JP2017184513A - 自動電圧調整器 - Google Patents

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Abstract

【課題】短絡事故発止時においても、交流同期発電機の出力電流の安定供給を実現する自動電圧調整器を得る。【解決手段】交流同期発電機1は電力線L1を介して電力負荷10等に電力を供給する。電力線L1上に横流補償変流器6が設けられる。自動電圧調整器7内の短絡電流検出回路7aは、横流補償変流器6から供給される検出用横流電流に基づき、点弧/消弧を指示する制御信号SC2を出力する短絡電流検出動作を実行する。サイリスタ素子群7eは、制御信号SC2が点弧を指示するとき、内部の少なくとも一つのサイリスタを点弧状態にして、整流器5から供給される励磁電流I5を強制的に低下させる。【選択図】図1

Description

この発明は、船舶等で使用される交流同期発電機の出力電圧を自動的に調整する自動電圧調整器に関するものである。
交流同期発電機の出力電圧を自動的に調整する自動電圧調整器としてと、例えば、特許文献1に開示された「自家発電設備における自励交流発電機」における自動電圧調整器がある。
特許文献1等で開示された従来の自動電圧調整器の制御によって交流同期発電機の出力電圧は一定になるように制御される。
特開2010−41880号公報
一方、交流同期発電機の電力供給先である、船舶内の電力系統または電力負荷に短絡事故が発生した場合は、当該短絡事故発生箇所(短絡事故点)の短絡容量に応じた短絡電流が流れ、短絡事故点を電力系統から切り離すために遮断機による遮断動作、いわゆる選択遮断動作が実行される。
交流同期発電機は、上述した選択遮断動作が完了するまで、短絡事故点に短絡電流の供給を行う必要があるが、交流同期発電機の三相短絡曲線性能、交流同期発電機へ供給される励磁電流と短絡事故点の発生箇所等により短絡電流の電流量が異なる。
交流同期発電機に供給される励磁電流の電流量は、励磁用変流器から供給される電流量に依存している。また、短絡事故時には交流同期発電機の出力電圧は大幅に低下するため、自動電圧調整器によって励磁電流を制御することが不可能になる。このため、従来の自動電圧調整器では、短絡事故発生時に交流同期発電機が供給する出力電流(短絡電流)の電流量の制御を行うことはできない。
一般に、短絡電流の電流量は、交流同期発電機の仕様として定格電流に対する数倍程度を供給する性能が求められるため、三相短絡曲線性能及び励磁用変流器の相互設計によって確保される。
短絡事故点の選択遮断動作を行うまでに必要な短絡電流は、交流同期発電機及び励磁用変流器の個体性能差や交流同期発電機の本体温度に起因して一定ではないため、あらゆる条件下で最適な電流量とはならない。
また、過大な電流量の短絡電流は交流同期発電機自体の損傷原因となる可能性がある。このように、従来の自動電圧調整器は電力負荷等に短絡事故が発生した場合、交流同期発電機の出力電流を調整することができないという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、短絡事故発止時においても、交流同期発電機の出力電流の安定供給を実現する自動電圧調整器を得ることを目的とする。
この発明に係る請求項1記載の自動電圧調整器は、電力線を介して電力系統または負荷に電力を供給する交流同期発電機の励磁電流を調整する自動電圧調整器であって、前記交流同期発電機は前記励磁電流に正の相関を持った出力電流を出力し、前記電力線上に横流補償変流器が設けられ、前記横流補償変流器から供給される電流を検出用横流電流として受け、前記検出用横流電流に基づき、導通/非導通を指示する制御信号を出力する短絡電流検出回路と、前記制御信号の指示に従い、導通状態あるいは非導通状態となるスイッチング素子部とを備え、前記スイッチング素子部は導通状態時に前記励磁電流を低下させる励磁電流低下動作を実行することを特徴とする。
請求項1記載の本願発明の自動電圧調整器において、スイッチング素子部は、短絡電流検出回路からの制御信号の指示に従い導通状態あるいは非導通状態となり、導通状態時に励磁電流を低下させる励磁電流低下動作を実行している。
このため、短絡電流検出回路は、交流同期発電機の出力電流と相関性のある検出用横流電流に基づき、交流同期発電機の出力電流の電流量が所定の基準電流以上とならないように、制御信号を出力して必要に応じてスイッチング素子部に励磁電流低下動作を実行させることができる。
その結果、請求項1記載の本願発明の自動電圧調整器は、電力系統や負荷に短絡事故が生じても、交流同期発電機の個体性能差や本体温度等に関係無く、交流同期発電機の出力電流が所定の基準電流以下になるように励磁電流を調整することができる。
この発明の実施の形態における自動電圧調整器及びその周辺の構成を示すブロック図である。 図1で示した自動電圧調整器内の短絡電流検出回路の詳細構成を示す説明図である。 図1で示した励磁用変流器、励磁用変圧器、励磁用リアクトル、及びサイリスタ素子群の詳細を示す説明図である。 本実施の形態の自動電圧調整器の短絡電流検出回路による短絡電流検出動作による短絡電流の調節内容を示す波形図である。 従来の自動電圧調整器及びその周辺の構成を示すブロック図である。 従来の自動電圧調整器を用いた場合の短絡事故発生時における交流同期発電機の出力電流の変化を示す波形図である。
<実施の形態>
図1は、この発明の実施の形態における自動電圧調整器(AVR(Automatic Voltage Regulator))7及びその周辺の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、交流同期発電機(ACG(Alternating Current Generator))1は電力線L1を介して電力負荷10や図示しない交流同期発電機1以外の電力系統に電力を供給している。電力線L1上には励磁用変流器(CTE (Current Transformer for Excitation))2及び横流補償変流器(CCT (Cross Current compensation current Transformer))6が設けられる。
また、電力線L1から分岐して励磁用変圧器(TRE (TRansformer for Excitation))3及び励磁用リアクトル4(LE)が接続される。
交流同期発電機1の出力電力(出力電圧及び出力電流)が、励磁用変流器2から供給される電流と、励磁用変圧器3および励磁用リアクトル4から供給される電圧に分岐し、これらの分岐した電流及び電圧がノードN12で合成され、整流器5を介して交流同期発電機1のコイル1Cに励磁電流I5として供給される。
交流同期発電機1は励磁電流I5の電流量と正の相関を持った出力電圧及び出力電流を有する出力電力を電力線L1上に供給する。
自動電圧調整器7は、短絡電流検出回路7a、横流電流検出回路7b、電圧検出/電圧設定回路7c、ゲート生成回路7d及びサイリスタ素子群7eから構成される。
交流同期発電機1の出力電圧が電力線L1を介して自動電圧調整器7の電圧検出/電圧設定回路7cに入力される。一方、交流同期発電機1の出力電流を電力線L1上で受ける横流補償変流器6から供給される出力電流の二次電流である検出用横流電流が、横流電流検出回路7bを介して、電圧検出/電圧設定回路7cに入力される。検出用横流電流は交流同期発電機1の出力電流と正の相関を有している。
電圧設定回路7cは交流同期発電機1の出力電圧が所定の基準電圧以上になると、ゲート生成回路7dから導通状態を指示する制御信号SC1を出力させる。なお、電圧検出/電圧設定回路7cは、出力電圧が所定の基準電圧未満の場合、制御信号SC1は非常通状態を指示する。なお、所定の基準電圧は検出用横流電流を加味して設定される。
このように、電圧検出/電圧設定回路7cは電力線L1に接続されており、交流同期発電機1の出力電圧を検出することができる。したがって、電圧検出/電圧設定回路7cは、出力電圧が所定の基準電圧以上になると、ゲート生成回路7dを介して導通を指示する制御信号SC1をサイリスタ素子群7e(スイッチング素子部)に与えることができる。
サイリスタ素子群7eは、制御信号SC1が点弧(導通)を指示するとき、内部の少なくとも一つのサイリスタを点弧状態(導通状態)にする。サイリスタ素子群7e内の少なくとも一つのサイリスタを点弧状態にすることにより、整流器5から供給される励磁電流I5を強制的に低下させることができる。すなわち、サイリスタ素子群7e(内のサイリスタ)は、制御信号SC1に指示に従い点弧状態となり、点弧状態時に励磁電流I5を低下させる励磁電流低下動作を実行することができる。
このように、電圧検出/電圧設定回路7c、ゲート生成回路7d及びサイリスタ素子群7eによる電圧制御機能を有し、交流同期発電機1の出力電圧を所定の基準電圧を上回らないように制御することができる。
一方、横流補償変流器6から供給される出力電流の二次電流は検出用横流電流として短絡電流検出回路7aに入力される。短絡電流検出回路7aは、上記検出用横流電流に基づき、点弧(導通)/消弧(非導通)を指示する制御信号SC2を出力する短絡電流検出動作を実行する。具体的には、交流同期発電機1の出力電流が所定の基準電流を超えると、点弧を指示する制御信号SC2をサイリスタ素子群7eに与える短絡電流検出動作を実行する。
なお、短絡事故が生じていない通常時は、交流同期発電機1の出力電流が所定の基準電流に達することはないため、短絡電流検出回路7aから常に消弧を指示する制御信号SC2が出力される。
サイリスタ素子群7eは、制御信号SC2が点弧/消弧を指示するとき、内部の少なくとも一つのサイリスタを点弧状態(導通状態)/消弧状態(非導通状態)にする。したがって、サイリスタ素子群7eは、制御信号SC1に加え、制御信号SC2に指示に従い点弧/消弧が制御され、制御信号SC1及び制御信号SC2のうち少なくとも一方が点弧を指示すると、点弧状態となり励磁電流I5を低下させる励磁電流低下動作を実行することができる。
(短絡電流検出回路7a)
以下、短絡電流検出回路7aによる短絡電流検出動作について説明する。図1の構成において、電力線L1に接続される電力系統や電力負荷10に短絡事故が発生した場合の交流同期発電機1の出力電力(出力電力及び出力電流)の供給状態を考える。以下、短絡事故発生時における交流同期発電機1の出力電圧を短絡電圧、出力電流を短絡電流と称して説明する場合がある。
短絡事故発生時においては、電力負荷10等の短絡事故により短絡電圧は大幅に低下しており、電圧検出/電圧設定回路7c、ゲート生成回路7d及びサイリスタ素子群7eによる電圧制御機能は実質的には動作せず、短絡事項発止時に電圧検出/電圧設定回路7cが点弧を指示する制御信号SC1を出力することはない。
一方、短絡実行発生時において短絡電流は大幅に上昇するため、短絡電流検出回路7aは上記短絡電流検出動作を実行することができる。
図2は自動電圧調整器7内の短絡電流検出回路7aの詳細構成を示す説明図である。同図に示すように、短絡電流検出回路7aは、電流検出用抵抗器81、整流回路70、ツェナーダイオード71、平滑用コンデンサ72、電圧検出回路73、ゲート信号生成用トランジスタ74及びツェナーダイオード75から構成される。
なお、横流電流検出回路7bは、補助変流器82、横流補償用抵抗器83及び開閉器84より構成され、補助変流器82の一端は横流補償変流器6の他端に設けられ、補助変流器82の一端が横流補償用抵抗器83の一端に接続され、補助変流器82の他端が横流補償用抵抗器83の他端に接続される。さらに、横流補償用抵抗器83の一端,他端間に開閉器84が設けられる。
以下、サイリスタ素子群7eについて詳述する。電流検出用抵抗器81は一端が横流補償変流器6の一端、他端が横流補償変流器6の他端に接続されている。したがって、横流補償変流器6から供給される電流(検出用横流電流)は、電流検出用抵抗器81を介して短絡される。その結果、検出用横流電流が電流検出用抵抗器81の両端間の電位差である両端電圧に変換される。
電流検出用抵抗器81の両端電圧は、整流回路70によって交流電圧から直流電圧に変換されて変換直流電圧となる。変換直流電圧は整流回路70の出力側に接続される接続線L71及びL72の電位差として得られる。変換直流電圧は、接続線L71の電位が接続線L72の電位より高電位になる態様で出力される。
接続線L71上にカソードが整流回路70側に設けられたツェナーダイオード71が設けられている。このツェナーダイオード71によって、通常時は、後段の回路(平滑用コンデンサ72,電圧検出回路73等)へ電圧印加を阻止されている。すなわち、ツェナーダイオード71は短絡電流検出回路7aが電力系統または電力負荷の短絡事故を伴わない通常の運転時に整流回路70から得られる変換直流電圧を後段の回路に伝達させず、短絡電流検出回路7aの短絡電流検出動作を無効にするために設けられている。したがって、通常運転時も短絡電流検出回路7aを動作させてもよい場合は、ツェナーダイオード71は必須ではない。
なお、短絡電流は十分大きいため、変換直流電圧も十分大きくなり、ツェナーダイオード71による電圧印加の阻止が不能となるため、短絡電流検出回路7aは上記短絡電流検出動作を実行することができる。
そして、ツェナーダイオード71のアノード側の接続線L71と接続線L72との間に設けられた平滑用コンデンサ72より、変換直流電圧は平滑化がなされた後、接続線L71及びL72に接続された電圧検出回路73に伝達される。
このように、整流回路70、ツェナーダイオード71、及び平滑用コンデンサ72により、電流検出用抵抗器81の両端間の電位差である両端電圧を直流電圧に変換して変換直流電圧を得る直流電圧変換部を構成することができる。
平滑用コンデンサ72で平滑された変換直流電圧は、電圧検出回路73にて検出される。電圧検出回路73は、検出した変換直流電圧と、予め設定された短絡検出用比較電圧RVと比較し、変換直流電圧が短絡検出用比較電圧RV以上に達した時、ゲート信号生成用トランジスタ74にオン状態を指示するベース駆動信号S73をゲート信号生成用トランジスタ74のベース電極に与える。
NPN形のゲート信号生成用トランジスタ74はベース電極にベース駆動信号S73を受け、コレクタが接続線L73に接続され、エミッタが接続線L72に接続される。また、ツェナーダイオード75のカソードが接続線L73に接続され、アノードが接続線L72に接続される。
ゲート信号生成用トランジスタ74はオン状態を指示するベース駆動信号S73に従いオン状態となり、接続線L73及びL72間を短絡状態とすることにより、ツェナーダイオード75の存在を実質的に無効化している。
ゲート信号生成用トランジスタ74をオン状態にすると、接続線L73及びL72間の電位差として現れる制御信号SC2は、接続線L73及びL72間が短絡した“0”レベルとなる。この状態の制御信号SC2が電圧検出回路73の点弧を指示することになる。
サイリスタ素子群7e内のサイリスタCRはゲート端子Gが接続線L72に接続され、カソード端子Kが接続線L73及び整流器5(のノードN12)に接続され、アノード端子Aが整流器5に接続される。
点弧を指示する制御信号SC2は接続線L73及びL72が短絡された状態であるため、ゲート端子Gからカソード端子Kへ電流を流すことによりアノード端子Aとカソード端子Kが導通され、サイリスタCRは点弧状態となる。
このように、サイリスタ素子群7e内の少なくとも一つのサイリスタCRを点弧状態にすることにより、整流器5から交流同期発電機1へ供給される励磁電流I5を低下させる励磁電流低下動作を実行する。なお、ツェナーダイオード75は、サイリスタ素子群7eの保護用として設けられているが、ツェナーダイオード75に代えて、同様の目的を実現する絶縁トランス、スナバ回路またはサージ抑制回路などに置き換えても良い。
このように、電圧検出回路73、ゲート信号生成用トランジスタ74及びツェナーダイオード75により、検出した変換直流電圧と短絡検出用比較電圧RVとを比較し、変換直流電圧が短絡検出用比較電圧RV以上に達したとき、サイリスタ素子群7eの(サイリスタCRの)導通を指示する制御信号SC2を出力するサイリスタ素子群駆動部(スイッチング素子駆動部)を構成する。
図3は図1で示した励磁用変流器2、励磁用変圧器3、励磁用リアクトル4、及びサイリスタ素子群7eの詳細を示す説明図である。
同図に示すように、電力線L1はU相の電線20U、V相の電線20V及びW相の電線20Wの3相構造を呈している。
励磁用変圧器3はコイル3C1(一次側)及びコイル3C2(二次側)により構成され、コイル3C1の一端が電線20U上の端子N25に接続され、コイル3C1の他端が電線20W上の端子N26に接続される。一方、コイル3C2の一端は励磁用リアクトル4の一端に接続される。
整流器5はダイオード5a〜5dより構成され、ダイオード5a及び5bが直列に接続され、ダイオード5bのアノードが交流同期発電機1のコイル1Cの一端に接続され、ダイオード5aのカソードがコイル1Cの他端に接続される。同様にして、ダイオード5c及び5dが直列に接続され、ダイオード5dのアノードがコイル1Cの一端に接続され、ダイオード5cのカソードがコイル1Cの他端に接続される。
そして、整流器5のダイオード5cのアノード(ダイオード5dのカソード)である端子N6と励磁用リアクトル4の他端との間に中継線L11が設けられ、整流器5のダイオード5aのアノード(ダイオード5bのカソード)である端子N7と励磁用変圧器3のコイル3C2の他端との間に中継線L12が設けられる。
励磁用変流器2はコイル2UC及びコイル2WCを有し、コイル2UCは電線20U上に設けられ、コイル2WCは電線20W上に設けられる。そして、コイル2UCの端子N23(交流同期発電機1側)がコイル2WCの端子N22(励磁用変圧器3側)に接続され、コイル2UCの端子N24(励磁用変圧器3側)がコイル2WCの端子N21(交流同期発電機1側)に接続される。そして、端子N21が中継線L12の端子N2に接続され、端子N22が中継線L11の端子N1に接続される。
サイリスタ素子群7eは直列に接続された2つの(少なくとも一つの)サイリスタCR1及びCR2より構成され、サイリスタCR2のアノード端子A2が端子N3を介してサイリスタCR1のカソード端子K1に接続される。また、サイリスタCR2のカソードとサイリスタCR1のアノードが共通接続されるアノード・カソード共通端子A1K2が中継線L11の端子N1に接続される。一方、端子N3が中継線L12の端子N2に接続される。なお、上述した端子N1及び端子N2が、図1で示したノードN12に相当する。
なお、サイリスタCR1及びCR2は、図2のサイリスタ素子群7e内のサイリスタCRと同様、ゲート端子G1及びG2が接続線L72に接続され、カソード端子K1及びアノード・カソード共通端子A1K2が接続線L73に接続される。
したがって、短絡電流検出回路7aからの制御信号SC2によってサイリスタ素子群7e内のサイリスタCR1及びCR2が共に点弧状態(導通状態)となると、端子N1,N2間の電位差すなわち、整流器5の入力電圧が、導通したサイリスタCR1及びCR2によって実質的に“0”レベルに設定されるため、整流器5から交流同期発電機1のコイル1Cに供給する励磁電流I5が強制的に低下される。このように、サイリスタ素子群7eは制御信号SC1によりサイリスタCR1及びCR2が共に点弧状態となることにより、励磁電流I5を強制的に低下させる励磁電流低下動作を実行することができる。
図4は、本実施の形態の自動電圧調整器7の短絡電流検出回路7aによる短絡電流検出動作による短絡電流の調節内容を示す波形図である。電力系統や電力負荷10の短絡事故に伴い短絡電流が流れるが、必要とされる短絡電流量に調節する様に自動電圧調整器7が作動する。
同図に示すように、時刻t1までは通常状態であり、出力電流は低く抑えられる。時刻t1で短絡事故が発生すると大きな短絡電流ICが流れる。しかしながら、短絡電流検出回路7aの上述した短絡電流検出動作によって、短絡電流IC(の電流量)が制限短絡電流I1(所定の基準電流)を超えないように抑制することができる。具体的には、制限短絡電流I1に対応する短絡検出用比較電圧RVを予め設定することにより、短絡電流ICの最大電流量が制限短絡電流I1以下になるように調整することができる。
そして、時刻t2で短絡事故点への電力供給を遮断する選択遮断動作が実行されると、交流同期発電機1の出力電流は通常の低い状態に戻る。
なお、自動電圧調整器7の短絡電流検出回路7aによる短絡電流検出動作で設定される制限短絡電流I1は、理想としては、予め定格電流に対して必要とされる数倍程度を供給する様にすることが望ましい。
上述したように、本実施の形態の自動電圧調整器7のサイリスタ素子群7e(スイッチング素子部)は、短絡電流検出回路7aからの制御信号SC2の指示に従い点弧状態(導通状態)あるいは消弧状態(非導通状態)となり、点弧状態時に励磁電流I5を低下させる励磁電流低下動作を実行している。
このため、短絡電流検出回路7aは、交流同期発電機1の出力電流と相関性のある検出用横流電流に基づき、交流同期発電機1の出力電流の電流量が制限短絡電流I1(所定の基準電流)以上とならないように、必要に応じて点弧状態を指示する制御信号SC2を出力してサイリスタ素子群7eに励磁電流低下動作を実行させることができる。
その結果、本実施の形態の自動電圧調整器7は、電力線L1に接続される電力系統や電力負荷10に短絡事故が生じても、交流同期発電機1の個体性能差や交流同期発電機1の本体温度等に関係無く、交流同期発電機1の出力電流が制限短絡電流I1以下になるように励磁電流I5を調整することができる。
図5は従来の自動電圧調整器及びその周辺の構成を示すブロック図である。同図に示すように、従来の自動電圧調整器17は、横流電流検出回路7b、電圧検出/電圧設定回路7c、ゲート生成回路7d及びサイリスタ素子群7eによって構成されており、図1で示す短絡電流検出回路7aを有していない。
なお、自動電圧調整器17の周辺の構成及び、自動電圧調整器17の短絡電流検出回路7a以外の内部構成は、図1で示した実施の形態と実質的に同一であるため、同一符号を付して説明を適宜省略する。
図6は、図5で示した従来の自動電圧調整器17を用いた場合の短絡事故発生時における交流同期発電機1の出力電流の変化を示す波形図である。
同図に示すように、時刻t1までは通常状態であり、出力電流は低く抑えられる。時刻t1で短絡事故が発生すると大きな短絡電流ICが流れる。
従来の自動電圧調整器17は、交流同期発電機1が電力系統または電力負荷の短絡事故によって短絡電流ICを供給している状態において、交流同期発電機1の出力電圧は低くなっており、自動電圧調整器17の電圧検出/電圧設定回路7cが作動するレベルに達しておらず、短絡電流を供給するために必要な整流器5を介した交流同期発電機1への励磁電流I5の調節は励磁用変流器2によってのみ行われることになる。
このように、自動電圧調整器17は、短絡事故発生時に短絡電流IC(の電流量)を調節する機能は装備されていないため、図6に示すように、短絡電流ICが制限短絡電流I1(所定の基準電流)を超えてしまう可能性が高い。その後、時刻t2で短絡事故点への電力供給を遮断する選択遮断動作が実行されると、交流同期発電機1の出力電流は通常の低い状態に戻る。
短絡事故時に生じる短絡電流IC(の電流量)は、交流同期発電機1及び励磁用変流器2個体の性能差や交流同期発電機1の本体温度に起因して一定とはならないため、従来の自動電圧調整器17では、図6に示すように制限短絡電流I1を超えてしまうことが一般的な動作となる。
図4と図6との比較から明らかなように、従来の自動電圧調整器17では、短絡事故発生時に交流同期発電機1の出力電流(の電流量)を調整することができない。このため、短絡事故発生期間(時刻t1〜t2間)において、短絡電流ICが制限短絡電流I1を超えてしまう現象を確実に回避することができない。
一方、本実施の形態は、自動電圧調整器7における短絡電流検出回路7aの短絡電流検出動作によって、交流同期発電機1の出力電流が制限短絡電流I1以上にならないように、励磁電流I5が調節されるため、交流同期発電機1の個体性能差や本体温度に影響を受けることなく、制限短絡電流I1以下の安定した短絡電流ICを得ることができる。
上述したように、本実施の形態の短絡電流検出回路7aの電圧検出回路73は、検出した変換直流電圧が短絡検出用比較電圧RV以上の場合、導通を指示する制御信号SC2を出力している。
したがって、制限短絡電流I1に対応する短絡検出用比較電圧RVを予め設定しておくことにおり、本実施の形態の自動電圧調整器7は、電力線L1に接続される電力系統や電力負荷10に短絡事故が生じても、交流同期発電機1の個体性能差や本体温度に関係無く、交流同期発電機1の出力電流が制限短絡電流I1以下になるように励磁電流I5を調整することができる。
以上説明したように、本実施の形態の自動電圧調整器7は、短絡事故発生時に制限短絡電流I1を超える過大な短絡電流ICが流れる現象を確実に回避して、交流同期発電機1を保護しつつ、短絡事故点の選択遮断動作に必要な短絡電流ICを安定的に供給することができる。
すなわち、実施の形態の自動電圧調整器7における短絡電流検出回路7aの短絡電流検出動作により、短絡電流ICの電流量は、電圧検出回路73が用いる短絡検出用比較電圧RVによって一定に調節することができるため、交流同期発電機1の本体温度の変化に影響を受けず一定電流量の短絡電流ICを得ることができる。
また、実施の形態の自動電圧調整器7内の電圧検出回路73において、上述した短絡検出用比較電圧RVを可変調整可能にしている。例えば、図1及び図2に示すように、自動電圧調整器7の外部から短絡検出用比較電圧RVを設定可能にする等により、短絡検出用比較電圧RVを可変設定することができる。
このように、本実施の形態の自動電圧調整器7は、短絡電流検出回路7a内の電圧検出回路73が用いる短絡検出用比較電圧RVを可変設定可能にすることにより、所定の基準電流となる制限短絡電流I1を常に環境に応じた最適な値に設定することができる。
すなわち、自動電圧調整器7は、交流同期発電機1と、励磁用変流器2の仕様及び個体性能に合わせて設定される制限短絡電流I1に対応する短絡検出用比較電圧RVを自由に設定することが可能となる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 交流同期発電機
2 励磁用変流器
3 励磁用変圧器
4 励磁用リアクトル
5 整流器
6 横流補償変流器
7 自動電圧調整器
7a 短絡電流検出回路
7e サイリスタ素子群
10 電力負荷

Claims (3)

  1. 電力線を介して電力系統または負荷に電力を供給する交流同期発電機の励磁電流を調整する自動電圧調整器であって、前記交流同期発電機は前記励磁電流に正の相関を持った出力電流を出力し、前記電力線上に横流補償変流器が設けられ、
    前記横流補償変流器から供給される電流を検出用横流電流として受け、前記検出用横流電流に基づき、導通/非導通を指示する制御信号を出力する短絡電流検出回路と、
    前記制御信号の指示に従い、導通状態あるいは非導通状態となるスイッチング素子部とを備え、前記スイッチング素子部は導通状態時に前記励磁電流を低下させる励磁電流低下動作を実行することを特徴とする、
    自動電圧調整器。
  2. 請求項1記載の自動電圧調整器であって、
    前記短絡電流検出回路は、
    前記横流補償変流器から前記検出用横流電流を受ける電流検出用抵抗器と、
    前記電流検出用抵抗器の両端間の電位差である両端電圧を直流電圧に変換して変換直流電圧を得る直流電圧変換部と、
    前記変換直流電圧と短絡検出用比較電圧とを比較し、前記変換直流電圧が前記短絡検出用比較電圧以上のとき、前記スイッチング素子部の導通を指示する前記制御信号を出力するスイッチング素子駆動部とを含み、
    前記スイッチング素子部は、少なくとも一つのサイリスタを含み、前記少なくとも一つのサイリスタは前記制御信号が導通状態を指示するとき、点弧状態となる、
    自動電圧調整器。
  3. 請求項2記載の自動電圧調整器であって、
    前記短絡検出用比較電圧は可変設定可能である、
    自動電圧調整器。
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