JP2017182987A - 発光装置および発光装置の製造方法 - Google Patents

発光装置および発光装置の製造方法 Download PDF

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Akira Hirasawa
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Abstract

【課題】樹脂基材に有機EL素子を形成した発光装置において、寿命を長くする。【解決手段】第1バリア膜310および第2バリア膜320は、基材100に形成されている。樹脂層330は、第1バリア膜310および第2バリア膜320の間に形成されている。発光部140は、第2バリア膜320を介して基材100に対向しており、有機層120を含む。樹脂層330は、第1領域331および第2領域332を有する。第2領域332の膜厚は、第1領域331の膜厚より薄い。また、基材100に垂直な方向から見て、第1領域331は発光部140と重なり、第2領域332は発光部140と重ならない。そして、第2領域332は、基材100の縁部に位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置および発光装置の製造方法に関する。
発光装置の光源の一つに、有機EL素子がある。有機EL素子は、陽極となる第1電極と陰極となる第2電極の間に有機層を配置した構成を有している。有機層は水や酸素、有機成分ガスに弱いため、特に樹脂の基材を用いる発光装置ではそれらの透過を抑制する対策が必要である。
特許文献1には、基材上に、第1バリア膜、中間層、および第2バリア層を積層させたガスバリア膜を形成することが記載されている。また、発光層や色変換層等に含まれる色素等が分解されて発生するガス等を放出させるために、ガスバリア膜のうちガスバリア性の無い非バリア性領域を、画素部が設けられない非表示部に設けることが記載されている。
特開2005−195749号公報
しかし、特許文献1の技術では、非バリア性領域があることにより、この領域からの水分の侵入を容易にし、発光素子の耐久性に問題が生じる。特に、連続する発光領域が大きい場合、一部の欠陥から生じたダークスポットが周囲に拡大する可能性が高く、影響が大きい。また、非バリア性領域を発光装置の光取り出し方向に設けることによって、光の取り出し経路における屈折率や透過率を変化させることとなり、発光の特性が変化してしまう。
本発明が解決しようとする課題としては、樹脂基材に有機EL素子を形成した発光装置において、寿命を長くすることが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
樹脂材料を含む基材と、
前記基材に形成された第1バリア膜および第2バリア膜と、
前記第1バリア膜および前記第2バリア膜の間に形成された樹脂層と、
前記第2バリア膜を介して前記基材に対向しており、有機層を含む発光部と、
を備え、
前記樹脂層は、第1領域および第2領域を有し、
前記第2領域の膜厚は、前記第1領域の膜厚より薄く、
前記基材に垂直な方向から見て、前記第1領域は前記発光部と重なり、前記第2領域は前記発光部と重ならず、
前記第2領域は、前記基材の縁部に位置する発光装置である。
請求項13に記載の発明は、
樹脂材料を含む基材を準備する工程と、
前記基材に第1バリア膜を形成する工程と、
前記第1バリア膜を覆う樹脂層を形成する工程と、
前記樹脂層を覆う第2バリア膜を形成する工程と、
前記第2バリア膜を介して前記基材に対向するように、有機層を含む発光部を形成する工程とを含み、
前記樹脂層を形成する工程では、前記樹脂層が、第1領域と、前記第1領域より膜厚の薄い第2領域とを有するように前記樹脂層を形成し、
前記基材に垂直な方向から見て、前記第1領域が前記発光部と重なり、前記第2領域が前記発光部と重ならず、
前記第2領域は、前記基材の縁部に位置する発光装置の製造方法である。
第1の実施形態に係る発光装置の構成を示す断面図である。 図1の点線αで囲んだ領域を拡大した図である。 第1の実施形態に係る発光装置の平面図である。 図3から第2電極を取り除いた図である。 図4から有機層及び絶縁層を取り除いた図である。 実施例1に係る発光装置の構成を示す断面図である。 実施例2に係る発光装置の構成を示す断面図である。 実施例3に係る発光装置の構成を示す断面図である。 実施例4に係る発光装置の平面図である。 図9から隔壁、第2電極、有機層、及び絶縁層を取り除いた図である。 図9のB−B断面図である。 図9のC−C断面図である。 図9のD−D断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る発光装置10の構成を示す断面図である。本実施形態に係る発光装置10は、基材100、第1バリア膜310、第2バリア膜320、樹脂層330、および発光部140を備える。基材100は、樹脂材料を含む。第1バリア膜310および第2バリア膜320は、基材100に形成されている。樹脂層330は、第1バリア膜310および第2バリア膜320の間に形成されている。発光部140は、第2バリア膜320を介して基材100に対向しており、有機層120を含む。樹脂層330は、第1領域331および第2領域332を有する。第2領域332の膜厚は、第1領域331の膜厚より薄い。また、基材100に垂直な方向から見て、第1領域331は発光部140と重なり、第2領域332は発光部140と重ならない。そして、第2領域332は、基材100の縁部に位置する。以下に詳しく説明する。
発光装置10の基材100は樹脂材料を含み、透光性の材料で形成されている。ただし、発光装置10が後述のトップエミッション型である場合、基材100は透光性を有さない材料で形成されていてもよい。基材100は、例えば矩形などの多角形である。また、基材100は可撓性を有していてもよい。基材100が可撓性を有している場合、基材100の厚さは、例えば10μm以上1000μm以下である。基材100は、樹脂材料として例えばPEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、又はポリイミドを含んで形成されている。また、水分が基材100を透過することをさらに抑制するために、基材100の、発光部140とは反対側の面に、SiNやSiONなどの無機バリア膜が形成されていてもよい。
基材100には発光部140が形成されている。発光部140は、発光を生じさせるための構造、例えば有機EL素子を有している。この有機EL素子は、第1電極110、有機層120、及び第2電極130をこの順に積層させた構成を有している。
第1電極110は、光透過性を有する透明電極である。透明電極を構成する透明導電材料は、金属を含む材料、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)等の金属酸化物である。第1電極110の厚さは、例えば10nm以上500nm以下である。第1電極110は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。なお、第1電極110は、カーボンナノチューブ、又はPEDOT/PSSなどの導電性有機材料であってもよい。
発光装置10はさらに絶縁層150を備える。絶縁層150は、発光部140を画定している。絶縁層150は例えばポリイミドなどの感光性の樹脂材料によって形成されており、第1電極110のうち発光部140となる部分を囲んでいる。本図の例において、第2電極130は、一部が絶縁層150上に位置している。また、基材100に垂直な方向から見た場合において、絶縁層150の一部は第2電極130からはみ出ている。
第2電極130は、例えば、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn、及びInからなる第1群の中から選択される金属又はこの第1群から選択される金属の合金からなる金属層を含んでいる。この場合、第2電極130は遮光性を有している。第2電極130の厚さは、例えば10nm以上500nm以下である。ただし、第2電極130は、第1電極110の材料として例示した材料を用いて形成されていてもよい。第2電極130は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。
なお、上記した第1電極110及び第2電極130の材料は、基材100を光が透過する場合、すなわち発光装置10からの発光が基材100を透過して行われる場合(すなわちボトムエミッション型)の例である。他の場合として、基材100とは逆側を光が透過する場合がある。すなわち、発光装置10からの発光が基材100を透過しないで行われる場合(トップエミッション型)である。ボトムエミッション型及びトップエミッション型の双方で、逆積型と、順積型との2種類の積層構造のいずれかを採用できる。逆積型では、第1電極110の材料と第2電極130の材料はボトムエミッション型と逆になる。すなわち第1電極110の材料には上記した第2電極130の材料が用いられ、第2電極130の材料には上記した第1電極110の材料が用いられる。他方の順積型では、上記した第2電極130の材料の上に第1電極110の材料を形成し、更にその上に有機層120、さらにその上に薄く成膜した第2電極130を形成することで、基材100とは逆側から光を取出す構造である。なお、薄く成膜する材料は、例えば第2電極130の材料として例示した材料やMgAg合金などである。AlやAgで形成する場合は、第2電極130の厚さは、30nm以下であるのが好ましい。本実施形態にかかる発光装置10は、ボトムエミッション型、及び上記した2種類のトップエミッション型のいずれの構造であってもよい。
有機層120は、例えば、正孔注入層、発光層、及び電子注入層をこの順に積層させた構成を有している。正孔注入層と発光層との間には正孔輸送層が形成されていてもよい。また、発光層と電子注入層との間には電子輸送層が形成されていてもよい。有機層120は蒸着法で形成されてもよい。また、有機層120のうち少なくとも一つの層、例えば第1電極110と接触する層は、インクジェット法、印刷法、又はスプレー法などの塗布法によって形成されてもよい。なお、この場合、有機層120の残りの層は、蒸着法によって形成されている。また、有機層120のすべての層が、塗布法を用いて形成されていてもよい。
発光部140は、封止膜(不図示)によって封止されていてもよい。その場合封止膜は、基材100のうち、少なくとも発光部140が形成されている面に形成されており、発光部140を覆うように設けられる。ただし、後述する第1端子112及び第2端子132は封止膜で覆われていない。封止膜は、例えば絶縁材料、さらに具体的には酸化アルミニウムや酸化チタンなどの無機材料によって形成される。また、封止膜の厚さは、好ましくは300nm以下である。また封止膜の厚さは、例えば50nm以上である。
封止膜は、例えばALD(Atomic Layer Deposition)法を用いて形成されている。この場合、封止膜の段差被覆性は高くなる。またこの場合、封止膜は、複数の層を積層した多層構造を有していてもよい。この場合、第1の材料(例えば酸化アルミニウム)からなる第1封止層と、第2の材料(例えば酸化チタン)からなる第2封止層とを繰り返し積層した構造を有していてもよい。最下層は第1封止層及び第2封止層のいずれであってもよい。また、最上層も第1封止層及び第2封止層のいずれであってもよい。また、封止膜は第1の材料と第2の材料の混在する単層であってもよい。
ただし、封止膜は、他の成膜法、例えばCVD法やスパッタリング法を用いて形成されていてもよい。この場合、封止膜は、SiO又はSiNなど絶縁膜によって形成されており、その膜厚は、例えば10nm以上1000nm以下である。
発光装置10は、発光部140を覆う封止部材をさらに有していても良い。封止部材は例えばガラス又は樹脂を用いて形成されている。封止部材は、基材100と同様の多角形や円形であり、中央に凹部を設けた形状を有している。そして封止部材の縁は接着剤で基材100に固定されている。これにより、封止部材と基材100で囲まれた空間は封止される。そして発光部140は、封止された空間の中に位置する。
封止部材で封止された空間には、乾燥剤が配置されていてもよい。乾燥剤は、例えばCaO,BaOなどの乾燥部材を含有している。たとえば乾燥剤は、封止部材の基材100に対向する面に固定される。
第1バリア膜310は、基材100と樹脂層330の間に位置している。第1バリア膜310はたとえばSiO、SiN、SiON、またはこれらの組み合わせからなる。第1バリア膜310は、基材100上にたとえばスパッタリング法、蒸着法、CVD法、またはこれらの組み合わせにより形成することができる。本図の例において、第1バリア膜310は、基材100の発光部140が設けられた側の面全体を覆っている。
第2バリア膜320は、樹脂層330と発光部140の間に位置している。本図の例において詳しくは、第2バリア膜320は、樹脂層330と第1電極110の間に位置しており、第1バリア膜310を介して基材100に対向している。第2バリア膜320はたとえばSiO、SiN、SiON、またはこれらの組み合わせからなり、樹脂層330上にたとえばスパッタリング法、蒸着法、CVD法、またはこれらの組み合わせにより形成することができる。また、本図の例において、第2バリア膜320は、基材100の発光部140が設けられた側の面全体を覆っており、樹脂層330の発光部140が設けられた側の面全体を覆っている。
第1バリア膜310および第2バリア膜320の膜厚は特に限定されないが、第1バリア膜310の膜厚tb1および第2バリア膜320の膜厚tb2は、いずれも300nm以下であることが好ましい。また、第1バリア膜310の膜厚tb1および第2バリア膜320の膜厚tb2は、たとえば50nm以上である。
樹脂層330は、第1バリア膜310と第2バリア膜320の間に位置している。樹脂層330はたとえばポリイミド、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、またはこれらの組み合わせからなる。本図の例において、樹脂層330は、基材100の発光部140が設けられた側の面全体を覆っており、第1バリア膜310の発光部140が設けられた側の面全体を覆っている。
第1バリア膜310は、基材100から発光部140に向かってガス(たとえば水分、酸素、有機成分ガス)が侵入するのを抑制する。そして樹脂層330は、たとえば平坦化層として機能する。具体的には、樹脂層330は、第1バリア膜310に生じたピンホールや凸部を埋包する。しかし、樹脂層330がガスに曝されると、ガスが樹脂層330に侵入してしまう。そこで、第2バリア膜320を樹脂層330の上に形成して樹脂層330を第1バリア膜310と第2バリア膜320で挟むことにより、樹脂層330がガスに曝され難くする。
ここで、樹脂層330を第1バリア膜310と第2バリア膜320で挟んだ場合でも、基材100の端部において生じる樹脂層330の露出部からガスが侵入し、第2バリア膜320に開いたピンホールを介して発光部140を劣化させるおそれがある。この問題を解決するためには、たとえば、端部で樹脂層330が露出しないよう、第1バリア膜310と第2バリア膜320を接触させて端部を閉じることが考えられる。しかし、その場合、第1バリア膜310と第2バリア膜320が接触した部分では、実質的に他の部分と比較して厚いバリア膜が形成されることとなり、応力が集中してクラックが入りやすくなってしまう。そのため、端部においても第1バリア膜310と第2バリア膜320の間に樹脂層330を介在させておくことは応力緩和の観点から有効である。
本実施形態において樹脂層330は、第1領域331と、第1領域331の膜厚より薄い第2領域332とを有する。また、第2領域332は、基材100の縁部に位置する。したがって、端部における樹脂層330の露出面積を小さくし、ガスの侵入を抑制することができる。加えて、第1バリア膜310と第2バリア膜320が接触していないため、応力の集中を避けられる。
発光部140の周りには、第1領域331の一部であって、いずれの導電膜にも覆われていない緩衝部分が存在してもよい。そのような緩衝部分の幅は、基材100が矩形の場合、基材100のいずれかの辺に平行かつ基材100に垂直な断面において、たとえば2mm以上10mm以下である。すなわち本図の例において、第1領域331の外辺と、第1端子112との距離dが緩衝部分の幅に相当する。また、基材100のいずれかの辺に平行かつ基材100に垂直な断面において、発光部140の端と、第1領域331の外辺との距離dはたとえば5mm以上15mm以下である。
図2は、図1の点線αで囲んだ領域を拡大した図である。すなわち図2では、基材100の端部を拡大して示している。樹脂層330は、第1領域331と第2領域332を含む。第1領域331の膜厚tr1は、第2領域332の膜厚tr2よりも厚い。なお、第1領域331の膜厚tr1は第1領域331の樹脂層330の膜厚であり、第2領域332の膜厚tr2は第2領域332の樹脂層330の膜厚である。
樹脂層330、第1バリア膜310、および第2バリア膜320の積層体は、基材100に垂直な方向から見て、第1領域331に重なる部分においても第2領域332に重なる部分においてもバリア性を有する。
樹脂層330は平坦化層として機能するため、第1領域331の膜厚tr1はおよそ一定である。ただし、プロセス上不可避に生じる膜厚の違いは許容する。第2領域332の形状は特に限定されないが、本実施形態において、第2領域332の膜厚tr2は、第1領域331の膜厚tr1に対し、基材100の縁に向かってステップ状に薄くなっている。そして、ステップ部分には、樹脂層330の側面333が形成される。すなわち、側面333は、第1領域331と第2領域332の境界に位置する。側面333はたとえば基材100におよそ垂直な面である。
第1領域331の膜厚tr1は、特に限定されないが、0.5μm以上30μm以下であることが好ましい。そうすることにより、平坦化層として良好に機能させることができる。
第2領域332の膜厚tr2は、特に限定されないが、300nm以上10μm以下であることが好ましい。そうすれば、発光装置10の寿命をより長くすることができ、かつ、作製に困難がない。また、第2領域332の膜厚tr2は、第1バリア膜310の膜厚tb1よりも大きいことが好ましい。なお、第2領域332が複数の膜厚tr2をとる場合、最小の膜厚tr2mが300nm以上10μm以下の範囲にあることが好ましい。また、最小の膜厚tr2mが、第1バリア膜310の膜厚tb1よりも大きいことが好ましい。
第1領域331と第2領域332の膜厚の比率は特に限定されないが、第1領域331の膜厚tr1は、第2領域332の膜厚tr2の3倍以上15倍以下であることが好ましい。そうすれば、発光装置10の寿命をより長くすることができ、かつ、作製に困難がない。なお、第2領域332が複数の膜厚tr2をとる場合、第1領域331の膜厚tr1は、第2領域332の最小の膜厚tr2mの3倍以上15倍以下であることが好ましい。
なお、第2領域332が複数の膜厚tr2をとる場合、樹脂層330は必ずしも基材100の縁に向かって薄くなる必要は無い。すなわち、第2領域332は、樹脂層330の露出面334以外で最小の膜厚tr2mをとってもよい。その場合でも、最小膜厚の部分がボトムネックとなり、第1領域331へのガスの侵入を遅らせることができる。
また、第1バリア膜310の端部は、第2バリア膜320の端部と接していない。言い換えると、樹脂層330は、端部において第1バリア膜310と第2バリア膜320の間で露出面334を有している。また、本図の例では、基材100、第1バリア膜310、樹脂層330、および第2バリア膜320は、基材100の端面102において、同一面を形成している。こうすることにより、上記で説明した通り応力の集中を避けられる。
図3は、本実施形態に係る発光装置10の平面図である。図4は図3から第2電極130を取り除いた図である。図5は図4から有機層120及び絶縁層150を取り除いた図である。図1は、図3のA−A断面図である。本実施形態に係る発光装置10は照明装置であり、基材100のほぼ全面に発光部140が形成されている。図3において、樹脂層330の第1領域331と第2領域332の境界となる側面333を破線で示している。
詳細には、基材100の一面には第1電極110、第1端子112、及び第2端子132が形成されている。第1端子112及び第2端子132は、第1電極110と同じ材料を用いて形成された層を有している。この層は、第1電極110と同一の工程で形成される。また、第1端子112のうち第1電極110と同様の材料で形成されている層は、第1電極110と一体になっている。一方、第2端子132は第1電極110から分離している。
また、第1端子112及び第2端子132は、第1電極110を挟んで互いに逆側に位置している。本図に示す例では基材100は矩形である。そして、第1端子112は基材100の一辺に沿って形成されており、第2端子132は、基材100の4辺のうち第1端子112とは逆側の辺に沿って形成されている。
基材100のうち有機層120が形成されるべき領域は、絶縁層150によって囲まれている。絶縁層150は、例えばポリイミドなどの感光性の材料を用いて形成されており、露光及び現像工程を経て、所定の形状に形成される。絶縁層150は、第1電極110が形成された後、かつ有機層120が形成される前に形成される。ただし、絶縁層150は形成されていなくてもよい。図3から図5に示す例において、絶縁層150に囲まれた領域が発光部140であり、基材100上には発光部140が一つのみ設けられている。
有機層120は、絶縁層150で囲まれた領域の内側に形成されている。また、有機層120の上には第2電極130が形成されている。第2電極130の一部は、絶縁層150をまたいで第2端子132の上まで延在している。
基材100に垂直な方向から見て、第1領域331は発光部140と重なり、第2領域332は発光部140と重ならない。なお、発光部140は、第1電極110、有機層120、および第2電極130が積層した領域である。そして、図3に示す例では、発光部140を切れ目無く囲うように第2領域332が設けられている。また、基材100に垂直な方向から見て、発光部140は全体が第1領域331と重なり、第1領域331は発光部140よりも面積が大きい。こうすることにより、ガスが発光部140へより透過しにくくなる。ただし、第1領域331の大きさは本図の例に限定されない。第2領域332の面積は特に限定されないが、基材100に垂直な方向から見て、第2領域332の面積が基材100の面積の5分の1以下であることが好ましい。
図3に示す例において、基材100は矩形であり、第2領域332は基材100の四辺に沿って設けられている。そして、基材100のいずれかの辺に平行かつ基材100に垂直な断面において、第2領域332間の距離dは50mm以上である。このように第2領域332間の距離が大きいことにより、ガスが発光部140へより透過しにくくなる。
第2領域332の幅Wは特に限定されないが、たとえば2mm以上10mm以下である。ここで、第2領域332の幅Wは、矩形の基材100のいずれかの辺に平行かつ基材100に垂直な断面(例えば図1)における幅である。
なお、第2領域332は基材100の縁部のみに設けられていても良いし、縁部以外にさらに設けられていても良い。たとえば第2領域332は、発光部140と基材100の辺の間に設けられた配線等に重なる様に設けられていても良い。
本実施形態に係る発光装置10の製造方法について以下に説明する。本実施形態に係る発光装置10の製造方法は、樹脂材料を含む基材100を準備する工程、基材100に第1バリア膜310を形成する工程、第1バリア膜310を覆う樹脂層330を形成する工程、樹脂層330を覆う第2バリア膜320を形成する工程、および有機層120を含む発光部140を形成する工程を含む。発光部140を形成する工程では、第2バリア膜320を介して基材100に対向するように、発光部140を形成する。樹脂層330を形成する工程では、樹脂層330が、第1領域331と、第1領域331より膜厚の薄い第2領域332とを有するように樹脂層330を形成する。そして、発光装置10において、基材100に垂直な方向から見て、第1領域331が発光部140と重なり、第2領域332が発光部140と重ならず、第2領域332は、基材100の縁部に位置するようにする。以下に詳しく説明する。
まず、樹脂材料を含む基材100を準備し、基材100に第1バリア膜310を形成する。次いで、第1バリア膜310の上に樹脂層330を形成する。ここで、第1領域331と第2領域332の形成方法については詳しく後述する。次いで、樹脂層330を覆う様に第2バリア膜320を形成する。そして、第2バリア膜320の上に発光部140を形成する。発光部140を形成する工程では、第1電極110を、例えばスパッタリング法を用いて形成する。次いで、第1電極110を例えばフォトリソグラフィー法を利用して所定のパターンにする。次いで、第1電極110の縁の上に絶縁層150を形成する。例えば絶縁層150が感光性の樹脂で形成されている場合、絶縁層150は、露光及び現像工程を経ることにより、所定のパターンに形成される。次いで、有機層120及び第2電極130をこの順に形成する。有機層120が蒸着法で形成される層を含む場合、この層は、例えばマスクを用いるなどして所定のパターンに形成される。第2電極130も、例えばマスクを用いるなどして所定のパターンに形成される。その後、封止部材を用いて発光部140を封止してもよい。
樹脂層330を形成する工程において、樹脂層330が、第1領域331と、第2領域332とを有するようにする方法には、たとえば以下の方法1から方法4がある。樹脂層330を形成する工程では、方法1から方法4のうち、少なくともいずれかを用いて樹脂層330を形成することができる。
(方法1)
方法1では、第1バリア膜310上に溶媒を含む樹脂材料を塗布することにより樹脂層330を形成する。塗布直後、溶媒が充分に残存した状態で、第2領域332を形成しようとする領域にのみ高圧ブローを行う。溶媒を含む溶液は動きやすいため、ブローされた部分の膜厚が薄くなる。この状態で溶媒を揮発させ、固化させることにより第1領域331と第2領域332を有する樹脂層330が形成される。
(方法2)
方法2では、第1バリア膜310上に塗布法等を用いて樹脂材料を成膜する。そして、固化する前の膜に対し、たとえば枠状の押圧部材を用いて圧力を加える。そうすると、圧力が加えられた部分のみ、膜が薄くなる。次いで、樹脂材料を固化させることにより、第1領域331と第2領域332を有する樹脂層330が形成される。なお、押圧部材は、撥水処理が施されていることが好ましい。
(方法3)
方法3では、第1バリア膜310上に塗布法等を用いて樹脂材料を成膜する。そして、第1領域331を形成しようとする部分をマスキングした状態で、プラズマエッチングを行う。そうすることで、マスキングされていない部分のみ、膜がエッチングされて薄くなる。こうして、第1領域331と第2領域332を有する樹脂層330が形成される。
(方法4)
方法4では、第1バリア膜310上に塗布法等を用いて樹脂材料を成膜する。そして、第1領域331を形成しようとする部分をマスキングした状態で、ウエットエッチングを行う。そうすることで、マスキングされていない部分のみ、膜がエッチングされて薄くなる。こうして、第1領域331と第2領域332を有する樹脂層330が形成される。
以上、本実施形態によれば、樹脂層330は、第1領域331および第2領域332を有し、第2領域332の膜厚は、第1領域331の膜厚より薄い。また、第2領域332は、基材100の縁部に位置する。したがって、樹脂層330の端面から水分、酸素、有機成分ガス等が侵入し、発光部140まで透過するのを遅らせることができる。よって、発光装置10の寿命を長くすることができる。
(実施例1)
図6は、実施例1に係る発光装置10の構成を示す断面図である。本図は実施形態の図2に対応する。本実施例に係る発光装置10は、以下に説明する点を除いて実施形態に係る発光装置10と同じである。
本実施例においても実施形態と同様に、第2領域332の膜厚tr2は、基材100の縁に向かってステップ状に薄くなっている。また、本実施例では、第2領域332は、膜厚が互いに異なる二つ以上の領域を含む。すなわち、第2領域332は、第1領域331よりも膜厚が薄く、第2領域332の最小膜厚tr2mよりも膜厚が厚い第3領域335を含む。そして、第3領域335の膜厚tr3は第2バリア膜320の膜厚tb2よりも大きい。
本実施例において、樹脂層330には二段以上のステップを生じる。そして、各ステップ部分には、樹脂層330の側面333が形成される。複数の側面333のうち最も基材100の内側に位置する側面333が第1領域331と第2領域332の境界に相当する。本実施例において、第2領域332は、複数の膜厚tr2をとる。
なお、本図では、第2領域332が、膜厚が互いに異なる二つの領域を含む例を示しているが、これに限定されず、膜厚が互いに異なる三つ以上の領域を含んでもよい。
本実施例にかかる発光装置10は、実施形態にかかる発光装置10と同様の方法で作製できる。ここで、たとえば、方法2において、ステップ状の押圧部を備える押圧部材を用いることで、第3領域335を含む第2領域332を設けることができる。また、たとえば方法3または4において、二段階にエッチングを行うことによって、第3領域335を含む第2領域332を設けることができる。
以上、本実施例によれば、実施形態と同様に、樹脂層330は、第1領域331および第2領域332を有し、第2領域332の膜厚は、第1領域331の膜厚より薄い。また、第2領域332は、基材100の縁部に位置する。したがって、樹脂層330の端面から水分、酸素、有機成分ガス等が侵入し、発光部140まで透過するのを遅らせることができる。よって、発光装置10の寿命を長くすることができる。
加えて、第2領域332が、第1領域331よりも膜厚が薄く、第2領域332の最小膜厚tr2mよりも膜厚が厚い第3領域335を含む。したがって、樹脂層330の一つのステップの高さが低くなり、ステップ部分に応力が集中してクラック等が生じるのを抑制できる。
(実施例2)
図7は、実施例2に係る発光装置10の構成を示す断面図である。本図は実施形態の図2に対応する。本実施例に係る発光装置10は、以下に説明する点を除いて実施形態に係る発光装置10と同じである。
本実施例において、第2領域332の膜厚tr2は、基材100の縁に向かって連続的に薄くなっている。本実施例において、膜厚が第1領域331の膜厚tr1より小さい領域の全体が第2領域332である。第2領域332は、樹脂層330の露出面334において、最小の膜厚tr2mをとる。
なお、本図では、第2領域332の全体が連続的に薄くなっている例を示しているがこれに限定されない。第2領域332は、連続的に薄くなる領域と、ステップ状に膜厚が変化する部分とを有しても良い。
本実施例にかかる発光装置10は、実施形態にかかる発光装置10と同様の方法で作製できる。ここで、たとえば、方法2において、押圧部が曲面の凹形状である押圧部材を用いることで、連続的に薄くなる第2領域332を設けることができる。
以上、本実施例によれば、実施形態と同様に、樹脂層330は、第1領域331および第2領域332を有し、第2領域332の膜厚は、第1領域331の膜厚より薄い。また、第2領域332は、基材100の縁部に位置する。したがって、樹脂層330の端面から水分、酸素、有機成分ガス等が侵入し、発光部140まで透過するのを遅らせることができる。よって、発光装置10の寿命を長くすることができる。
加えて、第2領域332の膜厚tr2は、基材100の縁に向かって連続的に薄くなっている。したがって、樹脂層330にステップが生じない。よって、特定の部分に応力が集中してクラック等が生じるのを抑制できる。
(実施例3)
図8は、実施例3に係る発光装置10の構成を示す断面図である。本図は実施形態の図1に対応する。本実施例に係る発光装置10は、第2バリア膜320と第1電極110の間に無機膜340を備える点を除いて実施形態に係る発光装置10と同じである。
無機膜340は、ALD法で形成されたALD膜である。無機膜340は、複数の層を積層した多層構造を有していてもよい。この場合、第1の材料(例えば酸化アルミニウム)からなる第1無機膜と、第2の材料(例えば酸化チタン)からなる第2無機膜とを繰り返し積層した構造を有していてもよい。最下層は第1無機膜及び第2無機膜のいずれであってもよい。また、最上層も第1無機膜及び第2無機膜のいずれであってもよい。また、無機膜340は第1の材料と第2の材料の混在する単層であってもよい。無機膜340の膜厚はたとえば100nm以下である。ALD膜は段差被覆性が高いため、ステップに応力が集中することに起因するクラック防ぐことができる。
以上、本実施例によれば、実施形態と同様に、樹脂層330は、第1領域331および第2領域332を有し、第2領域332の膜厚は、第1領域331の膜厚より薄い。また、第2領域332は、基材100の縁部に位置する。したがって、樹脂層330の端面から水分、酸素、有機成分ガス等が侵入し、発光部140まで透過するのを遅らせることができる。よって、発光装置10の寿命を長くすることができる。
加えて、第2バリア膜320と第1電極110の間に段差被覆性が高い無機膜340を備える。したがって、ステップに応力が集中することに起因するクラック防ぐことができる。
(実施例4)
図9は、実施例4に係る発光装置10の平面図である。本実施例に係る発光装置10は、以下に説明する点を除いて実施形態、実施例1、実施例2および実施例3のいずれかに係る発光装置10と同じである。以下では実施形態の構成に対応する例を示して説明する。図10は、図9から隔壁170、第2電極130、有機層120、及び絶縁層150を取り除いた図である。図11は図9のB−B断面図であり、図12は図9のC−C断面図であり、図13は図9のD−D断面図である。図9において、樹脂層330の第1領域331と第2領域332の境界となる側面333を破線で示している。
本実施例に係る発光装置10はディスプレイであり、基材100、第1電極110、発光部140、絶縁層150、複数の開口152、複数の開口154、複数の引出配線114、有機層120、第2電極130、複数の引出配線134、及び複数の隔壁170を有している。
第1電極110は、第1方向(図9におけるY方向)にライン状に延在している。そして第1電極110の端部は、引出配線114に接続している。
引出配線114は、第1電極110を第1端子112に接続する配線である。本図に示す例では、引出配線114の一端側は第1電極110に接続しており、引出配線114の他端側は第1端子112となっている。本図に示す例において、第1電極110及び引出配線114は一体になっている。そして第1端子112の上及び引出配線114の上には、導体層180が形成されている。導体層180は、第1電極110よりも抵抗の低い金属、例えばAl又はAgを用いて形成されている。なお、引出配線114の一部は絶縁層150によって覆われている。
絶縁層150は、図9、及び図11〜図13に示すように、複数の第1電極110上及びその間の領域に形成されている。絶縁層150には、複数の開口152及び複数の開口154が形成されている。複数の第2電極130は、第1電極110と交差する方向(例えば直交する方向:図9におけるX方向)に互いに平行に延在している。そして、複数の第2電極130の間には、詳細を後述する隔壁170が延在している。開口152は、平面視で第1電極110と第2電極130の交点に位置している。そして、複数の開口152はマトリクスを構成するように配置されている。
開口154は、平面視で複数の第2電極130のそれぞれの一端側と重なる領域に位置している。また開口154は、開口152が構成するマトリクスの一辺に沿って配置されている。そしてこの一辺に沿う方向(例えば図9におけるY方向、すなわち第1電極110に沿う方向)で見た場合、開口154は、所定の間隔で配置されている。開口154からは、引出配線134の一部分が露出している。そして、引出配線134は、開口154を介して第2電極130に接続している。
引出配線134は、第2電極130を第2端子132に接続する配線であり、第1電極110と同一の材料からなる層を有している。引出配線134の一端側は開口154の下に位置しており、引出配線134の他端側は、絶縁層150の外部に引き出されている。そして本図に示す例では、引出配線134の他端側が第2端子132となっている。そして、第2端子132の上及び引出配線134の上にも、導体層180が形成されている。なお、引出配線134の一部は絶縁層150によって覆われている。
開口152と重なる領域には、有機層120が形成されている。有機層120の構成は、第1の実施形態に示したとおりである。そして、発光部140は、開口152と重なる領域それぞれに位置していることになる。
なお、図11及び図12に示す例では、有機層120を構成する各層は、いずれも開口152の外側まではみ出している場合を示している。そして図9に示すように、有機層120は、隔壁170が延在する方向において、隣り合う開口152の間にも連続して形成されていてもよいし、連続して形成していなくてもよい。ただし、図13に示すように、有機層120は、開口154には形成されていない。
第2電極130は、図9、図11〜図13に示すように、第1方向と交わる第2方向(図9におけるX方向)に延在している。そして隣り合う第2電極130の間には、隔壁170が形成されている。隔壁170は、第2電極130と平行すなわち第2方向に延在している。隔壁170の下地は、例えば絶縁層150である。隔壁170は、例えばポリイミド系樹脂などの感光性の樹脂であり、露光及び現像されることによって、所望のパターンに形成されている。なお、隔壁170はポリイミド系樹脂以外の樹脂、例えばエポキシ系樹脂やアクリル系樹脂、二酸化珪素等の無機材料で構成されていても良い。
隔壁170は、断面が台形の上下を逆にした形状(逆台形)になっている。すなわち隔壁170の上面の幅は、隔壁170の下面の幅よりも大きい。このため、隔壁170を第2電極130より前に形成しておくと、蒸着法やスパッタリング法を用いて、第2電極130を基材100の一面側に形成することで、複数の第2電極130を一括で形成することができる。また、隔壁170は、有機層120を分断する機能も有している。
次に、本実施例における発光装置10の製造方法を説明する。まず、基材100上に実施形態で説明したのと同様の方法で第1バリア膜310、樹脂層330、および第2バリア膜320を形成する。そして、第2バリア膜320の上に第1電極110、引出配線114,引出配線134を形成する。これらの形成方法は、実施形態において第1電極110を形成する方法と同様である。
次いで、引出配線114の上、第1端子112の上、引出配線134の上、及び第2端子132の上に、導体層180を形成する。次いで、絶縁層150を形成し、さらに隔壁170を形成する。次いで有機層120を形成する。有機層120の形成方法は、第1の実施形態に示したとおりである。次いで、第2電極130を形成する。
以上、本実施例によれば、実施形態と同様に、樹脂層330は、第1領域331および第2領域332を有し、第2領域332の膜厚は、第1領域331の膜厚より薄い。また、第2領域332は、基材100の縁部に位置する。したがって、樹脂層330の端面から水分、酸素、有機成分ガス等が侵入し、発光部140まで透過するのを遅らせることができる。よって、発光装置10の寿命を長くすることができる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
100 基材
102 端面
110 第1電極
112 第1端子
114 引出配線
120 有機層
130 第2電極
132 第2端子
134 引出配線
140 発光部
150 絶縁層
152,154 開口
170 隔壁
180 導体層
310 第1バリア膜
320 第2バリア膜
330 樹脂層
331 第1領域
332 第2領域
333 側面
334 露出面
335 第3領域
340 無機膜

Claims (13)

  1. 樹脂材料を含む基材と、
    前記基材に形成された第1バリア膜および第2バリア膜と、
    前記第1バリア膜および前記第2バリア膜の間に形成された樹脂層と、
    前記第2バリア膜を介して前記基材に対向しており、有機層を含む発光部と、
    を備え、
    前記樹脂層は、第1領域および第2領域を有し、
    前記第2領域の膜厚は、前記第1領域の膜厚より薄く、
    前記基材に垂直な方向から見て、前記第1領域は前記発光部と重なり、前記第2領域は前記発光部と重ならず、
    前記第2領域は、前記基材の縁部に位置する発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記第1バリア膜の端部は、前記第2バリア膜の端部と接していない発光装置。
  3. 請求項2に記載の発光装置において、
    前記基材、前記第1バリア膜、前記樹脂層、および前記第2バリア膜は、前記基材の端面において、同一面を形成している発光装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第2領域は、矩形の前記基材の四辺に沿って設けられており、
    前記基材のいずれかの辺に平行かつ前記基材に垂直な断面において、前記第2領域間の距離は50mm以上である発光装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第1バリア膜は前記基材と前記樹脂層との間に形成されており、
    前記第2領域の膜厚は、前記第1バリア膜の膜厚よりも大きい発光装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第2領域の膜厚は、前記第1領域の膜厚に対し、前記基材の縁に向かってステップ状に薄くなっている発光装置。
  7. 請求項6に記載の発光装置において、
    前記第2領域は、前記第1領域よりも膜厚が薄く、前記第2領域の最小膜厚よりも膜厚が厚い第3領域を含み、
    前記第2バリア膜は前記第1バリア膜を介して前記基材に対向しており、
    前記第3領域の膜厚は前記第2バリア膜の膜厚よりも大きい発光装置。
  8. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第2領域の膜厚は、前記基材の縁に向かって連続的に薄くなっている発光装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第2領域の最小膜厚は、300nm以上10μm以下である発光装置。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第1バリア膜および前記第2バリア膜の膜厚は、いずれも300nm以下である発光装置。
  11. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第1領域の膜厚は、前記第2領域の最小膜厚の3倍以上15倍以下である発光装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記基材に垂直な方向から見て、前記発光部は全体が前記第1領域と重なり、前記第1領域は、前記発光部よりも面積が大きい発光装置。
  13. 樹脂材料を含む基材を準備する工程と、
    前記基材に第1バリア膜を形成する工程と、
    前記第1バリア膜を覆う樹脂層を形成する工程と、
    前記樹脂層を覆う第2バリア膜を形成する工程と、
    前記第2バリア膜を介して前記基材に対向するように、有機層を含む発光部を形成する工程とを含み、
    前記樹脂層を形成する工程では、前記樹脂層が、第1領域と、前記第1領域より膜厚の薄い第2領域とを有するように前記樹脂層を形成し、
    前記基材に垂直な方向から見て、前記第1領域が前記発光部と重なり、前記第2領域が前記発光部と重ならず、
    前記第2領域は、前記基材の縁部に位置する発光装置の製造方法。
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