JP2017180239A - 容量可変型斜板式圧縮機 - Google Patents

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山本 真也
Shinya Yamamoto
真也 山本
小林 裕之
Hiroyuki Kobayashi
裕之 小林
昇平 藤原
Shohei Fujiwara
昇平 藤原
健一 角口
Kenichi Kadoguchi
健一 角口
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Abstract

【課題】小型化を実現しつつ、斜板の傾斜角度をスムーズに変更できる容量可変型斜板式圧縮機を提供する。
【解決手段】各シリンダボアは、第1、2シリンダボア21a、23aからなる。各ピストン9は、第1シリンダボア21a内に第1圧縮室53aを区画する第1頭部9aと、第2シリンダボア23a内に第2圧縮室53bを区画する第2頭部9bとを有する。移動体13aは、制御圧室13b内の圧力が高くなることにより、斜板5を牽引して傾斜角度を大きくする。リンク機構7は、駆動軸3と斜板5とを連結するリンク本体75と、斜板5と移動体13aとを連結する連結部76と、駆動軸3又は駆動軸3と一体回転する部材に形成された案内面77と、斜板5に設けられ、案内面77に案内されて摺動する摺動部78と、傾斜角度が最小となる手前から最小までの状態、又は最小の状態において、案内面77から摺動部78を離間させる離間手段71とを有する。
【選択図】図12

Description

本発明は容量可変型斜板式圧縮機に関する。
特許文献1に従来の容量可変型斜板式圧縮機(以下、圧縮機という。)が開示されている。この圧縮機は、ハウジング、駆動軸、斜板、リンク機構及び複数のピストンを備えている。
ハウジングには、斜板室及び複数のシリンダボアが形成されている。各シリンダボアは、第1シリンダボアと第2シリンダボアとからなる。第1シリンダボアは、斜板の一面側に設けられている。第2シリンダボアは、斜板の他面側に設けられている。
駆動軸は、ハウジングに回転可能に支持されている。斜板は、斜板室内に配置されて駆動軸とともに回転される。リンク機構は、駆動軸の駆動軸心に直交する方向に対する斜板の傾斜角度の変更を許容する。より詳しくは、リンク機構は、駆動軸と斜板とを連結するラグアームと、連結ピンを介して斜板と移動体とを連結する連結部とを有している。
各ピストンは、シリンダボアに収納されている。より詳しくは、各ピストンは、第1頭部と第2頭部とを有する両頭ピストンである。第1頭部は、第1シリンダボア内を往復動して、第1シリンダボア内に第1圧縮室を区画する。第2頭部は、第2シリンダボア内を往復動して、第2シリンダボア内に第2圧縮室を区画する。各ピストンは、斜板の回転によって傾斜角度に応じたストロークで往復動する。
また、この圧縮機は、区画体、移動体、制御圧室及び制御機構を備えている。区画体は、斜板室内で駆動軸と一体回転可能に設けられている。移動体は、斜板室内で駆動軸と一体回転可能である。移動体は、区画体に対して駆動軸心方向に移動して斜板の傾斜角度を変更する。制御圧室は、区画体と移動体とにより区画されている。制御圧室は、内部の圧力によって移動体を移動させる。制御機構は、制御圧室内の圧力を制御する。
この圧縮機では、制御圧室内の圧力が高くなることによって移動体に作用する推力が大きくなると、移動体が駆動軸心方向における斜板とは反対側に向けて変位し、斜板を牽引して傾斜角度を大きくする。その一方、この圧縮機では、制御圧室内の圧力が低くなることによって移動体に作用する推力が小さくなると、両頭ピストンを介して斜板に作用する圧縮反力等によって、斜板の傾斜角度が小さくなる。
特開2015−113819号公報
ところで、上記従来の圧縮機では、両頭ピストンを介して斜板に作用する圧縮反力によって、斜板と移動体との連結部に力が作用し、その力に、駆動軸心に直交する方向の成分が含まれる。そして、その成分が移動体を駆動軸心方向に対して傾かせるように作用することにより、斜板の傾斜角度のスムーズな変更が阻害されるおそれがある。
この点、リンク機構が案内面と摺動部とを有する構成を採用することが考えられる。具体的には、案内面は、駆動軸、及び駆動軸と一体回転する部材の少なくとも一方に形成される。摺動部は、斜板に設けられ、案内面に案内されて摺動する。このような案内面及び摺動部が互いに当接し合うことによって、斜板と移動体との連結部に作用する力のうちの駆動軸心に直交する方向の成分を低減し、移動体の駆動軸心方向に対する傾きを抑制することができる。
しかしながら、上記構成では、摺動部と案内面との間に、摩擦力が作用する。そして、斜板の傾斜角度が最小となる手前から最小までの状態、又は最小の状態において、制御圧室内の圧力が低くなることによって移動体に作用する推力が小さくなると、摺動部と案内面との間の摩擦力の影響が大きくなってしまう。このため、斜板の傾斜角度を最小から大きくする際に、移動体に作用する推力がその摩擦力に負けて傾斜角度を大きくできなくなる不具合が発生するおそれがある。この不具合を抑制するためには、移動体の受圧面積の拡大等によって移動体に作用する推力を大きくする必要があり、装置全体としての小型化が難しくなってしまうという問題がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、小型化を実現しつつ、斜板の傾斜角度をスムーズに変更できる容量可変型斜板式圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の容量可変型斜板式圧縮機は、斜板室及び複数のシリンダボアが形成されたハウジングと、
前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、
前記斜板室内に配置されて前記駆動軸とともに回転される斜板と、
前記駆動軸の駆動軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、
前記各シリンダボアに収納され、前記斜板の回転によって前記傾斜角度に応じたストロークで往復動するピストンと、
前記斜板室内で前記駆動軸と一体回転可能に設けられた区画体と、
前記斜板室内で前記駆動軸と一体回転可能であり、かつ前記区画体に対して前記駆動軸心方向に移動して前記傾斜角度を変更する移動体と、
前記区画体と前記移動体とにより区画され、内部の圧力によって前記移動体を移動させる制御圧室と、
前記制御圧室内の圧力を制御する制御機構とを備え、
前記各シリンダボアは、前記斜板の一面側に設けられた第1シリンダボアと、前記斜板の他面側に設けられた第2シリンダボアとからなり、
前記各ピストンは、前記第1シリンダボア内を往復動して、前記第1シリンダボア内に第1圧縮室を区画する第1頭部と、前記第2シリンダボア内を往復動して、前記第2シリンダボア内に第2圧縮室を区画する第2頭部とを有し、
前記移動体は、前記制御圧室内の圧力が高くなることにより、前記斜板を牽引して前記傾斜角度を大きくする容量可変型斜板式圧縮機であって、
前記リンク機構は、前記駆動軸と前記斜板とを連結するリンク本体と、
前記斜板と前記移動体とを連結する連結部と、
前記駆動軸又は前記駆動軸と一体回転する部材に形成された案内面と、
前記斜板に設けられ、前記案内面に案内されて摺動する摺動部と、
前記傾斜角度が最小となる手前から最小までの状態、又は最小の状態において、前記案内面から前記摺動部を離間させる離間手段とを有していることを特徴とする。
本発明の容量可変型斜板式圧縮機では、斜板の傾斜角度が最小よりもある程度大きい状態、又は最大の状態では、案内面及び摺動部が互いに当接し合うことによって、斜板と移動体との連結部に作用する力のうちの駆動軸心に直交する方向の成分を低減し、移動体の駆動軸心方向に対する傾きを抑制することができる。
また、この圧縮機では、斜板の傾斜角度が最小となる手前から最小までの状態、又は最小の状態において、制御圧室内の圧力が低くなることによって移動体に作用する推力が小さくなる。この状態で、離間手段が案内面から摺動部を離間させることにより、摺動部と案内面との間に摩擦力が作用しなくなる。このため、移動体に作用する推力を効果的に移動体の移動に利用できるので、力不足になることなく、斜板の傾斜角度を最小から確実に大きくできる。その結果、この圧縮機では、移動体の受圧面積の拡大等によって移動体に作用する推力を大きくしなくてもよくなる。
したがって、本発明の容量可変型斜板式圧縮機では、小型化を実現しつつ、斜板の傾斜角度をスムーズに変更できる。
リンク本体は、駆動軸心と直交する第1揺動軸心周りで揺動可能に斜板に設けられるとともに、第1揺動軸心と平行な第2揺動軸心周りで揺動可能に駆動軸に設けられたラグアームを有していることが望ましい。そして、離間手段は、駆動軸又は回転体に設けられ、傾斜角度が最小となる手前から最小までの状態、又は最小の状態において、案内面と摺動部との間に隙間を確保しつつラグアームを当て止める第1ストッパであることが望ましい。
連結部は、移動体に設けられ、斜板に向けて延び、斜板とは反対側を向く牽引面が形成された牽引アームと、斜板に設けられ、牽引面に当接し、かつ、牽引面に沿って変位可能な連結ピンとを有していることが望ましい。そして、離間手段は、牽引アームに設けられ、傾斜角度が最小となる手前から最小までの状態、又は最小の状態において、案内面と摺動部との間に隙間を確保しつつ連結ピンを当て止める第2ストッパであることが望ましい。
これらの場合、簡素な構成の離間手段によって、製造コストの高騰を抑制できる。
本発明の容量可変型斜板式圧縮機では、小型化を実現しつつ、斜板の傾斜角度をスムーズに変更できる。
図1は、実施例1の容量可変型斜板式圧縮機における最大容量時の断面図である。 図2は、実施例1の容量可変型斜板式圧縮機における最小容量時の断面図である。 図3は、実施例1の容量可変型斜板式圧縮機に係り、制御機構を示す模式図である。 図4は、実施例1の容量可変型斜板式圧縮機における最大容量時の部分側面図である。 図5は、実施例1の容量可変型斜板式圧縮機における最小容量時の部分側面図である。 図6は、実施例1の容量可変型斜板式圧縮機に係り、図5の矢視Z方向から見た部分斜視図である。 図7は、実施例1の容量可変型斜板式圧縮機に係り、(a)は斜板の斜視図であり、(b)は(a)の矢視Y方向から見た斜板の正面図である。 図8は、実施例1の容量可変型斜板式圧縮機に係り、移動体の斜視図である。 図9は、実施例1の容量可変型斜板式圧縮機に係り、図5の矢視Z方向から見た移動体の斜視図である。 図10は、実施例1の容量可変型斜板式圧縮機に係り、案内面と摺動部との相対関係を示す部分断面図である。 図11は、実施例1の容量可変型斜板式圧縮機に係り、案内面及び摺動部の作用を説明する部分側面図である。 図12は、実施例1の容量可変型斜板式圧縮機に係り、離間手段の作用を説明する部分側面図である。 図13は、離間手段が設けられていない比較例の容量可変型斜板式圧縮機の部分側面図である。 図14は、実施例2の容量可変型斜板式圧縮機に係り、最小容量時の部分側面図である。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1及び図2に示すように、実施例1の圧縮機は、本発明の容量可変型斜板式圧縮機の具体的態様の一例である。この圧縮機は、両頭ピストンを採用している。この圧縮機は、車両に搭載されており、車両用空調装置の冷凍回路を構成している。なお、図1及び図2において、駆動軸3の駆動軸心O1が延びる方向を圧縮機の前後方向とする。図1及び図2において、紙面左側が圧縮機の前方であり、紙面右側が圧縮機の後方である。
この圧縮機は、ハウジング1、駆動軸3、斜板5、リンク機構7及び複数のピストン9及びアクチュエータ13を備えている。また、この圧縮機は、図3に示すように、制御機構15を備えている。
図1及び図2に示すように、ハウジング1は、第1ハウジング17と、第2ハウジング19と、第1シリンダブロック21と、第2シリンダブロック23と、第1弁形成プレート39と、第2弁形成プレート41とを有している。
第1ハウジング17には、前方に向かって突出するボス17aが形成されている。ボス17a内には軸封装置25が設けられている。第1ハウジング17内には、第1吸入室27a及び第1吐出室29aが形成されている。第1吸入室27aは環状に形成されており、第1ハウジング17の内周側に位置している。第1吐出室29aも環状に形成されており、第1ハウジング17において、第1吸入室27aの外周側に位置している。
第2ハウジング19には、上記の制御機構15の一部が設けられている。第2ハウジング19内には、第2吸入室27b、第2吐出室29b及び圧力調整室31が形成されている。圧力調整室31は、第2ハウジング19の中心部分に位置している。第2吸入室27bは環状に形成されており、第2ハウジング19において、圧力調整室31の外周側に位置している。第2吐出室29bも環状に形成されており、第2ハウジング19において、第2吸入室27bの外周側に位置している。
第1シリンダブロック21は、圧縮機の前側であって、第1ハウジング17と第2シリンダブロック23との間に設けられている。第1シリンダブロック21には、駆動軸心O1方向に延びる複数の第1シリンダボア21aが形成されている。各第1シリンダボア21aは、周方向に等角度間隔でそれぞれ配置されている。
また、第1シリンダブロック21には、駆動軸3を挿通させる第1軸孔21bが形成されている。第1軸孔21b内には、第1滑り軸受22aが設けられている。
さらに、第1シリンダブロック21には、第1凹部21cが形成されている。第1凹部21cは、第1軸孔21bに圧縮機の後側から連通している。第1凹部21cは、第1軸孔21bと同軸をなし、第1軸孔21bよりも内径が大きくされている。第1凹部21c内には、第1スラスト軸受35aが設けられている。
第2シリンダブロック23は、圧縮機の後側であって、第1シリンダブロック21と第2ハウジング19との間に設けられている。第2シリンダブロック23は、第1シリンダブロック21に接合されることにより、第1シリンダブロック21との間に斜板室33を形成している。斜板室33は、第1凹部21cと連通している。これにより、第1凹部21cは、斜板室33の一部を構成している。
第2シリンダブロック23には、駆動軸心O1方向に延びる複数の第2シリンダボア23aが形成されている。各第2シリンダボア23aは、各第1シリンダボア21aと同様、周方向に等角度間隔でそれぞれ配置されている。各第2シリンダボア23aは、各第1シリンダボア21aと前後で対になっている。本実施例では、各第1シリンダボア21aと各第2シリンダボア23aとは、内径が等しく形成されている。なお、第1シリンダボア21aと第2シリンダボア23aとが対をなしていれば、これらの個数や内径は適宜設計することができる。
また、第2シリンダブロック23には、駆動軸3を挿通させる第2軸孔23bと、第2軸孔23bに圧縮機の前側から連通する第2凹部23cとが形成されている。第2軸孔23b内には、第2滑り軸受22bが設けられている。なお、上記の第1滑り軸受22a及び第2滑り軸受22bに換えて、それぞれ転がり軸受を設けても良い。第2凹部23cは、第2軸孔23bと同軸をなし、第2軸孔23bよりも内径が大きくされている。第2凹部23cも斜板室33と連通しており、斜板室33の一部を構成している。第2凹部23c内には、第2スラスト軸受35bが設けられている。
第1弁形成プレート39は、第1ハウジング17と第1シリンダブロック21との間に設けられている。第1弁形成プレート39を介して、第1ハウジング17と第1シリンダブロック21とが接合されている。第2弁形成プレート41は、第2ハウジング19と第2シリンダブロック23との間に設けられている。第2弁形成プレート41を介して、第2ハウジング19と第2シリンダブロック23とが接合されている。
第1弁形成プレート39及び第2弁形成プレート41はそれぞれ、バルブプレート、吸入弁プレート、吐出弁プレート及びリテーナプレートが組み合わされてなる周知の構成を有している。このため、第1弁形成プレート39及び第2弁形成プレート41についての図示及び説明は簡略する。
第1弁形成プレート39には、第1シリンダボア21aと同数の第1吸入孔39a及び第1吐出孔39bが形成されている。各第1シリンダボア21aは、各第1吸入孔39aを通じて第1吸入室27aと連通する。また、各第1シリンダボア21aは、各第1吐出孔39bを通じて第1吐出室29aと連通する。
第1弁形成プレート39の後面側には、弾性変形により各第1吸入孔39aを開閉可能な図示しない吸入リード弁が複数形成されている。第1弁形成プレート39の前面側には、弾性変形により各第1吐出孔39bを開閉可能な図示しない吐出リード弁が複数形成されている。
第2弁形成プレート41には、第2シリンダボア23aと同数の第2吸入孔41a及び第2吐出孔41bが形成されている。各第2シリンダボア23aは、各第2吸入孔41aを通じて第2吸入室27bと連通する。また、各第2シリンダボア23aは、各第2吐出孔41bを通じて第2吐出室29bと連通する。
第2弁形成プレート41の前面側には、弾性変形により各第2吸入孔41aを開閉可能な図示しない吸入リード弁が複数形成されている。第2弁形成プレート41の後面側には、弾性変形により各第2吐出孔41bを開閉可能な図示しない吐出リード弁が複数形成されている。
第2シリンダブロック23には、吐出ポート23dと、合流吐出室23jと、吸入ポート23sとが形成されている。吐出ポート23dと合流吐出室23jとは、互いに連通している。合流吐出室23jは、吐出ポート23dを介して、冷凍回路の管路を構成する図示しない凝縮器と接続している。吸入ポート23sと斜板室33とは、互いに連通している。斜板室33は、吸入ポート23sを介して、冷凍回路の管路を構成する図示しない蒸発器と接続している。
第1ハウジング17、第1弁形成プレート39、第1シリンダブロック21及び第2シリンダブロック23には、第1吐出連通路18が形成されている。第1吐出連通路18は、前端側が第1吐出室29aに連通しており、後端側が合流吐出室23jに連通している。第2シリンダブロック23、第2弁形成プレート41及び第2ハウジング19には、第2吐出連通路20が形成されている。第2吐出連通路20は、後端側が第2吐出室29bに連通しており、前端側が合流吐出室23jに連通している。
つまり、第1、2吐出連通路18、20により、第1、2吐出室29a、29bと合流吐出室23jとが互いに連通している。
第1シリンダブロック21及び第1弁形成プレート39には、第1連絡路37aが形成されている。第1連絡路37aは、前端側が第1吸入室27aに連通し、後端側が斜板室33に連通している。第2シリンダブロック23及び第2弁形成プレート41には、第2連絡路37bが形成されている。第2連絡路37bは、後端側が第2吸入室27bに連通し、前端側が斜板室33に連通している。
つまり、第1、2連絡路37a、37bにより、第1、2吸入室27a、27bと斜板室33とが互いに連通している。
駆動軸3は、それぞれ金属部材である駆動軸本体30と、第1支持部材43aと、第2支持部材43bとで構成されている。
駆動軸本体30は、駆動軸心O1方向でハウジング1の前方から後方に向かって延びている。駆動軸本体30の前端側には、第1小径部30aが形成されている。駆動軸本体30の後端側には、第2小径部30bが形成されている。
駆動軸本体30は、ハウジング1内において、軸封装置25内及び第1、2滑り軸受22a、22b内に挿通されている。これにより、駆動軸本体30、ひいては、駆動軸3は、駆動軸心O1周りで回転可能にハウジング1に支持されている。駆動軸本体30の前端は、ボス17a内において軸封装置25に挿通されている。駆動軸本体30の後端は、圧力調整室31内に突出している。
駆動軸本体30の前端には、ねじ部3eが形成されている。駆動軸3は、ねじ部3eを介して、図示しないプーリ又は電磁クラッチと連結されている。
第1支持部材43aは、駆動軸心O1を中心軸とする略円筒状に形成されている。第1支持部材43aは、駆動軸本体30の第1小径部30aに圧入され、駆動軸本体30と一体をなしている。第1支持部材43aは、第1軸孔21b内において第1滑り軸受22aに支持されている。第1支持部材43aの後端側には、第1フランジ43fと、後述する第2ピン47bが挿通される取付部43dとが形成されている。
第1フランジ43fと第1凹部21cの前壁とによって、第1スラスト軸受35aが駆動軸心O1方向で挟持されている。これにより、第1スラスト軸受35aは所定の予圧が加えられ、作動時に第1支持部材43aを含む駆動軸本体30に作用する圧縮機の前端側に向かうスラスト力を支持する。
第2支持部材43bは、駆動軸心O1を中心軸とする円筒状に形成されている。第2支持部材43bは、駆動軸本体30の第2小径部30bに圧入されており、第2軸孔23b内において第2滑り軸受22bに支持されている。第2支持部材43bの前端には、第2フランジ43gが形成されている。
第2フランジ43gと第2凹部23cの後壁とによって、第2スラスト軸受35bが駆動軸心O1方向で挟持されている。これにより、第2スラスト軸受35bは所定の予圧が加えられ、作動時に第2支持部材43bを含む駆動軸本体30に作用する圧縮機の後端側に向かうスラスト力を支持する。
斜板室33内には、上記の斜板5とリンク機構7とアクチュエータ13とが配置されている。斜板5とアクチュエータ13とは、駆動軸3に設けられている。リンク機構7は、リンク本体75、連結部76、案内面77、摺動部78及び第1ストッパ71を有している。リンク本体75は、駆動軸3と斜板5とを連結している。連結部76は、斜板5とアクチュエータ13とを連結している。案内面77は、駆動軸3の一部を構成する駆動軸本体30に形成されている。摺動部78は、斜板5に設けられている。第1ストッパ71は、駆動軸3の一部を構成する第1支持部材43aに設けられている。第1ストッパ71は、本発明の「離間手段」の一例である。
より詳しくは、図1、図2及び図4〜図7に示すように、斜板5は略円盤形状をなしており、前面5aと後面5bとを有している。前面5aは、斜板室33内において圧縮機の前方を向いている。後面5bは、斜板室33内において圧縮機の後方を向いている。図1〜図2に示すように、斜板5は、駆動軸心O1に直交する方向に対して傾斜可能となっている。
図7(b)に示すように、斜板5には、上死点対応部T及び下死点対応部Uが定義されている。ここで、上死点対応部Tは、図1及び図2に示す各ピストン9において、後述する第1頭部9aを上死点に位置させる。一方、下死点対応部Uは、図示は省略するが、各ピストン9において、第1頭部9aを下死点に位置させる。なお、後述する第2頭部9bに対しては、上死点対応部Tは下死点対応部に相当し、下死点対応部Uは上死点対応部に相当する。また、上死点対応部Tと駆動軸心O1とを含む仮想面Dが定義されている。
図1、図2、図6及び図7等に示すように、斜板5は、円環状の平板形状に形成されている。図7(a)に示すように、斜板5の内周側には、リングプレート45が形成されている。
図7(a)及び(b)に示すように、リングプレート45には、挿通孔45aが駆動軸心O1方向に貫設されている。図1及び図2に示すように、斜板5は、斜板室33内において挿通孔45aに駆動軸本体30が挿通されることにより、駆動軸3に取り付けられている。
図1、図2及び図4〜図7に示すように、斜板5は、斜板5と後述する移動体13aとを連結するための被牽引部150及び連結ピン155を有している。被牽引部150及び連結ピン155は、リンク機構7の連結部76の一部を構成している。
図7(a)及び(b)に示すように、被牽引部150は、リングプレート45の挿通孔45aよりも下死点対応部Uに近い位置に形成され、後面5bから後方に突出している。被牽引部150には、連結ピン穴150hが仮想面Dに直交する方向に貫設されている。
図6及び図7(b)に示すように、連結ピン155は、略円柱形状をなして延びる金属部材であり、被牽引部150に保持されている。連結ピン155は、連結ピン穴150hに嵌合固定され、その両端部が仮想面Dの一方側と他方側とに向けて突出している。連結ピン155の一方の端部は、第1軸部151とされている。連結ピン155の他方の端部は、第2軸部152とされている。
図7(a)及び(b)に示すように、斜板5は、ラグアーム連結部5gと保持部5jとを有している。
ラグアーム連結部5gは、リングプレート45の挿通孔45aよりも上死点対応部Tに近い位置で、挿通孔45aを仮想面Dに直交する方向で挟むように一対形成され、前面5aから前方に突出している。ラグアーム連結部5gには、第1ピン穴5hが仮想面Dに直交する方向に貫設されている。
保持部5jは、リングプレート45の挿通孔45aよりも上死点対応部Tに近い位置で、挿通孔45aを仮想面Dに直交する方向で挟むように一対形成され、後面5bから後方に突出している。保持部5jには、保持穴5kが仮想面Dに直交する方向に貫設されている。
図4、図5及び図10等に示すように、リンク機構7の案内面77は、平坦部77a及び傾斜部77bを含んでいる。平坦部77a及び傾斜部77bは、駆動軸本体30の外周面のうちの第1小径部30aと第2小径部30bとの間に位置する外周面の一部が切削加工等されることによって形成されている。平坦部77aは、駆動軸心O1と略平行に延びる平坦面である。平坦部77aの後端は、区画体13cに接近している。傾斜部77bは、平坦部77aの前端に接続し、前方に進むにつれて駆動軸心O1に接近するように傾斜する傾斜面である。傾斜部77bは、滑らかな円弧を描いて平坦部77aの前端に接続している。
図4、図5、図7(b)及び図10等に示すように、リンク機構7の摺動部78は、略円柱形状をなして延びる金属部材であり、保持穴5kに嵌入されることによって保持部5jに保持されている。摺動部78は、案内面77の平坦部77a及び傾斜部77bに案内されて摺動可能となっている。
図1及び図2に示す第1フランジ43fとリングプレート45との間には、図示しない復帰バネが設けられている。具体的には、復帰バネの前端は、第1フランジ43fに当接するように配置されており、復帰バネの後端は、リングプレート45に当接するように配置されている。復帰バネは、第1フランジ43fとリングプレート45とを互いに離間させるように双方を付勢する。
図1、図2、図4及び図5に示すように、リンク機構7のリンク本体75は、ラグアーム49、第1ピン47a及び第2ピン47bを有している。
図1及び図2に示すように、ラグアーム49は、斜板室33内において、斜板5よりも前方に配置されており、斜板5と第1支持部材43aとの間に位置している。ラグアーム49は、前端側から後端側に向かって略L字形状となるように形成されている。ラグアーム49の後端側には、ウェイト部49aが形成されている。
第1ピン47aは、その中間部がラグアーム49の後端側に挿入され、その両端部が図7に示すラグアーム連結部5gの第1ピン穴5hに嵌合固定されることにより、ラグアーム49の後端側と斜板5とを連結している。これにより、図1及び図2に示すように、ラグアーム49は、第1ピン47aの軸心を第1揺動軸心M1として、斜板5に対し、第1揺動軸心M1周りで揺動可能に支持されている。第1揺動軸心M1は、仮想面Dに直交する方向に延びている。
第2ピン47bは、その中間部が第1支持部材43aの取付部43dに挿入され、その両端部がラグアーム49の前端側に嵌合固定されることにより、ラグアーム49の前端側と第1支持部材43aとを連結している。これにより、ラグアーム49は、第2ピン47bの軸心を第2揺動軸心M2として、駆動軸3の一部を構成する第1支持部材43aに対し、第2揺動軸心M2周りで揺動可能に支持されている。第2揺動軸心M2は第1揺動軸心M1と平行に延びている。
ウェイト部49aは、ラグアーム49の後端側、つまり、第1揺動軸心M1を基準として第2揺動軸心M2とは反対側に延在して設けられている。このため、ラグアーム49が第1ピン47aによって斜板5に連結された状態で、ウェイト部49aは、斜板5の挿通孔45a内に進入している。ウェイト部49aには、斜板5が駆動軸心O1周りに回転することにより発生する遠心力が作用する。
第1ストッパ71は、第1支持部材43aの第1フランジ43fの後面から後向きに突出するように形成された凸部である。第1ストッパ71は、第1支持部材43aの取付部43dに対して、駆動軸心O1を挟んで反対側に配置されている。また、第1ストッパ71は、ラグアーム49の後端側と当接可能に配置されている。
この圧縮機では、斜板5と駆動軸3とがリンク機構7のリンク本体75によって連結されることにより、斜板5は駆動軸3と共に回転することが可能となっている。また、ラグアーム49の両端がそれぞれ第1揺動軸心M1及び第2揺動軸心M2周りで揺動することにより、駆動軸心O1に直交する方向に対する斜板5の傾斜角度は、図1及び図4に示す最大となる状態から、図2及び図5に示す最小となる状態までの間で変更可能となっている。
ここで、斜板5の傾斜角度が図1及び図4に示す最大となる状態で、摺動部78は、案内面77の平坦部77aに当接する。そして、斜板5の傾斜角度が最大から小さくなると、摺動部78は、平坦部77a上を摺動して前方に移動し、次に、案内面77の傾斜部77b上を摺動する。
そして、本実施例では、第1ストッパ71は、斜板5の傾斜角度が最小よりも0.5°〜1°程度大きい状態から図2及び図5に示す最小の状態までにおいて、ラグアーム49の後端側を当て止め、かつ、図10に拡大して示すように、案内面77の傾斜部77bと摺動部78との間に隙間S1を確保するように、その突出形状や突出長さが設定されている。つまり、斜板5の傾斜角度が最小となる手前から図2及び図5に示す最小までの状態において、摺動部78は、第1ストッパ71がラグアーム49の後端側を当て止めることによって、案内面77の傾斜部77bから離間する。なお、斜板5の傾斜角度が最小となる手前の状態とは、斜板5の傾斜角度が最小よりも0.5°〜1°程度大きい状態には限定されず、装置構成等に応じて適宜設定される。また、傾斜部77bと摺動部78との隙間S1は、図面では誇張して図示しているが、本実施例では0.1〜0.2mm程度である。隙間S1の大きさは、この範囲には限定されず、装置構成等に応じて適宜設定される。
図1及び図2に示すように、各ピストン9は両頭ピストンであり、それぞれ前端側に第1頭部9aを有しており、後端側に第2頭部9bを有している。各第1頭部9aは、各第1シリンダボア21a内を往復動可能に収納されている。各第1頭部9aと第1弁形成プレート39とにより、各第1シリンダボア21a内にそれぞれ第1圧縮室53aが区画されている。各第2頭部9bは、各第2シリンダボア23a内を往復動可能に収納されている。各第2頭部9bと第2弁形成プレート41とにより、各第2シリンダボア23a内にそれぞれ第2圧縮室53bが区画されている。
各ピストン9における駆動軸心O1方向の中央部には、係合部9cが形成されている。各係合部9c内には、半球状のシュー11a、11bがそれぞれ設けられている。各シュー11aは、斜板5の前面5aを摺動する。一方、各シュー11bは、斜板5の後面5bを摺動する。こうして、各シュー11a及び各シュー11bによって斜板5の回転がピストン9の往復動に変換される。各第1頭部9aは、斜板5の傾斜角度に応じたストロークで、第1シリンダボア21a内を往復動することが可能となっている。また、各第2頭部9bは、斜板5の傾斜角度に応じたストロークで、第2シリンダボア23a内を往復動することが可能となっている。
ここで、この圧縮機では、斜板5の傾斜角度の変更に伴い各ピストン9のストロークが変化することで、各第1頭部9aと各第2頭部9bの各上死点位置が移動する。具体的には、斜板5の傾斜角度が小さくなるに伴って、各第1頭部9aの上死点位置よりも各第2頭部9bの上死点位置が大きく移動する。
アクチュエータ13は、斜板室33内に配置されている。アクチュエータ13は、斜板室33内において、斜板5よりも後方に位置しており、第2凹部23c内に進入することが可能となっている。アクチュエータ13は、区画体13cと移動体13aと制御圧室13bとを有している。
図1、図2、図4及び図5に示すように、区画体13cは、駆動軸心O1の径外方向に延びる略円盤形状とされている。区画体13cの中心には挿通孔133が貫設されている。また、区画体13cの外周にはOリング139bが設けられている。区画体13cの挿通孔133に対して、駆動軸本体30が圧入されている。これにより、区画体13cは、斜板5に後方から対向する位置で、駆動軸本体30と一体で回転可能となっている。なお、区画体13cは、駆動軸心O1方向に移動可能に駆動軸本体30に挿通しても良い。
区画体13cとリングプレート45との間には、図示しない傾角減少バネが設けられている。具体的には、傾角減少バネの後端は、区画体13cに当接するように配置されており、傾角減少バネの前端は、リングプレート45に当接するように配置されている。傾角減少バネは、区画体13cとリングプレート45とを互いに離間させるように双方を付勢する。
図4〜図6、図8及び図9等に示すように、移動体13aは、後壁130、周壁131、第1牽引アーム110及び第2牽引アーム120を有している。リンク機構7の連結部76は、第1牽引アーム110及び第2牽引アーム120と、上述した被牽引部150及び連結ピン155とによって構成されている。なお、図1及び図2では、第1牽引アーム110を図示していないが、第1牽引アーム110は、第2牽引アーム120に対して、図1及び図2の紙面手前側に位置している。
図4〜図6及び図8等に示すように、後壁130は移動体13aの後方に位置しており、駆動軸心O1の径外方向に延びる略円盤形状とされている。また、後壁130には、挿通孔130aが貫設されている。図4及び図5等に示すように、挿通孔130a内にはOリング139aが設けられている。
周壁131は、後壁130の外周縁と連続し、移動体13aの前方に向かって円筒状に延びている。周壁131の内径は、区画体13cの外径よりも僅かに大きくされている。
図4〜図6等に示すように、移動体13aの挿通孔130aには、駆動軸本体30が挿通されている。これにより、移動体13aは駆動軸本体30を駆動軸心O1方向に移動することが可能となっている。
図4及び図5等に示すように、移動体13a内には、区画体13cが配置されている。周壁131は、区画体13cの周囲を取り囲んでいる。周壁131の内周面と区画体13cの外周面との間は、Oリング139bによってシールされている。これにより、移動体13aが駆動軸心O1方向に移動するに当たり、移動体13aの周壁131の内周面が区画体13cの外周面と摺接する。
図4〜図6、図8及び図9等に示すように、第1牽引アーム110及び第2牽引アーム120は、移動体13aから斜板5に向かって前向きに延びている。図6等に示すように、第1牽引アーム110は、仮想面Dの一方側、すなわち、仮想面Dに対して、連結ピン155の第1軸部151と同じ側に位置している。第2牽引アーム120は、仮想面Dの他方側、すなわち、仮想面Dに対して、連結ピン155の第2軸部152と同じ側に位置している。一方、被牽引部150は、斜板5から移動体13aに向かって後向きに延びて、第1牽引アーム110と第2牽引アーム120との間に突出している。
図6、図8及び図9に示すように、第1牽引アーム110は、第1対向部111及び第1牽引部116を含んでいる。第2牽引アーム120は、第2対向部121及び第2牽引部126を含んでいる。
第1対向部111及び第2対向部121の根元部は、移動体13aの前端部における駆動軸心O1よりも下死点対向部Uに近い部分に接続している。第1対向部111及び第2対向部121の先端部は、根元部よりも駆動軸心O1から離間している。
第1牽引部116は、第1対向部111の先端部から屈曲し、仮想面Dに接近するように延びている。第2牽引部126は、第2対向部121の先端部から屈曲し、仮想面Dに接近するように延びている。第1牽引部116と第2牽引部126とは、仮想面Dを双方の間に位置させた状態で対向している。
図4〜図6、図8及び図9等に示すように、第1牽引アーム110には、第1牽引面115が形成されている。第1牽引面115は、第1牽引部116において斜板5とは反対側を向く平坦面である。第2牽引アーム120には、第2牽引面125が形成されている。第2牽引面125は、第2牽引部126において斜板5とは反対側を向く平坦面である。第1牽引面115及び第2牽引面125は、駆動軸心O1から離間するにつれて後方に向かうように傾斜している。
図6等に示すように、第1牽引アーム110の第1牽引面115は、斜板5とは反対側で連結ピン155の第1軸部151と当接している。第2牽引アーム120の第2牽引面125は、斜板5とは反対側で連結ピン155の第2軸部152と当接している。
第1牽引アーム110の第1対向部111は、仮想面Dの一方側から、連結ピン155の第1軸部151の端面に対向している。第2牽引アーム120の第2対向部121は、仮想面Dの他方側から、連結ピン155の第2軸部152の端面に対向している。
図4及び図5等に示すように、斜板5の傾斜角度の変更に伴って、連結ピン155の第1軸部151及び第2軸部152は、第1牽引アーム110及び第2牽引アーム120の第1牽引面115及び第2牽引面125上を往復移動する。
図1及び図2に示すように、制御圧室13bは、移動体13aの後壁130及び周壁131と、区画体13cとによって取り囲まれることにより形成され、斜板室33から区画されている。
第2小径部30b内には、軸路3a及び径路3bが形成されている。軸路3aは、第2小径部30bの後端から前方に向かって駆動軸心O1方向に延びている。軸路3aの後端は圧力調整室31に連通している。径路3bは、軸路3aの前端から径方向に延びて駆動軸本体30の外周面に開いている。径路3bは、制御圧室13bに連通している。これにより、制御圧室13bは、径路3b及び軸路3aを通じて、圧力調整室31と連通している。
図3に示すように、制御機構15は、低圧通路15a、高圧通路15b、制御弁15c、オリフィス15d、軸路3a及び径路3bを有している。
低圧通路15aは、圧力調整室31と第2吸入室27bとに接続されている。低圧通路15aと軸路3aと径路3bとによって、制御圧室13bと圧力調整室31と第2吸入室27bとが連通している。高圧通路15bは、圧力調整室31と第2吐出室29bとに接続されている。高圧通路15bと軸路3aと径路3bとによって、制御圧室13bと圧力調整室31と第2吐出室29bとが連通している。高圧通路15bには、オリフィス15dが設けられている。
制御弁15cは、低圧通路15aに設けられている。制御弁15cは、第2吸入室27b内の圧力に基づき、低圧通路15aの開度を調整することが可能となっている。
この圧縮機では、吸入ポート23sに対して、蒸発器に繋がる配管が接続される。また、吐出ポート23dに対して凝縮器に繋がる配管が接続される。凝縮器は、配管及び膨張弁を介して蒸発器と接続される。圧縮機、蒸発器、膨張弁、凝縮器等によって車両用空調装置の冷凍回路が構成されている。なお、蒸発器、膨張弁及び凝縮器等の図示は省略する。
以上のように構成された圧縮機では、駆動軸3が回転することにより、斜板5が回転し、各ピストン9が第1シリンダボア21a内及び第2シリンダボア23a内を往復動する。このため、第1、2圧縮室53a、53bがピストンストロークに応じて容積を変化させる。第1、2吸入室27a、27bに取り込まれた冷媒は、第1、2圧縮室53a、53b内で圧縮された後、第1、2吐出室29a、29bに吐出される。
第1吐出室29aに吐出された冷媒は、第1吐出連通路18を経て合流吐出室23jに至る。同様に、第2吐出室29bに吐出された冷媒は、第2吐出連通路20を経て合流吐出室23jに至る。そして、合流吐出室23jに至った冷媒は、吐出ポート23dから配管を介して凝縮器に吐出される。
そして、この圧縮機では、以下に説明するように、アクチュエータ13によって、駆動軸3の駆動軸心O1に直交する方向に対する斜板5の傾斜角度を変更し、各ピストン9のストロークを増減させることにより、吐出容量の変更を行う。
初めに、斜板5の傾斜角度が図1に示す最大である状態に変化する場合について説明する。図3に示す制御機構15において、制御弁15cが低圧通路15aの開度を小さくすれば、第2吐出室29b内の冷媒の圧力によって圧力調整室31内の圧力が上昇し、制御圧室13b内の圧力が上昇する。このため、制御圧室13b内と斜板室33内との差圧である可変差圧が大きくなる。これにより、アクチュエータ13では、各ピストン9を介して斜板5に作用する圧縮反力に抗して、移動体13aが図2に示す位置から斜板室33を後方に向かって移動し、図1に示すように、第2凹部23c内に進入する。
これにより、移動体13aは、図示しない傾角減少バネの付勢力に抗しつつ、第1牽引アーム110及び第2牽引アーム120の第1牽引面115及び第2牽引面125と、連結ピン155の第1軸部151及び第2軸部152とを通じて斜板5を斜板室33の後方へ牽引する。この際、第1軸部151及び第2軸部152が駆動軸心O1に接近するように第1牽引面115及び第2牽引面125上を摺動する。このため、斜板5が第1揺動軸心M1周りで反時計回り方向に揺動する。また、ラグアーム49の前端が第2揺動軸心M2周りで時計回り方向に揺動し、第1支持部材43aの第1フランジ43fから後方に離間する。
これにより、図1及び図4に示すように、ラグアーム49の後端側が第1ストッパ71から後方に離間し、図10に二点鎖線で摺動部78を示すように、案内面77の傾斜部77bと摺動部78とが当接する。そして、摺動部78は、傾斜部77b上を後方に摺動し、さらに、平坦部77a上を後方に摺動する。
その結果、図1に示すように、斜板5の傾斜角度が大きくなる。このため、この圧縮機では、各ピストン9のストロークが増大して、駆動軸3の1回転当たりの吐出容量が大きくなる。図1に示す斜板5の傾斜角度が最大である状態では、各ピストン9のストロークが最大となって、駆動軸3の1回転当たりの吐出容量が最大容量となる。
次に、斜板5の傾斜角度が図1に示す最大である状態から小さくなり、図2に示す最小である状態に変化する場合について説明する。図3に示す制御機構15において、制御弁15cが低圧通路15aの開度を大きくすれば、圧力調整室31内の圧力、ひいては制御圧室13b内の圧力が第2吸入室27b内の圧力に近づき、可変差圧が小さくなる。
このため、図2に示すように、各ピストン9を介して斜板5に作用する圧縮反力によって、斜板5は傾斜角度が小さくなる方向に付勢される。このため、移動体13aは、図示しない復帰バネの付勢力に抗しつつ、第1牽引アーム110及び第2牽引アーム120の第1牽引面115及び第2牽引面125と、連結ピン155の第1軸部151及び第2軸部152とを通じて斜板室33の前方へ牽引される。この際、第1軸部151及び第2軸部152が駆動軸心O1から離間するように第1牽引面115及び第2牽引面125上を摺動する。このため、斜板5が第1揺動軸心M1周りで時計回り方向に揺動する。また、ラグアーム49の前端が第2揺動軸心M2周りで反時計回り方向に揺動し、第1支持部材43aの第1フランジ43fに接近する。
これにより、図2及び図5に示すように、第1ストッパ71がラグアーム49の後端側を当て止め、図10に実線で摺動部78を示すように、案内面77の傾斜部77bと摺動部78との間に隙間S1を確保する。
その結果、図2に示すように、斜板5の傾斜角度が小さくなる。このため、この圧縮機では、各ピストン9のストロークが減少して、駆動軸3の1回転当たりの吐出容量が小さくなる。図2に示す斜板5の傾斜角度が最小である状態では、各ピストン9のストロークが最小となって、駆動軸3の1回転当たりの吐出容量が最小容量となる。
<作用効果>
実施例1の圧縮機では、図11に示すように、斜板5の傾斜角度が最小よりもある程度大きい状態、又は最大の状態では、両頭ピストン9を介して斜板5に作用する圧縮反力P1によって、斜板5から連結ピン155を介して、移動体13aの第1牽引面115及び第2牽引面125に力F1が作用する。力F1の方向は、第1牽引面115及び第2牽引面125に直交しつつ圧縮機の前方に向かう方向である。力F1には、駆動軸心O1方向の成分F1xと、駆動軸心O1に直交する方向の成分F1yとが含まれる。その一方、移動体13aの第1牽引アーム110及び第2牽引アーム120から、連結ピン155を介して、斜板5に力F1の反力R1が作用する。反力R1の方向は、第1牽引面115及び第2牽引面125に直交しつつ圧縮機の後方に向かう方向である。
また、圧縮反力P1によって、斜板5から第1ピン47aを介して、ラグアーム49の後端側に力F2が作用する。力F2の方向は、第1揺動軸心M1から第2揺動軸心M2とは反対側に向かう方向である。その一方、ラグアーム49の後端側から、第1ピン47aを介して、斜板5に力F2の反力R2が作用する。反力R2の方向は、第1揺動軸心M1から第2揺動軸心M2に向かう方向である。
また、圧縮反力P1によって、斜板5から摺動部78を介して、駆動軸本体30に形成された案内面77の平坦部77a又は傾斜部77bに力F3が作用する。力F3の方向は、平坦部77a又は傾斜部77bに直交し、かつ駆動軸心O1に接近する方向である。その一方、案内面77から摺動部78を介して、斜板5に力F3の反力R3が作用する。反力R3の方向は、平坦部77a又は傾斜部77bに直交し、かつ駆動軸心O1から離間する方向である。
この圧縮機では、力F1と反力R1との釣り合い、力F2と反力R2との釣り合い、及び力F3と反力R3との釣り合いにより、斜板5の傾斜角度が圧縮反力P1に変更されることなく維持される。
また、この圧縮機では、案内面77及び摺動部78が互いに当接し合い、力F3と反力R3が釣り合うことによって、力F1のうちの駆動軸心O1に直交する方向の成分F1yを低減し、移動体13aの駆動軸心O1方向に対する傾きを抑制することができる。
さらに、この圧縮機では、図12に示すように、斜板5の傾斜角度が最小となる手前の状態、すなわち、最小よりも0.5°〜1°程度大きい状態から最小の状態までにおいて、離間手段としての第1ストッパ71がラグアーム49の後端側を当て止め、案内面77の傾斜部77bと摺動部78とを離間させると、案内面77と摺動部78との間に、力F3及び反力R3が作用しなくなる。また、第1ストッパ71に当て止められたラグアーム49は、第1支持部材43aと一体の剛体となるので、反力R2の方向は、第1揺動軸心M1から、第2揺動軸心M2よりも前方に向かう方向に変化する。
そして、この圧縮機では、斜板5の傾斜角度が最小となる手前から最小までの状態において、制御圧室13b内の圧力が低くなることによって移動体13aに作用する推力が小さくなる。ここで、図13に比較例を示す。この比較例では、実施例1に係る第1支持部材43aから第1ストッパ71を取り除いた第1支持部材243aを採用している。第1支持部材243aのその他の構成は、第1支持部材43aと同様である。この比較例では、斜板5の傾斜角度が最小となる手前から最小までの状態においても、案内面77及び摺動部78が互いに当接し合い、案内面77と摺動部78との間に、力F3及び反力R3が作用する。このため、斜板5の傾斜角度を最小から大きくする際、案内面77の傾斜部77b上を後方に摺動しようとする摺動部78と、傾斜部77bとの間に摩擦力Ff1が作用する。その結果、移動体13aに作用する推力が摩擦力Ff1に負けて斜板5の傾斜角度を大きくできなくなる不具合が発生するおそれがある。
この点、実施例の圧縮機では、図12に示すように、斜板5の傾斜角度が最小となる手前から最小までの状態において、上述した第1ストッパ71の作用により、案内面77と摺動部78との間に力F3及び反力R3が作用しなくなるので、摺動部78と案内面77との間に、比較例に係る摩擦力Ff1が作用しない。このため、移動体13aに作用する推力を効果的に移動体13aの移動に利用できるので、力不足になることなく、斜板5の傾斜角度を最小から確実に大きくできる。その結果、この圧縮機では、移動体13aの受圧面積の拡大等によって移動体13aに作用する推力を大きくしなくてもよくなる。
したがって、実施例1の圧縮機では、小型化を実現しつつ、斜板5の傾斜角度をスムーズに変更できる。
また、この圧縮機では、簡素な構成の第1ストッパ71により、製造コストの高騰を抑制できる。
(実施例2)
図14に示すように、実施例2の圧縮機では、実施例1の圧縮機に係る第1ストッパ71を第1支持部材43aの第1フランジ43fに設ける代わりに、離間手段としての一対の第2ストッパ72を第1牽引アーム110及び第2牽引アーム120に設けている。実施例2のその他の構成は実施例1と同一である。このため、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
一方の第2ストッパ72は、第1牽引アーム110の先端部に形成された壁である。一方の第2ストッパ72は、第1牽引面115の駆動軸心O1から遠い端縁に接続し、駆動軸心O1に接近しつつ後方に延びている。一方の第2ストッパ72は、斜板5の傾斜角度が最小よりも0.5°〜1°程度大きい状態から最小の状態までにおいて、連結ピン155の第1軸部151を当て止め、かつ、案内面77の傾斜部77bと摺動部78との間に隙間S1を確保するように、その形状や位置が設定されている。
他方の第2ストッパ72は、一方の第2ストッパ72に対して、図14の紙面奥側に配置されている。他方の第2ストッパ72は、第2牽引アーム120の先端部に形成された壁である。他方の第2ストッパ72は、第2牽引面125の駆動軸心O1から遠い端縁に接続し、駆動軸心O1に接近しつつ後方に延びている。他方の第2ストッパ72は、斜板5の傾斜角度が最小よりも0.5°〜1°程度大きい状態から最小の状態までにおいて、連結ピン155の第2軸部152を当て止め、かつ、案内面77の傾斜部77bと摺動部78との間に隙間S1を確保するように、その形状や位置が設定されている。
つまり、斜板5の傾斜角度が最小となる手前から最小までの状態において、両第2ストッパ72が連結ピン155を当て止めることによって、摺動部78が案内面77の傾斜部77bから離間する。
このような構成である実施例2の圧縮機では、実施例1の圧縮機と同様に、小型化を実現しつつ、斜板5の傾斜角度をスムーズに変更できる。
また、この圧縮機では、簡素な構成の第2ストッパ72により、製造コストの高騰を抑制できる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
リンク機構は、実施例1、2の構成には限定されない。例えば、リンク機構の案内面は、駆動軸と一体回転する部材、例えば、区画体に形成されていてもよい。リンク機構の第1ストッパは、駆動軸と一体回転する回転体、例えば、ラグプレートに設けられていてもよい。また、リンク機構の連結部は、斜板に形成された長穴と、移動体から延びる牽引アームの先端部に設けられて、斜板の長穴に挿通される連結ピンとを有していてよい。
また、制御機構15について、高圧通路15bに対して制御弁15cを設けるとともに、低後通路15aにオリフィス15dを設ける構成としても良い。
実施例1、2では、アクチュエータ13が斜板5の後面5bよりも後方に配置されているがこの構成には限定されず、アクチュエータを斜板の前面よりも前方に配置してもよい。
また、実施例1、2では、斜板5の傾斜角度が最小よりも0.5°〜1°程度大きい状態から最小の状態までにおいて、第1ストッパ71又は第2ストッパ72により摺動部78を案内面77から離間させていたが、これに限らず、斜板5の傾斜角度が最小の状態において、第1ストッパ71又は第2ストッパ72により摺動部78を案内面77から離間させるようにしてもよい。
本発明は空調装置等に利用可能である。
33…斜板室
21a、23a…シリンダボア(21a…第1シリンダボア、23a…第2シリンダボア)
1…ハウジング
3…駆動軸
5…斜板
O1…駆動軸心
7…リンク機構
9…ピストン
13c…区画体
13a…移動体
13b…制御圧室
15…制御機構
5a…斜板の一面(前面)
5b…斜板の他面(後面)
53a…第1圧縮室
9a…第1頭部
53b…第2圧縮室
9b…第2頭部
75…リンク本体
76…連結部
77…案内面
78…摺動部
71、72…離間手段(71…第1ストッパ、72…第2ストッパ)
M1…第1揺動軸心
M2…第2揺動軸心
49…ラグアーム
S1…案内面と摺動部との隙間
115、125…牽引面(115…第1牽引面、125…第2牽引面)
110、120…牽引アーム(110…第1牽引アーム、120…第2牽引アーム)
155…連結ピン

Claims (3)

  1. 斜板室及び複数のシリンダボアが形成されたハウジングと、
    前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、
    前記斜板室内に配置されて前記駆動軸とともに回転される斜板と、
    前記駆動軸の駆動軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、
    前記各シリンダボアに収納され、前記斜板の回転によって前記傾斜角度に応じたストロークで往復動するピストンと、
    前記斜板室内で前記駆動軸と一体回転可能に設けられた区画体と、
    前記斜板室内で前記駆動軸と一体回転可能であり、かつ前記区画体に対して前記駆動軸心方向に移動して前記傾斜角度を変更する移動体と、
    前記区画体と前記移動体とにより区画され、内部の圧力によって前記移動体を移動させる制御圧室と、
    前記制御圧室内の圧力を制御する制御機構とを備え、
    前記各シリンダボアは、前記斜板の一面側に設けられた第1シリンダボアと、前記斜板の他面側に設けられた第2シリンダボアとからなり、
    前記各ピストンは、前記第1シリンダボア内を往復動して、前記第1シリンダボア内に第1圧縮室を区画する第1頭部と、前記第2シリンダボア内を往復動して、前記第2シリンダボア内に第2圧縮室を区画する第2頭部とを有し、
    前記移動体は、前記制御圧室内の圧力が高くなることにより、前記斜板を牽引して前記傾斜角度を大きくする容量可変型斜板式圧縮機であって、
    前記リンク機構は、前記駆動軸と前記斜板とを連結するリンク本体と、
    前記斜板と前記移動体とを連結する連結部と、
    前記駆動軸又は前記駆動軸と一体回転する部材に形成された案内面と、
    前記斜板に設けられ、前記案内面に案内されて摺動する摺動部と、
    前記傾斜角度が最小となる手前から最小までの状態、又は最小の状態において、前記案内面から前記摺動部を離間させる離間手段とを有していることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機。
  2. 前記リンク本体は、前記駆動軸心と直交する第1揺動軸心周りで揺動可能に前記斜板に設けられるとともに、前記第1揺動軸心と平行な第2揺動軸心周りで揺動可能に前記駆動軸に設けられたラグアームを有し、
    前記離間手段は、前記駆動軸又は前記回転体に設けられ、前記傾斜角度が最小となる手前から最小までの状態、又は最小の状態において、前記案内面と前記摺動部との間に隙間を確保しつつ前記ラグアームを当て止める第1ストッパである請求項1記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  3. 前記連結部は、前記移動体に設けられ、前記斜板に向けて延び、前記斜板とは反対側を向く牽引面が形成された牽引アームと、前記斜板に設けられ、前記牽引面に当接し、かつ、前記牽引面に沿って変位可能な連結ピンとを有し、
    前記離間手段は、前記牽引アームに設けられ、前記傾斜角度が最小となる手前から最小までの状態、又は最小の状態において、前記案内面と前記摺動部との間に隙間を確保しつつ前記連結ピンを当て止める第2ストッパである請求項1記載の容量可変型斜板式圧縮機。
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