラック47は、前後方向に延びるラック本体部72と、ラック本体部72から上方に突出する当接部73を備える。ラック本体部72の下面には歯部が設けられている。ラック47は、ラック本体部72がカセット装着部14の下方に位置し、当接部73がカセット装着部14内に位置する位置に配置される。ラック移動機構70は、ラック47を前後方向Xに移動可能に支持するレール75を備える。また、ラック47に設けられた当接部73は、レール75とともにラック移動機構70を構成する。さらに、ラック移動機構70はラック47を前方に付勢する付勢部材76を備える。
本例では、用紙カセット13が前方X1からカセット装着口6を介してカセット装着部14に挿入されると、用紙カセット13の後端がラック47の当接部73に当接する。従って、ラック47は、装着位置13Aに向かって移動する用紙カセット13に押されて、レール75上を後方X2に移動する。また、ラック47は、付勢部材76の付勢力に抗して、後方X2に移動する。ここで、ラック47が後方X2に移動すると、ラック47と噛み合うピニオン59が回転するので、カム部材60が回転する。よって、カム部材60のカム面60aがホルダー39の摺動部62に摺接して、ホルダー39を搖動させる。これにより、インクカートリッジ11内のインク40は撹拌される。
また、用紙カセット13は、装着時に、付勢部材76の付勢力に抗してラック47を後方X2に移動させる。従って、用紙カセット13をカセット装着部14から取り外す際には、ラック47は、付勢部材76の付勢力によって、用紙カセット13と共に前方X1に移動する。ここで、ラック47が前方X1に移動すると、ラック47と噛み合うピニオン59が回転するので、カム部材60が回転する。よって、カム部材60のカム面60aがホルダー39の摺動部62に摺接して、ホルダー39を搖動させる。これにより、インクカートリッジ11内のインク40は撹拌される。
本例においても、揺動機構51Aは、用紙カセット13がカセット装着部14に装着される毎に、インクカートリッジ11を搖動させて、インク40を撹拌する。また、用紙カセット13がカセット装着部14から取り外される毎に、インクカートリッジ11を搖動させて、インク40を撹拌する。これにより、インクパック32内のインク40が定期的に撹拌されるので、インクカートリッジ11内のインク40に濃度ムラが発生することを長期間に渡って抑制できる。
(その他の実施の形態)
なお、カム部材60をその軸線方向から見た場合の輪郭形状は6角形に限られるものではない。例えば、カム部材60の輪郭形状は、三角形や四角形の多角形形状とすることができる。この場合においても、カム部材60のカム面60aは、その軸線回りの外周面である。また、カム部材60を軸線方向から見た場合の輪郭形状を多角形形状としたときに、輪郭形状の頂点部分にアールを設けてもよい。
なお、カム部材60をその軸線方向から見た場合の輪郭形状は6角形に限られるものではない。例えば、カム部材60の輪郭形状は、三角形や四角形の多角形形状とすることができる。この場合においても、カム部材60のカム面60aは、その軸線回りの外周面である。また、カム部材60を軸線方向から見た場合の輪郭形状を多角形形状としたときに、輪郭形状の頂点部分にアールを設けてもよい。
上記の例では、カートリッジ装着部12が用紙ケースの下方に位置するが、カートリッジ装着部12はカセット装着部14の側方に位置しておいてもよい。この場合でも、カートリッジ装着部12においてホルダー39を搖動可能に支持する。また、ラック47とピニオン59を用いたリンク機構53を利用してホルダー39に当接するカム部材60を回転させることにより、カートリッジ装着部12に装着されたインクカートリッジ11を搖動させる。これにより、インクパック32内のインク40を撹拌する。
1・1A…プリンター、2…印刷ヘッド(インクジェットヘッド)、3…ケース、3a…前面、5…インクカートリッジ装着口、6…カセット装着口、7…排紙口、8…排紙トレイ、11…インクカートリッジ、12…カートリッジ装着部、13…用紙カセット、13A…装着位置、14…カセット装着部、15…用紙搬送経路、16…湾曲経路部分、17…水平経路部分、18…プラテン、21…用紙供給機構、22…供給ローラー、23…供給モーター、24…搬送機構、25…搬送ローラー対、26…搬送モーター、31…カートリッジケース、32…インクパック、33…矩形板、34…側板、35…開口部、37…収容袋、38…供給部、39…ホルダー、40…インク、41…インク導入針、42…インク流路、44…トレイ、45…印刷用紙、47…ラック、51…揺動機構、52…支持機構、53…リンク機構、55…支軸、56…バネ部材、57…筒部、59…ピニオン、60…カム部材、60a…カム面、61…支軸、62…摺動部、70…ラック移動機構、72…ラック本体部、73…当接部、75…レール、76…付勢部材、A…印刷位置、X…前後方向、X1…前方、X2…後方、Y…幅方向、Z…上下方向。
Claims (6)
- インクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドに供給するインクを収容するインクカートリッジと、
前記インクジェットヘッドによる印刷位置に供給される印刷媒体を収容する印刷媒体収容容器と、
前記印刷媒体収容容器が着脱可能に装着される装着部と、
前記装着部に着脱される前記印刷媒体収容容器の移動に伴って前記インクカートリッジを揺動させる揺動機構と、を有することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1において、
前記揺動機構は、前記インクカートリッジを着脱可能に保持するホルダーと、前記ホルダーを搖動可能に支持する支持機構と、前記印刷媒体収容容器の着脱方向への移動に伴って前記ホルダーを搖動させるリンク機構と、を備えることを特徴とする印刷装置。 - 請求項2において、
前記支持機構は、前記ホルダーを回動可能に支持する支軸と、前記インクカートリッジを保持した前記ホルダーを前記支軸の軸線回りの所定の位置に支持するバネ部材と、を有し、
前記リンク機構は、前記印刷媒体収容容器に設けられたラックと、前記ラックに噛合するピニオンと、前記ピニオンに同軸に接続されたカム部材と、前記ホルダーにおいて前記カム部材のカム面が摺動可能な摺動部とを備えることを特徴とする印刷装置。 - 請求項2において、
前記支持機構は、前記ホルダーを回動可能に支持する支軸と、前記インクカートリッジを保持した前記ホルダーを前記支軸の軸線回りの所定の位置に支持するバネ部材と、を有し、
前記リンク機構は、ラックと、前記ラックに噛合するピニオンと、前記ピニオンに同軸に接続されたカム部材と、前記ホルダーにおいて前記カム部材のカム面が摺動可能な摺動部と、前記印刷媒体収容容器の着脱方向への移動に伴って前記ラックを移動させるラック移動機構と、を備えることを特徴とする印刷装置。 - 請求項3または4において、
前記カム部材は、その軸線方向から見た形状が多角形形状であり、
前記カム面は、当該カム部材の軸線回りの外周面であることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1ないし5のうちのいずれか一項において、
前記インクは、顔料インクであることを特徴とする印刷装置。
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JP2016075620A JP2017185674A (ja) | 2016-04-05 | 2016-04-05 | 印刷装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021070196A (ja) * | 2019-10-30 | 2021-05-06 | 株式会社ミマキエンジニアリング | 印刷装置 |
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-
2016
- 2016-04-05 JP JP2016075620A patent/JP2017185674A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021070196A (ja) * | 2019-10-30 | 2021-05-06 | 株式会社ミマキエンジニアリング | 印刷装置 |
JP7355604B2 (ja) | 2019-10-30 | 2023-10-03 | 株式会社ミマキエンジニアリング | 印刷装置 |
JP2021079612A (ja) * | 2019-11-19 | 2021-05-27 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インクジェットプリンタ |
JP7328736B2 (ja) | 2019-11-19 | 2023-08-17 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インクジェットプリンタ |
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