以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
[実施形態]
この実施形態では、本発明の実施形態にかかるグリルが組み込まれたガス調理器(ガスコンロ)を例にとって説明する。
(ガス調理器の全体構成)
この実施形態では、まず、ガス調理器(ガスコンロ)の全体的な構成について説明した後、本発明の特徴的な構成について説明する。
この実施形態にかかるガス調理器は、図1に示すように、コンロ本体Hの上面部に、左右一対のコンロバーナ1を備え、コンロ本体Hの内部にグリルG(図2参照)を備えている。
そして、このガス調理器は、キッチンカウンタに形成したコンロ装着口に上方から挿入して組付ける、いわゆるビルトインタイプとして構成されており、コンロ本体Hの上部の周縁部には、キッチンカウンタに載置する鍔部が形成されている。
コンロ本体Hの上部には、ガラス製の天板2が装備され、そして、天板2の後部側箇所には、グリルGの調理排気を排出するためのグリル排気口3が形成されている。
また、天板2の上部には、コンロバーナ1にて加熱される鍋などの被加熱物を載置するための五徳4が、左右のコンロバーナ1のそれぞれに対応して設けられている。
なお、コンロバーナ1の中央部には、図1に示すように、鍋などの被加熱物の存在および被加熱物の底壁温度を検出するコンロバーナセンサ1Aが設けられている。
コンロ本体Hの上部に装備した天板2の手前側箇所には、左右のコンロバーナ1のそれぞれに対する左右一対のコンロ用操作具5が、上方に離脱させることができるように設けられており、コンロ本体Hの前面部の右側箇所には、グリルGに対するグリル用設定操作部6が、下方側を支点にした前後揺動により開閉することができるように設けられている。なお、図1は、グリル用設定操作部6が開いた状態を示している。
ちなみに、一対のコンロ用操作具5のそれぞれは、前後や左右のスライド操作および左右の回転操作により、点火および消火の指令、目標火力の指令、目標温度に維持する自動温度調理の指令など、各種の指令情報を指令するように構成されている。
グリル用設定操作部6は、複数の指令スイッチを備えて、それらの複数の指令スイッチの操作により、後述する加熱調理用のグリル加熱手段としてのグリルバーナAに対する点火および消火の指令、目標火力の指令、調理モードの指令など、各種の指令情報を指令するように構成されており、その詳細は後述する。
(グリルの構成)
グリルGには、前部および後部が開口する筒状に形成されたグリル庫7(図4参照)が備えられ、被調理物を加熱調理するための調理容器Kを支持しかつグリル扉8(図1参照)を前端部に備えた調理容器支持部Lが、グリル庫7に対して取り出すことができるように配設されている(図2、図3参照)。
調理容器Kは、形態が異なる複数種のものが用意されており、使用者が被調理物を加熱調理する際に、適正な調理容器Kを選択して使用することができるように、調理容器支持部Lは、複数種の調理容器Kを取り替えて使用することができるように構成されている。
この実施形態においては、複数種の調理容器Kとして、蓋40を着脱することができる蓋装着式調理容器としての調理鍋41(図5参照)と、上部が開放した開放式調理容器としてのグリル皿9(図4参照)とを取り替えて使用することができるように構成されている場合を例にとって説明する。なお、図2および図3は、グリル皿9を装備した状態を示している。
ちなみに、グリル皿9の容量は、例えば、450mlであり、調理鍋41の容量は、例えば、1500mlである。
また、グリルGには、図2および図7に示すように、調理容器支持部Lがグリル庫7の設定収納位置に収納された収納状態において、調理容器Kに接当して調理容器Kの種別を検出する容器種別検出部Mが設けられている。つまり、容器種別検出部Mが、調理鍋41とグリル皿9との種別を検出するように構成されている。なお、設定収納位置とは、グリル扉8がグリル庫7の前部の開口を閉じた状態における調理容器支持部Lの位置である。
また、詳しくは後述するが、容器種別検出部Mの検出情報に基づいて、グリルバーナAの加熱作動を制御する制御部(運転制御部)W(図12参照)がグリルGに設けられている。
図2および図3に示すように、グリル庫7の底壁部7dには、グリル庫7内に収納された調理容器Kを下方から加熱する下バーナ10が設置され、グリル庫7の天井部には、グリル庫7内に収納された調理容器Kを上方から加熱する上バーナ11が設置されている。つまり、この実施形態においては、グリルバーナAとして、下バーナ10と上バーナ11とが設けられている。
グリル庫7の後部には、燃焼ガスや加熱される被調理物から排出されるガス類などからなる調理排気をグリル排気口3に導く排気通路Eを形成する排気通路形成部Dが設けられている。
下バーナ10は、図2に示すように、円筒状の下バーナ本体部10Aと、その下バーナ本体部10Aに接続される下バーナ混合管部10Bとを備え、下バーナ本体部10Aには、周方向に沿って炎孔Fが形成されている。つまり、下バーナ10は、炎孔Fを環状に備える形態に構成されている。
そして、下バーナ10は、燃料ガスが下バーナ用噴出ノズル12から下バーナ混合管部10Bの端部に噴出供給される際に、一次空気がエジェクタ作用によって下バーナ混合管部10Bの内部に供給されることにより、一次空気と燃料ガスとの混合ガスを上述の炎孔Fに供給して一次燃焼させ、かつ、グリル庫7の底壁部7dや側壁部7sなどに形成した空気孔(図示せず)などからグリル庫7の内部に取り入れられた外気を二次空気として用いて二次燃焼させる、いわゆるブンゼン燃焼式バーナとして構成されている。
なお、このような構成の下バーナ10は、コンロバーナ1の構成と同様であり、コンロバーナ1を転用して構成されている。
下バーナ10の内部には、図2および図3に示すように、調理容器Kの温度を検出する温度検出センサとして、調理容器Kの底壁温度を検出する容器温度検出センサ13が装備されている。
この容器温度検出センサ13の検出情報は、後述する制御部(運転制御部)W(図12参照)に入力される。
なお、調理容器支持部Lの取り出しに連動して容器温度検出センサ13を昇降させて、調理容器支持部Lがグリル庫7の内部の収納位置およびその近くに位置するときには、容器温度検出センサ13を調理容器Kの底部Kaに接触させる上昇位置に位置させ、調理容器支持部Lが収納位置の近くの位置からグリル庫7の前方側に突出されるときには、容器温度検出センサ13を調理容器Kの底部Kaから下方側に離れる下降位置に位置させるように構成されているが、この実施形態においては、調理容器支持部Lの取り出しに連動して容器温度検出センサ13を昇降させる機構についての詳細な説明は省略する。
上バーナ11は、下向きの平板状の火炎を形成する輻射式バーナであり、図3に示すように、平板状の上バーナ本体部11Aと、その上バーナ本体部11Aに接続される上バーナ混合管部11Bとを備え、上バーナ本体部11Aの下面部に燃焼炎形成部が形成されている。
そして、上バーナ11は、燃料ガスが上バーナ用噴出ノズル(図示せず)から上バーナ混合管部11Bの端部に噴出供給される際に、一次空気がエジェクタ作用によって上バーナ混合管部11Bの内部に供給されることにより、一次空気と燃料ガスとの混合ガスを上述の燃焼炎形成部に供給して一次燃焼させ、かつ、グリル庫7の底壁部7dや側壁部7sなどに形成した空気孔(図示せず)などからグリル庫7の内部に取り入れられた外気を二次空気として用いて二次燃焼させる、いわゆるブンゼン燃焼式バーナとして構成されている。
なお、図11および図12に示すように、下バーナ10および上バーナ11のそれぞれに対して、点火装置としての点火プラグP、および、着火状態検出装置として、熱電対などを用いて構成される着火センサRが装備され、コンロバーナ1についても、同様に、点火プラグPおよび着火センサRが装備されている。
図3に示すように、グリル庫7の左右の側壁部7sの底部側部分に、長手方向をグリル庫7の前後方向に向けた姿勢で固定設置される状態で固定レール15が設けられ、その固定レール15に対してグリル庫7の前後方向に移動自在に支持される中間レール16、および、その中間レール16に対してグリル庫7の前後方向に移動自在に支持される可動レール17を備えたスライドレール式の案内機構Bが設けられている(図4参照)。
そして、図4に示すように、左右に並ぶ一対の可動レール17の先端部に、グリル扉8を装着するための扉支持板18が取り付けられ、グリル扉8が、扉支持板18の前面側に当て付けた状態で、扉支持板18に装着されるように構成されている(図2参照)。
図2〜図4に示すように、グリル庫7の底壁部7dを上方から覆う板状のカバー体19が、下バーナ10および左右のスライドレール式の案内機構Bを覆う状態で設けられ、下バーナ10の下バーナ本体部10Aが、カバー体19の中央部の開口を通して上方に突出するように構成されている。
図4および図5に示すように、グリル皿9および調理鍋41の前縁部および後縁部を載置支持する形態に棒状材を曲げ加工して構成された容器支持枠21が設けられている。
そして、図4および図6に示すように、容器支持枠21の前端部が、扉支持板18に上下揺動自在に支持されている。つまり、容器支持枠21の前端部に設けた被支持部21sが、扉支持板18の背面部に設けた係止片18Aに係止支持されている。
また、図4および図5に示すように、容器支持枠21の後端部には、カバー体19の左右両端部の上部に載置する状態で設けたレール枠22に対して摺動自在に載置される被載置部21aが設けられている。なお、被載置部21aは、棒状材をU字状に曲げ加工して構成されている。
すなわち、容器支持枠21が、前端部が扉支持板18に支持され、かつ、後端部がレール枠22に支持される形態で設けられている。
容器支持枠21は、グリル皿9および調理鍋41を着脱自在に支持する載置支持部として機能するものであって、容器支持枠21には、グリル皿9および調理鍋41が選択的に付け替えられる形態で装着されることになる。
すなわち、調理容器支持部Lが、グリル扉8およびグリル皿9を載置支持する容器支持枠21を主要部として構成され、そして、グリル扉8を装着する扉支持板18および容器支持枠21が、左右のスライドレール式の案内機構Bおよびレール枠22にて、グリル庫7に対して取り出し可能に支持されるように構成されている。
なお、グリル庫7の内部を清掃するときには、調理容器支持部Lをグリル庫7の前方に突出させ、その突出状態において、グリル皿9および調理鍋41を容器支持枠21から取り外すことにより、カバー体19の上面部など、グリル庫7の内部を容易に清掃することが可能になる。
ちなみに、図5に示すように、調理鍋41に装着される蓋40には蒸気孔40aが形成されている。そして、蓋40を装着した調理鍋41は、調理容器支持部Lをグリル庫7に収納した状態において、蒸気孔40aがグリル庫7の後方側箇所に位置する状態となるように容器支持枠21に載置することになる。
つまり、調理容器支持部Lをグリル庫7に収納した状態において、蒸気孔40aがグリル庫7の後方側箇所に位置する状態となるようにすることにより、蒸気孔40aから排出される蒸気が迅速に排気通路Eに導かれるようにして、蒸気孔40aから排出される蒸気が、グリル庫7の内部に充満することを極力抑制することが可能になる。
図2〜図4に示すように、グリル庫7の後部に、グリル庫7の下側部分においてはグリル庫横幅方向の中央側部分を開口し、かつ、グリル庫7の上側部分においてはグリル庫横幅方向の全幅に亘って開口する形態で排気出口Uが開口され、排気通路形成部Dが、排気通路Eを排気出口Uに連通させる形態で形成するように構成されている。
また、図11に示すように、メタンガスを主成分とする都市ガスなどの燃料ガスが供給される元ガス供給路28には、一対のコンロバーナ1に対する一対のコンロ用分岐路29、および、グリル用分岐路30が接続されている。
また、元ガス供給路28には、ガス調理器全体に対する燃料ガスの供給を断続する元ガス弁31が配置され、一対のコンロ用分岐路29のそれぞれに、コンロバーナ1の火力を調節するためのコンロバーナ用ガス量調節弁32が設けられている。
さらに、グリル用分岐路30には、下バーナ10および上バーナ11に対するガス燃料の供給圧力を設定圧に調整するガバナ33が設けられ、ガバナ33にて設定圧に調整されたガス燃料を下バーナ10に導く下バーナ用供給路34、および、ガバナ33にて設定圧に調整されたガス燃料を上バーナ11に導く上バーナ用供給路35が設けられている。
また、下バーナ用供給路34には、下バーナ10の火力を調節するための下バーナ用ガス量調節弁36が設けられ、上バーナ用供給路35には、上バーナ11の火力を調節するための上バーナ用ガス量調節弁37が設けられている。
ちなみに、下バーナ用ガス量調節弁36および上バーナ用ガス量調節弁37は、燃料ガスの供給開度を全閉開度から最大開度に亘って変更するものであり、下バーナ10や上バーナ11の燃焼を停止する際には、下バーナ用ガス量調節弁36および上バーナ用ガス量調節弁37を、全閉開度(閉状態)にするように構成されている。
(調理容器の容器種別検出構成)
図2〜図4に示すように、調理容器Kの種別を検出する容器種別検出部Mが、調理容器Kとの接当により調理容器Kの存在を検出する複数の容器検出部Sを備えて構成されている。
また、詳細は以下に示すが、複数の容器検出部Sは、調理容器Kの種別を検出するために、複数の容器検出部Sの存在検出状態の組合せが調理容器Kの種別毎に異なる組合せとなる状態でグリル庫内に備える形態に構成されている。
この実施形態では、複数の容器検出部Sとして、グリル庫7の後部に配設されて調理容器Kの周壁部Kbに接当する複数の後部検出部Saが設けられている。
また、図3および図7に示すように、後部検出部Saは、グリル庫7の左右の後板23のそれぞれに設けられている。すなわち、後部検出部Saは、グリル庫7の左側の後板23に装着された左側後部検出部S1aおよび右側の後板23に装着された右側後部検出部S2aとにより構成されている。
なお、図8および図9に示すように、左側後部検出部S1aおよび右側後部検出部S2aは、グリル皿9が容器支持枠21に載置された状態と、蓋40を装着した調理鍋41が容器支持枠21に載置された状態とでは異なる検出状態となるようにグリル庫7の後板23に備えられている。
具体的には、図8に示すように、グリル皿9を容器支持枠21に載置した状態にて、調理容器支持部Lをグリル庫7の内部の設定収納位置に収納する収納状態とすることで、左側後部検出部S1aおよび右側後部検出部S2aがグリル皿9と接当してグリル皿9の存在を検出する存在検出状態となるように構成されている。
また、図9に示すように、蓋40を装着した調理鍋41を容器支持枠21に載置した状態にて、調理容器支持部Lをグリル庫7の内部の設定収納位置に収納する収納状態とすることで、左側後部検出部S1aが、蓋40からグリル庫後方側に延出された被検知部40H(図5参照)に接当して存在検出状態となり、右側後部検出部S2aが蓋40および調理鍋41と接当せずに非存在検出状態となるように構成されている。
なお、蓋40から延出される被検知部40Hは、図5および図6に示すように、上方側に伸びた後に外方側に向けて延出され、その延出部の端部から下方に伸びる形態に形成されるものであって、蓋40を調理鍋41に装着した状態において、調理鍋41の周縁部を上方側から迂回する形態で調理鍋41の周縁部に近接する位置に位置するように構成されている。つまり、この被検知部40Hは、調理鍋41の周壁部Kbの一部として構成されている。
さらに、左側後部検出部S1aおよび右側後部検出部S2aは、蓋40を装着した調理鍋41を容器支持枠21に載置した状態と、蓋40が装着されていない調理鍋41を容器支持枠21に載置した状態とで異なる検出状態となるようにグリル庫7の後板23に備えられている。つまり、容器種別検出部Mが、蓋40が装着された状態の調理鍋41か、蓋40が装着されていない状態の調理鍋41かを検出するように構成されている。
具体的には、上述の如く、蓋40を装着した調理鍋41が載置された調理容器支持部Lを収納状態とした場合には、左側後部検出部S1aが被検知部40Hに接当して存在検出状態となり、右側後部検出部S2aが蓋40および調理鍋41と接当せずに非存在検出状態となるが、蓋40を装着しない調理鍋41が載置された調理容器支持部Lを収納状態とした場合には、左側後部検出部S1aおよび右側後部検出部S2aが調理鍋41に接当せずに非存在検出状態となるように構成されている。
また、図7〜図9に示すように、左側後部検出部S1aおよび右側後部検出部S2aは、後板23に装着したケーシング部材39と、ケーシング部材39に対してグリル庫前後幅方向に移動自在にかつ前方側の突出位置に復帰付勢された可動体Xとしての押圧移動体38と、押圧移動体38が突出位置から後退移動したことを検出する後退移動検出部Yとしての押圧移動検出部42(図7参照)を備える形態に構成されている。
つまり、押圧移動体38は、上述の如く、グリル皿9を備えた調理容器支持部Lがグリル庫7に対して設定収納位置に収納された場合や、蓋40が装着された調理鍋41を備えた調理容器支持部Lがグリル庫7に対して設定収納位置に収納された場合において、グリル皿9の周壁部Kbや蓋40に設けた被検知部40Hと接当し、グリル庫7の後方側に向かって押されて、突出位置から後退位置に後退移動することになる。
押圧移動検出部42は、図示はしないが、リードスイッチを備えたスイッチ本体と、スイッチ本体と対向配置される磁石と、スイッチ本体と磁石との間を移動自在に設けられた磁気遮蔽体から構成されている。そして、調理容器Kの接当により押圧移動体38が後退移動することで、磁気遮蔽体がスイッチ本体と磁石との間を出退移動するように、押圧移動体38と磁気遮蔽体が連係されている。
具体的には、押圧移動体38が突出位置に位置するときには、押圧移動体38と接続される磁気遮蔽体が、スイッチ本体と磁石との間に相当する位置に位置し、スイッチ本体の出力がOFFの状態となるように構成されている。一方、押圧移動体38が調理容器Kとの接当により突出位置から後退移動したときには、磁気遮蔽体がスイッチ本体と磁石との間に相当する位置から外れた位置に位置し、スイッチ本体の出力がONの状態となるように構成されている。
押圧移動検出部42は、このような磁気遮蔽体の移動により、スイッチ本体を開閉して、調理容器Kが存在する存在検出状態であるか、調理容器Kが存在しない非存在検出状態であるかを検出するように構成されている。ちなみに、左側後部検出部S1aおよび右側後部検出部S2aのそれぞれに設けられた押圧移動検出部42のスイッチ本体の検出情報は、後述する制御部(運転制御部)W(図12参照)に入力される。
(容器種別検出部の検出内容について)
表1に基づいて、左側後部検出部S1aおよび右側後部検出部S2aによって構成される容器種別検出部Mの検出内容について説明する。
なお、表1においては、左側後部検出部S1aを「第1センサ」とし、右側後部検出部S2aを「第2センサ」としている。また、表1においては、左側後部検出部S1aおよび右側後部検出部S2aにおいて、調理容器Kの存在を検出する存在検出状態を「ON」とし、調理容器Kの存在を検出しない非存在検出状態を「OFF」としている。
左側後部検出部S1aおよび右側後部検出部S2aが調理容器Kの存在を検出しない非存在検出状態となる場合(以下、左右非存在検出状態という)は、グリル扉8が開状態であり調理容器支持部Lが収納状態となっていない状態(グリル扉開状態)、調理容器支持部Lが収納状態であるがグリル皿9または調理鍋41が調理容器支持部Lに設けられていない状態(調理容器非存在状態)、または、調理容器支持部Lが収納状態であるが蓋40が装着されていない調理鍋41が調理容器支持部Lに設けられた状態(蓋なし調理鍋収納状態)のいずれかの状態である。
また、左側後部検出部S1aが非存在検出状態となり、右側後部検出部S2aが存在検出状態となる場合(以下、右側存在検出状態という)は、例えば、左側後部検出部S1aまたは右側後部検出部S2aが故障している状態である。
さらに、左側後部検出部S1aが存在検出状態となり、右側後部検出部S2aが非存在検出状態となる場合(以下、左側存在検出状態という)は、グリル扉8が閉状態であり、蓋40が装着された調理鍋41が調理容器支持部Lに設けられている状態(蓋あり調理鍋収納状態)である。つまり、この左側存在検出状態では、容器種別検出部Mが、調理容器支持部Lがグリル庫7の設定収納位置に収納された収納状態において、容器種別検出部Mに接当する調理容器Kの種別が蓋40が装着された調理鍋41であることを検出する状態である。
また、左側後部検出部S1aおよび右側後部検出部S2aが調理容器Kの存在を検出する存在検出状態となる場合(以下、左右存在検出状態と呼ぶ。)は、グリル扉8が閉状態であり、グリル皿9が調理容器支持部Lに設けられている状態(グリル皿収納状態)である。つまり、この左右存在検出状態では、容器種別検出部Mが、調理容器支持部Lがグリル庫7の設定収納位置に収納された収納状態において、容器種別検出部Mに接当する調理容器Kの種別がグリル皿9であることを検出する状態である。
(グリル用設定操作部の詳細)
また、この実施形態のガス調理器は、図12に示すように、グリル用設定操作部6の指令情報が制御部(運転制御部)Wに入力されて、制御部(運転制御部)Wが、グリル用設定操作部6の指令情報に基づいて、上バーナ11および下バーナ10の燃焼を制御するように構成されている。
図10に示すように、グリル用設定操作部6は、オートメニューを選択するオートメニュー選択スイッチ45、調理モードを選択する調理モード選択スイッチ46、火加減を設定する火力調節スイッチ47、グリルバーナAに対する点火および消火を指令する点消火スイッチ48、タイマ調理を設定する時間設定スイッチ49、時間設定スイッチ49により設定された加熱調理時間を表示する表示部49A、入力された情報の取消を指令する取消スイッチ50、および、チャイルドロックスイッチ51を備えている。
オートメニュー選択スイッチ45は、押し操作により、「オートメニュー」を指令するものであり、そして、押し操作されるごとに、「オートメニュー」の調理メニューとして、「トースト」、「鶏もも焼き」、「ホイル焼き」、「魚:切り身」、「魚:姿焼き」、および、「ごはん」、「炊飯予約」の調理メニューに順次切換えるように構成されている。
なお、「ごはん」とは、炊飯を意味するものである。
また、「炊飯予約」とは、時間設定スイッチ49を用いて表示部49Aに設定時間を表示させた状態で点消火スイッチ48を操作して調理の開始を指令することで、設定時間経過後に炊飯を開始するように構成される、いわゆる、タイマ予約炊飯を意味している。
なお、この実施形態のガス調理器は、図10に示すように、調理メニューとして炊飯調理を選択して入力する調理設定操作部(グリル用設定操作部6)と、炊飯調理の開始を指令する炊飯調理開始指令手段(時間設定スイッチ49を用いて表示部49Aに設定時間を表示させた状態で調理の開始を指令する点消火スイッチ48)を備えた構成とされている。
すなわち、上記構成は、本発明のガス調理器において、グリルバーナAによる加熱の開始を所定時間遅延させる開始遅延タイマを備えた、タイマ予約炊飯を行うことが可能な構成のものである。
ただし、グリルバーナAによる加熱の完了を所定時刻まで遅延させる完了遅延タイマを備えた構成とすることも可能である。
なお、「炊飯予約」として、時間設定スイッチ49を用いて表示部49Aに炊き上がり設定時刻を表示させ、点消火スイッチ48を操作して調理の開始を指令することで、炊き上がり設定時刻に炊飯を完了するように構成してもよい。
ちなみに、「オートメニュー」は、オートメニュー選択スイッチ45を操作して調理メニューを選択した後に、点消火スイッチ48を操作することにより実行される。
そして、この実施形態のガス調理器は、制御部(運転制御部)Wが、オートメニュー選択スイッチ45にて選択された複数の調理メニューのそれぞれについて、予め設定されている加熱調理用情報に基づき、上バーナ11および下バーナ10の火力を自動的に調節しながら、自動的に加熱調理を行い、かつ、加熱調理が終了すると、上バーナ11および下バーナ10を自動的に消火する全自動加熱調理を実行するように構成されている。
調理モード選択スイッチ46は、押し操作により、「調理モード」を選択して入力するものであり、そして、押し操作されるごとに、「調理モード」の調理メニューとして、「焼く」、「あたためる」、「ノンフライ」、「煮る」、「蒸す」、および、「パン」の調理メニューに順次切換えるように構成されている。
なお、「調理モード」を実行する際には、調理モード選択スイッチ46を操作して調理メニューを選択した後に、点消火スイッチ48を操作するように構成されている。
そして、制御部(運転制御部)Wが、調理モード選択スイッチ46にて選択された複数の調理メニューのそれぞれについて、予め設定されている加熱調理用情報に基づいて、上バーナ11および下バーナ10の火力を自動的に調節しながら、自動的に加熱調理を行うように構成されている。
なお、「調理モード」において加熱調理を停止する際には、点消火スイッチ48を操作することにより、上バーナ11および下バーナ10の消火を行う。
したがって、この実施形態においては、グリル用設定操作部6は、「オートメニュー」および「調理モード」が備える複数の調理メニューのうちから実行すべき調理メニューを指令する調理メニュー選択入力手段として機能する。
ちなみに、オートメニューの「ごはん」、「炊飯予約」や、調理モードの「煮る」、「蒸す」、「パン」の調理メニューは、調理鍋41を用いて行う調理メニューであり、オートメニューや調理モードにおけるその他の調理メニューは、グリル皿9を用いて行う調理メニューである。
なお、この実施形態のガス調理器が備える、タイマ調理を設定する時間設定スイッチ49、入力された情報の取消を指令する取消スイッチ50、および、チャイルドロックスイッチ51については、詳細な説明は省略する。
制御部(運転制御部)Wは、マイクロコンピュータを備えて、グリルGを備えたガス調理器の全体に対する運転を制御するものであるが、以下の説明においては、グリルGに備えた下バーナ10および上バーナ11に対する燃焼制御を説明して、コンロバーナ1に対する燃焼制御は省略する。
制御部(運転制御部)Wは、図12に示すように、上述したグリル用設定操作部6からの選択入力情報に基づいて、下バーナ10および上バーナ11に対する燃焼を制御する。
例えば、点消火スイッチ48の操作により点火指令が指令されると、制御部(運転制御部)Wは、元ガス弁31、下バーナ用ガス量調節弁36、および、上バーナ用ガス量調節弁37を操作して、下バーナ10および上バーナ11に燃料ガスを供給する状態とし、加えて、下バーナ10および上バーナ11に対する点火プラグPを作動させかつ着火センサRにて着火を検出する点火処理を実行する。
また、点消火スイッチ48の操作により消火指令が指令されると、元ガス弁31、下バーナ用ガス量調節弁36、および、上バーナ用ガス量調節弁37を閉状態に操作して、下バーナ10および上バーナ11を消火する消火処理を実行する。
また、下バーナ10および上バーナ11の燃焼状態において、火力調節スイッチ47の操作により火力の変更が指令されると、下バーナ用ガス量調節弁36および上バーナ用ガス量調節弁37を操作して、下バーナ10および上バーナ11の火力を「強」、「中」、「弱」に変更調節する火力調節処理を実行する。
また、自動調理制御として、「オートメニュー」の調理メニューや、「調理モード」の調理メニューが選択入力された場合には、予め設定された加熱調理用情報に基づいて、上バーナ11および下バーナ10を自動的に点火し、火力を自動的に調節しながら加熱調理を行う。そして、「オートメニュー」の調理メニューが選択入力された場合には、定められた加熱調理が終了すると、下バーナ10および上バーナ11を自動的に消火する。また、タイマ調理が設定された場合には、加熱調理時間が経過すると、下バーナ10および上バーナ11を自動的に消火する。
さらに、制御部(運転制御部)Wは、容器種別検出部Mの検出情報に基づいて、グリルバーナAの加熱作動の制御などを行うように構成されている。
具体的には、左右非存在検出状態では、グリル扉開状態、調理容器非存在状態、または、蓋なし調理鍋収納状態のいずれかの状態となっているが、このような状態において、点消火スイッチ48の操作などにより点火指令が指令された場合には、制御部(運転制御部)Wは、グリルバーナAの点火処理を実行せず、警報ブザーなどの警報装置55を作動させる警報処理を実行するように構成されている。
また、右側存在検出状態では、例えば、左側後部検出部S1aまたは右側後部検出部S2aが故障状態であると判断されることから、制御部(運転制御部)Wは、警報処理を実行することになる。
(特徴的構成)
次に、この実施形態にかかるガス調理器の特徴的な構成について説明する。
このガス調理器が設置されている部屋(台所)には、換気装置として、図13に示すレンジフード110が設置されている。このレンジフード110は、吸い込み部を有する排気用ファン101と、排気用ファンを駆動するモータ107と、排気用ファン101を収容するケーシング102とフード部103とを備えている。
ケーシング102の下面側には、下方に開口した排気用吸い込み口102aが形成されており、排気用ファン101の吸い込み部101aが排気用吸い込み口2aと連通している。
そして、図14、図15に示すように、レンジフード(換気装置)110の排気ダクト106には、延長用排気筒116などが接続され、レンジフード110の排気用吸い込み口102aから吸引された台所内の空気は、排気ダクト106から、上記延長用排気筒116を経て、外部に排気されるように構成されている。
また、この実施形態では、上記のレンジフード110の排気ダクト106と、延長用排気筒116との間には、換気状態送信ユニット150が介装されている。
さらに具体的に説明すると、換気状態送信ユニット150の下側には下部継手151が設けられ、換気状態送信ユニット150の上側には上部継手151が設けられている。
そして、上述の下側継手151がレンジフード110の排気ダクト106に接続され、かつ、換気状態送信ユニット150の上部継手152に延長用排気筒116が接続されている(図14、図15参照)。
また、換気状態送信ユニット150は、図16(a)、(b)に示すように、円環状の外枠161と、外枠161により囲繞される空間に、周方向に90度おきに放射状に配置された4本の棒状部材162と、4本の棒状部材162の交点に配設され中心軸170を備えている。なお、中心軸170は後述する6枚のブレード165を有するタービン166の回転の中心となる軸であり、下部継手151から上部継手152に向かう方向に沿って形成されている。
なお、図16(a)では上部継手、下部継手の記載が省略されている。
そして、円環状の外枠161で囲繞される空間には、上記中心軸170を中心として回転自在に6枚のブレード165を有するタービン166が配置されている。
さらに、タービン166を構成する各ブレード165の先端にはそれぞれ磁石167が配設されている。
そして、レンジフード110が換気運転を開始すると、レンジフード110の排気ダクト106から排出される排気が、下部継手151側から流れ込み、円環状の外枠161で囲繞される空間を経由して上部継手152から延長用排気筒116を経由して屋外に排出されるように構成されている。
また、円環状の外枠161には周方向の一定の間隔をおいて12個のコイル163が配置されており、これら12個のコイル163は、電気的に接続され、その出力が円環状の外枠161内に備える換気状態送信部164に入力されるように構成されている。
そして、レンジフード110の排気ダクト106から排出される排気が、円環状の外枠161で囲繞される空間を、下部継手151から上部継手152に向かう方向に沿って流動すると、6枚のブレード165を有するタービン166が中心軸170を中心として回転する。
そして、タービン166が回転すると、各ブレード165の先端に備える磁石167が6枚のブレード165を有するタービン166とともに回転する。
各ブレード165の先端に配設された磁石167が回転すると、上述の12個のコイル163に電圧が誘起され、この誘起された電圧が換気状態送信部164に入力される。
すなわち、この実施形態では、6枚のブレード165を有するタービン166が毎秒1回転の速度で回転したとき、12Hz(ヘルツ)の交流電圧が換気状態送信部164に入力されるように構成されている。
換気状態送信部164に入力された交流電圧は、換気状態送信部164の電源となる。また、換気状態送信部164は、12個のコイル163から入力される交流電圧の周波数に応じて、ガス調理器が備えている換気状態受信部Z(図12)に対して、レンジフード110からの排気が通流する換気状態であるか否かの換気状態を送信する。
因みに、この実施形態では、レンジフード110が毎時100立方メートルで排気するとき、120Hz(ヘルツ)の交流電圧が換気状態送信部164に入力されるように構成されている。
つまり、換気状態送信ユニット150は、レンジフード(換気装置)110からの排気の通流によって換気状態送信部164に電源を供給する同期発電機を備え、換気状態送信部164は、この同期発電機から電源が供給されるとともに、この同期発電機から供給される交流電圧の周波数によって、レンジフード110からの排気の通流量に関する情報をて、ガス調理器に送信することができるように構成されている。
例えば、レンジフード110が、毎時100立方メートルで排気している場合、換気状態送信部164には、上記同期発電機から120Hzの交流電圧が供給される。
そして、換気状態送信部164は、この120Hzの交流電圧を電源として以下のように、ガス調理器が備えている換気状態受信部Zに換気装置の換気状態情報を送信する。
印加されている電源の周波数f=120Hzを、レンジフード110における換気の排気量Q=毎時100立方メートルに変換する。
換気状態送信部164は、ガス調理器に備える換気状態受信部Zと通信を行い、レンジフード110における換気の排気量Q=毎時100立方メートルであること(換気実行情報)を送信する。
なお、通信の方法としては、この実施形態では、換気状態送信部164から3mの距離における電界強度が概ね500μV/mとなる、微弱電波による通信が用いられている。上述のような微弱電波による通信方法であっても、換気状態送信部164とガス調理器の距離は一般的に3m以内であるので、問題は生じない。
なお、通信方法としては、電波による通信に限定されず、赤外線や、通信用電線を用いた有線通信による通信を用いてもよい。
この実施形態のガス調理器において、換気状態受信部Z(図12)は、レンジフード110における換気の排気量Q=毎時100立方メートルであること(換気実行情報)を受信する。
この実施形態にかかるガス調理器においては、コンロバーナ1やグリルバーナA(下バーナ10、上バーナ11)に対して加熱開始指令が指令されてから所定経過時間(例えば30秒)が経過した時点で、換気状態受信部Zが換気実行情報(例えば、排気量Q=毎時100立方メートルであるという情報)を受信したときには、コンロバーナ1やグリルバーナAの加熱を継続するが、コンロバーナ1やグリルバーナAに対して加熱開始指令が指令されてから所定経過時間(例えば30秒)が経過した時点で、換気状態受信部Zが換気実行情報を受信しないとき、コンロバーナ1やグリルバーナAによる加熱を停止する。
なお、換気状態送信部164は、バッテリー(図示せず)を備えており、一旦電源が印加されるとバッテリーの充電が行われる。そして、仮に、レンジフード110が停止して、レンジフード110における換気の排気量Qが毎時0立方メートルに変化したときには、レンジフード110における換気の排気量Qが毎時0立方メートルであること(換気停止情報)を送信するように構成されている。
そして、コンロバーナ1やグリルバーナAによる加熱を開始した後、継続して加熱が行われている場合に、換気状態受信部Zが上記換気停止情報を所定時間(例えば30秒)連続して受信したときには、コンロバーナ1やグリルバーナAによる加熱を停止する。
なお、換気状態送信部164がバッテリーを備えるようにしているのは、レンジフード(換気装置)110による排気の通流がなく、電源が得られない場合において、換気状態送信部164がバッテリーを備えていない場合、換気状態送信部164から換気状態受信部Zに情報(換気停止情報)を送信することができなくなることによる。
ここで、加熱開始指令は、使用者が手動にて点火操作を行ったときの加熱開始指令に限定されるものではなく、炊飯予約を行った場合に炊飯開始時に制御部(運転制御部)Wから発せられる加熱開始指令も含まれる。
本発明のガス調理器は、ガス調理器のコンロバーナ1やグリルバーナAが燃焼を開始する際に、レンジフード110が排気運転を開始しない場合や、レンジフード110が排気運転を所定時間継続して停止した場合にも、ガス調理器からの燃焼ガスの排出が継続することがないように構成されているので、燃焼ガスが、ガス調理器が設置された部屋(一般的には台所)に充満するようなことを確実に防止することが可能な信頼性の高いガス調理器を提供することが可能になる。
特に、炊飯予約によっていわゆるタイマ予約炊飯を行うときには、使用者がガス調理器の近傍にいないことが想定されるが、本発明のガス調理器においては、使用者がガス調理器の近傍にいない場合において、レンジフード110が排気運転を開始しないような場合に、ガス調理器からの燃焼ガスの排出が継続されることがないため、燃焼ガスが、ガス調理器が設置された部屋(一般的には台所)に充満するというような不都合が生じることを抑制、防止することができる。
しかも、上述の換気状態送信ユニット150を、レンジフード(換気装置)110が備えている排気ダクト106に取り付けるだけで、レンジフード(換気装置)110による排気の通流によって電源が得られるとともに、ガス調理器に換気情報が送信されるので、外部からの電源の供給や、レンジフード110が備える制御回路との接続や通信が不要で、特に有意義である。
なお、上記実施形態では、換気状態受信部が換気実行情報を受信しない期間が所定時間継続したときなどの所定の状況下でバーナの加熱を停止するように構成しているが、なんらかの理由により、まだバーナの加熱が開始されていない場合においては、加熱を開始しないように構成することも可能である。
[別実施形態]
上記実施形態では、タイマで予約して炊飯を行うタイマ予約炊飯機能を備えたガス調理器を例にとって説明したが、本発明のガス調理器は、タイマ炊飯予約機能を備えていない構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、ガス調理器がグリルを備えたガスコンロである場合について説明したが、ガスコンロがグリルを備えず、コンロバーナのみを備えるように構成することも可能である。
また、本発明のガス調理器は、グリル専用機にも適用することが可能である。
さらに、上記実施形態では、換気状態送信部164が、バッテリーを備えるようにした場合を例にとって説明したが、バッテリーを備える構成は任意の構成であり、換気状態送信部がバッテリーを備えていない構成とすることも可能である。
そして、コンロバーナ1やグリルバーナAによる加熱を開始した後、コンロバーナ1やグリルバーナAによる加熱を行っているときに、換気状態受信部Zが、レンジフード(換気装置)における換気の排気量Q=毎時100立方メートルであること(換気実行情報)を受信しない期間が所定時間(例えば30秒)継続したとき、コンロバーナ1やグリルバーナAによる加熱を停止するように構成してもよい。
本発明は、さらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変形を加えることが可能である。