JP2017180865A - 焼成炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】炉体内の上段領域及び下段領域と中段領域との温度差を低減する。
【解決手段】焼成炉10は、セラミック成形体65を焼成する焼成炉であって、内部に処理空間13を有する炉体11と、ヒータ群30(複数のヒータ37)と、遮蔽板群40(複数の遮蔽板47)と、を備えている。複数のヒータ37は、処理空間13内で炉体11内の側面20に沿って配置されている。複数の遮蔽板47は、処理空間13を上下方向に3等分したうちの中段領域15を上段領域14及び下段領域16の各々より多く遮蔽するように、炉体11内の側面20に沿ってヒータ37よりも処理空間13の内側に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、焼成炉に関する。
従来、セラミック成形体を焼成してセンサ素子などのセラミック部品を得るために用いられる焼成炉が知られている。例えば、特許文献1には、炉体と、炉体の左右に取り付けられた遠赤外線ヒータパネルと、遠赤外線ヒータパネルの前面に角度調節自在に配置された多数の遮蔽板と、を備えた炉が記載されている。この炉では、熱媒体の流量や温度を変えることなく炉内温度を広い範囲で調整できるとしている。また、上部の遮蔽板群と下部の遮蔽板群とを別異に角度調整したり、各遮蔽板の角度を調整することで、炉内の上下の温度差を不均一とならないようにすることが記載されている。
特開平6−194050号公報
ところで、炉内でセラミック成形体を焼成するにあたり、上下方向の中央部の温度が上部及び下部の温度よりも高くなる場合があった。これにより、例えばセラミック成形体の焼成具合にばらつきが生じ、焼成後のセラミック部品の特性や寸法がばらつく場合があった。特許文献1には、炉内の上部と下部との温度差を不均一にならないようにすることは記載されているが、上下方向の中央部の高温化については考慮されていなかった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、炉体内の上段領域及び下段領域と中段領域との温度差を低減することを主目的とする。
本発明は、上述した主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の焼成炉は、
セラミック成形体を焼成する焼成炉であって、
内部に処理空間を有する炉体と、
前記処理空間内で前記炉体内の側面に沿って配置されたヒータと、
前記処理空間を上下方向に3等分したうちの中段領域を上段領域及び下段領域の各々より多く遮蔽するように、前記炉体内の側面に沿って前記ヒータよりも前記処理空間の内側に配置された遮蔽板と、
を備えたものである。
この焼成炉では、炉体内の側面に沿ってヒータよりも処理空間の内側に遮蔽板が配置されている。そして、遮蔽板は、炉体内の処理空間を上下方向に3等分したうちの中段領域を上段領域及び下段領域の各々より多く遮蔽している。これにより、処理空間の中段領域では、上段領域及び下段領域の各々と比べて、遮蔽板がヒータによる処理空間の内側の加熱をより低減するため、炉体内の中段領域の高温化が低減される。したがって、この焼成炉では、炉体内の上段領域及び下段領域と中段領域との温度差を低減することができる。
本発明の焼成炉において、前記遮蔽板は、該遮蔽板よりも前記処理空間の内側から水平方向に該遮蔽板と前記ヒータとを見たときに、該ヒータの発熱部のうち該遮蔽板に覆われる部分の面積割合であるヒータ遮蔽率が10%以上40%以下であってもよい。ヒータ遮蔽率が10%以上では、中段領域の高温化を十分低減できる。ヒータ遮蔽率が40%以下では、ヒータによって効率よく処理空間の内側を加熱できる。この場合において、前記ヒータ遮蔽率が20%以上35%以下であってもよい。
本発明の焼成炉において、前記遮蔽板は、前記処理空間の全高に占める前記遮蔽板の高さ割合が10%以上40%以下であってもよい。高さ割合が10%以上では、中段領域の高温化を十分低減できる。高さ割合が40%以下では、ヒータによって効率よく処理空間の内側を加熱できる。この場合において、前記高さ割合が20%以上35%以下であってもよい。
本発明の焼成炉において、前記遮蔽板は、前記炉体内の側面に沿った方向に離間して複数配置されていてもよい。こうすれば、側面に沿った方向に離間せず1枚の遮蔽板で同じ面積を遮蔽する場合と比べて、ヒータからの熱による遮蔽板の変形を低減できる。
本発明の焼成炉において、前記遮蔽板は、前記中段領域内に隙間が存在するように、互いに離間して複数配置されているか又は穴が配設されているかの少なくとも一方を満たしていてもよい。例えば中段領域に遮蔽板の隙間が全くない場合には中段領域の温度が低くなりすぎる(昇温が不足する)場合があるが、中段領域に隙間を設けることで、昇温不足が生じにくくなる。
本発明の焼成炉において、前記ヒータは、前記炉体内の側面に沿って千鳥状に複数配置されていてもよい。こうすれば、処理空間を効率よく加熱できる。
本発明の焼成炉において、前記炉体は、該炉体内の側面として前後左右の4つの側面を有し、前記ヒータ及び前記遮蔽板は、前記4つの側面の各々に対応して配置されていてもよい。
焼成炉10の縦断面図。 図1における昇降板19及び支持体60を上昇させた状態の説明図。 図1のA−A断面図。 遮蔽板群40の有無による処理空間13内の上下方向の温度分布の相違を示す概念図。 実施例1〜4及び比較例1におけるセッター61の測定段と温度との関係を示すグラフ。
次に、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態である焼成炉10の縦断面図である。図2は、図1における昇降板19及び支持体60を上昇させた状態の説明図である。図3は、図1のA−A断面図である。なお、本実施形態において、上下方向,左右方向及び前後方向は、図1〜3に示した通りとする。
焼成炉10は、支持体60上に載置された複数のセラミック成形体65を焼成するために用いられるバッチ炉である。この焼成炉10は、内部に処理空間13を有する炉体11と、炉体11の下側に接続された箱体12と、支持体60を昇降させる昇降装置18と、を備えている。また、焼成炉10は、処理空間13内に、複数のヒータ37を有するヒータ群30と、複数の遮蔽板47を有する遮蔽板群40と、複数の供給管50と、を備えている。
炉体11は、略直方体に形成された断熱構造体であり、炉体11内の側面20すなわち前後左右の内周面である前側面21(図3参照),後側面22,左側面23,及び右側面24と、内部の上面である天井面25と、内部の下面である底面26と、を有している。この各面21〜26で囲まれた略直方体の空間が、セラミック成形体65の焼成を行う処理空間13である。なお、前側面21,後側面22,左側面23,及び右側面24を側面20と総称する。また、図1,2に示すように、処理空間13を上下方向(鉛直方向)に3等分したときの各領域を、上から順に上段領域14,中段領域15,及び下段領域16と称する。
箱体12は、炉体11の下側に接続された略直方体の構造体であり、内部に収容空間17を有している。収容空間17は、図示しない扉が配設されて、焼成炉10の外部と収容空間17との間で支持体60及びセラミック成形体65の搬出入が可能になっている。
昇降装置18は、支持体60を昇降させる機構であり、収容空間17の下部に配置されている。昇降装置18の上部には支持体60を載置する昇降板19が取り付けられている。昇降装置18が昇降板19を昇降させることで、昇降板19上に載置された支持体60が昇降する。これにより、昇降装置18は、収容空間17と処理空間13との間で支持体60に載置されたセラミック成形体65の搬出入を行う。なお、図2に示すように、昇降装置18によって上昇した昇降板19は炉体11の底面26に配設された搬出入口を封止し、昇降板19の上面は底面26の一部となる。この状態では、処理空間13と、収容空間17及び炉体11の外部との間は気密に封止される。
ヒータ群30は、処理空間13を加熱する複数のヒータ37を有している。複数のヒータ37は、処理空間13内で炉体11内の側面20に沿って配置されている。より具体的には、ヒータ群30は、前側面21に沿って配置された複数のヒータ37を有する前ヒータ群31(図3参照)と、後側面22に沿って配置された複数のヒータ37を有する後ヒータ群32と、左側面23に沿って配置された複数のヒータ37を有する左ヒータ群33と、右側面24に沿って配置された複数のヒータ37を有する右ヒータ群34と、有している。各ヒータ群31〜34は、配置の方向(各側面21〜24のうちいずれの面に沿って配置されているか)が異なる点以外は同様であるため、例として図1,図2に示した後ヒータ群32について説明して、他のヒータ群31,33,34については詳細な図示及び説明を省略する。
後ヒータ群32は、図1,2に示すように炉体11内の後側面22に沿って上下左右方向に並べて配置された複数(本実施形態では計8個)のヒータ37を有している。この複数のヒータ37は、後側面22に沿って上下2段の千鳥状に配置されている。後ヒータ群32が有する各ヒータ37は、赤外線ヒータとして構成されており、発熱部38と2つの導電部39とを備えている。発熱部38は、抵抗発熱体であり、導電部39を介して外部から電力が供給されて加熱すると、赤外線を放射する。発熱部38は、線状ヒーターとして構成されており、両端が導電部39に支持されて処理空間13内で上下方向に垂れ下がるようにU字状に配置されている。発熱部38の材質としては、セラミック成形体65の焼成時の温度以上の耐熱性を有する材質を用いることができ、例えば二珪化モリブデン(MoSi2)などが挙げられる。導電部39は、外部から発熱部38への電路となる導電性の部材であり、後側面22を前後に貫通して外部に引き出されている。炉体11の外部では、導電部39は図示しない電源に接続されている。後ヒータ群32が有する上側のヒータ37と下側のヒータ37とは、発熱部38が互いに左右方向に隣り合わないように上下にずれて配置されている。また、上側の4個のヒータ37は発熱部38が上段領域14及び中段領域15にまたがるように配置され、下側の4個のヒータ37は発熱部38が中段領域15及び下段領域16にまたがるように配置されている。
遮蔽板群40は、処理空間13内を遮蔽する複数の遮蔽板47を有している。複数の遮蔽板47は、処理空間13内で炉体11内の側面20に沿って配置されている。より具体的には、遮蔽板47は、前側面21に沿って配置された複数の遮蔽板47を有する前遮蔽板群41(図3参照)と、後側面22に沿って配置された複数の遮蔽板47を有する後遮蔽板群42と、左側面23に沿って配置された複数の遮蔽板47を有する左遮蔽板群43と、右側面24に沿って配置された複数の遮蔽板47を有する右遮蔽板群44と、有している。遮蔽板群41〜44の各々の遮蔽板47は、対応する各側面21〜24に沿って配置されたヒータ37よりも処理空間13の内側に配置されている。各遮蔽板群41〜44は、配置の方向(各側面21〜24のうちいずれの面に沿って配置されているか)が異なる点以外は同様であるため、例として後遮蔽板群42について説明して、他の遮蔽板群41,43,44については詳細な図示及び説明を省略する。
後遮蔽板群42は、図1,2に示すように炉体11内の後側面22に沿って上下左右方向に並べて配置された複数(本実施形態では計4枚)の遮蔽板47を有している。遮蔽板47は、対応するヒータ37からの赤外線を遮蔽するか、対応するヒータ37に加熱された処理空間13の雰囲気が対流により処理空間13の内側(ここでは前方)に向かうのを遮蔽するか、の少なくとも一方の役割を果たす。なお、遮蔽板47に対応するヒータ37とは、遮蔽板47と同じ側面20に沿って配置されたヒータ37、言い換えると遮蔽板47よりも処理空間13の外側に位置するヒータ37を意味する。例えば後遮蔽板群42の遮蔽板47に対応するのは後ヒータ群32のヒータ37である。遮蔽板47の材質としては、例えば熱伝導率の低い断熱材を用いることができ、例えばセラミックスファイバーなどの繊維系断熱材料が挙げられる。セラミックスファイバーの材質としては、例えばアルミナ(Al23)やシリカ(SiO2)などが挙げられる。
後遮蔽板群42が有する複数の遮蔽板47は、各々がボルト48によって後側面22に固定された固定板であり、後側面22に沿って上下2段,左右2列の格子状に配置されている。この複数の遮蔽板47は、中段領域15を上段領域14及び下段領域16の各々より多く遮蔽するように配置されている。言い換えると、遮蔽板47の中段領域15の遮蔽面積が、上段領域14の遮蔽面積よりも多く、且つ下段領域16の遮蔽面積よりも多くなるように、遮蔽板47が配置されている。詳細は後述するが、こうすることで、セラミック成形体65を焼成する際の炉体11内の上段領域14及び下段領域16と中段領域15との温度差を低減することができる。ここで、遮蔽面積は、遮蔽板47よりも処理空間13の内側から水平且つ対応する側面20(ここでは後側面22)に垂直な方向に遮蔽板47を見たときの、遮蔽板47の見かけの面積を言う。すなわち、後遮蔽板群42が有する遮蔽板47の遮蔽面積は、前方から後方に向かう方向に遮蔽板47を見たとき(図1のように遮蔽板47を見たとき)の遮蔽板47の面積を言う。なお、本実施形態では、後遮蔽板群42が有する複数の遮蔽板47は、いずれも中段領域15内に配置され、中段領域15からはみ出す部分が存在しない。そのため、上段領域14の遮蔽面積及び下段領域16の遮蔽面積は値0である。
また、後遮蔽板群42が有する複数の遮蔽板47は、1枚の遮蔽板を上下左右に4分割した状態で配置されており、炉体11内の後側面22に沿った方向に離間して複数配置されている。より具体的には、上側の遮蔽板47と下側の遮蔽板47とが上下に離間し、左側の遮蔽板47と右側の遮蔽板47とが左右に離間している。この4枚の遮蔽板47のうち上側の2枚は、各々が2個のヒータ37の発熱部38の下側の一部を覆っている。また、遮蔽板47のうち下側の2枚は、各々が2個のヒータ37の発熱部38の上側の一部を覆っている。このため、後ヒータ群32のヒータ37の発熱部38のうち中段領域15内に存在する部分は、ほとんど(例えば80%以上)が遮蔽板47に覆われている。なお、「遮蔽板47が発熱部38を覆う」とは、遮蔽板47よりも処理空間13の内側から水平方向(ここでは前方から後方に向かう方向)に遮蔽板47とヒータ37とを見たときに、発熱部38の少なくとも一部が遮蔽板47で見えない(覆われている)状態になっていることを言う。また、このように遮蔽板47とヒータ37とを見たときの、発熱部38の面積のうち遮蔽板47に覆われる部分の面積割合であるヒータ遮蔽率が、10%以上40%以下であることが好ましい。なお、本実施形態では、発熱部38は線状発熱体であるため、ヒータ遮蔽率は、発熱部38の全長に対する遮蔽板47に覆われる部分の長さの割合として求めることもできる。ヒータ遮蔽率は20%以上であることがより好ましい。ヒータ遮蔽率は35%以下であることがより好ましい。なお、本実施形態のようにヒータ37が複数存在する場合、ヒータ遮蔽率は、複数のヒータ37の発熱部38の合計面積のうち遮蔽板47に覆われる部分の合計面積の割合とする。
後遮蔽板群42が有する複数の遮蔽板47は、処理空間13の全高Hに占める遮蔽板47の高さ割合が10%以上40%以下であることが好ましい。なお、遮蔽板47の高さは、遮蔽板47の上下方向の存在範囲に基づいて定まる値とする。すなわち、上下方向で遮蔽板47が存在する部分を遮蔽板47の高さに含めるようにカウントして、遮蔽板47の高さを求めるものとする。本実施形態では、遮蔽板47の高さは図1の高さH1(上側の遮蔽板47の高さと同じ)と高さH2(下側の遮蔽板47の高さと同じ)との和である。すなわち、遮蔽板47の高さ割合は(H1+H2)/H×100となる。なお、上述したように、本実施形態では、遮蔽板47は中段領域15内に配置され、中段領域15からはみ出す部分が存在しない。そのため、遮蔽板47の高さ割合は約33.33%以下(100/3%以下)になっている。遮蔽板47の高さ割合は、20%以上であることがより好ましい。遮蔽板47の高さ割合は、35%以下であることがより好ましい。
また、上側の遮蔽板47と下側の遮蔽板47との上下の隙間は、中段領域15内に存在し、本実施形態では中段領域15の上下方向の中央に位置している。この上下の隙間(上側の遮蔽板47と下側の遮蔽板47との上下の距離)は、本実施形態では10mmとした。なお、上下の隙間は8mm以上40mm以下としてもよい。上下の隙間は20mm以下としてもよいし、12mm以下としてもよい。また、左側の遮蔽板47と右側の遮蔽板47との左右の隙間は、中段領域15内に存在している。この左右の隙間(左側の遮蔽板47と右側の遮蔽板47との距離)は、本実施形態では10mmとした。なお、左右の隙間は8mm以上40mm以下としてもよい。左右の隙間は20mm以下としてもよいし、12mm以下としてもよい。なお、遮蔽板47は、遮蔽板47よりも処理空間13の内側(前方)から水平方向に遮蔽板47と後ヒータ群32のヒータ37とを見たときに、上下の遮蔽板47の隙間からヒータ37の発熱部38が見える(露出する)ように配置されている。ただし、これに限らず上下の遮蔽板47の隙間から発熱部38が見えない(露出しない)ように遮蔽板47が配置されていてもよい。なお、本実施形態では、上下の遮蔽板47の隙間から導電部39が一部露出しているが、導電部39が露出していなくてもよい。
なお、上述したように後ヒータ群32以外の各ヒータ群31,33,34、及び後遮蔽板群42以外の各遮蔽板群41,43,44については図示を省略するが、例えば前ヒータ群31及び前遮蔽板群41を処理空間13内で後方から見た場合、前ヒータ群31の各ヒータ37の配置や前遮蔽板群41の各遮蔽板47の配置は図1,2と同じになる。同様に、左ヒータ群33及び左遮蔽板群43を処理空間13内で右方から見た場合や、右ヒータ群34及び右遮蔽板群44を処理空間13内で左方から見た場合の、各ヒータ37及び各遮蔽板47の配置は図1,2と同じになる。
供給管50は、処理空間13内に雰囲気ガスなどを供給する部材である。供給管50は長手方向が上下方向に沿うように配置され、図3に示すように炉体11の4隅に1本ずつ配置されている。供給管50には上下方向に等間隔に並んだ複数の供給孔51が配設されている。供給管50は炉体11の外部の図示しないガス供給装置に接続されており、ガス供給装置から供給されたガスを供給孔51から噴出させて処理空間13内に供給する。
支持体60は、セラミック成形体65を上面に載置する平板状のセッター61とセッター61を下方から支持する複数のスペーサ62との1組として、これを上下方向に複数組積み重ねた部材である。この複数組のセッター61の各々の上面に、セラミック成形体65が載置される。セッター61は、処理空間13でのセラミック成形体65の焼成温度に耐えられるよう、高い耐食性や耐熱性を有する材料(例えば、セラミックスなど)から構成されている。セッター61は、セラミック成形体65を載置できればよく、平板状に限らずメッシュ状などとしてもよい。スペーサ62は、セッター61の下方の4隅に配置されて、上下のセッター61を離間させてセラミック成形体65を配置する空間を確保する。
セラミック成形体65は、処理空間13でヒータ37からの赤外線や処理空間13内の雰囲気により焼成されるものであり、焼成後にセラミック部品となる。特に限定するものではないが、本実施形態では、セラミック成形体65は、焼成後にセンサ素子となるものとした。より具体的には、セラミック成形体65は、ジルコニアなどの酸素イオン伝導性固体電解質をセラミックス成分として含む複数枚の未焼成のセラミックスグリーンシートを、電極等の種々のパターンを印刷した後に積層及び圧着して乾燥されたものとした。
こうして構成された焼成炉10の使用例を以下に説明する。まず、昇降装置18が昇降板19を下降させた状態(図1)で、昇降板19上に支持体60を載置すると共に、支持体60の各セッター61上にセラミック成形体65を載置する。続いて、昇降装置18により昇降板19及び支持体60を上昇させてセラミック成形体65を処理空間13内に搬入する(図2)。次に、供給管50から処理空間13内に雰囲気ガスを供給し、複数のヒータ37に電力を供給してヒータ37を加熱する。そして、雰囲気ガスの供給量やヒータ37に供給する電力を所定の値にしておくことにより、処理空間13内をセラミック成形体65の焼成に適した状態になるようにする。そして、焼成に必要な処理時間の経過後に供給管50からの雰囲気ガスの供給やヒータ37の加熱を停止した後、昇降装置18により昇降板19を下降させて、収容空間17から焼成後のセラミック成形体65すなわちセンサ素子を取り出す。
ここで、本実施形態では、上述したように遮蔽板群40(複数の遮蔽板47)は、中段領域15を上段領域14及び下段領域16の各々より多く遮蔽するように配置されている。これにより、処理空間13の中段領域15では、上段領域14及び下段領域16の各々と比べて、遮蔽板47がヒータ37による処理空間の内側の加熱をより低減するため、炉体11内の中段領域15の高温化が低減される。図4は、遮蔽板群40の有無による処理空間13内の上下方向の温度分布の相違を示す概念図である。図4の1点鎖線は焼成炉10が遮蔽板47を備えない状態で焼成処理を行った場合の上下方向の温度分布の概念図であり、図4の実線は焼成炉10が遮蔽板47を備える状態で焼成処理を行った場合の上下方向の温度分布の概念図である。図4に示すように、中段領域15を遮蔽板47がより多く遮蔽していることで、高温化しやすい中段領域15の最高温度が低減される。また、上段領域14や下段領域16の一部の温度がより上昇する。これらにより、本実施形態の焼成炉10では、炉体11内の上段領域14及び下段領域16と中段領域15との温度差を低減することができる。なお、図4の1点鎖線のように炉体11内の上段領域14及び下段領域16と中段領域15との温度差が大きい場合には、セラミック成形体65の焼成具合が上下方向の位置によってばらついてしまい、焼成後のセラミック部品(センサ素子)の特性や寸法がばらつく場合がある。本実施形態の炉体11では、中段領域15をより多く遮蔽するように遮蔽板47を配置することで、そのような不具合を低減できる。
なお、図4に示すように、上段領域14の上部(天井面25付近)や下段領域16の下部(底面26付近)の温度は遮蔽板47の有無にかかわらず温度が比較的上昇しにくい場合がある。この場合、比較的温度分布が均一に保たれている領域内に炉体11内の使用範囲が含まれるようにすればよい。なお、炉体11内の使用範囲とは、支持体60に載置された最も上方のセラミック成形体65の位置と、最も下方のセラミック成形体65の位置と、の間の領域を意味する。すなわち、上段領域14の上部(天井面25付近)や下段領域16の下部(底面26付近)にはセラミック成形体65を配置しないようにすればよい。
以上詳述した本実施形態の焼成炉10では、炉体11内の側面20に沿ってヒータ群30(複数のヒータ37)よりも処理空間13の内側に遮蔽板群40(複数の遮蔽板47)が配置されている。そして、遮蔽板47は、中段領域15を上段領域14及び下段領域16の各々より多く遮蔽している。したがって、焼成炉10では、炉体11内の上段領域14及び下段領域16と中段領域15との温度差を低減することができる。
また、ヒータ遮蔽率が10%以上では、中段領域15の高温化を十分低減できる。ヒータ遮蔽率が40%以下では、ヒータ37によって効率よく処理空間13の内側を加熱できる。さらに、遮蔽板47の高さ割合が10%以上では、中段領域15の高温化を十分低減できる。遮蔽板47の高さ割合が40%以下では、ヒータ37によって効率よく処理空間13の内側を加熱できる。
さらに、遮蔽板47は、炉体11内の側面20に沿った方向に離間して複数配置されているため、側面20に沿った方向に離間せず1枚の遮蔽板47で同じ面積を遮蔽する場合と比べて、ヒータ37からの熱による遮蔽板47の変形を低減できる。また、ヒータ37からの熱によるボルト48の変形も低減できる。さらにまた、遮蔽板47は、中段領域15内に隙間が存在するように、上下方向及び左右方向に離間して複数配置されている。例えば中段領域15に隙間が全くない場合には中段領域15の温度が低くなりすぎる(昇温が不足する)場合があるが、中段領域15に隙間を設けることで、昇温不足が生じにくくなる。
また、ヒータ群30(複数のヒータ37)は、炉体11内の側面20に沿って千鳥状に複数配置されているため、処理空間13を効率よく加熱できる。また、炉体11は、炉体11内の側面20として前後左右の4つの側面(前側面21,後側面22,左側面23,及び右側面24)を有し、ヒータ37及び遮蔽板47は、4つの側面の各々に対応して配置されている(各ヒータ群31〜34,各遮蔽板群41〜44)。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、後遮蔽板群42が有する複数の遮蔽板47は、上下及び左右に離間して配置されていたが、これに限らず炉体11内の側面20に沿った方向に離間していればよい。また、複数の遮蔽板47が上下左右の少なくとも一方について離間せず接触して配置されていてもよい。また、後遮蔽板群42が有する複数の遮蔽板47が上下のみに分かれた複数枚(例えば2枚)であったり、左右のみに分かれた複数枚(例えば2枚)であったりしてもよい。また、後遮蔽板群42が1枚の遮蔽板47のみを有していてもよい。他の遮蔽板群41,43,44についても同様である。
上述した実施形態では、複数の遮蔽板47の上下の隙間及び左右の隙間が存在するようにしたが、これに加えて又は代えて、遮蔽板47の1以上に穴が配設されていてもよい。複数の遮蔽板47間の隙間と遮蔽板47に配設された穴との少なくとも一方が存在することで中段領域15内に隙間が存在していれば、中段領域15の温度が低くなりすぎることを抑制する効果が得られる。
上述した実施形態では、複数の遮蔽板47はいずれも中段領域15に配置され、中段領域15からはみ出す部分が存在しなかったが、これに限られない。複数の遮蔽板47のうち1以上の遮蔽板47の少なくとも一部が上段領域14又は下段領域16に配置されていてもよい。また、1枚の遮蔽板47が上段領域14,中段領域15,及び下段領域16にまたがっていてもよい。上段領域14や下段領域16に配置される遮蔽板47が存在する場合でも、遮蔽板47の中段領域15の遮蔽面積が、上段領域14の遮蔽面積よりも多く、且つ下段領域16の遮蔽面積よりも多くなるようにすれば、上述した実施形態と同様の効果が得られる。なお、遮蔽板47の高さ割合が100/3%を超える値になるようにする場合には、遮蔽板47が上段領域14又は下段領域16の少なくとも一方に存在する必要がある。
上述した実施形態では、各遮蔽板群41〜44はいずれも同様の構成としたが、特にこれに限らず、いずれか1以上の群が他と異なる構成をしていてもよい。なお、上述した実施形態では各遮蔽板群41〜44はいずれも同様の構成としているため、遮蔽板群41〜44は互いにヒータ遮蔽率及び遮蔽板47の高さ割合は同じ値であり、焼成炉10全体としてのヒータ遮蔽率及び遮蔽板47の高さ割合もこれと同じ値である。これに対し、遮蔽板群41〜44のうちいずれか1以上の群が他と異なる構成をしている場合は、ヒータ遮蔽率及び遮蔽板47の高さ割合の値は、遮蔽板群41〜44の各々で異なったり、遮蔽板群41〜44の各々と焼成炉10全体とで異なったりすることがある。このような場合、焼成炉10全体でのヒータ遮蔽率が10%以上40%以下であれば、それに対応して上述した効果が得られる。同様に、焼成炉10全体での高さ割合が10%以上40%以下であれば、それに対応して上述した効果が得られる。ただし、このような場合でも、遮蔽板群41〜44の各々のヒータ遮蔽率がいずれも10%以上40%以下であることが好ましい。同様に、遮蔽板群41〜44の各々の高さ割合が10%以上40%以下であることが好ましい。
上述した実施形態では、炉体11は、炉体11内の側面20として前後左右の4つの側面を有していたが、これに限られない。例えば、側面20の数が3つや5つ以上であってもよい。また、側面20が円筒の内周面の形状をしていてもよい。
上述した実施形態では、ヒータ37の発熱部38は線状ヒータとしたが、これに限らずどのようなヒータを用いてもよい。例えば、ヒータは、面状ヒータとして構成された発熱部を有していてもよい。ヒータ37の個数や配置についても、上述した実施形態に限られない。
以下には、焼成炉を具体的に作製した例を実施例として説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
図1〜3に示した、上述した実施形態の焼成炉10を作製して実施例1とした。実施例1の処理空間13の寸法は、上下の高さ(全高H)が760mm、前後の長さが900mm、左右の長さが900mmとした。後遮蔽板群42は、図1,2に示したように上下左右に離間して配置された4枚の遮蔽板47を備えるものとした。この4枚の遮蔽板47は、図1,2に示したようにいずれも中段領域15内に配置した。遮蔽板47は、セラミックファイバーのボードとし、上下の高さが100mm(高さH1,H2がいずれも100mm)、左右の幅が350mm、厚みが20mmのものを用いた。上側の遮蔽板47と下側の遮蔽板47との上下の隙間は10mmとし、左側の遮蔽板47と右側の遮蔽板47の左右の隙間は10mmとした。4枚の遮蔽板47は、前方から後方に水平に見たときに、後ヒータ群32のうち上側のヒータ37の発熱部38の48%を覆い、下側のヒータ37の発熱部38の15%を覆うように配置した。そのため、ヒータ遮蔽率は31%であった。処理空間13の全高Hに占める後遮蔽板群42の4枚の遮蔽板47の高さ割合は、(H1+H2)/H×100=約26%となった。前遮蔽板群41、左遮蔽板群43、右遮蔽板群44についても、配置の方向(各側面21〜24のうちいずれの面に沿って配置されているか)以外は後遮蔽板群42と同じとした。そのため、焼成炉10全体としてのヒータ遮蔽率は26%となり、焼成炉10全体としての高さ割合は26%となった。支持体60は、セッター61とスペーサ62との組を上下方向に26組重ねた構成とし、26組を前後左右に離間して4山並べた配置とした。支持体60の複数のセッター61の位置を、下から順に1段目、2段目、・・・と称するものとする。支持体60は、5〜16段目のセッター61が中段領域15内に位置するように配置した。また、下側の遮蔽板47の下端から上側遮蔽板47の上端までの高さに5〜15段目のセッター61が位置するように配置した。セッター61の厚みは7mmとした。また、スペーサ62の上下の高さ(=セッター61の上下の間隔)は13mmとした。
[実施例2]
上側の遮蔽板47と下側の遮蔽板47との上下の隙間を35mmとした点以外は、実施例1と同じ焼成炉10を作製して実施例2とした。なお、実施例2の遮蔽板47の高さ割合は実施例1と同じ26%である。また、実施例2のヒータ遮蔽率は30%であった。
[実施例3]
上側の遮蔽板47と下側の遮蔽板47とを分けずに1枚の遮蔽板47とし、各遮蔽板47に穴を設けた点以外は、実施例2と同じ焼成炉10を作製して実施例3とした。すなわち、後遮蔽板群42が左右に離間した2枚の遮蔽板47を有するものとした。2枚の遮蔽板47の寸法は、いずれも、上下の高さが235mm、左右の幅が350mm、厚みが20mmとした。左側の遮蔽板47と右側の遮蔽板47の左右の隙間は実施例1,2と同じく10mmとした。2枚の遮蔽板47の各々の穴は、いずれも遮蔽板47の上下左右の中央に位置するように配設した。穴の直径は67mmとした。前遮蔽板群41、左遮蔽板群43、右遮蔽板群44についても、配置の方向以外は後遮蔽板群42と同じとした。焼成炉10全体としてのヒータ遮蔽率は36%となり、焼成炉10全体としての高さ割合は31%(=235mm/760mm×100)となった。
[実施例4]
各遮蔽板47に穴を設けないようにした点以外は、実施例3と同じ焼成炉10を作製して実施例4とした。焼成炉10全体としてのヒータ遮蔽率は38%となった。焼成炉10全体としての高さ割合は実施例3と同じ31%である。
[比較例1]
遮蔽板47を備えない点以外は実施例1と同じ焼成炉10を作製して比較例1とした。
[処理空間13内の温度の測定]
実施例1〜4,比較例1について、供給管50から処理空間13内に雰囲気ガスを供給し、複数のヒータ37に電力を供給してヒータ37を加熱し、その状態で1〜24段目のうち奇数段及び24段目のセッター61上の雰囲気の温度を測定した。支持体60は26組を4山配置しているが、代表としてそのうちの1山にて測定した。また、実施例1〜4,比較例1の各々について、測定された温度の最大値と最小値との差を導出したところ、実施例1では3.0℃、実施例2では4.2℃、実施例3では5.1℃、実施例4では5.3℃、比較例1では8.8℃であった。図5は、実施例1〜4及び比較例1におけるセッター61の測定段と温度との関係を示すグラフである。
図5に示すように、比較例1では上段領域及び下段領域と中段領域との温度差が大きく、最大で8.8℃の差があった。これに対し、実施例1〜4はいずれも比較例1と比べて中段領域の温度が低くなり上段領域及び下段領域の温度が高くなる傾向が見られ、炉体内の上段領域及び下段領域と中段領域との温度差が低減されていた。測定された温度の最大値と最小値との差も、実施例1〜4は比較例1と比べて小さくなっていた。なお、遮蔽板47の上下の隙間も穴も存在しない実施例4では、中段領域の一部の段の温度が上段領域及び下段領域の温度より低くなっていた。これに対し、遮蔽板47の上下の隙間又は穴が存在する実施例1〜3では、中段領域の温度が低下しすぎることはなかった。また、遮蔽板47に穴が配設された実施例3よりも、穴の代わりに遮蔽板47の上下の隙間を設けた実施例1,2の方が、温度の最大値と最小値との差を小さくできていた。さらに、隙間が35mmである実施例2よりも、隙間が10mmである実施例1の方が、温度の最大値と最小値との差を小さくできていた。
10 焼成炉、11 炉体、12 箱体、13 処理空間、14 上段領域、15 中段領域、16 下段領域、17 収容空間、18 昇降装置、19 昇降板、20 側面、21 前側面、22 後側面、23 左側面 24 右側面、25 天井面、26 底面、30 ヒータ群、31 前ヒータ群、32 後ヒータ群、33 左ヒータ群、34 右ヒータ群、37 ヒータ、38 発熱部、39 導電部、40 遮蔽板群、41 前遮蔽板群、42 後遮蔽板群、43 左遮蔽板群、44 右遮蔽板群、47 遮蔽板、48 ボルト、50 供給管、51 供給孔、60 支持体、61 セッター、62 スペーサ、65 セラミック成形体。

Claims (9)

  1. セラミック成形体を焼成する焼成炉であって、
    内部に処理空間を有する炉体と、
    前記処理空間内で前記炉体内の側面に沿って配置されたヒータと、
    前記処理空間を上下方向に3等分したうちの中段領域を上段領域及び下段領域の各々より多く遮蔽するように、前記炉体内の側面に沿って前記ヒータよりも前記処理空間の内側に配置された遮蔽板と、
    を備えた焼成炉。
  2. 前記遮蔽板は、該遮蔽板よりも前記処理空間の内側から水平方向に該遮蔽板と前記ヒータとを見たときに、該ヒータの発熱部のうち該遮蔽板に覆われる部分の面積割合であるヒータ遮蔽率が10%以上40%以下である、
    請求項1に記載の焼成炉。
  3. 前記ヒータ遮蔽率が20%以上35%以下である、
    請求項2に記載の焼成炉。
  4. 前記遮蔽板は、前記処理空間の全高に占める前記遮蔽板の高さ割合が10%以上40%以下である、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の焼成炉。
  5. 前記高さ割合が20%以上35%以下である、
    請求項4に記載の焼成炉。
  6. 前記遮蔽板は、前記炉体内の側面に沿った方向に離間して複数配置されている、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の焼成炉。
  7. 前記遮蔽板は、前記中段領域内に隙間が存在するように、互いに離間して複数配置されているか又は穴が配設されているかの少なくとも一方を満たしている、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の焼成炉。
  8. 前記ヒータは、前記炉体内の側面に沿って千鳥状に複数配置されている、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の焼成炉。
  9. 前記炉体は、該炉体内の側面として前後左右の4つの側面を有し、
    前記ヒータ及び前記遮蔽板は、前記4つの側面の各々に対応して配置されている、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の焼成炉。
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