JP2017183022A - 端子装置及びそれを備えた配線器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子部に対する電線の接触状態が不安定になりにくい端子装置及びそれを備えた配線器具を提供する。【解決手段】端子装置1は、端子部2と、押付部3と、鎖錠部4と、連結部5と、を備える。端子部2は導電性を有する。押付部3は、端子部2の一表面20と対向するように配置され、挿入口11から挿入方向に沿って挿入される電線100を端子部2との間に挟み込む。鎖錠部4は、弾性を有し、端子部2の一表面20と対向するように配置され、電線100に接触して電線100の挿入口11側への移動を規制する。連結部5は、端子部2と押付部3とを連結する。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に端子装置及びそれを備えた配線器具に関し、より詳細には電線が挿入されることにより電線との接続が行われる端子装置及びそれを備えた配線器具に関する。
従来、スイッチ等の配線器具への電線の結線を容易にする目的で、ねじによらずに結線可能な、いわゆる速結構造の端子装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の端子装置は、導電材料からなる端子部(端子板)と、錠ばねとを備えている。端子部はC字状(コ字状)に形成され、錠ばねは端子部で囲まれた空間に収納されている。錠ばねは、弾性を有する板材を曲成することにより、中央片、鎖錠片及び押圧片が形成されている。鎖錠片及び押圧片は、中央片の両端部に形成されている。この端子装置では、電線が挿入口(電線挿入孔)から挿入されると、錠ばねのばね力により鎖錠片及び押圧片と、端子部の接触片との間に電線が挟持される。この状態で、鎖錠片の先端縁が電線に食い込むことによって電線が抜け止めされ、押圧片が電線を端子部の方へ押圧することにより端子部との間に電線を弾性挟持する。
特開2002−151172号公報
上述したような従来の端子装置では、端子部と、端子部に電線を押し付ける部材(錠ばねの押圧片)とは別部品であるから、例えば端子部と錠ばねとの組立精度、又は温度特性等によって、端子部に対する電線の押付力にばらつきが生じる可能性がある。その結果、端子部に対する電線の接触状態が不安定になることがある。
本発明は上記事由に鑑みてなされており、端子部に対する電線の接触状態が不安定になりにくい端子装置及びそれを備えた配線器具を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る端子装置は、端子部と、押付部と、鎖錠部と、連結部と、を備える。前記押付部は、前記端子部の一表面と対向するように配置され、挿入口から挿入方向に沿って挿入される電線を前記端子部との間に挟み込む。前記鎖錠部は、弾性を有し、前記端子部の前記一表面と対向するように配置され、前記電線に接触して前記電線の前記挿入口側への移動を規制する。前記連結部は、前記端子部と前記押付部とを連結する。
本発明の一態様に係る配線器具は、前記端子装置と、前記端子装置を収納した器具本体と、を備える。
本発明は、端子部に対する電線の接触状態が不安定になりにくい、という利点がある。
図1Aは、本発明の実施形態1に係る端子装置の基本構成を示す正面図である。図1Bは、同上の端子装置の基本構成について電線の接続状態を示す、一部破断した正面図である。 図2Aは、同上の端子装置の基本構成を示し、Y軸の正の向きから見た斜視図である。図2Bは、同上の端子装置の基本構成を示し、Y軸の負の向きから見た斜視図である。 図3Aは、同上の端子装置の端子ブロックを示し、Y軸の正の向きから見た斜視図である。図3Bは、同上の端子ブロックを示し、Y軸の負の向きから見た斜視図である。 図4Aは、同上の端子装置のばねブロックを示し、Y軸の正の向きから見た斜視図である。図4Bは、同上のばねブロックを示し、Y軸の負の向きから見た斜視図である。 図5は、同上の端子装置の全体構成を示し、Y軸の正の向きから見た分解斜視図である。 図6Aは、同上の端子装置の全体構成を示し、Y軸の正の向きから見た斜視図である。図6Bは、同上の端子装置の全体構成を示し、Y軸の負の向きから見た斜視図である。 図7は、同上の端子装置の全体構成を示す断面図である。 図8は、本発明の実施形態1に係る配線器具を示す斜視図である。 図9Aは、本発明の実施形態2に係る端子装置を示し、Y軸の正の向きから見た斜視図である。図9Bは、同上の端子装置を示し、Y軸の負の向きから見た斜視図である。
(実施形態1)
(1)概要
実施形態1に係る端子装置1は、図1A及び図1Bに示すように、電線100が挿入されることにより電線100との接続が行われる、いわゆる速結端子である。端子装置1は、導電性を有する端子部2を備えている。端子装置1では、端子部2に対して電線100が接触することにより、端子部2と電線100との間の電気的な接続が行われる。図1Aは、電線100が接続されていない状態の端子装置1のみを示し、図1Bでは、電線100が接続された状態の端子装置1を想像線(2点鎖線)で示している。端子装置1は、例えばスイッチ又はコンセント(アウトレット)等の配線器具に用いられる。端子装置1を備えた配線器具10(図8参照)については、「(2.7)配線器具」の欄で説明する。
端子装置1は、図1A〜図2Bに示すように、端子部2の他に、押付部3と、鎖錠部4とを備えている。挿入口11から挿入される電線100が、端子部2と押付部3との間に差し込まれることで、端子部2に対して電線100が電気的に接続される。また、電線100は、端子部2と鎖錠部4との間に差し込まれることで、鎖錠部4によって挿入口11側への移動が規制され、電線100の抜け止めがなされる。ここにおいて、挿入口11は、端子部2と、押付部3及び鎖錠部4との間に導入される電線100が通る空間であればよく、端子装置1は、実体を伴う挿入口11を備えている必要はなく、挿入口11としての機能を備えていればよい。図1A〜図2Bでは、実体を伴わない挿入口11を例示している。又は、挿入口11は、後述するケース8(図5参照)に形成された、実体を伴う挿入孔81(図5参照)であってもよい。
ここで、電線100が、導体からなる心線が絶縁被覆で覆われた絶縁電線である場合、絶縁被覆が剥かれた電線100の先端部、つまり心線のみが、挿入口11から挿入される。電線100は、心線が1本の導体からなる単線と、心線が複数本の導線からなる撚り線とのいずれであってもよい。
(2)詳細
(2.1)基本構成
以下、端子装置1の基本構成について、図1A〜図4Bを参照して詳しく説明する。
以下では、端子部2と押付部3とが対向する方向である「対向方向」をX軸方向とし、押付部3から見て端子部2側となる向きをX軸の正(プラス)の向きとして説明する。また、X軸方向と直交し、かつ電線100が挿入される方向である「挿入方向」をY軸方向とし、電線100が挿入される向きをY軸の正の向きとして説明する。さらに、X軸とY軸との両方に直交し、かつ端子装置1に接続される2本の電線100が並ぶ方向(図1Aの紙面に直交する方向)をZ軸方向とし、図1Aの紙面の手前側をZ軸の正の向きとして説明する。ただし、これらの方向は端子装置1の使用方向を規定する趣旨ではない。また、図面中のX軸、Y軸及びZ軸の各方向を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。また、対向方向と挿入方向とが厳密に90度で直交していることは端子装置1に必須の構成ではなく、対向方向と挿入方向とは交差していればよい。
本実施形態に係る端子装置1は、電線100を2本まで接続可能な2極型の端子装置である。すなわち、端子装置1は、挿入口11が2つあり、これら2つの挿入口11を通して2本の電線100を同時に接続可能である。この端子装置1では、2本の電線100は1つの端子部2に対して電気的に接続されるため、端子装置1に接続される2本の電線100は端子部2を介して互いに電気的に接続されることになる。したがって、端子装置1は、例えば送り端子として用いられる。
端子装置1は、端子ブロック12と、ばねブロック13との2つの部材を備えている。端子ブロック12及びばねブロック13は別個の部材である。つまり、端子ブロック12及びばねブロック13は、互いに切り離され独立した部材である。端子ブロック12には、端子部2及び押付部3が含まれている。ばねブロック13には、鎖錠部4が含まれている。端子ブロック12は、導電性を有する金属板からなる。ばねブロック13は、弾性を有する金属板からなる。端子ブロック12(押付部3)とばねブロック13(鎖錠部4)とは、互いに異なる材料で構成されている。ばねブロック13は、端子ブロック12に囲まれた空間に収容されるように、端子ブロック12と組み合わされる。
(2.2)端子ブロック
端子ブロック12は、図3A及び図3Bに示すように、端子部2及び押付部3に加えて、連結部5及び保持部6を有している。連結部5は、端子部2と押付部3とを連結する。連結部5は、端子部2のうち、Y軸方向における挿入口11とは反対側の端部と、押付部3とを連結している。つまり、端子部2及び押付部3は、Y軸方向における挿入口11とは反対側の端部(図3Aでは上端部)同士が、連結部5にて互いに連結されている。
端子ブロック12は、例えば銅(Cu)からなる。本実施形態では、端子装置1は2極型の端子装置であって、押付部3及び連結部5は複数(ここでは2つ)ずつ設けられている。ただし、端子装置1は、2つの押付部3(又は2つの連結部5)が並ぶZ軸方向において、面対称となる構成を採用している。そのため、以下では、特に断りがない限り、2つの押付部3のうちの一方の押付部3について説明し、他方の押付部3についての説明は適宜省略する。同様に、2つの連結部5のうちの一方の連結部5について説明し、他方の連結部5についての説明は適宜省略する。
ここでは、押付部3と連結部5と端子部2と保持部6とは一体に形成されている。言い換えれば、端子部2と、2つの押付部3と、2つの連結部5と、保持部6とは、1枚の金属板からなる。本実施形態では、端子ブロック12を構成する端子部2、押付部3、連結部5、及び保持部6は、1枚の金属板に打ち抜き加工及び曲げ加工が施されることにより形成されている。
端子部2は、矩形板状である。端子部2は、厚み方向(X軸方向)の一表面20を押付部3と対向させるように構成されている。つまり、挿入口11から挿入される電線100は、端子部2の一表面20と押付部3との間に導入され、端子部2の一表面20に接触するようにして、端子部2と電気的に接続される。
端子部2の一表面20には、Y軸方向に延びるガイド溝23が形成されている。ガイド溝23は、一表面20に沿う平面(Y−Z平面)内でのY軸方向以外への電線100の移動を規制することにより、電線100の移動方向をY軸方向に規制する。ガイド溝23は、2本の電線100に対応するように、端子部2の一表面20に対して2つ形成されている。2つのガイド溝23は、一表面20におけるZ軸方向の両端部に形成されている。ガイド溝23の底面231は、挿入方向に直交する断面形状が、X軸の正の向きに凸となるように湾曲した形状である。ここでは、ガイド溝23は、端子部2の一部を湾曲させて形成されている。
また、端子部2の一表面20における中央部には、端子部2を厚み方向に貫通する開口窓24が形成されている。開口窓24は、開口形状が矩形状である。開口窓24は、後述する解除部材9の一部を通すための孔である。
押付部3は、図1A及び図1Bに示すように、端子部2の一表面20における第1部位21と、X軸方向(対向方向)に対向する位置に配置されている。ここでいう第1部位21は、端子部2の一表面20のうちで押付部3と対向する部位である。押付部3は、挿入口11からY軸方向に沿って挿入される電線100を、第1部位21との間に挟み込むように構成されている。言い換えれば、挿入口11から挿入された電線100が、端子部2の一表面20と押付部3との間に導入された状態で、押付部3は電線100に対して一表面20に押し付ける向きの力を作用させる。つまり、電線100は、押付部3によって端子部2の一表面20の第1部位21に押し付けられることになり、端子部2と電線100との間に適度な接触圧が生じる。
押付部3は、第1押付片31と、第2押付片32と、第3押付片33とを有している。これら第1押付片31、第2押付片32及び第3押付片33は、連結部5側(つまり挿入口11とは反対側)から、第1押付片31、第2押付片32、第3押付片33の順に、Y軸方向に並んでいる。
第1押付片31は、矩形板状であって、端子部2の一表面20に略平行する。第1押付片31のうち、Y軸方向における挿入口11とは反対側の端部は、連結部5に繋がっている。第1押付片31のうち、Y軸方向における挿入口11側の端部には、第2押付片32が繋がっている。第2押付片32は、矩形板状であって、Y軸方向において挿入口11に近づくほど端子部2に近づくように、端子部2の一表面20に対して傾斜している。第2押付片32のうち、Y軸方向における第1押付片31とは反対側の端部には、第3押付片33が繋がっている。第3押付片33は、矩形板状であって、Y軸方向において挿入口11から離れるほど端子部2に近づくように、端子部2の一表面20に対して傾斜している。
つまり、第3押付片33は、第2押付片32と共に、Z軸方向に直交する断面形状が略V字状の構造を構成する。そして、押付部3は、第2押付片32と第3押付片33との連結部分からなる接触部34において、端子部2の一表面20に最も近くなる。言い換えれば、押付部3は、X軸方向及びY軸方向の両方を含む平面(X−Y平面)内で、X軸方向において端子部2側に凸となるように湾曲した接触部34を有している。ここでは、接触部34は、所定の曲率半径で湾曲している。
連結部5は、図3A及び図3Bに示すように、端子部2のうち、Y軸方向における挿入口11とは反対側の端部から、挿入口11とは反対側に突出している。つまり、端子部2及び押付部3は、Y軸方向における挿入口11とは反対側の端部(図3Aでは上端部)からY軸の正の向きに突出するように設けられた連結部5にて、互いに連結されている。
また、連結部5は、湾曲部51を有している。湾曲部51は、X軸方向及びY軸方向の両方を含む平面(X−Y平面)内で、Y軸方向において挿入口11とは反対側に凸となるように湾曲している。ここでは、湾曲部51は円弧状に湾曲している。湾曲部51の内径は、押付部3の第1押付片31と端子部2との間隔に略一致する。
さらに、連結部5のZ軸方向の寸法は、押付部3のZ軸方向の寸法より小さく設定されている。具体的には、連結部5は、端子部2のZ軸方向の全長にわたって形成されるのではなく、端子部2のうち、ガイド溝23が形成されている部分との干渉を避けるように形成されている。これにより、連結部5のZ軸方向の寸法が押付部3のZ軸方向の寸法と同一である場合に比べて、連結部5の弾性係数が低くなり、連結部5が撓みやすくなる。
保持部6は、端子部2と一体に形成され、端子部2との間に鎖錠部4(ばねブロック13)を保持するように構成されている。保持部6は、端子部2のうち、Y軸方向における連結部5とは反対側の端部から、突出するように設けられている。つまり、端子部2のうちY軸方向における挿入口11側の端部(図3Aでは下端部)に、保持部6が繋がっている。
保持部6は、第1保持片61と、第2保持片62と、第3保持片63とを有している。これら第1保持片61、第2保持片62及び第3保持片63は、端子部2側から、第1保持片61、第2保持片62、第3保持片63の順に、繋がっている。本実施形態では、端子部2と第1保持片61との連結部分、第1保持片61と第2保持片62との間の連結部分、及び第2保持片62と第3保持片63との間の連結部分(規制部64)は、いずれも所定の曲率半径で湾曲している。
第1保持片61は、矩形板状であって、端子部2からX軸の負の向きに突出する。第1保持片61と端子部2とは、互いに略直交する。第1保持片61のうち、X軸方向における端子部2とは反対側の端部は、第2保持片62に繋がっている。第2保持片62は、矩形板状であって、第1保持片61からY軸の正の向きに突出する。第2保持片62と第1保持片61とは、互いに略直交する。第2保持片62のうち、Y軸方向における第1保持片61とは反対側の端部には、第3保持片63が繋がっている。第3保持片63は、矩形板状であって、第2保持片62からX軸の正の向きに突出する。第3保持片63と第2保持片62とは、互いに略直交する。
つまり、第2保持片62は端子部2の一表面20と対向し、第3保持片63は第1保持片61と対向する。詳しくは後述するが、保持部6は、第2保持片62と第3保持片63との連結部分からなる規制部64にて、ばねブロック13の位置決めを行う。ここで、第2保持片62と端子部2とでは、Y軸方向において略同等の長さとなるように寸法関係が規定されている。これにより、保持部6は、端子部2と共に、Z軸方向に直交する断面形状が略矩枠状の構造を構成する。保持部6及び端子部2で囲まれた空間には、ばねブロック13が収容される。また、第1保持片61と第3保持片63とでは、X軸方向において第3保持片63の方が短くなるように寸法関係が規定されている。これにより、第3保持片63と端子部2との間には隙間が形成される。押付部3は、この隙間を通して、第2保持片62と端子部2との間の空間に導入されている。
また、第1保持片61には、第1保持片61を厚み方向に貫通する切欠孔611が形成されている。切欠孔611は、挿入口11に対応する位置に形成されている。これにより、挿入口11から挿入される電線100は、切欠孔611を通して、保持部6と端子部2とに囲まれた空間内に導入可能となる。切欠孔611は、2本の電線100に対応するように、第1保持片61に対して2つ形成されている。2つの切欠孔611は、第1保持片61におけるZ軸方向の両端部に形成されている。
さらに、第1保持片61の中央部には、第1保持片61を厚み方向に貫通する貫通孔612が形成されている。貫通孔612は、開口形状が円形状である。貫通孔612は端子装置1に必須の構成ではなく、貫通孔612は省略されてもよい。
(2.3)ばねブロック
ばねブロック13は、図4A及び図4Bに示すように、鎖錠部4に加えて、延出部7を有している。ばねブロック13は、例えばステンレス鋼(SUS)からなる。ばねブロック13は、端子ブロック12よりも厚みの小さい(薄い)金属板にて構成されている。本実施形態では、端子装置1は2極型の端子装置であって、鎖錠部4は複数(ここでは2つ)設けられている。ただし、端子装置1は、2つの鎖錠部4が並ぶZ軸方向において、面対称となる構成を採用している。そのため、以下では、特に断りがない限り、2つの鎖錠部4のうちの一方の鎖錠部4について説明し、他方の鎖錠部4についての説明は適宜省略する。
ここでは、鎖錠部4と延出部7とは一体に形成されている。言い換えれば、2つの鎖錠部4と、延出部7とは、1枚の金属板からなる。本実施形態では、ばねブロック13を構成する鎖錠部4及び延出部7は、1枚の金属板に打ち抜き加工及び曲げ加工が施されることにより形成されている。
鎖錠部4は、図1A及び図1Bに示すように、端子部2の一表面20における第2部位22と、X軸方向(対向方向)に対向する位置に配置されている。ここでいう第2部位22は、端子部2の一表面20のうちで、Y軸方向において第1部位21とは異なる部位であって、鎖錠部4と対向する部位である。Y軸方向において、第1部位21と挿入口11との間に第2部位22が位置する。つまり、第1部位21及び第2部位22は、挿入口11側から、第2部位22、第1部位21の順に、Y軸方向に並んでいる。
鎖錠部4は、挿入口11からY軸方向に沿って挿入される電線100に接触して、電線100の挿入口11側への移動を規制するように構成されている。言い換えれば、挿入口11から挿入された電線100が、端子部2の一表面20と鎖錠部4との間に導入された状態で、鎖錠部4は第2部位22との間に電線100を挟み込むように構成されている。つまり、電線100は、鎖錠部4によって端子部2の一表面20の第2部位22に押し付けられることになり、端子部2と電線100との間に適度な接触圧が生じる。
ここでは、鎖錠部4は、矩形板状であって、Y軸方向において挿入口11から離れるほど端子部2に近づくように、端子部2の一表面20に対して傾斜している。そして、鎖錠部4は、端子部2の一表面20に最も近い先端縁41にて、電線100に接触して電線100の挿入口11側への移動を規制する。つまり、鎖錠部4は、延出部7との連結部分(ばね部42)から、電線100が挿入される向き(Y軸の正の向き)に突出しており、その先端縁41を端子部2の一表面20に近づけるように、端子部2の一表面20に対して傾斜している。そして、電線100が、端子部2の一表面20と鎖錠部4との間に導入された状態では、鎖錠部4は、先端縁41にて電線100と接触する。そのため、電線100に対して、電線100を挿入口11側へ移動させる向き(Y軸の負の向き)の力が作用すると、鎖錠部4の先端縁41が電線100に食い込むように、鎖錠部4が電線100に引っ掛かることによって、電線100の抜け止めがなされる。
延出部7は、図4A及び図4Bに示すように、鎖錠部4のうち、Y軸方向における挿入口11側の端部(図4Aでは下端部)から、挿入口11とは反対側に突出している。つまり、ばねブロック13のうち、鎖錠部4における先端縁41とは反対側の端部から、Y軸の正の向きに延びた部分が延出部7を構成する。鎖錠部4と延出部7との連結部分からなるばね部42は、鎖錠部4に対して弾性力を作用させる。言い換えれば、ばねブロック13は、X軸方向及びY軸方向の両方を含む平面(X−Y平面)内で、Y軸方向において挿入口11側に凸となるように湾曲したばね部42を有している。ここでは、ばね部42は、所定の曲率半径で湾曲している。
延出部7は、第1延出片71と、第2延出片72とを有している。これら第1延出片71及び第2延出片72は、鎖錠部4側から、第1延出片71、第2延出片72の順に、繋がっている。
第1延出片71は、矩形板状であって、図1A及び図1Bに示すように、端子部2の一表面20に略平行する。第1延出片71のうち、Y軸方向における挿入口11側の端部は、鎖錠部4に繋がっている。第1延出片71のうち、Y軸方向における鎖錠部4とは反対側の端部は、第2延出片72に繋がっている。第2延出片72は、矩形板状であって、第1延出片71からX軸の正の向きに突出する。第2延出片72と第1延出片71とは、互いに略直交する。
つまり、第2延出片72は、第1延出片71と共に、Z軸方向に直交する断面形状が略L字状の構造を構成する。そして、ばねブロック13は、第1延出片71と第2延出片72との連結部分からなる角部73を、端子ブロック12の規制部64に接触させることにより、端子ブロック12に対して位置決めがなされる。ただし、角部73は規制部64に常に接触しているのではなく、角部73と規制部64との間には隙間がある。つまり、ばねブロック13が端子ブロック12に対して相対的にY軸の正の向きに移動したときに、角部73が規制部64に対して接触し、ばねブロック13の移動が規制されて、端子ブロック12に対してばねブロック13が位置決めされる。角部73は、所定の曲率半径で湾曲している。
ここで、ばねブロック13のY軸方向の寸法は、端子ブロック12における第1保持片61と第3保持片63との間隔よりやや小さく規定されている。また、ばねブロック13のX軸方向の寸法は、端子ブロック12における端子部2と第2保持片62との間隔よりやや大きく規定されている。これにより、ばねブロック13は、Y軸方向については若干のあそびがあり、X軸方向については圧縮された状態で、保持部6及び端子部2で囲まれた空間内に収納可能となる。つまり、ばねブロック13が端子ブロック12に組み合わされた状態では、鎖錠部4の先端縁41を第1延出片71に近づけるようにばね部42が弾性変形し、ばねブロック13がX軸方向に圧縮された状態となる。また、第2延出片72と第3保持片63とでは、X軸方向において略同等の長さとなるように寸法関係が規定されている。これにより、第2延出片72と端子部2との間には、第2保持片62と端子部2との間に押付部3を導入するための隙間が形成される。
また、第1延出片71の中央部には、第1延出片71を厚み方向に貫通する貫通孔711が形成されている。貫通孔711は、開口形状が円形状である。さらに、第1延出片71には、第1延出片71を厚み方向に貫通し、貫通孔711から鎖錠部4に向かって延びるスリット712が形成されている。スリット712は、ばね部42を通して鎖錠部4の先端縁41まで延びている。2つの鎖錠部4は、このスリット712にて、Z軸方向に分離されている。貫通孔711は端子装置1に必須の構成ではなく、貫通孔711は省略されてもよい。
(2.4)寸法関係
次に、端子ブロック12にばねブロック13が組み合わされた状態での、端子部2、押付部3及び鎖錠部4の寸法関係について説明する。
図1Bに示すように、X軸方向において、押付部3と第1部位21との間の距離である第1距離L1は、鎖錠部4と第2部位22との間の距離である第2距離L2よりも大きく設定されている。本実施形態では、端子部2の一表面20にガイド溝23が形成されているため、第1距離L1、第2距離L2、及び後述する第3距離L3のいずれについても、ガイド溝23の最深部の底面231を基準として規定する。すなわち、第1距離L1は、押付部3のうち端子部2の一表面20に最も近くなる接触部34と、端子部2の第1部位21におけるガイド溝23の最深部の底面231との間の距離である。同様に、第2距離L2は、鎖錠部4のうち端子部2の一表面20に最も近くなる先端縁41と、端子部2の第2部位22におけるガイド溝23の最深部の底面231との間の距離である。
また、押付部3のうち、Y軸方向における挿入口11側の端部、つまり第3押付片33は、Y軸方向において挿入口11に近づくほど端子部2から離れるように、端子部2の一表面20に対して傾斜している。すなわち、第3押付片33は、接触部34から離れるほどに端子部2から離れるように傾斜しているため、第3押付片33における接触部34とは反対側の端縁においては、端子部2からの距離が、接触部34に比べて大きくなる。ここでは、X軸方向において、第3押付片33における接触部34とは反対側の端縁と、端子部2におけるガイド溝23の最深部の底面231との間の距離を、第3距離L3と規定する。
要するに、第1距離L1、第2距離L2及び第3距離L3の関係では、第2距離L2よりも第1距離L1が大きくなり、第1距離L1よりさらに第3距離L3が大きくなる(L2<L1<L3)。
ところで、挿入口11から挿入される電線100の線径φXは、第1距離L1よりも大きく、第3距離L3よりも小さいことが好ましい。ここでいう電線100の線径φXは、端子装置1に接続可能な電線として規定された電線100の線径φXである。電線100が絶縁電線である場合は、挿入口11から挿入される心線の直径が線径φXとなる。第1距離L1、第2距離L2、第3距離L3及び線径φXの関係では、第2距離L2よりも第1距離L1が大きくなり、第1距離L1よりも線径φXが大きくなり、線径φXよりさらに第3距離L3が大きくなる(L2<L1<φX<L3)。なお、ここでいう線径φXは、挿入口11から挿入される電線100の外径(絶縁電線の場合は心線の直径)を意味しており、例えばIEC(International Electrotechnical Commission)規格等に準拠し、適宜決定される。
(2.5)電線の接続方法
次に、上述したような構成の端子装置1に対して電線100を接続する方法について、図1A及び図1Bを参照して説明する。
作業者は、接続対象となる電線100を、端子装置1に対して挿入口11からY軸の正の向きに挿入する。電線100が挿入されると、電線100の先端は、まず、鎖錠部4と端子部2(第2部位22)との間に導入される。ここにおいて、「(2.4)寸法関係」の欄で説明したように、第2距離L2と電線100の線径φXとの間には、「L2<φX」という寸法関係がある。そのため、鎖錠部4が電線100の先端に押されて、鎖錠部4の先端縁41が端子部2の一表面20から離れる向きに変位する。このとき、ばねブロック13においては、ばね部42の曲率半径が小さくなるようにばね部42が弾性変形する。したがって、電線100に対しては、鎖錠部4から、電線100を端子部2に押し付ける向きの力が作用する。
この状態から電線100が更に挿入されると、電線100の先端は、押付部3と端子部2(第1部位21)との間に導入される。ここにおいて、「(2.4)寸法関係」の欄で説明したように、第1距離L1と第3距離L3と電線100の線径φXとの間には、「L1<φX<L3」という寸法関係がある。そのため、電線100の先端は、第3押付片33にガイドされて、接触部34と端子部2との間に誘い込まれることになる。そして、接触部34が電線100の先端に押されて押付部3の接触部34が端子部2の一表面20から離れる向きに変位する。このとき、端子ブロック12においては、湾曲部51の曲率半径が大きくなるように連結部5が弾性変形する。したがって、電線100に対しては、押付部3から、電線100を端子部2に押し付ける向きの力が作用する。
要するに、電線100が所定の位置まで挿入された状態では、電線100が押付部3にて端子部2の一表面20(第1部位21)に押し付けられるので、端子部2と電線100との間に適度な接触圧が生じ、電線100と端子部2とが電気的に接続される。さらに、この状態では、鎖錠部4の先端縁41が電線100に接触することによって、挿入口11から電線100が引き抜かれる向きへの電線100の移動が規制され、電線100の抜け止めがなされる。
ここにおいて、鎖錠部4の先端縁41が端子部2の一表面20から離れる向きに変位したときに、鎖錠部4が押付部3に接触しないように、鎖錠部4と押付部3との位置関係、及び鎖錠部4並びに押付部3の各々の寸法が規定されている。つまり、鎖錠部4の先端縁41の軌跡上に押付部3が位置しないように、Y軸方向における鎖錠部4及び押付部3の位置関係、及び鎖錠部4並びに押付部3の各々の寸法が規定されている。これにより、電線100が挿入される際に、鎖錠部4と押付部3とは同時に変位するのではなく、先に鎖錠部4が変位し、その後に押付部3が変位することになる。したがって、鎖錠部4と押付部3とが同時に変位する構成に比べて、電線100の挿入に必要な力の大きさが小さく抑えられる。このように鎖錠部4が押付部3に接触しないようにしながらも、Y軸方向における第1部位21と第2部位22との間の距離は、極力小さいことが好ましい。第1部位21と第2部位22との間の距離が小さくなれば、挿入すべき電線100の長さが短くなって、端子装置1の小型化につながる。
(2.6)全体構成
次に、図5〜図7を参照して、ケース8及び解除部材9を含む、端子装置1の全体構成について説明する。すなわち、端子装置1は、上述した端子ブロック12及びばねブロック13に加えて、ケース8及び解除部材9を更に備えている。
ケース8は、電気絶縁性を有する材料、例えば合成樹脂にて構成されている。ケース8は、端子ブロック12及びばねブロック13を収納する空間を有する箱状に形成されている。端子ブロック12及びばねブロック13がケース8に収納された状態で、少なくとも保持部6がケース8に対して固定される。本実施形態では、Y軸の正の向き、及びZ軸の正の向きとの2方向に開放された箱状のケース8を例示する。ケース8のうち挿入口11に対応する位置には、ケース8の底板をY軸方向に貫通する挿入孔81が形成されている。挿入孔81は、開口形状が円形状であり、2本の電線100に対応するように2つ形成されている。図5〜図6Bでは、挿入口11の図示を省略しているが、このようなケース8を備える端子装置1においては、ケース8の挿入孔81が挿入口11に相当する。
また、ケース8のうち開口窓24に対応する位置には、ケース8の側壁をX方向に貫通する操作窓82が形成されている。操作窓82は、後述する解除部材9の作用部93を通すための孔である。操作窓82の内側面のうち、Z軸方向に対向する一対の内側面には、解除部材9を保持するための一対の軸受部83が形成されている。一対の軸受部83には、後述する解除部材9の軸部91が挿入される。
解除部材9は、鎖錠部4による電線100の移動の規制、つまり鎖錠部4による電線100の抜け止めを解除するための部材である。解除部材9は、電気絶縁性を有する材料、例えば合成樹脂にて構成されている。解除部材9は、端子部2に対して、通常位置と解除位置との間で相対的に移動可能に構成される。解除部材9は、通常位置から解除位置に移動するとき、鎖錠部4に対して第2部位22から離れる向きの力を作用させ、鎖錠部4による電線100の移動の規制(抜け止め)を解除する。図6A〜図7では、解除部材9が通常位置にある状態を表している。
具体的には、解除部材9は、軸部91と、操作部92と、作用部93とを有している。軸部91は、Z軸方向に沿った円柱状に形成されている。解除部材9は、軸部91のZ軸方向の両端部が一対の軸受部83に挿入されることによって、ケース8に対して軸部91を中心として回転可能な状態で、ケース8に保持される。これにより、解除部材9は、軸部91を中心として、通常位置と解除位置との間で回転(移動)可能となる。操作部92は、解除部材9を通常位置から解除位置に移動させる際に操作される部分である。解除部材9は、少なくとも操作部92の一部がケース8から露出するように、ケース8に保持されている。作用部93は、解除部材9が通常位置から解除位置に移動する際に、鎖錠部4に対して第2部位22から離れる向きの力を作用させる部分である。解除部材9は、少なくとも作用部93の一部を、ケース8の操作窓82及び端子部2の開口窓24を通して、鎖錠部4の先端縁41に対向させるように、ケース8に保持されている。
上記構成により、端子装置1と電線100との接続を解除する場合、作業者は、解除部材9を操作することで、鎖錠部4による電線100の抜け止めを解除して、挿入口11から電線100を抜去することができる。すなわち、解除部材9が通常位置にある状態から、作業者が操作部92を図7に矢印A1で示す向きに押すと、解除部材9が軸部91を中心にして解除位置に移動する。このとき、作用部93は、図7に矢印A2で示す向きに移動し、鎖錠部4の先端縁41に対して第2部位22から離れる向きの力を作用させる。先端縁41が第2部位22から離れる向きに移動すると、鎖錠部4が電線100から離れて、鎖錠部4による電線100の移動の規制(抜け止め)が解除される。
また、本実施形態では、2つの鎖錠部4に対して、1つの解除部材9から同時に力が作用するように構成されている。つまり、解除部材9の作用部93は、Z軸方向において2つの鎖錠部4に跨る位置に配置されている。これにより、解除部材9が通常位置から解除位置に移動すると、2つの鎖錠部4に対して、第2部位22から離れる向きの力が同時に作用し、2つの鎖錠部4について同時に抜け止めが解除される。
(2.7)配線器具
上述した構成の端子装置1は、例えば図8に示すような配線器具10に用いられる。図8に例示する配線器具10は、建物の壁などに取り付けて使用されるスイッチである。この配線器具10は、直方体状の器具本体101と、器具本体101に収納された端子装置1とを備えている。図8の例では、器具本体101の前面にハンドル102が設けられている。この配線器具10は、ハンドル102が押される度に、器具本体101内の接点のオン/オフが切り替わるように構成されている。
配線器具10は、上述した構成の端子装置1を2つ備えている。2つの端子装置1は、それぞれ器具本体101の後面に挿入孔81(図5参照)が露出するように、器具本体101に収納されている。これにより、配線器具10においては、器具本体101の後面側から電線100が挿入されることにより、電線100の接続が可能になる。
ここで、端子装置1のケース8(図5参照)は、器具本体101の器体とは別体であってもよいし、器具本体101の器体の一部であってもよい。また、解除部材9(図7参照)は、少なくとも操作部92(図7参照)の一部が器具本体101の器体から露出するように、器具本体101の器体又はケース8に保持される。
(3)利点
以上説明したように、第1の態様に係る端子装置1は、端子部2と、押付部3と、鎖錠部4と、連結部5と、を備える。押付部3は、端子部2の一表面20と対向するように配置され、挿入口11から挿入方向(Y軸方向)に沿って挿入される電線100を端子部2との間に挟み込む。鎖錠部4は、弾性を有し、端子部2の一表面20と対向するように配置され、電線100に接触して電線100の挿入口11側への移動を規制する。連結部5は、端子部2と押付部3とを連結する。
この構成によれば、電線100は、押付部3と端子部2との間、及び鎖錠部4と端子部2との間の2箇所で保持されるので、挿入方向(Y軸方向)に対して電線100が傾きにくくなる。そのため、電線100は、電線100の硬さによらず端子部2に対して面接触することが可能となり、電線100と端子部2との接触状態が安定する。電線100と端子部2との接触状態が安定すれば、電線100と端子部2との間の接触抵抗も安定し、接触抵抗が高くなることによる端子部2の温度上昇が抑制される。しかも、端子部2との間に電線100を挟み込むことにより電線100を端子部2に押し付ける押付部3は、連結部5によって端子部2に連結されている。言い換えれば、押付部3は端子部2と一部品として扱うことができる。そのため、端子部2と押付部3とが別部品である構成に比べて、端子部2に対する電線100の押付力にばらつきが生じにくく、結果的に、端子装置1では、端子部2に対する電線100の接触状態が不安定になりにくい、という利点がある。
また、第2の態様に係る端子装置1は、第1の態様において、挿入方向(Y軸方向)において、押付部3と挿入口11との間に鎖錠部4が位置することが好ましい。この構成によれば、挿入口11に近い位置で鎖錠部4が電線100の抜け止めを行い、挿入口11に遠い位置で押付部3が電線100を端子部2に押し付ける。したがって、電線100に対して挿入方向(Y軸方向)に直交する向きの力が作用しても、端子部2に対する電線100の押付力は安定し、端子部2と電線100との接触状態が安定しやすくなる。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、例えば、挿入方向(Y軸方向)において、鎖錠部4と挿入口11との間に押付部3が位置してもよい。
また、第3の態様に係る端子装置1は、第1又は2の態様において、連結部5は、端子部2のうち、挿入方向(Y軸方向)における挿入口11とは反対側の端部と、押付部3とを連結していることが好ましい。この構成によれば、挿入口11から挿入される電線100と連結部5との干渉が生じにくく、連結部5の設計の自由度が高くなる。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、例えば、連結部5は、端子部2のうち、挿入方向(Y軸方向)における挿入口11側の端部と、押付部3とを連結していてもよい。又は、連結部5は、端子部2のうち、Z軸方向における一端部と、押付部3とを連結していてもよい。
また、第4の態様に係る端子装置1は、第3の態様において、連結部5は、端子部2のうち、挿入方向(Y軸方向)における挿入口11とは反対側の端部から、挿入口11とは反対側に突出していることが好ましい。この構成によれば、連結部5の突出量の分だけ、押付部3が変位する際の支点から押付部3までの距離が大きくなるため、連結部5の変形量(撓み量)を小さく抑えながらも、押付部3の変位量を大きく確保することができる。したがって、接続可能な電線100の線径φXの幅が広くなる。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、例えば、連結部5は、端子部2のうち、挿入方向(Y軸方向)における挿入口11とは反対側の端部から、突出していなくてもよい。
また、第5の態様に係る端子装置1は、第4の態様において、連結部5は、押付部3と端子部2との対向方向及び挿入方向の両方を含む平面内で、挿入方向において挿入口11とは反対側に凸となるように湾曲した湾曲部51を有することが好ましい。この構成によれば、押付部3の変位時に連結部5にかかる応力が湾曲部51にて分散され、連結部5に応力集中が生じにくいため、連結部5の塑性変形が生じにくく、押付部3の押付力が維持されやすくなる。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、例えば、連結部5は湾曲部51を有しなくてもよい。
また、第6の態様に係る端子装置1は、第1〜5のいずれかの態様において、押付部3は複数(実施形態1では2つ)設けられており、複数の押付部3の各々は、端子部2との間に個別に電線100を挟み込むことが好ましい。この構成によれば、複数の挿入口11からそれぞれ挿入される複数の電線100に対して、押付部3が個別に押付力を作用させるため、電線100に対する押付部3の追従性が向上し、電線100と端子部2との接触状態が安定する。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、例えば、1つの押付部3が端子部2との間に、複数の挿入口11からそれぞれ挿入される複数の電線100を挟み込む構成であってもよい。
また、第7の態様に係る端子装置1は、第1〜6のいずれかの態様において、押付部3と連結部5と端子部2とは一体に形成されていることが好ましい。この構成によれば、押付部3は、連結部5を介して端子部2と電気的に導通することになり、電線100は、端子部2と押付部3とのいずれに接触しても、端子部2と電気的に接続される。そのため、電線100と端子部2との間の接触抵抗がより安定する。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、例えば、押付部3と連結部5と端子部2とは別体であってもよい。
また、第8の態様に係る端子装置1は、第1〜7のいずれかの態様において、押付部3は、押付部3と端子部2との対向方向及び挿入方向の両方を含む平面内で、対向方向において端子部2側に凸となるように湾曲した接触部34を有することが好ましい。この構成によれば、押付部3は接触部34にて電線100に接触することにより、電線100が挿入方向(Y軸方向)に移動する際に引っ掛かりが生じにくく、スムーズな電線100の挿入及び抜去が可能になる。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、例えば、押付部3は湾曲した接触部34を有しなくてもよい。
また、第9の態様に係る端子装置1は、第1〜8のいずれかの態様において、鎖錠部4は、挿入方向(Y軸方向)において挿入口11から離れるほど端子部2に近づくように端子部2の一表面20に対して傾斜していることが好ましい。この場合、鎖錠部4は、端子部2の一表面20に最も近い先端縁41にて電線100に接触して電線100の挿入口11側への移動を規制することが好ましい。この構成によれば、挿入口11から電線100が挿入されるだけで、鎖錠部4が電線100の先端に押されて、鎖錠部4の先端縁41が端子部2の一表面20から離れる向きに変位する。したがって、解除部材9が操作されていない状態での電線100の挿入が可能である。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、例えば、鎖錠部4は上記形状とは異なる形状であってもよい。
また、第10の態様に係る端子装置1は、第1〜9のいずれかの態様において、端子部2の一表面20には、挿入方向(Y軸方向)に延びるガイド溝23が形成されていることが好ましい。この構成によれば、一表面20に沿う平面内での挿入方向(Y軸方向)以外への電線100の移動が、ガイド溝23にて規制されることになるので、電線100の挿入作業の作業性が向上する。とくに、電線100が複数本の導線からなる心線を有する撚り線である場合には、電線100がガイド溝23内を通ることで、心線を構成する複数本の導線がばらばらになりにくい。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、ガイド溝23は省略されてもよい。
また、第11の態様に係る端子装置1は、第10の態様において、ガイド溝23の底面231は、挿入方向(Y軸方向)に直交する断面形状が、押付部3と端子部2との対向方向において押付部3とは反対側に凸となるように湾曲した形状であることが好ましい。この構成によれば、電線100は、ガイド溝23の幅方向(Z軸方向)の中心を通りやすくなる。とくに、電線100が複数本の導線からなる心線を有する撚り線である場合には、心線を構成する複数本の導線が、よりばらばらになりにくい。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、例えば、ガイド溝23の底面231はV字状であってもよい。
また、第12の態様に係る端子装置1は、第1〜11のいずれかの態様において、端子部2に対し、通常位置と解除位置との間で相対的に移動可能な解除部材9を更に備えることが好ましい。解除部材9は、通常位置から解除位置に移動するとき、鎖錠部4に対して端子部2の一表面20から離れる向きの力を作用させ、鎖錠部4による電線100の移動の規制を解除することが好ましい。この構成によれば、解除部材9の操作によって、鎖錠部4による電線100の移動の規制を解除した状態で、容易に電線100の抜去が可能となる。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、例えば、解除部材9は省略されてもよい。
また、第13の態様に係る端子装置1は、第1〜12のいずれかの態様において、押付部3と鎖錠部4とは別個の部材であることが好ましい。この構成によれば、端子部2との間に電線100を挟み込むことにより電線100を端子部2に押し付ける押付部3と、電線100の抜け止めを行う鎖錠部4とは、互いに切り離され独立した部材である。そのため、例えば電線100が挿入される際に、電線100から鎖錠部4に力が作用しても、この力が鎖錠部4から押付部3に伝わらず、端子部2に対する電線100の押付力は安定しやすくなる。その結果、端子装置1では、端子部2に対する電線100の接触状態が不安定になりにくい、という利点がある。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、例えば、押付部3と鎖錠部4とは一体化されていてもよい。
また、第14の態様に係る端子装置1は、第1〜13のいずれかの態様において、押付部3と端子部2との対向方向において、第1距離L1は、第2距離L2よりも大きいことが好ましい。第1距離L1は、押付部3と端子部2の一表面20との間の距離である。第2距離L2は、鎖錠部4と端子部2の一表面20との間の距離である。この構成によれば、押付部3及び端子部2間の間隔が、鎖錠部4及び端子部2間の間隔より広いため、押付部3は電線100の挿入方向(Y軸方向)への移動を阻害しにくく、スムーズな電線100の挿入及び抜去が可能になる。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、例えば、第1距離L1は第2距離L2以下であってもよい。
また、第15の態様に係る端子装置1は、第1〜14のいずれかの態様において、押付部3のうち、挿入方向(Y軸方向)における挿入口11側の端部は、端子部2の一表面20に対して傾斜していることが好ましい。この場合、押付部3のうち、挿入方向(Y軸方向)における挿入口11側の端部は、挿入方向において挿入口11に近づくほど端子部2から離れるように傾斜していることが好ましい。この構成によれば、電線100の挿入時、電線100の先端が、押付部3のうち、挿入方向(Y軸方向)における挿入口11側の端部にガイドされて、押付部3と端子部2との間に誘い込まれるので、電線100の挿入が容易になる。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、例えば、押付部3のうち、挿入方向(Y軸方向)における挿入口11側の端部は、端子部2の一表面20に対して傾斜していなくてもよい。
また、第16の態様に係る端子装置1は、第1〜15のいずれかの態様において、端子部2と一体に形成された保持部6を更に備え、保持部6は、鎖錠部4を含むばねブロック13を端子部2との間に保持することが好ましい。この構成によれば、端子部2に対する鎖錠部4の相対的な位置が保持部6にて規定されるので、鎖錠部4による電線100の抜け止めが安定して行われる。さらに、保持部6が金属材料からなることで、例えば合成樹脂製のケース8等で鎖錠部4が保持される場合に比べると、端子部2に対する鎖錠部4の相対的な位置に、温度変化等による変化が生じにくい。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、例えば、保持部6が省略され、ケース8等でばねブロック13が保持されてもよい。
また、第17の態様に係る端子装置1は、第16の態様において、保持部6は、規制部64を有することが好ましい。規制部64は、ばねブロック13に対して、挿入方向(Y軸方向)において挿入口11とは反対側から接触し、かつ押付部3と端子部2との対向方向(X軸方向)において端子部2とは反対側から接触することが好ましい。この構成によれば、ばねブロック13は、挿入口11及び端子部2から離れる向きの移動が規制部64にて規制されるので、電線100の挿入時におけるばねブロック13の位置が安定し、鎖錠部4による電線100の抜け止めが安定して行われる。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、例えば、規制部64が省略され、ケース8等でばねブロック13の移動が規制されてもよい。
また、第18の態様に係る端子装置1は、第1〜17のいずれかの態様において、押付部3と鎖錠部4とは互いに異なる材料からなることが好ましい。この構成によれば、電線100を端子部2に押し付けるための押付部3と、電線100の抜け止めを行うための鎖錠部4とのそれぞれについて、最適な材料を適用することができる。例えば、押付部3については優れた導電性を有する材料、鎖錠部4については優れた弾性を有する材料を、適用可能である。ただし、この構成は端子装置1に必須の構成ではなく、押付部3と鎖錠部4とは同一の材料であってもよい。
また、配線器具10は、第1〜18のいずれかの態様に係る端子装置1と、端子装置1を収納した器具本体101とを備える。この構成によれば、配線器具10において、端子部2に対する電線100の接触状態が不安定になりにくい、という利点がある。ただし、端子装置1は、配線器具10用に限らず、例えば家電機器等の電気機器に用いられてもよいし、端子装置1単体で用いられてもよい。
(4)変形例
実施形態1に係る端子装置1は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、実施形態1に限定されることはなく、実施形態1以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、実施形態1の変形例を列挙する。
ガイド溝23は、実施形態1のように端子部2の一部を湾曲させて形成される構成に限らず、例えば切削加工により端子部2の一表面20を削って形成される構成であってもよい。
また、端子ブロック12を構成する端子部2、押付部3、連結部5、及び保持部6は、1枚の金属板が曲げ加工されることにより形成される構成に限らず、例えば押出成形などで形成されてもよい。同様に、ばねブロック13を構成する鎖錠部4及び延出部7は、1枚の金属板が曲げ加工されることにより形成される構成に限らず、例えば押出成形などで形成されてもよい。
また、接触部34が所定の曲率半径で湾曲していることは端子装置1に必須の構成ではなく、例えば接触部34が角張っていてもよい。同様に、保持部6の各角部、及び延出部7の各角部においても、所定の曲率半径で湾曲していることは端子装置1に必須の構成ではなく、例えば角張っていてもよい。ばね部42についても、所定の曲率半径で湾曲していることは端子装置1に必須の構成ではなく、例えば角張っていてもよい。
また、端子ブロック12は導電性を有していればよく、端子ブロック12の材料は銅に限らず、例えば黄銅、すず(Sn)青銅、又はりん(P)青銅等の銅合金などであってもよい。同様に、ばねブロック13は弾性を有していればよく、ばねブロック13の材料はステンレス鋼に限らず、例えば鉄(Fe)又は銅合金などであってもよい。端子ブロック12(押付部3)とばねブロック13(鎖錠部4)とは、同一の材料で構成されていてもよい。
また、端子装置1は、電線100を2本まで接続可能な2極型の端子装置に限らず、例えば3本の電線100を接続可能な3極型、又は4本の電線100を接続可能な4極型等、3本以上の電線100を接続可能な端子装置であってもよい。この場合、端子装置1においては、押付部3、鎖錠部4及び連結部5は、極数と同じ数だけ設けられることが好ましい。つまり、3極型の端子装置1においては、押付部3、鎖錠部4及び連結部5は3つずつ設けられることが好ましい。
また、押付部3と連結部5と端子部2とが一体でなくてもよく、押付部3と連結部5と端子部2とは別体であってもよい。具体的には、別体に構成された押付部3と連結部5と端子部2とが、例えば、かしめ、溶接、又は圧着等により結合されていてもよい。
また、実施形態1では、解除部材9は電線100の抜去時にのみ操作されるように説明したが、電線100の挿入時に操作されてもよい。つまり、作業者は、端子装置1に電線100を接続する際、解除部材9を操作して鎖錠部4の先端縁41を端子部2の一表面20から離れる向きに変位させた状態で、電線100を挿入してもよい。
(実施形態2)
本実施形態に係る端子装置1Aは、電線を1本だけ接続可能な単極型の端子装置である。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
端子装置1Aは、図9に示すように、実施形態1に係る端子装置1(図6A及び図6B参照)をZ軸方向に2等分した構成に相当する。すなわち、端子装置1Aは、挿入口11が1つだけあり、1つの挿入口11を通して1本の電線100を接続可能である。この端子装置1Aでは、1本の電線100が1つの端子部2に対して電気的に接続される。端子装置1Aにおいては、押付部3、鎖錠部4及び連結部5は1つずつ設けられている。
以上説明した本実施形態の端子装置1Aにおいても、実施形態1と同様に、端子部2に対する電線100の接触状態が不安定になりにくい、という利点がある。また、端子装置1Aは、実施形態1と同様に、配線器具10(図8参照)に用いられてもよい。
実施形態2の構成は、実施形態1の構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
1,1A 端子装置
2 端子部
3 押付部
4 鎖錠部
5 連結部
9 解除部材
10 配線器具
11 挿入口
20 一表面
23 ガイド溝
34 接触部
41 先端縁
51 湾曲部
100 電線
101 器具本体
231 底面

Claims (13)

  1. 端子部と、
    前記端子部の一表面と対向するように配置され、挿入口から挿入方向に沿って挿入される電線を前記端子部との間に挟み込む押付部と、
    弾性を有し、前記端子部の前記一表面と対向するように配置され、前記電線に接触して前記電線の前記挿入口側への移動を規制する鎖錠部と、
    前記端子部と前記押付部とを連結する連結部と、
    を備える端子装置。
  2. 前記挿入方向において、前記押付部と前記挿入口との間に前記鎖錠部が位置する
    請求項1に記載の端子装置。
  3. 前記連結部は、前記端子部のうち、前記挿入方向における前記挿入口とは反対側の端部と、前記押付部とを連結している
    請求項1又は請求項2に記載の端子装置。
  4. 前記連結部は、前記端子部のうち、前記挿入方向における前記挿入口とは反対側の端部から、前記挿入口とは反対側に突出している
    請求項3に記載の端子装置。
  5. 前記連結部は、前記押付部と前記端子部との対向方向及び前記挿入方向の両方を含む平面内で、前記挿入方向において前記挿入口とは反対側に凸となるように湾曲した湾曲部を有する
    請求項4に記載の端子装置。
  6. 前記押付部は複数設けられており、
    前記複数の前記押付部の各々は、前記端子部との間に個別に前記電線を挟み込む
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の端子装置。
  7. 前記押付部と前記連結部と前記端子部とは一体に形成されている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の端子装置。
  8. 前記押付部は、前記押付部と前記端子部との対向方向及び前記挿入方向の両方を含む平面内で、前記対向方向において前記端子部側に凸となるように湾曲した接触部を有する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の端子装置。
  9. 前記鎖錠部は、
    前記挿入方向において前記挿入口から離れるほど前記端子部に近づくように前記端子部の前記一表面に対して傾斜しており、
    前記端子部の前記一表面に最も近い先端縁にて前記電線に接触して前記電線の前記挿入口側への移動を規制する
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の端子装置。
  10. 前記端子部の前記一表面には、前記挿入方向に延びるガイド溝が形成されている
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の端子装置。
  11. 前記ガイド溝の底面は、前記挿入方向に直交する断面形状が、前記押付部と前記端子部との対向方向において前記押付部とは反対側に凸となるように湾曲した形状である
    請求項10に記載の端子装置。
  12. 前記端子部に対し、通常位置と解除位置との間で相対的に移動可能な解除部材を更に備え、
    前記解除部材は、前記通常位置から前記解除位置に移動するとき、前記鎖錠部に対して前記端子部の前記一表面から離れる向きの力を作用させ、前記鎖錠部による前記電線の移動の規制を解除する
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の端子装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の端子装置と、
    前記端子装置を収納した器具本体と、
    を備える配線器具。
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