JP2017182912A - 発光装置 - Google Patents

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真滋 中嶋
幸二 藤田
Koji Fujita
幸二 藤田
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Abstract

【課題】発光部を被覆する膜を有する発光装置において、隔壁で発生した劣化因子に起因して有機層が劣化しないようにする。【解決手段】絶縁層150は、発光部140を画定している。隔壁160は、絶縁層150上で第1方向に延伸している。隔壁160は、無機材料からなる。被覆層200は、発光部140を覆っている。隔壁160は、第2電極130を分断している。被覆層200は、隔壁160の両側に位置する第2電極130、並びに隔壁160の側面及び上面を連続して覆っている。【選択図】図4

Description

本発明は、発光装置に関する。
近年、有機層を有する発光装置が開発されている。このような発光装置は、例えばディスプレイに用いられることがある。この場合、発光装置は、基板及び基板上の複数の発光部を有している。各発光部は、第1電極、第2電極及び第1電極と第2電極の間の有機層を有している。より詳細には、発光装置は、第1方向に延伸する第1導電層、第1方向に直交する第2方向に延伸する第1有機層及び第1有機層上で第2方向に延伸する第2導電層を有している。第1導電層は、第2導電層と重なる部分を有する。第2導電層は、第1導電層と重なる部分を有する。第1有機層は、第1導電層の上記した部分と第2導電層の上記した部分の間の部分を有する。第1導電層の上記した部分は発光部の第1電極として機能する。第2導電層の上記した部分は発光部の第2電極として機能する。第1導電層の上記した部分は発光部の有機層として機能する。
発光装置は、隔壁を有することがある。隔壁は、第1導電層と直交する方向に延伸している。特許文献1に記載されているように、隔壁は、第1部分及び第1部分上の第2部分を有することがある。隔壁の延伸方向に垂直な断面において、第2部分の幅は、第1部分の幅よりも広い。この場合、基板上、第1導電層上及び隔壁上に有機層を堆積すると、隔壁によって有機層が分断される。このようにして、2つの有機層が隔壁を挟んで互いに対向するようになる。さらに、基板上、第1導電層上、有機層上及び隔壁上に導電層を堆積すると、隔壁によって導電層が分断される。このようにして、2つの第2導電層が隔壁を挟んで互いに対向するようになる。
特許文献1では、隔壁の第1部分及び第2部分を次のように形成している。まず、基板上に、第1マスク膜(例えばレジスト膜)を形成する。第1マスク膜は溝を有する。次いで、基板上及び第1マスク膜上に絶縁層を堆積する。絶縁層の一部は、第1マスク膜の溝に埋め込まれる。絶縁層のこの一部は、隔壁の第1部分となる。絶縁層の他の一部は、第1マスク膜の溝上及び第1マスク膜の上面上に位置する。次いで、絶縁層上に第2マスク膜(例えばレジスト膜)を形成する。第2マスク膜は、第1マスク膜の溝の上方に位置する。第2マスク膜の幅は第1マスク膜の溝の幅よりも広い。次いで、第2マスク膜を用いて絶縁層をエッチングする。これにより、第1マスク膜の溝(隔壁の第1部分)上に隔壁の第2部分が形成される。次いで、第1マスク膜及び第2マスク膜を除去する。
特開2003−249369号公報
本発明者が検討したところ、隔壁が有機材料(例えば、ノボラック樹脂)からなる場合、隔壁に光(特に紫外線を含む光)が照射すると、有機層を劣化(例えば酸化)させる因子(以下、劣化させる物質と記載)が発生し得ることが判明した。中空構造の封止構造を採用した場合、この劣化因子は中空部分に拡散するため、問題は生じにくい。これに対して膜を用いて発光部を被覆する場合、隔壁で発生した劣化因子は、絶縁膜を介して有機層に到達する可能性が高くなり、発光部を構成する有機層を劣化させることがある。この場合、発光部の発光領域が狭くなってしまう。
本発明が解決しようとする課題としては、発光部を被覆する膜を有する発光装置において、隔壁で発生した劣化因子に起因して有機層が劣化しないようにすることが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
基板と、
前記基板上に形成され、各々が第1電極、第2電極及び前記第1電極と前記第2電極の間の有機層を有する複数の発光部と、
前記発光部を画定する絶縁層と、
前記絶縁層上で第1方向に延伸し、無機材料からなる隔壁と、
前記発光部を覆う被覆層と、
を備え、
前記隔壁は前記第2電極を分断しており、
前記被覆層は、前記隔壁の両側に位置する前記第2電極、並びに前記隔壁の側面及び上面を連続して覆っている発光装置である。
実施形態に係る発光装置を示す平面図である。 図1から被覆層を取り除いた図である。 図2から第2導電層、隔壁及び絶縁層を取り除いた図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 図2のD−D断面図である。 図1〜図7に示した発光装置の製造方法を説明するための図である。 図1〜図7に示した発光装置の製造方法を説明するための図である。 図4の第1の変形例である。 図4の第2の変形例である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る発光装置10を示す平面図である。図2は、図1から被覆層200を取り除いた図である。図3は、図2から第2導電層130a、隔壁160及び絶縁層150を取り除いた図である。図4は、図2のA−A断面図である。図5は、図2のB−B断面図である。図6は、図2のC−C断面図である。図7は、図2のD−D断面図である。
図2に示すように、発光装置10は、基板100、隔壁160及び複数の発光部140を備えている。図2に示すように、隔壁160は、第1方向(図中、X方向)に延伸している。図4及び図5に示すように、複数の発光部140は、基板100上にある。各発光部140は、第1電極110、有機層120及び第2電極130を有する。有機層120は、第1電極110と第2電極130の間にある。第1方向に交わる(具体的には、第1方向に直交する)第2方向(図中Y方向)に互いに隣接する発光部140は、隔壁160を挟んで互いに対向している。図4、図6及び図7に示すように、隔壁160は、第1無機絶縁層162(第1部分)及び第2無機絶縁層164(第2部分)を含んでいる。第2無機絶縁層164は、第1無機絶縁層162上にある。第1方向(図1〜3においてX方向)に垂直な断面において、第2無機絶縁層164の幅は、第1無機絶縁層162の幅よりも広い。この際、第2無機絶縁層164の上面はマスクとなり、第2電極130は分断される。このため第2電極をパターニングするマスクが必要なくなる。第1無機絶縁層162は、第2無機絶縁層164よりも高いエッチングレートで加工可能である。以下、詳細に説明する。
図1〜図7に示す例において、発光装置10は、ディスプレイである。発光装置10は、基板100、導電層170、導電層180、絶縁層150、有機層120a、第2導電層130a、隔壁160及び被覆層200を有している。
図4〜図7に示すように、基板100は、第1面102及び第2面104を有している。第2面104は、第1面102の反対側にあり、基板100の裏面である。図1〜図3に示す例では、第1面102の形状は、矩形である。ただし、第1面102の形状は、例えば矩形以外の多角形であってもよい。
発光装置10は、ボトムエミッション及びトップエミッションのいずれであってもよい。発光装置10がボトムエミッションである場合、複数の発光部140からの光は、基板100の第2面104から出射される。この場合、基板100は、透光性の材料(例えばガラス又は樹脂)からなる。これに対して、発光装置10がトップエミッションである場合、複数の発光部140からの光は、基板100の第1面102の上方から出射される。この場合、基板100は、上記した透光性の材料からなってもよいし、又は透光性を有しない材料からなってもよい。
基板100は、可撓性を有していてもよいし、又は可撓性を有していなくてもよい。基板100が可撓性を有する場合、基板100の厚さは、例えば10μm以上1000μm以下である。基板100が可撓性を有し、かつガラスを含む場合、基板100の厚さは、例えば200μm以下である。基板100が可撓性を有し、かつ樹脂を含む場合、基板100は、例えばPEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)又はポリイミドを含む。なお、基板100の第1面102(好ましくは、第1面102及び第2面104の双方)は、無機バリア膜(例えばSiN又はSiON)により覆われていてもよい。この場合、基板100が水蒸気透過率の高い材料(例えば樹脂)を含んでいても、水蒸気が基板100の第1面102よりも上に達することが抑制される。
図1〜図3に示すように、複数の導電層170は、基板100の第1面102上にある。複数の導電層170は、複数の導電層170a及び複数の導電層170bを含んでいる。各導電層170aは、第1導電層110a及び第1配線114を含む。第1導電層110aは、導電層170aの一部である。第1配線114は、導電層170aの他の一部である。第1導電層110aと第1配線114は、互いに接続している。各導電層170bは、第2配線134を含む。
第1配線114の一端には、第1端子112が位置している。第1端子112には、電位が与えられる。これにより、第1端子112の電位は、第1配線114を介して第1導電層110a(第1電極110)に与えられる。第2配線134の一端には、第2端子132が位置している。第2端子132には、電位が与えられる。これにより、第2端子132の電位は、第2配線134を介して第2導電層130a(第2電極130)に与えられる。
各導電層170の上面上には、導電層180がある。導電層180の電気抵抗は、導電層170の電気抵抗よりも低い。これにより、第1端子112と第1電極110の間の電圧降下及び第2端子132と第2電極130の間の電圧降下を抑制することができる。導電層180は、発光部140と重ならないように位置している。このため、導電層180は、透光性を有する必要がない。具体的には、導電層180は、例えばAl又はAgからなる。その他の例として、導電層180は、例えば第1導電層110aの上面上のMo合金層、Mo合金層上のAl合金層及びAl合金層上のMo合金層を含んでいてもよい。
図3に示すように、複数の第1導電層110aは、第1方向(図中、X方向)に並んでいる。各第1導電層110aは、第1方向に交わる(具体的には、第1方向に直交する)第2方向(図中、Y方向)に延伸している。
図4、図5及び図7に示すように、絶縁層150は、基板100の第1面102上及び複数の第1導電層110a上にある。絶縁層150は、感光性樹脂(例えばポリイミド)を含んでいる。図2及び図3に示すように、絶縁層150は、複数の開口152を有する。複数の開口152は、第2方向(図中、Y方向)に並ぶm個の行及び第1方向(図中、X方向)に並ぶn個の列を含むm×nの行列状(本図に示す例では、m=4、n=5)に並んでいる。各開口152の平面形状は、矩形である。図4及び図5に示すように、各開口152内では、第1導電層110aの一部(第1電極110)と第2導電層130aの一部(第2電極130)が互いに重なっている。これにより、開口152の縁によって囲まれた領域が発光部140として機能する。すなわち、絶縁層150は、発光部140を画定している。
なお、図4及び図5に示すように、発光部140の各辺は、開口152の内側面の下端によって画定されている。詳細には、図4に示すように、第1方向(図1〜図3において、X方向)に垂直な断面において、開口152は、第1内側面及び第2内側面を有している。第2内側面は、第1内側面の反対側にある。開口152の第1内側面は、第1内側面の上端が第1内側面の下端よりも外側に位置するように傾いている。開口152の第2内側面は、第2内側面の上端が第2内側面の下端よりも外側に位置するように傾いている。発光部140の第1辺は、開口152の第1内側面の下端によって画定されている。発光部140の第2辺は、開口152の第2内側面の下端によって画定されている。同様にして、図5に示すように、第2方向(図1〜図3において、Y方向)に垂直な断面において、開口152は、第3内側面及び第4内側面を有している。第4内側面は、第3内側面の反対側にある。開口152の第3内側面は、第3内側面の上端が第3内側面の下端よりも外側に位置するように傾いている。開口152の第4内側面は、第4内側面の上端が第4内側面の下端よりも外側に位置するように傾いている。発光部140の第3辺は、開口152の第3内側面の下端によって画定されている。発光部140の縁の第4辺は、開口152の第4内側面の下端によって画定されている。
絶縁層150は、開口154を有する。図6に示すように、第2導電層130aは、開口154を介して第2配線134に接続している。
図4、図6及び図7に示すように、隔壁160は、絶縁層150上にある。隔壁160は、無機材料からなる。具体的には、隔壁160は、第1無機絶縁層162及び第2無機絶縁層164を含んでいる。図2に示すように、複数の隔壁160が第2方向(図中、Y方向)に並んでいる。各隔壁160は、第1方向(図中、X方向)に延伸している。図4及び図6に示すように、第1方向(図1〜図4のX方向)に垂直な断面において、第2無機絶縁層164の幅は、第1無機絶縁層162の幅よりも広い。
第1無機絶縁層162は、第2無機絶縁層164よりも高いエッチングレートで加工可能である。詳細を後述するように、第1無機絶縁層162及び第2無機絶縁層164は、例えば、シリコン酸化物又はシリコン窒化物からなる。
第1無機絶縁層162及び第2無機絶縁層164は、同一の化合物からなっていてもよい。この場合においても、第1無機絶縁層162は、第2無機絶縁層164よりも高いエッチングレートで加工可能である。例えば、第1無機絶縁層162の密度は、第2無機絶縁層164の密度よりも低くなっている。なお、第1無機絶縁層162の密度及び第2無機絶縁層164の密度は、例えば、隔壁160の高さ方向に垂直な断面をSEM(Scanning Electron Microscope)又はTEM(Transmission Electron Microscope)で観察することにより算出することができる。
図4〜図6に示すように、有機層120aは、基板100の第1面102上、複数の第1導電層110a上及び絶縁層150上にある。図4に示すように、複数の有機層120aが第2方向(図1〜図3のY方向)に並んでいる。互いに隣接する有機層120aは、隔壁160を挟んで互いに対向している。言い換えると、隔壁160は、互いに隣接する有機層120(有機層120a)を分断している。図4及び図5に示すように、有機層120aの一部は、第1導電層110aの一部(第1電極110)と重なっている。有機層120aのこの一部は、発光部140の有機層120として機能する。
なお、図4及び図6に示す例では、有機層120aは、隔壁160とは接していない。
図4及び図7に示すように、隔壁160の上面上には、有機層120bがある。有機層120bに含まれる材料は、有機層120aに含まれる材料と同一である。有機層120a及び有機層120bは、基板100の第1面102上及び隔壁160上に有機層を堆積することにより形成される。この場合、有機層は、隔壁160によって有機層120aと有機層120bに分離される。
有機層120aは、例えば正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層及び電子注入層を有している。有機層120a全体の厚さは、例えば50nm以上200nm以下である。正孔注入層内及び正孔輸送層内では、正孔が移動する。正孔注入層の厚さは、例えば50nm以上100nm以下である。正孔輸送層の厚さは、正孔注入層の厚さよりも薄い。正孔輸送層の厚さは、例えば20nm以上50nm以下である。発光層では、電子と正孔が再結合する。これにより、発光層からは、光が発せられる。発光層からの光の色は、例えば赤、緑又は青である。電子輸送層では、電子が輸送される。電子輸送層の厚さは、例えば5nm以上100nm以下である。電子注入層は、アルカリ金属化合物(例えばLiF)、金属酸化物(例えば酸化アルミニウム)又は金属錯体(例えばリチウム8−ヒドロキシキノレート(Liq))からなる。電子注入層の厚さは、例えば0.1nm以上10nm以下である。
なお、正孔注入層及び正孔輸送層の一方はなくてもよい。電子輸送層及び電子注入層の一方はなくてもよい。
正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層及び電子注入層は、例えば塗布プロセスにより形成される。具体的には、例えば正孔注入層、正孔輸送層及び発光層は、塗布プロセスにより形成され。電子輸送層及び電子注入層は、蒸着により形成される。
図4〜図5に示すように、第2導電層130aは、有機層120a上にある。図2に示すように、複数の第2導電層130aが第2方向(図中、Y方向)に並んでいる。各第2導電層130aは、第1方向(図中、X方向)に延伸している。互いに隣接する第2導電層130aは、隔壁160を挟んで互いに対向している。図4及び図5に示すように、第2導電層130aの一部は、第1導電層110aの一部(第1電極110)と重なっている。第2導電層130aのこの一部は、発光部140の第2電極130として機能する。
図4、図6及び図7に示すように、隔壁160の上面上には、導電層130bがある。導電層130bに含まれる材料は、第2導電層130aに含まれる材料と同一である。第2導電層130a及び導電層130bは、基板100の第1面102上及び隔壁160上に導電層を堆積することにより形成される。この場合、導電層は、隔壁160によって第2導電層130aと導電層130bに分離される。
発光装置10がボトムエミッションである場合、第1導電層110aは、透光性を有する導電層である。この場合、第2導電層130aは、透光性を有する必要はない。これに対して、発光装置10がトップエミッションである場合、第2導電層130aは、透光性を有する導電層である。この場合、第1導電層110aは、透光性を有する必要はない。
第1導電層110a及び第2導電層130aが透光性を有する導電層である場合、第1導電層110a及び第2導電層130aは、例えば金属酸化物を含み、より具体的には、例えばITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)又はZnO(Zinc Oxide)を含んでいる。
第1導電層110a及び第2導電層130aが透光性を有しない導電層である場合、第1導電層110a及び第2導電層130aは、例えばAl、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn及びInからなる第1群の中から選択される金属又はこの第1群から選択される金属の合金を含んでいる。
図4〜図7に示すように、被覆層200は、絶縁層150、複数の発光部140及び複数の隔壁160を覆っている。これにより、被覆層200は、絶縁層150、複数の発光部140及び複数の隔壁160を封止している。より具体的には、本図に示す例では、被覆層200は、ALD(Atomic Layer Deposition)によって形成されている。これにより、被覆層200は、絶縁層150、発光部140並びに隔壁160の側面及び上面を連続して覆っている。被覆層200は、例えば絶縁材料、より具体的には例えば金属酸化物を含んでいる。被覆層200は、例えば酸化チタン層及び酸化アルミニウム層を含んでいる。この場合、酸化アルミニウム層は、酸化チタン層上又は酸化チタン層下にある。被覆層200の厚さは、例えば50nm以上300nm以下である。
なお、被覆層200は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)又はスパッタにより形成してもよい。この場合、被覆層200は、例えばSiO層又はSiN層を含んでいる。この場合、被覆層200の膜厚は、例えば10nm以上1000nm以下である。
被覆層200は、樹脂層により覆われていてもよい。樹脂層は、被覆層200を保護するために設けられている。樹脂層は、例えばエポキシ樹脂又はアクリル樹脂を含んでいる。
図8及び図9は、図1〜図7に示した発光装置10の製造方法を説明するための図であり、図4に対応する。図8及び図9を用いて、発光装置10の製造方法について説明する。まず、基板100の第1面102上に導電層を形成し、この導電層をパターニングする。これにより、複数の導電層170(第1導電層110a、第1配線114及び第2配線134)が形成される。次いで、各導電層170の上面上に導電層180を形成する。
次いで、基板100の第1面102上及び複数の導電層170上に絶縁層150を形成する。次いで、絶縁層150に複数の開口152及び複数の開口154を形成する。
次いで、図8に示すように、基板100上及び絶縁層150上に第1無機絶縁層162及び第2無機絶縁層164を形成する。次いで、第2無機絶縁層164上にマスク膜210(例えばレジスト膜)を形成する。
次いで、図9に示すように、マスク膜210を用いて第1無機絶縁層162及び第2無機絶縁層164をエッチングする。第1無機絶縁層162のエッチングレートは、第2無機絶縁層164のエッチングレートよりも高い。このため、第1無機絶縁層162及び第2無機絶縁層164は、第1無機絶縁層162の幅が第2無機絶縁層164の幅よりも狭くなるようにエッチングされる。次いで、マスク膜210を除去する。
第1無機絶縁層162及び第2無機絶縁層164は、例えばフッ化水素酸を用いたウェットエッチングによりエッチングされる。フッ化水素酸を用いる場合、第1例として、第1無機絶縁層162は、シリコン酸化物からなり、第2無機絶縁層164は、第1無機絶縁層162とは異なる酸素含有量を有するシリコン酸化物からなる。この場合、酸素含有量によって、第1無機絶縁層162のエッチングレートは、第2無機絶縁層164のエッチングレートよりも高くなる。第2例として、第1無機絶縁層162は、シリコン窒化物からなり、第2無機絶縁層164は、第1無機絶縁層162とは異なる窒素含有量を有するシリコン酸化物からなる。この場合、窒素含有量によって、第1無機絶縁層162のエッチングレートは、第2無機絶縁層164のエッチングレートよりも高くなる。第3例として、第1無機絶縁層162及び第2無機絶縁層164の一方は、シリコン酸化物からなり、第1無機絶縁層162及び第2無機絶縁層164の他方は、シリコン窒化物からなる。この場合、無機絶縁層の種類(シリコン酸化物又はシリコン窒化物)によって、第1無機絶縁層162のエッチングレートは、第2無機絶縁層164のエッチングレートよりも高くなる。
次いで、絶縁層150上及び複数の隔壁160上に有機層を形成する。これにより、有機層は、隔壁160によって有機層120a及び有機層120bに分離される。
次いで、絶縁層150上及び複数の隔壁160上に導電層を形成する。これにより、導電層は、隔壁160によって第2導電層130a及び導電層130bに分離される。
次いで、基板100の第1面102上、絶縁層150上及び複数の隔壁160上に被覆層200をALDにより形成する。これにより、絶縁層150、複数の発光部140及び複数の隔壁160は、被覆層200によって封止される。
以上、本実施形態によれば、隔壁160は、第1無機絶縁層162及び第2無機絶縁層164を含んでいる。第1無機絶縁層162は、第2無機絶縁層164よりも高いエッチングレートで加工可能である。このため、隔壁160を形成する際、第1無機絶縁層162及び第2無機絶縁層164は、第1無機絶縁層162の幅が第2無機絶縁層164の幅よりも狭くなるようにエッチングされる。これにより、第2無機絶縁層164の幅は、第1無機絶縁層162の幅よりも広くなる。
有機材料(例えばノボラック樹脂)からなる隔壁160に光が照射されると、隔壁160から有機層120aを劣化させる因子が発生する可能性がある。さらに隔壁160の側面及び上面が封止機能を持つ被覆層200に覆われている場合、劣化させる因子は隔壁160の側面及び上面から拡散することができなくなる。このため、有機材料からなる絶縁層150を介して有機層120aに伝搬し、発光部を構成する有機層120aを劣化させることがある。この場合、発光部の発光領域が狭くなってしまう。
これに対して本実施形態に係る発光装置10において、隔壁160は無機材料からなっている。このため、隔壁160に光が照射されたとしても、隔壁160から有機層120aを劣化させる因子の発生を抑制することができる。即ち、隔壁160の側面及び上面が覆われている場合でも隔壁160から有機層120aの劣化因子の伝達を抑制できる。この結果、発光部の発光領域が狭くなってしまうことを抑制することができる。即ち、発光装置10の寿命は長くなる。
図10は、図4の第1の変形例である。本図に示すように、有機層120aは、隔壁160(第1無機絶縁層162)に接していてもよい。本図に示す例では、有機層120aは、隔壁160(第1無機絶縁層162)の側面に接している。本発明者が検討したところ、隔壁160が有機材料(例えばノボラック樹脂)からなる場合に有機層120aが隔壁160に接すると、有機層120aを劣化させる物質が隔壁160から有機層120aに伝搬し、発光部140まで到達する可能性があることが明らかとなった。本発明者がさらに検討したところ、隔壁160が無機材料からなる場合は、光(特に紫外線を含む光)を照射しても劣化させる物質が発生しないため、劣化させる物質が有機層120aに伝搬し、発光部140まで到達することが抑制することができる。このため、本図に示す例では、有機層120aが隔壁160(第1無機絶縁層162)に接していても、有機層120aが劣化することを抑制することができる。即ち、発光部140の発光領域が狭くなることを抑制することができる。
図11は、図4の第2の変形例である。本図に示す例では、隔壁160は、単層の絶縁層(第1絶縁層)からなる。第1方向(図1〜図3においてX方向)に垂直な断面において、隔壁160は、第1側面及び第1側面とは反対側の第2側面を有している。隔壁160の第1側面は、第1側面の上端が第1側面の下端よりも外側に位置するように傾いている。隔壁160の第2側面は、第2側面の上端が第2側面の下端よりも外側に位置するように傾いている。隔壁160のエッチングレートプロファイルにおいて、隔壁160のエッチングレートは、隔壁160の上面から隔壁160の下面に向かうにつれて連続的に増加している。このため、隔壁160を図8及び図9に示したように形成した場合、隔壁160の幅は、隔壁160の上面から隔壁160の下面に向かうにつれて連続的に減少するようになる。言い換えると、隔壁160の第1部分(例えば、隔壁160の下面の周辺)の幅は、隔壁160の第2部分(例えば、隔壁160の上面の周辺)の幅よりも狭くなる。
隔壁160は、隔壁160を構成する無機絶縁層をスパッタにより堆積することで形成することができる。この場合、スパッタの堆積条件を連続的に変化させる。これにより、堆積された無機絶縁層のエッチングレートプロファイルにおいて、無機絶縁層のエッチングレートは、無機絶縁層の上面から無機絶縁層の下面に向かうにつれて連続的に増加するようになる。例えば、無機絶縁層の密度プロファイルにおいて、無機絶縁層の密度は、無機絶縁層の上面から無機絶縁層の下面に向かうにつれて連続的に減少するようになっている。この無機絶縁層をエッチングすることにより、本図の隔壁160が形成される。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
100 基板
102 第1面
104 第2面
110 第1電極
110a 第1導電層
112 第1端子
114 第1配線
120 有機層
120a 有機層
120b 有機層
130 第2電極
130a 第2導電層
130b 導電層
132 第2端子
134 第2配線
140 発光部
150 絶縁層
152 開口
154 開口
160 隔壁
162 第1無機絶縁層
164 第2無機絶縁層
170 導電層
170a 導電層
170b 導電層
180 導電層
200 被覆層
210 マスク膜

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成され、各々が第1電極、第2電極及び前記第1電極と前記第2電極の間の有機層を有する複数の発光部と、
    前記発光部を画定する絶縁層と、
    前記絶縁層上で第1方向に延伸し、無機材料からなる隔壁と、
    前記発光部を覆う被覆層と、
    を備え、
    前記隔壁は前記第2電極を分断しており、
    前記被覆層は、前記隔壁の両側に位置する前記第2電極、並びに前記隔壁の側面及び上面を連続して覆っている発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記隔壁は、第1部分及び前記第1部分上にあって前記第1方向に垂直な断面において前記第1部分の幅よりも広い幅を有する第2部分を含む発光装置。
  3. 請求項2に記載の発光装置において、
    前記第1部分は、前記第2部分よりも高いエッチングレートで加工可能である発光装置。
  4. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記隔壁は、
    前記第1方向に垂直な断面において、第1側面及び前記第1側面とは反対側の第2側面を有し、
    前記第1側面は、前記第1側面の上端が前記第1側面の下端よりも外側に位置するように傾いており、
    前記第2側面は、前記第2側面の上端が前記第2側面の下端よりも外側に位置するように傾いている発光装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第1方向に並ぶ複数の第1導電層と、
    前記基板上及び前記複数の第1導電層上で前記第1方向に直交する第2方向に並ぶ複数の第2導電層と、
    を備え、
    前記第1導電層は、前記第2導電層と重なる部分を含み、
    前記第2導電層は、前記第1導電層と重なる部分を含み、
    前記第1電極は、前記第1導電層の前記部分であり、
    前記第2電極は、前記第2導電層の前記部分であり、
    複数の前記隔壁が前記第2方向に並び、
    互いに隣接する前記第2導電層は、前記隔壁を挟んで互いに対向している発光装置。
  6. 請求項1〜5に記載の発光装置において、
    前記被覆層は、酸化チタン層及び酸化アルミニウム層を含む発光装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記隔壁は前記有機層を分断しており、前記有機層は、前記隔壁の少なくとも一方の側面に接している発光装置。
  8. 請求項3に記載の発光装置において、
    前記第1部分及び前記第2部分は、同一の化合物からなり、
    前記第1部分の密度は、前記第2部分の密度よりも低い発光装置。
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