JP2017184053A - 歪補償装置、及び歪補償方法 - Google Patents

歪補償装置、及び歪補償方法 Download PDF

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Abstract

【課題】2つのバンドの中心周波数が約2倍程度の関係にある複数の周波数帯の信号を、共通の電力増幅器により同時に増幅する場合に干渉波となる偶数次の歪の歪補償性能を向上する。
【解決手段】歪補償装置10は、奇数次歪補償部11と偶数次歪補償部12とを有する。奇数次歪補償部11は、複数の周波数帯域(バンドA、バンドB)を備え、増幅された信号の送信に用いる第1の信号に発生する奇数次歪を補償する。偶数次歪補償部12は、上記第1の周波数帯域と異なる1以上の周波数帯域(バンドB−バンドA、バンドA×2)を備え、上記信号の増幅に伴って第1の信号と異なる第2の信号に発生する偶数次歪を補償する。
【選択図】図1

Description

本発明は、歪補償装置、及び歪補償方法に関する。
従来、無線移動体通信の分野では、基地局等に用いられる電力増幅器の非線形歪を補償する技術が提案されている。かかる技術において、複数の周波数帯の信号を共通の電力増幅器により同時に増幅する場合、複数の歪補償部やデュアルバンドDPD(Digital Pre-Distortion)を用いて、非線形歪を補償するものがある。更に、デュアルバンドDPDを用いた信号増幅器では、二次元LUT(Look Up Table)の前段に、dual-input truncated Volterra modelのVolterraフィルタを設け、二次歪も補償するものもある。他にも、他のバンドに生じる高調波や相互変調歪を逆特性となる信号に付加することにより歪補償を行うものや、非線形連立方程式を解くことにより歪補償を行うものがある。
特開2002−084146号公報 特開2012−227881号公報 特開2014−003527号公報
Bassam, S.A., Helaoui, M., Ghannouchi, F.M., "2-D Digital Predistortion (2-D-DPD) Architecture for Concurrent Dual-Band Transmitters," IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques, vol. 59, no. 10, pp. 2547-2553, Oct. 2011. Younes, M., Ghannouchi, F.M., "On the Modeling and Linearization of a Concurrent Dual-Band Transmitter Exhibiting Nonlinear Distortion and Hardware Impairments," IEEE Transactions on Circuits and Systems I, vol. 60, no. 11, pp. 3055-3068, Nov. 2013.
しかしながら、上述した技術では、十分な歪補償性能が得られず、無線品質の低下を招いてしまうことがある。例えば、複数の周波数帯の信号を共通の電力増幅器により同時に増幅する場合を想定する。この場合、2つのバンドの中心周波数が約2倍程度の関係(例えば、4.6GHzと9GHz)にある様な条件下では、これらの中心周波数の差に相当する周波数や、低い方の中心周波数の2倍に相当する周波数において、偶数次の歪(以下、単に「偶数次歪」と記す。)が発生することがある。この様な偶数次歪が、送信信号のバンドに近い周波数に発生すると、偶数次歪をフィルタによりカットすることは困難である。また、カットするとしても、急峻なフィルタが必要となり、装置の回路規模が大きくなってしまう。特に、偶数次歪が送信信号帯域内に発生する場合には、フィルタによるカットは極めて困難となる。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、歪補償性能を向上することができる歪補償装置、及び歪補償方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本願の開示する歪補償装置は、一つの態様において、第1の周波数は複数の周波数を備え、増幅された信号の送信に用いる第1の周波数に発生する奇数次歪を補償する奇数次歪補償部と、第2の周波数は1以上の周波数を備え、前記信号の増幅に伴って前記第1の周波数と異なる第2の周波数に発生する偶数次歪を補償する偶数次歪補償部とを有する。
本願の開示する歪補償装置の一つの態様によれば、歪補償性能を向上することができる。
図1は、本実施例に係る歪補償装置の構成を示す図である。 図2は、本実施例に係る奇数次歪補償部及び偶数次歪補償部の構成を示す図である。 図3は、本実施例に係る奇数次歪補償係数更新部及び偶数次歪補償係数更新部の構成を示す図である。 図4は、歪補償を行わない場合における共通増幅時のアンプ入力及びアンプ出力のスペクトラムを示す図である。 図5は、本実施例に係る歪補償の効果を説明するためのスペクトラムを示す図である。 図6は、変形例5に係るスペクトラムとDAC及びADCの信号処理帯域との関係を示す図である。 図7は、変形例5に係る歪補償装置の構成を示す図である。
以下に、本願の開示する歪補償装置、及び歪補償方法の実施例を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施例により、本願の開示する歪補償装置、及び歪補償方法が限定されるものではない。
図1は、本実施例に係る歪補償装置10の構成を示す図である。歪補償装置10は、複数の周波数帯域(例えば、4.6GHzと9GHz)のベースバンド信号(マルチバンド信号)を共通のアンプにより増幅する。図1に示す様に、歪補償装置10は、奇数次歪補償部11と偶数次歪補償部12とDAC(Digital to Analog Converter)13a〜13dとADC(Analog to Digital Converter)13e〜13hとアップコンバータ14a〜14dとダウンコンバータ14e〜14hと信号合成器15aと信号分配器15bとを有する。また、歪補償装置10は、アンプ16とカップラ17と奇数次歪補償係数更新部18と偶数次歪補償係数更新部19とを有する。これら各構成部分は、一方向又は双方向に、各種信号やデータの入出力が可能な様に接続されている。
以下では、バンドA(中心周波数f)及びバンドB(中心周波数f)のデュアルバンド信号を、共通増幅(f<f)する場合を例にとり説明する。奇数次歪補償部11は、バンドAの送信信号x(n)とバンドBの送信信号x(n)との2つの信号を入力し、該信号に基づき、バンドA(中心周波数f)の奇数次歪補償信号とバンドB(中心周波数f)の奇数次歪補償信号とを生成する。同様に、偶数次歪補償部12は、バンドAの送信信号x(n)とバンドBの送信信号x(n)との2つの信号を入力し、該信号に基づき、中心周波数f=2fの偶数次歪補償信号と中心周波数f=f−fの偶数次歪補償信号とを生成する。DAC13a、13bは、奇数次歪補償部11から入力される奇数次歪補償信号の各々をデジタル信号からアナログ信号に変換する。同様に、DAC13c、13dは、偶数次歪補償部12から入力される偶数次歪補償信号の各々をデジタル信号からアナログ信号に変換する。
アップコンバータ14a〜14dは、対応するDAC13a〜13dから入力されるアナログ信号を、それぞれ周波数f、f、f=2f、f=f−fへ周波数変換し、RF(Radio Frequency)信号を生成する。信号合成器15aは、アップコンバータ14a〜14dから入力されるRF信号の各々を合成する。アンプ16は、信号合成器15aから入力される合成後の信号を電力増幅する。カップラ17は、アンプ16から入力される信号を分配した後、一方の信号をアンテナA1から無線送信し、他方の信号を信号分配器15bにフィードバックする。
信号分配器15bは、フィードバックされる上記信号を4つの信号に分配する。ダウンコンバータ14e〜14hは、信号分配器15bから入力される信号を、それぞれ周波数f、f、f=2f、f=f−fからベースバンドへ周波数変換する。ADC13e〜13hは、対応するダウンコンバータ14e〜14hから入力されるアナログ信号の各々を、デジタル信号に変換する。
奇数次歪補償係数更新部18は、バンドAの送信信号x(n)とバンドBの送信信号x(n)とバンドA(中心周波数f)のフィードバック信号とバンドB(中心周波数f)のフィードバック信号と更新前の歪補償係数とに基づき、奇数次歪補償係数を更新する。奇数次歪補償係数更新部18は、更新後の奇数次歪補償係数を奇数次歪補償部11へ出力する。同様に、偶数次歪補償係数更新部19は、バンドAの送信信号x(n)とバンドBの送信信号x(n)と中心周波数f=2fのフィードバック信号と中心周波数f=f−fのフィードバック信号と更新前の歪補償係数とに基づき、偶数次歪補償係数を更新する。偶数次歪補償係数更新部19は、更新後の偶数次歪補償係数を偶数次歪補償部12へ出力する。
図2は、本実施例に係る奇数次歪補償部11及び偶数次歪補償部12の構成を示す図である。図2に示す様に、奇数次歪補償部11は、振幅算出部11a、11bと、アドレス生成部11c、11dと、LUT11e、11fと、複素乗算器11g、11hとを有する。偶数次歪補償部12は、複素乗算器12aと、複素共役算出部12bと、複素乗算器12cと、LUT12d、12eと、複素乗算器12f、12gとを有する。これら各構成部分は、一方向又は双方向に、各種信号やデータの入出力が可能な様に接続されている。
振幅算出部11a、11bは、バンドAの送信信号x(n)の振幅とバンドBの送信信号x(n)の振幅とをそれぞれ算出する。アドレス生成部11c、11dは、算出された振幅の情報をそれぞれアドレスに変換し、これら2つのアドレスを4つのLUT11e、11f、12d、12eへ出力する。LUT11e、11fは、歪補償係数をアドレスと対応付けて更新可能なメモリに格納する。複素乗算器11gは、上記2つのアドレスに基づき、バンドA(中心周波数f)の奇数次歪補償用のLUT11eから、バンドAの奇数次歪補償係数を読み出して、バンドAの送信信号x(n)と複素乗算し、バンドAの奇数次歪補償信号y(n)を生成する。複素乗算器11hは、上記2つのアドレスに基づき、バンドB(中心周波数f)の奇数次歪補償用のLUT11fから、バンドBの奇数次歪補償係数を読み出して、バンドBの送信信号x(n)と複素乗算し、バンドBの奇数次歪補償信号y(n)を生成する。
複素乗算器12aは、バンドAの送信信号x(n)を二乗し、中心周波数f=2fの偶数次歪の元になる信号x(n)を生成する。複素共役算出部12bは、バンドAの送信信号x(n)の複素共役を算出する。複素乗算器12cは、算出された複素共役と、バンドBの送信信号x(n)とを複素乗算し、中心周波数f=f−fの偶数次歪の元になる信号x(n)を生成する。LUT12d、12eは、歪補償係数をアドレスと対応付けて更新可能なメモリに格納する。複素乗算器12fは、上記2つのアドレスに基づき、中心周波数f=2fの偶数次歪補償用のLUT12dから、中心周波数f=2fの偶数次歪補償係数を読み出して、中心周波数f=2fの偶数次歪の元になる信号x(n)と複素乗算し、中心周波数f=2fの偶数次歪補償信号y(n)を生成する。複素乗算器12gは、上記2つのアドレスに基づき、中心周波数f=f−fの偶数次歪補償用のLUT12eから、中心周波数f=f−fの偶数次歪補償係数を読み出して、中心周波数f=f−fの偶数次歪の元になる信号x(n)と複素乗算し、中心周波数f=f−fの偶数次歪補償信号y(n)を生成する。
図3は、本実施例に係る奇数次歪補償係数更新部18及び偶数次歪補償係数更新部19の構成を示す図である。図3に示す様に、奇数次歪補償係数更新部18は、減算器18aと、複素共役算出部18bと、更新部18cと、減算器18dと、複素共役算出部18eと、更新部18fとを有する。偶数次歪補償係数更新部19は、複素乗算器19aと、複素共役算出部19bと、複素乗算器19cと、複素共役算出部19dと、更新部19eと、複素共役算出部19fと、更新部19gとを有する。これら各構成部分は、一方向又は双方向に、各種信号やデータの入出力が可能な様に接続されている。
減算器18aは、バンドA(中心周波数f)のフィードバック信号z(n)とバンドAの送信信号x(n)との誤差を算出し、バンドAの誤差信号e(n)=x(n)−z(n)を得る。複素共役算出部18bは、バンドAの送信信号x(n)の複素共役を算出する。更新部18cは、上記誤差信号e(n)と、上記複素共役と、LUT11eから取得(nA−2)された更新前のバンドAの奇数次歪補償係数とを用いて、バンドAの奇数次歪補償係数w(|x(n)|,|x(n)|)を更新する。更新後の奇数次歪補償係数の値は、LUT11eに格納される。
同様に、減算器18dは、バンドB(中心周波数f)のフィードバック信号z(n)とバンドBの送信信号x(n)との誤差を算出し、バンドBの誤差信号e(n)=x(n)−z(n)を得る。複素共役算出部18eは、バンドBの送信信号x(n)の複素共役を算出する。更新部18fは、上記誤差信号e(n)と、上記複素共役と、LUT11fから取得(nB−2)された更新前のバンドBの奇数次歪補償係数とを用いて、バンドBの奇数次歪補償係数w(|x(n)|,|x(n)|)を更新する。更新後の奇数次歪補償係数の値は、LUT11fに格納される。
複素乗算器19aは、バンドAの送信信号x(n)を二乗し、中心周波数f=2fの偶数次歪の元になる信号x(n)={x(n)}を生成する。複素共役算出部19bは、バンドAの送信信号x(n)の複素共役を算出する。複素乗算器19cは、上記複素共役とバンドBの送信信号x(n)とを複素乗算し、中心周波数f=f−fの偶数次歪の元になる信号x(n)={x(n)}(n)を生成する。
複素共役算出部19dは、中心周波数f=2fの偶数次歪の元になる信号x(n)の複素共役を算出する。更新部19eは、中心周波数f=2fの偶数次歪の誤差信号e(n)と、上記複素共役と、LUT12dから取得(nC−2)された更新前の中心周波数f=2fの偶数次歪補償係数とを用いて、中心周波数f=2fの偶数次歪補償係数w(|x(n)|,|x(n)|)を更新する。更新後の偶数次歪補償係数の値は、LUT12dに格納される。ここで、誤差信号e(n)は、中心周波数f=2fの偶数次歪のフィードバック信号z(n)とゼロ信号との誤差を示す信号であり、本実施例では、誤差信号e(n)=−z(n)となる。
同様に、複素共役算出部19fは、中心周波数f=f−fの偶数次歪の元になる信号x(n)の複素共役を算出する。更新部19gは、中心周波数f=f−fの偶数次歪の誤差信号e(n)と、上記複素共役と、LUT12eから取得(nD−2)された更新前の中心周波数f=f−fの偶数次歪補償係数とを用いて、中心周波数f=f−fの偶数次歪補償係数w(|x(n)|,|x(n)|)を更新する。更新後の偶数次歪補償係数の値は、LUT12eに格納される。ここで、誤差信号e(n)は、中心周波数f=f−fの偶数次歪のフィードバック信号z(n)とゼロ信号との誤差を示す信号であり、本実施例では、誤差信号e(n)=−z(n)となる。
以下、バンドA(中心周波数f)及びバンドB(中心周波数f)のデュアルバンド信号を、共通増幅(f<f)する場合を例にとり、偶数次歪を補償する方法について、より具体的に説明する。上述した様に、歪補償装置10は、信号の共通増幅時に、奇数次歪を補償する歪補償部と偶数次歪を補償する歪補償部との両方を備える構成を採る。歪補償装置10は、奇数次歪を補償する際、バンドAに対しては、バンドAの送信信号とバンドA、Bの振幅情報(更新後の歪補償係数)とを用い、バンドBに対しては、バンドBの送信信号とバンドA、Bの振幅情報(更新後の歪補償係数)とを用いる。これに対して、歪補償装置10は、中心周波数fevenに発生する偶数次歪を補償する際、下記の偶数次歪信号(偶数次項)とバンドA、Bの振幅情報(更新後の歪補償係数)とを用いる。なお、振幅情報は、LUT11e、11f、12d、12eから歪補償係数を特定するためのアドレスとして用いられる。
偶数次歪の中心周波数feven=a×f+b×f(但し、a、bは整数、a+bは偶数)とすると、上記の偶数次歪信号(偶数次項)は、a、bの値に応じて、以下の様に表すことができる。なお、^は累乗を表す。
1.a≧0かつb≧0が成立する場合、
(バンドAの送信信号)^|a|×(バンドBの送信信号)^|b|
2.a≧0かつb<0が成立する場合、
(バンドAの送信信号)^|a|×(バンドBの送信信号の複素共役)^|b|
3.a<0かつb≧0が成立する場合、
(バンドAの送信信号の複素共役)^|a|×(バンドBの送信信号)^|b|
4.a<0かつb<0が成立する場合、
(バンドAの送信信号の複素共役)^|a|×(バンドBの送信信号の複素共役)^|b|
図4は、歪補償を行わない場合における共通増幅時のアンプ入力及びアンプ出力のスペクトラムを示す図である。図4では、横軸に周波数が規定され、縦軸に電力が規定されている。図4に示す様に、歪補償を行わない場合、太線に示すアンプ入力は、アンプ出力段階では、4つの周波数f〜fにおいて歪が発生する。すなわち、中心周波数f(バンドA)及び中心周波数f(バンドB)では、奇数次歪が発生するため、隣接チャネルへの漏洩電力が増大してしまう。中心周波数f=2f(a=2、b=0)及び中心周波数f=f−f(a=−1、b=1)では、偶数次歪が発生するため、周波数f、fへの漏洩電力が増大してしまう。
従って、例えば、中心周波数f=2f(a=2、b=0)では、a≧0かつb≧0が成立するため、偶数次歪信号(偶数次項)は、(バンドAの送信信号)^|a|×(バンドBの送信信号)^|b|により、{x(n)}となる。また、例えば、中心周波数f=f−f(a=−1、b=1)では、a<0かつb≧0が成立するため、偶数次歪信号(偶数次項)は、(バンドAの送信信号の複素共役)^|a|×(バンドBの送信信号)^|b|により、{x(n)}(n)となる。
その結果、歪補償処理後の信号y(n)、y(n)、y(n)、y(n)は、それぞれ以下の数式(1)〜(4)により、表すことができる(但し、w、w、w、wは歪補償係数)。
Figure 2017184053
また、ダイレクトラーニング方式を用いる場合、奇数次歪補償部11は、それぞれ以下の数式(5)、(6)の様に、奇数次歪の補償係数の更新を行う。同様に、ダイレクトラーニング方式を用いる場合、偶数次歪補償部12は、それぞれ以下の数式(7)、(8)の様に、偶数次歪の補償係数の更新を行う。
Figure 2017184053
また、誤差信号e(n)、e(n)、e(n)、e(n)は、それぞれ以下の数式(9)〜(12)により、表すことができる(但し、z(n)、z(n)、z(n)、z(n)はフィードバック信号)。
Figure 2017184053
図5は、本実施例に係る歪補償の効果を説明するためのスペクトラムを示す図である。図5では、横軸に周波数が規定され、縦軸に電力が規定されている。図5に示す様に、歪補償の無い場合には、中心周波数f(バンドA)及び中心周波数f(バンドB)において、奇数次歪が発生し、中心周波数f及び中心周波数fにおいて、偶数次歪が発生する。本実施例に係る歪補償技術の適用により、スペクトラムは、太線に示す様に変化する。すなわち、奇数次歪が補償されるだけでなく、偶数次歪も、高精度に補償可能となる。
以上説明した様に、歪補償装置10は、奇数次歪補償部11と偶数次歪補償部12とを有する。奇数次歪補償部11は、第1の周波数は複数の周波数を備え、増幅された信号の送信に用いる第1の周波数に発生する奇数次歪を補償する。偶数次歪補償部12は、第2の周波数は1以上の周波数を備え、上記信号の増幅に伴って上記第1の周波数と異なる第2の周波数に発生する偶数次歪を補償する。より具体的には、奇数次歪補償部11は、信号を増幅して送信する際に該信号の送信に用いる該信号近傍の第1及び第2の周波数(例えば、f、f)に発生する奇数次歪を補償する。偶数次歪補償部12は、上記信号の増幅に伴って第3及び第4の周波数(例えば、f=2f、f=f−f)に発生する偶数次歪を補償する。
歪補償装置10において、奇数次歪補償部11は、上記第1の周波数に、対応する周波数の送信信号と、対応する周波数の奇数次歪補償係数とを用いて、奇数次歪補償後の信号を生成するものとしてもよい。偶数次歪補償部12は、上記第2の周波数に、上記第1の周波数の送信信号と、上記第2の周波数の偶数次歪補償係数とを用いて、偶数次歪補償後の信号を生成するものとしてもよい。より具体的には、歪補償装置10において、奇数次歪補償部11は、上記第1及び第2の周波数毎に、対応する周波数の送信信号(例えば、数式(1)のx(n)、数式(2)のx(n))と、対応する周波数の奇数次歪補償係数(例えば、w(|x(n)|,|x(n)|)、w(|x(n)|,|x(n)|))とを用いて、奇数次歪補償後の信号(例えば、y(n)、y(n))を生成するものとしてもよい。また、偶数次歪補償部12は、上記第3及び第4の周波数毎に、上記第1の周波数の送信信号(例えば、数式(3)の{x(n)}、数式(4)の{x(n)})と、対応する周波数の偶数次歪補償係数(例えば、w(|x(n)|,|x(n)|)、w(|x(n)|,|x(n)|))とを用いて、偶数次歪補償後の信号(例えば、y(n)、y(n))を生成するものとしてもよい。
歪補償装置10において、偶数次歪補償部12は、上記第2の周波数が、上記第1の周波数の2倍である場合には、上記第1の周波数の送信信号を2乗した値と、上記第2の周波数の偶数次歪補償係数とを用いて、偶数次歪補償後の信号を生成するものとしてもよい。また、偶数次歪補償部12は、上記第2の周波数が、上記第1の周波数の備える上記複数の周波数間の差である場合には、上記第1の周波数の送信信号の複素共役と、上記第1の周波数の送信信号と、上記第2の周波数の偶数次歪補償係数とを用いて、偶数次歪補償後の信号を生成するものとしてもよい。より具体的には、歪補償装置10において、偶数次歪補償部12は、上記第3の周波数が、上記第1の周波数の2倍である場合(例えば、f=2f)には、上記第1の周波数の送信信号を2乗した値(例えば、数式(3)の{x(n)})と、上記第3の周波数の偶数次歪補償係数(例えば、w(|x(n)|,|x(n)|))とを用いて、上記第3の周波数に生じる歪を補償した偶数次歪補償後の信号を生成するものとしてもよい。また、偶数次歪補償部12は、上記第4の周波数が、上記第2の周波数と上記第1の周波数との差である場合(例えば、f=f−f)には、上記第1の周波数の送信信号の複素共役(例えば、数式(4)の{x(n)})と、上記第2の周波数の送信信号(例えば、x(n))と、上記第4の周波数の偶数次歪補償係数(例えば、w(|x(n)|,|x(n)|))とを用いて、上記第4の周波数に生じる歪を補償した偶数次歪補償後の信号を生成するものとしてもよい。
歪補償装置10において、上記第1の周波数に、対応する周波数の送信信号とフィードバック信号との差分である誤差信号と、対応する周波数の送信信号の複素共役とを用いて、上記奇数次歪補償係数を更新する奇数次歪補償係数更新部18を更に有するものとしてもよい。また、上記第2の周波数に、ゼロ信号とフィードバック信号との差分である誤差信号と、対応する周波数の偶数次歪の元になる信号の複素共役とを用いて、上記偶数次歪補償係数を更新する偶数次歪補償係数更新部19を更に有するものとしてもよい。より具体的には、歪補償装置10において、上記第1及び第2の周波数毎に、対応する周波数の送信信号とフィードバック信号(例えば、z(n)、z(n))との差分である誤差信号(例えば、e(n)、e(n))と、対応する周波数の送信信号の複素共役(例えば、{x(n)}、{x(n)})とを用いて、上記奇数次歪補償係数を更新する奇数次歪補償係数更新部18を更に有するものとしてもよい。また、上記第3及び第4の周波数毎に、ゼロ信号とフィードバック信号(例えば、z(n)、z(n))との差分である誤差信号(例えば、e(n)、e(n))と、対応する周波数の偶数次歪の元になる信号の複素共役(例えば、{x(n)}、{x(n)})とを用いて、上記偶数次歪補償係数を更新する偶数次歪補償係数更新部19を更に有するものとしてもよい。
(変形例1)
上記実施例では、LUTを用いたLUT型歪補償を例示したが、級数型歪補償を用いることもできる。級数型歪補償では、歪補償装置10は、歪補償方式として、PA(Power Amplifier)の非線形歪の逆特性を「べき級数」により近似し、べき級数を用いて歪補償を行う。具体的には、歪補償装置10は、入力されたベースバンド信号に対して、高次の信号を複数生成し、次数毎に用意された歪補償係数を高次の各信号に乗算し、歪補償係数乗算後の全ての信号を合成して歪補償信号を生成する。
(変形例2)
上記実施例では、図1〜図3に示す様に、歪補償装置10は、アップコンバータ14a〜14d及びダウンコンバータ14e〜14hの各々に、局部発振器を用いるものとした。しかしながら、かかる態様に限らず、歪補償装置10は、アップコンバータ14c、14dにそれぞれ入力される周波数f=2f及びf=f−fのローカル信号を、周波数f及び周波数fのローカル信号からミキサを用いてミキシング生成するものとしてもよい。同様に、歪補償装置10は、ダウンコンバータ14g、14hにそれぞれ入力される周波数f=2f及びf=f−fのローカル信号を、周波数f及び周波数fのローカル信号からミキサを用いてミキシング生成するものとしてもよい。これにより、局部発振器の個数を減らすこと(例えば、4個から2個)ができる。
(変形例3)
上記実施例では、図1、図2に示す様に、DACが4つの場合を例示したが、1つの高速DACによる構成も可能である。すなわち、DACの信号処理帯域が、奇数次歪の帯域(中心周波数f、f)と偶数次歪の帯域(中心周波数f=2f、f=f−f)との全てをカバーできる程度に広帯域である場合には、歪補償装置10は、DACを共通化する構成を採ることができる。かかる態様では、歪補償装置10は、デジタル領域において、中心周波数f、fの奇数次歪補償信号y(n)、y(n)と、中心周波数f、fの偶数次歪補償信号y(n)、y(n)とを、それぞれ中間周波数にデジタルアップコンバートする。歪補償装置10は、これらの歪補償信号y(n)〜y(n)を、デジタルの信号合成器により合成した後、共通のDACにおいてデジタル信号からアナログ信号に変換し、共通のアップコンバータにおいて無線周波数にアップコンバートする。これにより、DACの個数を減らすこと(例えば、4個から1個)ができる。
更に、バンドA、B(中心周波数f、f)が十分に低周波であり、かつ、DACの信号処理帯域が、奇数次歪の帯域(中心周波数f、f)と偶数次歪の帯域(中心周波数f=2f、f=f−f)との全てをカバーできる場合には、歪補償装置10は、それ程高速でない汎用DACを用いても、同様の構成(DACが1つの構成)を採ることができる。
(変形例4)
上記実施例では、図1、図3に示す様に、ADCが4つの場合を例示したが、1つの高速ADCによる構成も可能である。すなわち、ADCの信号処理帯域が、奇数次歪の帯域(中心周波数f、f)と偶数次歪の帯域(中心周波数f=2f、f=f−f)との全てをカバーできる程度に広帯域である場合には、歪補償装置10は、ADCを共通化する構成を採ることができる。かかる態様では、歪補償装置10は、共通のダウンコンバータにおいて中間周波数にダウンコンバートし、共通のADCにおいてアナログ信号からデジタル信号に変換した後、デジタルの信号分配器により分配を行う。歪補償装置10は、デジタル領域において、中心周波数f、fの奇数次歪のフィードバック信号z(n)、z(n)と、中心周波数f、fの偶数次歪のフィードバック信号z(n)、z(n)とを、それぞれ中間周波数からベースバンドへデジタルダウンコンバートし、フィルタ処理を施す。これにより、ADCの個数を減らすこと(例えば、4個から1個)ができる。
更に、バンドA、B(中心周波数f、f)が十分に低周波であり、かつ、ADCの信号処理帯域が、奇数次歪の帯域(中心周波数f、f)と偶数次歪の帯域(中心周波数f=2f、f=f−f)との全てをカバーできる場合には、歪補償装置10は、それ程高速でない汎用ADCを用いても、同様の構成(ADCが1つの構成)を採ることができる。
(変形例5)
偶数次歪が送信信号の近傍に発生する場合にも、DAC及びADCを共通化した構成を採ることができる。図6は、変形例5に係るスペクトラムとDAC及びADCの信号処理帯域との関係を示す図である。図6に示す様に、奇数次歪のバンドA(中心周波数f)と、偶数次歪の中心周波数f=f−fとが近く、DAC及びADCの信号処理帯域が、これら双方の周波数帯域をカバーすることができる場合には、歪補償装置10は、DAC及びADCを共通化した構成を採るものとしてもよい。同様に、図6に示す様に、奇数次歪のバンドB(中心周波数f)と、偶数次歪の中心周波数f=2fとが近く、DAC及びADCの信号処理帯域が、これら双方の周波数帯域をカバーすることができる場合には、歪補償装置10は、DAC及びADCを共通化した構成を採るものとしてもよい。
図7は、変形例5に係る歪補償装置10の構成を示す図である。図7では、図1と共通する構成要素には、同一の参照符号を用いると共に、その詳細な説明は省略する。図7に示す様に、アップコンバータ14a−1、14dは、デジタル領域において、バンドA(中心周波数f)の奇数次歪補償信号y(n)を、周波数f’=f−f/2に、中心周波数fの偶数次歪補償信号y(n)を、周波数f’=f/2−fにそれぞれ周波数変換する。信号合成器15a−1は、周波数変換された歪補償信号y(n)、y(n)をデジタル合成する。DAC13aは、合成後の信号を、デジタル信号からアナログ信号に変換する。共通のアップコンバータ14a−2は、該アナログ信号を、ローカル周波数fL1=f/2により、無線周波数にアップコンバートする。
アップコンバータ14b、14c−1は、デジタル領域において、バンドB(中心周波数f)の奇数次歪補償信号y(n)を、周波数f’=f/2−fに、中心周波数fの偶数次歪補償信号y(n)を、周波数f’=f−f/2にそれぞれ周波数変換する。信号合成器15a−2は、周波数変換された歪補償信号y(n)、y(n)をデジタル合成する。DAC13cは、合成後の信号を、デジタル信号からアナログ信号に変換する。共通のアップコンバータ14c−2は、該アナログ信号を、ローカル周波数fL2=f+f/2により、無線周波数にアップコンバートする。アップコンバータ14a−2、14c−2からそれぞれ出力された無線周波数(RF)信号は、信号合成器15a−3により合成された後、アンプ16により電力増幅される。
信号分配器15b−1は、フィードバック信号を2つに分配し、2つのダウンコンバータ14e−1、14g−1に出力する。2つのダウンコンバータ14e−1、14g−1は、入力された上記フィードバック信号を、対応するローカル周波数fL1=f/2、fL2=f+f/2により、それぞれ周波数変換する。2つのADC13e、13gは、周波数変換されたアナログ信号を、それぞれデジタル信号に変換する。信号分配器15b−2は、ADC13eからのADC出力信号を分配し、ダウンコンバータ14e−2、14hにそれぞれ出力する。ダウンコンバータ14e−2、14hは、バンドA(中心周波数f)の奇数次歪のフィードバック信号z(n)を、周波数f’=f−f/2からベースバンドに、中心周波数fの偶数次歪のフィードバック信号z(n)を、周波数f’=f/2−fからベースバンドに、それぞれ周波数変換し、フィルタ処理を施す。信号分配器15b−3は、ADC13gからのADC出力信号を分配し、ダウンコンバータ14f、14g−2にそれぞれ出力する。ダウンコンバータ14f、14g−2は、バンドB(中心周波数f)の奇数次歪のフィードバック信号z(n)を、周波数f’=f/2−fからベースバンドに、中心周波数fの偶数次歪のフィードバック信号z(n)を、周波数f’=f−f/2からベースバンドに、それぞれ周波数変換し、フィルタ処理を施す。
変形例5に係る歪補償装置10によれば、アナログ回路部の部品点数を減らすことができる。
なお、上述の実施例では、信号送信に用いる周波数帯域として、2つの帯域(例えば、4.6GHzと9GHz)を例示したが、歪補償装置10を有する基地局等が、1つまたは3つ以上の帯域を用いて、信号を送信するものとしてもよい。同様に、偶数次歪を抑制する帯域についても、2つの帯域に限らず、1つまたは3つ以上の帯域であってもよい。また、奇数次歪の発生する周波数帯域と、偶数次歪の発生する周波数帯域とは、必ずしも異なる帯域でなくてもよい。
また、歪補償装置10の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的態様は、図示のものに限らず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することもできる。例えば、奇数次歪補償部11と偶数次歪補償部12、あるいは、奇数次歪補償係数更新部18と偶数次歪補償係数更新部19を、それぞれ1つの構成要素として統合してもよい。反対に、偶数次歪補償部12に関し、送信バンドよりも高い周波数帯域(例えば、f=2f)に生じる偶数次歪を補償する部分と、送信バンドよりも低い周波数帯域(例えば、f=f−f)に生じる偶数次歪を補償する部分とに分散してもよい。また、LUT等を格納するメモリを、歪補償装置10の外部装置として、ケーブルやネットワーク経由で接続する様にしてもよい。
更に、上記説明では、実施例及び変形例毎に、個別の構成及び動作を説明した。しかしながら、各実施例及び変形例に係る歪補償装置は、他の実施例や変形例に特有の構成要素を併せて有するものとしてもよい。また、実施例、変形例毎の組合せについても、2つに限らず、3つ以上の組合せ等、任意の形態を採ることが可能である。例えば、変形例1の級数型歪補償方式を、変形例3の高速DACを用いた構成に適用してもよい。あるいは、変形例5のDAC及びADCを、変形例2のミキサを用いた構成に適用してもよい。更に、1つの歪補償装置10が、実施例及び変形例1〜5において説明した全ての構成要素を併有するものとしてもよい。
10 歪補償装置
11 奇数次歪補償部
11a、11b 振幅算出部
11c、11d アドレス生成部
11e、11f LUT(Look Up Table)
11g、11h 複素乗算器
12 偶数次歪補償部
12a 複素乗算器
12b 複素共役算出部
12c 複素乗算器
12d、12e LUT(Look Up Table)
12f、12g 複素乗算器
13a〜13d DAC(Digital to Analog Converter)
13e〜13h ADC(Analog to Digital Converter)
14a〜14d、14a−1、14a−2、14c−1、14c−2 アップコンバータ
14e〜14h、14e−1、14e−2、14g−1、14g−2 ダウンコンバータ
15a、15a−1、15a−2、15a−3 信号合成器
15b、15b−1、15b−2、15b−3 信号分配器
16 アンプ
17 カップラ
18 奇数次歪補償係数更新部
18a 減算器
18b 複素共役算出部
18c 更新部
18d 減算器
18e 複素共役算出部
18f 更新部
19 偶数次歪補償係数更新部
19a 複素乗算器
19b 複素共役算出部
19c 複素乗算器
19d 複素共役算出部
19e 更新部
19f 複素共役算出部
19g 更新部
A、B バンド
A1 アンテナ
、f 奇数次歪の中心周波数
、f 偶数次歪の中心周波数

Claims (5)

  1. 第1の周波数は複数の周波数を備え、増幅された信号の送信に用いる第1の周波数に発生する奇数次歪を補償する奇数次歪補償部と、
    第2の周波数は1以上の周波数を備え、前記信号の増幅に伴って前記第1の周波数と異なる第2の周波数に発生する偶数次歪を補償する偶数次歪補償部と
    を有することを特徴とする歪補償装置。
  2. 前記奇数次歪補償部は、前記第1の周波数に、対応する周波数の送信信号と、対応する周波数の奇数次歪補償係数とを用いて、奇数次歪補償後の信号を生成し、
    前記偶数次歪補償部は、前記第2の周波数に、前記第1の周波数の送信信号と、前記第2の周波数の偶数次歪補償係数とを用いて、偶数次歪補償後の信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の歪補償装置。
  3. 前記偶数次歪補償部は、前記第2の周波数が、前記第1の周波数の2倍である場合には、前記第1の周波数の送信信号を2乗した値と、前記第2の周波数の偶数次歪補償係数とを用いて、偶数次歪補償後の信号を生成し、
    前記第2の周波数が、前記第1の周波数の備える前記複数の周波数間の差である場合には、前記第1の周波数の送信信号の複素共役と、前記第1の周波数の送信信号と、前記第2の周波数の偶数次歪補償係数とを用いて、偶数次歪補償後の信号を生成することを特徴とする請求項2に記載の歪補償装置。
  4. 前記第1の周波数に、対応する周波数の送信信号とフィードバック信号との差分である誤差信号と、対応する周波数の送信信号の複素共役とを用いて、前記奇数次歪補償係数を更新する奇数次更新部と、
    前記第2の周波数に、ゼロ信号とフィードバック信号との差分である誤差信号と、対応する周波数の偶数次歪の元になる信号の複素共役とを用いて、前記偶数次歪補償係数を更新する偶数次更新部とを更に有することを特徴とする請求項2に記載の歪補償装置。
  5. 歪補償装置が、
    第1の周波数は複数の周波数を備え、増幅された信号の送信に用いる第1の周波数に発生する奇数次歪を補償し、
    第2の周波数は1以上の周波数を備え、前記信号の増幅に伴って前記第1の周波数と異なる第2の周波数に発生する偶数次歪を補償する
    ことを特徴とする歪補償方法。
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