JP2017181925A - 吸音材 - Google Patents

吸音材 Download PDF

Info

Publication number
JP2017181925A
JP2017181925A JP2016071579A JP2016071579A JP2017181925A JP 2017181925 A JP2017181925 A JP 2017181925A JP 2016071579 A JP2016071579 A JP 2016071579A JP 2016071579 A JP2016071579 A JP 2016071579A JP 2017181925 A JP2017181925 A JP 2017181925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
absorbing material
nanofiber
nonwoven fabric
microfiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016071579A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6493276B2 (ja
Inventor
大詞 桂
Hiroshi Katsura
大詞 桂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2016071579A priority Critical patent/JP6493276B2/ja
Publication of JP2017181925A publication Critical patent/JP2017181925A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6493276B2 publication Critical patent/JP6493276B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

【課題】変形復元性および形状維持性に優れるとともに、低周波数から高周波数までの広い周波数域、特に中周波数域において、十分な吸音性を達成する吸音材を提供すること。【解決手段】マイクロオーダーの繊維径を有するマイクロ繊維1およびナノオーダーの繊維径を有するナノ繊維2aを含み、不織布形態を有する吸音材であって、ナノ繊維が92〜99.9%の空隙率を有する。【選択図】図1

Description

本発明は吸音材に関する。
自動車、列車などの車両には、軽量化と静粛性との両立が求められており、静粛性を確保するために、車両の壁、床および天井に貼付して、車外の音を吸収する吸音材が使用されている。車両、特に自動車の吸音材には低周波数から高周波数までの広い周波数域で吸音することが要求されている。吸音材は、特性上、低中周波数域の吸音には音の入射方向に対してある程度の厚みが必要であるが、車室内をより広く確保するためには、薄さと低中周波数域の吸音性を両立する必要がある。
吸音材として、シンサレート(3M社製)などの有機繊維のみからなる不織布が知られている。しかしながら、このような吸音材は、厚みを比較的薄くできるものの、十分な吸音性を達成することはできなかった。
一方、天然繊維および極太化繊を含む繊維ウェブにポリウレタン樹脂を含浸発泡させた弾性マット体を含む、軽量性等に優れた内装基材が開示されている(特許文献1)。また、強化繊維からなるシート状の強化繊維基材の少なくとも片面に、短繊維からなる不織布が積層された、賦形性等に優れた複合強化繊維基材が開示されている(特許文献2)。さらに、熱可塑性の繊維を主たる構成成分とする不織布を中芯材として、その上層及び下層として微細径セルロース繊維を主たる構成成分とする多孔性繊維層を備えた、シート強度性等に優れた3層積層シートが開示されている(特許文献3)。
特開2002−172720号公報 特開2010−155460号公報 特開2013−099940号公報
本発明の発明者等は、以下のことを見い出した。
(1)上記した従来の内装基材、複合強化繊維基材および3層積層シートを吸音材として使用しても、十分な吸音性は得られなかった。
(2)ナノオーダーの繊維径を有するナノ繊維を例えば90%以上の高空隙率で不織布化すると、吸音性能が劇的に改善した。特に100nm以下の繊維径を有するナノ繊維を用いると断熱性能も劇的に改善した。しかしながら、ナノ繊維のみからなる高空隙率の不織布は、弾性が過度に低いため、変形後の復元が困難であったり、形状の維持が困難であったりした。その結果、取り扱いが困難である、という新たな課題が生じた。
(3)そこでガラス繊維などの無機繊維のみからなる不織布を吸音材として使用すると、十分な吸音性は得られなかった。このため、無機繊維のみからなる不織布において、無機繊維の繊維径を低減すると、低周波数から高周波数までの広い周波数域で吸音性が向上するが、中周波数域(1kHz周辺)において、共振により、吸音性が低下し、十分な吸音性が得られない、という新たな課題が生じた。
本発明は、変形復元性および形状維持性に優れるとともに、低周波数から高周波数までの広い周波数域、特に中周波数域(500〜1600Hz)において、十分な吸音性を達成する吸音材を提供することを目的とする。
本発明は、マイクロオーダーの繊維径を有するマイクロ繊維およびナノオーダーの繊維径を有するナノ繊維を含み、不織布形態を有する吸音材であって、
前記ナノ繊維が92〜99.9%の空隙率を有する、吸音材に関する。
本発明の吸音材は、低周波数から高周波数までの広い周波数域、特に中周波数域において、十分な吸音性を達成する。
本発明の吸音材はまた、変形復元性および形状維持性に優れている。
本発明の吸音材はさらに、優れた断熱性を有する。
ナノ繊維付着型吸音材内部の拡大模式図である。 ナノ繊維絡合型吸音材内部の拡大模式図である。
[吸音材]
本発明の吸音材は、マイクロオーダーの繊維径を有するマイクロ繊維およびナノオーダーの繊維径を有するナノ繊維を含み、不織布形態を有している。不織布とは、複数の繊維を互いに絡み合わせたまたは結合させたランダム配向のシート状繊維群のことである。
本発明の吸音材は、マイクロ繊維が不織布形態を有しながら吸音材の不織布形態を形成し、すなわち、マイクロ繊維が形成する不織布の形態が吸音材の不織布形態、特に外観を規定する。
本発明においては、マイクロ繊維不織布の空隙部内で、ナノ繊維が不織布形態を有しながら存在しており、例えば、マイクロ繊維不織布(吸音材)内部を観察したとき、当該不織布内の空隙部を多数のナノ繊維が分割し、結果として当該空隙部内でナノ繊維不織布が形成されている。ナノ繊維が不織布形態を有しながら存在するとは、マイクロ繊維不織布(吸音材)内部において、複数のナノ繊維が任意(ランダム)の方向で空隙部を横切ったり、かつ/または空隙部に向かって突出したりして、空隙部を分割し、ナノ繊維がランダムに配向しているという意味である。このように、マイクロ繊維不織布の空隙部内で、ナノ繊維が不織布形態を有するため、本発明の吸音材は、変形復元性および形状維持性に優れるとともに、十分な吸音性が得られる。吸音メカニズムの詳細は明らかではないが、以下のメカニズムに基づくものと考えられる。マイクロ繊維不織布の空隙部内における不織布形態のナノ繊維が、気体間の粘性損失および母材(繊維)と母材(繊維)または気体との間の摩擦損失に基づいて、音の振動エネルギーの熱エネルギーへの変換を促進する。このため、低周波数から高周波数までの広い周波数域、特に中周波数域において、十分な吸音性を達成できるものと考えられる。
本発明の吸音材は、ナノ繊維の繊維長に応じて、ナノ繊維の存在形態が異なる吸音材、例えば、ナノ繊維付着型吸音材、ナノ繊維絡合型吸音材およびこれらの複合型吸音材を包含する。吸音性のさらなる向上の観点から好ましい吸音材はナノ繊維付着型吸音材である。
ナノ繊維付着型吸音材は、マイクロ繊維不織布の空隙部において、マイクロ繊維の表面に相対的に短いナノ繊維を付着させることにより、マイクロ繊維不織布の空隙部内にナノ繊維不織布を形成させた吸音材である。詳しくは、ナノ繊維付着型吸音材においては、図1に示すように、マイクロ繊維1の不織布内の空隙部で、複数のナノ繊維2aは互いに接触しながら、マイクロ繊維1の表面に付着している。その結果、複数のナノ繊維2aは任意(ランダム)の方向で空隙部を横切ったり、かつ/または前記空隙部に向かって突出し、不織布形態を有している。ナノ繊維付着型吸音材においては、上記のように、複数のナノ繊維2aは互いに接触しながら、マイクロ繊維1の表面に付着しているため、不織布形態を有するマイクロ繊維の表面において、ナノ繊維が不織布形態で積層されている、ともいうことができる。このとき、マイクロ繊維表面のナノ繊維不織布はマイクロ繊維不織布の全体にわたって形成されている。
ナノ繊維絡合型吸音材は、マイクロ繊維不織布の製造に際し、マイクロ繊維とともに、当該マイクロ繊維と同程度の相対的に長いナノ繊維を用いて、互いに機械的に絡み合わせることにより、マイクロ繊維不織布の空隙部内にナノ繊維不織布を形成させた吸音材である。詳しくはナノ繊維絡合型吸音材においては、図2に示すように、マイクロ繊維1の不織布内の空隙部で、複数のナノ繊維2bは複数のマイクロ繊維1とともに互いに機械的に絡み合いながら、混然一体となって不織布を形成する。その結果、複数のナノ繊維2bは任意(ランダム)の方向で前記空隙部を横切ったり、かつ/または前記空隙部に向かって突出し、不織布形態を有している。ナノ繊維絡合型吸音材においては、上記のように、複数のナノ繊維2bは複数のマイクロ繊維1とともに互いに機械的に絡み合いながら、混然一体となって不織布を形成するため、ナノ繊維不織布の空隙部内で、マイクロ繊維が不織布形態を有している、ともいうことができる。このとき、ナノ繊維もマイクロ繊維も吸音材の全体としてはじめて不織布の形態をなしている。
本発明の吸音材(特記しない限り、ナノ繊維付着型吸音材およびナノ繊維絡合型吸音材を包含する)において、ナノ繊維の空隙率は92〜99.9%であり、吸音性のさらなる向上の観点から、好ましくは95〜99.9%、より好ましくは97〜99%である。ナノ繊維の空隙率が小さすぎると、形成されるナノ繊維不織布の量が多すぎて、吸音材の通気抵抗が上昇し、吸音材に入射した音波が吸音材表面で反射してしまい吸音材内部の空気の振動が十分に行われないため、吸音性が低下する。ナノ繊維の空隙率が大きすぎると、形成されるナノ繊維不織布の量が少なすぎて、粘性損失および摩擦損失に基づく熱エネルギーへの変換が十分に行われないため、吸音性が低下する。
ナノ繊維の空隙率は小さいほど、ナノ繊維の量は多いことを示す。ナノ繊維の空隙率の詳しい算出方法は後述する通りである。
ナノ繊維の平均繊維径は通常、1〜900nmであり、吸音性のさらなる向上の観点から、好ましくは1〜800nm、より好ましくは1〜100nmである。本発明において使用されるマイクロ繊維の平均繊維径と前記ナノ繊維の平均繊維径との差は通常、900nm以上であるため、吸音材内部の顕微鏡による観察により、マイクロ繊維とナノ繊維とはその径により明瞭に区別することができる。
ナノ繊維の平均繊維径は、吸音材内部の顕微鏡写真において任意の100本のナノ繊維を選択し、それらの測定値を平均して得られた値を用いている。
ナノ繊維の平均繊維長は、ナノ繊維付着型吸音材の場合、通常0.1〜30μmであり、好ましくは0.5〜10μm、より好ましくは2〜8μm、さらに好ましくは2〜5μmである。ナノ繊維絡合型吸音材におけるナノ繊維の平均繊維長は、通常2〜200mmであり、好ましくは5〜150mm、より好ましくは30〜150mm、さらに好ましくは30〜100mmである。
ナノ繊維の平均繊維長は、吸音材内部の顕微鏡写真において任意の10本のナノ繊維を選択し、それらの測定値を平均して得られた値を用いている。
ナノ繊維は、無機繊維、有機繊維およびこれらの混合繊維からなる群から選択される。ナノ繊維としての無機繊維としては、例えば、ガラス繊維、ステンレス繊維および炭素繊維が挙げられる。ナノ繊維としての有機繊維としては、例えば、セルロース繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリル繊維およびポリオレフィン繊維が挙げられる。ポリエステル繊維としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリトリブチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)が挙げられる。ポリオレフィン繊維として、例えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維が挙げられる。好ましいナノ繊維は有機繊維である。より好ましいナノ繊維は、セルロース繊維、ポリオレフィン繊維(特にポリプロピレン繊維)またはこれらの混合繊維である。吸音材においてナノ繊維としての有機繊維(例えば、セルロース繊維、ポリオレフィン繊維)は、後述するマイクロ繊維としての無機繊維および/または有機繊維と水素結合により比較的強固に付着するため、吸音材からナノ繊維が脱落することはない。
本発明の吸音材において、マイクロ繊維の空隙率は、吸音材の通気抵抗の低下による吸音性のさらなる向上ならびに変形復元性および形状維持性のさらなる向上の観点から、好ましくは88〜99.9%、より好ましくは90〜99.9%、さらに好ましくは95〜99.5%である。
マイクロ繊維の空隙率は、吸音材がナノ繊維を含まないものと仮定したときの吸音材中の空気の体積含有率のことである。マイクロ繊維の空隙率が小さいほど、マイクロ繊維の量は多いことを示す。マイクロ繊維の空隙率の詳しい算出方法は後述する通りである。
本発明において、マイクロ繊維の平均繊維径は通常、1〜180μmであり、吸音性のさらなる向上の観点から好ましくは1〜150μm、より好ましくは1〜100μm、さらに好ましくは1〜20μmである。
マイクロ繊維の平均繊維径は、吸音材内部の顕微鏡写真において任意の100本のマイクロ繊維を選択し、それらの測定値を平均して得られた値を用いている。
マイクロ繊維の平均繊維長は、通常2〜1000mmであり、好ましくは20〜200mmである。
マイクロ繊維の平均繊維長は、吸音材内部の顕微鏡写真において任意の10本のマイクロ繊維を選択し、それらの測定値を平均して得られた値を用いている。
マイクロ繊維は無機繊維、有機繊維およびこれらの混合繊維からなる群から選択される。マイクロ繊維としての無機繊維としては、例えば、ガラス繊維、ステンレス繊維および炭素繊維が挙げられる。マイクロ繊維としての有機繊維としては、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリル繊維およびポリオレフィン繊維が挙げられる。ポリエステル繊維としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリトリブチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)が挙げられる。ポリオレフィン繊維として、例えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維が挙げられる。好ましいマイクロ繊維は、ガラス繊維、ステンレス繊維、ポリエステル繊維(特にPET繊維)またはこれらの混合繊維である。
吸音材におけるナノ繊維の重量比率(ナノ繊維重量/(マイクロ繊維重量+ナノ繊維重量))は通常、0.3〜90%であり、吸音性のさらなる向上の観点から好ましくは5〜75%である。
本発明の吸音材の空隙率は通常、85〜99.8%であり、吸音性のさらなる向上の観点から好ましくは90〜99.5%、より好ましくは95〜99%である。
吸音材の空隙率は、吸音材中の空気の体積含有率のことである。吸音材の空隙率が小さいほど、吸音材を構成するマイクロ繊維およびナノ繊維の量が多いことを示す。吸音材の空隙率の詳しい算出方法は後述する通りである。
[吸音材の製造方法]
(ナノ繊維付着型吸音材の製造方法)
ナノ繊維付着型吸音材は、例えば、マイクロ繊維不織布を一旦、製造した後で、当該マイクロ繊維不織布に、比較的短いナノ繊維の分散液を含浸させ、乾燥することにより得ることができる。
マイクロ繊維不織布はあらゆる方法で製造されてもよく、例えば、いわゆるニードルパンチ法、乾式法、湿式法、スパンボンド法、メルトブロー法、サーマルボンド法、ケミカルボンド法、スパンレース法、ステッチボンド法、スチームジェット法により製造されてよい。好ましい製造方法はニードルパンチ法である。
ナノ繊維分散液は通常、水にナノ繊維が分散されているものが使用される。分散液中のナノ繊維濃度(固形分濃度)は、特に限定されず、通常は0.01〜8重量%であり、吸音性のさらなる向上の観点から、好ましくは0.05〜6重量%、より好ましくは0.08〜4重量%、さらに好ましくは1〜3重量%である。
分散液の使用量およびナノ繊維の含浸量は、上記したマイクロ繊維とナノ繊維との重量比率が達成されるような量であればよい。
乾燥方法は特に限定されないが、吸音性のさらなる向上の観点から、フリーズドライ法が好ましい。
(ナノ繊維絡合型吸音材の製造方法)
ナノ繊維絡合型吸音材は、例えば、マイクロ繊維およびナノ繊維の混合繊維を用いて不織布を製造し、ナノ繊維とマイクロ繊維とを機械的に絡み合わせることにより得ることができる。
マイクロ繊維およびナノ繊維の使用量は、上記したマイクロ繊維とナノ繊維との重量比率が達成されるような量であればよい。
不織布の製造方法は、マイクロ繊維およびナノ繊維を絡み合わせることができる方法であれば特に限定されず、吸音性のさらなる向上の観点から、ニードルパンチ法が好ましい。
実施例中の物性値の測定法は次の通りである。
(a)空隙率
(a1)ナノ繊維付着型吸音材の空隙率
メトラー社製 電子天秤 AE160を使用し、複合処理前後の重量の測定を行い、素材の比重と試験片の体積から空隙率(サンプル材料中の空気の体積含有率)を算出した。複合処理前の不織布の重量をw1(g)、複合処理後の不織布の重量をw2(g)、マイクロ繊維の比重をc1(g/cm)、ナノ繊維の比重をc2(g/cm)、吸音率測定試験片の体積をv(cm)としたとき、マイクロ繊維の空隙率k1(%)、ナノ繊維の空隙率k2(%)および吸音材の空隙率Ka(%)は以下の式により算出される。
マイクロ繊維の空隙率k1(%)={1−w1/(c1×v)}×100
ナノ繊維の空隙率k2(%)={1−(w2−w1)/(c2×v×k1/100)}×100
吸音材の空隙率Ka(%)={(k1/100)×(k2/100)}×100
(a2)ナノ繊維絡合型吸音材の空隙率
複合処理前後の重量の測定を行う代わりに、使用されるマイクロ繊維の重量W3(g)およびナノ繊維の重量W4(g)の測定を行うこと、およびマイクロ繊維の空隙率k3(%)、ナノ繊維の空隙率k4(%)および吸音材の空隙率Kb(%)は以下の式により算出されること以外、上記付着型吸音材の空隙率の算出方法と同様の方法により、絡合型吸音材の空隙率を算出した)。
マイクロ繊維の空隙率k3(%)={1−w3/(c1×v)}×100
ナノ繊維の空隙率k4(%)={1−w4/(c2×v)}×100
吸音材の空隙率Kb(%)=(v−w3/c1−w4/c2)/v×100
(b)吸音率(α)
日本音響エンジニアリング社製 垂直入射吸音率測定システム WinZacMTXを使用し、測定周波数範囲 200〜4800Hz(1/3オクターブバンド)、内径40mmの音響管を用いた垂直入射吸音率測定(JIS A 1405−2、ISO 10534−2準拠)を行い、500〜1600Hzの平均垂直入射吸音率を算出した。マイクロ繊維の空隙率が同じ吸音材について、ナノ繊維を使用しなかったときの吸音率からの増加率を合わせて算出した。
(c)変形復元性
初期の厚みに対し90%の厚みになるまで荷重を印加して圧縮変形し、除荷後24時間放置した。その後、初期厚みに対し95%以上まで厚みが復元していれば○、それ以外を×とした。
(d)形状維持性
縦20mm×横70mm×厚みt=5mm(又は2.5mm×2枚)の短冊状試験片を作製した。試験片が水平になるように、治具にて、長手方向(70mm方向)の一方の側を20mm幅で保持および固定した。保持していない他方の側の自由端の撓みによる変位を測定した。詳しくは、試験片の自由端について、自由端の下表面の初期高さを0mmとしたとき、自由端の下端辺の高さ(厚み)方向の変位が5mm以内であれば○、それ以外を×とした。
(e)熱伝導率
吸音材について、厚み方向の熱伝導率をJIS A1412−2第2部熱流計法に基づいて測定した。
以下、実施例/比較例における製造条件および評価結果は、基材の材種ごとに分けて表1〜表5に示した。
実施例1〜4(ナノ繊維付着型吸音材)
実施例1〜4における製造条件はそれぞれ表1〜表4に示す。
表に示す材種、平均繊維径のマイクロ繊維を、空隙率99%、厚み5mmになるよう、ニードルパンチにてシート状に成形し、不織布(A)を得た。不織布(A)を直径40mm、厚み5mmの円柱状にくり抜いて円柱状不織布(B)を作製し、電子天秤にて重量を測定した。その後、表に示す材種のナノ繊維材(TEMPO触媒酸化法で作製した繊維径0.004〜0.02μmのセルロースナノファイバ)の分散液を純水で表に示す固形分濃度になるよう希釈し、分散液を得た。分散液を円柱状不織布(B)の空隙部に完全に含浸させた。分散液から取り出した円柱状不織布(B)を恒温恒湿槽(エスペック社製 PSL−2K)に投入し、0℃×5時間→−20℃×20時間の条件で凍結させ、分散液凍結円柱状不織布(C)を得た。分散液凍結円柱状不織布(C)を真空凍結乾燥機(東京理化器械社製 FDU−830)に投入し、72時間放置して完全に乾燥させ、基材となる円柱状不織布(B)の空隙部にナノ繊維の不織布が形成された吸音率測定試験片(D)を得た。吸音率測定試験片(D)の重量を測定しナノ繊維の不織布の空隙率を算出した。その後、走査型電子顕微鏡で観察し、基材となるマイクロ繊維の不織布の空隙部に、直径0.004〜0.4μmのナノ繊維またはナノ繊維群(凝集束)の不織布が形成されており、かつ、ナノ繊維の不織布は基材となる不織布の繊維表面に付着(接着)していることを確認した。吸音率測定試験片(D)を2枚重ねて吸音率を測定した結果、および、変形復元性を評価した結果を表に示した。また、吸音率測定試験片(D)と同様の製法で縦20mm×横70mm×厚みt=5mmの短冊状試験片を作製し、形状維持性を評価した結果を表に示した。
実施例5〜7(ナノ繊維付着型吸音材)
実施例5〜7における製造条件は表2に示す。
平均繊維径約3〜4μmからなるグラスウール(マイクロ繊維)を、表に示す空隙率で厚み5mmになるよう、ニードルパンチにてシート状に成形し、不織布(E)を得た。不織布(E)を直径40mm、厚み5mmの円柱状にくり抜いて円柱状不織布(F)を作製し、電子天秤にて重量を測定した。その後、表に示す材種のナノ繊維材(TEMPO触媒酸化法で作製した繊維径0.004〜0.02μmのセルロースナノファイバ)の分散液を表に示す固形分濃度になるよう調整し分散液を得た。分散液を円柱状不織布(F)の空隙部に完全に含浸させた。分散液から取り出した円柱状不織布(F)を恒温恒湿槽(エスペック社製 PSL−2K)に投入し、0℃×5時間→−20℃×20時間の条件で凍結させ、分散液凍結円柱状不織布(G)を得た。分散液凍結円柱状不織布(G)を真空凍結乾燥機(東京理化器械社製 FDU−830)に投入し、72時間放置して完全に乾燥させ、基材となる円柱状不織布(F)の空隙部にナノ繊維の不織布が形成された吸音率測定試験片(H)を得た。吸音率測定試験片(H)の重量を測定しナノ繊維の不織布の空隙率を算出した。その後、走査型電子顕微鏡で観察し、基材となる不織布の空隙部に、直径0.004〜0.4μmのナノ繊維またはナノ繊維群(凝集束)の不織布が形成されており、かつ、ナノ繊維の不織布は基材となる不織布の繊維に付着(接着)していることを確認した。吸音率測定試験片(H)を2枚重ねて吸音率を測定した結果、および、変形復元性を評価した結果を表に示した。また、吸音率測定試験片(H)と同様の製法で縦20mm×横70mm×厚みt=5mmの短冊状試験片を作製し、形状維持性を評価した結果を表に示した。
実施例8(ナノ繊維付着型吸音材)
実施例8における製造条件は表2に示す。
表に示す製造条件を採用したこと以外、実施例5〜7の吸音率測定試験片(H)と同様の製法により、直径40mm、厚みt=2.5mmの吸音率測定試験片(I)を得た。吸音率測定試験片(I)の重量を測定しナノ繊維の不織布の空隙率を算出した。その後、吸音率測定試験片(I)を4枚重ねて吸音率を測定した結果、および、変形復元性を評価した結果を表に示した。また、吸音率測定試験片(I)と同様の製法で縦20mm×70mm×厚みt=2.5mmの短冊状試験片を作製し、2枚重ねて形状維持性を評価した結果を表に示した。
実施例9(ナノ繊維絡合型吸音材)
実施例9における製造条件は表2に示す。
平均繊維径約3〜4μmからなる2枚のグラスウール(マイクロ繊維)で表に示す材種のナノ繊維材(メルトブローン法で作製した繊維径0.4〜0.8μmからなるPP繊維)で挟持し、グラスウールの空隙率99%、ナノ繊維材の空隙率98%、トータル厚み5mmになるよう、ニードルパンチにてシート状に成形し、不織布(J)を得た。不織布(J)を直径40mm、厚み5mmの円柱状にくり抜いて吸音率測定試験片(K)を作製した。吸音率測定試験片(K)を走査型電子顕微鏡で観察し、基材となる不織布の空隙部に、直径0.4〜0.8μmのナノ繊維の不織布が形成されており、かつ、ナノ繊維の不織布は基材となる不織布の繊維と機械的に絡み合っていることを確認した。吸音率測定試験片(K)を2枚重ねて吸音率を測定した結果、および、変形復元性を評価した結果を表に示した。また、吸音率測定試験片(K)と同様の製法で縦20mm×横70mm×厚みt=5mmの短冊状試験片を作製し、形状維持性を評価した結果を表に示した。
比較例1〜4
比較例1〜4における製造条件はそれぞれ表1〜表4に示す。
比較例1〜4においてはそれぞれ実施例1〜4で作製した円柱状不織布(B)をそのまま用いた。
実施例1〜4で作製した円柱状不織布(B)を2枚重ねて吸音率を測定した結果、および、変形復元性を評価した結果を表に示した。また、円柱状不織布(B)と同様の製法で縦20mm×横70mm×厚みt=5mmの短冊状試験片を作製し、形状維持性を評価した結果を表に示した。
比較例5
比較例5における製造条件は表5に示す。
表に示す材種のナノ繊維材(TEMPO触媒酸化法で作製した繊維径0.004〜0.02μmのセルロースナノファイバ)の分散液を、表に示す固形分濃度になるよう調整した。分散液を直径約90mm、深さ20mmのステンレスシャーレ内に深さ10mmまで注水して、恒温恒湿槽(エスペック社製 PSL−2K)に投入し、0℃×5時間→−20℃×20時間の条件で凍結させ、円柱状凍結分散液(L)を得た。円柱状凍結分散液(L)を真空凍結乾燥機(東京理化器械社製 FDU−830)に投入し、72時間放置して完全に乾燥させ、直径40mm、厚み10mmの円柱状にくり抜いて吸音率測定試験片(M)を作製した。吸音率測定試験片(M)の吸音率を測定した結果、および、変形復元性を評価した結果を表に示した。また、吸音率測定試験片(M)と同様の製法で縦20mm×横70mm×厚みt=5mmの短冊状試験片を作製し、形状維持性を評価した結果を表に示した。
比較例6
比較例6における製造条件は表2に示す。
表に示す製造条件を採用したこと以外、実施例5〜7の吸音率測定試験片(H)と同様の製法により、直径40mm、厚みt=2.5mmの吸音率測定試験片(N)を得た。吸音率測定試験片(N)の重量を測定しナノ繊維の不織布の空隙率を算出した。その後、吸音率測定試験片(N)を4枚重ねて吸音率を測定した結果、および、変形復元性を評価した結果を表に示した。また、吸音率測定試験片(N)と同様の製法で縦20mm×横70mm×厚みt=2.5mmの短冊状試験片を作製し、2枚重ねて形状維持性を評価した結果を表に示した。
比較例7
比較例7における製造条件は表5に示す。
表に示す材種のナノ繊維材(メルトブローン法で作製した繊維径0.4〜0.8μmからなるPP繊維)をシート状に紡出し、空隙率98%の不織布(O)を得た。不織布(O)を直径40mm、厚み10mmの円柱状にくり抜いて吸音率測定試験片(P)を作製した。吸音率測定試験片(P)の吸音率を測定した結果、および、変形復元性を評価した結果を表に示した。また、吸音率測定試験片(P)と同様の製法で縦20mm×横70mm×厚みt=5mmの短冊状試験片を作製し、形状維持性を評価した結果を表に示した。
Figure 2017181925
Figure 2017181925
Figure 2017181925
Figure 2017181925
Figure 2017181925
表1〜表5中、以下の材料を使用した。
グラスウールA:平均繊維径約1〜2μmおよび平均繊維長30〜150mmからなる硝子繊維
グラスウールB:平均繊維径約3〜4μmおよび平均繊維長30〜150mmからなる硝子繊維
PET不織布:繊維長51mm、繊度2.2デニール(繊維径約16μm)のPET繊維
ステンレスウール:平均繊維径約150μmおよび平均繊維長30〜150mmからなるステンレス繊維
ナノファイバA:繊維径4〜20nmおよび平均繊維長2〜8μmのセルロースナノファイバ
ナノファイバB:繊維径400〜800nmおよび平均繊維長30〜150mmからなるPP繊維
本発明の吸音材は、自動車、列車などの車両の壁、床および天井に貼付して使用される吸音材または断熱材として有用である。

Claims (19)

  1. マイクロオーダーの繊維径を有するマイクロ繊維およびナノオーダーの繊維径を有するナノ繊維を含み、不織布形態を有する吸音材であって、
    前記ナノ繊維が92〜99.9%の空隙率を有する、吸音材。
  2. 前記マイクロ繊維が不織布形態を有しながら前記吸音材の不織布形態を形成し、
    該マイクロ繊維不織布の空隙部内で、前記ナノ繊維が不織布形態を有しながら存在している、請求項1に記載の吸音材。
  3. 前記マイクロ繊維が88〜99.9%の空隙率を有する、請求項1または2に記載の吸音材。
  4. 前記マイクロ繊維が1〜180μmの平均繊維径を有し、
    前記ナノ繊維が1〜900nmの平均繊維径を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の吸音材。
  5. 前記マイクロ繊維の平均繊維径と前記ナノ繊維の平均繊維径との差が900nm以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の吸音材。
  6. 前記マイクロ繊維不織布内において、前記ナノ繊維が前記マイクロ繊維の表面に付着しながら、任意の方向で前記空隙部を横切ったり、かつ/または前記空隙部に向かって突出し、不織布形態を有している、請求項1〜5のいずれかに記載の吸音材。
  7. 前記ナノ繊維の平均繊維長が0.1〜30μmである、請求項6に記載の吸音材。
  8. 前記マイクロ繊維不織布内において、前記ナノ繊維が前記マイクロ繊維と機械的に絡み合いながら、任意の方向で前記空隙部を横切ったり、かつ/または前記空隙部に向かって突出し、不織布形態を有している、請求項1〜5のいずれかに記載の吸音材。
  9. 前記ナノ繊維の平均繊維長が2〜200mmである、請求項8に記載の吸音材。
  10. 前記マイクロ繊維が無機繊維、有機繊維およびこれらの混合繊維からなる群から選択される、請求項1〜9のいずれかに記載の吸音材。
  11. 前記ナノ繊維が有機繊維である、請求項1〜10のいずれかに記載の吸音材。
  12. 前記ナノ繊維が、セルロース繊維、ポリオレフィン繊維またはこれらの混合繊維である、請求項1〜11のいずれかに記載の吸音材。
  13. 前記吸音材が85〜99.8%の空隙率を有する、請求項1〜12のいずれかに記載の吸音材。
  14. 前記吸音材におけるナノ繊維の重量比率(ナノ繊維重量/(マイクロ繊維重量+ナノ繊維重量))が0.3〜90%である、請求項1〜13のいずれかに記載の吸音材。
  15. 請求項6または7に記載の吸音材の製造方法であって、
    前記マイクロ繊維からなる不織布に、前記ナノ繊維の分散液を含浸させた後、乾燥する、吸音材の製造方法。
  16. 前記乾燥をフリーズドライ法により行う、請求項15に記載の吸音材の製造方法。
  17. 請求項8または9に記載の吸音材の製造方法であって、
    前記マイクロ繊維および前記ナノ繊維の混合繊維を用いて不織布を製造する、吸音材の製造方法。
  18. 前記不織布をニードルパンチ法により製造する、請求項17に記載の吸音材の製造方法。
  19. 請求項15〜18のいずれかに記載の吸音材の製造方法により製造される吸音材。
JP2016071579A 2016-03-31 2016-03-31 吸音材 Active JP6493276B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016071579A JP6493276B2 (ja) 2016-03-31 2016-03-31 吸音材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016071579A JP6493276B2 (ja) 2016-03-31 2016-03-31 吸音材

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018236378A Division JP2019074751A (ja) 2018-12-18 2018-12-18 吸音材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017181925A true JP2017181925A (ja) 2017-10-05
JP6493276B2 JP6493276B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=60004507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016071579A Active JP6493276B2 (ja) 2016-03-31 2016-03-31 吸音材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6493276B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019004408A1 (ja) 2017-06-30 2019-01-03 エム・テックス株式会社 遮音用繊維集積体、吸遮音材および車両用吸遮音材
CN112057951A (zh) * 2020-08-25 2020-12-11 东华大学 一种微纳交叠结构的三维非织造过滤材料及其制备方法
CN114717749A (zh) * 2022-04-19 2022-07-08 东华大学 含有毛刷结构微/纳米纤维的水刺非织造材料及其制备方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008101315A (ja) * 2006-09-20 2008-05-01 Toray Ind Inc 多孔体およびその製造方法
JP2010243831A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Nagoya Oil Chem Co Ltd 吸音性シート材料及び吸音性内装材料
JP2011017104A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Teijin Fibers Ltd 繊維構造体および繊維製品
JP2014151293A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Sintokogio Ltd 集塵機用濾布
JP2015003386A (ja) * 2014-07-17 2015-01-08 北越紀州製紙株式会社 多孔質体及びその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008101315A (ja) * 2006-09-20 2008-05-01 Toray Ind Inc 多孔体およびその製造方法
JP2010243831A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Nagoya Oil Chem Co Ltd 吸音性シート材料及び吸音性内装材料
JP2011017104A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Teijin Fibers Ltd 繊維構造体および繊維製品
JP2014151293A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Sintokogio Ltd 集塵機用濾布
JP2015003386A (ja) * 2014-07-17 2015-01-08 北越紀州製紙株式会社 多孔質体及びその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019004408A1 (ja) 2017-06-30 2019-01-03 エム・テックス株式会社 遮音用繊維集積体、吸遮音材および車両用吸遮音材
KR20200053467A (ko) 2017-06-30 2020-05-19 엠-텍스 아이엔씨. 차음용 섬유 집적체, 흡차음재 및 차량용 흡차음재
KR20230122186A (ko) 2017-06-30 2023-08-22 엠-텍스 아이엔씨. 차음용 섬유 집적체, 흡차음재 및 차량용 흡차음재
CN112057951A (zh) * 2020-08-25 2020-12-11 东华大学 一种微纳交叠结构的三维非织造过滤材料及其制备方法
CN114717749A (zh) * 2022-04-19 2022-07-08 东华大学 含有毛刷结构微/纳米纤维的水刺非织造材料及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6493276B2 (ja) 2019-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019074751A (ja) 吸音材
Shahani et al. The analysis of acoustic characteristics and sound absorption coefficient of needle punched nonwoven fabrics
US10783868B2 (en) Acoustic air flow resistive article and method of making
JP5586851B2 (ja) 多孔質膜
JP6493276B2 (ja) 吸音材
JP2015121631A (ja) 吸音材
JP5866625B1 (ja) 吸音材
WO2019172016A1 (ja) 積層吸音材
JP5092144B2 (ja) 吸音材及びその製造方法
CN109996914B (zh) 吸声绝热材料
KR20200102448A (ko) 적층 흡음재
JP2013155828A (ja) 筒状断熱材及びこれを装着した機器
Patnaik Materials used for acoustic textiles
WO2019059360A1 (ja) メルトブローン不織布及びその用途ならびにその製造方法
JP2016122185A (ja) 吸音材
JP6646267B1 (ja) 積層吸音材
JP2001316961A (ja) 吸音構造体
EP3990274B1 (en) Nonwoven fibrous web
JP7032032B2 (ja) 吸音フェルト
US20220396903A1 (en) Flame-retardant non-woven fibrous webs
JP2021018265A (ja) 吸音材および吸音製品
EP3990278B1 (en) Nonwoven fibrous web
US20150096444A1 (en) Nonwoven felt with hollow specialty polymer fibers for air filtration
KR101958482B1 (ko) 흡음성능이 우수한 섬유집합체 및 그 제조방법
JP7450538B2 (ja) 防音材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180306

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180501

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180704

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181218

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6493276

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150