JP2017180727A - 転がり軸受ユニット - Google Patents

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直太 山本
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Abstract

【課題】転がり軸受ユニットの軸受から発生する摩耗粉(鉄粉等)等の異物が外部へ流出しないように捕捉する捕捉手段を、転がり軸受ユニット内に容易に取り付けできるようにする。【解決手段】外輪1及び内輪2と、転動体3と、軸受空間の外側に位置し潤滑油によって部材同士の可動部が潤滑される作動機構部30と、外輪1若しくは外輪1に固定されたハウジング11に取り付けられ、軸受空間内から作動機構部30へ通じる潤滑油通路を覆うシールリング40と、シールリング40に設けられ軸受空間内から作動機構部30へと流出する潤滑油に含まれる異物を捕捉するフィルタ部46,47とを備え、シールリング40は軸受空間の側方開口Dに沿う円環状を成しその円環の周方向に沿って分割された複数の分割シール部材40’の連結体である転がり軸受ユニットとした。【選択図】図1

Description

この発明は、オイル潤滑される転がり軸受に関し、特に、潤滑用のオイルに含まれる異物の捕捉する機能を備えた転がり軸受ユニットに関するものである。
輸送機器や産業機械、その他各種機器の可動部には、転がり軸受が組み込まれている。このような機器の中には、油潤滑される転がり軸受以外に潤滑が必要な作動機構部を有し、その作動機構部と転がり軸受とが、共通のオイルで潤滑される構造となっているものがある。作動機構部としては、例えば、ギヤ同士の噛み合い部分や部材同士の摺接部分等が挙げられる。
例えば、オイルポンプ等は、機器の内部に転がり軸受と作動機構部とを有している。また、特に、オイルポンプは、その転がり軸受と作動機構部とを備えた機器の外部にある他の作動機構部に向かって、内部の潤滑油を送り出す機能を備えている。
ところで、転がり軸受の軸受空間からは、摩耗粉(鉄粉等)等の異物が発生することがある。この異物が、潤滑油の循環経路の途中にある作動機構部に侵入すると、異物の噛み込みによって、機器の耐久性を低下させる場合がある。また、場合によっては、機器の動作不良・故障・破損に繋がることもある。
そこで、例えば、特許文献1には、鉄粉等からなる異物が循環経路内に流通する潤滑油に混入した場合に、その異物をセンサが備える磁石に吸着させ、吸着した異物が堆積していくことにより金属製のケーシングと磁石とが電気的に導通した場合に、警報を発信する潤滑油の鉄粉汚濁検知方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−280180号公報
上記のように、転がり軸受から発生する摩耗粉(鉄粉等)等の異物が、潤滑油の循環経路の途中にある作動機構部に侵入することは好ましくない。特に、オイルポンプ用の転がり軸受ユニットにおいて、軸受から発生する大きな剥離片は、そのオイルポンプ自身の作動機構部や、そのオイルポンプによって送り出される潤滑油の循環経路内にある他の作動機構部の部品に対して、動作不良・故障・破損の原因となる。このため、転がる軸受内からの異物の流出防止や、その異物が発生した際の異物の検出が必要となる。
上記特許文献1に記載の技術では、センサが備える磁石は、潤滑油の循環経路内に臨んでいる。しかし、この技術では、循環経路内の潤滑油に含まれる異物の多くは、センサの磁石に吸着することなく、その傍らを通過してしまう可能性がある。また、特許文献1に記載の技術では、異物の捕捉は、潤滑油内の異物の混入度合いを検知するのに必要な最小限度の量にとどまり、その結果、残りの異物の作動機構部への侵入を阻止できないという問題もある。
そこで、この発明の課題は、転がり軸受ユニットの軸受から発生する摩耗粉(鉄粉等)等の異物が、軸受外へ流出しないようより確実に捕捉することであり、特に、その異物の捕捉手段を転がり軸受ユニット内に容易に取り付けできるようにすることである。
上記の課題を解決するために、この発明は、外輪及び内輪と、前記外輪と前記内輪との間の軸受空間に配置される転動体と、前記軸受空間の外側に位置し潤滑油によって部材同士の可動部が潤滑される作動機構部と、前記外輪若しくは前記外輪に固定された部材、又は、前記内輪若しくは前記内輪に固定された部材の一方に取り付けられ、前記軸受空間内から前記作動機構部へ通じる潤滑油通路を覆うシール部材と、前記シール部材に設けられ前記軸受空間内から前記作動機構部へと流出する潤滑油に含まれる異物を捕捉するフィルタ部と、を備え、前記シール部材は前記軸受空間の側方開口に沿う円環状を成しその円環の周方向に沿って分割された複数の分割シール部材の連結体である転がり軸受ユニットを採用した。
ここで、前記外輪は固定側、前記内輪は回転側であり、前記シール部材は前記外輪若しくは前記外輪に固定された部材に取り付けられている構成を採用することができる。
これらの各構成において、前記シール部材に、対の電極間への金属からなる異物の付着を電気的に検出するセンサ装置を備え、前記センサ装置の電気配線を周方向に隣り合う前記分割シール部材間で電気的に接続する配線接続部を備える構成を採用することができる。
また、周方向に隣り合う前記分割シール部材同士の固定は互いの対向部に備えられた係合手段により行われ、前記配線接続部を、周方向に隣り合う前記分割シール部材の対向部間に備えられる接触子同士が導通状態に密着して構成することができる。
前記センサ装置は、前記フィルタ部の軸受空間側に位置し互いに間隔を置いて配置される対の電極と、前記対の電極からそれぞれ電気配線が伸びて電源に至る電気回路と、前記対の電極間への金属からなる異物の付着に伴う前記電気回路の電気的出力の変化を検出することによって潤滑油に含まれる金属片の状態を検知する出力検出装置と、を備え、前記電源に至る電気配線は、複数の前記分割シール部材のうち一の前記分割シール部材から電源へ向かって引き出され、他の前記分割シール部材の電気配線は前記配線接続部を介して一の前記分割シール部材の電気配線と接続されている構成を採用することができる。
これらの各構成において、周方向に隣り合う前記分割シール部材の対向面の少なくとも一方に凹部を備え、一方の前記分割シール部材の前記凹部とそれに対向する他方の前記分割シール部材の対向面とによって孔部が構成されて前記フィルタ部の一部となっている構成を採用することができる。
この発明は、軸受空間内から軸受外の作動機構部へ通じる潤滑油通路を覆うシール部材と、シール部材に設けられ軸受空間内から作動機構部へと流出する潤滑油に含まれる異物を捕捉するフィルタ部とを備える転がり軸受ユニットを採用したので、転がり軸受から発生する摩耗粉(鉄粉等)等の異物が軸受外の作動機構部へ流出しないようより確実に捕捉することができる。また、シール部材は軸受空間の側方開口に沿う円環状を成しその円環の周方向に沿って分割された複数の分割シール部材の連結体で構成したので、異物の捕捉手段を軸受ユニット内に容易に取り付けできる。
この発明の一実施形態を示し、(a)は転がり軸受を複数備えた軸受ユニットにシール部材を取り付けた側面図、(b)は縦断面図 図1(b)の要部拡大図 シール部材の斜視図 (a)(b)は、それぞれ分割シール部材の斜視図 分割シール部材同士の接続部を示し、(a)は接続前の状態、(b)は接続後の状態を示す拡大図 (a)(b)は、それぞれ他の実施形態を示す要部拡大図 (a)(b)は、それぞれ他の実施形態を示す要部拡大図
この発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。この実施形態は、シール部材40を取り付けた軸受ユニット20を備えたオイルポンプ装置10である。
オイルポンプ装置10は、機器の内部に転がり軸受を複数備えた軸受ユニット20と、オイルポンプ60の作動機構部30とを有している。
軸受ユニット20は、ハウジング11の内部に、油潤滑される3つの転がり軸受21,22,23を並列して備えている。これらの転がり軸受21,22,23によって、オイルポンプ60の作動機構部30に通じる軸部材32を、固定のハウジング11に対して軸周り回転自在に支持している。
各転がり軸受21,22,23は、外側軌道輪1と内側軌道輪2の各軌道面1a,2aの間に、転動体3が組み込まれている。転動体3は、保持器4によって周方向に保持されている。以下、外側軌道輪1を外輪1と、内側軌道輪2を内輪2と称する。
外輪1はハウジング11の内径面に圧入されて、そのハウジング11に対して相対回転不能に固定されている。内輪2は、軸部材32の外周に圧入されて、その軸部材32に対して相対回転不能に固定されている。
この実施形態では、転がり軸受21,22,23として、転動体3として円すいころを用いた円すいころ軸受を採用しているが、円すいころ軸受以外の転がり軸受を採用してもよく、また、その転がり軸受21,22,23の並列数は、装置の仕様に応じて自由に設定できる。
オイルポンプ60の作動機構部30は、ポンプケーシング内に互いに相対回転することにより潤滑油を循環経路へ送り出すポンプ用ロータ(図示せず)を備える。ポンプ用ロータは、軸部材32の端部に設けた接続部材31に接続され、これにより、軸部材32の軸周りに回転可能な状態である。ロータへの駆動力は、図示しない駆動源から別途のルートで入力される。
図1に示すように、並列する転がり軸受21,22,23のうち軸方向一方側、すなわち、作動機構部30寄りの2つの転がり軸受21,22は、円すいころの小径側端面同士が軸方向に沿って同じ側、すなわち、作動機構部30の反対側になるように配置されている。
また、並列する転がり軸受21,22,23のうち軸方向他方側、すなわち、作動機構部30から最も遠い転がり軸受23は、円すいころの小径側端面が作動機構部30側になるように配置されている。すなわち、転がり軸受21,22と転がり軸受23とは、円すいころの小径側端面同士が背面合わせになるように配置されている。このため、内側軌道輪2の軌道面2aと外側軌道輪1の軌道面1aとは、3列の転がり軸受21,22,23のうち一方側の二つは、軸方向一方側から他方側へ向かって互いの距離が狭まるように設けられ、他方側の一つは、軸方向一方側から他方側へ向かって互いの距離が拡がるように設けられている。
図1に示すように、軸方向に隣り合う転がり軸受21,22,23同士の間には、間座5,6,7が配置されている。
並列する転がり軸受21,22,23のうち軸方向一方側の2つの転がり軸受21,22の間には、内径側に、両側の内輪2,2の端面に当接する間座5が、外径側に、両側の外輪1,1の端面に当接する間座6が配置されている。
また、並列する転がり軸受21,22,23のうち軸方向他方側の2つの転がり軸受22,23の間には、内径側に、両側の内輪2,2の端面に当接する間座が、外径側に、両側の外輪1,1の端面に当接する間座7が配置されている。図1では、転がり軸受22,23の間における内径側の間座は図示していないが、転がり軸受22,23の周方向に沿って、潤滑油の循環経路13bの外径側の開口部以外の部分に、間座が配置されている。
並列する転がり軸受21,22,23の両端は、軸方向一方側では、軸部材32の端部に設けたフランジ状の接続部材31の端面によって、また、軸方向他方側では、押え部材8の端面によって、軸部材32に対して軸方向へ動かないように固定されている。これらの接続部材31と押え部材8との固定によって、各円すいころ軸受には予圧が付与されている。
転がり軸受21,22,23によってハウジング11に支持された軸部材32は、オイルを送り出すためのポンプ本体に相当するオイルポンプ60内の回転部材である作動機構部30に接続されている。オイルポンプ60は、その駆動によって、外部にある他の作動機構部70に向かって、内部の潤滑油を送り出す機能を備えている。送り出した潤滑油は、潤滑油の通路に沿って流れて各部の作動機構部70を潤滑した後、やがてオイルポンプ60に戻ってくる。
また、このオイルポンプ60においては、ポンプ本体内の作動機構部30と、その作動機構部30に通じる軸部材32を支える軸受ユニット20とが、共通の潤滑用のオイルで潤滑されるようになっている。オイルポンプ60側の作動機構部30と軸受ユニット20側の軸受空間とは、軸方向一方側の転がり軸受21の軸方向一端側の軸受空間の側方開口D、及び、潤滑油の循環経路12,13を通じて連通している。また、その潤滑油は、ポンプ外の作動機構部にも送り出される。
この実施形態において、循環経路13は、オイルポンプ側から軸部材32の軸心と同心となるように軸心方向に沿って設けられた軸方向潤滑経路13aと、その潤滑経路13aの端部から半径方向外側へ伸びて、軸部材32の外周面に開口する径方向潤滑経路13bを備える。径方向潤滑経路13bは、転がり軸受22,23の間に挟まれた環状空間Cに開口しているので、この環状空間Cを介して、循環経路13は、軸方向一方側(図中左側)へは転がり軸受21,22の各軸受空間に連通し、軸方向他方側(図中右側)へは転がり軸受23の軸受空間に連通している。
環状空間Cを経て、転がり軸受23の軸受空間を通過した潤滑油は、転がり軸受21の軸方向他端側の軸受空間の開口を通じて、転がり軸受23の軸方向他端側に設けられたハウジング端部空間Bに入り込む。その後、ハウジング11内の外径寄りの部分に形成された潤滑油の循環通路12によって、オイルポンプ60の作動機構部30側へと戻っていく。
循環通路12は、ハウジング端部空間Bから半径方向外側へ伸びる径方向潤滑経路12bと、その径方向潤滑経路12bから軸部材32の軸心方向に沿って設けられた軸方向潤滑経路12aとを備える。
また、環状空間Cを経て、転がり軸受22,21の軸受空間を通過した潤滑油は、転がり軸受21の軸方向一端側の軸受空間の側方開口Dを通じて、オイルポンプ60の作動機構部30側へと戻っていく。
これにより、オイルポンプの作動機構部30と、軸受ユニット20の転がり軸受21,22,23が、共通の潤滑油によって潤滑される。
ところで、転がり軸受21,22,23の軸受空間からは、摩耗粉(鉄粉等)等の異物が発生することがある。この異物が、オイルポンプ60の作動機構部30や、循環経路途中の他の作動機構部70に侵入することは好ましくない。そこで、転がり軸受21の軸方向一端側の軸受空間の側方開口D、及び、循環通路12の軸方向一端側の開口12c、すなわち、軸方向潤滑経路12aの開口12cにシール部材40(以下、実施形態では、円環状のシール部材40を用いているので、これをシールリング40と称する)が取付られている。
シールリング40は、転がり軸受21の軸方向一端側の軸受空間の側方開口D、及び、循環通路12の軸方向一端側の開口12cを覆うように、ハウジング11及び外輪11に取付けられる。転がり軸受21の軸方向一端側の軸受空間の側方開口Dは、外輪1と内輪2の軌道面1a,2aに沿って環状に形成されているので、それを覆うシールリング40も環状を成すものとなっている。
シールリング40は、図2に示すように、その筒軸方向端面41が、ハウジング11の端面11aに当接する円筒状部材からなる円筒部42と、円筒部42の筒軸方向一端部から内径側に向かって立ち上がる壁部43とを備える。
壁部43には、フィルタ46が設けられている。フィルタ46は、貫通穴からなるフィルタ孔46aの集合によって、転がり軸受21,22の軸受空間からの異物の通過を阻止し、潤滑油の通過は許容されるものである。このとき、フィルタ孔46aの内径は、作動機構部30側へ侵入しても影響がない程度の異物の通過は許容されるよう、適宜の寸法に設定される。
また、円筒部42の筒軸方向他端部から、さらに他端側へ向かって係止部49が伸びている。
係止部49は、ハウジング11の内径面と外輪1の外径面との間を通って転がり軸受21側へ伸びて、その係止部49が軌道輪や間座等の軸受部材に係合することにより、シールリング40はハウジング11及び外輪1に固定される。
この実施形態では、係止部49は、循環通路12内を通って外輪1の外径面に圧入されるよう、軸方向一端側から他端側へ向かって伸びる軸方向部材49bと、軸方向部材49bの他端から、内径側へ向かって伸びる径方向部材49aとを備える。
軸方向部材49bは円筒状部材の一部で構成され、外輪1の外径面に面接触する。径方向部材49aは、軸受の軌道輪や間座に設けた凹部に入り込んで、シールリング40の軸方向への移動が規制される。この実施形態では、径方向部材49aが、転がり軸受21の外輪1の他端側端面1bと、間座の一端側端面6aに設けた段部とで形成された凹部内に入り込む構成としている。
また、壁部43の内径側端部は、内輪2の大つば外径面に摺接するか、または、わずかな隙間を介して対向して、壁部43と内輪2との間にラビリンスシール構造を形成している。ラビリンスシール構造では、潤滑油は通過が許容されるが、潤滑油に含まれる異物の通過は阻止される。
また、循環通路12の軸方向一端側の開口12cは、側面視円環状を成す転がり軸受21の軸受空間の側方開口Dよりも外径側に位置する。この開口12cは、軸受外の空間に臨んでいる。この実施形態では、循環通路12の軸方向潤滑経路12aは4本設けられており、周方向に沿って90°の間隔をおいて4箇所に開口12cを有しているが、この開口12cの数は、必要に応じて増減してもよい。
シールリング40は、循環通路12の開口12cを覆い、且つ、異物の通過を阻止するフィルタ47を備えた循環通路閉塞部48を備える(図3参照)。
この実施形態では、循環通路閉塞部48は、周方向に沿って180°の間隔をおいて2箇所に設けられている。それぞれの循環通路閉塞部48が、対応する方位にある循環通路12の開口12cを覆うようになっている。この循環通路閉塞部48は、循環通路12の開口12cと同数まで増やすこともできる。
係止部49は、循環通路12内に入り込んでがたつきなく固定されるよう、その幅(転がり軸受の周方向への幅)は循環通路12の幅(同じく転がり軸受の周方向への幅)と合致している。したがって、係止部49は、循環通路閉塞部48と同じ方位に配置される。なお、係止部49及び循環通路閉塞部48は、円筒部42や壁部43と一体の部材で構成されるが、係止部49や循環通路閉塞部48を、円筒部42や壁部43とは別体の部材として、それらを固定する構成としてもよい。
循環通路閉塞部48は、軸方向に沿って相対的に外径方向へ高く突出する凸部である第一突出部48aと、相対的に突出高さが低い凸部である第二突出部48bとを備える。第一突出部48a及び第二突出部48bの外面はいずれも円筒面状である。
径方向への凸部である第二突出部48bは、循環通路12の軸方向潤滑経路12a内に入り込んで、その円筒面状の外面が、軸方向潤滑経路12aの円筒面状の内面に面接触する。第二突出部48bの幅(同じく転がり軸受の周方向への幅)は係止部49の幅と同じであり、これは、循環通路12の幅と合致している。これにより、シールリング40は、ハウジング11及び外輪1に対して回り止めされる。すなわち、第二突出部48bと循環通路12とは、シールリング40の回り止め手段として機能している。また、この実施形態では、シールリング40に設けた軸方向への凸部である係止部19と、ハウジング11側の循環通路12も、シールリング40の回り止め手段として機能している。
第一突出部48aは、第二突出部48bよりも外径方向に高く突出しており、循環通路12内には入り込まない。第一突出部48aの第二突出部48b側の端面が、循環通路12の開口12c周囲におけるハウジング11の端面11aに当接することにより、シールリング40が軸方向に位置決めされる。
循環通路閉塞部48に備えるフィルタ47は、貫通穴からなるフィルタ孔47aの集合によって構成され、転がり軸受23の軸受空間からの異物の通過を阻止し、潤滑油の通過は許容されるものである。このとき、フィルタ孔47aの内径は、作動機構部30側へ侵入しても影響がない程度の異物の通過は許容されるよう、適宜の寸法に設定される。具体的には、フィルタ46の貫通穴46aの内径と同じとできる。
このように、転がり軸受21,22,23の軸受空間からの潤滑油は、シールリング40に設けた内外2箇所のフィルタ46,47を通過して、軸受外へ流出する。このため、作動機構部30の動作に影響が出るような大きな異物(金属からなる摩耗粉の他、特に剥離片等)は、作動機構部30側へは侵入しないようになっている。
この実施形態では、シールリング40は合成樹脂の成形品からなるものとし、壁部43のフィルタ46、循環通路閉塞部48のフィルタ47を、それぞれ、シールリング40の本体の部材とは別部材として、その別部材をシールリング40の本体に、嵌め込み固定としている。この実施形態では、フィルタ46,47としてパンチングメタルを使用している。なお、フィルタ46,47の固定方法は、嵌め込み固定の他、埋め込み、接着等の種々の手段で固定するようにしてもよい。
なお、フィルタ46,47は、合成樹脂の成形品からなるシールリング40の本体に、フィルタ孔46a,47aを一体に形成してもよい。さらに、シールリング40の素材としては、金属、ゴム等の他の素材を用いてもよい。
パンチングメタルからなるフィルタ47の外縁は、循環通路閉塞部48の第二突出部48bの外面からやや突出している。この実施形態では、フィルタ47の外縁は、図3に示すように、第一突出部48aの外面と面一の円弧状である。このため、フィルタ47は、図2に示すように、ハウジング11の端面11aに当接し、その端面11aとの摩擦によりしっかりと固定される。
また、図3及び図4に示すように、シールリング40は、転がり軸受21の軸受空間の側方開口Dに沿う円環状を成し、その円環の周方向に沿って分割された複数の分割シール部材40’の連結体である。
それぞれの分割シール部材40’は、壁部43に円弧状に伸びる長孔43aを有し、フィルタ47は、その長孔43aを覆うように取り付けられている。
ここで、図3に示すように、シールリング40として、循環通路閉塞部48及び係止部49を備えない分割シール部材40’が介在してもよいし、逆に、循環通路閉塞部48及び係止部49を二つ以上備える分割シール部材40’が介在してもよい。
さらに、この実施形態では、シールリング40を4分割として、中心角90°の分割シール部材40’を四つ用いることで円環状のシールリング40を構成しているが、この中心角は90°以外であってもよい。例えば、中心角180°の分割シール部材40’を二つ用いることで円環状のシールリング40を構成してもよいし、中心角60°の分割シール部材40’を六つ用いることで円環状のシールリング40を構成してもよい。
周方向に隣り合う分割シール部材40’同士の固定は、接続部Jを構成する互いの対向部に備えられた係合手段59により行われるようになっている。
分割シール部材40’同士の接続部Jの例を、図4及び図5に示す。この例の係合手段49は、周方向に隣り合う分割シール部材40’のうち、一方の分割シール部材40’がその端面40aに備える凸部59aが、他方の分割シール部材40’がその端面40aに備える凹部59bに入り込む構成となっている。また、凸部59aに設けた爪59cが、凹部59b内に設けた段部59dに噛み合って抜け止めされ抜け止め手段として機能している。このような抜け止め手段があれば、シールリング40の組立が容易である。また、環状に並ぶ複数の分割シール部材40’の外周面に沿ってC字状の止め輪を嵌め込むことにより、円弧状の分割シール部材40’を円周方向に連結した状態に固定し、環状のシールリング40を構成してもよい。
シールリング40は、円環状に組み立てた状態で軸受ユニット20に取り付けてもよいし、分割シール部材40’を個々に軸受ユニット20に取り付けて、円環状のシールリング40を組み立ててもよい。
また、シールリング40には、異物を検出するセンサ装置50が備えられている。センサ装置50の詳細を、図2に示す。
センサ装置50は、壁部43のフィルタ46よりも軸受空間側に位置し、互いに間隔を置いて配置される対の電極53,54と、対の電極53,54からそれぞれ電気配線(以下、単に配線と称する)51,52が伸びて電源に至る電気回路を備える。また、その配線51,52の先には、対の電極53,54間への金属からなる異物の付着に伴う電気回路の電気的出力の変化を検出することによって、潤滑油に含まれる金属片の状態を検知する出力検出装置(図示せず)等を備える。
対の電極53,54間に、フィルタ46を通過できない大きさの金属からなる異物が付着することに伴って、出力検出装置は、電気回路の電気的出力の変化を検出し、潤滑油に、フィルタ46を通過できないような大きな金属片からなる異物が含まれていることを検知することができる。
ここで、対の電極53,54は、その先端がシールリング40の内面(軸受空間側の面)に露出している。特に、この実施形態では、対の電極53,54は、その先端がシールリング40の内面から突出しており、対の電極53,54の先端間を架け渡すように異物が付着しやすくなっている。図2は、対の電極53,54の先端間を架け渡すように異物が付着して対の電極53,54間が導通している状態を示している。図2の例では、特に、対の電極53,54は、互いに根本部から突出側の先端に向かって徐々に狭まる形状(図ではハの字状)となっている。
対の電極53,54は、フィルタ46のフィルタ孔46aの入口(軸受空間側の開口)に設けることが望ましい。フィルタ孔46aの軸受空間側に対の電極53,54が位置すれば、異物が対の電極53,54に接触しやすい。設置される対の電極53,54の数は自由であり、例えば、シールリング40の周方向に沿って所定の間隔で等間隔に、又は、不規則な間隔でランダムに設けることができる。また、シールリング40の径方向に沿って複数設けてもよい。可能であれば、すべてのフィルタ孔46aにそれぞれ対の電極53,54を配置する構成とすることもできる。
また、循環通路閉塞部48のフィルタ47にも、センサ装置50を設けることができる。フィルタ47に設けられるセンサ装置50の構成は、前述のフィルタ46のセンサ装置50と同様であるので、説明を省略する。
センサ装置50の配線51,52は、対の電極53,54からシールリング40の壁部43内、円筒部42内を通って、フレームFに固定されたケーシング11の端面11aの側方を通って軸受ユニット20外へ引き出されている。この実施形態では、配線51,52は、図1及び図2に示すように、シールリング40の最も外径側に位置する循環通路閉塞部48内を通って、循環通路閉塞部48の頂部(最外径部)から外部へ引き出されている。この引き出し地点はシールリング40の各所に自由に設定してよいが、配線保護の観点から、できる限り外径寄りの地点であることが望ましい。このため、最外径部である循環通路閉塞部48の頂部を配線51,52の引き出し部とすることが有効である。
この実施形態では、それぞれの分割シール部材40’にセンサ装置50を備え、センサ装置50の配線51,52の引き出し部は、それぞれの分割シール部材40’に別々に備えられている。
ただし、配線51,52の引き出し部の配置はこの実施形態には限定されず、例えば、配線51,52の引き出し部を、複数の分割シール部材40’のうちの一部に限定してもよい。この場合、引き出し部がない分割シール部材40’の電極53,54を、電源にどう接続するかが問題となる。そこで、周方向に隣り合う分割シール部材40’間に、互いが備える配線51,52同士を電気的に接続する配線接続部Kを備える構成とすることができる。
配線接続部Kは、例えば、図6(a)に示すように、周方向に隣り合う分割シール部材40’の対向部間に備えられる接触子51a,51b;52a,52b同士が導通状態に密着して構成することができる。接触子51a,51b;52a,52b同士の密着により、隣り合う分割シール部材40’の配線51,52同士を電気的に接続することができる。
ここで、対向する接触子51a,51b、接触子52a,52b同士は、それぞれ一方51a,52aが凸部を成し、他方が凹部となっている。凸部が凹部内に入り込むことで、互いの密着面積を増やすとともに、接触子51a,51b、接触子52a,52b同士の位置ずれを防止している。
すなわち、周方向に隣り合う分割シール部材40’同士は、互いの対向部に備えられた係合手段59により固定されるので、この固定が行われると同時に、配線51,52同士が電気的に接続されるようになっている。
このように、電源に至る配線51,52は、複数の分割シール部材40’のうち一つの分割シール部材40’から電源へ向かって引き出され、その他の分割シール部材40’の配線51,52は、配線接続部Kを介して、引き出し部を設けた一つの分割シール部材40’の配線51,52と接続すれば、配線51,52の外部への引き出し部の数を最小源に押さえることで、電気的な不具合の発生を抑制することができる。
このため、例えば、電源への配線51,52の引き出し部を一つの分割シール部材40’のみに設け、他の分割シール部材40’の配線51,52は、配線接続部Kを介して引き出し部を設けた一つの分割シール部材40’の配線51,52を通じて、電源と接続されている構成とすることができる。
なお、図5(a)に示すように、周方向に隣り合う分割シール部材40’の端面40a,40bの少なくとも一方40aに凹部60aを備え、その凹部60aに対向する他方の分割シール部材40’の端面40bとによって孔部60が構成されるようにしてもよい。この孔部60によって、軸受空間の側方開口Dから軸受外へと異物が流出することを防止するフィルタ部46の一部を構成することができる。
この孔部60は、例えば、図7(a)のように、軸受空間の側方開口Dから軸受外へ向かって屈曲した形状とすることもできる。周方向に隣り合う分割シール部材40’の端面40a,40bに、互いに位置をずらして凹部60aを設けることによって、接続部Jに、屈曲した孔部60を形成することができる。
ここで、シールリング40は、ケーシング11に対して回り止めされている。このため、配線53,54の断線等のトラブルを防止することができる。
この実施形態では、シールリング40のケーシング11に対する回り止めは、シールリング40に設けた凸部、すなわち、循環通路閉塞部48及び係止部49が、循環通路12内に(前記幅方向に対して)ぴったりと入り込んでいることにより行われている。さらに、この実施形態は、その回り止めの箇所を配線53,54の引き出し地点としているので、配線53,54に外力が作用しにくくなっている。
この回り止めは、循環通路12内に入り込む循環通路閉塞部48及び係止部49以外によって行うこともできる。例えば、シールリング40の円筒部42の端面と、ハウジング11の端面11aとの間に、互いに噛み合う凹凸等を設けることにより行うこともできる。また、シールリング40の円筒部42の内面若しくは係止部49等の軸方向への突出部材と、それに接触する外輪1の外径面との間に、互いに噛み合う凹凸等を設けることにより行うこともできる。シールリング40に凸部を、ハウジング11側に凹部を設ける場合は、その凹部は、上記のように、潤滑油用の循環経路12の開口とすることができる。
この実施形態では、配線51,52の途中区間は、シールリング40の部材に埋め込まれて固定されている。すなわち、対の電極53,54おりの根本部から、外部への引き出し地点まで、配線51,52は、シールリング40の部材に埋め込まれて露出していない構成としている(図1、図2等参照)。ただし、配線53,54の強度や損傷の危惧がない場合は、配線51,52を、シールリング40の部材の外部に、その外面に沿わせて配置してもよい。
配線51,52を、シールリング40の部材の外部に配置する場合、例えば、図6bに示すように、シールリング40の壁部43又は円筒部42に、配線引き出し用の孔部43bを設けることができる。この孔部43bを配線51,52の引き出し部とすることで、各配線51,52を、シールリング40の外面に沿って電源へ導くことができる。
上記の実施形態では、フィルタ46,47は、パンチングメタルによるフィルタ孔46aの集合で構成されている。このため、各フィルタ孔46a,47aは、パンチングメタルの厚さ方向全長に亘って一定の内径を有する直線状の貫通孔で構成されている。
これを、例えば、図7(b)に示すように、複数枚のパンチングメタルを並列して用いることにより、フィルタ孔46a,47aを、軸受空間側から軸受外で向かう途中で屈曲させることもできる。フィルタ孔46a,47aの内面の位置が、フィルタ部46,47の面方向に沿ってずれるように配置する。フィルタ孔46a,47aが途中で屈曲していれば、異物pの捕捉効果を高めることができる。特に、細長い剥離片のような異物には有効である。このとき、複数毎のパンチングメタルは、互いに接触状態で重ねて使用することもできるが、図7(b)に示すように、その厚さ方向へ僅かな距離を隔てて並列させることが好ましい。
以上の実施形態では、循環通路12の軸方向一端側の開口12cは、循環通路閉塞部48のフィルタ47を介して軸受外の空間に臨む構成としたが、この開口12cを、シールリング40内の空間に臨むようにした構成を採用することもできる。すなわち、循環通路12の軸方向一端側の開口12cからの潤滑油が、壁部43のフィルタ46を通過する構成である。この場合、循環通路閉塞部48のフィルタ47の設置は不要である。
また、この実施形態では、シールリング40はハウジング11と外輪1の両方に固定された形態となっているが、これを、ハウジング11には固定せず外輪1のみに取り付けた構成としてもよい。逆に、外輪1には固定せずハウジング11のみに取り付けた構成としてもよい。
さらに、これらの実施形態では、外輪1は固定側、内輪2は回転側であり、シールリング40は固定側である外輪1側に固定されるが、このシールリング40を、回転側である内輪2に嵌合等により固定することも可能である。あるいは、内輪2に固定された他の部材に固定することも可能である。
仮に、シールリング40を回転側に取り付ける場合、シールリング40にセンサ装置50を取り付ける際には、配線53,54を軸受外に引き出す構造として、回転側の部材に取り付けた配線53,54と、固定のハウジング11側に取り付けた配線53,54とを、ブラシ等の接触子を用いて常時通電できる構造とすることができる。
また、外輪1を回転側、内輪2を固定側とした転がり軸受にもこの発明のシールリング40を適用できる。この場合、シールリング40は、固定側である内輪2側に固定した構成とすることもできるし、回転側である外輪1に固定した構成とすることもできる。
また、この発明のシール部材は、実施形態以外の各種の転がり軸受ユニットにも適用できる。さらに、そのシール部材を備えた転がり軸受ユニットは、オイルポンプ60以外の各種装置にも適用できる。特に、この発明の転がり軸受は、転がり軸受から発生する摩耗粉(鉄粉等)等の異物が、潤滑油の循環経路の途中にある作動機構部70に侵入することを防ぐ必要がある種々の装置に適用できる。
1 外輪(外側軌道輪)
2 内輪(内側軌道輪)
3 転動体
4 保持器
5,6,7 間座
8 押え部材
10 オイルポンプ装置
11 ハウジング
12,13 循環経路
20 軸受ユニット
21,22,23 転がり軸受
30 作動機構部
31 接続部材
32 軸部材
40 シールリング(シール部材)
40’ 分割シール部材
46,47 フィルタ部
48 循環通路閉塞部
49 係止部
50 センサ装置
51,52 配線
53,54 電極
60 オイルポンプ
70 作動機構部

Claims (6)

  1. 外輪及び内輪と、
    前記外輪と前記内輪との間の軸受空間に配置される転動体と、
    前記軸受空間の外側に位置し潤滑油によって部材同士の可動部が潤滑される作動機構部と、
    前記外輪若しくは前記外輪に固定された部材、又は、前記内輪若しくは前記内輪に固定された部材の一方に取り付けられ、前記軸受空間内から前記作動機構部へ通じる潤滑油通路を覆うシール部材と、
    前記シール部材に設けられ前記軸受空間内から前記作動機構部へと流出する潤滑油に含まれる異物を捕捉するフィルタ部と、
    を備え、
    前記シール部材は前記軸受空間の側方開口に沿う円環状を成しその円環の周方向に沿って分割された複数の分割シール部材の連結体である
    転がり軸受ユニット。
  2. 前記外輪は固定側、前記内輪は回転側であり、前記シール部材は前記外輪若しくは前記外輪に固定された部材に取り付けられている
    請求項1に記載の転がり軸受ユニット。
  3. 前記シール部材に、対の電極間への金属からなる異物の付着を電気的に検出するセンサ装置を備え、
    前記センサ装置の電気配線を周方向に隣り合う前記分割シール部材間で電気的に接続する配線接続部を備える
    請求項1又は2に記載の転がり軸受ユニット。
  4. 周方向に隣り合う前記分割シール部材同士の固定は互いの対向部に備えられた係合手段により行われ、
    前記配線接続部は周方向に隣り合う前記分割シール部材の対向部間に備えられる接触子同士が導通状態に密着して構成されている
    請求項3に記載の転がり軸受ユニット。
  5. 前記センサ装置は、
    前記フィルタ部の軸受空間側に位置し互いに間隔を置いて配置される対の電極と、
    前記対の電極からそれぞれ電気配線が伸びて電源に至る電気回路と、
    前記対の電極間への金属からなる異物の付着に伴う前記電気回路の電気的出力の変化を検出することによって潤滑油に含まれる金属片の状態を検知する出力検出装置と、
    を備え
    前記電源に至る電気配線は、複数の前記分割シール部材のうち一の前記分割シール部材から電源へ向かって引き出され、
    他の前記分割シール部材の電気配線は前記配線接続部を介して一の前記分割シール部材の電気配線と接続されている
    請求項3又は4に記載の転がり軸受ユニット。
  6. 周方向に隣り合う前記分割シール部材の対向面の少なくとも一方に凹部を備え、
    一方の前記分割シール部材の前記凹部とそれに対向する他方の前記分割シール部材の対向面とによって孔部が構成されて前記フィルタ部の一部となっている
    請求項1乃至5のいずれか一つに記載の転がり軸受ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019173727A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 日立建機株式会社 斜軸式液圧回転機

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