JP2017179855A - 孔内の試料を採取する採取装置及び採取方法 - Google Patents

孔内の試料を採取する採取装置及び採取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不所望の深度位置の杭孔充填物が混じることなく所望の深度位置の試料のみを採取可能で、かつ孔内の場を乱さない採取装置及び採取方法を提供する。【解決手段】孔内の試料を採取する採取装置は、地盤掘削用ロッドに連結可能な中空筒状の連結材2と、連結材2の外周側又は内周側に設けられて、試料を収容可能な少なくとも1つの採取容器3と、少なくとも1つの採取容器3の採取口14を開閉可能な蓋体8と、少なくとも1つの採取容器3の内周面に沿って少なくとも1つの採取容器3内を上下方向に摺動可能な摺動体4と、少なくとも1つの採取容器3内で摺動体4を上下動させるように構成された摺動体駆動装置6と、摺動体4が上に向かって移動するのに連動して蓋体8を変位させて採取口14を開き、摺動体4が下に向かって移動するのに連動して蓋体8を変位させて採取口14を閉じるように構成された蓋体駆動装置6と、を備える。【選択図】図6

Description

本開示は、地盤に形成された孔内に存在する試料を採取するための採取装置及び採取方法に関する。
地盤内に設置される杭の下端部を囲む根固め部、及び、当該下端部よりも上方の部分を囲む杭周部を形成するために、セメントミルクが杭孔に注入される。根固め部や杭周部の強度、特に根固め部の強度は、杭の支持力を高める上で重要であり、根固め部や杭周部の強度を管理するために、未固結のセメントミルクやソイルセメント等の杭孔内の試料を採取している。
そのために、孔内の試料を採取する採取装置が使用されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1が開示する孔内の試料を採取する採取装置は、採取タンクと、採取タンクを開閉可能な上栓体とを有し、所望の深度位置で採取タンクを開放することによって、採取タンクに杭孔充填物を収集することができる。
また、特許文献1が開示する孔内の試料を採取する採取装置は、水を噴射可能なパイプ部を有し、取入口を水によって洗浄可能である。従って、特許文献1が開示する孔内の試料を採取する採取装置によれば、採取前に取入口を洗浄することによって、取入口に付着した不所望の深度位置の杭孔充填物を除去可能であり、不所望の深度位置の杭孔充填物が採取されることを低減することができる。
特開2012−237192号公報
しかしながら、特許文献1が開示する孔内の試料を採取する採取装置は、採取前に取水口を水で洗浄するので、杭孔内の水量が増加するため、セメントミルクやソイルセメントの濃度管理が困難である。また、特許文献1の採取装置の構造では、杭孔への採取装置の挿入中に、採取タンクに不所望の杭孔充填物が浸入してしまう虞がある。採取タンクに万一不所望の杭孔充填物が浸入してしまった場合、もはやこれを除去することはできない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態の目的は、不所望の深度位置の杭孔充填物が混じることなく所望の深度位置の試料のみを採取可能で、かつ孔内の場を乱さない採取装置及び採取方法を提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る孔内の試料を採取する採取装置は、
地盤に形成された孔内の試料を採取可能な採取装置であって、
地盤掘削用ロッドに連結可能な中空筒状の連結材と、
前記連結材の外周側又は内周側に設けられて、前記試料を収容可能な少なくとも1つの採取容器と、
前記少なくとも1つの採取容器の採取口を開閉可能な蓋体と、
前記少なくとも1つの採取容器の内周面に沿って前記少なくとも1つの採取容器内を上下方向に摺動可能な摺動体と、
前記少なくとも1つの採取容器内で前記摺動体を上下動させるように構成された摺動体駆動装置と、
前記摺動体が上に向かって移動するのに連動して前記蓋体を変位させて前記採取口を開き、前記摺動体が下に向かって移動するのに連動して前記蓋体を変位させて前記採取口を閉じるように構成された蓋体駆動装置と、
を備えている。
上記構成(1)によれば、不所望の深度位置の杭孔充填物が採取容器に浸入したとしても、摺動体を採取容器の上端まで移動させることで、採取容器に浸入した不所望の深度位置の杭孔充填物を採取容器から排出することができる。
そして、所望の深度位置にて、摺動体を、採取容器の上端に位置している状態から下降させることで、採取容器に所望の深度位置の試料を収集することができる。摺動体が下降するのに連動して蓋体が変位し、採取容器の採取口が閉じられるので、所望の深度位置の孔内の試料を採取する採取後に、採取容器内の試料が漏れたり、採取容器内の試料に、不所望の深度位置の杭孔充填物が混ざることが防止される。
一方、上記構成(1)によれば、水等で採取口を洗浄する必要がないので、孔内の場を乱すことがない。
(2)幾つかの実施形態では、上記構成(1)において、
前記少なくとも1つの採取容器は、前記連結材を同心にて囲む平面視で略扇状の形状を有しており、前記連結材に着脱可能である。
上記構成(2)によれば、連結材の外側に採取容器が設けられるので、連結材の内側に、セメントミルクや作動油等の流路を確保することができる。このため、上記構成によれば、孔内の試料を採取する採取装置を、掘削機のドリルの上方に配置することができる。つまり、ドリルに接続される地盤掘削用ロッド(ドリル管)の途中に、孔内の試料を採取する採取装置を介装することができる。この場合、ドリルによる杭孔の掘削後、ドリルを杭孔から引き上げずに、直ぐに孔内の試料を採取することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記構成(1)又は(2)において、
前記少なくとも1つの採取容器は、前記連結材の外周を全周に渡って囲むように配置可能である。
上記構成(3)によれば、採取容器が連結材を全周に渡って囲むことができるので、全体として、大容量の採取容器を形成することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記構成(1)乃至(3)の何れか1つにおいて、
前記摺動体駆動装置はシリンダによって構成され、
前記蓋体は傾動可能であり、
前記蓋体駆動装置は、前記摺動体から上方に向かって延びるプッシュロッドによって構成されている。
上記構成(4)によれば、シリンダが摺動体を上方に向かって押すことによって、摺動体がプッシュロッドを介して蓋体を押す。押された蓋体は傾動することによって開くことができ、簡単な構成にて、蓋体駆動装置を構成することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記構成(1)乃至(3)の何れか1つにおいて、
前記摺動体駆動装置はシリンダによって構成され、
前記蓋体は前記連結材に沿って移動可能であり、
前記蓋体駆動装置は、前記摺動体と前記蓋体を相互に連結する連結ロッドによって構成されている。
上記構成(5)によれば、シリンダが摺動体を上方に向かって押すことによって、摺動体が接続ロッドを介して蓋体を押す。押された蓋体は上方に向かって移動することによって開くことができ、簡単な構成にて、蓋体駆動装置を構成することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記構成(1)乃至(5)の何れか1つにおいて、
前記連結材は、地盤掘削用ロッドである。
上記構成(6)によれば、連結材が地盤掘削用ロッドであるので、簡単な構成にて、地盤に形成された孔内の試料を採取可能な採取装置を実現することができる。
(7)本発明の少なくとも一実施形態に係る孔内の試料を採取する採取方法は、
上記構成(1)乃至(6)の何れか1つに記載の採取装置を使用する孔内の試料を採取する採取方法であって、
前記採取装置を、前記採取容器の採取口が前記蓋体によって閉じられた状態で孔内の所望深度位置に挿入する挿入工程と、
前記所望深度位置にて、前記摺動体を前記採取容器の上端まで上昇させて前記蓋体を変位させ、前記採取口を開く摺動体上昇工程と、
前記摺動体上昇工程の後、前記摺動体を下降させて前記蓋体を変位させ、前記採取口を閉じる摺動体下降工程と、
前記採取口が閉じられた状態で前記採取装置を前記孔内から引上げる引上げ工程と、
を備える。
上記構成(7)によれば、不所望の深度位置の杭孔充填物が採取容器に浸入したとしても、摺動体を採取容器の上端まで移動させることで、採取容器に浸入した不所望の深度位置の杭孔充填物を採取容器から排出することができる。
そして、所望の深度位置にて、摺動体を、採取容器の上端に位置している状態から下降させることで、採取容器に所望の深度位置の試料を収集することができる。摺動体が下降するのに連動して蓋体が変位し、採取容器の採取口が閉じられるので、所望の深度位置の孔内の試料を採取する採取後に、採取容器内の試料が漏れたり、採取容器内の試料に、不所望の深度位置の杭孔充填物が混ざることが防止される。
一方、上記構成(7)によれば、水等で採取口を洗浄する必要がないので、孔内の場を乱すことがない。
(8)幾つかの実施形態では、上記構成(7)において、
前記引上げ工程の後に、前記採取容器を前記連結材から取外す取外し工程と、
前記連結材から取外した前記採取容器内の試料を所望位置に取出す取出し工程と、
を備える。
上記構成(8)によれば、連結材から採取容器を取外すことで、採取した試料を採取容器から容易に取り出すことができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、不所望の深度位置の杭孔充填物が混じることなく所望の深度位置の試料のみを採取可能で、かつ孔内の場を乱さない採取装置及び採取方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る孔内の試料を採取する採取装置の外観を概略的に示す平面図である。 図1の孔内の試料を採取する採取装置の外観を概略的に示す側面図である。 図1中のIII−III線に沿う概略的な断面図である。 図3中のIV−IV線に沿う概略的な断面図である。 図4中の採取容器を連結材から取り外した状態を示す概略的な断面図である。 図1の孔内の試料を採取する採取装置の構成及び動作を説明するための概略図である。 他の実施形態に係る孔内の試料を採取する採取装置の構成及び動作を説明するための概略図である。 更に他の実施形態に係る孔内の試料を採取する採取装置の構成及び動作を説明するための概略図である。 本発明の一実施形態に係る孔内の試料を採取する採取方法の手順を概略的に示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明の一実施形態に係る孔内の試料を採取する採取装置1aの外観を概略的に示す平面図である。図2は、図1の孔内の試料を採取する採取装置1aの外観を概略的に示す側面図である。図3は、図1中のIII−III線に沿う概略的な断面図である。図4は、図3中のIV−IV線に沿う概略的な断面図である。図5は、図4中の採取容器を連結材から取り外した状態を示す概略的な断面図である。図6は、図1の孔内の試料を採取する採取装置1aの構成及び動作を説明するための概略図であり、(a)は摺動体が下方に位置している状態、(b)は、摺動体が中間に位置している状態、(c)は、摺動体が上方に位置している状態をそれぞれ概略的に示している。図7は、他の実施形態に係る孔内の試料を採取する採取装置1bの構成及び動作を説明するための概略図であり、(a)は摺動体が下方に位置している状態、(b)は、摺動体が中間に位置している状態、(c)は、摺動体が上方に位置している状態をそれぞれ概略的に示している。図8は、更に他の実施形態に係る孔内の試料を採取する採取装置1cの構成及び動作を説明するための概略図であり、(a)は摺動体が下方に位置している状態、(b)は、摺動体が上方に位置している状態をそれぞれ概略的に示している。図9は、本発明の一実施形態に係る孔内の試料を採取する採取方法の手順を概略的に示すフローチャートである。
なお、以下の説明では、孔内の試料を採取する採取装置1a,1b,1cを一括して孔内の試料を採取する採取装置1とも称する。また、孔内の試料を採取する採取装置を単に採取装置とも称する。
採取装置1は、地盤に形成された孔内の試料(杭孔充填物)を採取するためのものである。杭孔充填物は、例えば、杭孔に注入されたセメントミルクや、セメントミルクと土壌を撹拌混合して得られるソイルセメントであり、未固結の流動性を有するものである。
図1〜図8に示したように、採取装置1は、連結材2、少なくとも1つの採取容器3、摺動体4、摺動体駆動装置6、蓋体8、及び、蓋体駆動装置10を有する。
連結材2は、例えば円筒形状の、中空筒状を有している。連結材2は、例えば円筒形状の周壁12を有している。
採取容器3は、連結材2の外周側又は内周側に設けられて、試料を収容可能である。
蓋体8は、採取容器3の上端に設けられた採取容器3の採取口14を開閉可能である。
摺動体4は、採取容器3の内周面に沿って採取容器3内を上下方向に摺動可能である。採取容器3の上下方向は、連結材2の軸線方向に沿っている。摺動体4は例えば板状であり、摺動体4の平面視形状は、上下方向と直交する断面での採取容器3の内周面の輪郭とほぼ一致している。従って、摺動体4の移動によって、採取容器3の容積を変更可能である。摺動体4が、採取容器3の上端まで移動した場合、すなわち採取容器3の採取口14と同じ高さに位置している場合、採取容器3の容積は零になる。
なお、摺動体4が、採取容器3の採取口14と同じ高さに位置しているとは、摺動体4が採取容器3の採取口14と厳密に面一に位置している場合のみを意味するのではなく、後述するように、採取容器3に不所望の深度位置にて浸入した孔内の杭孔充填物を排出可能な範囲で、多少の段差が存在している場合も意味するものとする。
摺動体駆動装置6は、摺動体4を上下動させるように構成されており、摺動体4を上下動させる駆動力を摺動体4に作用させることができる。
なお例えば、摺動体4の周囲にはシール(不図示)が設けられ、シールによって摺動体4の下方に杭孔充填物が浸入することが防止される。
蓋体駆動装置10は、摺動体4が上に向かって移動するのに連動して蓋体8を変位させて採取容器3の採取口14を開き、摺動体4が下に向かって移動するのに連動して蓋体8を変位させて採取容器3の採取口14を閉じるように構成されている。
なお、蓋体8の周囲にシール(不図示)を設け、蓋体8が採取容器3の採取口14を閉じているとき、シールによって、不所望の深度位置にて杭孔充填物が採取容器3に浸入することを防止してもよい。
上記構成によれば、不所望の深度位置の杭孔充填物が採取容器3に浸入したとしても、図6(c)、図7(c)及び図8(b)に示したように、摺動体4を採取容器3の上端まで移動させることで、採取容器3に浸入した不所望の深度位置の杭孔充填物を採取容器3から排出することができる。
一方、所望の深度位置にて、図6(a)、図7(a)及び図8(a)に示したように、摺動体4を、採取容器3の上端に位置している状態から下降させることで、採取容器3に所望の深度位置の試料(杭孔充填物)を収集することができる。そして、摺動体4が下降するのに連動して蓋体8により採取口14が閉じられるので、所望の深度位置の孔内の試料を採取する採取後に、採取容器3の試料が漏れたり、採取容器3内の試料に、不所望の深度位置の杭孔充填物が混ざることが防止される。
一方、上記構成によれば、採取容器3の採取口14を開く直前に、水等で採取容器3の採取口14を洗浄する必要がないので、孔内の場を乱すことがない。
幾つかの実施形態では、採取容器3は、図3〜図5に示すように、連結材2を同心にて囲む平面視で略扇状の形状を有しており、連結材2にボルト15等にて着脱可能である。
上記構成によれば、連結材2の外側に採取容器3が設けられるので、連結材2の内側に、セメントミルクの流路(不図示)や作動油の流路24a,24b等を確保することができる。このため、上記構成によれば、孔内の試料を採取する採取装置1a,1bを、掘削機のドリルの上方に配置することができる。つまり、ドリルに接続されるドリル管の途中に、採取装置1a,1bを介装することができる。この場合、ドリルによる杭孔の掘削後、ドリルを杭孔から引き上げずに、直ぐに孔内の試料を採取することができる。
なお、図4及び図5では、作動油の流路24a,24bを省略している。
幾つかの実施形態では、図4及び図5に示したように、平面視にて、各採取容器3の中心角は180°であるが、各採取容器3の中心角は180°に限定されることはなく、120°や90°であってもよい。
幾つかの実施形態では、図3〜図5に示したように、採取装置1a,1bの採取容器3は、径方向内壁16と、径方向外壁18と、径方向内壁16と径方向外壁18とをつなぐ周方向側壁20,20によって構成されている。
径方向内壁16及び径方向外壁18は、平面視にて円弧状に湾曲した板材によって構成され、径方向内壁16の曲率半径は、径方向外壁18の曲率半径よりも小さい。周方向側壁20,20は、平坦な板材によって構成され、径方向内壁16の周方向端部と径方向外壁18の周方向端部との間を延びている。
従って、径方向内壁16、径方向外壁18、及び、周方向側壁20,20が、採取容器3の周壁を構成しており、径方向内壁16、径方向外壁18、及び、周方向側壁20,20の内面が、採取容器3の内周面を構成している。
幾つかの実施形態では、図3に示したように、採取容器3は、連結材2の外周を全周に渡って囲むように配置可能である。
上記構成によれば、採取容器3が連結材2を全周に渡って囲むことができるので、全体として、大容量の採取容器3を形成することができる。なお、連結材2を囲む採取容器3の数は2つに限定されることはなく、3つ以上であってもよい。あるいは、採取容器3は、二重円筒形状を有していてもよく、この場合、1つの採取容器3にて、連結材2を全周に渡って囲むことができる。
幾つかの実施形態では、図3及び図6に示したように、摺動体駆動装置6は、例えば油圧シリンダ等のシリンダ25によって構成され、摺動体4はシリンダ25のピストンロッド25aに固定されている。そして、蓋体8は傾動可能であり、蓋体駆動装置10は、摺動体4から上方に向かって延びるプッシュロッド26によって構成されている。
上記構成によれば、シリンダ25が摺動体4を上方に向かって押すことによって、摺動体4がプッシュロッド26を介して蓋体8を押す。押された蓋体8は傾動することによって変位し、採取容器3の採取口14を開くことができ、簡単な構成にて、蓋体駆動装置10を構成することができる。
幾つかの実施形態では、図7及び図8に示したように、摺動体駆動装置6は、例えば油圧シリンダ等のシリンダ25によって構成され、摺動体4はシリンダ25のピストンロッド25aに固定されている。そして、蓋体8は連結材2に沿って移動可能であり、蓋体駆動装置10は、摺動体4と蓋体8を相互に連結する第1連結ロッド28によって構成されている。
上記構成によれば、シリンダ25が摺動体4を上方に向かって押すことによって、摺動体4が第1連結ロッド28を介して蓋体8を押す。押された蓋体8は上方に向かって移動することによって変位し、採取容器3の採取口14を開くことができ、簡単な構成にて、蓋体駆動装置10を構成することができる。
なお、図7に示したように、連結材2の外側に採取容器3が配置される場合、蓋体8は、円環形状の板材、又は、複数の扇形状の板材によって構成可能である。一方、図8に示したように、連結材2の内側に円柱形状の採取容器3が形成される場合、蓋体8は、円形状の板材によって構成可能である。
幾つかの実施形態では、図3〜図7に示したように、採取装置1a,1bは、連結材2の周方向に配列された複数のシリンダ25を備えている。
幾つかの実施形態では、シリンダ25に作動油を供給する流路24a,24bは、ドリルに作動油を供給する流路を兼ねている。
上記構成によれば、流路24a,24bの数を増やすことなく、簡単な構成にて、シリンダ25及びドリルの両方に作動油を供給することができる。
幾つかの実施形態では、図8に示したように、中空の連結材2の内側に採取容器3が区画されている。この場合、連結材2の周壁12が、採取容器3の周壁を構成しており、連結材2の周壁12に設けられた取込口30が、採取容器3の上端を規定している。つまり、連結材2の取込口30よりも下方の空間31が、採取容器3として利用される。
上記構成によれば、中空の連結材2の内側に採取容器3を設けたことで、大容量の採取容器3を形成することができる。
なお、図8に示したように、採取容器3が円柱形状を有する場合、円形の板によって摺動体4及び蓋体8を構成可能である。
幾つかの実施形態では、図8に示したように、採取装置1cは、オーバートップカバー32及び第2連結ロッド34を更に備えている。
オーバートップカバー32は、第2連結ロッド34を介して、蓋体8に同軸的に連結されている。オーバートップカバー32は、蓋体8が採取容器3の採取口14を閉じているときに、取込口30よりも上方の連結材2内の空間36を閉塞可能であり、上方の空間36への孔内の杭孔充填物の浸入を防止することができる。このため、採取装置1cを杭孔に挿入後、摺動体4を上方に向かって移動させるときに、空間36が確保されているので、摺動体4の移動が阻害されることはない。
なお、オーバートップカバー32の周囲にシール(不図示)を設け、オーバートップカバー32が空間36を閉じているとき、シールによって、不所望の杭孔充填物が空間36に浸入することを防止してもよい。図8に示したように、採取容器3が円筒形状を有する場合、円形の板によってオーバートップカバー32を構成可能である。
幾つかの実施形態では、摺動体駆動装置6を構成するシリンダ25は、図3〜図8に示したように、摺動体4の下方に上下方向に沿って配置される。
上記構成によれば、シリンダ25のピストンロッド25aの移動方向と摺動体4の移動方向を一致させることができ、簡単な構成にて、摺動体駆動装置6を構成することができる。
幾つかの実施形態では、図3及び図6〜図8に示したように、採取容器3の内部空間は、仕切壁38によって上側空間と下側空間とに区画され、シリンダ25は、採取容器3の下側空間に配置されている。摺動体4は上側空間に配置され、シリンダ25のピストンロッド25aは、仕切壁38を貫通して延びている。
幾つかの実施形態では、連結材2は、地盤掘削用ロッドである。
上記構成によれば、連結材2が、地盤を掘削するためのドリルに連結される地盤掘削用ロッドであるので、簡単な構成にて、地盤に形成された孔内の試料を採取可能な採取装置1を実現することができる。
図9は、採取装置1を用いた杭内の試料の採取方法の一例の手順を概略的に示すフローチャートである。
図9に示したように、杭内の試料の採取方法は、挿入工程S1、摺動体上昇工程S2、摺動体下降工程S3及び引き上げ工程S4を有している。
挿入工程S1では、孔内の試料を採取する採取装置1を、蓋体8によって採取容器3の採取口14が閉じられた状態で杭孔に挿入する。
摺動体上昇工程S2では、試料を採取する所望の深さにて、摺動体4を採取容器3の上端まで上昇させる。これにより、採取容器3の容積が零になる。
摺動体下降工程S3では、摺動体上昇工程S2の後、摺動体4を下降させて蓋体8により採取容器3の採取口14を閉じる。これにより、採取容器3に所望の深度位置の試料が収集された状態で、採取容器3の採取口14が閉じられる。
引き上げ工程S4では、摺動体下降工程S3の後、孔内の試料を採取する採取装置1を杭孔から引き上げる。引き上げ後、採取容器3から杭孔充填物を取り出して固化させて試験片を作製し、強度試験を行う。
上記構成によれば、採取容器3の採取口14を開く直前に、水等で採取容器3の採取口14を洗浄する必要がないので、孔内の場を乱すことがない。
幾つかの実施形態では、杭内の試料の採取方法は、取外し工程と、取出し工程とを備えている。
取外し工程では、引き上げ工程S4の後に、採取容器3を連結材2から取外す。
取出し工程では、連結材2から取り外された採取容器3から、所望位置に採取容器3内の試料を取り出す。例えば、採取容器3の上下を逆転させることで、採取容器3から試料を取り出すことができる。
上記構成によれば、連結材2から採取容器3を取外すことで、採取した試料を採取容器3から容易に取り出すことができる。
幾つかの実施形態では、連結材2に取り付けられた状態のまま、採取容器3の上下を逆転させることで、採取容器3から試料を取り出す。
幾つかの実施形態では、連結材2に取り付けられた状態のまま、採取容器3から、ポンプ等を使用して試料を吸引することによって、採取容器3から試料を取り出す。
幾つかの実施形態では、連結材2に取り付けられた状態のまま、採取容器3から、治具を使用して試料を掻き出すことによって、採取容器3から試料を取り出す。
最後に本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を組み合わせたものも含む。
1,1a,1b,1c 孔内の試料を採取する採取装置
2 連結材
3 採取容器
4 摺動体
6 摺動体駆動装置
8 蓋体
10 蓋体駆動装置
12 周壁
14 採取口
15 ボルト
16 径方向内壁
18 径方向外壁
20 周方向側壁
24a,24b 流路
25 シリンダ
25a ピストンロッド
26 プッシュロッド
28 第1連結ロッド
30 取込口
31 空間
32 オーバートップカバー
34 第2連結ロッド
36 空間
38 仕切壁
S1 挿入工程
S2 摺動体上昇工程
S3 摺動体下降工程
S4 引き上げ工程

Claims (8)

  1. 地盤に形成された孔内の試料を採取可能な採取装置において、
    地盤掘削用ロッドに連結可能な中空筒状の連結材と、
    前記連結材の外周側又は内周側に設けられて、前記試料を収容可能な少なくとも1つの採取容器と、
    前記少なくとも1つの採取容器の採取口を開閉可能な蓋体と、
    前記少なくとも1つの採取容器の内周面に沿って前記少なくとも1つの採取容器内を上下方向に摺動可能な摺動体と、
    前記少なくとも1つの採取器内で前記摺動体を上下動させるように構成された摺動体駆動装置と、
    前記摺動体が上に向かって移動するのに連動して前記蓋体を変位させて前記採取口を開き、前記摺動体が下に向かって移動するのに連動して前記蓋体を変位させて前記採取口を閉じるように構成された蓋体駆動装置と、
    を備えていることを特徴とする採取装置。
  2. 前記少なくとも1つの採取容器は、前記連結材を同心にて囲む平面視で略扇状の形状を有しており、前記連結材に着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の採取装置。
  3. 前記少なくとも1つの採取容器は、前記連結材の外周を全周に渡って囲むように配置可能である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の採取装置。
  4. 前記摺動体駆動装置はシリンダによって構成され、
    前記蓋体は傾動可能であり、
    前記蓋体駆動装置は、前記摺動体から上方に向かって延びるプッシュロッドによって構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の採取装置。
  5. 前記摺動体駆動装置はシリンダによって構成され、
    前記蓋体は前記連結材に沿って移動可能であり、
    前記蓋体駆動装置は、前記摺動体と前記蓋体を相互に連結する連結ロッドによって構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の採取装置。
  6. 前記連結材は、地盤掘削用ロッドであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の採取装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の採取装置を使用する孔内の試料を採取する採取方法において、
    前記採取装置を、前記採取容器の採取口が前記蓋体によって閉じられた状態で孔内の所望深度位置に挿入する挿入工程と、
    前記所望深度位置にて、前記摺動体を前記採取容器の上端まで上昇させて前記蓋体を変位させ、前記採取口を開く摺動体上昇工程と、
    前記摺動体上昇工程の後、前記摺動体を下降させて前記蓋体を変位させ、前記採取口を閉じる摺動体下降工程と、
    前記採取口が閉じられた状態で前記採取装置を前記孔内から引き上げる引き上げ工程と、
    を備えることを特徴とする採取方法。
  8. 前記引き上げ工程の後に、前記採取容器を前記連結材から取外す取外し工程と、
    前記連結材から取外した前記採取容器内の試料を所望位置に取出す取出し工程と、
    を備えることを特徴とする請求項7に記載の採取方法。
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